JP2850134B2 - 磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

磁気ヘッドの製造方法

Info

Publication number
JP2850134B2
JP2850134B2 JP13646889A JP13646889A JP2850134B2 JP 2850134 B2 JP2850134 B2 JP 2850134B2 JP 13646889 A JP13646889 A JP 13646889A JP 13646889 A JP13646889 A JP 13646889A JP 2850134 B2 JP2850134 B2 JP 2850134B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
thin film
alloy thin
magnetic alloy
magnetic head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13646889A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH031309A (ja
Inventor
太起 山田
善人 小林
裕貴 保坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP13646889A priority Critical patent/JP2850134B2/ja
Publication of JPH031309A publication Critical patent/JPH031309A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2850134B2 publication Critical patent/JP2850134B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Heads (AREA)
  • Thin Magnetic Films (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、フロッピーディスク、ハードディスク、各
種磁気テープ等の磁気記録媒体用のメタル・イン・ギャ
ップ(MIG)型の磁気ヘッドの製造方法に関する。
<従来の技術> 第3図に示されるような、フェライト製の第1および
第2コア1、2の少なくとも一方のギャップ部対向面に
コア1、2よりも飽和磁束密度の高いセンダスト等の磁
性合金薄膜40を有するMIG型磁気ヘッドが知られてい
る。
この磁気ヘッドでは、磁性合金薄膜40から強力な磁束
を磁気記録媒体に印加できるため、高い保磁力を有する
媒体に有効な記録が行える。
そして、MIG型磁気ヘッドの場合、記録・再生感度を
向上させるために、磁性合金薄膜40の保磁力Hcは低いほ
ど好ましく、具体的には2〜3 Oe程度以下であることが
要求される。
一方、磁気ヘッドは、その接着耐久性を向上させるた
め、通常図示のように溶着ガラス3により溶着一体化さ
れ、補強される。
この場合、強固な補強を行うためには、作業温度Twの
高いガラスを用いて高温で溶着する必要がある。
なお、作業温度Twとは、周知のように、ガラスの粘度
が104ポアズとなる温度をいう。
<発明が解決しようとする課題> ところで、ガラス溶着の際熱処理を行うと、磁性合金
薄膜40の保磁力Hcが増大する。このため透磁率が低下
し、良好な記録・再生感度を有する磁気ヘッドを得るこ
とは困難である。
特に作業温度Twの高いガラスを用いて、高温で溶着す
るほど保磁力Hcは増大し、例えば、650℃程度以上で溶
着を行うと、磁性合金薄膜40の保持力Hcは3 Oeをこえて
しまう。
本発明の目的は、ガラス溶着等のため熱処理を行って
も保持力Hcが増大しないMIG型磁気ヘッド用磁性合金薄
膜を有し、優れた記録・再生感度と接着耐久性とを有す
るMIG型磁気ヘッドの製造方法を提供することにある。
<課題を解決するための手段> このような目的は下記の(1)、(2)の本発明によ
って達成される。
(1)下記式で示される原子比組成を有する磁性合金薄
