JPH02140250A - ヒートシーラント層用樹脂組成物 - Google Patents

ヒートシーラント層用樹脂組成物

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JPH02140250A
JPH02140250A JP29404488A JP29404488A JPH02140250A JP H02140250 A JPH02140250 A JP H02140250A JP 29404488 A JP29404488 A JP 29404488A JP 29404488 A JP29404488 A JP 29404488A JP H02140250 A JPH02140250 A JP H02140250A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、主として合成樹脂製の容器の開放口部を閉塞
する蓋材に利用されるヒートン−ラント要用の樹脂組成
物に関するものである。
〔従来の技術〕
各種の乳製品、飲料、豆腐等の食品を封入する容器に、
スチレン系樹脂による合成樹脂製の容器が汎用されてお
り、前記容器に対して、主としてAI箔にヒート/−ル
用樹脂層が積層されている蓋材が利用されており、例え
ば、1)エチレン・酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル・
酢酸ビニル共重合体等による厚さ10μ以下のヒートシ
ール用樹脂層を積層することによって、易開封性の熱溶
着部が得られるようにされているもの、 2)スチレン系樹脂やエチレン−酢酸ビニル共重合体樹
脂によって厚さ20μのヒート/−ル用樹脂層が形成さ
れているもの、 3)  低結晶性ポリエチレン−α・オレフィンランダ
ム共重合体とスチレン−ブタジェンブロック共重合体と
の混合樹脂によってヒートノール用樹脂層が形成されて
いるもの[特開昭54−120658号公報」、 等による蓋材が知られている。
〔発明が解決しようとする課題] ところで、前述の1)項に説明した蓋材は、ヒートンー
ル用樹脂層の厚さが、前記したとおり、10μ以下であ
ることから、例えば熱成形容器等によるフランジ部表面
の平滑性の低い容器の場合には、容器と蓋材との間にシ
ール不良が発生する、ことがあり、また、前記2)項に
記載した蓋材の場合のスチレン系樹脂を利用したものは
、蓋材の剥離時の感触が硬いため、良好なビール悪が得
られず、しかも、接着強度が強く、易剥離性とされる接
着強度を形成するのが困難であり、また、エチレン−酢
酸ビニル共重合体樹脂を利用したものは、ヒートンール
用樹脂層の柔らかさのために、蓋材用積層材から蓋材を
打ち抜き加工する際の打ち抜きの切れが悪く、パリが発
生し易いという欠点を有しており、さらに、前記3)項
に説明した混合樹脂によるものは、ヒートンール用樹脂
層の原料である前記混合樹脂の製膜性が悪く、しかも、
形成される樹脂層はブロッキングし易い等の欠点を有し
ている。
これに対して、本発明は、特にスチレン系樹脂製の容器
に対する蓋材におけるヒート/−ランド層として利用さ
れる樹脂組成物で、該組成物によるヒートン−ラント層
を具備する蓋材は、これを剥離する際のビール感が良好
であり、しかも、打ち抜き加工適性が良く、また、前記
蓋材を得る際の製膜性が良好て、ブロッキング現象等の
発生のないヒートノーラント層を形成し得る樹脂組成物
を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
水弟1の発明のヒートシーラント層用樹脂組成物は、密
度0.915〜0.940のエチレン−α・オレフィン
共重合体20〜80重量%と、スチレン50〜90重量
%とブタジェン10〜50重量%とのブロック共重合体
80〜20重量%とによる混合樹脂からなるものである
また、水弟2の発明のヒートシーラント層用樹脂組成物
は、密度0.915〜0.940のエチレンα・オレフ
ィン共重合体20〜80重量%と、スチレン50〜90
