JP2850285B2 - 舗装用ブロック及びその製造方法 - Google Patents

舗装用ブロック及びその製造方法

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JP2850285B2
JP2850285B2 JP6278971A JP27897194A JP2850285B2 JP 2850285 B2 JP2850285 B2 JP 2850285B2 JP 6278971 A JP6278971 A JP 6278971A JP 27897194 A JP27897194 A JP 27897194A JP 2850285 B2 JP2850285 B2 JP 2850285B2
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重雄 須田
輝之 黒岩
征義 吉田
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Taiheiyo Cement Corp
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • Y02A30/60Planning or developing urban green infrastructure

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  • Road Paving Structures (AREA)
  • Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に道路や公園等に敷
設される舗装用ブロックに関する。
【0002】
【発明の背景】道路や公園等に敷設される舗装用ブロッ
クとして、いわゆるインターロッキングブロックや平板
状のコンクリートブロック等のブロック表面に塗料を塗
布して白線用ブロックとしたものや、絵柄を描いたもの
が製造されている。これらの舗装用ブロックは単にその
表面に塗料を塗布しただけのものであり、塗料層が薄
く、歩行や車の走行により塗料層が磨耗してしまう欠点
があった。
【0003】そこで、塗料層を厚くして耐磨耗性を高め
ることが考えられるが、塗料層を厚くするには大量の塗
料をブロック表面に塗布しなければならない。しかしな
がら、大量の塗料をブロック表面に塗布すると、図5に
示す如く、塗料層12を形成する塗料の一部が液ダレ1
3(図5中、一点鎖線で囲まれた部分)を起こし、ブロ
ック11の側面に付着してしまう。
【0004】従って、目地砂によって2〜3mm程度の
間隔をあけて、これらのブロックを敷設した場合、液ダ
レ13部分でブロック同士が競り合い、角欠けが発生す
る。この為、地面に敷設する前に、ブロック側面に付着
した液ダレ塗料13を除去する面倒な作業を行わねばな
らない。
【0005】
【発明の開示】本発明の目的は、耐磨耗性に優れ、側面
への液ダレを最小限に抑えることが可能で角欠けの起き
難い舗装用ブロック及びその製造方法を提供することで
ある。この本発明の目的は、基台ブロックの表面に塗料
層を設けた舗装用ブロックであって、前記基台ブロック
の表面外周端に設けられた段部と、前記基台ブロック表
面中央部に設けられた凹部と、前記段部と凹部との間に
設けられた平坦面を有する凸状部とを具備してなること
を特徴とする舗装用ブロックによって達成される。
【0006】特に、段部が外周端から水平方向に1〜6
mm、平坦面を有する凸状部から深さ方向に1〜5mm
離れた位置まで形成され、その内側に0.5〜3mm幅
の平坦面を有する凸状部をおいて凹部が形成されてな
り、この凹部の深さが1〜10mmであることを特徴と
する舗装用ブロックによって達成される。また、基台ブ
ロックの表面に塗料層を設けた舗装用ブロックの製造方
法であって、基台ブロック表面の外周端に段部、表面中
央部に凹部、前記段部と凹部との間に平坦面を有する凸
状部が設けられた基台ブロックを形成する工程と、前記
基台ブロックの表面に塗料層を設ける塗布工程と、前記
塗布工程によって基台ブロックの側面に付着した塗料を
除去する除去工程とを具備することを特徴とする舗装用
ブロックの製造方法によって達成される。
【0007】また、基台ブロックの表面に塗料層を設け
た舗装用ブロックの製造方法であって、基台ブロック表
面の外周端に段部、表面中央部に凹部、前記段部と凹部
との間に平坦面を有する凸状部が設けられた基台ブロッ
クを形成する工程と、前記基台ブロックの表面に塗料層
を設ける塗布工程と、前記塗布工程によって基台ブロッ
クの側面に付着した塗料を基台ブロックの外寸法よりわ
ずかに大きい内寸法を有する枠体を用いて除去する除去
工程とを具備することを特徴とする舗装用ブロックの製
造方法によって達成される。
【0008】尚、この舗装用ブロックの製造方法におい
て、加熱手段によって加熱した枠体を用い、枠体と接す
る部分の塗料を溶融させながら除去することが好まし
く、これによって側面に付着した塗料を迅速に除去する
ことが可能となる。すなわち、本発明では、舗装用ブロ
ックの表面に凹部を形成すると共に、この凹部を取り囲
