JP2847471B2 - 糸巻きケ−ス - Google Patents

糸巻きケ−ス

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JP2847471B2 JP16268094A JP16268094A JP2847471B2 JP 2847471 B2 JP2847471 B2 JP 2847471B2 JP 16268094 A JP16268094 A JP 16268094A JP 16268094 A JP16268094 A JP 16268094A JP 2847471 B2 JP2847471 B2 JP 2847471B2
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吉英 荻野
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Daiwa Seiko Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、釣糸を収納する糸巻
きケ−スに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば実公平3−5267号公報のよ
うに、2枚の弾性片の対向する端面を押圧し合う形で糸
出し口を塞ぎ、この両弾性片の接合端面間から糸出し口
を経て釣糸を外へ引き出すようにした糸巻きケ−スが紹
介されている。この糸巻きケ−スでは釣糸は弾性片で押
圧されているため抵抗は少なく釣糸をスム−ズに引き出
せるとしている。一方、糸巻きに巻かれた釣糸は、例え
ば円形の糸巻き胴部に巻かれた糸はコイル状の糸ぐせが
付き易いという問題があり、このような糸巻きケ−スに
おいてもある程度は糸ぐせを取ることができるが、弾性
片の押圧状態が常に一定であるため、釣糸の太さによっ
ては押圧力が不足して糸ぐせが全くとれないという不具
合がある。コイル状の糸ぐせが付いた釣糸が仕掛や錘り
などが取り付けられない魚釣りに使用されると、釣糸の
操作が的確に出来ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、釣糸を押圧する弾性片の押圧力の状態が一定であ
るため、釣糸の太さによって糸ぐせが取れないことであ
る。
【0004】本発明の目的は上記欠点に鑑み、釣糸の太
さに合わせて弾性挾持部材の押圧力を調節しながら糸を
引き出して異なる太さの釣糸においても適度に糸ぐせが
取れる糸巻きケ−スを提案することである。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明は、糸巻きを回転
可能に収納でき、該糸巻きに巻かれた糸の引き出し口に
該糸の弾性挾持部材を設けた糸巻きケ−スにおいて、前
記弾性挾持部材に前記糸と直交する方向へ押圧可能な押
圧部を設けたことを要旨とするものである。
【0006】
【作用】請求項1に係る第1実施例の糸巻きケ−スによ
れば、糸巻きケ−ス1の中の糸巻き5に巻回された釣糸
6が引き出される時は、釣糸6が弾性挾持部材7、8の
挾持面7a、8aの間に挾持されて手の指で矢印Pのように
押圧部7b、8bが押圧されながら引き出される。釣糸6が
挾持面7a、8aの間に挾持されて押圧力が調節されながら
引き出されると、糸巻き5に巻回されて巻きぐせの付い
た釣糸6の巻きぐせが取られる。請求項2に係る第2実
施例の糸巻きケ−スによれば、糸巻きケ−ス1の中の糸
巻き5に巻回された釣糸6が引き出される時は、釣糸6
が弾性挾持部材7′、8′の挾持面7a、8aの間に挾持さ
れて手の指で矢印Pのように押圧片2mが押圧されながら
引き出される。押圧片2mが押圧されると押圧部8cが押圧
されて釣糸6が挾持面7a、8aの間に挾持されて押圧力が
調節されながら引き出されると、糸巻き5に巻回されて
巻きぐせの付いた釣糸6の巻きぐせが取られる。
