JP2847553B2 - スチレン系樹脂容器用の蓋材 - Google Patents
スチレン系樹脂容器用の蓋材Info
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- JP2847553B2 JP2847553B2 JP1650790A JP1650790A JP2847553B2 JP 2847553 B2 JP2847553 B2 JP 2847553B2 JP 1650790 A JP1650790 A JP 1650790A JP 1650790 A JP1650790 A JP 1650790A JP 2847553 B2 JP2847553 B2 JP 2847553B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、スチレン系樹脂容器に対して熱接着するた
めの蓋材に関するものである。
めの蓋材に関するものである。
[従来の技術] 各種の乳製品,飲料,豆腐等の食品を封入する容器と
して、スチレン系樹脂による容器が汎用されており、前
記容器に対しては、例えば熱溶着性の合成樹脂層による
ヒートシーラント層を積層したAl箔からなる蓋材が利用
されている。
して、スチレン系樹脂による容器が汎用されており、前
記容器に対しては、例えば熱溶着性の合成樹脂層による
ヒートシーラント層を積層したAl箔からなる蓋材が利用
されている。
この蓋材における熱溶着性の合成樹脂層からなるヒー
トシーラント層としては、例えば、 1) エチレン・酢酸ビニル共重合体,塩化ビニル・酢
酸ビニル共重合体等によって、厚さ10μ以下に形成し、
易開封性の熱接着部が得られるようにしたもの、 2) スチレン系樹脂やエチレン・酢酸ビニル共重合体
樹脂によって、厚さ20μ程度に形成したもの、 3) 低結晶性のエチレン−α・オレフィンランダム共
重合体とスチレン−ブタジエンブロック共重合体との混
合樹脂によって形成したもの[特開昭54−120658号公
報]、 等がある。
トシーラント層としては、例えば、 1) エチレン・酢酸ビニル共重合体,塩化ビニル・酢
酸ビニル共重合体等によって、厚さ10μ以下に形成し、
易開封性の熱接着部が得られるようにしたもの、 2) スチレン系樹脂やエチレン・酢酸ビニル共重合体
樹脂によって、厚さ20μ程度に形成したもの、 3) 低結晶性のエチレン−α・オレフィンランダム共
重合体とスチレン−ブタジエンブロック共重合体との混
合樹脂によって形成したもの[特開昭54−120658号公
報]、 等がある。
[発明が解決しようとする課題] ところで、前述の1)項に説明したヒートシーラント
層を具備する蓋材は、ヒートシーラント層の厚さが、前
記したように10μ以下に形成されているものであるため
に、蓋材を、例えば熱成形容器等によるフランジ部表面
の平滑性の低い容器に適用すると、容器のフランジ部と
蓋材との間にシール不良が発生することがある。
層を具備する蓋材は、ヒートシーラント層の厚さが、前
記したように10μ以下に形成されているものであるため
に、蓋材を、例えば熱成形容器等によるフランジ部表面
の平滑性の低い容器に適用すると、容器のフランジ部と
蓋材との間にシール不良が発生することがある。
また、前述の2)項に説明したうちのスチレン系樹脂
によるヒートシーラント層を具備する蓋材の場合には、
容器に熱シールした後の蓋材を剥離する際の感触が硬
く、良好なピール感が得られず、しかも容器と蓋材との
間に接着強度の強固な熱シール部が形成されてしまうた
め、易剥離性の接着強度にすることが困難である。
によるヒートシーラント層を具備する蓋材の場合には、
容器に熱シールした後の蓋材を剥離する際の感触が硬
く、良好なピール感が得られず、しかも容器と蓋材との
間に接着強度の強固な熱シール部が形成されてしまうた
め、易剥離性の接着強度にすることが困難である。
さらにこのエチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂による
ヒートシーラント層を具備する蓋材の場合には、ヒート
シーラント層の粘りが強く、蓋材用積層シートから蓋材
を打ち抜き加工する際の打ち抜きの切れが悪く、バリが
発生し易いという欠点を有している。
ヒートシーラント層を具備する蓋材の場合には、ヒート
シーラント層の粘りが強く、蓋材用積層シートから蓋材
