JP2848034B2 - 停電検出装置 - Google Patents

停電検出装置

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JP2848034B2
JP2848034B2 JP3184411A JP18441191A JP2848034B2 JP 2848034 B2 JP2848034 B2 JP 2848034B2 JP 3184411 A JP3184411 A JP 3184411A JP 18441191 A JP18441191 A JP 18441191A JP 2848034 B2 JP2848034 B2 JP 2848034B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、計算機,パーソナルコ
ンピュータ,在庫管理などのPOSターミナル,キャッ
シュレジスタ等に利用される停電検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の停電検出装置の構成を示
している。図8において、抵抗1,2は電源電圧Vcc
を分圧して停電検出レベルを設定する。抵抗1と抵抗2
との接続点にはバッファ3を通してCPU(中央処理装
置)4の割込端子4aが接続されている。また、抵抗1
と2との接点には、バッファ5および抵抗6とコンデン
サ7により形成される時定数回路を介してCPU4のリ
セット端子4bが接続されている。
【0003】次に上記従来例の動作について説明する。
図8において、電源電圧Vccが低下するに伴い抵抗1
と2で分圧される電圧Vが図9の(a)に示すように
バッファ3のスレッショルドレベルVs以下になると、
バッファ3の出力が図9の(b)に示すようにHレベル
に反転するため、CPU4に割込みがかかり、これによ
ってCPU4に停電が発生したことを知らせる。また、
バッファ5において、分圧された電圧Vがバッファ5
のスレッショルドレベルVs以下になると、バッファ5
の出力は時定数回路により所定時間後に図9の(c)に
示すHレベルになり、この信号をCPU4のリセット端
子4bに入力することでCPU4をリセットする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の停電検出装置では、図10の(a)に示すように抵
抗1と2で分圧された電圧Vバッファ3のスレッショ
ルドレベルVsを中心にして上下に小さく振れた場合、
バッファ3の出力、すなわちCPU4の割込信号(停電
検出信号)は図10の(b)のように発振を起こし、適
切な停電処理を行うことができず、しかも、リセット信
号も図10の(c)のようになって正しくリセットさせ
ることができない。
【0005】また、電圧Vが図11の(a)に示すよ
うにスレッショルドレベルVsを中心にして上下に大き
く振れている場合には、割込信号は図11の(b)に示
すようになり、CPU4に対する停電のための割込みが
かかるものの、バッファ5および時定数回路を通して得
られるリセット信号は図11の(c)に示すような波形
となるため、CPU4を正しくリセットできないという
問題があった。
【0006】また、AC電源を利用して停電検出を行う
入力回路としては、図13に示す構成のものがある。図
12において、両波整流するダイオードブリッヂ回路8
をAC電源9に接続し、ダイオードブリッヂ回路8のア
ノードコモンをアースに接続し、カソードコモンを固定
抵抗R1,R2および可変抵抗VR1の直列回路を介し
て+5Vに接続し、さらに可変抵抗VR1の可動子をト
ランジスタQのベースに接続する。
【0007】このような入力回路では、トランジスタQ
のベースに加わる電圧波形は図13に示すようになり、
可変抵抗VR1を調整することにより、トランジスタQ
のベース電位を実線および破線に示すように調整でき
る。しかしながら、トランジスタQのベースに加わる電
圧波形はプラス側にしか変化しないため、これをディジ
タル化する際の停電圧検出レベルを広く設定できないと
いう問題があった。
【0008】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、停電検出信号とリセット信号を適切にC
PUに出力できる停電検出装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、少なくともCPUを有する機器
に利用される停電検出装置であって、機器のAC電源を