膜を一対のコアの少なくとも一方に設け、 この一対のコアを、作業温度Twが600〜750℃の溶着鉛
ケイ酸ガラスにより、550〜800℃の温度で溶着一体化し
て、前記磁性合金薄膜の直流での保磁力Hcを3 Oe以下と
する磁気ヘッドの製造方法。
式 Fe100-(x+y+z)SixAlyNz (上式において15≦x≦19、5≦y≦11、0.1≦z≦1.5
である。) (2)Fe、SiおよびAlを含有する合金をターゲットと
し、Ar中にN2を0.1〜1.5体積%含有する雰囲気下で、ス
パッタリングを行い、上記(1)の磁性合金薄膜を得る
磁気ヘッドの製造方法。
<作用> 本発明では、磁性合金薄膜を所定の組成とすることに
より、ガラス溶着等の熱処理を行う場合、その保磁力Hc
の増加を低減することができる。
このため保持力Hcの小さいMIG型磁気ヘッド用磁性合
金薄膜を得ることができる。
また、このような所定組成の磁性合金薄膜を有する本
発明の磁気ヘッドは、優れた記録・再生感度を有する。
そして、磁性合金薄膜の熱処理による保磁力Hcの増加
量が小さいため、作業温度Twの高いガラスにより高温で
溶着熱処理を行っても十分小さい保磁力Hcが得られる。
従って磁気ヘッドの強固な補強を行うことができ、信
頼性の高い磁気ヘッドを得ることができる。
<具体的構成> 本発明のMIG型磁気ヘッドの好適実施例を、第1図お
よび第2図に示す。
第1図に示される磁気ヘッドは、ギャップ部対向面
に、磁性合金薄膜4が形成されている第1コア1と、第
2コア2とを有し、両コアがギャップ5を介して接合さ
れ、溶着ガラス3により溶着一体化されている。
また、第2図に示される磁気ヘッドは、磁性合金薄膜
4を第1コア1、第2コア2の双方のギャップ部対向面
に形成したタイプのものである。
本発明において、コア1、2はフェライトから構成さ
れることが好ましい。
この場合、用いるフェライトに特に制限はないが、Mn
−ZnフェライトまたはNi−Znフェライトを、目的に応じ
て用いることが好ましい。
Mn−Znフェライトとしては、Fe2O350〜60モル%程
度、ZnO 8〜25モル%程度、残部が実質的にMnOのものが
好適である。
また、Ni−Znフェライトは特に高周波領域において優
れた特性を示すものであり、好ましい組成としては、Fe
2O3が30〜60モル%、NiOが15〜50モル%、ZnOが5〜40
モル%程度のものである。
コア1、2の直流での飽和磁束密度Bsは、好ましくは
3,000〜6,000Gとする。
飽和磁束密度が前記範囲未満であると、インピーダン
スが低くなるため再生感度が低下する他、このような飽
和磁束密度の組成では、キュリー温度が低くなるため熱
的安定性が低下してしまう。前記範囲をこえると、磁歪
が増加して磁気ヘッドとしての特性が悪化したり、着磁
し易くなる。
コア1、2の直流での初透磁率μは1,000以上、保
磁力Hcは0.3 Oe以下であることが好ましい。
また、コア1、2のギャップ部対向面は、鏡面研磨等
により平滑化し、後述する磁性合金薄膜4や下地膜等が
形成され易いようにすることが好ましい。
磁性合金薄膜4は、記録時に密度の高い磁束を発生さ
せ、高い保磁力を有する磁気記録媒体に有効な記録を行
なうために設けられる。
この場合、コア1、2と磁性合金薄膜4の間には、ガ
ラス等の下地膜を形成してもよい。下地膜の材料として
は、特願平1−71506号に示されるガラス等が好適であ
る。
本発明の磁性合金薄膜4は、下記式で示される原子比
組成を有する。
式 Fe100-(x+y+z)SixAlyNz 上式においてxは15〜19、好ましくは17〜18である。
前記範囲外では、熱処理により、保磁力Hcが3 Oeをこ
え、良好な軟磁気特性を有する磁性合金薄膜が得られな
い。
また、yは5〜11、好ましくは7〜10である。
前記範囲外では、熱処理により、保磁力Hcが3 Oeをこ
え、良好な軟磁気特性を有する磁性合金薄膜が得られな
い。
また、zは0.1〜1.5、好ましくは0.2〜0.5である。
前記範囲外ではガラス溶着等の熱処理を行う場合、保
磁力Hcが増大し、良好な記録・再生感度を得ることが困
難である。
なお、前記組成にはO、Ca、Ti、V、Cr、Mn、Co、N
i、Cu、Zn、Ga、Zr、Nb、Mo、Ru、Pd、Ag、Ta、W、P
