JP2023103620A - ドキュメント検索装置 - Google Patents

Abstract

【課題】物品に対応付けられたドキュメントデータをより簡易に且つ効率的に検索する。【解決手段】Webサーバ（ドキュメント検索装置）10は、ユーザ検索要求を受けて端末20の測位結果を取得し、ユーザ情報テーブル11を参照して測位結果に対応する滞在場所をユーザ現在地として特定する現在地特定部15と、ユーザ検索要求の認識結果を取得し、認識結果およびユーザ現在地からユーザの現在地詳細を抽出する詳細抽出部16と、ユーザ検索要求又は当該ユーザ検索要求の認識結果を含むドキュメント検索要求をドキュメント検索エンジン60に送信してドキュメントデータを受信する検索要求部17と、ユーザの現在地詳細をキーとして家電情報テーブル13から該当の型番を取得し、受信したドキュメントデータから、該当の型番に対応するドキュメントデータを抽出して端末20へ出力するデータ抽出部18と、を備える。【選択図】図１

Description

本開示は、個々の物品に対応付けられたドキュメントを検索するドキュメント検索装置に関する。なお、「物品」とは、家庭電化製品（以下「家電」と略称する）を含む電気製品、情報処理装置、自転車、自動車、機械などを広く含んだ物全般を意味し、「物品に対応付けられたドキュメント」とは、当該物品の取扱説明書、仕様書などを意味し、例えば、家電の取扱説明書などが挙げられる。

最近の家電は、複雑な機能を多く備えたものが普及しているため、ユーザにとっては、その取扱説明書を参照する機会が増えている。また、取扱説明書は、従来の冊子型のものに加え、電子ファイル型のものが提供され、家電メーカの公式ウェブサイト等で参照可能とされている。このような電子ファイル型の取扱説明書の内容を容易に検索できるようにしてユーザ操作の円滑化を図る技術が特許文献１に記載されている。

特開２００２－３５８３１２号公報

電子ファイル型の取扱説明書の検索シーンでは、検索に必要な対象家電の型番を特定するのに手間取るという課題、および、様々な家電の膨大な取扱説明書データの中から対象家電の取扱説明書データを抽出するのに手間取るという課題が存在していた。ところが、上記の特許文献１には、上記課題を解消しうるような技術までは提案されていない。また、上記のような課題は、家電の取扱説明書データの検索に限らず、様々な物品に対応付けられたドキュメントの検索においても同様に存在する。

本開示は、上記課題を解決するために成されたものであり、物品に対応付けられたドキュメントデータをより簡易に且つ効率的に検索することを目的とする。

本開示に係るドキュメント検索装置は、ユーザの現在地の候補となる複数の滞在場所情報と各滞在場所の位置情報とを対応付けて記憶したユーザ情報テーブルと、各ユーザが利用する物品について当該物品の型番と利用場所とを対応付けて記憶した物品情報テーブルと、検索を要求するための音声データ、画像データおよびテキストデータの少なくとも一つを含んだユーザ検索要求を端末から受けて、前記端末の測位結果を取得し、前記ユーザ情報テーブルを参照して、前記測位結果が示す位置情報に対応する滞在場所をユーザ現在地として特定する現在地特定部と、前記ユーザ検索要求の認識結果を取得し、前記認識結果および前記ユーザ現在地に基づいて前記ユーザの現在地詳細を抽出する詳細抽出部と、各ユーザが利用する物品に対応付けられたドキュメントデータを当該物品の型番とともに記憶したドキュメント検索エンジン、に対し、前記ユーザ検索要求又は当該ユーザ検索要求の認識結果、を含んだドキュメント検索要求を送信し、前記ドキュメント検索エンジンからの１つ以上のドキュメントデータおよび型番を受信する検索要求部と、前記ユーザの現在地詳細をキーとして前記物品情報テーブルから該当の型番を取得し、前記検索要求部により受信された前記ドキュメントデータから、該当の型番に対応するドキュメントデータを抽出し、抽出されたドキュメントデータを前記端末へ出力するデータ抽出部と、を備える。

