JP2847215B2 - γ線滅菌用ポリプロピレン樹脂成形物 - Google Patents
γ線滅菌用ポリプロピレン樹脂成形物Info
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- JP2847215B2 JP2847215B2 JP130290A JP130290A JP2847215B2 JP 2847215 B2 JP2847215 B2 JP 2847215B2 JP 130290 A JP130290 A JP 130290A JP 130290 A JP130290 A JP 130290A JP 2847215 B2 JP2847215 B2 JP 2847215B2
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- polypropylene resin
- olefin
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はγ線により滅菌して使用されるポリプロピ
レン樹脂成形物に関するものである。
レン樹脂成形物に関するものである。
使い捨てタイプの注射器の本体シリンジには、プロピ
レンの単独重合体またはプロピレンのエチレンとのラン
ダム共重合体などのポリプロピレン樹脂からなる生形物
が透明性、金型離型性、成形サイクルなどに優れる材料
として使用されており、使用に先立ってγ線による滅菌
が行われている。
レンの単独重合体またはプロピレンのエチレンとのラン
ダム共重合体などのポリプロピレン樹脂からなる生形物
が透明性、金型離型性、成形サイクルなどに優れる材料
として使用されており、使用に先立ってγ線による滅菌
が行われている。
ところが、これらポリプロピレン樹脂からなる樹脂成
形物をγ線により滅菌すると、γ線を照射した後の成形
物の機械的物性が極端に低下し、注射器等の製品におい
ては割れが発生する場合があった。
形物をγ線により滅菌すると、γ線を照射した後の成形
物の機械的物性が極端に低下し、注射器等の製品におい
ては割れが発生する場合があった。
本発明の目的は、ポリプロピレン樹脂成形物の透明
性、金型離型性、成形サイクルなどを大幅に低下させる
ことなく機械的物性を改善し、γ線照射によっても機械
的物性の低下を起こさないγ線滅菌用ポリプロピレン樹
脂成形物を得ることである。
性、金型離型性、成形サイクルなどを大幅に低下させる
ことなく機械的物性を改善し、γ線照射によっても機械
的物性の低下を起こさないγ線滅菌用ポリプロピレン樹
脂成形物を得ることである。
本発明は次のγ線滅菌用ポリプロピレン樹脂成形物で
ある。
ある。
（１）プロピレンの単独重合体およびα−オレフィン含
量5.5モル％以下のプロピレンと炭素数２または４〜20
の他のα−オレフィンとの共重合体の少なくとも１種を
含むポリプロピレン樹脂80〜99重量％、ならびに エチレンと炭素数３〜20の他のα−オレフィンとのラ
ンダム共重合体であり、エチレン含量50〜95モル％であ
るエチレン・α−オレフィンランダム共重合体１〜20重
量部 を配合した樹脂組成物からなるγ線滅菌用ポリプロピ
レン樹脂成形物。
量5.5モル％以下のプロピレンと炭素数２または４〜20
の他のα−オレフィンとの共重合体の少なくとも１種を
含むポリプロピレン樹脂80〜99重量％、ならびに エチレンと炭素数３〜20の他のα−オレフィンとのラ
ンダム共重合体であり、エチレン含量50〜95モル％であ
るエチレン・α−オレフィンランダム共重合体１〜20重
量部 を配合した樹脂組成物からなるγ線滅菌用ポリプロピ
レン樹脂成形物。
（２）プロピレンと炭素数２または４〜20の他のα−オ
レフィンとの共重合体が、プロピレンとエチレンとのラ
ンダム共重合体である上記（１）記載のγ線滅菌用ポリ
プロピレン樹脂成形物。
レフィンとの共重合体が、プロピレンとエチレンとのラ
ンダム共重合体である上記（１）記載のγ線滅菌用ポリ
プロピレン樹脂成形物。
（３）ポリプロピレンのMFR（230℃、2.16kgf）が５〜3
0g/10分でありエチレン・α−オレフィンランダム共重
合体のMFR（190℃、2.16kgf）が0.1〜30g/10分である上
記（１）または（２）記載のγ線滅菌用ポリプロピレン
樹脂成形物。
0g/10分でありエチレン・α−オレフィンランダム共重
合体のMFR（190℃、2.16kgf）が0.1〜30g/10分である上
記（１）または（２）記載のγ線滅菌用ポリプロピレン
樹脂成形物。
本発明において使用するポリプロピレン樹脂は、プロ
ピレンの単独重合体、またはプロピレンとエチレン、ブ
テン−１等の炭素数２または４〜20の他のα−オレフィ
ンとの共重合体（通常α−オレフィン含量5.5モル％以
下）であり、特にプロピレンの単独重合体、またはプロ
ピレンとエチレンとのランダム共重合体（エチレン含量