を打ち抜き加工する際の打ち抜きの切れが悪く、バリが
発生し易いという欠点を有している。
さらにまた、3)項に記載した混合樹脂によるヒート
シーラント層を具備する蓋材の場合には、前記混合樹脂
の製膜性が悪く、しかもヒートシーラント層にブロッキ
ングが発生し易い等の欠点を有している。
シーラント層を具備する蓋材の場合には、前記混合樹脂
の製膜性が悪く、しかもヒートシーラント層にブロッキ
ングが発生し易い等の欠点を有している。
これに対して本発明は、蓋材用積層シートから蓋材に
成形するための打ち抜き加工適性が良好であり、またこ
の蓋材でシールしたスチレン系樹脂容器から蓋材を剥離
するときの剥離が容易であり、しかも蓋材を剥離する際
のピール感が良好であり、かつブロッキングが発生する
ようなことのないヒートシーラント層を有するスチレン
系樹脂容器用の蓋材を提供する。
成形するための打ち抜き加工適性が良好であり、またこ
の蓋材でシールしたスチレン系樹脂容器から蓋材を剥離
するときの剥離が容易であり、しかも蓋材を剥離する際
のピール感が良好であり、かつブロッキングが発生する
ようなことのないヒートシーラント層を有するスチレン
系樹脂容器用の蓋材を提供する。
[課題を解決するための手段] 前記の課題は、以下に記載する構成を具備してなる本
発明のスチレン系樹脂容器用の蓋材にすることによって
解決することができる。
発明のスチレン系樹脂容器用の蓋材にすることによって
解決することができる。
すなわち本第1の発明は、蓋材用基材とヒートシーラ
ント層とからなるスチレン系樹脂容器用の蓋材であっ
て、該ヒートシーラント層が、密度0.915〜0.940のエチ
レン−α・オレフィン共重合体20〜80重量部と、スチレ
ン50〜90重量%とブタジエン10〜50重量%とのブロック
共重合体80〜20重量部とによる混合樹脂100重量部に対
して、スチレン10〜50重量%とブタジエン90〜50重量%
とのブロック共重合体の水素添加物5〜30重量部を添加
した混合樹脂によって形成されているスチレン系樹脂容
器用の蓋材からなる。
ント層とからなるスチレン系樹脂容器用の蓋材であっ
て、該ヒートシーラント層が、密度0.915〜0.940のエチ
レン−α・オレフィン共重合体20〜80重量部と、スチレ
ン50〜90重量%とブタジエン10〜50重量%とのブロック
共重合体80〜20重量部とによる混合樹脂100重量部に対
して、スチレン10〜50重量%とブタジエン90〜50重量%
とのブロック共重合体の水素添加物5〜30重量部を添加
した混合樹脂によって形成されているスチレン系樹脂容
器用の蓋材からなる。
又本第2の発明は、蓋材用基材とヒートシーラント層
とからなるスチレン系樹脂製容器用の蓋材であって、該
ヒートシーラント層が、密度0.915〜0.940のエチレン−
α・オレフィン共重合体20〜80重量部と、スチレン50〜
90重量%とブタジエン10〜50重量%とのブロック共重合
体80〜20重量部とによる混合樹脂100重量部に対して、
スチレン10〜50重量%とブタジエン90〜50重量%とのブ
ロック共重合体の水素添加物5〜30重量部と、ハイイン
パクトポリスチレン5〜50重量部とを添加した混合樹脂
によって形成されているスチレン系樹脂容器用の蓋材か
らなる。
とからなるスチレン系樹脂製容器用の蓋材であって、該
ヒートシーラント層が、密度0.915〜0.940のエチレン−
α・オレフィン共重合体20〜80重量部と、スチレン50〜
90重量%とブタジエン10〜50重量%とのブロック共重合
体80〜20重量部とによる混合樹脂100重量部に対して、
スチレン10〜50重量%とブタジエン90〜50重量%とのブ
ロック共重合体の水素添加物5〜30重量部と、ハイイン
パクトポリスチレン5〜50重量部とを添加した混合樹脂
によって形成されているスチレン系樹脂容器用の蓋材か
らなる。
前記構成からなる本各発明のスチレン系樹脂容器用の
蓋材ヒートシーラント層に使用されるエチレン−α・オ
レフィン共重合体は、エチレンと、例えばブテン,ペン
テン,ヘキセン,ヘプテン,オクテン,4−メチルペンテ
ン・1等との共重合体等である。
蓋材ヒートシーラント層に使用されるエチレン−α・オ
レフィン共重合体は、エチレンと、例えばブテン,ペン
テン,ヘキセン,ヘプテン,オクテン,4−メチルペンテ
ン・1等との共重合体等である。
