JP2849821B2 - 握り棒付き冷凍米飯及びその製造方法 - Google Patents

握り棒付き冷凍米飯及びその製造方法

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JP2849821B2 JP1096814A JP9681489A JP2849821B2 JP 2849821 B2 JP2849821 B2 JP 2849821B2 JP 1096814 A JP1096814 A JP 1096814A JP 9681489 A JP9681489 A JP 9681489A JP 2849821 B2 JP2849821 B2 JP 2849821B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、容器,箸,スプーン等を必要とすることな
く、また手を汚すことなく握り棒を持つことのみによ
り、簡単に米飯を食することのできる衛生的で特に野外
で好都合な握り棒付き冷凍米飯に関する。
〔従来の技術〕
一般に携行便利な米飯としては、従来折詰や弁当箱に
詰めたりした米飯や握り飯さらには握り寿司等がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述した携行米飯のうち折詰や弁当箱
詰では、容器や箸、スプーン等を必要としたり、また握
り飯や寿司等では、手で持って食べることにより、手の
汚れが米飯に付着して衛生上好ましくないばかりか、逆
に手に米飯粒が付いて手を汚す等の不都合がある。特に
遊園地等の野外活動では、このようなことによりしばし
ば不便があった。
ところでアイスキャンディーやアメリカン・ホットド
ッグの様に握り棒を具備した食物があって、握り棒を握
って食することにより上記不都合が解消しているものが
ある。しかるに、このような態様を米飯に採用した場
合、炊飯した米飯をそのままの状態で握り棒に固定する
には、米飯自体の結着力が弱いとともに、握り棒への固
定力が弱いため、米飯が崩れたり握り棒から外れ易く、
固定力及び結着力を強くするために強く握りしめると触
感が固すぎて、食品としての価値を喪失する。さらに、
米飯が調味料や具を混入した場合には、米飯自体の結着
や握り棒への固定が一層困難である。
そこで本発明は、握り棒を持つことのみにより極めて
簡単に米飯を食することができ、しかも摂食中に容易に
米飯が崩れたり握り棒から外れることがなく、かつ食感
も良好で、多種類の米飯を用いることのできる握り棒付
き冷凍米飯及びその製造方法を提供することを目的とし
ている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の握り棒付き冷凍米飯は、炊飯された米飯中に
乾燥粉末卵白を混合して卵白層を急速凍結前に凝固させ
て結着して任意形状に成形された米飯と、該成形された
米飯内に挿入される部分に塗布した液状卵白を急速凍結
前に凝固させて卵白層により前記成形された米飯に固定
した握り棒とからなる。
また本発明の握り棒付き米飯の製造方法は、炊飯した
米飯を65℃以下15℃以上に放冷し、該放冷された米飯に
該米飯の0.5〜1.5重量%の乾燥粉末卵白を混入し、これ
を任意形状に成形した後、該成形された米飯に、握り棒
の液状卵白を塗布した部分を挿入配置し、80℃以上110
℃以下の温度に加熱して米飯自体を結着させるとともに
米飯と握り棒とを固定せしめたこと、及び炊飯した米飯
を65℃以下15℃以上に放冷し、該放冷された米飯に該米
飯の0.5〜1.5重量%の乾燥粉末卵白を混入し、該卵白混
入米飯を、握り棒の液状卵白を塗布した部分上で任意形
状に成形した後、80℃以上110℃以下の温度に加熱して
米飯自体を結着させるとともに米飯を握り棒に固定せし
めたことを特徴とする。
〔作 用〕
これにより、米飯粒等相互の結着および米飯と握り棒
との固定が、米飯そのものの粘着力のみによる場合より
も遥かに強い結着力を生じて、米飯の崩れや握り棒から
の剥離を防止し得て、安定した状態で形状を保持し、し
かも米飯に手を触れることなく食し得て衛生的であり、
また携行に便利である。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面にに基づいて説明する。
第1図及び第2図は本発明の一実施例を示すものであ
り、握り棒付き米飯1は握り棒2の一部に任意形状に成
形した米飯3を設けている。
そして、米飯3は炊飯した米粒と鳥肉などの具からな
り、例えば楕円形で偏平に成形されているとともに、該
米飯3に混合して米粒や具の表面に付着した乾燥粉末卵
白が80℃以上の温度に加熱されて凝固した卵白層4によ
り互いに結着している。また、握り棒2は、例えば従来
の御幣餅等に用いられているものと同様の木製箆状であ
って、全長の略3分の2が米飯3中に挿入されており、
握り棒2と米飯3とが、該握り棒2の挿入部5に塗布し
た液状卵白を80℃以上に加熱して凝固させた卵白層6に
より互いに固定されている。
次にかかる実施例に示した握り棒付き米飯1の製造方
法について説明する。
第3図は前記実施例に示した握り棒付き米飯1の製造
方法の一実施例を示す製造工程図であり、先ず、炊飯工
程Aにおいて、例えば洗米1kg、具(鳥肉)200g、水1.5
および適量の調味料を添加して常法により炊飯する。
そして、炊き上がった米飯をほぐし放冷工程Bにおい
て、米飯及び具をしゃもじ或いは櫛歯状のほぐし具を用
いて米粒及び具が互いに分散するまでほぐし、65℃以下
15℃以上に放冷する。ここで、米飯の温度条件を65℃以
下15℃以上としたのは、65℃より高温である場合には、
乾燥粉末卵白の混入撹拌時に、すでに卵白が局部的に熱
凝固してゼリー化し、成形後の米飯の結着を低下させ、
また15℃よりも低温である場合は、混入撹拌時の乾燥粉
末卵白の分散性が悪く、均一に行き渡らないため結着に
ムラが生じるためである。
