JP2628169B2 - 脆性舗装体の補修方法 - Google Patents

脆性舗装体の補修方法

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、脆性体表面の整形方法に関し、特に、表面
状態の悪化した隙間を有する脆性舗装体を切削して整形
する脆性舗装体の補修方法に関する。
<従来技術> 従来から、セメント系、樹脂系等の各種コンクリート
をはじめ、石材、粘土製品等の土木材料からなる脆性体
は優れた機械強度を有することから多くの構造物等を生
み出している。こうした構造物等は、その使用目的に応
じて所要の形状や性状を得られるように表面を整形する
必要があると共に、使用に供されるに従い損傷を生じた
表面を所要の表面性状や形状に機能回復させることが不
可欠である。
特に、車両の通行するコンクリート版等では、広い範
囲にわたつての表面損傷が著しく、従来からその補修工
法として、損傷したコンクリート版を取り去り新しい版
を打設する打換え工法、コンクリート版の上に新しい層
を打設するオーバーレイ工法が一般的に採用されている
が、打換え工法は施工に多大な費用と長い期間を要し、
オーバーレイ工法は新しい層にひびわれや剥離を生じ易
いと共に、供用開始時の高さを維持できないという欠点
があつた。
表面損傷したコンクリート版を必要な厚さだけ削り取
る切削工法、切削した後新しい層を打設する切削オーバ
ーレイ工法等、切削作業を伴う工法も知られており、こ
れらは工事期間や版の高さ等を制限されている場合でも
有効であるという利点を有するが、コンクリート版を切
削する際に目地等の隙間周辺に角欠けが生じるという欠
点があり、ほとんど実用されていない。
この角欠けはコンクリート版等の脆性体と目地等の深
さ方向の隙間に切削機械の衝撃力が作用することに起因
して、隙間周辺が不規則な形状に破損するもので、表面
性状を著しく損うと共に、ひびわれを誘発し、さらにひ
びわれから侵入する水がコンクリート版を支える路盤を
も劣化させ、コンクリート版の構造的破壊を加速すると
いう重大な欠陥であつた。
<発明が解決しようとする問題点> 本発明の目的は、脆性体表面の整形方法における従来
技術の欠点を解消することにあり、特に、表面性状の悪
化したコンクリート版等の脆性舗装体(以下脆性体と表
現する場合がある)を切削あるいは研掃等を行う際に隙
間付近に角欠けを生じることなく、所要の形状、性状に
表面を整形でき、且つ施工性、経済性に優れた表面性状
の悪化した脆性舗装体の補修方法を提供することにあ
る。
<問題を解決する手段> 本発明は表面性状が悪化した隙間を有する脆性舗装体
の表面を切削し、所望によりオーバーレイ材料を打設す
る脆性舗装体の補修方法において、深さ方向の隙間に沿
ってその近傍に予め切断溝を1本以上形成し、次いで脆
性舗装体の表面を切削することを特徴とする脆性舗装体
の補修方法にある。
本発明では、切削作業に際し、予め脆性体の隙間近傍
を処理しておくことを本質とし、特に表面性状の悪化し
たコンクリート版の再生に効果を発揮する。
本発明における隙間としては、剥離によつて生じた表
面の凹部やコンクリート構造物等に設けられている目地
等がある。
予め形成する切断溝は、脆性体の表面性状、切削機械
の特性等から判断して、所要の位置、深さ、および幅に
隙間に沿つて1本以上形成すればよく、通常、小型切削
機、小型研掃後、コンクリートカツタ等を使用して切断
溝を形成する。切断溝を形成する位置は、切削機械の特
性から判断して、隙間の手前側または後ろ側に形成すれ
ばよく、例えば、ロータリカツタを装着した切削機械を
使用する場合、アツパカツト方式では隙間の手前側に、
ダウンカツト方式では隙間の後ろ側に、切断溝を形成す
ればよい。なお、隙間の両側に切断溝を形成しても差し
支えない。切断溝の深さは切削する厚さ以上とすればよ
いが、表面の切削厚とほぼ等しくなるよう切断するのが
好ましい。切断溝の幅は切断溝を形成する機械の施工特
性に合せて適宜選択すればよく、例えば、小型切削機や
小型研掃機を使用する場合には、通常幅が300〜400mmの
切断溝を隙間と連続して形成すればよく、コンクリート
カツタを使用する場合には、通常幅が2〜10mmの切断溝
を隙間から所定間隔離して形成すればよい。隙間からの
間隔は、10〜50mmの範囲で適宜選択すればよいが、20mm
程度が好ましい。複数本の切断溝を形成する場合は、隙
間から所定間隔ずつ離して形成すればよく、各々の間隔
は10〜50mmの範囲で適宜選択すればよいが、20mm程度の
間隔とするのが好ましい。切断溝の形成方向は、目地等
の隙間に沿つて平行に形成するのが一般的であるが、隙
間に対し斜めの方向となつても差し支えない。
脆性体の切削は表面の整形を確保しうる厚さを選定し
て切削すればよく、コンクリート版の切削の場合、通常
ロータリカツタを装着した切削機械等を使用して所要厚
さ切削するが、切削厚が大きい場合は切削機の能力に応
