JP2848978B2 - 回転ドラム式焼却装置 - Google Patents
回転ドラム式焼却装置Info
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- JP2848978B2 JP2848978B2 JP3068006A JP6800691A JP2848978B2 JP 2848978 B2 JP2848978 B2 JP 2848978B2 JP 3068006 A JP3068006 A JP 3068006A JP 6800691 A JP6800691 A JP 6800691A JP 2848978 B2 JP2848978 B2 JP 2848978B2
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- Japan
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- drum
- combustion
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- ash
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、一般の会社、工場等か
ら出る廃棄物を極めて効率的かつ低公害に焼却する、回
転ドラム式焼却装置に係るものである。
ら出る廃棄物を極めて効率的かつ低公害に焼却する、回
転ドラム式焼却装置に係るものである。
【０００２】
【従来の技術とその課題】従来、一般的に使用されてい
る焼却装置は主として金属製の煙突付焼却釜であるた
め、特に書類や本のように紙が重なっていて内部に空気
の入りにくい物や、水分の多い物、湿気の多い重い物等
は、外側が完全に燃えてしまったように見えても、芯の
部分が燃え残ったりして、完全に焼却しきれない事が多
く、この燃え残り滓が焼却ゴミの量を増やし、清掃の時
に邪魔となっていた。
る焼却装置は主として金属製の煙突付焼却釜であるた
め、特に書類や本のように紙が重なっていて内部に空気
の入りにくい物や、水分の多い物、湿気の多い重い物等
は、外側が完全に燃えてしまったように見えても、芯の
部分が燃え残ったりして、完全に焼却しきれない事が多
く、この燃え残り滓が焼却ゴミの量を増やし、清掃の時
に邪魔となっていた。
【０００３】上記の従来の焼却釜の場合は、焼却滓や灰
を１回毎に若しくは一定量溜まる毎に清掃排除せねばな
らず、そうしないと燃焼効率が著しく悪くなる欠点があ
り、本来、あまり手間を要せずに廃棄物を処理するとい
う目的に外れる結果となっていた。
を１回毎に若しくは一定量溜まる毎に清掃排除せねばな
らず、そうしないと燃焼効率が著しく悪くなる欠点があ
り、本来、あまり手間を要せずに廃棄物を処理するとい
う目的に外れる結果となっていた。
【０００４】そして、上記のように燃え残りが生じるな
ど、燃焼が不完全なために、煙突から有害物質の混った
煙が出るなど、公害上の問題もあった。
ど、燃焼が不完全なために、煙突から有害物質の混った
煙が出るなど、公害上の問題もあった。
【０００５】また、上記のような従来例の他、円筒状の
燃焼ドラムの内周面に螺旋状の連続長の送り板を備え、
燃焼物、灰等をスクリューコンベヤー式に入口から出口
へ向って搬送し乍ら燃焼する回転ドラム式の焼却装置も
種々のものが提供されてきたが、これらには下記のよう
な課題があった。
燃焼ドラムの内周面に螺旋状の連続長の送り板を備え、
燃焼物、灰等をスクリューコンベヤー式に入口から出口
へ向って搬送し乍ら燃焼する回転ドラム式の焼却装置も
種々のものが提供されてきたが、これらには下記のよう
な課題があった。
【０００６】何れも燃焼物を搬送する送り板が連続長
（切れ目、間隔が無い）螺旋状のスクリューコンベヤー
式に形成されているため、燃焼物の搬送速度が速く、燃
焼ドラムの数回転で入口から出口に到達してしまうた
め、燃焼時間が不足して充分な燃焼が行われないまま排
出してしまう。
（切れ目、間隔が無い）螺旋状のスクリューコンベヤー