なお、このエチルン−α・オレフィン共重合体の密度
が0.915未満の低密度になると、ヒートシーラント層形
成用の樹脂組成物の製膜性が悪化し、又ヒートシーラン
ト層の耐ブロッキング性が悪化する。
が0.915未満の低密度になると、ヒートシーラント層形
成用の樹脂組成物の製膜性が悪化し、又ヒートシーラン
ト層の耐ブロッキング性が悪化する。
さらに、このエチレン−α・オレフィン共重合体の密
度が0.940を超える高密度になると、同じくヒートシー
ラント層形成用の樹脂組成物の製膜性が悪化し、しかも
ヒートシーラント層の熱接着力が大きくなりすぎて、易
剥離性の熱シール部形成能を有するヒートシーラント層
にならない。
度が0.940を超える高密度になると、同じくヒートシー
ラント層形成用の樹脂組成物の製膜性が悪化し、しかも
ヒートシーラント層の熱接着力が大きくなりすぎて、易
剥離性の熱シール部形成能を有するヒートシーラント層
にならない。
本各発明のスチレン系樹脂容器用の蓋材のヒートシー
ラント層は、前記の通り、エチレン−α・オレフィン共
重合体と、スチレン50〜90重量%とブタジエン10〜50重
量%とのブロック共重合体とによる混合樹脂に対して、
スチレン10〜50重量%とブタジエン90〜50重量%とのブ
ロック共重合体の水素添加物からなる添加成分、或いは
該ブロック共重合体の水素添加物とハイインパクトポリ
スチレンとの両者からなる添加成分を配合した混合樹脂
によって形成されている。
ラント層は、前記の通り、エチレン−α・オレフィン共
重合体と、スチレン50〜90重量%とブタジエン10〜50重
量%とのブロック共重合体とによる混合樹脂に対して、
スチレン10〜50重量%とブタジエン90〜50重量%とのブ
ロック共重合体の水素添加物からなる添加成分、或いは
該ブロック共重合体の水素添加物とハイインパクトポリ
スチレンとの両者からなる添加成分を配合した混合樹脂
によって形成されている。
ヒートシーラント層を形成するための前記エチレン−
α・オレフィン共重合体と、スチレン50〜90重量%とブ
タジエン10〜50重量%とのブロック共重合体とによる混
合樹脂において、エチレン−α・オレフィン共重合体
は、スチレン系樹脂容器に対する離形特性を与え、又ス
チレン・ブタジエンブロック共重合体は、スチレン系樹
脂容器に対する熱シール特性を与える。
α・オレフィン共重合体と、スチレン50〜90重量%とブ
タジエン10〜50重量%とのブロック共重合体とによる混
合樹脂において、エチレン−α・オレフィン共重合体
は、スチレン系樹脂容器に対する離形特性を与え、又ス
チレン・ブタジエンブロック共重合体は、スチレン系樹
脂容器に対する熱シール特性を与える。
エチレン−α・オレフィン共重合体と、スチレン・ブ
タジエンブロック共重合体とによる混合樹脂において、
エチレン−α・オレフィン共重合体の含有量が該混合樹
脂中の20重量%未満になると、ヒートシーラント層の熱
接着力が大きくなりすぎて、易剥離性の熱シール部を形
成し得るヒートシーラント層にならない。またこれが80
重量%を超えると、形成させるヒートシーラント層の熱
接着力が弱くなり過ぎて、消費者に対して信頼感を与え
得る強度の熱シール部を形成することのできるヒートシ
ーラント層が得られなくなる。つまり、密封性を保持す
るのに十分な熱シール部を形成し得るヒートシーラント
層にならなくなる。
タジエンブロック共重合体とによる混合樹脂において、
エチレン−α・オレフィン共重合体の含有量が該混合樹
脂中の20重量%未満になると、ヒートシーラント層の熱
接着力が大きくなりすぎて、易剥離性の熱シール部を形
成し得るヒートシーラント層にならない。またこれが80
重量%を超えると、形成させるヒートシーラント層の熱
接着力が弱くなり過ぎて、消費者に対して信頼感を与え
得る強度の熱シール部を形成することのできるヒートシ
ーラント層が得られなくなる。つまり、密封性を保持す
るのに十分な熱シール部を形成し得るヒートシーラント
層にならなくなる。
更に本各発明のスチレン系樹脂容器用の蓋材におい
て、ヒートシーラント層を形成するための混合樹脂中の
添加成分であるスチレン・ブタジエンブロク供給共重合
体の水素添加物は、エチレン−α・オレフィン共重合体
と、スチレン・、ブタジエンロック共重合体との間の相
溶性を高める作用を奏するものであって、ヒートシーラ