上記のドキュメント検索装置では、現在地特定部が、検索を要求するための音声データ、画像データおよびテキストデータの少なくとも一つを含んだユーザ検索要求を端末から受けると、端末の測位結果を取得し、ユーザ情報テーブルを参照して、測位結果が示す位置情報に対応する滞在場所をユーザ現在地として特定し、詳細抽出部が、ユーザ検索要求の認識結果を取得し、その認識結果および上記ユーザ現在地に基づいてユーザの現在地詳細を抽出する。なお、ここでの「ユーザの現在地詳細」は、例えば、自宅（リビングルーム）、自宅（寝室）など、ユーザ現在地（滞在場所）に加え、どの部屋かを特定できる程度の情報を含んだ詳細情報である。そして、検索要求部が、ユーザ検索要求又は当該ユーザ検索要求の認識結果、を含んだドキュメント検索要求をドキュメント検索エンジンに送信してドキュメント検索エンジンからのドキュメントデータを受信し、さらに、データ抽出部が、ユーザ現在地詳細をキーとして物品情報テーブルから該当の型番を取得し、検索要求部により受信されたドキュメントデータから、該当の型番に対応するドキュメントデータを抽出し、抽出されたドキュメントデータを端末へ出力する。このように、上記のドキュメント検索装置は、ユーザによって簡易に入力された音声データ、画像データおよびテキストデータの少なくとも一つを含んだユーザ検索要求、を受信することで、ユーザ検索要求の認識結果およびユーザの現在地詳細に応じたドキュメントデータを取得し、取得したデータからさらに、ユーザ現在地に対応する該当の型番に対応するドキュメントデータを抽出し、余計なドキュメントデータを含まない抽出された（絞り込まれた）ドキュメントデータを端末へ出力する。そのため、物品に対応付けられたドキュメントデータ（例えば対象家電の取扱説明書データなど）をより簡易に且つ効率的に検索することができる。

本開示によれば、物品に対応付けられたドキュメントデータ（例えば対象家電の取扱説明書データなど）をより簡易に且つ効率的に検索することができる。

本開示の一実施形態に係るWeb（ウェブ）サーバ（ドキュメント検索装置）およびその関連装置の構成を示す機能ブロック図である。 （ａ）はユーザ情報テーブルのデータ例を示す図であり、（ｂ）は家電情報テーブルのデータ例を示す図である。 事前登録処理を示すフロー図である。 検索処理を示すフロー図である。 Webサーバのハードウェア構成例を示す図である。

以下、図面を参照しながら、本開示の一実施形態について詳細に説明する。図１には、一実施形態に係るドキュメント検索装置およびその関連装置の構成が示されている。以下では、ドキュメント検索装置がWebクラウド上に存在する例を説明するため、ドキュメント検索装置を「Webサーバ」と称する。また、以下では、「物品に対応付けられたドキュメント」の一例として、「家電の取扱説明書」を対象として検索する実施形態について説明するが、家電以外の物品にも広く適用でき、また、取扱説明書以外の仕様書などのドキュメントにも広く適用できることは言うまでもない。

図１に示すように、Webサーバ１０の関連装置として、外部ビジネスユーザ用サービス制御装置（External Business user Service Control Point（以下、「ＥＢＳＣＰ」と称する））３０、音声画像認識エンジン４０、メーカサーバ５０、ドキュメント検索エンジン６０、および、ユーザにより携帯され操作される端末２０が存在し、各装置はネットワーク経由でWebサーバ１０と相互に通信可能とされている。

