JP2850361B2 - システム定義情報管理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 計算機システムの構成を定義する各種定義値であるシ
ステム定義パラメータの管理に関し、 パラメータのオペランド追加等の構成の変更に対し
て、プログラムの変更の必要を、最小限の範囲に局限し
て容易に対応できるシステム定義情報管理装置を目的と
し、 計算機において、システム定義の各パラメータごと
に、該パラメータから抽出するオペランドと、該オペラ
ンドの配列とを、所要のプログラムごとに定義する情報
を有する構造定義データを設け、該プログラムから該パ
ラメータを要求された場合には、指定の該パラメータの
該構造定義データから、該プログラムに関して設けた該
定義情報を検索し、該検索した定義内容に従って、該パ
ラメータから抽出する該オペランドを配列して、該プロ
グラムに渡すように構成する。

〔産業上の利用分野〕 本発明は、計算機システムの構成を定義する各種定義
値であるシステム定義パラメータの管理、特にパラメー
タの変更に対処するためのシステム定義情報管理装置に
関する。

公知のように、計算機のオペレーティングシステム
は、計算機の構成を定義する情報や各種のシステム制御
上必要な定数等の各種パラメータを、システム定義とし
て保持し、要求により必要なプログラムに所要のパラメ
ータを渡す。

〔従来の技術〕

第４図は従来のシステム定義情報管理装置の構成例を
示すブロック図であり、システム定義の各種パラメータ
5i、5j……はシステム定義ファイル１に格納され、シス
テム定義管理部２が管理して、プログラム3a、3b……の
要求によって、それらのプログラムが指定するパラメー
タのオペランドをシステム定義ファイル１から読み出
し、所定の構成に配列して要求元のプログラム3a,3b等
に渡す。

各パラメータは、第５図（ａ）のように、一般に複数
のオペランドからなり、各オペランドはそれぞれ名前、
アドレス、容量等を示す文字列や数値データ等である。

それらのパラメータを受け取る各プログラム3a、3b等
は、各パラメータ5i、5j等ごとに定められている一定の
データ構成形式でシステム定着管理部２から渡されるも
のとして、その構成に従ってそれらのパラメータの各オ
ペランドにアクセスするように作成されている。

システム定義管理部２には各パラメータ5i、5j等を処
理するパラメータ対応部4i、4j等がパラメータごとに個
別に設けられていて、例えばプログラム3a、3b等から要
求されたパラメータ名によって、対応するパラメータ対
応部が呼び出されるようにし、それによって担当する各
パラメータごとの、各オペランドのデータ型、データ長
等と、所要のオペランド相互の配置等に基づいて、シス
テム定義ファイルから読み出し、所定の形式に構成する
処理をする。

〔発明が解決しようとする課題〕

前記のように構成されているので、例えば第４図のプ
ログラム3aの必要によって、第５図（ａ）のようなパラ
メータ、（ｂ）に示すようにオペランドを追加する場
合には、システム定義ファイル１の当該パラメータのデ
ータ及びそれを使用するプログラム3aに変更を要するの
は当然であるが、それと共にシステム定義管理部２の当
該パラメータを処理するパラメータ対応部4i等もパラメ
ータ構成の変更に伴う修正が必要になる。

更にプログラム3a以外でも、このパラメータを参照す
ることのあるプログラム3b等の他のすべてのプログラム
について、例えばオペランドをスキップするように処
理の変更が必要になり、変更が広い範囲にわたり、且つ
そのために変更漏れ等の誤りも生じ易い等の問題があ
る。

本発明は、パラメータのオペランド追加等の構成の変
更に対して、プログラムの変更の必要を、最小限の範囲
に局限して容易に対応できるシステム定義情報管理装置
を目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

第１図は、本発明の構成を示すブロック図である。

図はシステム定義情報管理装置の構成を示し、計算機
において、システム定義ファイル13の各パラメータ5i、
5j等ごとに、パラメータから抽出するオペランドと、該
オペランドの配列とを、所要のプログラム3a、3b等ごと
に定義する情報を有する構造定義データ10i、10j……を
設け、構造定義データを格納する構造定義データを格納
する構造定義データ格納部とする。システム定義管理部
11が、プログラム3a等からパラメータを要求された場合
には、パラメータ処理部12が指定のパラメータの構造定
義データ10i、10j等から、当該プログラムに関して設け
た定義情報を検索し、該検索した定義内容に従って、該
パラメータから抽出する該オペランドを配列して、要求
元のプログラム3a、3b等に渡す。

〔作 用〕

以上のシステム定義情報管理装置により、構造定義デ
ータによって、プログラムごとに必要なパラメータ構成
が定義されるので、システム定義のパラメータにおける
オペランドの増減等の変更の影響は、当該パラメータの
データと、そのパラメータ変更を必要とするプログラ
ム、及び構造定義データのそのプログラムに関する定義
情報等に局限される。