ント層形成用の樹脂組成物の製膜適性を良好にし、又ヒ
ートシーラント層に柔軟性を付与する作用を奏する。
て、ヒートシーラント層を形成するための混合樹脂中の
添加成分であるスチレン・ブタジエンブロク供給共重合
体の水素添加物は、エチレン−α・オレフィン共重合体
と、スチレン・、ブタジエンロック共重合体との間の相
溶性を高める作用を奏するものであって、ヒートシーラ
ント層形成用の樹脂組成物の製膜適性を良好にし、又ヒ
ートシーラント層に柔軟性を付与する作用を奏する。
なお、前述のスチレン10〜50重量%とブタジエン90〜
50重量%とのブロック共重合体の水素添加物は、その添
加量が、エチレン−α・オレフィン共重合体とスチレン
・ブタジエンブロック共重合体とによる混合樹脂100重
量部に対しても5重量部未満の場合には、前述のブロッ
ク共重合体の水素添加物の添加の効果が明瞭でなく、ま
た30重量部を超えるようになると、得られるヒートシー
ラント層の耐ブロッキング性が不十分になる。
50重量%とのブロック共重合体の水素添加物は、その添
加量が、エチレン−α・オレフィン共重合体とスチレン
・ブタジエンブロック共重合体とによる混合樹脂100重
量部に対しても5重量部未満の場合には、前述のブロッ
ク共重合体の水素添加物の添加の効果が明瞭でなく、ま
た30重量部を超えるようになると、得られるヒートシー
ラント層の耐ブロッキング性が不十分になる。
さらに、前記添加成分であるスチレン10〜50重量%と
ブダジエン90〜50重量%とのブロック共重合体が、その
水素添加物になっていない場合には、該共重合体はブタ
ジエン成分の高いものであるために酸化され易す、樹脂
組成物の製膜時にゲルが発生し易くなる。このために、
添加成分である前述のスチレン10〜50重量%とブタジエ
ン90〜50重量%とのブロック共重合体は、水素添加物に
したものであることが必要である。
ブダジエン90〜50重量%とのブロック共重合体が、その
水素添加物になっていない場合には、該共重合体はブタ
ジエン成分の高いものであるために酸化され易す、樹脂
組成物の製膜時にゲルが発生し易くなる。このために、
添加成分である前述のスチレン10〜50重量%とブタジエ
ン90〜50重量%とのブロック共重合体は、水素添加物に
したものであることが必要である。
本第2の発明のスチレン系樹脂容器用の蓋材におい
て、ヒートシーラント層を形成するため混合樹脂中の添
加成分であるハイインパクトポリスチレンは、蓋材を成
形するときの蓋材用積層シートの打ち抜き加工適性をさ
らに高れる作用を奏し、又ヒートラント層に滑性を付与
する作用を果たす。
て、ヒートシーラント層を形成するため混合樹脂中の添
加成分であるハイインパクトポリスチレンは、蓋材を成
形するときの蓋材用積層シートの打ち抜き加工適性をさ
らに高れる作用を奏し、又ヒートラント層に滑性を付与
する作用を果たす。
添加成分としてのハイイパンクトポリスチレンは、そ
の添加量が、エチレン−α・オレフィン共重合体の20〜
80重量部と、スチレン50〜90重量%とブタジエン10〜50
重量%とのブロック共重合体80〜20重量部とによる混合
樹脂100重量部に対して5重量部未満の場合には、ハイ
インパクトポリスチレンの添加の効果が明瞭でなく、又
50重量部を超えるようになると、ヒートシーラント層が
硬くなるためにヒートシーラント層の熱接着力が弱くな
り、密封性を保持するに十分な熱シール部を形成し得る
ようなヒートシーラント層にならなくなる。
の添加量が、エチレン−α・オレフィン共重合体の20〜
80重量部と、スチレン50〜90重量%とブタジエン10〜50
重量%とのブロック共重合体80〜20重量部とによる混合
樹脂100重量部に対して5重量部未満の場合には、ハイ
インパクトポリスチレンの添加の効果が明瞭でなく、又
50重量部を超えるようになると、ヒートシーラント層が
硬くなるためにヒートシーラント層の熱接着力が弱くな
り、密封性を保持するに十分な熱シール部を形成し得る
ようなヒートシーラント層にならなくなる。
本各発明のスチレン系樹脂容器用の蓋材は、該蓋材に
おけるヒートシーラント層が前記した混合樹脂によって
形成されているものであり、該ヒートシーラント層中に
は、さらに例えば顔料,酸化防止剤,滑剤,紫外線防止
剤等による樹脂に対する通常の添加成分を必要に応じて
配合し得ることは勿論である。
おけるヒートシーラント層が前記した混合樹脂によって