まず、上記の各関連装置の概要を説明する。ＥＢＳＣＰ３０は、位置情報提供プロバイダ情報の管理、位置測位、Webカスタマーコントロール機能等を持つ装置であり、音声画像認識エンジン４０は、Webサーバ１０から転送された検索要求（音声データおよび画像データの少なくとも一方により構成される要求）を対象として所定の認識処理を行い、検索要求に関する認識結果をWebサーバ１０へ応答するサーバである。メーカサーバ５０は、メーカから提供されている様々な家電の取扱説明書を記憶したサーバであり、Webサーバ１０からの要求に応じて該当の家電の取扱説明書データをWebサーバ１０へ提供する。図１には１台のみ記載したが、メーカサーバ５０はメーカごとに存在する。ドキュメント検索エンジン６０は、各ユーザが利用する家電に対応付けられたドキュメントデータ（ここでは、様々な家電製品の取扱説明書データ）を当該家電の型番とともに記憶したサーバであり、Webサーバ１０からの取扱説明書データの登録要求に応じた登録（保管）処理、Webサーバ１０からの検索要求（音声データ、又は、音声認識結果としてのテキストデータ）に応じた該当の取扱説明書データの提供などを行う。なお、ドキュメント検索エンジン６０から提供される「該当の取扱説明書データ」は、厳密に特定された１つの取扱説明書データとは限らず、候補となる複数の取扱説明書データを含むことがある。これらの複数の取扱説明書データから、後述のWebサーバ１０のデータ抽出部１８によって、該当の家電の取扱説明書データが抽出され、端末２０へ出力される。

端末２０は、ユーザが携帯するスマートフォン等であり、検索アプリケーションが端末内で稼動することで後述の検索処理（図４）を実行する検索部２１と、事前登録アプリケーションが端末内で稼動することで後述の事前登録処理（図３）を実行する事前登録部２２と、を備える。上記の検索アプリケーションおよび事前登録アプリケーションは、ユーザが事前に端末２０にインストールしたアプリケーションであり、端末２０に内蔵されたコンピュータハードウェア構成と一体となって稼動することで、検索部２１および事前登録部２２の各々はその機能を発揮する。また、端末２０は、上記２つのアプリケーションを稼動させるための特別なハードウェア構成を備える必要はない。

次に、Webサーバ１０の機能ブロック構成について説明する。Webサーバ１０は、ユーザ情報テーブル１１、現在地登録部１２、家電情報テーブル１３、家電情報登録部１４、現在地特定部１５、詳細抽出部１６、検索要求部１７、および、データ抽出部１８を備える。

ユーザ情報テーブル１１は、端末２０の測位結果が示す位置情報と滞在場所情報とを対応付けてユーザごとに記憶したテーブルであり、例えば、図２（ａ）に示すようにユーザ情報テーブル１１には、端末２０の測位結果が示す位置情報（例えば緯度、経度）、滞在場所情報（例えば自宅、職場）、および、現在地か否かを示す情報（「〇」は現在地であることを示す）が互いに対応付けられて、ユーザごとに記憶されている。

現在地登録部１２は、端末２０からの現在の滞在場所情報を含んだ現在地登録要求を受けて、当該端末２０の測位結果をＥＢＳＣＰ３０から取得し、測位結果が示す位置情報、滞在場所情報等を対応付けてユーザ情報テーブル１１に登録する機能部である。

家電情報テーブル１３は、「物品情報テーブル」に対応し、各ユーザが利用する家電について当該家電の型番と利用場所とを対応付けて記憶したテーブルであり、例えば図２（ｂ）に示すように、ユーザに対応付けて家電の型番情報および利用場所情報を記憶している。なお、家電の種別（テレビ、エアコン、冷蔵庫など）は、型番情報から把握できるため、家電の種別情報は含まれていない。また、１つの滞在場所（自宅、職場等）に複数台設置されることがある家電（例えばテレビ、エアコン等）を考慮して、利用場所の情報は、「自宅（リビングルーム）」、「自宅（寝室）」など、滞在場所のどの部屋かを特定できる程度に詳細な情報とされている。