t、AuおよびPb等から選ばれる1種以上の元素が2at%程
度以下含有されていてもよい。
ここで、ヘッド完成時における磁性合金薄膜4の直流
での保磁力Hcは、3 Oe以下、より好ましくは1 Oe以下、
特に好ましくは0.5 Oe以下であることが好ましい。
直流での初透磁率μは、500以上、より好ましくは1
000以上であることが好ましい。
保磁力Hcが前記範囲をこえると、あるいは初透磁率μ
が前記範囲未満であると、記録・再生感度が低下する
傾向にある。
また、磁性合金薄膜4の飽和磁束密度Bsは、10000G以
上であることが好ましい。
前記範囲未満であると密度の高い磁束を発生すること
ができず、高保磁力の磁気記録媒体への記録が困難とな
り、また、高密度記録にも不適当となる。
本発明では、磁性合金薄膜4の組成を前記範囲内とす
ることにより、例えば下記に示される直流での磁気特性
を得ることができる。
保磁力Hc:0.1〜3 Oe、 さらに0.1〜1 Oe、 特に0.1〜0.5 Oe 初透磁率μi:500〜10000、 特に1000〜10000 飽和磁束密度Bs:1000〜13000G なお、磁性合金薄膜4の磁気特性は、磁気ヘッドに形
成する場合と同一条件で非磁性基板上に成膜し、同一条
件の熱処理を行った後測定すればよい。
磁性合金薄膜4の膜厚は、好ましくは0.2〜5μm、
さらに好ましくは0.5〜3μmである。
膜厚が前記範囲未満であると、磁性合金薄膜4全体の
体積が不足して飽和し易くなり、前記のような作用を十
分に果たすことが困難となる。また、前記範囲をこえる
と、磁性合金薄膜4の摩耗が大きくなる他、渦電流損失
が増大してしまう。
このような磁性合金薄膜4を有することにより、本発
明の磁気ヘッドは保持力800 Oe以上、特に900〜1,500 O
eの磁気記録媒体に対し有効な記録を行なうことができ
る。
本発明の磁性合金薄膜4は、スパッタ法により形成さ
れることが好ましい。
本発明のスパッタリングでは、ターゲットとしてFe、
SiおよびAlを含有する合金を用いる。
ターゲットの組成は前述の式において、Nが含有され
ないものとほぼ同一とすればよい。
そして、スパッタリングは、Ar中にN2を0.1〜1.5体積
%、好ましくは0.2〜0.5体積%含有する雰囲気下で行わ
れる。
前記範囲外であると、ガラス容積等の熱処理を行う場
合、磁性合金薄膜4の保磁力Hcが増大する傾向にある。
なお、動作圧力は0.3〜2.0Pa程度とすればよい。
この場合、スパッタ投入電圧や電流等の諸条件は、ス
パッタ方式の種類に応じ適宜決定する。
また、前記のような磁性合金薄膜4は、スパッタ法の
他、蒸着法、CVD法等の公知の各種気相成膜法により形
成することもできる。
コア1、コア2および磁性合金薄膜4が前述したよう
な磁気特性であれば、磁気ヘッドとして高い出力と分解
能とが得られる。また、オーバーライト特性も−30dB以
下の良好な値が得られる。
なお、分解能とは、例えば、1f信号の出力をV1f、2f
信号の出力をV2fとしたとき、(V2f/V1f)×100[%]
で表わされるものである。
また、オーバライト特性とは、例えば、1f信号の上に
2f信号を重ね書きしたときの2f信号出力に対する1f信号
出力である。
ギャップ5は、非磁性材質から形成される。
特に、ギャップ5には、接着強度を高めるため接着ガ
ラスを用いることが好ましく、例えば、特願平1−7150
6号等に示されるガラスが好適である。
また、ギャップ5は、接着ガラスのみで形成されてい
てもよいが、ギャップ形成速度やギャップ強度を高める
ため、図示のようにギャップ51とギャップ53との2層で
形成されることが好ましい。
この場合、ギャップ51にはSiO2を用い、ギャップ53に
は接着ガラスを用いる。
なお、後述する溶着ガラス3が、ギャップ両サイドに
流れ込むタイプの磁気ヘッドの場合は、ギャップ5を酸
化ケイ素のみで形成してもよい。
ギャップ5の形成には制限はないが、特にスパッタ法
を用いることが好ましい。
ギャップ長は、0.2〜2.0μm程度である。
本発明のMIG型磁気ヘッドは、第1コア1と、第2コ
ア2とがギャップ5を介して接合一体化されているもの
である。
コアの接合は、ギャップ53の接着ガラスにより熱圧着
