JP2578606B2 - 脆性体表面の整形方法 - Google Patents

脆性体表面の整形方法

Info

Publication number
JP2578606B2
JP2578606B2 JP19821687A JP19821687A JP2578606B2 JP 2578606 B2 JP2578606 B2 JP 2578606B2 JP 19821687 A JP19821687 A JP 19821687A JP 19821687 A JP19821687 A JP 19821687A JP 2578606 B2 JP2578606 B2 JP 2578606B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
shaping
brittle body
filler
brittle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19821687A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6443603A (en
Inventor
信之 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikko Corp Ltd
Original Assignee
Nippon Hodo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Hodo Co Ltd filed Critical Nippon Hodo Co Ltd
Priority to JP19821687A priority Critical patent/JP2578606B2/ja
Publication of JPS6443603A publication Critical patent/JPS6443603A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2578606B2 publication Critical patent/JP2578606B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Road Repair (AREA)
  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、脆性体表面の整形方法に関し、特に隙間を
有する脆性体の切削に最適な脆性体表面の整形方法に関
する。
〈従来技術〉 従来から、ケメント系、樹脂系等の各種コンクリート
をはじめ、石材、粘土製品等の土木材料からなる脆性体
は優れた機械強度を有することから多くの構造物等を生
み出している。こうした構造物等は、その使用目的に応
じて所要の形状や性状を得られるように表面を整形する
必要があると共に、使用に供されるに従い損傷の生じた
表面を所要の表面性状や形状に機能回復させることが不
可欠である。
特に、車両の通行するコンクリート版等では、広い範
囲にわたつての表面損傷が著しく、従来からその補修工
法として、損傷したコンクリート版を取り去り新しい版
を打設する打換え工法、コンクリート版の上に新しい層
を打設するオーバーレイ工法が一般的に採用されている
が、打換え工法は施工に多大な費用と長い期間を要し、
オーバーレイ工法は新しい層にひびわれや剥離を生じ易
いと共に、供用開始時の高さを維持できないという欠点
があつた。
表面損傷したコンクリート版を必要な厚さだけ削り取
る切削工法、切削した後新しい層を打設する切削オーバ
ーレイ工法等、切削作業を伴う工法も知られており、こ
れらは工事期間や版の高さ等を制限されている場合でも
有効であるという利点を有するが、コンクリート版を切
削する際に目地等の隙間周辺に角欠けが生じるという欠
点があり、ほとんど実用されていない。
この角欠けはコンクリート版等の脆性体と目地等の深
さ方向の隙間に切削機械の衝撃力が作用することに起因
して、隙間周辺が不規則な形状に破損するもので、表面
性状を著しく損うと共に、ひびわれを誘発し、さらにひ
びわれから侵入する水がコンクリート版を支える路盤を
も劣化させ、コンクリート版の構造的破壊を加速すると
いう重大な欠陥であつた。
〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明の目的は、脆性体表面の整形方法における従来
技術の欠点を解消することにあり、特に、脆性体を切削
あるいは研掃等を行う際に隙間付近に角欠けを生ずるこ
となく、所要の形状、性状に表面を整形でき且つ施工
性、経済性に優れた脆性体表面の整形方法を提供するこ
とにある。
〈問題を解決する手段〉 本発明は、脆性体を表面整形するに際し、深さ方向の
隙間に、表面整形した後の平面と同じかそれより深く、
切削時実質上非変形性である充填材を挿入し、次いで脆
性体の表面を切削することからなる脆性体表面の整形方
法にある。
本発明では、脆性体の切削に際し、予め脆性体の隙間
に充填材を挿入し、隙間を処理しておくことを本質と
し、特に、表面性状の悪化したコンクリート版の再生に
効果を発揮する。
本発明における隙間としては、剥離等によつて生じた
表面の凹部やコンクリート構造物に設けられている目地
等がある。表面整形における切削深さより深く、一般的
には幅が5mm〜10cm、特に1〜5cm程度の隙間を有する脆
性体表面に対し本発明方法は特に有効である。隙間には
目地における目地材や凹部における埋め戻し材のように
瀝青質材料等の非硬質物が充填されている場合があり、
このような場合には本発明方法の実施に先立つてまず目
地材や埋め戻し材を除去する。目地材の除去は、切削深
さ、切削機械の種類、目地材の劣化状況等を判断して、
目地材を所要の寸法に適宜除去すればよいが、除去する
深さは切削深さ以上とすることが好ましい。なお、脆性
体が目地部で破損している場合は合せて除去する。目地
材を除去する方法としては、目地材を適切に除去しうる
方法であればよく、通常コンクリートカツタを使用して
目地材を除去する。なお、隙間を清浄にするために、圧
窄空気やクリーナ等を適宜利用しうる。
本発明において隙間に挿入する充填材は挿入後に切削
が可能で、切削時実質上非変形性であり、従つて瀝青質
材料やゴム等より硬く、好ましくは脆性体と類似の硬度
を有し脆性体と一体化しうるものである。かかる特性を
有するものであれば、無機系、有機系もしくはそれらの
複合系のいづれの材料でも用いうる。具体例としてはセ
メント系や樹脂系のモルタルやコンクリート、さらには
プラスチツク成型品と樹脂モルタルの組合せや、隙間の
形状に沿つて配した薄膜とセメントモルタルの組合せ等
があり、所定の硬度を得るまでの時間、充填材の切削後