脈流に変換し、停電検出レベル以上の脈流をディジタル
信号に変換して出力するAC電源レベル検出手段と、A
C電源レベル検出手段の出力ディジタル信号の有無から
停電を検出するとともに、当該ディジタル信号が入力さ
れた際は、入力される毎に出力がトリガされる停電検出
手段と、停電検出手段により停電を検出した時には停電
検出信号を送出した後にCPUにリセット信号を送出
し、AC電源レベル検出手段からのディジタル信号が停
電検出手段に再入力されて停電復帰した時にはCPUに
リセット解除信号を送出する信号生成手段とを備えたも
のである。
【0010】また、請求項2の発明は、請求項1の構成
要件に加えて、信号生成手段から出力されるリセット信
号とメモリオープンコマンドとによりメモリ保護指令を
送出するメモリ保護手段を設けたものである。
【0011】また、請求項3の発明は、請求項1の構成
要件に加えて、DC電源の停電レベルを検出するDC電
源レベル検出手段を設け、このDC電源レベル検出手段
が停電レベルを検出したときの出力信号により停電検出
手段および信号生成手段をリセットして信号生成手段か
ら停電検出信号およびリセット信号を送出するようにし
たものである。
【0012】さらに、請求項4の発明は、AC電源レベ
ル検出手段を、AC電源を脈流に変換するダイオードブ
リッヂと、その脈流レベルを分圧調整する抵抗素子と、
分圧された脈流をディジタル信号に変換するトランジス
タおよび論理素子とから構成したものである。
【0013】さらにまた、請求項5の発明は、停電検出
手段を、AC電源レベル検出手段からのディジタル信号
によりトリガされて第1の信号を送出する第1のワンシ
ョットタイマと、前記ディジタル信号によりトリガされ
て第2の信号を送出する第2のワンショットタイマとか
ら構成したものである。
【0014】また、請求項6記載の発明は、信号生成手
段を、停電検出手段の第1の信号によりシフト動作され
て第2の信号を入力とする第1のシフトレジスタと、第
1のシフトレジスタの出力を入力とし、クロック発生器
からのクロックによりシフト動作されて停電復帰時には
停電復帰信号およびリセット解除信号を送出し、停電検
出時には停電検出信号およびリセット信号を送出する第
2のシフトレジスタとから構成したものである。
【0015】さらにまた、請求項7の発明は、AC電源
レベル検出手段からのディジタル信号によりトリガされ
る毎に出力される第1のワンショットタイマの出力信号
を電源ノイズより長くディジタル信号より短かい持続時
間に設定し、第2のワンショットタイマの出力信号は電
源ノイズおよびディジタル信号より長い持続時間に設定
してなるものである。
【0016】
【作用】したがって、本発明によれば、AC電源レベル
検出手段の出力の有無で停電検出信号を送出するととも
に、停電検出から所定時間後にリセット信号を送出し、
停電復帰を検出したときも同様に所定時間後にリセット
解除信号を送出できるので、停電検出信号およびリセッ
ト信号を適切にCPUに知らせることができる。また、
本発明によれば、信号生成手段からのリセット信号とメ
モリオープンコマンドにより動作するメモリ保護回路を
設けたから、停電等の異常時にメモりをハードウエア及
びソフトウエアの両面から保護することができる。
【0017】さらに本発明によれば、AC電源レベル検
出手段に加えてDC電源レベル検出手段を設けたので、
AC電源とDC電源の両方で停電検出が可能になる。
【0018】また、本発明によれば、AC電源をダイオ
ードブリッヂにより脈流に変換し、この脈流レベルを抵
抗素子により分圧調整することにより、停電検出レベル
を任意に変更できるとともに、停電検出レベルを広く設
定できる。
【0019】さらにまた、本発明によれば、停電検出手
段をAC電源レベル検出手段からの出力信号が入力され
る毎にトリガされる2つのワンショットタイマにより構
成し、かつその時定数を電源ノイズより大きく設定する
ことにより、AC電源の周期抜けを検出できるとともに
電源ノイズを除去することができる。
【0020】また、本発明によれば、停電検出手段の出
力により動作される信号生成手段を第1,第2のシフト
レジスタにより構成し、第2シフトレジスタのクロック
をクロック発生器から供給することにより、停電検出か
らリセットまでの時間を任意に設定でき、かつ電源投入
時のノイズによる誤動作を防止できる。
【0021】
【実施例】図1は、本発明の一実施例における停電検出
装置の回路図である。図1において、11は停電検出用