むように凸状平坦面が設けられ、さらにその外側の表面
外周端に、段部、好ましくは傾斜面、または傾斜面と平
坦面とからなる段部を形成し、舗装用ブロックの表面に
塗布された塗料の大部分を凹部内に保持するようにし
た。これにより、塗料層として必要十分な厚みを確保出
来る。しかも、凸状平坦面が塗料の液ダレを抑えるの
で、食み出す塗料は微量となるから、塗料の無駄が少な
い経済的な塗布が行える。また、これによって側面に付
着した塗料の除去も容易なものとなり、製造作業が簡略
化される。しかも、舗装用ブロックの端部に形成される
塗料層は、段部、特にその傾斜面の存在によって同じく
傾斜状のものとなり、塗料層の表面周縁に面取りが形成
され、角欠けの起き難い良好な製品が得られる。
【0009】尚、段部は、傾斜面と平坦面とからも形成
されてなることが好ましく、この平坦面の存在によって
一層効果的に塗料の液ダレを防止することが出来る。ま
た、凹部側面は一部もしくは全部が傾斜面であって、凹
部底面と曲面状につながっていることが好ましく、これ
によって基台ブロックの成形作業が容易なものとなり、
かつ、塗料を凹部内に充填した際に塗料と凹部形成面と
の界面に気泡が生じ難く、空隙の無い、丈夫な塗料層が
得られる。
【0010】また、基台ブロックの表層部分はモルタル
から構成されてなることが好ましく、これによって明瞭
な表面凹凸を得ることが出来る。そして、モルタルの厚
みは2〜15mmとするのが好ましい。尚、段部を舗装
用ブロック外周端より水平方向に1〜6mm、平坦面を
有する凸状部から深さ方向に1〜5mm離れた位置まで
形成するのは、歩行性の向上やロードノイズの低減、そ
して塗料層の表面周縁に有効な面取りを施す為である。
また、段部の内側に0.5〜3mmの平坦面を有する凸
状部をおいて凹部を形成したのは、強度的な面からであ
る。そして、凹部の深さを1〜10mmとしたのは、塗
料層の耐久性や経済性の面からである。
【0011】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に
説明する。
【0012】
【実施例】図1〜図4は本発明に係る舗装用ブロックの
一実施例を示すもので、図1は舗装用ブロックの断面
図、図2は基台ブロックの要部断面図、図3は舗装用ブ
ロックの製造工程の一部を示す断面図、図4は舗装用ブ
ロックを敷設した状態の平面図である。
【0013】各図中、1はコンクリート製の基台ブロッ
クであり、表面の凹凸を明瞭なものとする為に、表層部
(後述の凹部底面より2〜15mmの位置まで)がモル
タルで構成されている。この基台ブロック1は、図2か
ら判るように、表面外周端より水平方向に距離a(1〜
6mm、例えば3mm)だけ離れた位置から、また、後
述の凸状部の平坦面5より深さ方向に距離a’(1〜5
mm、例えば3mm)だけ離れた位置まで角部が面取り
され、傾斜面2を有する段部が形成されている。特に、
この段部は、傾斜面2の外側に幅bが0.5〜5mm、
例えば1mm程度の平坦面3が形成されたものである。
すなわち、傾斜面2と平坦面3とで段部が構成されてい
る。
【0014】また、基台ブロック1の表面中央部には皿
状の凹部4が形成されている。この凹部4の深さcは1
〜10mm、例えば4mm程度であり、そして凹部4の
側面はd=4mm程度の傾斜面で、側面と底面とは曲面
的につながっている。これによって基台ブロック1の成
形が容易に行え、しかも充填された塗料と凹部形成面と
の界面に発生する気泡が逃げ易く、空隙の無い、丈夫な
塗料層が得られる。かつ、凹部4の側面を傾斜面とする
ことによって、平坦面を有する凸状部が脱型時に破損し
難くなる。
【0015】尚、凹部4の側面は平坦面5から一部垂直
面を有した傾斜面であっても良く、この垂直面は深さc
の1/10〜1/3程度である。また、傾斜面2と凹部
4と間に形成される環状の凸状部の平坦面5は、幅eが
0.5〜3mm、例えば1.5mmのものとなってい
る。6は基台ブロック1の表面に設けられた塗料層であ
り、特に段部(平坦面3上)には傾斜面を有する塗料層
6aが設けられている。尚、本実施例では、塗料として
熱可塑性樹脂からなる加熱溶融型の白色塗料を用いてい
る。
【0016】この舗装用ブロック(白線用ブロック)の
製造に際しては、先ず、即時脱型方式もしくは流し込み
方式で、表層部のみがモルタルから構成される2層構造
で、図1〜図4に示される形状の基台ブロック1を形成
し、乾燥や急激な温度変化に注意して、所定強度に達す
るまで約7日間程度養生する。続いて、塗料との接着性
を向上させる為、基台ブロック1の表面にプライマー処
理を施す。尚、このプライマー処理は、プライマーが浸
透し易いよう、基台ブロック1を十分に乾燥させた状態
で行う。
【0017】プライマー処理後、200℃に加熱・溶融
した塗料を塗布装置を用いて基台ブロック1表面に凸状
部の平坦面5よりも上まで塗布し、平滑に均し、白色の
塗料層6を形成する。尚、これと同時に段部(平坦面3
上)にも塗料層6aが形成される。塗料が硬化する前に
夜間の視認性を確保する為のガラスビーズを均一に散布
(1m2 当たり170g)して、表面に固着させる。