次に乾燥卵白付着工程Cにおいて、ほぐし放冷した米
飯に、該米飯の0.5〜1.5重量%(本実施例にあっては20
グラム程度)の乾燥粉末卵白を振り掛け均一に混合して
米粒及び具の表面に均一に付着させる。
そして次に、成形工程Dにおいて、乾燥粉末卵白を付
着させた米飯を適量、例えば60グラム程度を型枠に詰め
て成形する。
次に、握り棒差し込み工程Eにおいて、成形した米飯
に、予め全体の長さの略3分の2を占める挿入部5を液
状卵白に浸漬し、あるいは挿入部5に刷毛などにより、
液状卵白を塗布した握り棒2を挿し込み、次の加熱工程
Fにおいて電子レンジなどにより米飯3の中心が80℃以
上110℃以下になるよう加熱して、米飯3中および握り
棒2と米飯3との間に介在する卵白を熱変性により固化
させ、米飯3を結着させるとともに握り棒2に固定させ
る卵白層6を形成する。ここで、加熱温度を80℃以上11
0℃以下としたのは、80℃よりも低温では、卵白の熱変
性が生じ難く、また110℃よりも高温では、米飯や卵白
が乾燥し、更には焦げてしまう場合があるからである。
さらにこのようにして完成した握り棒付き米飯1を必
要に応じて急速凍結工程Gで急速凍結する。これにより
携行性,保存性に優れる。尚この時、緩慢凍結ではタン
パク変性による食味の劣化、米飯のデンプンのβ化が促
進されるため不向きである。
このように製造された本実施例の握り棒付き米飯1
は、御幣餅の如く握り棒2を持つことのみにより極めて
簡便に摂食することができ、しかも米飯3の結着および
握り棒2と米飯3との固定が熱凝固した卵白層4,6によ
っているため、米飯そのものの粘着力による場合よりも
遥かに強固,確実で、握り棒2を持って食べている最中
に米飯3が崩れたり、米飯3が握り棒2から剥離して脱
落することがなく、さらに過剰な握り締めによる食味の
劣化もなく、優れた食感を有するとともに、具入り米飯
等多種類の米飯を用いることができ、しかも卵白中のタ
ンパク質により栄養価も向上する。
尚、前記製造方法の実施例では、米飯3を成形した後
に握り棒2の挿入部5を挿し込む手段を採ったが、米飯
3の成形の際に握り棒2の挿入部5が米飯3中に埋没す
るよう包み込んで成形してもよい。
米飯は、米を炊飯してそのままでもよく、調味料のみ
を混入し、あるいは具のみを混入し、さらには調味料及
び具を混入したものでもよい。
さらに、米飯の成形は楕円形に限らず、任意の形状と
する。
〔発明の効果〕
本発明は上記の様に構成されているため、御幣餅の如
く、握り棒を持つことのみにより、極めて簡便に、かつ
米飯に手を触れることなく衛生的に米飯を摂食すること
ができ、しかも米飯自体の結着および米飯と握り棒との
固定が熱凝固した卵白層によっているため、米飯そのも
のの粘着力による場合よりも遥かに強固,確実で、握り
棒を持って食べている最中に米飯が崩れたり、握り棒か
ら剥離して脱落することがなく、さらに過剰な握り締め
による食味の劣化もなく、優れた食感を有するととも
に、具入り米飯等多種類の米飯を用いることができ、し
かも卵白中のタンパク質により栄養価も向上する。そし
て、卵白の加熱凝固後に急速凍結することにより、タン
パク変性や米飯のデンプンのβ化が防止されるため、味
がまずくならず、しかも、携行性、保存性にも優れ極め
て便利な冷凍米飯食品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本発明の実施例を示すもので、第1
図は握り棒付き冷凍米飯の一部切り欠き正面図、第2図
は第1図の一部拡大図、第3図は握り棒付き冷凍米飯の
製造方法の一実施例を示す工程図である。 1……握り棒付米飯、2……握り棒、3……米飯、4,6
……卵白層、5……挿入部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−173057(JP,A) 特開 昭54−46848(JP,A) 特開 平1−269461(JP,A) 特開 平2−79948(JP,A) 特開 昭61−293354(JP,A) 実開 昭63−163186(JP,U) 実開 昭60−51991(JP,U) 実開 昭62−169987(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 1/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炊飯された米飯中に乾燥粉末卵白を混合し
    て卵白層を急速凍結前に凝固させて結着して任意形状に
    成形された米飯と、該成形された米飯内に挿入される部
    分に塗布した液状卵白を前記急速凍結前に凝固させた卵
    白層により前記成形された米飯に固定した握り棒とから
    なる握り棒付き冷凍米飯。
  2. 【請求項2】炊飯した米飯を65℃以下15℃以上に放冷
    し、該放冷された米飯に該米飯の0.5〜1.5重量%の乾燥
    粉末卵白を混入し、これを任意形状に成形した後、該成
    形された米飯に、握り棒の液状卵白を塗布した部分を挿
    入配置し、80℃以上110℃以下の温度に加熱して米飯自
    体を結着させるとともに米飯と握り棒とを固定せしめ、
    ついで急速凍結したことを特徴とする握り棒付き冷凍米
    飯の製造方法。
  3. 【請求項3】炊飯した米飯を65℃以下15℃以上に放冷
    し、該放冷された米飯に該米飯の0.5〜1.5重量%の乾燥
    粉末卵白を混入し、該卵白混入米飯を、握り棒の液状卵
    白を塗布した部分上で任意形状に成形した後、80℃以上
    110℃以下の温度に加熱して米飯自体を結着させるとと
    もに米飯を握り棒に固定せしめ、ついで急速凍結したこ
    とを特徴とする握り棒付き冷凍米飯の製造方法。
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