家電情報登録部１４は、「物品情報登録部」に対応し、端末２０からの家電の型番情報および利用場所情報を含んだ家電情報登録要求を受けて、ユーザに対応付けて型番情報および利用場所情報を家電情報テーブル１３に登録するとともに、型番に対応する家電の取扱説明書データをメーカサーバ５０から取得してドキュメント検索エンジン６０に対し登録要求する機能部である。

現在地特定部１５は、検索を要求するための音声データ、画像データおよびテキストデータの少なくとも一つを含んだユーザ検索要求を端末２０から受けて、端末２０の測位結果をＥＢＳＣＰ３０から取得し、ユーザ情報テーブル１１を参照して、測位結果が示す位置情報に対応する滞在場所をユーザ現在地として特定する機能部であり、上記ユーザ検索要求を詳細抽出部１６へ転送する。

詳細抽出部１６は、ユーザ検索要求を音声画像認識エンジン４０に送信して、音声画像認識エンジン４０によるユーザ検索要求の認識結果を取得し、取得された認識結果および上記特定されたユーザ現在地を基に、ユーザの現在地詳細を抽出する機能部である。本実施形態では、ユーザが音声によって検索要求する例を説明するため、ユーザ検索要求は音声データにより構成され、詳細抽出部１６は、音声画像認識エンジン４０による音声認識により得られたユーザ検索要求のテキストデータを音声画像認識エンジン４０から取得し、取得された認識結果からユーザの現在地詳細を抽出する。ここでの「ユーザの現在地詳細」は、自宅（リビングルーム）、自宅（寝室）など、滞在場所のどの部屋かを特定できる程度に詳細な情報であり、前述した家電情報テーブル１３に記憶された「利用場所」と同程度に詳細な情報である。

検索要求部１７は、ドキュメント検索エンジン６０に対し、ユーザ検索要求又は当該ユーザ検索要求の認識結果、を含んだドキュメント検索要求を送信して、ドキュメント検索エンジン６０からのドキュメントデータを受信する機能部である。

データ抽出部１８は、ユーザの現在地詳細をキーとして家電情報テーブル１３から該当の型番を取得し、検索要求部１７により受信されたドキュメントデータから該当の型番に対応するドキュメントデータを抽出し、抽出されたドキュメントデータを端末２０へ出力する機能部である。

次に、図３、図４のフロー図に沿って、図１のWebサーバ１０およびその関連装置によって実行される処理を説明する。実行される処理としては、図３に示す事前登録処理と、図４に示す検索処理とが有り、以下、順に説明する。

図３に示す事前登録処理は、図４の検索処理の準備段階として、後述する現在地登録、家電情報登録、および取説登録を実行する処理である。図３に示す事前登録処理は、例えば、端末２０のユーザが現在地の入力とともに所定の開始指示操作を行うことで実行開始され、まず、端末２０の事前登録部２２が、ユーザからの現在地の入力を受け付けて（ステップＳ１）、現在の滞在場所情報を含む現在地登録要求をWebサーバ１０の現在地登録部１２へ送信する（ステップＳ２）。

Webサーバ１０の現在地登録部１２は、端末２０の測位をＥＢＳＣＰ３０に要求して（ステップＳ３）、ＥＢＳＣＰ３０による測位結果を示す測位応答を受信すると（ステップＳ４）、ユーザ情報テーブル１１に測位結果および現在地（現在の滞在場所）の情報を登録する（ステップＳ５）。その後、現在地登録部１２は、現在地登録が完了した旨を示す現在地登録応答を端末２０の事前登録部２２へ送信し（ステップＳ６）、事前登録部２２は現在地登録完了を表示する（ステップＳ７）。これにより、端末２０のユーザは、現在地登録が完了した旨を認識することができる。

次に、端末２０のユーザが、登録したい家電の型番と当該家電の利用場所の情報を含む家電情報を入力すると、端末２０の事前登録部２２が、これらの家電情報の入力を受け付けて（ステップＳ８）、登録したい家電の型番と当該家電の利用場所情報を含む家電情報登録要求をWebサーバ１０の家電情報登録部１４へ送信する（ステップＳ９）。

