JP2009074783A - 回転炉に投入された粘質物の破砕拡散装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転炉において粘度及び含水比の高い物質を乾燥・燃焼する場合に発生する固結を防止・拡散し、燃焼効率を向上させることを提供する。
【解決手段】回転炉の燃焼物投入及び乾燥範囲に、螺旋状の鋼帯を耐熱材４より高く設ける。鋼帯は数個に分割し炉体の温度変化に伴う伸縮に対応し得るように、かつ炉の回転方向に対し前後の鋼帯が重複して設置する。これにより投入された物質は鋼帯の回転により拡散されるため固結の防止と、燃焼空気の混合が促進され燃焼効率の向上がはかれるようにしたこと。
【選択図】図１
【解決手段】回転炉の燃焼物投入及び乾燥範囲に、螺旋状の鋼帯を耐熱材４より高く設ける。鋼帯は数個に分割し炉体の温度変化に伴う伸縮に対応し得るように、かつ炉の回転方向に対し前後の鋼帯が重複して設置する。これにより投入された物質は鋼帯の回転により拡散されるため固結の防止と、燃焼空気の混合が促進され燃焼効率の向上がはかれるようにしたこと。
【選択図】図１
Description
本発明は回転式燃焼炉に関するものである。
従来、回転式燃焼炉は炉を回転することにより燃焼のために投入された塵埃等を移動させながら燃焼空気と混合して燃焼させる方式である。この方法による場合、投入された焼却対象物の粘性が低い場合には含水比が高くても炉が回転することにより、乾燥から焼却に至る工程に差ほど支障は見られなかった。
一方、粘性が高くかつ含水比の高い物質（鶏糞等）又は比重の高い物質は炉の回転によっても拡散出来ずに炉低で固結状態になり空気混合が出来ずに燃焼不良となり、固結の繰り返しにより形状は段々大きく強固になり炉内からの搬出が困難な状態であった。
この為高粘質物あるいは高含水の物質の焼却には乾燥・破砕工程を必要とし、大規模な施設を必要とした。
一方、粘性が高くかつ含水比の高い物質（鶏糞等）又は比重の高い物質は炉の回転によっても拡散出来ずに炉低で固結状態になり空気混合が出来ずに燃焼不良となり、固結の繰り返しにより形状は段々大きく強固になり炉内からの搬出が困難な状態であった。
この為高粘質物あるいは高含水の物質の焼却には乾燥・破砕工程を必要とし、大規模な施設を必要とした。
本発明は上記の問題点を解決することを目的とするもので、炉の内部に螺旋形の鋼帯を一定高さに設置して、投入物を炉の回転と螺旋状鋼帯により破砕拡散させることにより燃焼空気の勘合を促進し乾燥・燃焼の効率を促進するものである。
本発明の手段は次のとおりである。
請求項 １の発明は、図−１に示すように回転炉の投入部の乾燥帯部分に螺旋状の耐熱鋼帯を設けるが炉内温度上昇により発生が予測される伸縮による溶接部の離反に対応するため鋼帯を３〜４分割とすることを特徴とする。
請求項 ２の発明は３〜４分割された螺旋状の鋼帯は、炉の円周方向において一部重複して設置する。投入物は螺旋状に設置された鋼帯により炉の回転に伴い水平・回転方向に移動し安息角を越えた時点で炉底方向に崩落する。崩落した物質は次の螺旋状に設置された鋼帯で受け止められ、順次同様の工程を繰り返すことにより、燃焼用空気との混合を良好にして乾燥効率を向上させることを特徴とする。
請求項 ３の発明は粘性及び含水比が高い鶏糞類を燃焼する場合、当初表面は酸化するが内部の粘質物は酸化せずに温度上昇に伴い溶出しお互いの鶏糞同士が固結する。螺旋状鋼帯は炉の回転に伴って燃焼物を固結する前に攪拌・拡散させながら乾燥・燃焼させるため固結を防止することを特徴とする。
請求項 １の発明は、図−１に示すように回転炉の投入部の乾燥帯部分に螺旋状の耐熱鋼帯を設けるが炉内温度上昇により発生が予測される伸縮による溶接部の離反に対応するため鋼帯を３〜４分割とすることを特徴とする。
請求項 ２の発明は３〜４分割された螺旋状の鋼帯は、炉の円周方向において一部重複して設置する。投入物は螺旋状に設置された鋼帯により炉の回転に伴い水平・回転方向に移動し安息角を越えた時点で炉底方向に崩落する。崩落した物質は次の螺旋状に設置された鋼帯で受け止められ、順次同様の工程を繰り返すことにより、燃焼用空気との混合を良好にして乾燥効率を向上させることを特徴とする。
請求項 ３の発明は粘性及び含水比が高い鶏糞類を燃焼する場合、当初表面は酸化するが内部の粘質物は酸化せずに温度上昇に伴い溶出しお互いの鶏糞同士が固結する。螺旋状鋼帯は炉の回転に伴って燃焼物を固結する前に攪拌・拡散させながら乾燥・燃焼させるため固結を防止することを特徴とする。
図面は本発明の実施例をしめしたもので図面−１は回転炉の投入部を示したものであり、図年−２は炉の内部の展開図である。図面−３は回転炉の断面を示す。
前記構造体の外殻５は鋼材を使用し、その内部に一定の厚さを有する耐熱材４により所定の厚さに被覆する。実施例では５にＳＳ４００を使用し、内部耐熱材は旭キャスターＣＡ１３を使用した。