【0007】
【実施例】以下、図示の実施例によって本発明を説明す
ると、図1から図3は第1実施例で、図1は糸巻きケ−
スの外観斜視図、図2は糸巻きケ−スを開いた蓋側ケ−
スと底側ケ−スの内部と糸巻きの平面図、図3は糸巻き
ケ−ス要部拡大断面側面図である。
【0008】糸巻きケ−ス1は略四角形の底側ケ−ス2
と蓋側ケ−ス3が蝶番部2a、3aとピン軸4で開閉自在に
形成されている。底側ケ−ス2と蓋側ケ−ス3の周囲に
は縁部2b、3bが形成されて縁部2bの内側に形成された突
出リブ2cが縁部3b内に挿入される。底側ケ−ス2には底
面に凹部2dが形成されて糸巻き5が回転自在に落し込ま
れ、糸巻き5に釣糸6が巻回されている。蝶番部2a、3a
と対向する他側の底側ケ−ス2の外側には係止部2eが形
成されて蓋側ケ−ス3には鈎部3cが形成されて係止され
る。底側ケ−ス2と蓋側ケ−ス3の一側隅部内側には夫
々リブ2f、3dで弾性挾持部材7、8の収容部2g、3eが形
成されている。底側ケ−ス2と蓋側ケ−ス3の収容部2
g、3e位置の縁部2b、3bには釣糸6を通す凹部2h、3fが
形成され、同位置のリブ2f、3dに釣糸6を通す凹部2i、
3gが形成されている。収容部2g、3eには透孔2j、3hが形
成されている。
【0009】弾性挾持部材7、8は釣糸6に巻きぐせを
直す圧力が加えられる程度の弾力を有する天然ゴムや合
成ゴムや合成樹脂(これら発泡体でも良い)や皮革等の
軟質弾性体を用い、形状は収容部2g、3eに収容出来る台
形で釣糸6が挾持される挾持面7a、8aと透孔2j、3hから
突出する押圧部7b、8bが形成されている。透孔2j、3hか
ら外側に突出された押圧部7b、8bの外側面は面状の操作
釦となっている。
【0010】糸巻きケ−ス1の中の糸巻き5に巻回され
た釣糸6が引き出される時は、釣糸6が弾性挾持部材
7、8の挾持面7a、8aの間に挾持されて手の指で直接矢
印Pのように押圧部7b、8bが押圧され、弾性挾持部材
7、8を弾性変形または挾持面7a、8a方向へ移動させて
押圧力を調節しながら引き出される。釣糸6が挾持面7
a、8aの間に挾持されて押圧されながら引き出される
と、糸巻き5に巻回されて巻きぐせの付いた釣糸6の巻
きぐせが取られる。
【0011】前記のように糸巻きケ−ス1が構成される
と、糸巻きケ−ス1から釣糸6を引き出す際に、その釣
糸6の太さに合わせて弾性挾持部材7、8の押圧力を手
の指で調節しながら釣糸を引き出すことができるため、
様々な太さの釣糸においても適度に巻きぐせを取ること
ができる。
【0012】図4、図5は第2実施例で、図4は糸巻き
ケ−スの外観斜視図、図5は糸巻きケ−スを開いた底側
ケ−スと糸巻きと弾性挾持部材の要部分解斜視図であ
る。
【0013】第2実施例では、底側ケ−ス2の一側隅部
内側にはリブ2kが形成されている。リブ2kと対向して縁
部2bから押圧片2mが突出形成されて押圧片2mは押圧され
ると内側に撓んで弾性挾持部材8′の押圧部8cを押圧す
るように形成されている。リブ2kと押圧片2mの間に弾性
挾持部材7′、8′の収容部2nが形成されている。弾性
挾持部材7′、8′は直方体に形成されている。弾性挾
持部材7′の外側の当接部7cはリブ2kの内側に当てら
れ、弾性挾持部材8′の外側の押圧部8cは押圧片2mの内
側に当てられている。蓋側ケ−ス3の一側隅部は押圧片
2mと収容部2nと弾性挾持部材7′、8′を覆うように形
成されている。弾性挾持部材7′、8′の内側には釣糸
6の挾持面7a、8aが形成されている。他の構成は前記第
1実施例と略同一である。
【0014】糸巻きケ−ス1の中の糸巻き5に巻回され
た釣糸6が引き出される時は、釣糸6が弾性挾持部材
7′、8′の挾持面7a、8aの間に挾持されて手の指で矢
印Pのように押圧片2mが押圧されながら引き出される。
押圧片2mが押圧されると押圧部8cが押圧されて釣糸6が
挾持面7a、8aの間に挾持されて押圧されながら引き出さ