5.5モル％以下）が好ましい。このようなポリプロピレ
ンとしては、ASTM D 1238（温度230℃、荷重2.16kgf）
により測定されたMFR（メルトフローレート）が５〜30g
/10分のものが好ましい。
ピレンの単独重合体、またはプロピレンとエチレン、ブ
テン−１等の炭素数２または４〜20の他のα−オレフィ
ンとの共重合体（通常α−オレフィン含量5.5モル％以
下）であり、特にプロピレンの単独重合体、またはプロ
ピレンとエチレンとのランダム共重合体（エチレン含量
5.5モル％以下）が好ましい。このようなポリプロピレ
ンとしては、ASTM D 1238（温度230℃、荷重2.16kgf）
により測定されたMFR（メルトフローレート）が５〜30g
/10分のものが好ましい。
本発明において使用するエチレン・α−オレフィンラ
ンダム共重合体は、エチレンと炭素数３〜20の他のα−
オレフィンとのランダム共重合体であり、エチレン含量
50〜95モル％のものである。α−オレフィンとしてはプ
ロピレン、ブテン−１、３−エチルヘキセン−１、４−
メチルペンテン−１、オクテン−１などがあげされる。
これらのエチレン・α−オレフィンランダム共重合体と
しては、ASTM D 1238（温度190℃、荷重2.16kgf）で測
定した MFRが0.1〜30g/10分のものが好ましい。
ンダム共重合体は、エチレンと炭素数３〜20の他のα−
オレフィンとのランダム共重合体であり、エチレン含量
50〜95モル％のものである。α−オレフィンとしてはプ
ロピレン、ブテン−１、３−エチルヘキセン−１、４−
メチルペンテン−１、オクテン−１などがあげされる。
これらのエチレン・α−オレフィンランダム共重合体と
しては、ASTM D 1238（温度190℃、荷重2.16kgf）で測
定した MFRが0.1〜30g/10分のものが好ましい。
本発明の樹脂成形物を形成する樹脂組成物は、ポリプ
ロピレン樹脂80〜99重量％、このましくは90〜99重量
％、ならびにエチレン・α−オレフィンランダム共重合
体１〜20重量％、好ましくは１〜10重量％を配合したも
のである。
ロピレン樹脂80〜99重量％、このましくは90〜99重量
％、ならびにエチレン・α−オレフィンランダム共重合
体１〜20重量％、好ましくは１〜10重量％を配合したも
のである。
本発明で用いる樹脂組成物には、耐熱安定剤、耐候安
定剤、難燃材、核材、顔料、染料、滑剤、発錆防止剤等
の各種配合剤を配合することができる。
定剤、難燃材、核材、顔料、染料、滑剤、発錆防止剤等
の各種配合剤を配合することができる。
本発明で用いる樹脂組成物を得る方法としては、前記
各成分を前記範囲で混合することにより得られる。混合
方法としては種々公知の方法例えばヘンシェルミキサ
ー、Ｖ−ブレンダー、リボンブレンダー、タンブラーブ
レンダー等で混合する方法、混合後さらに一軸押出機、
二軸押出機、ニーダー、バンバリーミキサー等により溶
融混合練後、造粒あるいは粉砕する方法などがあげられ
る。
各成分を前記範囲で混合することにより得られる。混合
方法としては種々公知の方法例えばヘンシェルミキサ
ー、Ｖ−ブレンダー、リボンブレンダー、タンブラーブ
レンダー等で混合する方法、混合後さらに一軸押出機、
二軸押出機、ニーダー、バンバリーミキサー等により溶
融混合練後、造粒あるいは粉砕する方法などがあげられ
る。
本発明の樹脂成形物は、上記の樹脂組成物を従来のポ
リプロピレン樹脂と同様に、射出成形、ブロー成形等の
成形方法により、注射器、その他の成形物に成形して得
られ、γ線照射により滅菌して使用される。
リプロピレン樹脂と同様に、射出成形、ブロー成形等の
成形方法により、注射器、その他の成形物に成形して得
られ、γ線照射により滅菌して使用される。
本発明によれば、特定のポリプロピレン樹脂に特定の
エチレン・α−オレフィンランダム共重合体を配合した
ので、ポリプロピレン樹脂成形物の透明性、金型離型
性、成形サイクルなどを大幅に低下させることなく機械
的物性を改善し、γ線照射によっても機械的物性の低下
を起こさないγ線滅菌用ポリプロピレン樹脂成形物が得
られる。
エチレン・α−オレフィンランダム共重合体を配合した
ので、ポリプロピレン樹脂成形物の透明性、金型離型
性、成形サイクルなどを大幅に低下させることなく機械
的物性を改善し、γ線照射によっても機械的物性の低下
を起こさないγ線滅菌用ポリプロピレン樹脂成形物が得
られる。
以下、本発明の実施例について説明する。
表１に示すポリプロピレン（PP1〜PP4）と、エチレン
・ブテン−１ランダム共重合体（EB1、EB2）またはエチ
レン・プロピレンランダム共重合体（EP1）との組成物
から射出成形により、2mmt×125mm×130mmの樹脂成形物
を得た。その樹脂成形物の透明性および金型離型性を評
価するとともに、樹脂成形物に60Coにより2.5m radでγ
線を照射し、照射後、60℃のエアーオーブンに30日間保
管した後に、JIS K 6760に従って引張りテストを行っ
た。結果を表１に示す。
・ブテン−１ランダム共重合体（EB1、EB2）またはエチ
レン・プロピレンランダム共重合体（EP1）との組成物
から射出成形により、2mmt×125mm×130mmの樹脂成形物
を得た。その樹脂成形物の透明性および金型離型性を評
価するとともに、樹脂成形物に60Coにより2.5m radでγ
線を照射し、照射後、60℃のエアーオーブンに30日間保
管した後に、JIS K 6760に従って引張りテストを行っ
た。結果を表１に示す。
表１の結果より、実施例のものはγ線照射後の引張り
伸びが100％以上であって、透明性、金型離型性にも優
れ、特にエチレン・α−オレフィンランダム共重合体１
〜10重量％のものが透明性および金型離型性に優れるこ
とがわかる。これに対し、比較例のものはいずれもγ線
照射後の引張り伸びが100％未満であり、機械的物性の
低下が著しいことがわかる。
伸びが100％以上であって、透明性、金型離型性にも優
れ、特にエチレン・α−オレフィンランダム共重合体１
〜10重量％のものが透明性および金型離型性に優れるこ
とがわかる。これに対し、比較例のものはいずれもγ線
照射後の引張り伸びが100％未満であり、機械的物性の
低下が著しいことがわかる。
比較例５ 実施例11において、PP4の代りにエチレン含量15モル
％のPPを使用した場合の結果を表２に示す。
％のPPを使用した場合の結果を表２に示す。
表２の結果よりエチレン含量が多いと機械的物性が低
下することがわかる。
下することがわかる。
Claims (3)
- 【請求項１】プロピレンの単独重合体およびα−オレフ
ィン含量5.5モル％以下のプロピレンと炭素数２または
４〜20の他のα−オレフィンとの共重合体の少なくとも
１種を含むポリプロピレン樹脂80〜99重量％、ならびに エチレンと炭素数３〜20の他のα−オレフィンとのラン
ダム共重合体であり、エチレン含量50〜95モル％である
エチレン・α−オレフィンランダム共重合体１〜20重量
部 を配合した樹脂組成物からなるγ線滅菌用ポリプロピレ
ン樹脂成形物。 - 【請求項２】プロピレンと炭素数２または４〜20の他の
α−オレフィンとの共重合体が、プロピレンとエチレン
とのランダム共重合体である請求項１記載のγ線滅菌用
ポリプロピレン樹脂成形物。 - 【請求項３】ポリプロピレンのMFR（230℃、2.16kgf）
が５〜30g/10分でありエチレン・α−オレフィンランダ
ム共重合体のMFR（190℃、2.16kgf）が0.1〜30g/10分で
ある請求項１または２記載のγ線滅菌用ポリプロピレン
樹脂成形物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP130290A JP2847215B2 (ja) | 1990-01-08 | 1990-01-08 | γ線滅菌用ポリプロピレン樹脂成形物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP130290A JP2847215B2 (ja) | 1990-01-08 | 1990-01-08 | γ線滅菌用ポリプロピレン樹脂成形物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03205438A JPH03205438A (ja) | 1991-09-06 |
| JP2847215B2 true JP2847215B2 (ja) | 1999-01-13 |
Family
ID=11497686
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP130290A Expired - Lifetime JP2847215B2 (ja) | 1990-01-08 | 1990-01-08 | γ線滅菌用ポリプロピレン樹脂成形物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2847215B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002226649A (ja) * | 2001-02-06 | 2002-08-14 | Terumo Corp | 注射器外筒 |
-
1990
- 1990-01-08 JP JP130290A patent/JP2847215B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03205438A (ja) | 1991-09-06 |
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