形成されているものであり、該ヒートシーラント層中に
は、さらに例えば顔料,酸化防止剤,滑剤,紫外線防止
剤等による樹脂に対する通常の添加成分を必要に応じて
配合し得ることは勿論である。
ヒートシーラント層は、各個別の樹脂によるペレット
をヘンシェルミキサー等の混合機で混合した樹脂混合
物、あるいはこの混合物をさらに溶融,混練し、これを
ペレット化した樹脂組成物を、通常の製膜法、例えばT
ダイ法やインフレション法等によって、厚さ5〜100μ
好ましくは、20〜50μ程度に製膜して形成するのが好ま
しい。
をヘンシェルミキサー等の混合機で混合した樹脂混合
物、あるいはこの混合物をさらに溶融,混練し、これを
ペレット化した樹脂組成物を、通常の製膜法、例えばT
ダイ法やインフレション法等によって、厚さ5〜100μ
好ましくは、20〜50μ程度に製膜して形成するのが好ま
しい。
[実施例] 以下、本発明のスチレン系樹脂容器用の蓋剤の具体的
な構成を、実施例に基づいて説明する。
な構成を、実施例に基づいて説明する。
実施例1〜6・比較例1〜6 第1表中の所定欄に記載した組成による溶融樹脂組成
物をペレット化し、このペレットによる厚さ30μのヒー
トシーラント層用フィルムを、インフレーション法によ
る製膜法を利用して成形した。
物をペレット化し、このペレットによる厚さ30μのヒー
トシーラント層用フィルムを、インフレーション法によ
る製膜法を利用して成形した。
得られたヒートシーラント層用フィルムを厚さ40μの
Al箔からなる蓋材用基材に対して、二液硬化型ウレタン
系接着剤によるドライラミネート法で積層し、蓋材用積
層シートを得た。
Al箔からなる蓋材用基材に対して、二液硬化型ウレタン
系接着剤によるドライラミネート法で積層し、蓋材用積
層シートを得た。
なお、第1表中における数字は組成成分の重量部であ
り、利用した各樹脂は以下の通りである。
り、利用した各樹脂は以下の通りである。
得られた各蓋材用積層シートを、直径70mmの円板状に
打ち抜き加工することにより、本発明の実施例品及び比
較例品の蓋材を成形した。
打ち抜き加工することにより、本発明の実施例品及び比
較例品の蓋材を成形した。
これらの各蓋材を、ポリエチレン樹脂の射出成形体か
らなるカップ状容器(内径60mm,フランジ部の幅5mm)の
開放口部に当接し、続いて蓋材のヒートシーラント層と
カップ状容器のフランジ部とを200℃で熱接着すること
により、密閉容器を得た。
らなるカップ状容器(内径60mm,フランジ部の幅5mm)の
開放口部に当接し、続いて蓋材のヒートシーラント層と
カップ状容器のフランジ部とを200℃で熱接着すること
により、密閉容器を得た。
各密閉容器における熱シール部の接着強度の測定結果
を、前記蓋材を打ち抜き加工する際の蓋材用積層シート
の打ち抜き加工適性、及びヒートシーラント層の滑り性
と共に第2表にまとめて表示する。
を、前記蓋材を打ち抜き加工する際の蓋材用積層シート
の打ち抜き加工適性、及びヒートシーラント層の滑り性
と共に第2表にまとめて表示する。
[発明の作用,効果] 本第1の発明及び第2の発明のスチレン系樹脂容器用
の蓋材は、該蓋材におけるヒートシーラント層に対し
て、密度0.915〜0.940のエチレン−α・オレフィン共重
合体が具備するスチレン系樹脂容器に対する離形性能
と、スチレン50〜90重量%とブタジエン10〜50重量%と
のブロック共重合体が具備するスチレン系樹脂容器に対
する良好な熱シール性能とをバランスして具備させてあ
るので、スチレン系樹脂容器との間に、消費者に対して
信頼感を与え得る強度の熱シール部であって、しかも易
剥離性の熱シール部を形成し得るし、又スチレン系樹脂
容器に対してシールされている蓋材を剥離する際のピー
ル感が良好である。
の蓋材は、該蓋材におけるヒートシーラント層に対し
て、密度0.915〜0.940のエチレン−α・オレフィン共重
合体が具備するスチレン系樹脂容器に対する離形性能
と、スチレン50〜90重量%とブタジエン10〜50重量%と
のブロック共重合体が具備するスチレン系樹脂容器に対
する良好な熱シール性能とをバランスして具備させてあ
るので、スチレン系樹脂容器との間に、消費者に対して
信頼感を与え得る強度の熱シール部であって、しかも易
剥離性の熱シール部を形成し得るし、又スチレン系樹脂
