JP2741521B2 - ヒートシーラント層用樹脂組成物 - Google Patents

ヒートシーラント層用樹脂組成物

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JP2741521B2 JP29404488A JP29404488A JP2741521B2 JP 2741521 B2 JP2741521 B2 JP 2741521B2 JP 29404488 A JP29404488 A JP 29404488A JP 29404488 A JP29404488 A JP 29404488A JP 2741521 B2 JP2741521 B2 JP 2741521B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、主として合成樹脂製の容器の蓋材のヒート
シーラント層として利用される樹脂組成物に関するもの
である。
[従来の技術] 各種の乳製品,飲料,豆腐等の食品を封入する容器
に、スチレン系樹脂による合成樹脂製の容器が汎用され
ており、前記容器に対して、熱溶着性の合成樹脂層から
なるヒートシーラント層が積層されているAl箔による蓋
材が利用されている。
前述の蓋材における熱溶着性の合成樹脂層からなるヒ
ートシーラント層として、例えば、 1) エチレン・酢酸ビニル共重合体,塩化ビニル・酢
酸ビニル共重合体等によって、厚さ10μ以下に形成され
ており、易開封性の熱接着部が得られるようにされてい
るもの、 2) スチレン系樹脂やエチレン・酢酸ビニル共重合体
樹脂によって、厚さ20μ程度に形成されているもの、 3) 低結晶性のエチレン−α・オレフィンランダム共
重合体とスチレン−ブタジエンブロック共重合体との混
合樹脂によって形成されているもの[特開昭54−120658
号公報]、 等がある。
[発明が解決しようとする課題] ところで、前述の1)項に説明したヒートシーラント
層を具備する蓋材は、ヒートシーラント層の厚さが、前
記した通り、10μ以下に形成されているものであること
から、蓋材が、例えば、熱成形容器等によるフランジ部
表面の平滑性の低い容器に適用される場合に、容器のフ
ランジ部と蓋材との間にシール不良が発生することがあ
る。
また、前述の2)項に説明したスチレン系樹脂による
ヒートシーラント層を具備する蓋材の場合には、容器に
熱シールされている蓋材を剥離する際の感触が硬く、良
好なピール感が得られず、しかも、容器と蓋材との間に
接着強度の強固な熱シール部が形成されてしまうため、
易剥離性の接着強度を形成することが困難である。
さらに、エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂によるヒ
ートシーラント層を具備する蓋材の場合には、ヒートシ
ーラント層が柔軟であるため、蓋材用の積層シートから
蓋材を打ち抜き加工する際の打ち抜きの切れが悪く、バ
リが発生し易いという欠点を有している。
さらにまた、3)項に記載した混合樹脂によるヒート
シーラント層を具備する蓋材の場合には、前記混合樹脂
の製膜性が悪く、しかも、ヒートシーラント層にブロッ
キングが発生し易い等の欠点を有している。
これに対して、本発明は、特にスチレン系樹脂製の容
器に対する蓋材のヒートシーラント層として好適に利用
される樹脂組成物であって、蓋材用の積層シートの打ち
抜き加工適性が良好であり、また、この蓋材でシールさ
れている容器から蓋材を剥離する際のピール感が良好で
あり、しかも、ブロッキングが発生するようなことのな
いヒートシーラント層が得られる樹脂組成物を提供する
ものである。
[課題を解決するための手段] 上記架台は、以下に記載する構成からなる本発明のヒ
ートシーラント層用樹脂組成物によって解決される。
すなわち本発明のヒートシーラント層用樹脂組成物
は、密度0.915〜0.940のエチレン−α・オレフィン共重
合体と、スチレン50〜90重量%とブタジエン10〜50重量
%とのスチレン・ブタジエンブロック共重合体との混合
樹脂からなるものであって、これらの両樹脂の合計量を
100重量部としたときに、密度0.915〜0.940のエチレン
−α・オレフィン共重合体が20〜80重量部であり、又ス
チレン・ブタジエンブロック共重合体が80〜20重量部で
ある混合樹脂からなるものである。
前記構成からなる本発明のヒートシーラント層用樹脂
組成物において使用されるエチレン−α・オレフィン共
重合体は、エチレンと、例えば、ブテン,ペンテン,ヘ
キセン,ヘプテン,オクテン,4−メチルペンテン・1等
との共重合体等である。
なお、前記した混合樹脂組成物に利用されるエチレン
−α・オレフィン共重合体の密度が、0.915未満の低密
度の場合には、混合樹脂組成物の製膜性が悪化し、ま
た、得られるヒートシーラント層の耐ブロッキング性が
悪化する。さらに、このエチレン−α・オレフィン共重
合体の密度が0.940を超える高密度の場合には、混合樹
脂組成物の製膜性が悪化し、また、形成されるヒートシ
ーラント層の熱接着力が大きくなりすぎて、易開封性の
熱シール部形成能を有するヒートシーラント層が得られ
なくなる。
前述のエチレン−α・オレフィン共重合体と、スチレ
ン50〜90重量%とブタジエン10〜50重量%とのブロック
共重合体とによる混合樹脂組成物において、スチレン・
ブタジエンブロック共重合体は、本発明のヒートシーラ
ント層用樹脂組成物によるヒートシーラント層に、スチ
レン系樹脂容器に対する良好な熱シール特性を付与す
る。
エチレン−α・オレフィン共重合体と、スチレン・ブ
タジエンブロック共重合体との混合樹脂組成物におい
て、該混合樹脂の量を100重量部としたときに、エチレ
ン−α・オレフィン共重合体の含有量が、該混合樹脂中
の20重量部未満になると、形成されるヒートシーラント
層の熱接着力が大きくなりすぎて、易開封性の熱シール
部を形成し得るヒートシーラント層が得られなくなり、
また80重量部を超えると、形成されるヒートシーラント
層の熱接着力が弱くなり、消費者に対して信頼感を与え
得る強度の熱シール部が形成され得なく、密封性を保持
するに十分な熱シール部を形成し得なくなる虞れがで
る。
本発明のヒートシーラント層用樹脂組成物は、該組成
物中の樹脂成分が前記した通りの構成からなるものであ
って、かかる樹脂成分に対して、さらに、樹脂に対する
通常の添加成分、例えば、顔料,酸化防止剤,滑剤,紫
外線防止剤等が必要に応じて含有され得ることは勿論で
ある。
本発明のヒートシーラント層用樹脂組成物によるヒー
トシーラント層は、各個別の樹脂によるペレットをヘン
シェルミキサー等の混合機で混合した混合物を、あるい
は、この混合物をさらに溶融,混練し、これをペレット
化した樹脂組成物を、通常の製膜法、例えば、Tダイ法
やインフレーション法等によって、厚さ5〜100μ、好
ましくは、20〜50μ程度に製膜することによって形成さ
れるのが好ましい。
[実施例] 以下、本発明のヒートシーラント層用樹脂組成物の具
体的な構成について説明し、併せ、前記ヒートシーラン
ト層用樹脂組成物によるヒートシーラント層を有する蓋
材の物性について説明する。
実施例1〜2・比較例1〜3 第1表中の所定欄に記載されている混合組成による溶
融樹脂組成物をペレット化し、このペレットによる厚さ
30μのヒートシーラント層用フィルムを、インフレーシ
ョン法による製膜法を利用して得た。
得られたヒートシーラント層用フィルムを厚さ40μの
Al箔に対して、二液硬化型ウレタン系接着剤によるドラ
イラミネート法で積層し、蓋材用積層シートを得た。
なお、第1表中における数字は組成成分の重量部であ
り、混合樹脂に利用した各樹脂は以下の通りである。
1)L・LDPE‥‥エチレン−α・オレフィン共重合体 「三井石油化学工業(株):ウルトゼックス・3550A d
=0.925」 2)S・B共重合体‥‥スチレン・ブタジエンブロック
共重合体の無水素添加物 「旭化成工業(株):アサフレックス810」 3)HIPS‥‥ハイインパクトポリスチレン 「旭化成工業(株):スタイロン4750」 4)S・Bブロオックエラストマー‥‥スチレン・ブタ
ジエンブロック共重合体の無水素添加物 「旭化成工業(株):タフプレンA」 [実 験」 前記実施例および比較例の蓋材用積層シートを、直径
70mmの円板状に打ち抜き加工して、蓋材を成形した。
得られた各蓋材を、ポリスチレン樹脂の射出成形体か
らなるカップ状容器(内径60mm,フランジ部の幅5mm)の
開放口部に接当し、さらに、各蓋材におけるヒートシー
ラント層とカップ状容器のフランジ部とを、200℃で熱
接着することによって、密閉容器を得た。
各密閉容器における熱シール部の接着強度の測定結果
を、前記蓋材を打ち抜き加工する際の蓋材用積層シート
の打ち抜き加工適性、および、ヒートシーラント層の滑
り性と共に第2表にまとめて表示する。
[発明の作用,効果] 本発明のヒートシーラント層用樹脂組成物は、密度0.
915〜0.940のエチレン−α・オレフィン共重合体が具備
する離型性能と、スチレン50〜90重量%とブタジエン10
〜50重量%とのブロック共重合体が具備する良好な熱シ
ール性能とがバランスして奏され、消費者に対して信頼
感を与え得る強度の熱シール部で、しかも、易剥離性を
呈する熱シール部が得られるものである。
特に、スチレン系樹脂製の容器に対する蓋材のヒート
シーラント層として利用される場合には、容器に対して
熱溶着によって接着されている蓋材を剥離する際に、良
好なピール感が得られる。
さらに、本発明のヒートシーラント層用樹脂組成物
は、該樹脂組成物によるヒートシーラント層を具備する
積層シートを打ち抜き加工する際の打ち抜きの切れが良
好であり、また、ヒートシーラント層にブロッキングが
発生するようなことがなく、安定した操業,取り扱い性
が奏される。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密度0.915〜0.940のエチレン−α・オレフ
    ィン共重合体と、スチレン50〜90重量%とブタジエン10
    〜50重量%とのスチレン・ブタジエンブロック共重合体
    との混合樹脂からなり、これらの両樹脂の合計量を100
    重量部としたときに、密度0.915〜0.940のエチレン−α
    ・オレフィン共重合体が20〜80重量部であり、又スチレ
    ン・ブタジエンブロック共重合体が80〜20重量部である
    混合樹脂からなることを特徴とするヒートシーラント層
    用樹脂組成物。
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