の除去必要性等を配慮して適宜選択しうる。
いずれの充填材を使用する場合でも、充填材の挿入深
さは、切削する厚さ以上とすることが好ましい。
脆性体の切削は表面の整形を確保しうる厚さを選定し
て切削すればよく、コンクリート版の切削の場合、ロー
タリカツタを装着した切削機械等を通常使用して所要厚
さ切削するが、切削厚が大きい場合は切削機の能力に応
じて数cm厚を一層として数回切削を行い、整形面を形成
する。
整形面は必要に応じて目荒し機械や研掃機械を使用し
て脆弱な個所を除去したり、水洗いや圧窄空気により清
浄とする等任意の表面性状を得られるよう適宜仕上げら
れる。
切削後に残つた充填材は脆性体の使用目的等を配慮
し、必要に応じて除去すればよい。隙間を目地とする場
合には、充填材を切断除去するが、その除去方法は目地
材の除去と同様な方法で行われる。充填材の切断除去は
所要の幅と深さに確実に除去すると共に、除去した部分
を清浄に保つ必要がある。また、切断除去する幅は既設
の目地の位置、幅と略同一とすることが好ましい。
充填材を除去した後、新しく挿入する目地材として
は、加熱施工型、通常施工型、成型品等各種目地材の中
から適宜選択して使用に供される。
また、整形面の上に新しくコンクリート層等オーバー
レイ材料を打設する場合は、整形面に接着剤等を必要に
応じて塗布した後、オーバーレイ材料を打設する。付着
を確実にする目的で整形面に鉛直方向のせん断筋を設置
してもよい。オーバーレイ材料は繊維で補強したセメン
トコンクリートや各種プラスチツクコンクリートを通常
使用するが、コンクリートに限らず整形すべき脆性体に
応じて各種土木材料の中から適宜選択して利用しうる。
この場合、切削後に残つた充填材を除去して目地を設け
るには、整形面の上にオーバーレイ材料を打設した後、
充填材とオーバーレイ層を同時に切断除去し、目地材を
挿入すればよい。
〈発明の効果〉 本発明方法により、切削作業に伴う角欠けの発生を防
止でき、従来目地等の隙間を有する脆性体の表面整形に
適用されなかつた切削作業を適用可能とすると共に、表
面性状の悪化した脆性体を構造的な強度等を犠牲にする
ことなく機能回復を図ることが可能となつた。また、予
め用いる充填材は、切削後残つても脆性体と一体化させ
てそのまま使用に供することが可能であると共に、除去
の容易な充填材を用いて切削後充填材の除去部分に目地
を設ける等、使用目的に応じて最適効果を得られるよう
容易に選択、施工しうる。したがつて、表面損傷の著し
いコンクリート構造物等の切削補修に顕著な効果を発揮
しうるものであり、特に、コンクリート鋪装等のわだち
掘れ、路面のすべり抵抗の低下、目地付近の段差等、路
面性状の悪化を生じたコンクリート版には強度特性等の
低下のない表面整形のみで路面性状を再生することが可
能であると共に、切削面にオーバーレイする場合でもコ
ンクリート版との付着性を格段に向上することが可能で
ある等により、コンクリート舗装の供用寿命を大幅に延
ばしうる。さらに、大型切削機械の使用が可能である
等、施工性、経済性に優れた方法であると共に、工事に
よる交通規制の短縮、共用開始時の路面高さの維持等、
交通条件や沿道条件の制約といつた社会的要請も満たす
ことが可能となつた。
〈実施例〉 脆性体を打設後5年経過した厚さ25cmのセメントコン
クリート版とした。
表−1に記載のごとく、コンクリート版の横方向に幅
と深さを変えた隙間No.1−No.6をコンクリートカツタと
圧窄空気を用いて形成した。このうち、No.−No.6には
瀝青系の加熱施工型目地材を注入し、目地材入りの隙間
とした。
隙間を形成してから2日経過後、No.3−No.6の目地材
をコンクリートカツタと圧窄空気を用いて30mmの深さに
除去した後、除去した部分およびNo.1−No.2の隙間に充
填材を挿入してコンクリート版と一体化させた。充填材
として表−1に記載のごとく樹脂モルタルおよび超速硬
セメントモルタルを使用した。
充填材の硬化後、コンクリート版をロータリカツタを
装着した切削機を使用して厚さ10mm切削して整形面を形
成し、その性状を測定した。
その結果、表−1に記載のごとく、隙間付近での角欠
けは発生せず、平坦性の良好な整形面を得た。
〈比較例〉 脆性体を実施例と同一の打設後5年経過したセメント
コンクリート版とした。
表−1に記載のごとく、隙間No.7−No.10を実施例と
同様の方法で形成した。このうち、No.9−No.10は、実
施例と同一の目地材を注入した隙間とした。
隙間を形成してから2日経過後、実施例と同一の切削
機を用いてコンクリート版を厚さ10mm切削して整形面を
形成し、その性状を測定した。
その結果、表−1に記載のごとく、隙間に沿つて幅50
mm、深さ30mmの範囲で不規則な形状破損すなわち角欠け
を生じた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例および比較例の切削状況を示す部分平
面図であり、第2図はその断面図である。図中はセメ
ントコンクリート版を示し、は隙間を示し、は切削
機を示し、は角欠けを示し、は整形面を示し、は
目地材を示し、は充填材を示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脆性体を表面整形するに際し、深さ方向の
    隙間に、表面整形した後の平面と同じかそれより深く、
    切削時実質上非変形性である充填材を挿入し、次いで脆
    性体の表面を切削することを特徴とする脆性体表面の整
    形方法。
  2. 【請求項2】充填材が、挿入後に脆性体と類似の硬度を
    有する無機系、有機系、もしくはそれらの複合系材料か
    らなる特許請求の範囲第1項記載の脆性体表面の整形方
    法。
JP19821687A 1987-08-10 1987-08-10 脆性体表面の整形方法 Expired - Fee Related JP2578606B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19821687A JP2578606B2 (ja) 1987-08-10 1987-08-10 脆性体表面の整形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19821687A JP2578606B2 (ja) 1987-08-10 1987-08-10 脆性体表面の整形方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6443603A JPS6443603A (en) 1989-02-15
JP2578606B2 true JP2578606B2 (ja) 1997-02-05