式に形成されているため、燃焼物の搬送速度が速く、燃
焼ドラムの数回転で入口から出口に到達してしまうた
め、燃焼時間が不足して充分な燃焼が行われないまま排
出してしまう。
【０００７】そこで、燃焼時間を長くするため、燃焼ド
ラムの回転を遅くして、燃焼物の搬送速度を遅くする
と、燃焼物と送り板との衝突力、接触力が弱くなって燃
焼物の攪拌、転動、破砕、分解等の作用が低下し、従っ
て燃焼物の新たな燃焼面の露出、燃焼物の細分化、酸素
の供給、灰の分離等が不十分となって良好な燃焼が行わ
れなくなる。
ラムの回転を遅くして、燃焼物の搬送速度を遅くする
と、燃焼物と送り板との衝突力、接触力が弱くなって燃
焼物の攪拌、転動、破砕、分解等の作用が低下し、従っ
て燃焼物の新たな燃焼面の露出、燃焼物の細分化、酸素
の供給、灰の分離等が不十分となって良好な燃焼が行わ
れなくなる。
【０００８】また、送り板が単なる連続した形状の狭長
板状体で、ただ搬送するだけのものであって、本願の送
り板のように燃焼ドラムの回転によって燃焼物に強く衝
突、接触してそれらを攪拌、転動、破砕、分解するよう
な作用が弱いので、上記の燃焼物の新たな燃焼面の露
出、細分化、酸素の供給、灰の分離等が効率的に行われ
ず、従って不完全燃焼になる。
板状体で、ただ搬送するだけのものであって、本願の送
り板のように燃焼ドラムの回転によって燃焼物に強く衝
突、接触してそれらを攪拌、転動、破砕、分解するよう
な作用が弱いので、上記の燃焼物の新たな燃焼面の露
出、細分化、酸素の供給、灰の分離等が効率的に行われ
ず、従って不完全燃焼になる。
【０００９】
【発明が解決した課題】そこで、本発明は、燃焼ドラム
の内周面に形成する送り板を従来のように連続長のスク
リューコンベヤー状に形成するのをやめ、該送り板を複
数の板片状の送り板としてそれを設定角度を付し設定間
隔をあけて樹立列設し、その列設状態が略螺旋状をなす
ように備えることによって、上記従来の課題を解決した
ものである。
の内周面に形成する送り板を従来のように連続長のスク
リューコンベヤー状に形成するのをやめ、該送り板を複
数の板片状の送り板としてそれを設定角度を付し設定間
隔をあけて樹立列設し、その列設状態が略螺旋状をなす
ように備えることによって、上記従来の課題を解決した
ものである。
【００１０】仮に、本願の送り板が通常のスクリューコ
ンベヤーのように連続長の螺旋板状に形成されていると
すると、燃焼ドラム内の燃焼物、灰は燃焼ドラムの回転
に伴い一率的に搬送されるため、本願の燃焼ドラムの場
合２〜３回転で燃焼物、灰は入口から出口迄搬送されて
しまう。そこで、上記の場合、特に燃焼物の燃焼時間を
長くして完全燃焼させるためには、燃焼ドラムの回転速
度を遅くしなければならないが、そうすると、送り板に
よる燃焼物の攪拌、転動、破砕、分解等の作用が著しく
低下し、燃焼物の新たな燃焼面の露出、燃焼物間への酸
素の供給、灰の分離等の作用の全てが低下して、不完全
燃焼となってしまう。
ンベヤーのように連続長の螺旋板状に形成されていると
すると、燃焼ドラム内の燃焼物、灰は燃焼ドラムの回転
に伴い一率的に搬送されるため、本願の燃焼ドラムの場
合２〜３回転で燃焼物、灰は入口から出口迄搬送されて
しまう。そこで、上記の場合、特に燃焼物の燃焼時間を
長くして完全燃焼させるためには、燃焼ドラムの回転速
度を遅くしなければならないが、そうすると、送り板に
よる燃焼物の攪拌、転動、破砕、分解等の作用が著しく
低下し、燃焼物の新たな燃焼面の露出、燃焼物間への酸
素の供給、灰の分離等の作用の全てが低下して、不完全
燃焼となってしまう。
【００１１】上記の課題を解決して完全燃焼を行うため
には、送り板による燃焼物の攪拌、転動、破砕、分解等
の作用を高めると共に、燃焼物の出口方向への搬送速度
を遅くして入口から出口までの燃焼時間を長くすること
が必要である。
には、送り板による燃焼物の攪拌、転動、破砕、分解等
の作用を高めると共に、燃焼物の出口方向への搬送速度
を遅くして入口から出口までの燃焼時間を長くすること
が必要である。
【００１２】そこで、本発明は従来の連続長のスクリュ