【0018】この後、基台ブロック1の外寸法よりもわ
ずかに大きな内寸法を有する、角が面取りされた金属製
の枠体7を加熱手段により加熱し、図3に示す如く、こ
の枠体7を基台ブロック側面に沿って移動させ、食み出
した塗料を溶かしながら取り除くことにより、側面に塗
料が付着していない舗装用ブロックが得られた。尚、食
み出した塗料が硬化する前であれば、枠体7の加熱は必
ずしも必要としない。
【0019】このようにして得られた舗装用ブロック
は、図4中、斜線で示す如く、路面に敷き詰められ、路
面標示(白線)としての役割を果たす。上述したよう
に、本発明では、舗装用ブロックとなる基台ブロックの
表面に皿状の凹部を形成しているから、基台ブロックの
表面に塗布される塗料の大部分が凹部内に保持され、液
ダレによる塗料の食み出しを抑えることが出来、塗料の
無駄がない経済的な塗布が行える。また、基台ブロック
の側面に食み出す塗料がわずかであるから、除去が極め
て容易であり、製造作業が簡略化される。
【0020】また、凹部の外側には段部を設けたもので
あるから、液ダレによる塗料の食み出しを効果的に抑え
ることが出来る。そして、段部に傾斜面が形成されてい
るので、この部分に形成される塗料層周縁に面取りが形
成され、路面に敷設した際に角欠けの起き難い製品が得
られる。
【0021】
【効果】本発明によれば、側面への液ダレを最小限に抑
えることが可能で、塗料使用量の節減や側面に付着した
塗料の除去作業の簡略化が図れると共に、耐久性に優れ
た角欠けの起き難い舗装用ブロックを効率良く得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る舗装用ブロックの断面図である。
【図2】基台ブロックの要部断面図である。
【図3】舗装用ブロックの製造工程の一部を示す断面図
である。
【図4】舗装用ブロックを敷設した状態の平面図であ
る。
【図5】従来の舗装用ブロックの断面図である。
【符号の説明】
1 基台ブロック 2 傾斜面 3 平坦面 4 凹部 5 平坦面 6,6a 塗料層 7 枠体
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01C 5/06 B28B 11/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台ブロックの表面に塗料層を設けた舗
    装用ブロックであって、前記基台ブロックの表面外周端
    に設けられた段部と、前記基台ブロック表面中央部に設
    けられた凹部と、前記段部と凹部との間に設けられた平
    坦面を有する凸状部とを具備してなることを特徴とする
    舗装用ブロック。
  2. 【請求項2】 段部が傾斜面、または傾斜面と平坦面と
    からなることを特徴とする請求項1記載の舗装用ブロッ
    ク。
  3. 【請求項3】 凹部の側面は一部または全部が傾斜面で
    あって、凹部の側面と底面とのつながりが曲面であるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載の舗装用ブ
    ロック。
  4. 【請求項4】 段部が外周端から水平方向に1〜6m
    m、平坦面を有する凸状部から深さ方向に1〜5mm離
    れた位置まで形成され、その内側に0.5〜3mm幅の
    凸状平坦面をおいて凹部が形成されてなり、この凹部の
    深さが1〜10mmであることを特徴とする請求項1〜
    請求項3いずれかに記載の舗装用ブロック。
  5. 【請求項5】 基台ブロックの表層部分がモルタルから
    構成されてなることを特徴とする請求項1〜請求項4い
    ずれかに記載の舗装用ブロック。
  6. 【請求項6】 基台ブロックの表面に塗料層を設けた舗
    装用ブロックの製造方法であって、基台ブロックの表面
    外周端に段部、表面中央部に凹部、前記段部と凹部との
    間に平坦面を有する凸状部が設けられた基台ブロックを
    形成する工程と、前記基台ブロックの表面に塗料層を設
    ける塗布工程と、前記塗布工程によって基台ブロックの
    側面に付着した塗料を除去する除去工程とを具備するこ
    とを特徴とする舗装用ブロックの製造方法。
  7. 【請求項7】 基台ブロックの表面に塗料層を設けた舗
    装用ブロックの製造方法であって、基台ブロックの表面
    外周端に段部、表面中央部に凹部、前記段部と凹部との
    間に平坦面を有する凸状部が設けられた基台ブロックを
    形成する工程と、前記基台ブロックの表面に塗料層を設
    ける塗布工程と、前記塗布工程によって基台ブロックの
    側面に付着した塗料を基台ブロックの外寸法よりわずか
    に大きい内寸法を有する枠体を用いて除去する除去工程
    とを具備することを特徴とする舗装用ブロックの製造方
    法。
  8. 【請求項8】 加熱した枠体を用い溶融除去することを
    特徴とする請求項7記載の舗装用ブロックの製造方法。
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