Family

ID=16387425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19821687A Expired - Fee Related JP2578606B2 (ja) 1987-08-10 1987-08-10 脆性体表面の整形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2578606B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6443603A (en) 1989-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101323022B1 (ko) 콘크리트 도로용 신축줄눈 파손부의 보수방법
CN110644337A (zh) 一种机场水泥混凝土道面快速修补施工方法
CN110230380B (zh) 一种浇捣一体磨石地坪的施工方法
JP2578606B2 (ja) 脆性体表面の整形方法
KR100824219B1 (ko) 콘크리트 바닥판 절단 및 절삭장치와 이를 이용한 도로나교면의 보수공법
US3866384A (en) Method of forming crack control slots
JP3437954B2 (ja) 既設床の改修工法および既設床の表層除去方法
KR101044172B1 (ko) 투수성을 갖는 세립도 투수 콘크리트를 이용한 인도의 보수방법
KR101713896B1 (ko) 콘크리트 포장의 보수를 위한 밴드 공법
KR100967952B1 (ko) 도로포장의 덧씌우기 공법
JP2628169B2 (ja) 脆性舗装体の補修方法
Pierce et al. Ten-year performance of dowel-bar retrofit: Application, performance, and lessons learned
CN210946345U (zh) 高聚物注浆半刚性基层路面裂缝加固修复系统
CN210085968U (zh) 一种复合式路面层间抗剪防裂结构
US20050257470A1 (en) Block having surface layer piece attached thereto
JP3523603B2 (ja) 既設床の改修工法
JP2010013893A (ja) 弾性舗装材の端部構造及び弾性舗装材の端部処理工法
JP3615123B2 (ja) 舗装道路における道路設置物の補修工法
CN115262354A (zh) 一种pvc地胶基层地面开裂修补工艺
CN110453579B (zh) 一种水泥混凝土路面超级养护封层施工方法
US1402942A (en) Pavement
CN213447932U (zh) 一种路桥修复用薄层砂浆填充料
EP3799607B1 (en) A jointless concrete composite pavement
KR20110012166A (ko) 절단 및 절삭장치와 이를 이용한 차량용 도로의 보수방법
JP3136328B2 (ja) 道路の舗装方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees