JPH03113809A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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JPH03113809A
JPH03113809A JP24892789A JP24892789A JPH03113809A JP H03113809 A JPH03113809 A JP H03113809A JP 24892789 A JP24892789 A JP 24892789A JP 24892789 A JP24892789 A JP 24892789A JP H03113809 A JPH03113809 A JP H03113809A
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JP
Japan
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magnetic
thin film
magnetic head
soft magnetic
coercive force
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JP24892789A
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Koichi Terunuma
幸一 照沼
Masahiro Miyazaki
雅弘 宮崎
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、磁気ヘッド、特にメタル・イン・ギャップ(
MIG)型の磁気ヘッドと、エンハンスト・デュアル・
ギャップ・レングス(EDG)型の磁気ヘッドと、薄膜
磁気ヘッドとに関する。
〈従来の技術〉 フェライト製の第1および第2コアの少なくとも一方の
ギャップ部対向面にコアよりも飽和磁束密度Bsの高い
センダスト等の軟磁性薄膜を有するMIG型磁気ヘッド
が知られている。
この磁気ヘッドでは、軟磁性薄膜から強力な磁束を磁気
記録媒体に印加できるため、高い保磁力を有する媒体に
有効な記録が行える。
また、高密度記録や高速データ転送が可能である等の優
れた緒特性を有する浮上型の薄膜磁気ヘッドが実用化さ
れてきている。
そして、薄膜磁気ヘッドでも高密度の磁束を発生するた
め、上部および下部磁極層には、飽和磁束密度Bsの高
いパーマロイ、センダスト等の軟磁性薄膜が用いられる
ところで、磁気ヘッドに用いられるこのような軟磁性薄
膜の飽和磁束密度Bsは、高々12000G程度である
このため、従来の磁気ヘッドでは、オーバーライド特性
等の電磁変換特性が不十分であり、特に高保磁力を有す
る磁気記録媒体の場合には、より一贋高い飽和磁束密度
B1が要求されている。
ところで、Feに微量のCを添加するとFeの結晶粒が
微細化し、結晶磁気異方性が減少する。
このため、センダストよりもさらに飽和磁束密度Bsが
高い軟磁性薄膜、例えばBsが16000〜20000
G程度のFe−C軟磁性薄膜を得ることができる。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしFe−C軟磁性薄膜は、保磁力H6が高(、透磁
率μが低い。
加えて耐熱性が低(、約400℃程度の温度で結晶粒径
が大きくなり、保磁力H,が急激に増加してしまう、 
そして、耐食性も低い。
このためガラス溶着等の熱処理によって450〜600
℃程度の温度下におかれるMIG型磁気ヘッドやEDG
型磁気ヘッド、さらには、スパッタリング等による成膜
工程で約350℃以上の温度下におかれる薄膜磁気ヘッ
ドに使用することは困難である。
本発明の目的は、耐熱性や耐食性が高い軟磁性薄膜を用
いることにより、保磁力Hcが低く、飽和磁束密度B6
が高い軟磁性薄膜を有するMIG型磁気ヘッドやEDG
型磁気ヘッド、さらには薄膜磁気ヘッドを提供すること
にある。
く課題を解決するための手段〉 このような目的は下記の本発明(1)〜(4)によって
達成される。
(1)一対のコア間に、軟磁性薄膜を有する磁気ヘッド
であって、 前記軟磁性薄膜が、下記式で表わされる原子比組成を有
することを特徴とする磁気ヘッド。
式  [(F e +−y  N  l y) +−4
M、]+−,C。
(上式においてMは、Mg、Ca、Ti、Zr、Hf%
V、Nb、Ta、Cr%Mo、MnおよびBから選ばれ
る1種以上であり、0.001≦x≦0,1.0≦0.
1、0.1.0.001≦z≦0.25である。)(2
)前記一対のコアを作業温度Twが450〜600℃の
溶着ガラスにより溶着一体化した上記(1)に記載の磁
気ヘッド。
(3)上部磁極層と、下部磁極層と、保護層とを有する
薄膜磁気ヘッドであって、 前記上部磁極層および下部磁極層を形成する軟磁性薄膜
が、下記式で表わされる原子比組成を有することを特徴
とする磁気ヘッド。
式  [(F e +−y  N  t w  )t−
xM++  ]  l−x  Cm(上式においてMは
、Mg、Ca、Ti。
Zr、Hf%V、Nb、Ta1Cr、Mo、Mnおよび
Bから選ばれる1種以上であり、0.001≦x≦0.
1.0≦0.1、0.1、o、ooi≦z≦0.25で
ある。) (4)前記軟磁性薄膜の飽和磁束密度B3が16000
G以上であり、保磁力H,が2 0e以下である上記(
1)ないしく3)のいずれかに記載の磁気ヘッド。
く作用〉 本発明の磁気ヘッドに用いる軟磁性薄膜は、Fe−C系
であるため、飽和磁束密度Bsが非常に高い。
そして、FeとCに、Feより安定な炭素化物を形成す
る元素を適量添加することによって、飽和磁束密度B8
が約16000G以上のまま保磁力Heが低下し、透磁
率μが向上し、加えて耐熱性や耐食性が著しく向上する
ここに、熱処理によって保磁力が急激に変化する温度、
例えば、保磁力Heが2 0sになる熱処理温度を耐熱
温度とすると、本発明に用いる軟磁性薄膜の耐熱温度は
約500℃以上である。
従って、本発明の磁気ヘッドの軟磁性薄膜は、飽和磁束
密度Bsが高く、保磁力H1が低く、透磁率μが高い、 このため本発明の磁気ヘッドは、オーバーライド特性や
、記録・再生感度等が高く、優れた電磁変換特性を有す
る。
加えて、使用する軟磁性薄膜は、耐食性や耐摩耗性に優
れるため、信頼性の高い磁気ヘッドが実現する。
なお、特開昭60−218820号公報や同60−22
0913号公報には、Feと、2−10重量%のAJ2
と、3〜16重量%のSiと、0.005〜4重量%の
窒素とを含有する磁性薄膜が開示されている。
そして、Feの1部をCoと置換することによって飽和
磁束密度Bsを向上させ、Niと置換することによって
Bsを減少させることなく透磁率μを高い状態に保つこ
とができる旨が記載されている。
しかし、実施例に示される具体例は、耐熱温度は高いが
、飽和磁束密度Bsは高々12000G程度である。
このように飽和磁束密度Bsが高く、保磁力Heが低く
、しかも耐熱性に優れた軟磁性薄膜は知られていない。
〈発明の具体的構成〉 以下、本発明の具体的構成を詳細に説明する。
本発明のMIG型磁気ヘッドの好適実施例を、第1図お
よび第2図に示す。
第1図に示される磁気ヘッドは、第1コア1と、ギャッ
プ部対向面に、軟磁性薄膜4が形成されている第2コア
2とを有し、両コアがギャップ5を介して接合され、溶
着ガラス3により溶着一体化されている。
また、第2図に示される磁気ヘッドは、軟磁性薄膜4を
第1コア11第2コア2の双方のギャップ部対向面に形
成したタイプのものである。
本発明において、コアエ、2はフェライトから構成され
ることが好ましい。
この場合、用いるフェライトに特に制限はないが、M 
n −Z nフェライトまたはNi−Znフェライトを
、目的に応じて用いることが好ましい。
Mn−Znフェライトとしては、Fe20s50〜60
モル%程度、znO8〜 25モル%程度、残部が実質
的にMnOのものが好適である。
また、N 1−Znフェライトは特に高周波領域におい
て優れた特性を示すものであり、好ましい組成としては
、F e @ Osが30〜6゜モル%、NiOが15