のAC電源を脈流に変換し、停電検出レベル以上の脈流
をディジタル信号に変換するAC電源レベル検出回路、
12はAC電源レベル検出回路11からのディジタル信
号によりトリガされるワンショットタイマを用いた停電
検出部、13は停電検出部12からの出力信号およびク
ロック発生手段からのクロックに基づいて停電検出信号
およびリセット信号を生成する信号生成回路、14は信
号生成回路13からのリセット信号とメモリオープンコ
マンドにより生成された信号とによりメモリ保護信号を
送出するメモリ保護回路、15はDC電源の停電レベル
を検出するDC電源レベル検出回路である。
【0022】AC電源レベル検出回路11は、AC電源
入力端子IN1,IN2に接続され、AC電源を脈流に
変換するダイオードブリッヂ11aと、こダイオードブ
リッジ11aのカソードコモン端子と+5V電源間に直
列に接続された停電検出レベル設定用の固定抵抗R1,
R2および可変抵抗VR1と、+V電源とアース間にコ
レクタ・エミッタを接続し、ベースを可変抵抗VR1の
可動子に接続したトランジスタ11bと、トランジスタ
11bのコレクタと出力端子間に直列に接続したNOT
ゲート11c,11dと、NOTゲート11cの出力端
とトランジスタ11bのベース間に接続した抵抗R3
と、抵抗R3とアース間に接続したコンデンサC1とか
ら構成される。
【0023】停電検出部12は、AC電源入力部11か
ら出力されるディジタル信号をトリガ入力とするワンシ
ョットタイマ12a,12bを備える。ワンショットタ
イマ12aには抵抗R4とコンデンサC2とからなる時
定数回路が、ワンショットタイマ12bには抵抗R5と
コンデンサC3とからなる時定数回路がそれぞれ接続さ
れており、さらにワンショットタイマ12bの他方の入
力端は抵抗R6を介して+5V電源に接続されていると
ともに、常開のリセットスイッチ12cを介してアース
に接続されている。
【0024】信号生成回路13は、ワンショットタイマ
12aの出力Qをクロック入力とし、かつワンショット
タイマ12bの出力Qを入力とするシフトレジスタ13
aと、シフトレジスタ13aの出力QHを入力とし、か
つクロック発生器13cからのクロックをクロック入力
とするシフトレジスタ13bと、シフトレジスタ13a
のQA出力を反転するNOTゲート13cとから構成さ
れる。
【0025】メモリ保護回路14は、シフトレジスタ1
3bの出力QHを一方の入力とし、メモリプロテクトコ
マンドであるメモリオープンをD入力とするフリップフ
ロップ14aのQ出力を他方の入力とするNANDゲー
ト14bと、NANDゲート14bの出力により動作し
てCPUのメモリ(RAM)の内容を保護するためのチ
ップセレクト信号を出力するトランジスタ14cと、N
ANDゲート14bの出力をメモリ保護の状態を認識さ
せる信号としてCPUに送出する負論理のNANDゲー
ト14dとから構成される。
【0026】DC電源レベル検出回路15は、CPU用
の+5V電源を分圧する抵抗15a,15bと、抵抗1
5a,15bにより分圧された電圧をベース入力とする
トランジスタ15cと、トランジスタ15cのコレクタ
電圧を入力とするNANDゲート15dとから構成さ
れ、このNANDゲート15dの出力はワンショットタ
イマ12a,12bおよびシフトレジスタ14bのリセ
ット端子に入力される。
【0027】次に、上記実施例の動作について説明す
る。上記実施例において、入力端子IN1、IN2に加
えられるAC電源はダイオードブリッジ11aにより全
波整流される。これにより得られる脈流電圧は、抵抗R
1、R2および可変抵抗VR1により分圧されてトラン
ジスタ11bのベースには図2のタイミングチャートに
示すような波形の信号Aが現れる。この信号波形は、可
変抵抗VR1を調節することにより、実践および破線の
ように変化する。また、図2に示す波形の信号Aがトラ
ンジスタ11bのベースに加えられることにより,トラ
ンジスタ11bがオン・オフ動作すると、NOTゲート
11cおよび11dを通して得られる出力信号は図2の
CまたはBに示す波形のディジタル信号となる。このデ
ィジタル信号Cは図2の破線に示す信号Aに対応し、デ
ィジタル信号Bは図2の実線に示す信号Aに対応する。
【0028】このようにトランジスタ11bのベースに
入力される信号Aのレベルは図2に示すようなマイナス
側およびプラス側の両方に振られるから、停電検出レベ
ルを設定する範囲は広い。また、可変抵抗VR1を調節
することにより、AC電源の停電検出レベルを任意に調