じて数cm厚を一層として数回切削を行い、整形面を形成
する。
整形面は必要に応じて目荒し機械や研掃機械を使用し
て脆弱な個所を除去したり、水洗いや圧搾空気により清
浄とする等任意の表面性状を得られるように適宜仕上げ
られる。
また、整形面の上に新しくコンクリート層等オーバー
レイ材料を打設することが好ましい。通常、整形面に接
着剤等を必要に応じて塗布した後、オーバーレイ材料を
打設する。付着を確実にする目的で整形面に鉛直方向の
せん断筋を設置してもよい。オーバーレイ材料は繊維で
補強したセメントコンクリートや各種プラスチツクコン
クリートを通常使用するが、コンクリートに限らず整形
すべき脆性体に応じて各種土木材料の中から適宜選定し
て利用しうる。
オーバーレイ層に新しく目地を設ける場合は、脆性体
中の既設の目地の位置で、オーバーレイ層を所要の幅と
深さに切断除去した後、除去した部分に新しい目地材を
挿入する。切断除去する方法は、オーバーレイ層を適切
に切断除去しうる方法であればよく、通常コンクリート
カツタと圧搾空気等を用いて切断除去するが、除去した
部分を清浄に確保すると共に、切断除去する幅は既設の
目地の幅と略同一とすることが好ましい。
新しく挿入する目地材としては、加熱施工型、常温施
工型、成型品等の中から適宜選択して使用に供される。
<発明の効果> 本発明方法により、従来目地等の隙間を有する脆性体
の表面整形に適用されなかつた切削作業を適用可能とす
ると共に、表面性状の悪化した脆性体を構造的な強度等
を犠牲にすることなく機能回復を図ることが可能となつ
た。したがつて、表面損傷の著しいコンクリート構造物
等の切削補修に顕著な効果を発揮しうるものであり、特
に、コンクリート舗装等のわだち掘れ、路面のすべり抵
抗の低下、目地付近の段差等、路面性状の悪化を生じた
コンクリート版には強度特性等の低下のない表面整形の
みで路面性状を再生することが可能であると共に、切削
面にオーバーレイする場合でもコンクリート版との付着
性を格段に向上することが可能である等により、コンク
リート舗装の使用寿命を大幅に延ばしうる。さらに、大
型切削機械の使用が可能である等、施工性、経済性に優
れた方法であると共に、工事による交通規制の短縮、共
用開始時の路面高さの維持等、交通条件や沿道条件の制
約といつた社会的要請も満たすことが可能となつた。
<実施例> 脆性体を打設後5年経過した厚さ25cmのセメントコン
クリート版とした。
表−1に記載のごとく、コンクリート版の横方向に幅
と深さを変えた隙間No.1−No.9をコンクリートカツタと
圧搾空気を用いて形成した。このうち、No.4−No.10に
は、瀝青系の加熱注入型目地材を注入し、目地材入りの
隙間とした。
隙間を形成してから2日経過後、コンクリートカツタ
を用いて、隙間に沿つた幅2mm、深さ10mmの切断溝をNo.
1、No.2、No.4〜No.7の隙間近傍に形成した。切断溝
は、1本と3本とし、隙間から20mm間隔ずつ離して形成
した。
また、小型切削機を用いて、隙間に沿つた幅300mm、
深さ10mmの切断溝をNo.3、No.8、No.9の隙間手前に隙間
と連続して形成した。
切断溝を形成後、コンクリート版をアツパカツト方式
のロータリカツタを装着した切削機を用いて厚さ10mm切
削して整形面を形成し、その性状を測定した。
その結果、表−1に記載のごとく、隙間付近での角欠
けは発生せず、平坦性の良好な整形面を得た。
<比較例> 脆性体を実施例と同一の打設後5年経過したセメント
コンクリート版とした。
表−1に記載のごとく、隙間No.7〜No.10を実施例と
同様の方法で形成した。このうち、No.9−No.10は、実
施例と同一の目地材を注入した隙間とした。
隙間を形成してから2日経過後、実施例と同一の切削
機を用いてコンクリート版を厚さ10mm切削して整形面を
形成し、その性状を測定した。
その結果、表−1に記載のごとく、隙間に沿つて幅50
mm、深さ30mmの範囲で不規則な形状破損すなわち角欠け
を生じた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、比較例の切削状況を示す部分断面図であり、
第2図〜第4図は実施例を示す部分断面図である。図中
はセメントコンクリート版を示し、は隙間を示し、
は切削機を示し、は角欠けを示し、は整形面を示
し、、′、″は切断溝を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面性状が悪化した隙間を有する脆性舗装
    体の表面を切削し、所望によりオーバーレイ材料を打設
    する脆性舗装体の補修方法において、深さ方向の隙間に
    沿ってその近傍に予め切断溝を1本以上形成し、次いで
    脆性舗装体の表面を切削することを特徴とする脆性舗装
    体の補修方法。
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