JPS6211747A - ヒ−トシ−ル用フイルム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はヒートシール用のフィルムに関し、特に、スチ
レン系樹脂製の容器をヒートシールする際にシール材と
して用いられるフィルムに関する。

（従来の技術） スチレン系樹脂で造られた容器（以下スチレン容器と称
する）はシールバックとして、近年乳製品、菓子、豆腐
等の食品包装用に広く利用されてきている。そして、そ
れら容器のシール用材としては、専らホットメルト接着
剤又は容剤型接着剤をコーティングしたアルミニウム箔
が使用されているが、シール材の剥離後に容器側に残る
接着剤が食品衛生上の点から問題となっており、アルミ
ニウム箔に代るシール材が望まれている。

（発明が解決しようとする問題点） この点に関し、本出願人は既に、スチレン−ブタジエン
ブロック共重合体を含むシール材を用いてスチレン容器
をヒートシールする方法について提案した（特公昭５２
−４６１５０号公報）。この方法に依る時は、従来易開
封性を有するシール温度条件中が極めて狭いとされてい
たスチレン容器のシール温度条件中を広くすることが可
能となったが、この場合でも実用的には末だ充分満足す
るものとはいえない。

本発明者等は、史にシール温度条件中を広く採ることの
出来るシール材に就き研究を行い実用的にも充分満足し
得るシール材として以下に説明するフィルムを見出し、
本発明を完成するに至った。

（問題点を解決するための手段） すなわち本発明は、エチレン−アクリル酸エステル共重
合体（Ａ）５〜５０ＷＺチと、スチレン金蓋１０〜ｓ　
ｏ　ｗｔ　％のスチレン−シタジエンブロック共重合体
（Ｂ）５〜５０　ｗｔ％及びポリスチレン及び／又は耐
衝撃タイプスチレン−ブタジエングラフト共重合体（Ｃ
）　１０〜８０ｗｔ％（但し、スチレンが幹ポリマー）
の樹脂組成物からなるヒートシール用フィルムである。

次に本発明のエチレン−アクリル酸エステル共重合体（
Ａ）　（ａ下（Ａ）成分と略す）とスチレン含３１１０
〜５０　ｗｔ％のスチレン−ブタジェンブロック共重合
体（Ｂ）（以下（Ｂ）成分という）及びポリスチレン及
び／又は耐衝撃タイプスチレン−ブタジエングラフト共
重合体（Ｃ）（以下（Ｃ）成分という）から成るフィル
ムであり、（Ａ）成分は５〜５０ｗｔ、％の範囲であり
、５ｗｔ％未満では易開封性のシール温度条件中が狭く
なり、５０Ｗｔチを越えると粘着性が増大し、ブロッキ
ングを起すと同時に、シール強度自体が低下する。使用
するアクリル酸エステルとしては、エチルアクリレート
が代表的なものとして挙げられるが、その他のエステル
も同様に使用することができる。（Ａ）成分中のアクリ
ル酸エステルの含有量は５〜３５ｗｔチの範囲のものが
フィルム強度の点で好適である。

又（Ｂ）成分は、５ｗｔ％未満ではフィルム強度で充分
なものが得られず、５０ｗｔ、チを越える時は粘着性が
増し、ブロッキングを起すため好ましくない。さらに（
Ｃ）成分としてのポリスチレン及び／又は耐衝撃タイプ
スチレン−ブタジエングラフト共重合体が１Ｑｗｔ％に
満だない時は、フィルムの粘着性が大となり、一方８０
ｗｔ％を越えるとシール温度の条件中が狭くなってくる
。

この樹脂組成物から成るヒートシール用フィルムを用い
て、スチレン容器をシールする時は、従来のシール材を
用いる場合に比べ更に易開封性を有するシール温度条件
中を広く採ることが可能となる。

ヒートシールの方法としては通常のヒートシーラーの形
状、方法で良く、更にインパルスシーラー等による方法
が用いられる。

ヒートシールの対象となるスチレン容器の材質としては
一般用ポリステレン樹脂、ゴム変性ポリスチレン樹脂、
ＡＳ樹脂、ＡＢＳ樹脂等のスチレン系樹脂が使用される
。

本発明に係るフィルムは、又他のフィルム或いは、アル
ミニウム箔と積層して、或いはアルミニウム金蒸着して
使用することも可能である。

（実施例） 以下史に本発明を、実施例を以って詳説する。

実施例 表に示す組成範囲で各成分を混合し、インフレーション
法により１００μｍ厚のフィルムを成形し、そのフィル
ムのシール性、製膜性及びフィルム物性を測定した。尚
シール性は、耐衝撃性スチロール樹脂製容器を用いて測
定した。各測定は、次の基準で判定された。

（１）　　シール製 耐衝撃性スチロール樹脂製のプリン容器に、表中の組成
物より得られたフィルムをヒートシールし、易開封性を
有するシール温度条件中が２０°Ｃ以上の場合を０とし
、２０°Ｃに満たない場合を×とした。尚易開封性とは
通常の状態で密封しており、蓋を剥離する際に、蓋又は
容器が破損しないで、手で容易に開封することのできる
性質を意味する。

（２）製膜性 インフレーション法によりフィルム化できるものｔｏと
し、ブロッキング等でフィルム化できないものを×とし
た。

（３）　　フィルム物性 シール容器よりシールフィルムを剥離する時、フィルム
が破損するものを×とじ、破損するこ−となく開封され
るものを○とした。

〔注〕

１）　　（Ａ）成分は、エチルアクリレート含量１８Ｗ
ｔ−のエチレン−エチルアクリレート共重合体からなる
、日本ユニカー社製、商品名［ＥＥ人コーポリマーＤＰ
ＤＪ　６１６９ｊを用いた。

２）　　（Ｂ）成分は、スチレン４０Ｗｔ’ｌ　　シタ
ジエン６０　Ｗｔ　％からなるブロック共重合体として
、旭化成工業社製、商品名［タフプレンＡＪを用いた。

３）　　（Ｃ）成分の１つであるポリスチレンとしては
、透明タイプとして、電気化学工業社製、商品名「デン
カスチロールＧＰＪｔ−用いた。

４）　　（Ｃ）成分の１つである耐衝撃タイプスチレン
−ブタジエングラフト共重合体としては、ゴム含量５．
５　Ｗｔチからなる電気化学工業社製、商品名［デンカ
スチロールＨＩＥ−４４を用いた。

５）　　（Ｄ）成分は、スチレン８０ｗｔ％、ブタジェ
ン２０ｗｔ％からなるブロック共重合体を用いた。

（発明の効果） 以上のとおり本発明のフィルムは、ヒートシール性にす
ぐれ、しかも再開封時の剥離も容易にできるため、容器
の破損をまねかない特徴を有している。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 エチレン−アクリル酸エステル共重合体（Ａ）５〜５０
   ｗｔ％と、 スチレン含量１０〜５０ｗｔ％のスチレン−ブタジエン
   ブロック共重合体（Ｂ）５〜５０ｗｔ％及びポリスチレ
   ン及び／又は耐衝撃タイプスチレン−ブタジエングラフ
   ト共重合体（Ｃ）１０〜８０ｗｔ％（但し、スチレンが
   幹ポリマー）の樹脂組成物からなるヒートシール用フィ
   ルム。