整されたディジタル波形に変換することができる。
【0029】図3は、ワンショットタイマからなる停電
検出部12のタイミングチャートを示すもので、AC電
源レベル検出回路11でディジタル化された信号Bがト
リガとしてワンショットタイマ12a,12bに入力さ
れると、ワンショットタイマ12aのQ出力には、その
時定数回路で設定される、ディジタル信号Bのパルス幅
より短かい持続時間信号Cが現われる。また、ワンショ
ットタイマ12bのQ出力には、その時定数回路によっ
てディジタル信号Bのパルス幅より長い持続時間の信号
Dが現われる。すなわち、ワンショットタイマはリトリ
ガブルであるため、ディジタル信号Bが安定して入力さ
れていれば、ワンショットタイマ12bのQ出力には、
常にトリガされた図3に示すHレベルの出力信号Dを出
し続けることになる。
【0030】一方、図4に示すように、ディジタル信号
Bに欠けが生じると(AC電源が半サイクル欠ける)、
ワンショットタイマ12aのQ出力の信号Cは図4に示
す波形となると共に、ワンショットタイマ12bのトリ
ガがディジタル信号Bの欠け部分でノントリガ状態とな
るため、そのQ出力もディジタル信号Bの欠け部分に対
応して一時的にLレベルになる。その結果、ワンショッ
トタイマ12bのQ出力の信号Dは図4に示す波形とな
る。このことにより、AC電源の周期抜けを検出するこ
とができる。
【0031】また、図5に示すようにディジタル信号B
中にノイズ成分Baが存在する場合(AC電源にノイズ
が重畳されているとき)は、ノイズ成分Baがワンショ
ットタイマ12aに対しリトリガブルとして作用するか
ら、ノイズ部分に対応するQ出力の信号Cは図5に示す
ようにHレベルを継続する。その結果、AC電源のノイ
ズを除去し、AC電源が安定するまでの間、リセット信
号を出力できるという効果がある。
【0032】図6は、シフトレジスタからなる信号生成
回路13のタイミングチャートを示すもので、停電にな
ると、停電検出部12におけるワンショットタイマ12
aのQ出力Cおよびワンショットタイマ12bのQ出力
Dは図6に示すように、共にLレベルとなる。これに伴
いシフトレジスタ13aのQH出力EはHレベルからL
レベルになるため、シフトレジスタ13bの入力もLレ
ベルとなる。ここでシフトレジスタ13bはクロック発
生器13cから出力されるクロックF(図6参照)によ
り、そのQA出力Gは図6に示すようにLレベルにな
る。このため、NOTゲート13dが反転して、その出
力がHレベルとなり、パワーダウン、すなわち停電であ
ることをCPUに知らせる。その後、シフトレジスタ1
3bがクロック発生器13cからのクロックFにより所
定回シフト動作されると、そのQH出力Hは図6に示す
ようにLレベルになり、これによってCPUをリセット
する。このとき、シフトレジスタ13a、13bの上記
機能は維持される。また、シフトレジスタ13aは、A
C電源レベル検出回路11からのディジタル信号が入力
され、AC電源が安定するまではリセット状態を継続さ
せる機能を持つ。
【0033】図7は、停電検出装置が停電より復帰した
場合のタイミングチャートである。図7に示すようにワ
ンショットタイマ12aから出力される信号Cおよびワ
ンショットタイマ12bから出力される信号Dがシフト
レジスタ13aに入力されると、シフトレジスタ13a
のQH出力Eが図7に示すようにHレベルになり、この
Hレベルの信号Eはシフトレジスタ13bに入力され
る。そして、クロック発生器13cから出力されるクロ
ックFがシフトレジスタ13bのクロック端子に入力さ
れると、シフトレジスタ13bが動作を開始する。これ
に伴い、まずQA出力Gが図7に示すようにHレベルと
なり、その後QH出力Hが図7に示す如くHレベルにな
る。QH出力がHレベルになると、CPUのリセットが
解除され、CPUが動作し始める。このとき、停電を知
らせるシフトレジスタ13bのQA出力GはHレベルで
あるため、NOTゲート14eは反転してLレベルにな
り、停電復帰したことが分かる。
【0034】このように、シフトレジスタ13a,13
bを使用して停電検出することにより、停電検出後のC
PUのリセットを確実にすることができ、また、停電復
帰後は、停電を知らせるHレベル信号の反転で停電復帰
を知らせることができる。
【0035】また、メモリ保護回路14においては、ハ
ードウェアによる停電検出回路の出力信号とソフトウェ
アによるメモリオープンコマンドからの出力信号との論
理積でCPUのメモリを保護する。