すると同時に溶着ガラス3を流し込むことにより行う。
用いる溶着ガラス3のTwは600〜750℃である。
本発明の磁性合金薄膜は、このようなTwのガラスを用
いて熱圧着しても、保磁力Hcは3 Oe以下の値を保持す
る。
溶着ガラス3としては、特に鉛ケイ酸ガラスを用い
る。このうち、例えば、PbOを40〜70重量%、SiO2を20
〜40重量%含有するものが好適である。
特に、PbOを50〜60重量%、SiO2を20〜30重量%含有
するものが好ましい。
前記範囲外では、ガラスの作業温度Twが高く、溶着の
際磁性合金薄膜4の磁気特性を劣化させてしまう。
あるいは、ガラスの作業温度Twが低く、補強効果が不
十分である。
また、鉛ケイ酸ガラスは、前記組成に加えて、B2O3
Al2O3、ZnO、Bi2O3、Tl2OおよびTeO2のうち少なくとも
1種以上を含有するものが好ましい。
この場合、各物質の含有比は、B2O3は、5重量%以
下、好ましくは1〜3重量%、Al2O3は、5重量%以
下、好ましくは3重量%以下、特に好ましくは0.5〜3
重量%、ZnOは、5重量%以下、Bi2O3、Tl2OおよびTeO2
は合計で30重量%以下、とすることが好ましい。ただ
し、Bi2O3とZnOとは併用しない方が好ましい。
さらに、前記鉛ケイ酸ガラスには、Na2Oが3重量%以
下、K2Oが5重量%以下、NiOが2重量%以下、MnOが2
重量%以下、Fe2O3が2重量%以下含有されていてもよ
い。
前記の組成を有する鉛ケイ酸ガラスの作業温度Twは60
0〜750℃となり、溶着温度550〜800℃にて溶着を行うこ
とができる。
この場合、本発明では、前述したように所定組成の磁
性合金薄膜4を用いるため、例えば、作業温度750℃の
ガラスを用いて、750℃で溶着を行っても磁性合金薄膜
4の保磁力Hcとして1 Oe以下の良好な値を得ることがで
きる。
そして、このような組成のガラスを用いることによ
り、堅固に溶着を行うことができ、信頼製の高い磁気ヘ
ッドが得られる。
前記の鉛ケイ酸ガラスを用いた溶着に際しては、溶着
温度を作業温度Tw近辺とし、通常の方法により行う。
本発明の磁気ヘッドは、必要に応じスライダーと一体
化され、組立てられヘッドアセンブリーとされる。
そして、いわゆるラミネートタイプやバルクタイプ等
のトンネルイレーズ型あるいはイレーズヘッドを有しな
いリードライト型などのオーバーライト記録を行なうフ
ロッピーヘッド、モノリシックタイプやコンポジットタ
イプの浮上型の計算機用ヘッド、回転型のVTR用ヘッド
やR−DAT用ヘッドなどの各種磁気ヘッドとして用いら
れる。
また前記の本発明の磁気ヘッドを用いて、公知の種々
の方式のオーバーライト記録を行なうことができる。
なお、本発明においては、第1コア1、第2コア2の
一方のコアに前述した磁性合金薄膜4を形成し、他方の
コアにはコアより飽和磁束密度Bsの低い磁性合金薄膜を
形成したいわゆるEDG型の磁気ヘッドとすることができ
る。
この場合も前述したMIG型磁気ヘッドと同様の効果を
得ることができる。
<実施例> 以下、本発明の具体的実施例を挙げ、本発明をさらに
詳細に説明する。
実施例1 磁性合金薄膜を非磁性基板上に、スパッタ法により膜
厚2μmに形成した。
スパッタはFe72Si19Al9(at%)の合金をターゲット
とし、Ar中にN2を0.3体積%含有する雰囲気下で行っ
た。動作圧力は、1.3Paとした。このようにして製造さ
れた磁性合金薄膜をサンプルNo.1とする。
また、Ar中にN2を0.5体積%含有する雰囲気に換え、
サンプルNo.2を製造した。
さらに、雰囲気をAr100体積%に換え、比較用サンプ
ルNo.3も製造した。
各サンプルの組成は表1に示されるとおりである。
これらのサンプルに、表1に示される温度で熱処理を
30分間行って直流での保磁力Hcを測定した。
結果は表1に示されるとおりである。
表1から明らかなように、本発明のサンプルは750℃
の高温で熱処理しても1 Oe以下のHcを保持することがわ
かる。これに対し、Nを含有しない比較サンプルでは、
750℃の熱処理ではHcが4 Oe以上となってしまい、実用
できない。
実施例2 第1図に示されるように、ギャップ部対向面に磁性合