Webサーバ１０の家電情報登録部１４は、受信した家電の型番と利用場所情報を家電情報テーブル１３に登録し（ステップＳ１０）、該当の家電を供給するメーカのメーカサーバ５０に対し、型番をキーとして該当の家電の取扱説明書データをダウンロードするように要求し（ステップＳ１１）、そして、家電情報登録部１４は、上記ダウンロード要求に応じてメーカサーバ５０から送信されてくる該当の家電の取扱説明書データを受信する（ステップＳ１２）。さらに、家電情報登録部１４は、受信した該当の家電の型番および取扱説明書データを含む取説登録要求をドキュメント検索エンジン６０へ送信し（ステップＳ１３）、その後、ドキュメント検索エンジン６０による上記型番および取扱説明書データの登録完了後にドキュメント検索エンジン６０から送信されてくる取説登録応答（登録完了メッセージ）を受信する（ステップＳ１４）。その後、家電情報登録部１４は、上記の取説登録完了を示す取説登録応答を端末２０の事前登録部２２へ送信し（ステップＳ１５）、事前登録部２２は取説登録完了を表示する（ステップＳ１６）。これにより、端末２０のユーザは、該当の家電の取扱説明書データの登録が完了した旨を認識することができる。

図４に示す検索処理は、例えば、端末２０のユーザが、所望の家電に関する知りたい操作についての検索を要求する検索要求音声を端末２０に入力するとともに所定の開始指示操作を行うことで実行開始され、まず、端末２０の現在地特定部１５が、ユーザによる検索要求音声の入力を受け付けて、当該検索要求音声データをWebサーバ１０の現在地特定部１５へ転送する（ステップＳ２１）。なお、ここでは、検索要求が音声データの例で説明するが、音声データに代わって画像データ又はテキストデータを用いても良いし、音声データ、画像データおよびテキストデータのうち２つ以上を組み合わせて用いても良く、これらの変形例は後述する。

Webサーバ１０の現在地特定部１５は、端末２０の測位をＥＢＳＣＰ３０に要求して（ステップＳ２２）、ＥＢＳＣＰ３０による測位結果を示す測位応答を受信すると（ステップＳ２３）、ユーザ情報テーブル１１を参照し、測位結果が示す位置情報に対応する滞在場所（即ち、ユーザの現在地）を特定し、ユーザ情報テーブル１１に現在地として記憶する（ステップＳ２４）。例えば、図２（ａ）に示すように、現在地特定部１５は、該当の位置情報および滞在場所に対応する「現在地」欄にフラグ（ここでは「〇」と図示）を立てることで、ユーザ現在地を記憶する。また、上記の検索要求音声データは、現在地特定部１５から詳細抽出部１６へ転送される。

詳細抽出部１６は、検索要求音声データを対象とする音声認識要求を当該検索要求音声データとともに音声画像認識エンジン４０に送信して（ステップＳ２５）、音声画像認識エンジン４０による音声認識結果を示すテキストデータを含んだ音声認識応答を受信すると（ステップＳ２６）、音声認識結果を示すテキストデータおよびユーザ現在地を基に、ユーザの現在地詳細を示すワードおよび知りたい操作を示すワードを抽出する（ステップＳ２７）。音声認識結果を示すテキストデータ、抽出された現在地詳細を示すワードおよび知りたい操作を示すワードは、詳細抽出部１６から検索要求部１７へ転送される。なお、このとき、「音声認識結果を示すテキストデータ」に代わり、「検索要求音声データ」を詳細抽出部１６から検索要求部１７へ転送してもよく、その場合、後述する検索要求部１７は、上記検索要求音声データを含んだドキュメント検索要求をドキュメント検索エンジン６０に送信し、音声認識機能を備えたドキュメント検索エンジン６０が、検索要求音声データの音声認識処理を行って検索要求の内容を把握するといった変形態様を採用してもよい。