【0036】即ち、シフトレジスタ13bのQH出力で
あるHレベルのリセット信号Hとメモリオープンコマン
ドを実行するフリップフロップ14aから生成されたH
レベルの信号IとがNANDゲート14aに入力される
と、その出力はLレベルとなり、メモリ保護信号Jを生
成する。この信号Jがトランジスタ14cのベースに加
えられると、トランジスタ14cが導通し、そのコレク
タ電位がHレベルになることによってCPUのメモリの
チップセレクト信号を送出する。このことにより、メモ
リをソフトウエアとハードウエアの両面から保護するこ
とができる。
【0037】また、Hレベルの信号Jが負論理のNAN
Dゲートに入力されると、その出力はHレベルとなり、
これがCPUに対しメモリ保護の状態を認識させる信号
となる。
【0038】一方、DC電源レベル検出回路15は+5
V電源の停電検出を行う。このDC電源レベル検出回路
15において、+5Vの電源電圧は抵抗15a,15b
により分圧され、その分圧電圧がトランジスタ15cの
ベース・エミッタ間電圧以下になると、トランジスタ1
5cはオフし、そのコレクタ電位はHレベルになる。こ
のため、NANDゲート15dの出力はLレベルとなっ
て停電検出信号Kを送出する。このLレベルの停電検出
信号Kがワンショットタイマ12a,12bのリセット
端子およびシフトレジスタ13bのリセット端子に入力
されると、これらワンショットタイマ12a,12bお
よびシフトレジスタ13bがリセットされる。これによ
りAC電源とDC電源の両方の停電検出が可能になる。
【0039】なお、本発明は、上記実施例に示す回路構
成のものに限定されず、請求項に記載された範囲を逸脱
しない限り種々変形し得る。
【0040】
【発明の効果】本発明は上記実施例からも明らかなよう
に、AC電源レベル検出手段からの第1および第2の信
号の有無から停電の有無を停電検出手段で検出し、これ
により停電を検出した時は信号生成手段を動作させて停
電検出信号を送出するとともに、停電検出から所定時間
後にリセット信号を送出し、また、停電復帰を検出した
時は停電復帰信号を送出した後、所定時間後にリセット
解除信号を送出できるようにしたから、停電検出信号お
よびリセット信号を適切にCPUに知らせることができ
る。
【0041】また、本発明によれば、信号生成手段から
のリセット信号とメモリオープンコマンドにより動作す
るメモリ保護回路を設けたから、停電等の異常時にメモ
リをハードウェアおよびソフトウェアの両面から保護す
ることができる。
【0042】さらに本発明によれば、AC電源レベル検
出手段に加えてDC電源レベル検出手段を設けたので、
AC電源とDC電源の両方で停電検出が可能になる。
【0043】また、本発明によれば、AC電源をダイオ
ードブリッヂにより脈流に変換し、この脈流レベルを抵
抗素子により分圧調整することにより、停電検出レベル
を任意に変更できるとともに、停電検出レベルを広く設
定できる。
【0044】さらにまた、本発明によれば、停電検出手
段をAC電源レベル検出手段からの出力信号が入力され
る毎にトリガされる2つのワンショットタイマにより構
成し、かつその時定数を電源ノイズより大きく設定する
ことにより、AC電源の周期抜けを検出できるとともに
電源ノイズを除去することができる。
【0045】また、本発明によれば、停電検出手段の出
力により動作される信号生成手段を第1,第2のシフト
レジスタにより構成し、第2シフトレジスタのクロック
をクロック発生器から供給することにより、停電検出か
らリセットまでの時間を任意に設定でき、かつ電源投入
時のノイズによる誤動作を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における停電検出装置の全体
の回路図
【図2】本実施例におけるAC電源レベル検出回路のタ
イミングチャート
【図3】本実施例における停電検出部のタイミングチャ
ート
【図4】本実施例における停電検出部のタイミングチャ
ート
【図5】本実施例における停電検出部のタイミングチャ
ート
【図6】本実施例における停電検出時のタイミングチャ
ート
【図7】本実施例における停電復帰時のタイミングチャ
ート
【図8】従来の停電検出装置の回路図
【図9】従来における動作説明用のタイミングチャート
【図10】従来における動作説明用のタイミングチャー
【図11】従来における動作説明用のタイミングチャー
【図12】従来における停電検出入力部の回路図
【図13】従来における停電検出入力部の出力波形図
【符号の説明】
11 AC電源レベル検出回路 11a ダイオードブリッヂ 11b トランジスタ 11c,11d NOTゲート R1,R2 固定抵抗 VR1 可変抵抗 12 停電検出部 12a,12b ワンショットタイマ 13 信号生成回路 13a,13b シフトレジスタ 13c クロック発生器 13d NOTゲート 14 メモリ保護回路 15 DC電源レベル検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01R 19/00 - 19/32 G05F 1/10 G06F 1/28 - 1/30 H02H 3/24

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともCPUを有する機器に利用さ
    れる停電検出装置であって、前記機器のAC電源を脈流
    に変換し、停電検出レベル以上の脈流をディジタル信号
    に変換して出力するAC電源レベル検出手段と、前記A
    C電源レベル検出手段の出力ディジタル信号の有無から
    停電を検出するとともに、当該ディジタル信号が入力さ
    れた際は、入力される毎に出力がトリガされる停電検出
    手段と、前記停電検出手段により停電を検出した時には
    停電検出信号を送出した後に前記CPUにリセット信号
    を送出し、前記AC電源レベル検出手段からのディジタ
    ル信号が前記停電検出手段に再入力されて停電復帰した
    時には前記CPUにリセット解除信号を送出する信号生
    成手段とを備えたことを特徴とする停電検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の停電検出装置において、
    信号生成手段から出力されるリセット信号とメモリオー
    プンコマンドとによりメモリ保護指令を送出するメモリ
    保護手段を設けたことを特徴とする停電検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の停電検出装置に
    おいて、DC電源の停電レベルを検出するDC電源レベ
    ル検出手段を設け、このDC電源レベル検出手段が停電
    レベルを検出したときの出力信号により停電検出手段お
    よび信号生成手段をリセットして信号生成手段から停電
    検出信号およびリセット信号を送出するようにしたこと
    を特徴とする停電検出装置。
  4. 【請求項4】 AC電源レベル検出手段が、AC電源を
    脈流に変換するダイオードブリッヂと、その脈流レベル
    を分圧調整する抵抗素子と、分圧された脈流をディジタ
    ル信号に変換するトランジスタおよび論理素子とから構
    成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載の停電検出装置。
  5. 【請求項5】 停電検出手段が、AC電源レベル検出手
    段からのディジタル信号によりトリガされて第1の信号
    を送出する第1のワンショットタイマと、前記ディジタ
    ル信号によりトリガされて第2の信号を送出する第2の
    ワンショットタイマとから構成されていることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の停電検出装置。
  6. 【請求項6】 信号生成手段が、停電検出手段の第1の
    信号によりシフト動作されて第2の信号を入力とする第
    1のシフトレジスタと、第1のシフトレジスタの出力を
    入力とし、クロック発生器からのクロックによりシフト
    動作されて停電復帰時には停電復帰信号およびリセット
    解除信号を送出し、停電検出時には停電検出信号および
    リセット信号を送出する第2のシフトレジスタとから構
    成したことを特徴とする請求項5記載の停電検出装置。
  7. 【請求項7】 AC電源レベル検出手段からのディジタ
    ル信号によりトリガされる毎に出力される第1のワンシ
    ョットタイマの出力信号は電源ノイズより長くディジタ
    ル信号より短かい持続時間に設定され、第2のワンショ
    ットタイマの出力信号は電源ノイズおよびディジタル信
    号より長い持続時間に設定されていることを特徴とする
    請求項5記載の停電検出装置。
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