金薄膜4が形成されている第1コア1と、第2コア2と
をギャップ5を介して接合一体化し、MIG型磁気ヘッド
を製造した。
コア1、2の材質はMn−Znフェライトとし、直流での
飽和磁束密度Bsは5000G、初透磁率μは3000、保磁力H
cは0.1 Oeであった。
磁性合金薄膜4には実施例1のサンプルNo.1を用い
た。なお、スパッタ条件や膜厚等も同一とした。
磁性合金薄膜4の組成、直流での飽和磁束密度Bs、保
磁力Hcおよび周波数3MHzでの透磁率μは表2に示される
とおりである。
なお、磁気特性は、サンプルNo.1に対し磁気ヘッドを
形成する場合と同一の熱処理を行って測定した。
ギャップ51にはSiO2を用い、スパッタにより形成し、
その膜厚は0.4μmとした。
ギャップ53には、作業温度Twが630℃の接着ガラスを
用いた。
なお、ギャップ53はスパッタにより形成し、その膜厚
は0.2μmとした。
溶着ガラス3の作業温度Twは、630℃であり、630℃で
溶着を行った。
また、コイルターン数は20×2ターンとした。
このようにして製造された磁気ヘッドをサンプルNo.4
とする。
また、磁性合金薄膜4の組成の異なる磁気ヘッドサン
プルNo.5〜No.11も製造した。
これらの各サンプルと、保磁力が1100 Oeのハードデ
ィスクとを用いて、トラック幅14μmにて下記の特性を
測定した。
なお、測定に際しては、第2コア2を、ハードディス
クリーディング側とした。
(記録・再生感度測定) 3MHzの信号を記録し、次いで記録した信号を再生し、
その時の再生出力電圧値V′P-P(ピーク・ツー・ピー
ク)を測定する。
結果は表2に示されるとおりである。
なお、表2には測定値V′P-Pを規格化した値VP-P
示される。
表1、表2より本発明の効果が明らかである。
<発明の効果> 本発明のMIG型磁気ヘッド用磁性合金薄膜は、ガラス
溶着等の熱処理を行っても保持力Hcが小さい。
このため、本発明のMIG型磁気ヘッドは優れた記録・
再生感度を有する。そして保磁力800 Oe以上の磁気記録
媒体に対しても有効な記録を行うことができる。
また、作業温度Twの高いガラスにより高温で溶着を行
っても十分小さい保磁力Hcを得ることができる。このた
め接着耐久性や信頼性の高い磁気ヘッドを得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本発明のMIG型磁気ヘッドの1
例を示す部分断面図である。 第3図は、従来のMIG型磁気ヘッドを示す部分断面図で
ある。 符号の説明 1……第1コア 2……第2コア 3……溶着ガラス 4、40……磁性合金薄膜 5、51、53……ギャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 5/23 G11B 5/23 K H01F 10/14 H01F 10/14 41/18 41/18 (56)参考文献 特開 昭60−220913(JP,A) 特開 昭62−88113(JP,A) 特開 昭62−92306(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 5/127 G11B 5/187 G11B 5/23 C23C 14/14 H01F 10/14 H01F 41/18 C22C 38/06 C22C 38/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式で示される原子比組成を有する磁性
    合金薄膜を一対のコアの少なくとも一方に設け、 この一対のコアを、作業温度Twが600〜750℃の溶着鉛ケ
    イ酸ガラスにより、550〜800℃の温度で溶着一体化し
    て、前記磁性合金薄膜の直流での保磁力Hcを3 Oe以下と
    する磁気ヘッドの製造方法。 式 Fe100-(x+y+z)SixAlyNz (上式において15≦x≦19、5≦y≦11、0.1≦z≦1.5
    である。)
  2. 【請求項2】Fe、SiおよびAlを含有する合金をターゲッ
    トとし、Ar中にN2を0.1〜1.5体積%含有する雰囲気下
    で、スパッタリングを行い、請求項1の磁性合金薄膜を
    得る磁気ヘッドの製造方法。