〔実施例〕

第３図はシステム定義の１パラメータに対する構造定
義データの詳細な構成例を示す図である。図のように構
造定義データ10は、パラメータごとのルートとなるパラ
メータ定義ブロック20と、そこからポインタでリンクさ
れるプログラムごとのパラメータ制御ブロック21a、21b
……を持つ。

パラメータ定義ブロック20には、例えばパラメータ名
及びパラメータ全体に関するその他の制御情報の各項
と、前記のパラメータ制御ブロック21a、21b等の１つを
指すポインタと、オペランド定義ブロック22−１へのポ
インタの項からなる。

オペランド定義ブロック22−１、22−２……の各々
は、このパラメータの各オペランドに対応し、例えばそ
のオペランドのデータ型、大きさ及びその他の属性の各
項と、パラメータ５の当該オペランドのデータを指示す
るポインタの項と、オペランド定義ブロックをリンクす
るポインタの項からなる。

又所要のプログラムごとに設けるパラメータ制御ブロ
ック21a、21b等は、例えば対応するプログラムを示すプ
ログラム名、パラメータ制御ブロックをリンクするポイ
ンタ、オペランド個数等の各項と、オペランド制御ブロ
ック23a、23b等へのポインタの項を有する。

各オペランド制御ブロック23a、23b等は、例えばリン
クのためのポインタと、オペランド定義ブロック22−
１、22−２等へのポインタの項を有し、図示のようにパ
ラメータ制御ブロック21a、21b等からオペランド制御ブ
ロック23a、23b等を１個以上リンクすることにより、必
要とするオペランドと、その配列順を当該プログラムご
とに定義することができる。

第１図のプログラム3a、3b等のシステム定義の要求を
システム定義管理部11が受け取ると、パラメータ処理部
12が起動して、例えば第２図に示す処理の流れを実行す
る。即ち処理ステップ30でシステム定義ファイル13から
指定のパラメータ名のパラメータ定義ブロック20を検索
すると、処理ステップ31でそのポインタで指示するパラ
メータ制御ブロック21a、21b等を要求元プログラム名に
よって検索し、１つのパラメータ制御ブロックを決定す
る。

検索したパラメータ制御ブロック21a、21b等の情報に
基づいて、処理ステップ32でそのパラメータ制御ブロッ
クにリンクするオペランド制御ブロック23a又は23b等を
順次読み出して、そのポインタで指示されるオペランド
定義ブロック22−１、22−２等で定義されるオペランド
のデータをパラメータ５から取り出して配置する処理
を、処理ステップ33で所要のオペランド個数までに処理
したことを検出するまで繰り返して、要求されるパラメ
ータを組み立て、処理ステップ34でそのパラメータを要
求元プログラムに渡して処理を終わる。

以上のように、システム定義管理部11はパラメータの
オペランドの属性、配置等に関する処理を構造定義デー
タ10を参照して行うので、パラメータの変更に対して
は、システム定義管理部11の変更は必要なく、構造定義
データ10の変更で対応でき、又構造定義データ10に要求
元プログラムごとに対応する定義情報を設けることによ
り、パラメータの変更に際し、その変更を要しないプロ
グラムには、変更前と同じパラメータを提供することに
よって、パラメータ変更の影響が無いようにすることが
できる。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように本発明によれば、計算
機におけるシステム定義パラメータの管理において、パ
ラメータのオペランド追加等の構成の変更に対して、プ
ログラムの変更の必要を、最小限の範囲に局限して容易
に対応できるので、計算機の利用性を改善するという著
しい工業的効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の構成を示すブロック図、 第２図は本発明の処理の流れ図、 第３図は構造定義データの説明図、 第４図は従来の構成例を示すブロック図、 第５図はシステム定義パラメータの説明図である。 図において、 １、13はシステム定義ファイル、 ２、11はシステム定義管理部、 3a、3bはプログラム、 4i、4jはパラメータ対応部、 ５、5i、5jはパラメータ、 10、10i、10jは構造定義データ、 20はパラメータ定義ブロック、 21a、21bはパラメータ制御ブロック、 22−１〜22−５はオペランド定義ブロック、 23a、23bはオペランド制御ブロック、 30〜34は処理ステップを示す。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】計算機システムの構成を定義する各種定義
   値を管理するシステム定義管理装置であって、 前記計算機システム上で動作するプログラムに対応し
   て、プログラムが必要とする定義値を定義する構造定義
   データを格納する構造定義データ格納部と、 プログラムからの要求に応じて、前記構造定義データ格
   納部から要求元のプログラムに対応する構造定義データ
   を読み出し、該構造定義データに基づいて定義値を取り
   まとめ、要求元のプログラムに通知するシステム定義管
   理部 とからなるシステム定義情報管理装置。