ーコンベヤー方式の送り板をやめて、板片状の送り板を
設定角度を付し設定間隔で列設し、その列設状態が略螺
旋状をなすように備えることに想到したものである。
ーコンベヤー方式の送り板をやめて、板片状の送り板を
設定角度を付し設定間隔で列設し、その列設状態が略螺
旋状をなすように備えることに想到したものである。
【００１３】該送り板は、任意形状の多数の送り板がド
ラムの内周面に歯状、爪状、若しくは突出片状に列設さ
れているため、燃焼ドラムの回転に伴って燃焼物に送り
板が次々と衝突して、燃焼物を攪拌、転動、破砕、分解
する作用があり、また、各送り板は角度を付して樹立列
置され、総体的には螺旋状に形成してあるので、各送り
板のそれぞれが該板に衝突、接触した燃焼物、灰等を出
口方向へ搬送する作用がある。
ラムの内周面に歯状、爪状、若しくは突出片状に列設さ
れているため、燃焼ドラムの回転に伴って燃焼物に送り
板が次々と衝突して、燃焼物を攪拌、転動、破砕、分解
する作用があり、また、各送り板は角度を付して樹立列
置され、総体的には螺旋状に形成してあるので、各送り
板のそれぞれが該板に衝突、接触した燃焼物、灰等を出
口方向へ搬送する作用がある。
【００１４】ところが、各送り板相互間に設定間隔が設
けられているため、送り板から外れた間隔のあいた部分
では搬送作用がなく、次位の送り板に衝突、接触してま
た少し搬送されることを繰り返すこととなり、よって、
燃焼ドラムの回転速度に対する燃焼物、灰等の搬送速度
が遅くなる。従って、燃焼物は燃焼ドラムの回転で遅い
速度で搬送され乍ら、送り板の衝突、接触で徐々に攪
拌、転動、破砕、分解されて、新たな燃焼面の露出、細
分化、新たな酸素の供給、灰の分離等が効率的に行われ
て良好に燃焼し、出口に到達する迄に完全燃焼して灰と
焼滓になって排出されるものである。
けられているため、送り板から外れた間隔のあいた部分
では搬送作用がなく、次位の送り板に衝突、接触してま
た少し搬送されることを繰り返すこととなり、よって、
燃焼ドラムの回転速度に対する燃焼物、灰等の搬送速度
が遅くなる。従って、燃焼物は燃焼ドラムの回転で遅い
速度で搬送され乍ら、送り板の衝突、接触で徐々に攪
拌、転動、破砕、分解されて、新たな燃焼面の露出、細
分化、新たな酸素の供給、灰の分離等が効率的に行われ
て良好に燃焼し、出口に到達する迄に完全燃焼して灰と
焼滓になって排出されるものである。
【００１５】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、下面に設
置した高低調節ボルト等によって傾斜角度調節自在に設
けた架台上に円筒状の燃焼ドラムを定位置調節回転駆動
自在に設置し、該燃焼ドラムの入口側にホッパー、エア
ー送風口、調査口等を設け、出口側に煙突、燃焼滓及び
灰の排出口等を設けた回転ドラム式の燃焼装置におい
て、
置した高低調節ボルト等によって傾斜角度調節自在に設
けた架台上に円筒状の燃焼ドラムを定位置調節回転駆動
自在に設置し、該燃焼ドラムの入口側にホッパー、エア
ー送風口、調査口等を設け、出口側に煙突、燃焼滓及び
灰の排出口等を設けた回転ドラム式の燃焼装置におい
て、
【００１６】燃焼ドラムを、金属板製の円筒状の外ドラ
ムの内周面に複数の板片状の送り板を設定角度を付し相
互間に設定間隔をあけて樹立列設して、その列設状態が
略螺旋状をなすように備えると共に、金網若しくは金属
板に多数の小孔をあけた孔あき板製の円筒状の網ドラム
の内周面に複数の板片状の送り板を設定角度を付し相互
間に設定間隔をあけて樹立列設して、その列設状態が略
螺旋状をなすように備え、上記外ドラム内に上記網ドラ
ムを、外ドラムの内周面と網ドラムの外周面間に設定間
隔をおいて取付けて設けたことを特徴とする、回転ドラ
ム式焼却装置によって、上記課題を解決したものであ
る。
ムの内周面に複数の板片状の送り板を設定角度を付し相
互間に設定間隔をあけて樹立列設して、その列設状態が
略螺旋状をなすように備えると共に、金網若しくは金属
板に多数の小孔をあけた孔あき板製の円筒状の網ドラム
の内周面に複数の板片状の送り板を設定角度を付し相互
間に設定間隔をあけて樹立列設して、その列設状態が略
螺旋状をなすように備え、上記外ドラム内に上記網ドラ
ムを、外ドラムの内周面と網ドラムの外周面間に設定間
隔をおいて取付けて設けたことを特徴とする、回転ドラ
ム式焼却装置によって、上記課題を解決したものであ
る。
【０００１７】
【実施例】次に、本発明の実施例につき説明すると、下
面に設置した高低調節ボルト９等によって傾斜角度調節
自在に設けた架台１０上に円筒状の燃焼ドラム１を回転
駆動機構５で定位置調節回転駆動自在に設置し、該燃焼
ドラム１の入口側にホッパー６、エアー送風口１１、調
査口１２等を設け、出口側に煙突７、燃焼滓の排出口８
及び灰の排出口８´等を設けた回転ドラム式の燃焼装置
において、
面に設置した高低調節ボルト９等によって傾斜角度調節
自在に設けた架台１０上に円筒状の燃焼ドラム１を回転
駆動機構５で定位置調節回転駆動自在に設置し、該燃焼
ドラム１の入口側にホッパー６、エアー送風口１１、調
査口１２等を設け、出口側に煙突７、燃焼滓の排出口８
及び灰の排出口８´等を設けた回転ドラム式の燃焼装置
において、
【０００１８】燃焼ドラム１を、金属板製の円筒状の外
ドラム２の内周面に複数の板片状の送り板４を設定角度
を付し相互間に設定間隔をあけて樹立列設して、その列
設状態が略螺旋状をなすように備えると共に、金網若し
くは金属板に多数の小孔をあけた孔あき板製の円筒状の
網ドラム３の内周面に複数の板片状の送り板４´を設定
角度を付し相互間に設定間隔をあけて樹立列設して、そ
の列設状態が略螺旋状をなすように備え、上記外ドラム
２内に上記網ドラム３を、外ドラム２の内周面と網ドラ
ム３の外周面間に設定間隔をおいて取付けて設けた、回
転ドラム式焼却装置である。
ドラム２の内周面に複数の板片状の送り板４を設定角度
を付し相互間に設定間隔をあけて樹立列設して、その列
設状態が略螺旋状をなすように備えると共に、金網若し
くは金属板に多数の小孔をあけた孔あき板製の円筒状の
網ドラム３の内周面に複数の板片状の送り板４´を設定
角度を付し相互間に設定間隔をあけて樹立列設して、そ
の列設状態が略螺旋状をなすように備え、上記外ドラム
２内に上記網ドラム３を、外ドラム２の内周面と網ドラ
ム３の外周面間に設定間隔をおいて取付けて設けた、回
転ドラム式焼却装置である。
【０００１９】実施例では、外ドラム２は直径８００ｍ
ｍ、網ドラム３は直径７００ｍｍのものを用い、両ドラ
ム２、３間に５０〜８０ｍｍ位の間隔をおいて一体的
（網ドラム３は取付取外し自在）に設けられている。板
片状の送り板４、４´は長さ５０〜１００ｍｍ位の略方
形若しくは長方形その他任意形状の板片であり、外ドラ
ム２の内周面の送り板４は１００〜３００ｍｍ位の間隔
で列設し、網ドラム３の内周面の送り板４´は１００〜
３００ｍｍ位の間隔で列設してある。
ｍ、網ドラム３は直径７００ｍｍのものを用い、両ドラ
ム２、３間に５０〜８０ｍｍ位の間隔をおいて一体的
（網ドラム３は取付取外し自在）に設けられている。板
片状の送り板４、４´は長さ５０〜１００ｍｍ位の略方
形若しくは長方形その他任意形状の板片であり、外ドラ
ム２の内周面の送り板４は１００〜３００ｍｍ位の間隔
で列設し、網ドラム３の内周面の送り板４´は１００〜
３００ｍｍ位の間隔で列設してある。
【０００２０】送り板相互の間隔が大に設定してある
程、燃焼ドラム回転速度に対する燃焼物、灰等の搬送速
度が小になり、逆に間隔が小に設定してある程、搬送速
度が大になる。
程、燃焼ドラム回転速度に対する燃焼物、灰等の搬送速
度が小になり、逆に間隔が小に設定してある程、搬送速
度が大になる。
【０００２１】なお、実施例では、燃焼物と分離した外
ドラム２の灰の方を早く搬送排出した方が燃焼効率が良
好なため、外ドラム２の内周面の送り板４、４間の設定
間隔を網ドラム３の送り板４´、４´間の間隔に比し小
にして、搬送速度を大に設けてある。
ドラム２の灰の方を早く搬送排出した方が燃焼効率が良
好なため、外ドラム２の内周面の送り板４、４間の設定
間隔を網ドラム３の送り板４´、４´間の間隔に比し小
にして、搬送速度を大に設けてある。
【００２２】また、上記の燃焼ドラムの送り板相互の間
隔があいた部分が空気の通路になって空気の流通を良好
にし、燃焼を助勢する。
隔があいた部分が空気の通路になって空気の流通を良好
にし、燃焼を助勢する。
【００２３】上記の燃焼ドラム１を、下面に設置した高
低調節ボルト９等によって傾斜角度調節自在に設けた架
台１０上に、定位置回転駆動自在に設置し、該燃焼ドラ
ム１の入口側にホッパー６、エアー送風口１１、調査口
１２を設け、出口側に煙突７、燃焼滓排出口８、灰排出
口８′等を設け、
低調節ボルト９等によって傾斜角度調節自在に設けた架
台１０上に、定位置回転駆動自在に設置し、該燃焼ドラ
ム１の入口側にホッパー６、エアー送風口１１、調査口
１２を設け、出口側に煙突７、燃焼滓排出口８、灰排出
口８′等を設け、
【００２４】架台１０上に設置したローラー１３上に、
燃焼ドラム１の外周面のレール１４を係合載置して、架
台１０上に燃焼ドラム１を定位置回転自在に備えると共
に、該燃焼ドラム１の外周面のギヤ１５と調速モーター
１６のギヤ１７にチェーン１８を掛け回わして構成した
回転駆動機構５で、燃焼ドラム１を調速及び正逆回転駆
動するように設けたものである。
燃焼ドラム１の外周面のレール１４を係合載置して、架
台１０上に燃焼ドラム１を定位置回転自在に備えると共
に、該燃焼ドラム１の外周面のギヤ１５と調速モーター
１６のギヤ１７にチェーン１８を掛け回わして構成した
回転駆動機構５で、燃焼ドラム１を調速及び正逆回転駆
動するように設けたものである。
【００２５】
【作用】回転駆動機構５で燃焼ドラム１をゆっくりと調
速回転し、ホッパー６から廃棄物を投入し着火すると、
廃棄物は燃焼ドラム１（の網ドラム３）の回転と網ドラ
ム３の内周面の送り板４′の衝突、接触によって攪拌、
転動、破砕、分解等をされつつ燃焼し乍ら出口方向へゆ
っくりと送られ、その間燃焼によって生じた灰は網ドラ
ム３の網目を通って網ドラム３と外ドラム２の間に分離
され、これは外ドラム２の送り板４によって出口方向へ
送られて排出口８、８′に到達し、そこから外部へ排出
される。
速回転し、ホッパー６から廃棄物を投入し着火すると、
廃棄物は燃焼ドラム１（の網ドラム３）の回転と網ドラ
ム３の内周面の送り板４′の衝突、接触によって攪拌、
転動、破砕、分解等をされつつ燃焼し乍ら出口方向へゆ
っくりと送られ、その間燃焼によって生じた灰は網ドラ
ム３の網目を通って網ドラム３と外ドラム２の間に分離
され、これは外ドラム２の送り板４によって出口方向へ
送られて排出口８、８′に到達し、そこから外部へ排出
される。
【００２６】ところが、各送り板相互間には設定間隔が
設けられているため、送り板から外れた間隔があいた部
分では搬送作用がなく、次位の送り板に衝突、接触して
また少し搬送されることを繰り返すこととなり、よっ
て、燃焼ドラムの回転速度に対する燃焼物、灰等の搬送
速度が遅くなる。従って、燃焼物は燃焼ドラムの回転で
遅い速度で搬送され乍ら、送り板の衝突、接触で徐々に
攪拌、転動、破砕、分解されて、新たな燃焼面の露出、
細分化、新たな酸素の供給、灰の分離等が効率的に行わ
れて良好に燃焼し、出口に到達する迄に完全燃焼して灰
と焼滓になって排出される。
設けられているため、送り板から外れた間隔があいた部
分では搬送作用がなく、次位の送り板に衝突、接触して
また少し搬送されることを繰り返すこととなり、よっ
て、燃焼ドラムの回転速度に対する燃焼物、灰等の搬送
速度が遅くなる。従って、燃焼物は燃焼ドラムの回転で
遅い速度で搬送され乍ら、送り板の衝突、接触で徐々に
攪拌、転動、破砕、分解されて、新たな燃焼面の露出、
細分化、新たな酸素の供給、灰の分離等が効率的に行わ
れて良好に燃焼し、出口に到達する迄に完全燃焼して灰
と焼滓になって排出される。
【００２７】また、上記の燃焼ドラムの送り板相互の間
隔があいた部分が空気の通路になって空気の流通を良好
にし、燃焼を助勢する。
隔があいた部分が空気の通路になって空気の流通を良好
にし、燃焼を助勢する。
【００２８】そして、廃棄物の種類や量及び燃焼の状態
等に対応して、回転駆動機構５によって燃焼ドラム１の
回転速度を調節し、また、高低調節ボルト９等で架台１
０即ち燃焼ドラム１の傾斜角度を調節して、燃焼物の攪
拌、転動、破砕、分解等の速度、入口側から出口側へ進
む進行速度（燃焼ドラム内滞溜時間）を自在に調整する
ものである。
等に対応して、回転駆動機構５によって燃焼ドラム１の
回転速度を調節し、また、高低調節ボルト９等で架台１
０即ち燃焼ドラム１の傾斜角度を調節して、燃焼物の攪
拌、転動、破砕、分解等の速度、入口側から出口側へ進
む進行速度（燃焼ドラム内滞溜時間）を自在に調整する
ものである。
【００２９】
【効果】燃焼ドラムを遅い速度で回転駆動すると、設定
角度及び設定間隔に備えた送り板の衝突、接触で燃焼物
が徐々に搬送されながら攪拌、転動、破砕、分解され、
それによって新たな燃焼面の露出、細分化、新たな酸素
の供給、灰の分離等が効率的に行われて良好に燃焼し、
出口に到達する迄に完全燃焼して灰と焼滓として排出で
きる。
角度及び設定間隔に備えた送り板の衝突、接触で燃焼物
が徐々に搬送されながら攪拌、転動、破砕、分解され、
それによって新たな燃焼面の露出、細分化、新たな酸素
の供給、灰の分離等が効率的に行われて良好に燃焼し、
出口に到達する迄に完全燃焼して灰と焼滓として排出で
きる。
【００３０】燃焼ドラム内部の燃焼物の燃焼の進行に伴
って灰が生じると直ちに網ドラムの網目をくぐって自動
的に分離されるため、燃焼物と灰との混合状態がなくな
り、著しく燃焼効率を向上し得る。
って灰が生じると直ちに網ドラムの網目をくぐって自動
的に分離されるため、燃焼物と灰との混合状態がなくな
り、著しく燃焼効率を向上し得る。
【００３１】燃焼ドラムのゆっくりとした回転に伴い、
設定角度に備えた送り板の衝突、接触で燃焼物を少しづ
つ搬送すると共に、設定間隔のあいた部分では搬送しな
いことを特徴としているため、この特徴作用を繰り返し
て燃焼物を出口側に向かってゆっくりと搬送できる効果
があり、よって、燃焼ドラム（網ドラム）内に常に燃焼
している部分があってドラム内の高熱を保持し、その熱
によって新規廃棄物を順に乾燥しつつ連続して燃焼する
こととなり、電話帳、本のような部厚い紙製品や水分の
多い生ゴミのような燃えにくいものでも十分に完全燃焼
し得る。
設定角度に備えた送り板の衝突、接触で燃焼物を少しづ
つ搬送すると共に、設定間隔のあいた部分では搬送しな
いことを特徴としているため、この特徴作用を繰り返し
て燃焼物を出口側に向かってゆっくりと搬送できる効果
があり、よって、燃焼ドラム（網ドラム）内に常に燃焼
している部分があってドラム内の高熱を保持し、その熱
によって新規廃棄物を順に乾燥しつつ連続して燃焼する
こととなり、電話帳、本のような部厚い紙製品や水分の
多い生ゴミのような燃えにくいものでも十分に完全燃焼
し得る。
【００３２】また、上記の燃焼ドラムの送り板相互の間
隔があいた部分が空気の通路になって空気の流通を良好
にし、燃焼を助勢する。
隔があいた部分が空気の通路になって空気の流通を良好
にし、燃焼を助勢する。
【００３３】上記の結果、本発明装置は燃焼が完全に行
われて有害な煙やガス、塵灰等を外部に放出することが
少なく、公害の減少に寄与し得る。
われて有害な煙やガス、塵灰等を外部に放出することが
少なく、公害の減少に寄与し得る。
【図１】本発明装置の実施例の構成概略を示す縦断面
図。
図。
【図２】図１のＡ−Ａ断面図。
１ 燃焼ドラム ２ 外ドラム ３ 網ドラム ４、４′ 送り板 ５ 回転駆動機構 ６ ホッパー ７ 煙突 ８ 燃焼滓の排出口 ８′ 灰の排出口 ９ 高低調節ボルト １０ 架台 １１ エアー送風口 １２ 調査口 １３ ローラー １４ レール １５ ギヤ １６ 調速モーター １７ ギヤ １８ チェーン １９ 温水パイプ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−160054（ＪＰ，Ａ) 特開 昭49−110163（ＪＰ，Ａ) 特開 昭53−48079（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−122214（ＪＰ，Ａ) 