重量%とブタジェン10〜50重量%とのブロック共重
合体80〜20重量%とによる混合樹脂100重量部と
、スチレン10〜50重量%とブタジェン90〜50重
量%とのブロック共重合体の水素添加物の5〜20重量
部とからなるものである。
さらに水弟3の発明のヒートシーラント層用樹脂組成物
は、密度0.915〜0.940のエチレンα・オレフ
ィン共重合体20〜80重量%と、スチレン50〜90
重量%とブタジェン10〜50重量%とのブロック共重
合体80〜20重量%とによる混合樹脂100重量部と
、ハイインパクトポリスチレンの5〜20重量部とから
なるものである。
また、水弟4の発明のヒートシーラント層用樹脂組成物
は、密度0.915〜0.940のエチレンα・オレフ
ィン共重合体20〜80重量%と、スチレン50〜90
重量%とブタジェン10〜50重量%とのブロック共重
合体80〜20重量%とによる混合樹脂1.00重量部
と、スチレン10〜50重量%とブタジェン90〜50
重Jt%とのブロック共重合体の水素添加物の5〜20
重量部と、・・イインパクトボリスチレンの5〜20重
量部とからなるものである。
前記各構成からなる水苔発明のヒートン−ラント要用樹
脂組成物におけるエチレン−α・オレフィン共重合体は
、エチレンと、例えば、ブテン ペンテン ヘキセン 
へブテン オクテン、4−  メチルペンテン・1等と
の共重合体である。
なお、前記共重合体の密度が0.915未満のものにな
ると製膜性が悪くなるばかりてなく耐ブロッキング性も
悪化するし、また、密度がQ、940を越えるようにな
ると、製膜性が悪くなり、また、ヒー1−7−ラント層
を利用して形成された熱溶着部の接着強度が高くなって
、易開封性の熱溶着部が得られなくなる。
また、前記エチレン−α・オレフィン共重合体と、スチ
レン50〜90重量%とブタジェン10〜50重量%と
のブロック共重合体との間の混合組成割合において、前
記エチレン−α・オレフィン共重合体が20重量%未満
になると、ヒートシーラント層を利用して形成された熱
溶着部の接着強度が高くなるため、易開封性の熱溶着部
が得られなり、また、80重量部%を越えると、得られ
る熱溶着部の接着強度が弱くなり、消費者に対して信頼
感を与えられるような接着強度が得られなくなり、また
、密封性を保持するに十分な熱接着部が得られなくなる
恐れが生ずる。
スチレン50〜90重量%とブタジェン10〜50重量
%とのブロック共重合体は、前記ヒート7ランド層用樹
脂組成物によるヒートシーラント層と、スチレン系樹脂
容器との間に強固な熱接着強度を備えさせるものであり
、前記エチレン−α・オレフィン共重合体ト、スチレン
50〜90重量%とブタジェン10〜50重量%とのブ
ロック共重合体との間の混合組成割合において、前記ス
チレン50〜90重量%とブタジェン10〜50重量%
とのブロック共重合体が80重量%を越えると、ヒート
ン−ラント層を利用して形成された熱溶着部の接着強度
が高くなるため、易開封性の熱溶着部が得られなり、ま
た、20重量%未満になると、得られる熱溶着部の接着
強度が弱くなり、密封性を保持するに十分な熱接着部が
得られなくなる恐れが生ずる。
水弟2の発明及び水弟4の発明において、前記密度0 
、915〜0.940のエチレン−α・オレフィン共重
合体20〜80重量%と、スチレン50〜90重量%と
ブタジェン10〜50重量%とのブロック共重合体80
〜20重量%とによる混合樹脂に対して、さらに添加成
分として混合されているスチレン10〜50重量%とブ
タジェン90〜50重量%とのブロック共重合体の水素
添加物は、エチレン−α・オレフィン共重合体と、スチ
レンーブタジエンブロック共重合体との間の相溶性を高
め、製膜性能を良好にする作用を奏するものであり、ま
た、形成されるヒートシーラント層に柔軟性を付与する
ものである。
なお、前記スチレン10〜50重量%とブタジェン90
〜50重量%とのブロック共重合体の水素添加物は、そ
の添加量が前記混合樹脂100屯量部に対して5重量部
未満では、前記ブロック共重合体の水素添加物の添加の