JP13646889A 1989-05-30 1989-05-30 磁気ヘッドの製造方法 Expired - Fee Related JP2850134B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13646889A JP2850134B2 (ja) 1989-05-30 1989-05-30 磁気ヘッドの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13646889A JP2850134B2 (ja) 1989-05-30 1989-05-30 磁気ヘッドの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH031309A JPH031309A (ja) 1991-01-08
JP2850134B2 true JP2850134B2 (ja) 1999-01-27

Family

ID=15175822

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13646889A Expired - Fee Related JP2850134B2 (ja) 1989-05-30 1989-05-30 磁気ヘッドの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2850134B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2911687B2 (ja) * 1992-09-25 1999-06-23 キヤノン株式会社 磁気ヘッドの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH031309A (ja) 1991-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5262915A (en) Magnetic head comprising a soft magnetic thin film of FeNiZrN having enhanced (100) orientation
US5432645A (en) Magnetic head-forming thin film
JPS6218966B2 (ja)
US4887177A (en) Magnetic head having an electro-chemically inert gap of hard material
US5029032A (en) Magnetic head for high density recording
US5001589A (en) Tungsten and tantalum diffusion barriers for Metal-In-Gap magnetic heads
JP2850134B2 (ja) 磁気ヘッドの製造方法
JP2858036B2 (ja) 軟磁性薄膜および磁気ヘッド
JP3296829B2 (ja) 軟磁性多層膜および磁気ヘッド
JP3243256B2 (ja) 軟磁性薄膜および磁気ヘッド
JP3404054B2 (ja) 磁気ヘッド用薄膜および磁気ヘッド
JPS58118015A (ja) 磁気ヘツド
JP3214716B2 (ja) 磁気ヘッドおよびその製造方法
JP3452594B2 (ja) 磁気ヘッドの製造方法
JPS6218967B2 (ja)
JP3272738B2 (ja) 軟磁性多層膜
JPH0760767B2 (ja) 軟磁性薄膜および磁気ヘッド
JPH0555036A (ja) 軟磁性薄膜およびその製造方法、軟磁性多層膜およびその製造方法ならびに磁気ヘツド
JPH02210606A (ja) 磁気ヘッド
JPH03113809A (ja) 磁気ヘッド
JPH02232804A (ja) 磁気ヘッド
JP2826660B2 (ja) 浮上型磁気ヘッド
JP3103702B2 (ja) 磁気ヘッド
JPH02179908A (ja) 磁気ヘッド
JP2521922B2 (ja) 磁気ヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees