JP2847631B2 - 耐火パネルおよびその製造方法 - Google Patents

耐火パネルおよびその製造方法

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JP2847631B2 JP8048249A JP4824996A JP2847631B2 JP 2847631 B2 JP2847631 B2 JP 2847631B2 JP 8048249 A JP8048249 A JP 8048249A JP 4824996 A JP4824996 A JP 4824996A JP 2847631 B2 JP2847631 B2 JP 2847631B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐火パネルに関
し、特に電算機用の磁気テープの保管庫や宝飾・貴金属
等の保管金庫等のような耐火性能の必要な耐火庫の内壁
としての使用に好適な、耐火パネルおよびその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の耐火パネルとして、実公
平1−33745号公報や特公平4−12357号公報
に記載されているような、壁材に吸熱材や吸水材を混入
しておき同吸熱材や吸水材に含まれた自由水の蒸発潜熱
を利用して庫内温度の上昇を防ぐようにしたものが知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来の耐火パネルは、吸熱板を製造したり、あるいは
吸熱材を壁材内に混入させたりするため、構造が複雑化
するばかりか手間がかかり、コスト高となるという問題
点がある。本発明は、このような問題点の解決をはかろ
うとするもので、作業手順が極めて簡単であり、かつ工
場での量産化に優れ、製造コストの安価な耐火パネルを
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、全体形状を薄
型箱状に形成されるとともに、一方の側面に突出部を形
成され他方の側面に上記突出部の突出寸法とほぼ同じ量
の後退寸法の後退部を形成されたパネル外殻と、同パネ
ル外殻の内部に格納される芯部材とをそなえ、上記パネ
ル外殻が、一面に開口部を有し全体形状を浅底皿形に形
成された庫内側 被覆鋼板と、上記開口部を閉塞すべく上
記庫内側被覆鋼板に溶接される平板状の庫外側被覆鋼板
とで構成され、上記芯部材が、上記パネル外殻の内部の
中央部に配設されて主体部を構成する板状の芯材と、同
芯材の両側方に配設され上記パネル外殻の内部における
同芯材の外の空所を充填する複数の側芯材とで構成さ
れ、上記芯材が、上記庫内側被覆鋼板の開口部から上記
パネル外殻の内部へ挿入可能な形状に形成されるととも
に、多数の吸熱パックを収納・固定するための凹部を予
め形成され、上記パネル外殻の内部に、上記複数の側芯
材が配設置された後上記開口部から挿入・配設され、上
記各凹部のそれぞれに上記吸熱パックが収納・固定して
課題解決の手段としている。
【0005】また、上記庫内側被覆鋼板を上記開口部を
上方に向けて載置してから、上記複数の側芯材を上記庫
内側被覆鋼板の内部に挿入・固定し、次いで上記各凹部
に上記吸熱パックを収納・固定された上記芯材を上記庫
内側被覆鋼板の内部中央部に、上記吸熱パックを下側に
して挿入した後上記庫内側被覆鋼板の開口部を上記庫外
側被覆鋼板で閉塞して課題解決の手段としている。さら
に、全体形状を周縁の立上り部の寸法の短い浅底皿形に
形成されたほぼ同一形状の庫内側被覆鋼板および庫外側
被覆鋼板とが、同両被覆鋼板の上記各立上り部を接触し
ないように配設されてパネル外殻が構成され、多数の吸
熱パックを収納・固定するための凹部を予め形成された
板状の芯材が上記パネル外殻の内部の中央部に配設され
るとともに、同各凹部のそれぞれに上記吸熱パックが収
納・固定され、上記芯材の両側方に、外側に突部を有す
る同一形状の断熱芯材が上下方向を逆にして配設して課
題解決の手段としている。さらにまた、上記吸熱パック
を上記庫内側被覆鋼板に当接する個所を熱伝導率の良好
な材料で形成して課題解決の手段としている。
【0006】本発明の耐火パネルは、浅底皿形状の庫内
側被覆鋼板内に、同庫内側被覆鋼板の開口部を通じて
吸熱パックを予め形成した凹部に収納したパネル芯材を
格納し、庫外側被覆鋼板を溶接して上記開口部を閉塞す
ることにより製作できるので、発泡樹脂を高圧・高温下
で発泡させて芯材を成形するようにしたものに比べ作業
手順が極めて簡単であり、かつ構成部材、特に吸熱パッ
クの扱いが容易となり、かつ吸熱パックが発泡時に破損
することもないため、工場での量産化に優れ、製造コス
トを低くおさえることができる。また、吸熱パックが庫
内側被覆鋼板に当接する個所を熱伝導率の良好な材料で
形成したため、吸熱効果を十分発揮することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施形
態について説明すると、図1〜7は第1実施形態として
の耐火パネルを示すもので、図1はその断面図、図2は
その主芯材の平面図、図3は図2のA−A線断面図、図
4は図2のB−B線断面図、図5は図4のC矢視部の拡
大図、図6はその主芯材に吸熱パックを収納固着した状
態の図3と同様の断面図、図7はその耐火実験結果を示
す断面図であり、図8,9は第2実施形態としての耐火
パネルを示すもので、図8はその断面図、図9はその変
形例の断面図である。
【0008】第1実施形態の耐火パネルは、図1に示す
ように、芯部材10および同芯部材10の外周全面を被
覆して薄型箱状のパネル外殻を形成する、一面に開口部
1aを形成され全体形状を浅底皿形に形成された庫内側
被覆鋼板1ならびに開口部1aを閉塞する平板状の庫外
側被覆鋼板2で構成されている。
【0009】芯部材10は、中央部に配設されて主体部
を構成する板状の断熱材からなり、開口部1aからパネ
ル外殻の内部に挿入可能な形状に形成された芯材11
と、同芯材11の図1における右側に配設されて芯材1
1とほぼ同じ厚さを有し芯材11と同様の断熱材製の柱
状の第1側芯材12と、芯材11の図1における左側
庫外側に位置するように配設されて芯材11よりも薄肉
で芯材11と同様の断熱材製の柱状の第2側芯材13
と、第1側芯材12の図1における右側庫内側に位置
するように配設され第2側芯材13よりも薄肉で芯材1
1と同様の断熱材製の棒状の第3側芯材14とから構成
され、芯材11の片面に形成された凹部に吸熱パックが
収納・固着されてパネル芯材を形成している(詳細は後
述)。
【0010】次に、芯材11について説明する。図2〜
6において、符号21は薄板状の硬質ウレタン、ロック
ウールなどの断熱材よりなり芯部材の主要部をなす断熱
材製の板体を示しており、この板体21の片面に、周辺
部を横方向フランジ部22aおよび縦方向フランジ部2
2bで囲まれた凹部24が形成されている。
【0011】凹部24に、横方向フランジ部22aと平
行に複数の突条23が等間隔に突設され、突条23によ
り凹部24は複数の溝型凹状の収納部24aに分割され
ている。そして、各収納部24aに、図6に示すよう
に、細粒状の吸熱剤26を収納した塩ビなどの薄肉の熱
可溶性材料製の袋からなる吸熱パック25が接着剤3
(特にゴム系接着剤が望ましい)で固着されて配設さ
れ、パネル芯材を構成している。
【0012】吸熱剤としてはチオ硫酸ソーダ(ハイポ)
(NaSO・5HO)が好適である。なおこのほ
か吸熱剤としてリン酸水素二ナトリウム(NaHPO
・12HO)や硫酸ナトリウム(結晶性ホウ硝)
(NASO・10HO)なども適当である。吸熱
パック25は、その熱可溶性材料製袋の内部に吸熱剤2
6を封入した状態で収納部24aに丁度収納される形状
に形成され、さらに取扱いを容易にするため、複数個所
(この実施形態の場合は2個所)を熱溶着等の手段で閉
塞されて、複数の連接部を有する複数連(この実施形態
の場合は3連)状に形成されている。符号25aは熱溶
着部を示している。
【0013】庫内側被覆鋼板1は、上記構成の芯部材1
0の庫内側面および側周面を被覆するものであるから、
庫内側被覆鋼板1は、両側面が、第2側芯材13および
第3側芯材14の各外壁面に沿うようにそれぞれ庫外側
面(図1の上面)および庫内側面(図1の下面)の延長
面上に突出し、かつ第2側芯材13側の突出部の厚さt
と第3側芯材14側の後退部の厚さtとが等しく、
また第3側芯材14の突出部の厚さtと第2側芯材1
3側の後退部の厚さtとが等しい断面形状に形成され
ている。
【0014】したがって、耐火パネルを並設したとき、
互いに隣接する耐火パネルの突出部と後退部とが旨く嵌
合しあい、これにより接続部のすき間形状が屈曲したも
のとなり、庫内側と庫外側との間の空気の流通を阻害す
る作用が行なわれる。なお図1には、各芯材相互間ある
いは芯材とパネル外殻との間にすき間が存するように記
載されているが、このすき間は各芯材の外周面を強調す
るために誇張して表現されており、実際にはこのすき間
は実質上存在しない。
【0015】次に、上記構成の耐火パネルの組立て手順
について説明する。まず、作業場の床の上に、庫内側被
覆鋼板1を、その開口部1aを上方に向けて載置する。
そして、第3側芯材14,第1側芯材12,第2側芯材
13をこの順に庫内側被覆鋼板1の内部に挿入し、図1
に示す所定位置にセットする。なおこの場合、各側芯材
12〜14の周面に接着剤を塗布することにより、各側
芯材12〜14を所定位置に保持することができる。
【0016】一方、芯材11の各収納部24aに、細粒
状の吸熱パック25を収納固着する。この作業は、図4
に示すように、芯材11の収納部24aが上方を向くよ
うに作業台上等に載置して行なわれる。この作業中に吸
熱パック25が芯材11の収納部24aから落下した
り、みだりに移動したりするのを防止するるため、吸熱
パック25は接着剤等で芯材11に貼着される。
【0017】また、図5に示すように、芯材11のフラ
ンジ部22aの内面に勾配が付けられていて、吸熱パッ
ク25の収納作業を容易にしている。なおこの勾配とし
ては、60°〜45°が適当である。吸熱パック25は
内部に吸熱剤26を封入した状態で収納部24aに丁度
収納される大きさと形状に形成されているから、上記作
業によって芯材11の内面のほぼ全面にわたって吸熱剤
26を配列することができる。また、吸熱パック25は
3連状となっていて、その連接部で適度に折曲可能なた
め、取扱いが容易であり、上記作業を容易にしている。
【0018】このようにして、吸熱パック25を収納し
た芯材11を、庫内側被覆鋼板1の中央部に、吸熱パッ
ク25を下側にして挿入し、庫内側被覆鋼板1の開口部
1aを庫外側被覆鋼板2で閉鎖し、最後に庫外側被覆鋼
板2を庫内側被覆鋼板1に溶接2aして、耐火パネルを
形成する。
【0019】庫外側被覆鋼板2は、その右側端縁が庫内
側被覆鋼板1の側面より寸法1だけ延出するように、
全体を右側(図1における右側)にずらして庫内側被覆
鋼板1に溶接されている。この構成により耐火パネルを
並設するとき、延出部が隣接する耐火パネルの後退部1
dに重合して接続部の気密性を高めるほか接続時の溶作
業を容易にするなどの利点が得られる。なお、断熱材
(芯材10)および吸熱パック26のずれ止めとして、
適位置に上下からそれぞれ木ネジ4を打ち込む。
【0020】上述の構成の耐火パネルを、金庫のコンク
リート製の外壁(一次壁)の内側に空所をあけて配設す
る内壁(二次壁)として用いたときの耐火性についての
実験結果は図7に示すとおりである。すなわち、外壁
(の外側)を1010°C,2時間加熱したとき(JI
S規格による)、耐火パネルの外側表面は約100°C
となり、芯材は約70°Cとなったが、耐火パネルの内
側表面は約50°Cにまでしか昇温しなかった。なおこ
の実験に使用した耐火パネルには、断熱材としてウレタ
ン材を用いまた吸熱パックとして細粒化したチオ硫酸ソ
ーダをビニール袋に封入したものが用いられた。この実
験結果が示すように、この耐火パネルの使用によりチオ
硫酸ソーダの融点である約50°Cよりも庫内温度が上
昇することを抑制することができる。
【0021】このように、電算機用の磁気テープの保管
庫、宝飾・貴金属等の金庫室等の庫室内では、一次壁
(外壁)裏面温度が100°Cであっても、二次壁(内
壁)として使用される本発明の耐火パネルの内側は、断
熱材としてのウレタン材の働きと、吸熱材としてのチオ
硫酸ソーダ(融点は、約50°C)の吸熱作用により、
常に50°Cを維持でき、庫内の磁気テープ、宝飾・貴
金属等を急激な温度上昇から保護することができる。な
お、吸熱剤の封入量あるいは断熱材との割合などは、そ
の金庫等の設置条件(例えば火災時における周辺の温