容器に対してシールされている蓋材を剥離する際のピー
ル感が良好である。
さらに本各発明のスチレン系樹脂容器用の蓋材は、該
蓋材におけるヒートシーラント層の打ち抜き切れ性が良
好であるために、蓋材用積層シートを打ち抜き加工によ
って蓋材に加工する際の打ち抜き切れ性が良く、しかも
このヒートシーラント層の耐ブロッキング性も良好であ
るために、取り扱い性がよい。
蓋材におけるヒートシーラント層の打ち抜き切れ性が良
好であるために、蓋材用積層シートを打ち抜き加工によ
って蓋材に加工する際の打ち抜き切れ性が良く、しかも
このヒートシーラント層の耐ブロッキング性も良好であ
るために、取り扱い性がよい。
また、第1の本発明及び第2の発明のスチレン系樹脂
容器用の蓋材においては、ヒートシーラント層形成用の
混合樹脂中に配合してあるスチレン10〜50重量%とブタ
ジエン90〜50重量%とのブロック共重合体の水素添加物
が、該樹脂組成物の製膜適性を良好にし、また該樹脂組
成物によって形成されるヒートシーラント層の柔軟性を
高める作用,効果を奏する。
容器用の蓋材においては、ヒートシーラント層形成用の
混合樹脂中に配合してあるスチレン10〜50重量%とブタ
ジエン90〜50重量%とのブロック共重合体の水素添加物
が、該樹脂組成物の製膜適性を良好にし、また該樹脂組
成物によって形成されるヒートシーラント層の柔軟性を
高める作用,効果を奏する。
更に本第2の発明のスチレン系樹脂容器用の蓋材にお
いては、ヒートシートラント層形成用の混合樹脂中に配
合されているハイイングパクトポリスチレンを配合して
あるので、これがヒートシーラント層に滑性を付与し、
しかも打ち抜き加工適性をさらに高める作用,効果を奏
する。
いては、ヒートシートラント層形成用の混合樹脂中に配
合されているハイイングパクトポリスチレンを配合して
あるので、これがヒートシーラント層に滑性を付与し、
しかも打ち抜き加工適性をさらに高める作用,効果を奏
する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 23/00 - 23/36
Claims (2)
- 【請求項1】蓋材用基材とヒートシーラント層とからな
るスチレン系樹脂容器用の蓋材であって、該ヒートシー
ラント層が、密度0.915〜0.940のエチレン−α・オレフ
ィン共重合体20〜80重量部と、スチレン50〜90重量%と
ブタジエン10〜50重量%と、ブロック共重合体80〜20重
量部とによる混合樹脂100重量部に対して、スチレン10
〜50重量%とブタジエン90〜50重量%とのブロック共重
合体の水素添加物5〜30重量部を添加した混合樹脂によ
って形成されていることを特徴とするスチレン系樹脂容
器用の蓋材。 - 【請求項2】蓋材用基材とヒートシーラント層とからな
るスチレン系樹脂容器用の蓋材であって、該ヒートシー
ラント層が、密度0.915〜0.940のエチレン−α・オレフ
ィン共重合体20〜80重量部と、スチレン50〜90重量%と
ブダジエン10〜50重量%とのブロック共重合体80〜20重
量部とによる混合樹脂100重量部に対して、スチレン10
〜50重量%とブタジエン90〜50重量%とのブロック共重
合体の水素添加物5〜30重量部と、ハイインパクトポリ
スチレン5〜50重量部とを添加した混合樹脂によって形
成されていることを特徴とするスチレン系樹脂容器用の
蓋材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1650790A JP2847553B2 (ja) | 1990-01-26 | 1990-01-26 | スチレン系樹脂容器用の蓋材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1650790A JP2847553B2 (ja) | 1990-01-26 | 1990-01-26 | スチレン系樹脂容器用の蓋材 |
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-
1990
- 1990-01-26 JP JP1650790A patent/JP2847553B2/ja not_active Expired - Fee Related
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