れると、糸巻き5に巻回されて巻きぐせの付いた釣糸6
の巻きぐせが取られる。
【0015】図6、図7は第3実施例で、図6は糸巻き
ケ−スの外観斜視図、図7は糸巻きケ−スを開いた底側
ケ−スと糸巻きと弾性挾持部材の要部分解斜視図であ
る。
【0016】第3実施例では、底側ケ−ス2の一側隅部
内側にリブ2kが形成されている。リブ2kと対向する縁部
2bに凹部2oが形成されて底側ケ−ス2の上に蓋側ケ−ス
3が重ねられると凹部2oは窓孔となる。リブ2kの内側と
凹部2o位置の縁部2b内側の間に弾性挾持部材7′、8″
の収容部2nが形成されている。弾性挾持部材8″の形状
は直方体に押圧部8dが突出形成されて押圧部8dは凹部2o
に挿入されている。他の構成は前記第2実施例と略同一
である。
【0017】糸巻きケ−ス1の中の糸巻き5に巻回され
た釣糸6が引き出される時は、釣糸6が弾性挾持部材
7′、8″の挾持面7a、8aの間に挾持されて手の指で矢
印Pのように押圧部8dが押圧されながら引き出される。
押圧部8dが押圧されて釣糸6が挾持面7a、8aの間に挾持
されて押圧されながら引き出されると、糸巻き5に巻回
されて巻きぐせの付いた釣糸6の巻きぐせが取られる。
【0018】図8から図10は弾性挾持部材の変形例で、
図8は弾性挾持部材の第1変形例斜視図、図9は弾性挾
持部材の第2変形例斜視図、図10は弾性挾持部材の第3
変形例斜視図である。
【0019】第1変形例は弾性挾持部材9がU字状に形
成されている。U字状の内側には釣糸の挾持面9a、9bと
なり、外側は当接部9c、押圧部9dとなる。第2変形例は
弾性挾持部材9′にV字状の切り込みが形成されて挾持
面9e、9fとなり、外側は当接部9g、押圧部9hとなる。第
3変形例は弾性挾持部材9″に貫通孔が穿設されて挾持
面9iとし、外側は当接部9g、押圧部9hとなる。
【0020】
【発明の効果】本発明は前述のように構成されると、糸
巻きケ−スから釣糸を引き出す際に、その釣糸の太さに
合わせて弾性挾持部材の押圧力を手の指で調節しながら
釣糸を引き出すことができるため、様々な太さの釣糸に
おいても適度に巻きぐせを取ることができる等優れた効
果を奏する糸巻きケ−スを提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例で、糸巻きケ−スの外観斜視図であ
る。
【図2】同糸巻きケ−スを開いた蓋側ケ−スと底側ケ−
スの内部と糸巻きの平面図である。
【図3】同糸巻きケ−ス要部拡大断面側面図である。
【図4】第2実施例で、糸巻きケ−スの外観斜視図であ
る。
【図5】同糸巻きケ−スを開いた底側ケ−スと糸巻きと
弾性挾持部材の要部分解斜視図である。
【図6】第3実施例で、糸巻きケ−スの外観斜視図であ
る。
【図7】同糸巻きケ−スを開いた底側ケ−スと糸巻きと
弾性挾持部材の要部分解斜視図である。
【図8】弾性挾持部材の第1変形例斜視図である。
【図9】弾性挾持部材の第2変形例斜視図である。
【図10】弾性挾持部材の第3変形例斜視図である。
【符号の説明】
1 糸巻きケ−ス 7、7′、8、8′、8″、9、9′、9″ 弾性挾持
部材 7b、8b、8c、8d、9d、9h 押圧部 2m 押圧片

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸巻きを回転可能に収納でき、該糸巻き
    に巻かれた糸の引き出し口に該糸の弾性挾持部材を設け
    た糸巻きケ−スにおいて、前記弾性挾持部材に前記糸と
    直交する方向へ押圧可能な押圧部を設けたことを特徴と
    する糸巻きケ−ス。
  2. 【請求項2】 糸巻きケ−スに押圧片を設け、該押圧片
    を介して弾性挾持部材の押圧部を押圧可能としたことを
    特徴とする請求項1記載の糸巻きケ−ス。
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