度、消火に至るまでの時間など)を勘案して、決定され
るものである。
【0022】次に、図8,9により第2実施形態につい
て説明する。第2実施形態の耐火パネルでは、図8に示
すようにパネル外殻を形成する庫内側被覆鋼板31と庫
外側被覆鋼板32とが直接連結されていない構成となっ
ている。すなわち庫内側被覆鋼板31は、全体形状を周
縁部に寸法の短い立上り部31aを有する浅底皿形に形
成され、一方庫外側被覆鋼板32も全体形状を周縁部に
寸法の短い立上り部32aを有する浅底皿形に形成され
ていて、両方の立上り部31aと32aとが接触しない
ようになっている。また、第1実施形態における第1,
第3側芯材12,14に代えて、外側に突部を有する木
材製の断熱芯材35aが、さらに第2側芯材に代えて断
熱芯材35aと同一形状の木材製の断熱芯材35bが上
下方向を逆にして芯材11の左右両側に配設されてい
る。
【0023】そして、庫内側被覆鋼板31は立上り部3
1aに形成したネジ穴を介して木ネジ33を両側の各断
熱芯材35a,35bにねじ込むことにより芯部材10
に固定され、一方庫外側被覆鋼板32は立上り部32a
に形成したネジ穴を介して木ネジ34を両側の各断熱芯
材35a,35bにねじ込むことにより、芯部材10に
固定される。
【0024】図9に示した変形例のものでは、立上り部
31a,32aの各先端部が断熱芯材35a,35bの
段部に当接するように延長されている。この構成によ
り、この構成の耐火パネルを連設したとき、隣接する耐
火パネル間の間隔をなくすことができるという利点が得
られる。
【0025】この第2実施形態のものでは、庫内側被覆
鋼板31および庫外側被覆鋼板32は、いずれも断熱芯
材35a,35bに木ネジ33,34で固定される構成
となっているため、断熱芯材35a,35bとしては、
上述の木材のほか合成樹脂材のような、木ネジのねじ締
め効果のある材料を素材としたものが適している。な
お、芯材11として、第1実施形態のものと同じ構成の
ものが用いられていることはいうまでもない。
【0026】この第2実施形態のものでは、第1実施形
態のものの上述の作用効果のほか、庫内側被覆鋼板31
と庫外側被覆鋼板32とが不連続であることにより、庫
外側から庫内側への熱伝達が低下し、庫内側温度の上昇
を一層抑制できるという利点が得られる。
【0027】上記の両実施形態のものにおいて、吸熱パ
ックの袋の材料については必ずしも熱可溶性材でなくて
もよく、合成樹脂のほか、紙袋,アルミホイールのよう
な薄肉可撓性のものでもよい。庫内側被覆鋼板1に当接
する個所だけをアルミホイールのような熱伝導率の良好
な材料で形成されている。なお熱可溶性材の場合、火災
時に袋が融解し吸熱剤の溶融を阻害することがなく、吸
熱効果を十分に発揮できる利点がある。
【0028】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明の耐火パ
ネルによれば、次のような効果ないし利点が得られる。 (1)浅底皿形状の庫内側被覆鋼板の内部に、同庫内側
被覆鋼板の開口部を通じて、吸熱パックを収納したパネ
ル芯材を格納し、庫外側被覆鋼板を溶接して上記開口部
を閉塞するという、簡単な組立て作業で耐火パネルを製
作することができるため、工場での量産化が可能とな
り、製作コストを低くおさえることができる。特に外殻
パネル内に発泡樹脂を注入し、同発泡樹脂を発泡させて
芯材を形成するようにしたものに比べて、発泡時の高圧
・高温の影響がないため、吸熱パックの性能を害するお
それがなく、また冷却に要する時間を必要としないの
で、吸熱性能の安定した耐火パネルを、短時間に製作す
ることができる。 (2)吸熱剤を袋に収納したため、取扱いが容易とな
る。 (3)断熱材(芯材)の働きと吸熱剤の吸熱作用とによ
り、庫内温度を吸熱剤の融点以下に抑えることができ、
庫内の磁気テープ,宝飾・貴金属等の急激な温度上昇を
抑制することができる。(4)耐火パネルを並設したとき、互いに隣接する耐火
パネルの突出部と後退部とが嵌合しあって、接続部の隙
間形状が屈曲したものとなるため、庫内側と庫外側との
間の空気の流通を阻害し、庫内保護をはかることができ
る。 (5)パネル外殻を、互いに接触しないように配設され