検索要求部１７は、ユーザ検索要求の音声認識結果（テキストデータ）を含んだドキュメント検索要求をドキュメント検索エンジン６０に送信して（ステップＳ２８）、ドキュメント検索エンジン６０による後述の検索結果を含んだ検索応答を受信する（ステップＳ２９）。ここでの検索結果には、候補となる１つ又は複数の家電の取扱説明書データおよび当該家電の型番情報が含まれる。この検索結果は、前述した現在地詳細を示すワードおよび知りたい操作を示すワードとともに、検索要求部１７からデータ抽出部１８へ転送される。

データ抽出部１８は、ユーザの現在地詳細（「利用場所」に対応）をキーとして家電情報テーブル１３を参照して該当の型番を取得し、さらに、上記検索結果に含まれる取扱説明書データから、取得した型番と同じ型番の取扱説明書データだけを抽出し、さらに、抽出された取扱説明書データに含まれる「知りたい操作のページデータ」を抽出する（ステップＳ３０）。そして、データ抽出部１８は、抽出された該当の型番の取扱説明書データにおける該当操作（知りたい操作）のページデータを含む検索応答を端末２０の検索部２１へ送信する（ステップＳ３１）。端末２０の検索部２１は、検索結果として、該当の型番の取扱説明書データにおける該当操作（知りたい操作）のページデータを表示する（ステップＳ３２）。これにより、端末２０のユーザは、該当する家電の取扱説明書データのみに絞ったうえで、さらに、知りたい操作が記載されたページのみに絞って、その内容を参照することができる。

以上説明した実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
(1)ユーザは、音声による検索要求をするだけで、所望の家電の取扱説明書データをより簡易に且つ効率的に検索することができる。より詳しくは、ユーザは、家電と知りたい操作（所望操作）を端末に音声で伝える（検索要求する）だけで、上記家電の取扱説明書データから上記知りたい操作が記載されたページデータが抽出され、知りたい操作のページのみに絞って、その内容を参照することができ、時間短縮が図れる。
(2)また、現在地登録部によるユーザ情報テーブルへの現在地登録により、刻々と変動するユーザの現在地をタイムリーに把握することができ、また、家電情報登録部による家電情報テーブルへの家電情報の登録およびドキュメント検索エンジンへの上記家電のドキュメントデータの登録要求により、最新の家電情報およびそのドキュメントデータをタイムリーに登録・管理することができる。このような家電情報等の事前登録によって、前述した家電と知りたい操作（所望操作）の検索がより効率化される。
(3)上記では、「物品に対応付けられたドキュメント」の検索の一例として、「家電の取扱説明書」の検索について述べたが、複雑な機能を多く備えた家電が普及しているという昨今の事情を考慮すると、そのような家電の取扱説明書データにおける知りたい操作のページをユーザに対し速やかに出力可能とする本件は、ユーザの検索ニーズにマッチしており、ユーザにとっての有用性が非常に高い。

なお、上記実施形態では、検索要求が「音声データ」の例で説明したが、音声データに代わって「画像データ」又は「テキストデータ」を用いても良いし、「音声データ、画像データおよびテキストデータのうち２つ以上」を用いても良い。例えば、ユーザは、対象家電の写真を撮って、知りたい操作を述べる音声データと上記写真の画像データとをセットで、検索要求として入力することができ、その場合、音声データおよび画像データが詳細抽出部１６から音声画像認識エンジン４０へ送信され、音声画像認識エンジン４０は、画像認識により対象家電の型番を特定するとともに、音声認識により、知りたい操作を示すテキストデータを出力し、詳細抽出部１６は、対象家電の型番情報および知りたい操作を示すテキストデータを取得することができる。また、例えば、ユーザは、対象家電の全体を写した画像データと、当該対象家電の知りたい操作に係る操作ボタンを写した画像データとをセットで、検索要求として入力することができ、その場合、上記２つの画像データが詳細抽出部１６から音声画像認識エンジン４０へ送信され、音声画像認識エンジン４０は、画像認識により対象家電と知りたい操作に係る操作ボタンとを認識し、詳細抽出部１６は、対象家電の型番情報および知りたい操作に係る操作ボタンに関する情報（当該操作ボタンの名称、識別情報など）を取得することができる。また、上記のような音声データと画像データの両方又は一方にさらに、テキストデータを検索要求に加えてもよいし、簡易的にテキストデータのみの検索要求をしてもよい。