〜50モル%、ZnOが5〜40モル%程度のものであ
る。
コア1,2の直流での飽和磁束密度Bsは、好ましくは
3000〜6000Gとする。 飽和磁束密度が前記範
囲未満であると、オーバーライド特性が低下する他、こ
のような飽和磁束密度の組成では、キュリー温度が低(
なるため熱的安定性が低下してしまう、 前記範囲をこ
えると、磁歪が増加して磁気ヘッドとしての特性が悪化
したり、着磁し易(なる。
コア1.2の直流での初透磁率LLlは1000以上、
保磁力H,は0.30e以下であることが好ましい。
また、コア1.2のギャップ部対向面は、鏡面研磨等に
より平滑化し、後述する軟磁性薄膜4や下地膜等が形成
され易いようにすることが好ましい。
軟磁性薄膜4は、記録時に密度の高い磁束を発生させ、
高い保磁力を有する磁気記録媒体に有効な記録を行なう
ために設けられる。
本発明に用いる軟磁性薄膜4は、下記式で示される原子
比組成を有する。
式  [(F e +−y  N  i y) +−x
  M X1l−I  C!上式においてMは、Mg%
Ca、Ti、Zr、Hf%V、Nb%Ta%Cr、Mo
、MnおよびBから選ばれる1種以上である。
また、Xは0.001〜0.1.好ましくは0.01〜
0.05である。
前記範囲未満では、耐熱性が不十分である。
このため熱処理等により保磁力Hcが大幅に増加する傾
向にある。
前記範囲をこえると、飽和磁束密度Bsが低く、オーバ
ーライド特性が悪化する傾向にある。
yはO〜0.1、好ましくはO〜0.05である。
Niを添加することにより、透磁率を向上させることが
できる。
ただし前記範囲をこえると飽和磁束密度B。
が低下する傾向にある。
なお、Niを必須成分として含むときには、その含有量
yは0.01〜0.1、より好ましくは0.01〜0.
05であることが好ましい。
2はO,OCM 〜0.25、好ましくは0.05〜0
.20である。
前記範囲未満では、Cによる結晶粒の微細化が不充分で
軟磁気特性が得られない傾向にある。
前記範囲をこえると、Bsが低下する傾向にある。
また、5at%以下のStおよび/または2at%以下
のA℃が含有されていても前記の組成範囲であれば、は
ぼ同等の効果が得られる。
ここで、磁気ヘッド完成時における軟磁性薄膜4の50
Hzでの保磁力Heは、2 0e以下、より好ましくは
1.50e以下であることが好ましい。
5 MHzでの初透磁率μmは、1000以上であるこ
とが好ましい。
保磁力H,が前記範囲をこえると、あるいは初透磁率μ
mが前記範囲未満であると、記録・再生感度が低下する
傾向にある。
また、軟磁性薄膜4の飽和磁束密度Bsは、16000
G以上であることが好ましい。
前記範囲未満であるとオーバーライド特性が悪化し、特
に高保磁力の磁気記録媒体への記録が困難である。
また、軟磁性薄膜4の結晶粒の平均粒径は、100〜3
00人程度である程度が好ましい。
本発明では、軟磁性薄膜4の組成を前記範囲内とするこ
とにより、例えば下記に示される特性を得ることができ
る。
保磁力Hc(50Hz) : 0.1〜2Oe 。
特に0. 1〜1. 5 0e 初透磁率μ、(5MHz):1000〜3000飽和磁
束密度Bs(DC):16000〜9000G 特に17000〜18000G 結晶粒の平均粒径:150〜250人 耐熱温度:450〜600℃ ここに耐熱温度とは、熱処理を行ったとき保磁力Heが
急激に増加する温度であり、前記の場合は保磁力Heが
2 0eになる温度である。
なお、軟磁性薄膜4の磁気特性は、磁気ヘッドに形成す
る場合と同一条件で非磁性基板上に成膜し、同一条件の
熱処理を行った後測定すればよい。
軟磁性薄膜4の膜厚は、好ましくは0.2〜5μ、さら
に好ましくは0.5〜3μである。
膜厚が前記範囲未満であると、軟磁性薄膜4全体の体積
が不足して飽和し易(なり、MIG型磁気ヘッドの機能
を十分に果たすことが困難となる。 また、前記範囲を
こえると、軟磁性薄膜4の摩耗が太き(なる他、渦電流
損失が増大してしまう。
このような軟磁性薄膜4を有することにより、本発明の
磁気ヘッドは保磁力8000e以上、特に900〜1,
5000eの磁気記録媒体に対し有効な記録を行なうこ
とができる。
軟磁性薄膜4は、スパッタ法により形成されることが好
ましく、例えば以下のように形成される。
ターゲットの組成は前述の式とほぼ同一とし、前記の組
成の合金鋳造体や焼結体さらには複合ターゲットを用い
ればよい。
そして、スパッタリングは、Ar雰囲気下で行われる。
あるいは、Ar中にN2を含有させて反応性スパッタを
行ってもよい。
このときには、Nが全体の10at%以下、特にl〜1
0at%程度含有されることになる。
なお、動作圧力は0.1〜1.OPa程度とすればよい
この場合、スパッタ投入電圧や電流等の諸条件は、スパ
ッタ方式の種類に応じ適宜決定する。
また、前記のような軟磁性薄膜4は、スパッタ法の他、
蒸着法、CVD法等の公知の各種気相成膜法により形成
することもできる。
コア1、コア2および軟磁性薄膜4が前述したような磁
気特性であれば、磁気ヘッドとして高い出力と分解能と
が得られる。 また、オーバーライド特性も一35dB
以下の良好な値が得られる。
なお、分解能とは、例えば、1層信号の出力をVat、
2層信号の出力なVatとしたとき、(V xt/ V
 re) X 100 [%]で表わされるものである
また、オーバライド特性とは、例えば、1層信号の上に
2層信号を重ね書きしたときの2層信号出力に対する1
層信号出力である。
ギャップ5は、非磁性材質から形成される。
特に、ギャップ5には、接着強度を高めるため接着ガラ
スを用いることが好ましく、例えば、特願平1−715
06号等に示されるガラスが好適である。
また、ギャップ5は、接着ガラスのみで形成されていて
もよいが、ギャップ形成速度やギャップ強度を高めるた
め、図示のようにギャップ51とギャップ53との2層
で形成されることが好ましい。
この場合、ギャップ51にはSLO*を用い、ギャップ
53には接着ガラスを用いる。
なお、後述する溶着ガラス3が、ギャップ両サイドに流
れ込むタイプの磁気ヘッドの場合は、ギャップ5を酸化
ケイ素のみで形成してもよい。
ギャップ5の形成には制限はないが、特にスパッタ法を
用いることが好ましい。
ギャップ長は、0.2〜2.0−程度である。
本発明のMIG型磁気ヘッドは、第1図や第2図に示さ
れるように、第1コア1と、第2コア2とがギャップ5
を介して接合一体化されているものである。
コアの接合は、ギャップ53の接着ガラスにより熱圧着
すると同時に溶着ガラス3を流し込むことにより行う。
用いる溶着ガラス3の作業温度Twは450〜600℃
、特に460〜550℃程度であることが好ましい。
ここに、作業温度Twとは、周知のように、ガラスの粘
度が10 ’ poiseとなる温度である。
本発明では耐熱性の高い前記の軟磁性薄膜4を用いるた
め、このよりなTwのガラスを用いて熱圧着しても、保
磁力Hcは2 0e以下、特に1.50e以下の値を保
持する。
溶着ガラス3としては、鉛ケイ酸ガラスを用いることが
好ましい。 このうち、例えば、下記に示されるガラス
が好適である。
PbO:67.5〜87.5重量%程度BsO,:4.
O〜8.1重量%程度 SiO□ ニア、5〜13.6重量%程度AI2* O
x : 0.3〜0.8重量%程度ZnO:2.2〜3
.3重量%程度 Bigot:O〜0.1重量%程度 N a * 01KiO1CaO等 :0〜4重量%程度 S’ba Os  : O””1重量%程度なお、溶着
に際しては、溶着温度を作業温度Tw近辺とし、通常の
方法により行う。
本発明の磁気ヘッドは、必要に応じスライダーと一体化
され、組立てられヘッドアセンブリーとされる。
そして、いわゆるラミネートタイプやバルクタイプ等の
トンネルイレーズ型あるいはイレーズヘッドを有しない
リードライト型などのオーバーライド記録を行なうフロ
ッピーヘッド、モノリシックタイプやコンポジットタイ
プの浮上型の計算機用ヘッド、回転型のVTR用ヘッド
やR−DAT用ヘッドなどの各種磁気ヘッドとして用い
られる。
このようにして、前記の本発明の磁気ヘッドを用いて、
公知の種々の方式のオーバーライド記録を行なうことが
できる。
また、本発明においては、第3図に示されるように、第
1コア1にコアより飽和磁束密度B1の低い低飽和磁束
密度合金薄膜6を形成し、第2コア2に前述した軟磁性
薄膜4を形成したいわゆるEDG型の磁気ヘッドとする
ことができる。
そして、前述したMIG型磁気ヘッドと同様の効果を得
ることができる。
この場合、低飽和磁束密度合金薄膜6には、例えば、特
願昭63−311591号に示される低飽和磁束密度非
晶質薄膜等を用いることができ、優れたオーバーライド
特性や高い感度が得られる。
次に、本発明の薄膜磁気ヘッドについて説明する。
第4図に、本発明の好適実施例である浮上型の薄膜磁気
ヘッドを示す。
第4図に示される薄膜磁気ヘッドは、スライダ7上に、
絶縁層81、下部磁極層91、ギャップ層10、絶縁層
83、コイル層11、絶縁層85、上部磁極層95J3
よび保護層12を順次有する。
本発明においてスライダ7は、材料として従来公知の種
々のものを用いればよく、例えばセラミックス、フェラ
イト等により構成される。
この場合、セラミックス、特にAQmOs−TiCを主
成分とするセラミックスs Z r Ozを主成分とす
るセラミックス、SiCを主成分とするセラミックスま
たはAlxを主成分とするセラミックスが好適である。
 なお、これらには、添加物としてMg%Y s Z 
r O*T i Os等が含有されていてもよい。
スライダ7の形状やサイズ等の諸条件は公知の何れのも
のであってもよく、用途に応じ適宜選択される。
スライダ7上には、絶縁層81が形成される。
絶縁層81の材料としては従来公知のものは何れも使用
可能であり、例えば、薄膜作製をスパッタ法により行な
うときには、5iO=、ガラス、Al2xOs等を用い
ることができる。
絶縁層81の膜厚やパターンは公知の何れのものであっ
てもよく、例えば膜厚は、5〜40−程度とする。
磁極は、通常図示のように、下部磁極層91と、上部磁
極層95として設けられる。
本発明では、下部磁極層91および上部磁極層95には
、前述のMIG型磁気ヘッドやEDG型磁気ヘッドの場
合と同様に、前記式で表わされる原子比組成の軟磁性薄
膜を用いる。
このため、オーバーライド特性に優れ、記録・再生感度
が高い磁気ヘッドが得られる。
なお、成膜等も前記と同様に行えばよい。
下部および上部磁極層91.95のパターン、膜厚等は
公知のいずれのものであってもよい、 例えば下部磁極
層91の膜厚は1〜5−程度、上部磁極H95の膜厚は
1〜5−程度とすればよい。
下部磁極層91および上部磁極層95の間にはギャップ
層10が形成される。
ギャップ層10には、Affs Os 、StO□等公
知の種々の材料を用いればよい。
また、ギャップ層10のパターン、膜厚等は公知の何れ
のものであってもよい。 例えば、ギャップ10の膜厚
は0.2〜1.0戸程度とすればよい。
コイル層11の材質には特に制限はなく、通常用いられ
る。Al2.Cu等の金属を用いればよい。
コイルの巻回パターンや巻回密度についても制限はな(
、公知のものを適宜選択使用すればよい。 例えば巻回
パターンについては、図示のスパイラル型の他、積層型
、ジグザグ型等何れであってもよい。
また、コイル層11の形成にはスパッタ法、めっき法等
の各種気相被着法を用いればよい。
図示例ではコイル層11は、いわゆるスパイラル型とし
てスパイラル状に上部および下部磁11i191.95
間に配設されており、コイル層11と上部および下部磁
極層91.95間には絶縁層83.85が設層されてい
る。
絶縁層83.85の材料としては従来公知のものは何れ
も使用可能であり、例えば、薄膜作製をスパッタ法によ
り行なうときには、5in−、ガラス、Al210s等
を用いることができる。
また、上部磁極層95上には保護層12が設層される。
 保護層12の材料としては従来公知のものは何れも使
用可能であり、例えばA2□OJ等を用いることができ
る。
この場合、保護層12のパターンや膜厚等は従来公知の
ものはいずれも使用可能であり、例えば膜厚は10〜5
0−程度とすればよい。
ところで、例えばスパッタリングにより保護l112を
形成する際には、曝されるため、200〜400℃程度
の温度下におかれる。
このため、本発明では、上部および下部磁極層91.9
5に前記の耐熱性の高い軟磁性薄膜を用いる。
なお、本発明ではさらに各種樹脂コート層等を積層して
もよい。
このような薄膜磁気ヘッドの製造工程は、通常、薄膜作
製とパターン形成とによって行なわれる。
各層の薄膜作製には、上記したように、従来公知の技術
である気相被着法、例えば真空蒸着法、スパッタ法、あ
るいはめっき法等を用いればよい。
薄膜磁気ヘッドの各層のパターン形成は、従来公知の技
術である選択エツチングあるいは選択デポジションによ
り行なうことができる。
エツチングとしてはウェットエツチングやドライエツチ
ングにより行なうことができる。
本発明の薄膜磁気ヘッドは、アーム等の従来公知のアセ
ンブリーと組み合わせて使用される。
また、前記の本発明の薄膜磁気ヘッドを用いて、種々の
方式のオーバーライド記録を行うことができる。 この
場合、保磁力H,が、8000e以上、特に1000〜
15000eの磁気記録媒体に対し有効に、記録・再生
を行うことができる。
〈実施例〉 以下、本発明の具体的実施例を挙げ、本発明をさらに詳
細に説明する。
実施例1 第1図に示されるように、第1コア1と、ギャップ部対
向面に軟磁性薄膜4が形成されている第2コア2とをギ
ャップ5を介して接合−体化し、MIG型磁気ヘッドを
製造した。
コア1.2の材質はMn−Znフェライトとし、直流で
の飽和磁束密度Bsは5000G、初透磁率μmは30
00、保磁力Hcは0.10eであった。
軟磁性薄膜4は、RFマグネトロンスパッタにより形成
し、膜厚は1μとした。
この場合、スパッタリングは、 (F e o、**Z r o、o+) o、s Co
、5(at%)の合金をターゲットとし、Ar雰囲気下
で行った。 動作圧力は、0.7Paとした。
軟磁性薄膜4の組成、直流での飽和磁束密度B I s
周波数50Hzでの保磁力Hc、周波数5M)Izでの
初透磁率μ、および耐熱温度は表1に示されるとおりで
ある。
なお、Bs、H,およびμmは溶着熱処理後の値である
また、耐熱温度は、60分間の熱処理を行った後でH6
を測定し、H,が2Oe以上になったときの熱処理温度
である。
なお、磁気特性等の測定は、非磁性基板上に軟磁性薄膜
4をヘッド作製の際と同一の条件で形成して行った。
そして、組成分析にはEPMA%Bs測定にはVSM、
Hc測測定はB−Hトレーサーμm測定には8の字コイ
ル透磁率測定器(印加磁界5 m0e)を用いて行った
ギャップ51にはS i Osを用い、スパッタにより
形成し、その膜厚は0.4−とした。
ギャップ53には、作業温度Twが550℃の接着ガラ
スを用いた。
なお、ギャップ53はスパッタにより形成し、その膜厚
は0.2−とした。
溶着ガラス3には、作業温度Twが、500℃の77、
50PbO−6,058sOs−10,57SiO*−
0,55Aj*0s−2,75ZnO−0,05BLO
s−2,5ON8*0−0.30SbmOs  (重量
%)を用い、550℃で溶着を行った。
また、コイルターン数は20×2ターンとした。
そして、チタン酸カルシウムスライダーに固定・封着し
て、コンポジットタイプの浮上型磁気ヘッドを得た。
このようにして製造された磁気ヘッドをサンプルNo、
  1とする。
また、軟磁性薄膜4の組成の異なる磁気ヘッドサンプル
No、 2〜No、14や比較サンプルNo、  15
〜No、  17も製造した。 なお、比較サンプルN
o、15の耐熱温度は、Heが50e以上になったとき
の熱処理温度である。
これらの各サンプルと、保磁力が15000eのハード
ディスクとを用いて、トラック幅14脚にて下記の特性
を測定した。
なお、測定に際しては、第1コア1を、ハードディスク
リーディング側とした。
(オーバーライド特性) 1.25MHzの1f信号を記録し、次いでこの上から
2.5MHzの2f信号を重ね書きした。
2f信号の出力に対する1f信号の出力を算出し、オー
バーライド特性を評価した。
(記録・再生感度測定) 5 MHzの信号を記録し、次いで記録した信号を再生
し、その時の再生出力電圧値■’、−。
(ピーク・ツー・ピーク)を測定する。
なお、表中には測定値V ’p−pを規格化した値Vp
−pが示される。
結果は表1に示されるとおりである。
表1により本発明の効果が明らかである。
なお、比較サンプルNo、15の場合、軟磁性薄膜の熱
処理前のHeは2.50e、μmは800であり、表1
中の耐熱温度はHcが50e以上になったときの温度で
ある。
また、サンプルを濃度5%(重量百分率)の塩化ナトリ
ウム水溶液中に168時間浸した後、軟磁性薄膜4の表
面を電子顕微鏡で観察したところ、比較サンプルNo、
15〜No、17では、さびの発生が確認された。
これに対し、本発明のサンプルNo、  1〜No。
14では、さびの発生はほとんど確認されなかった。
実施例2 第3図に示されるように、ギャップ部対向面にコアより
飽和磁束密度Bsが低い低飽和磁束密度合金薄膜6が形
成されている第1コア1と、軟磁性薄膜4が形成されて
いる第2コア2とをギャップ5を介して接合一体化し、
EDG型磁気ヘッドを製造した。
そして、実施例1と同様の測定を行ったところ、同等の
結果が得られた。
実施例3 第4図に示されるように、スライダ7上に順次、絶縁層
81.下部磁極層91、ギャップ層10、絶縁層83、
コイル層11、絶縁層85、上部磁極層95および保護
層12を有する薄膜磁気ヘッドを製造した。 この場合
、各層の形成には、スパッタ法を用い、パターン形成に
は、ドライエツチングを用いた。
スライダ7には、Aj2イOl −T i Cを用いた
絶縁層81には、Aβ20.を用い、膜厚は30μとし
た。
下部および上部磁極層91.95には、表2に示される
組成の軟磁性薄膜を用いた。
この場合、下部および上部磁極層91.95は、実施例
1の軟磁性薄膜4と同様にRFマグネトロンスパッタに
より形成し、下部および上部磁極層91,95の膜厚は
それぞれ3−とした。
なお、磁極層91.95の直流での飽和磁束密度B1、
周波数50Hzでの保磁力Hcs周波数5 MHzでの
初透磁率μ、および耐熱温度は表2に示されるとおりで
ある。
ギャップ層10には、5iO−を用い、膜厚は0.25
−とした。
コイル層11には、Cuを用い、図示のようにスバイラ
イ状に形成した。
絶縁層83.85には、Aj2.O,を用いた。
また、保護層12には、Al2aOsを用い、膜厚は4
0−とした、 なお、製造中の磁気ヘッドは、保護層1
2のスパッタリング時に、約350℃の温度下におかれ
た。
このように、表2に示される本発明の磁気ヘッドサンプ
ルNo、18〜No、30と、比較サンプルNo、 3
1−No、 33とを製造した。 なお、比較サンプル
No、31の耐熱温度は、軟磁性薄膜のHeが50e以
上になったときの温度である。
これらの各サンプルと、保磁力が15000eのハード
ディスクとを用いて、実施例1と同様の測定を行った。
結果は表2に示されるとおりである。
表2により本発明の効果が明らかである。
〈発明の効果〉 本発明の磁気ヘッドは、飽和磁束密度B1が高く、保磁
力Hcが低く、透磁率μが高い軟磁性薄膜を有する。
このため、オーバーライド特性や記録・再生感度等が高
(、優れた電磁変換特性を有する。
そして、使用する軟磁性薄膜は耐食性や耐摩耗性に優れ
るため、信頼性の高い磁気ヘッドが実現する。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本発明のMIG型磁気ヘッドの
1例を示す部分断面図である。 第3図は、本発明のEDG型磁気ヘッドの1例を示す部
分断面図である。 第4図は、本発明の薄膜磁気ヘッドなの1例を示す部分
断面図である。 符号の説明 1・・・第1コア 2・・・第2コア 3・・・溶着ガラス 4・・・軟磁性薄膜 5.51.53・・・ギャップ 6・・・低飽和磁束密度合金薄膜 7・・・スライダ 81.83.85・・・絶縁層 91・・・下部磁極層 95・・・上部磁極層 10・・・ギャップ層 11・・・コイル層 12・・・保護層 願 理 同 人 ティーデイ−ケイ株式会社 人  弁理士   石  井  陽

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一対のコア間に、軟磁性薄膜を有する磁気ヘッド
    であって、 前記軟磁性薄膜が、下記式で表わされる原 子比組成を有することを特徴とする磁気ヘッド。 式[(Fe_1_−_yNi_y)_1_−_xM_x
    ]_1_−_zC_z(上式においてMは、Mg、Ca
    、Ti、 Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、Mnおよび
    Bから選ばれる1種以上であり、0.001≦x≦0.
    1、0≦y≦0.1、0.001≦z≦0.25である
    。)
  2. (2)前記一対のコアを作業温度Twが450〜600
    ℃の溶着ガラスにより溶着一体化した請求項1に記載の
    磁気ヘッド。
  3. (3)上部磁極層と、下部磁極層と、保護層とを有する
    薄膜磁気ヘッドであって、 前記上部磁極層および下部磁極層を形成する軟磁性薄膜
    が、下記式で表わされる原子比組成を有することを特徴
    とする磁気ヘッド。 式[(Fe_1_−_yNi_y)_1_−_xM_x
    ]_1_−_zC_z(上式においてMは、Mg、Ca
    、Ti、 Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、Mnおよび
    Bから選ばれる1種以上であり、0.001≦x≦0.
    1、0≦y≦0.1、0.001≦z≦0.25である
    。)
  4. (4)前記軟磁性薄膜の飽和磁束密度B_sが1600
    0G以上であり、保磁力H_cが2Oe以下である請求
    項1ないし3のいずれかに記載の磁気ヘッド。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103692705A (zh) * 2013-12-16 2014-04-02 杨全民 一种复合磁性材料及其制备方法与用途

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