JP2767665B2 - 部品検索処理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、計算機による設計支援
システムにおいて、標準部品として準備されている部品
群から、必要な部品の設計データを取り出すための部品
検索処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術と発明が解決しようとする課題】設計支援
システムにおいて、設計で選択する各種部品について、
設計、製造等の便宜を考慮して標準部品を定め、標準部
品の中から設計上の要求条件を満足する部品を選択する
ことが行われる。

【０００３】その場合に標準部品ファイルを設け、各標
準部品に識別名を付けて、詳細な設計データを格納し、
そこから必要な標準部品のデータを取り出して設計に使
用するようにする。

【０００４】そこで利用者は必要な標準部品を的確に選
択し、その識別番号を正しく指定するために、例えば標
準部品の情報を識別番号で分類した索引リストの文書を
準備し、そのリストを繰って要求条件に合致する部品を
探し出す操作を行わなければならない。

【０００５】更に必要な場合には、選択候補の標準部品
の設計データを標準部品ファイルから読み出して確認し
た上で部品を指定するが、各設計データは比較的大量で
あって、読み出しに時間が掛かる。

【０００６】本発明は、そのような標準部品の選択指定
操作を容易、確実且つ効率よく行えるように支援する部
品検索処理装置を目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】図１は、本発明の構成を
示すブロック図である。図は部品検索処理装置の構成で
あって、標準部品ファイル１と、イメージデータファイ
ル２と、検索データファイル３と、検索処理部４とを有
する。

【０００８】標準部品ファイル１に、所要の標準部品に
ついて、各該標準部品ごとの、所定の設計データを保持
する。イメージデータファイル２に、所要の該標準部品
について、各該標準部品ごとの、外観図形を表すイメー
ジ情報を保持する。

【０００９】検索データファイル３に、該標準部品ごと
に、識別名と、対応する該設計データ及び該イメージ情
報をそれぞれ指示する各アドレス情報と、該設計データ
の要約情報とを保持する。

【００１０】検索処理部４は、端末５から所定の検索指
定入力を受けた場合に、検索データファイル３を検索し
て、該入力によって指定される該標準部品の該イメージ
情報に従う図形と、該要約情報とを端末５に表示する。

【００１１】又、端末５から、該表示に対して所定の選
択指定入力を受けた場合に、当該表示に対応する該標準
部品の該設計データを標準部品ファイル１から読み出し
て、端末５へ転送する。

【００１２】

【作用】本発明の部品検索処理装置により、例えば識別
名を指定すれば、外観図と仕様の要約情報によって比較
的簡易な操作で迅速に標準部品を確認することができる
ようになる。

【００１３】

【実施例】図２は検索データファイルの例を説明する図
であり、部品識別名欄は標準部品の識別名であり、一定
の形式で部品種類等により例えば３レベルの名前で分類
され、さらに末尾の「.PRT」で単独部品、「.ASM」で複
数部品のアセンブリを示すようにし、「.ASM」の場合に
は右端の構成部品名欄に各部品の識別名を保持するよう
にする。

【００１４】部品ディレクトリ及びイメージディレクト
リ欄はアドレス情報であって、部品ディレクトリは標準
部品ファイル１の該当情報へアクセスするためのファイ
ルアクセスのパスを示し、イメージディレクトリはイメ
ージデータファイル２の該当情報へアクセスするパスを
示す。

【００１５】仕様欄には、設計データから要約した当該
部品の仕様情報を保持する。図３は本発明の処理の流れ
図であり、検索処理部４は端末５からの検索要求を受け
ると、処理ステップ10で部品識別名の指定を受け取る。

【００１６】処理ステップ11で部品の指定が識別名全桁
の指定か、部分のみの指定（例えば「ＡＡＡＡ＊」のよ
うな形）か識別し、全桁指定なら処理ステップ14で検索
データファイル３から指定の部品の情報を読み出す。

【００１７】部分指定の場合には、処理ステップ12で検
索データファイル３から、部分名の該当する識別名を検
索して読み出し、処理ステップ13で、図４の表示画面例
を説明する図において(a）に示すように、その識別名の
一覧表を端末５に表示し識別名の選択を要求する。

【００１８】これに対して、所要の識別名の行にカーソ
ルを置いて、「実行」を指定する等の方法による所定の
選択入力があると、選択した識別名を識別して処理ステ
ップ14に進む。

【００１９】処理ステップ14で読み出したイメージディ
レクトリにより、処理ステップ15でイメージデータファ
イル２から該当のイメージ情報を読み出し、処理ステッ
プ16で仕様欄の情報と共に端末５に送って表示させる。

【００２０】図４(b）はその表示の例であり、左側がイ
メージ情報によって表示される部品の外観図であり、右
側に検索データファイルの仕様欄から読み出した要約情
報が表示されている。

【００２１】この表示に対して、例えば「実行」を指定
する等の入力により、この部品に決定したことを処理ス
テップ17で識別すると、処理ステップ18で、処理ステッ
プ14で読み出してある部品ディレクトリに従い、決定し
た部品の設計データを標準部品ファイル１から読み出し
て端末５へ転送する。。

【００２２】もし処理ステップ17で「実行」指定でな
く、例えば「前画面」の指定であることを検出すると、
処理ステップ13に戻って識別名の一覧表を再表示し、別
の部品を選択させる。

【００２３】又、「初期画面」の指示であれば、処理ス
テップ10に戻って、改めて部品の識別名入力を受け取
り、「終了」の指示であれば処理を終わる。

【００２４】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、計算機による設計支援システムにおいて、標準
部品として準備されている部品群から、必要な部品の設
計データを取り出す場合に、標準部品の選択指定操作が
容易、確実且つ効率よく行えるようになるという著しい
工業的効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の構成を示すブロック図

【図２】 検索データファイルの例を説明する図

【図３】 本発明の処理の流れ図

【図４】 表示画面の例を説明する図

【符号の説明】

１ 標準部品ファイル ２ イメージデータファイル ３ 検索データファイル ４ 検索処理部 ５ 端末 10〜18 処理ステップ

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 標準部品ファイル(1)と、イメージデー
   タファイル(2)と、検索データファイル(3)と、検索処理
   部(4)とを有し、 該標準部品ファイル(1）に、所要の標準部品について、
   各該標準部品ごとの、所定の設計データを保持し、 該イメージデータファイル(2）に、所要の該標準部品に
   ついて、各該標準部品ごとの、外観図形を表すイメージ
   情報を保持し、 該検索データファイル(3）に、該標準部品ごとに、識別
   名と、対応する該設計データ及び該イメージ情報をそれ
   ぞれ指示する各アドレス情報と、該設計データの要約情
   報とを保持し、 該検索処理部(4)は、端末(5)から所定の検索指定入力を
   受けた場合に、該検索データファイル(3）を検索して、
   該入力によって指定される該標準部品の該イメージ情報
   に従う図形と、該要約情報とを該端末に表示し、 該端末から、該表示に対して所定の選択指定入力を受け
   た場合に、当該表示に対応する該標準部品の該設計デー
   タを該標準部品ファイル(1）から読み出して、該端末へ
   転送するように構成されていることを特徴とする部品検
   索処理装置。