（用語の説明、ハードウェア構成（図５）の説明など）
なお、上記の実施形態、変形例の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック（構成部）は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した１つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した２つ以上の装置を直接的又は間接的に（例えば、有線、無線などを用いて）接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記１つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。

機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知（broadcasting）、通知（notifying）、通信（communicating）、転送（forwarding）、構成（configuring）、再構成（reconfiguring）、割り当て（allocating、mapping）、割り振り（assigning）などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック（構成部）は、送信部（transmitting unit）、送信機（transmitter）と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。

例えば、本開示の一実施の形態におけるWebサーバは、本実施形態における処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図５は、本開示の一実施の形態に係るWebサーバ１０のハードウェア構成例を示す図である。上述のWebサーバ１０は、物理的には、プロセッサ１００１、メモリ１００２、ストレージ１００３、通信装置１００４、入力装置１００５、出力装置１００６、バス１００７などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。なお、図１に示す端末２０などの周辺機器も、図５のハードウェア構成とされてもよい。

以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。Webサーバ１０のハードウェア構成は、図に示した各装置を１つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。

Webサーバ１０における各機能は、プロセッサ１００１、メモリ１００２などのハードウェア上に所定のソフトウェア（プログラム）を読み込ませることによって、プロセッサ１００１が演算を行い、通信装置１００４による通信を制御したり、メモリ１００２及びストレージ１００３におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。

プロセッサ１００１は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ１００１は、周辺装置とのインタフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置（ＣＰＵ：Central Processing Unit）によって構成されてもよい。

また、プロセッサ１００１は、プログラム（プログラムコード）、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ１００３及び通信装置１００４の少なくとも一方からメモリ１００２に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。上述の各種処理は、１つのプロセッサ１００１によって実行される旨を説明してきたが、２以上のプロセッサ１００１により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ１００１は、１以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。

メモリ１００２は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ＲＯＭ（Read Only Memory）、ＥＰＲＯＭ（Erasable Programmable ＲＯＭ）、ＥＥＰＲＯＭ（Electrically Erasable Programmable ＲＯＭ）、ＲＡＭ（Random Access Memory）などの少なくとも１つによって構成されてもよい。メモリ１００２は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ（主記憶装置）などと呼ばれてもよい。メモリ１００２は、本開示の一実施の形態に係る無線通信方法を実施するために実行可能なプログラム（プログラムコード）、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。

ストレージ１００３は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ＣＤ－ＲＯＭ（Compact Disc ＲＯＭ）などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Ｂｌｕ－ｒａｙ（登録商標）ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー（登録商標）ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも１つによって構成されてもよい。ストレージ１００３は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ１００２及びストレージ１００３の少なくとも一方を含むデータベース、その他の適切な媒体であってもよい。

通信装置１００４は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア（送受信デバイス）であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。

入力装置１００５は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス（例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど）である。出力装置１００６は、外部への出力を実施する出力デバイス（例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど）である。なお、入力装置１００５及び出力装置１００６は、一体となった構成（例えば、タッチパネル）であってもよい。 また、プロセッサ１００１、メモリ１００２などの各装置は、情報を通信するためのバス１００７によって接続される。バス１００７は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。

本開示において説明した各態様／実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知（例えば、「Ｘであること」の通知）は、明示的に行うものに限られず、暗黙的（例えば、当該所定の情報の通知を行わない）ことによって行われてもよい。