た庫外側被覆鋼板と庫内側被覆鋼板とで構成したことに
より、庫外側から庫内側への熱伝達を低下させ、庫内側
温度上昇を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての耐火パネルの断
面図。
【図2】同主芯材の平面図。
【図3】図2のA−A線断面図。
【図4】図2のB−B線断面図。
【図5】図4のC矢視部拡大図。
【図6】同吸熱パックの収納・固着状態における図2の
A−A線断面図。
【図7】同耐火実験結果を示す断面図。
【図8】本発明の第2実施形態としての耐火パネルの断
面図。
【図9】同変形例の断面図。
【符号の説明】 1,31 庫内側被覆鋼板 1a 開口部 2,32 庫外側被覆鋼板 3 接着剤 4,33,34 木ネジ 10 芯部材 11 芯材 12 第1側芯材 13 第2側芯材 14 第3側芯材 21 板体 22a 横フランジ部 22b 縦フランジ部 23 突条 24 凹部 24a 収納部 25 吸熱パック 26 吸熱剤 31a,32a 立上り部 35a,35b 断熱芯材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−135716(JP,A) 特開 平8−207183(JP,A) 実公 昭61−16116(JP,Y2) 実公 平2−3868(JP,Y2)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全体形状を薄型箱状に形成されるととも
    に、一方の側面に突出部を形成され他方の側面に上記突
    出部の突出寸法とほぼ同じ量の後退寸法の後退部を形成
    されたパネル外殻と、同パネル外殻の内部に格納される
    芯部材とをそなえ、上記パネル外殻が、一面に開口部を
    有し全体形状を浅底皿形に形成された庫内側被覆鋼板
    と、上記開口部を閉塞すべく上記庫内側被覆鋼板に溶接
    される平板状の庫外側被覆鋼板とで構成され、上記芯部
    材が、上記パネル外殼の内部の中央部に配設されて主体
    部を構成する板状の芯材と、同芯材の両側方に配設され
    上記パネル外殻の内部における同芯材の外の空所を充填
    する複数の側芯材とで構成され、上記芯材が、上記庫内
    側被覆鋼板の開口部から上記パネル外殼の内部へ挿入可
    能な形状に形成されるとともに、多数の吸熱パックを収
    納・固定するための凹部を予め形成され、上記パネル外
    殻の内部に、上記複数の側芯材が配設置された後上記開
    口部から挿入・配設され、上記各凹部のそれぞれに上記
    吸熱パックが収納・固定されていることを特徴とする、
    耐火パネル。
  2. 【請求項2】 上記庫内側被覆鋼板を上記開口部を上方
    に向けて載置してから、上記複数の側芯材を上記庫内側
    被覆鋼板の内部に挿入・固定し、次いで上記各凹部に上
    記吸熱パックを収納・固定された上記芯材を上記庫内側
    被覆鋼板の内部中央部に、上記吸熱パックを下側にして
    挿入した後上記庫内側被覆鋼板の開口部を上記庫外側被
    覆鋼板で閉塞することを特徴とする、請求項1に記載の
    耐火パネルの製造方法
  3. 【請求項3】 全体形状を周縁の立上り部の寸法の短い
    浅底皿形に形成されたほぼ同一形状の庫内側被覆鋼板お
    よび庫外側被覆鋼板とが、同両被覆鋼板の上記各立上り
    部を接触しないように配設されてパネル外殻が構成さ
    れ、多数の吸熱パックを収納・固定するための凹部を予
    め形成された板状の芯材が上記パネル外殻の内部の中央
    部に配設されるとともに、同各凹部のそれぞれに上記吸
    熱パックが収納・固定され、上記芯材の両側方に、外側
    に突部を有する同一形状の断熱芯材が上下方向を逆にし
    て配設されていることを特徴とする、耐火パネル。
  4. 【請求項4】 上記吸熱パックが、上記庫内側被覆鋼
    当接する個所を熱伝導率の良好な材料で形成されてい
    ことを特徴とする、請求項1または3に記載の耐火パ
    ネル。
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