図中の符号１〜３は螺旋状に鋼帯を示すが１〜３は鋼帯を３分割した各々の番号である。符号ｅは各鋼帯が１〜３に分割された点６における鋼帯１と２・２と３，・３と１の設置間隔である。ｅの値は鋼帯の長さＬの１／３に相当する水平方向の長さ程度を妥当とする。符号θは螺旋状鋼帯の傾斜を表し、その値は炉の内径（Ｄ）・炉の水平方向傾斜（Ｉ）及び回転速度（ｎ）より決定する。
θ＝ｔａｎ Ｉ・Ｄ・ｎ
θ＝ｔａｎ Ｉ・Ｄ・ｎ
符号７は各鋼帯の耐熱被覆４からの突出高さを表しており、突出高さ７の値は投入物質の性状により決定するが、通常５〜７ｃｍの範囲とする。実施例では５ｃｍとした。
符号ｔは鋼帯の設置間隔を示すが、ｔの値は投入物質の性状・量によるが通常２０〜２５ｃｍ程度とする。
本発明は、高含水・高粘質の物質を同一工程の中で処理する事を可能としたものであり、燃焼空気の混合を促進し燃焼効果を高める事により、リサイクル事業並びに産業廃棄物処理の焼却技術に貢献するものである。
１ 鋼帯−１
２ 鋼帯−２
３ 鋼帯−３
４ 耐熱材
５ 炉外殻
６ 鋼帯切断位置
７ 鋼帯の耐熱材からの高さ
ｅ 円周方向の鋼帯の設置間隔
Ｌ 単位鋼帯の長さ
ｔ 鋼帯の間隔
θ 螺旋状の角度
２ 鋼帯−２
３ 鋼帯−３
４ 耐熱材
５ 炉外殻
６ 鋼帯切断位置
７ 鋼帯の耐熱材からの高さ
ｅ 円周方向の鋼帯の設置間隔
Ｌ 単位鋼帯の長さ
ｔ 鋼帯の間隔
θ 螺旋状の角度
Claims (2)
- 回転炉により含水比と粘度が高い物質を燃焼する場合、燃焼初期には固結するので回転炉低温帯に螺旋状の鋼帯を設け粘質物を破砕・拡散することを特徴とする破砕拡散装置。
- 前記螺旋状の鋼帯は炉内の温度変化により膨張・収縮により耐火壁を破損することが予測されるので、円周に対して３ないし４分割とし、各々分割した鋼帯は水平方向に一部重複して設置し、炉内に投入された粘質物を破砕・拡散することを特徴とする破砕拡散装置
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007271802A JP2009074783A (ja) | 2007-09-19 | 2007-09-19 | 回転炉に投入された粘質物の破砕拡散装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007271802A JP2009074783A (ja) | 2007-09-19 | 2007-09-19 | 回転炉に投入された粘質物の破砕拡散装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2009074783A true JP2009074783A (ja) | 2009-04-09 |
| JP2009074783A5 JP2009074783A5 (ja) | 2010-01-21 |
Family
ID=40609928
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2007271802A Pending JP2009074783A (ja) | 2007-09-19 | 2007-09-19 | 回転炉に投入された粘質物の破砕拡散装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2009074783A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010110176A1 (ja) | 2009-03-25 | 2010-09-30 | パナソニック電工株式会社 | 有機ｅｌ素子 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05264022A (ja) * | 1991-03-07 | 1993-10-12 | Tomotake Shigemori | 回転ドラム式焼却装置 |
| JP2000234865A (ja) * | 1999-02-15 | 2000-08-29 | Matsushita Environment Airconditioning Eng Co Ltd | ロータリーキルン装置 |
| JP2003164842A (ja) * | 2001-12-03 | 2003-06-10 | Iseki & Co Ltd | 有機廃棄物等の炭化装置 |
| JP2005180803A (ja) * | 2003-12-19 | 2005-07-07 | Daio Paper Corp | 回転式焼成装置及び石灰焼成方法 |
-
2007
- 2007-09-19 JP JP2007271802A patent/JP2009074783A/ja active Pending
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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