以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。

本開示において説明した各態様／実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。

入出力された情報等は特定の場所（例えば、メモリ）に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。

本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。

本開示において、「含む（include）」、「含んでいる（including）」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える（comprising）」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は（or）」は、排他的論理和ではないことが意図される。

本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。

本開示において、「ＡとＢが異なる」という用語は、「ＡとＢが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「ＡとＢがそれぞれＣと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。

１０…Webサーバ（ドキュメント検索装置）、１１…ユーザ情報テーブル、１２…現在地登録部、１３…家電情報テーブル、１４…家電情報登録部、１５…現在地特定部、１６…詳細抽出部、１７…検索要求部、１８…データ抽出部、２０…端末、２１…検索部、２２…事前登録部、３０…ＥＢＳＣＰ、４０…音声画像認識エンジン、５０…メーカサーバ、６０…ドキュメント検索エンジン、１００１…プロセッサ、１００２…メモリ、１００３…ストレージ、１００４…通信装置、１００５…入力装置、１００６…出力装置、１００７…バス。

Claims (4)

1. ユーザの現在地の候補となる複数の滞在場所情報と各滞在場所の位置情報とを対応付けて記憶したユーザ情報テーブルと、
   各ユーザが利用する物品について当該物品の型番と利用場所とを対応付けて記憶した物品情報テーブルと、
   検索を要求するための音声データ、画像データおよびテキストデータの少なくとも一つを含んだユーザ検索要求を端末から受けて、前記端末の測位結果を取得し、前記ユーザ情報テーブルを参照して、前記測位結果が示す位置情報に対応する滞在場所をユーザ現在地として特定する現在地特定部と、
   前記ユーザ検索要求の認識結果を取得し、前記認識結果および前記ユーザ現在地に基づいて前記ユーザの現在地詳細を抽出する詳細抽出部と、
   各ユーザが利用する物品に対応付けられたドキュメントデータを当該物品の型番とともに記憶したドキュメント検索エンジン、に対し、前記ユーザ検索要求又は当該ユーザ検索要求の認識結果、を含んだドキュメント検索要求を送信し、前記ドキュメント検索エンジンからの１つ以上のドキュメントデータおよび型番を受信する検索要求部と、
   前記ユーザの現在地詳細をキーとして前記物品情報テーブルから該当の型番を取得し、前記検索要求部により受信された前記ドキュメントデータから、該当の型番に対応するドキュメントデータを抽出し、抽出されたドキュメントデータを前記端末へ出力するデータ抽出部と、
   を備えるドキュメント検索装置。
2. 前記ユーザ検索要求は、ユーザが知りたい操作を示す所望操作情報をさらに含み、
   前記データ抽出部は、前記抽出されたドキュメントデータから、前記ユーザ検索要求に含まれた前記所望操作情報に対応するページデータを抽出し、抽出されたページデータを前記端末へ出力する、
   請求項１に記載のドキュメント検索装置。
3. 現在の滞在場所情報を含んだ現在地登録要求を受けて、端末の測位結果を取得し、前記測位結果が示す位置情報と前記滞在場所情報とを対応付けて前記ユーザ情報テーブルに登録する現在地登録部と、
   物品の型番情報および利用場所情報を含んだ物品情報登録要求を受けて、ユーザに対応付けて前記型番情報および前記利用場所情報を前記物品情報テーブルに登録するとともに、前記型番に対応する物品のドキュメントデータを外部サーバから取得して前記ドキュメント検索エンジンに対し登録要求する物品情報登録部と、
   をさらに備える請求項１又は２に記載のドキュメント検索装置。
4. 前記物品は、家庭電化製品であり、
   前記物品の型番に対応するドキュメントデータは、前記家庭電化製品の型番に対応する取扱説明書データである、
   請求項１～３の何れか一項に記載のドキュメント検索装置。

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