特開 昭51−64074（ＪＰ，Ａ) 実開 昭56−23821（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−121236（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−87579（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭49−8627（ＪＰ，Ｙ１) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F23G 5/20 F23G 7/04
Claims (1)
- 【請求項１】下面に設置した高低調節ボルト等によって
傾斜角度調節自在に設けた架台上に円筒状の燃焼ドラム
を定位置調節回転駆動自在に設置し、該燃焼ドラムの入
口側にホッパー、エアー送風口、調査口等を設け、出口
側に煙突、燃焼滓及び灰の排出口等を設けた回転ドラム
式の燃焼装置において、 燃焼ドラムを、金属板製の円筒状の外ドラムの内周面に
複数の板片状の送り板を設定角度を付し相互間に設定間
隔をあけて樹立列設して、その列設状態が略螺旋状をな
すように備えると共に、金網若しくは金属板に多数の小
孔をあけた孔あき板製の円筒状の網ドラムの内周面に複
数の板片状の送り板を設定角度を付し相互間に設定間隔
をあけて樹立列設して、その列設状態が略螺旋状をなす
ように備え、上記外ドラム内に上記網ドラムを、外ドラ
ムの内周面と網ドラムの外周面間に設定間隔をおいて取
付けて設けたことを特徴とする、 回転ドラム式焼却装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3068006A JP2848978B2 (ja) | 1991-03-07 | 1991-03-07 | 回転ドラム式焼却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3068006A JP2848978B2 (ja) | 1991-03-07 | 1991-03-07 | 回転ドラム式焼却装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05264022A JPH05264022A (ja) | 1993-10-12 |
| JP2848978B2 true JP2848978B2 (ja) | 1999-01-20 |
Family
ID=13361346
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3068006A Expired - Lifetime JP2848978B2 (ja) | 1991-03-07 | 1991-03-07 | 回転ドラム式焼却装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2848978B2 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
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| JPS5834200B2 (ja) * | 1978-06-07 | 1983-07-25 | 東海電気塗装株式会社 | し尿処理装置 |
| JPS5623821U (ja) * | 1979-07-26 | 1981-03-04 | ||
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-
1991
- 1991-03-07 JP JP3068006A patent/JP2848978B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05264022A (ja) | 1993-10-12 |
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