効果がなく、また、20重量部を越えるようになると、
得られるヒートシーラント層の耐ブロッキング性カ損な
われるようになる。
また、添加成分たる前記ブロック共重合体が水素添加物
となっていない場合には、共重合体中のブタジェン成分
の含有率が高いため、酸化され易く、製膜時にゲル化が
発生する原因となるので、前記添加成分として使用され
るブロック共重合体は、水素添加物にして添加されるも
のである。
さらに、水弟3及び水弟4の発明において、前記密度0
.915〜0.940のエチレン−α・オレフィン共重
合体20〜80重量%と、スチレン50〜90重量%と
ブタジェン10〜50重量%とのブロック共重合体80
〜20重量%とによる混合樹脂に対して、さらに添加成
分として混合さ托ているハイインパクトポリスチレンは
、得られるヒートシーラント層に滑性を付与し、また、
打ち抜き加工適性を付与し、さらには、ヒートンール性
能を高めるものである。
なお、前記ハイインパクトポリスチレンは、その添加量
が前記混合樹脂100重量部に対して5重量部未満ては
、前記ハイインパクトポリスチレンの添加の効果がなく
、また、20重量部を越えるようになると、得られるヒ
ートン−ラント層が硬くなり、容器の密閉性を保持する
に十分な熱溶着部の形成が困難になる。
水苔発明のヒートシーラント層用樹脂組成物は、該組成
物中の樹脂成分が前記下通りの構成からなるものであっ
て、さらに、顔料、酸化防止剤、滑剤、紫外線防止剤等
の添加成分が必要に応じて添加されているものである。
なお、前記水苔発明のヒートシーラン)・層用樹脂組成
物によるヒートン−ラント層は、各樹脂によるペレット
をヘンンエルミキザー等の混合装置によって混合した樹
脂組成物、あるいは、混合樹脂を溶融、混練し、これを
ペレット化した樹脂組成物を利用して、通常の製膜方法
、例えば、Tダイ法やインフレーション法等によって、
厚さ5〜100μ、好ましくは、20〜50μ程度のヒ
ートン−ラン!・層として形成されることが望ましい。
〔実 施 例〕
以下本・発明のヒートシーラント層用樹脂組成物の具体
的な構成について説明すると共に、前記樹脂組成物によ
るヒート/−ラント層を有する蓋材が具備する物性につ
いて説明する。
実施例]−〜7・比較例1〜4 第1表中の所定欄に記載されている混合組成からなる溶
融樹脂をペレット化し、インフレーシン法による製膜工
程によって、厚さ30μのヒートン−ラント層側フィル
ムを得た後、得られたフィルムを、厚さ40μのAIV
箔に対して、二液硬化型ウレタン系接着剤を利用したド
ライラミネート法によって積層し、蓋材用の積層ン トを得た。
〔実   験〕
次いて、前記蓋材用の積層ノートを、直径70朋の円板
状に打ち抜き加工することによって得られた蓋材を、ポ
リスチレン樹脂の射出成形体からなる内径60mm、フ
ランジ部の幅5mmのカップ状の容器の開放口部に接当
し、さらに、前記蓋材におけるヒートシーラント層とカ
ップ状容器のフランジ部とを、200°Cで熱溶着する
ことによって、密閉容器を得た。
前記得られた密閉容器におげろ熱溶着強度の測定結果、
前記蓋材を打ち抜き加工する際の蓋材用の積層/−トの
打ち抜き加工適性、及び、ヒー1−7−ランド層の滑り
性等について、第2表中にまとめて示す。
〔発明の作用、効果〕
水苔発明のヒートン−ラント要用樹脂組酸物ハ、密度0
.915〜0.940のエチレン−α・オレフィン共重
合体20〜80重量%と、スチレン50〜90重量%と
ブタジェン10〜50重量%とのブロック共重合体80
〜20重量%とによる混合樹脂、あるいは、前記混合樹
脂を主成分とするものであ’:l 、密度0.915〜
0.940のエチレン−α・オレフィン共重合体による
離型性能と、スチレン50〜90重量%とブタジェン1
0〜50重量%とのブロック共重合体による熱溶着性能
とが、バランスして奏されるものであり、特に、スチレ
ン系樹脂製の容器に対する蓋材におけるヒート/−ラン
ト層として利用され、該組成物によるヒートン−ランド
層を具備する蓋材は、これを剥離する際のビール感が良
好であり、しかも、蓋材への打ら抜き加工適性が良く、
また、前記蓋材を得る際のヒートシーラント層の製膜性
が良好で、ブロッキング現象等の発生のないヒート/−
ランド層を形成し得るものである。
手続補正書 (自発) 特許庁長官  吉 1)  文 毅  殿1 事件の表
示 昭和63年 特 許 願第294044号2 発明の名
称 ヒートシーラント層用樹脂組成物 3 補正をする者 事件との関係  特許出願人 (289)  大日本印刷株式会社 4代理人 〒152東京都目黒区中根1丁目7番22−1101号
17〜 補正の対象 明細書中の各欄 補正の内容 明細書全文を別紙明細書の通りに補正する。
以 上 明      細      書 発明の名称 ヒートシーラント層用樹脂組成物 特許請求の範囲 密度0.915〜0.940のエチレン−α・オレフィ
ン共重合体20〜80重量部と、スチレン50〜90重
量%とブタジェン10〜50重量%とのブロック共重合
体80〜20重量部とによる混合樹脂からなることを特
徴とするヒートシーラント層用樹脂組成物。
発明の詳細な説明 [産業上の利用分野] 本発明は、主として合成樹脂製の容器の蓋材のヒートシ
ーラント層として利用される樹脂組成物に関するもので
ある。
[従来の技術] 各種の乳製品、飲料、豆腐等の食品を封入する容器に、
スチレン系樹脂による合成樹脂製の容器が汎用されてお
り、前記容器に対して、熱溶着性の合成樹脂層からなる
ヒートシーラント層が積層されているA℃箔による蓋材
が利用されている。
前述の蓋材におりる熱溶着性の合成樹脂層からなるヒー
トシーラント層として、例えば、 ■) エチレン・酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル・酢
酸ビニル共重合体等によって、厚さ10μ以下に形成さ
れており、易開封性の熱接着部が得られるようにされて
いるもの、 2) スチレン系樹脂やエチレン・酢酸ビニル共重合体
樹脂によって、厚さ20μ程度に形成されているもの、 3) 低結晶性のエヂレンーα・オレフィンランダム共
重合体とスチレン−ブタジェンブロック共重合体との混
合樹脂によって形成されているもの[特開昭54−12
0658号公報]、 等がある。
[発明が解決しようとする課題] ところで、前述の1)項に説明したヒートシーラント層
を具備する蓋材は、ヒートシラント層の厚さが、前記し
た通り、10μ以下に形成されているものであることか
ら、蓋材が、例えば、熱成形容器等によるフランジ部表
面の平滑性の低い容器に適用される場合に、容器のフラ
ンジ部と蓋材との間にシール不良が発生することがある
また、前述の2)項に説明したスチレン系樹脂によるヒ
ートシーラント層を具備する蓋材の場合には、容器に熱
シールされている蓋材を剥離する際の感触が硬く、良好
なビール感が得られず、しかも、容器と蓋材との間に接
着強度の強固な熱シール部が形成されてしまうため、易
剥離性の接着強度を形成することが困難である。
さらに、エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂によるヒー
トシーラント層を具備する蓋材の場合には、ヒートシー
ラント層が柔軟であるため、蓋材用の積層シートから蓋
材を打ち抜き加工する際の打ち抜きの切れが悪く、パリ
が発生し易いという欠点を有している。
さらにまた、3)項に記載した混合樹脂によるヒートシ
ーラント層を具備する蓋材の場合には、前記混合樹脂の
製膜性が悪く、しかも、ヒートシーラント層にブロッキ
ングが発生し易い等の欠点を有している。
これに対して、本発明は、特にスチレン系樹脂製の容器
に対する蓋材のヒートシーラント層として好適に利用さ
れる樹脂組成物であって、蓋材用の積層シートの打ち抜
き加工適性が良好であり、また、この蓋材でシールされ
ている容器から蓋材を剥離する際のビル感が良好であり
、しかも、ブロッキングが発生するようなことのないヒ
ートシーラント層が得られる樹脂組成物を提供するもの
である。
[課題を解決するための手段] 本発明のヒートシーラント層用樹脂組成物は、密度0.
915〜0.940のエチレン−α・オレフィ°ン共重
合体20〜80重量部と、スチレン50〜90重量%と
ブタジェン10〜50重量%とのブロック共重合体80
〜20重量部とによる混合樹脂からなるものである。
前記構成からなる本発明のヒートシーラント層用樹脂組
成物において使用されるエヂレンー〇・オレフィン共重
合体は、エチレンと、例えば、ブテン、ペンテン、ヘキ
センヘプテン、オクテン、4−メチルペンテン・1等と
の共重合体等である。
なお、前記した混合樹脂組成物に利用されるエチレン−
α・オレフィン共重合体の密度が、0915未満の低密
度の場合には、混合樹脂組成物の製膜性が悪化し、また
、得られるヒートシーラント層の耐ブロッキング性が悪
化する。さらに、このエヂレンーα・オレフィン共重合
体の密度が0.940を超える高密度の場合には、混合
樹脂組成物の製膜性が悪化し、また、形成されるヒート
シーラント層の熱接着力が大きくなりすぎて、易開封性
の熱シール部形成能を有するヒートシーラント層が得ら
れなくなる。
前述のエチレン−α・オレフィン共重合体と、スチレン
50〜90重量%とブタジェン10〜50重量%とのブ
ロック共重合体とによる混合樹脂組成物において、スチ
レン・ブタジェンブロック共重合体は、本発明のヒトシ
ーラント履用樹脂組成物によるヒートシーラント層に、
スチレン系樹脂容器に対する良好な熱シール特性を付与
する。
エチレン−α・オレフィン共重合体と、スチレン・ブタ
ジェンブロック共重合体とによる混合樹脂組成物におい
て、エヂレンー〇・オレフィン共重合体の含有量が、該
混合樹脂中の20重量%未満になると、形成されるヒー
トシーラント層の熱接着力が大きくなりすぎて、易開封
性の熱シール部を形成し得るヒートシーラント層が得ら
れなくなり、また、80重量%を超えると、形成される
ヒトシーラント層の熱接着力が弱くなり、消費者に対し
て信頼感を与え得る強度の熱シール部が形成され得なく
、密封性を保持するに十分な熱シール部を形成し得なく
なる虞れがでる。
本発明のヒートシーラント層用樹脂組成物は、該組成物
中の樹脂成分が前記した通りの構成からなるものであっ
て、かかる樹脂成分に対して、さらに、樹脂に対する通
常の添加成分、例えば、顔料、酸化防止剤、滑剤、紫外
線防止剤等が必要に応して含有され得ることは勿論であ
る。
本発明のヒートシーラント層用樹脂組成物によるヒート
シーラント層は、各個別の樹脂によるベレットをヘンシ
ェルミキサー等のi昆合機で混合した混合物を、あるい
は、この混合物をさらに溶融、混練し、これをペレット
化した樹脂組成物を、通常の製膜法、例えば、Tダイ法
やインフレーション法等によって、厚さ5〜100μ、
好ましくは、20〜50μ程度に製膜することによって
形成されるのが好ましい。
[実施例] 以下、本発明のヒートシーラント層用樹脂組成物の具体
的な構成について説明し、併せ、前記ヒートシーラント
層用樹脂組成物によるヒートシーラント層を有する蓋材
の物性について説明する。
実施例1〜2・比較例1〜3 第1表中の所定欄に記載されている混合組成による溶融
樹脂組成物をペレット化し、このベレットによる厚さ3
0μのヒートシーラント層用フィルムを、インフレーシ
ョン法による製膜法を利用して得た。
得られたヒートシーラント層用フィルムを厚さ40μの
AI2箔に対して、二液硬化型ウレタン系接着剤による
ドライラミネート法で積層し、蓋材用積層シートを得た
なお、第1表中における数字は組成成分の重量部であり
、混合樹脂に利用した各樹脂は以下の通りである。
1、I L−LDPE・・・・エチレン−α・オレフィ
ン共重合体 [三井石油化学工業 (株) ウルトゼックス・3550A d=0.925 J21
 S−B共重合体・・・・スチレン・ブタジェン共重合
体 [無化成工業 (株): アサフレックス810」 タフチックH1041J 31 HIPS・・・・ハイインパクトポリスチレン 「無化成工業 (株)ニ スタイロン 4750J 4)SBブロックエラストマ ・・スチレン・ブタジェン共電 合体の無水素添加物 [無化成工業 (株) タフブレンA」 [実 験] 前記実施例および比較例の蓋材用積層シトを、直径70
mmの円板状に打ち抜き加工して、蓋材を成形した。
得られた各蓋材を、ポリスチレン樹脂の射出成形体から
なるカップ状容器(内径60mm、フランジ部の幅5m
m)の開放口部に接当し、さらに、各蓋材におけるヒー
トシーラント層とカップ状容器のフランジ部とを、20
0°Cで熱接着することによって、密閉容器を得た。
各密閉容器における熱シール部の接着強度の測定結果を
、前記蓋材を打ち抜き加工する際の蓋材用積層シートの
打ち抜き加工適性、および、ヒートシーラント層の滑り
性と共に第2表にまとめて表示する。
[発明の作用、効果] 本発明のヒートシーラント層用樹脂組成物は、密度0.
915〜0940のエチレン−α・オレフィン共重合体
が具備する離型性能と、スチレン50〜90重量%とブ
タジェン10〜50重量%とのブロック共重合体が具備
する良好な熱シール性能とがバランスして奏され、消費
者に対して信頼感を与え得る強度の熱シール部で、しか
も、易剥離性を呈する熱シール部が得られるものである
特に、スチレン系樹脂製の容器に対する蓋材のヒートシ
ーラント層として利用される場合には、容器に対して熱
溶着によって接着されている蓋材を剥離する際に、良好
なビール感が得られる。
さらに、本発明のヒートン−ラント層用樹脂組成物は、
該樹脂組成物によるヒートシラント層を具備する積層シ
ートを打ち抜き加工する際の打ち抜きの切れが良好であ
り、また、ヒートシーラント層にブロッキングが発生す
るようなことがなく、安定した操業、取り扱い性が奏さ
れる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、密度0.915〜0.940のエチレン−α・オレ
    フィン共重合体20〜80重量%と、スチレン50〜9
    0重量%とブタジエン10〜50重量%とのブロック共
    重合体80〜20重量%とによる混合樹脂からなること
    を特徴とするヒートシーラント層用樹脂組成物。 2、密度0.915〜0.940のエチレン−α・オレ
    フィン共重合体20〜80重量%と、スチレン50〜9
    0重量%とブタジエン10〜50重量%とのブロック共
    重合体80〜20重量%とによる混合樹脂100重量部
    に対して、スチレン10〜50重量%とブタジエン90
    〜50重量%とのブロック共重合体の水素添加物が5〜
    20重量部の範囲内で添加されていることを特徴とする
    ヒート シーラント層用樹脂組成物。 3、密度0.915〜0.940のエチレン−α・オレ
    フィン共重合体20〜80重量%と、スチレン50〜9
    0重量%とブタジエン10〜50重量%とのブロック共
    重合体80〜20重量%とによる混合樹脂100重量部
    に対して、ハイインパクトポリスチレンが5〜20重量
    部の範囲内で添加されていることを特徴とするヒートシ
    ーラント層用樹脂組成物。 4、密度0.915〜0.940のエチレン−α・オレ
    フィン共重合体20〜80重量%と、スチレン50〜9
    0重量%とブタジエン10〜50重量%とのブロック共
    重合体80〜20重量%とによる混合樹脂100重量部
    に対して、スチレン10〜50重量%とブタジエン90
    〜50重量%とのブロック共重合体の水素添加物の5〜
    20重量部と、ハイインパクトポリスチレンの5〜20
    重量部とが添加されていることを特徴とするヒートシー
    ラント層用樹脂組成物。
JP29404488A 1988-11-21 1988-11-21 ヒートシーラント層用樹脂組成物 Expired - Fee Related JP2741521B2 (ja)

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