JPH0525333A - 射出成形用樹脂組成物 - Google Patents

射出成形用樹脂組成物

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JPH0525333A
JPH0525333A JP3279710A JP27971091A JPH0525333A JP H0525333 A JPH0525333 A JP H0525333A JP 3279710 A JP3279710 A JP 3279710A JP 27971091 A JP27971091 A JP 27971091A JP H0525333 A JPH0525333 A JP H0525333A
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JP
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izod impact
flexural modulus
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Application number
JP3279710A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Miyashita
拓 宮下
Yozo Kirie
洋三 桐榮
Seiichi Hitomi
誠一 人見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 剛性及び衝撃強度に優れたプロピレン樹脂系
の射出成形用樹脂組成物を提供する。 【構成】 アイソタクチックポリプロピレン55〜93
重量部と、塩素化ポリエチレン又は(及び)スチレン−
プロピレン−エチレンブロック共重合体2〜30重量部
と、無機充填材5〜40重量部からなる射出成形用樹脂
組成物。また、アイソタクチックポリプロピレン55〜
95重量部と無機充填材45〜5重量部からなる樹脂組
成物100重量部と、ステアリルアルコールなどの改質
剤0.05〜6重量部からなる射出成形用樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高剛性であり、かつ剛
性と衝撃強度との物性のバランスがとれた射出成形用の
ポリプロピレン系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】結晶性ポリプロピレン、高密度ポリエチ
レンなどのオレフィン系樹脂は、射出成形用樹脂原料と
して各種の成形体に成形されて、種々の用途に利用され
ている。例えば、オレフィン系樹脂を原料として射出成
形したコンテナやパレットは流通用資材としてよく利用
されている。
【0003】ところで、従来のコンテナは、人が運ぶこ
とを前提として企画され製造されていたので、人手で持
ち運べる範囲の物量を入れる程度の大きさ、強度にされ
ていた。そのため、コンテナやパレット等に使用される
プラスチックの剛性等の強度はさほど要求されず、結晶
性ポリプロピレンなどの樹脂に対しては、物に当てた
り、落下したりするときに壊れないための衝撃強度の向
上策が主として検討されていた。
【0004】しかし、近年産業用ロボットの普及に伴
い、コンテナの輸送手段が人間の手から機械へと変化
し、それにつれて内容物が大型化、重量化してきた。こ
れらの点から、コンテナやパレット等の用途に用いられ
る樹脂成形体に要求される性能は、衝撃性重視から剛性
重視へと変化してきている。
【0005】ところで、プロピレン系樹脂の剛性を向上
させる方法として、ポリプロピレンと無機物のみの配合
からなる樹脂組成物が提案されている。例えば、特開平
1−271450号公報には、ポリプロピレンにタルク
のみを配合した樹脂組成物が提案されている。
【0006】一方、プロピレン系樹脂の衝撃を向上させ
る方法として、特開昭61−108648号公報には、
衝撃改良剤にエチレン−プロピレンラバー(EPR)等
のエラストマーを使用することが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとしている問題点】ポリプロピレン
にタルクなどの無機充填材のみを配合した樹脂組成物
は、剛性は向上するものの耐衝撃性の低下が著しい。従
って、この樹脂組成物により成形されたコンテナやパレ
ット等は、剛性は向上するものの、落下したり物が当た
ったりすると破損し易く、大型化されつつあるコンテナ
やパレット等を成形するための樹脂組成物には適してい
なかった。
【0008】また、衝撃改良剤にEPRを使用する方法
は、アイゾット衝撃値のような破壊に要するエネルギー
に対応する物性値は向上するものの、コンテナやパレッ
ト等の成形体においては、変形し始めるために要するエ
ネルギーはむしろ低下してしまう。従って、EPFを配
合したプロピレン系樹脂樹脂組成物により成形されたコ
ンテナやパレット等は、変形し易くなるという問題があ
った。さらに剛性が低下して十分な物性が得られないと
いう問題もあった。
【0009】本発明は、このような点に鑑み、高剛性化
に伴う衝撃強度の低下や、耐衝撃性向上に伴う易変形性
や剛性低下がなく、剛性と衝撃強度との物性のバランス
のとれたプロピレン樹脂系の射出成形用樹脂組成物を提
供することを目的とする。
【0010】
【問題を解決するための手段】本発明の射出成形用樹脂
組成物は、アイソタクチックポリプロピレン55〜93
重量部と、塩素化ポリエチレン及びスチレン−プロピレ
ン−エチレンブロック共重合体からなる群より選ばれる
一種以上の樹脂2〜30重量部と、無機充填材5〜40
重量部からなることを特徴とし(発明1)、また、アイ
ソタクチックポリプロピレン55〜95重量部と無機充
填材45〜5重量部からなる樹脂組成物100重量部
と、ステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ポリ
アルキレングリコール、ステアリン酸、ステアリン酸
塩、ステアリン酸アルキルエステル、オレイン酸及びオ
レイン酸塩からなる群より選ばれる一種以上の改質剤
0.05〜6重量部とからなることを特徴とする(発明
2)。
【0011】発明1及び発明2において使用されるアイ
ソタクチックポリプロピレンとしては、プロピレン単体
の重合体のみならず、プロピレンと含有量が10重量%
未満のエチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキ
セン等のα−オレフィンとの共重合体をも意味する。こ
れらのアイソタクチックポリプロピレンは射出成形性を
考慮すれば、メルトインデックス(MI)が0.5以上
であることが好ましい。
【0012】発明1において使用される塩素化ポリエチ
レンは、通常ポリエチレンを塩素化して得られるもので
あり、その塩素化度は、20〜45%の範囲であること
が好ましい。20%未満であると、ゴム成分としての働
きがなくなり、また45%を超えるとアイソタクチック
ポリプロピレンとの密着性が低下してしまう。また、ス
チレン−プロピレン−エチレンブロック共重合体は、主
としてスチレン−イソプレンの共重合体を水添すること
により得られるが、スチレン、エチレン、プロピレンを
モノマー状態から共重合させて得てもよい。そして、こ
のスチレン−ブロピレン−エチレンブロック共重合体
は、望ましくはそのスチレン成分の含有量は10〜80
重量%である。10重量%未満になると分子が柔らかく
なりすぎてゴム成分の用をなさないし、80重量%を超
えると逆に硬くなりすぎて衝撃性を低下させるので好ま
しくない。
【0013】また、塩素化ポリエチレンもくしは(及
び)スチレン−プロピレン−エチレンブロック共重合体
の配合量は前記したとおりの範囲とされるが、2重量部
未満であると十分な耐衝撃性が得られず、30重量部を
超えると剛性が低下するからである。
【0014】発明2において使用されるポリアルキレン
グリコールとしては、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコールなどがあげられるが、その分子量は
150以上であることが望ましい。分子量が150未満
であると耐熱性が低下して、コンパウンディング時に蒸
発したり劣化し易い等の好ましくない状況が発生するか
らである。
【0015】また、ステアリン酸塩としては、ステアリ
ン酸ナトリウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸
カルシウムなどがあげられる。ステアリン酸アルキルエ
ステルとしては、ステアリン酸ブチルエステル、ステア
リン酸ステアリルエステルなどがあげられる。
【0016】そして、オレイン酸塩としては、オレイン
酸ナトリウム、オレイン酸バリウム、オレイン酸カルシ
ウムなどがあげられる。発明2において、上記ステアリ
ルアルコール、ラウリルアルコール、ポリアルキレング
リコール、ステアリン酸、ステアリン酸塩、ステアリン
酸アルキルエステル、オレイン酸及びオレイン酸塩から
なる群より選ばれる一種以上の改質剤の配合量は、前記
したとおりとされるが、0.05重量部未満では衝撃性
が十分に向上せず、6重量部を超えると期待される剛性
が得られないからである。
【0017】次に、発明1及び2において使用される無
機充填材としては、ガラス繊維、タルク、炭酸カルシウ
ム、マイカ、ウィスカ、炭素繊維、ボロン繊維、シリカ
などがあげられ、これらの群から選ばれた二種以上の無
機充填材を併用してもよい。また、これらの無機充填材
に、シリコン処理、チタネート処理、燐酸エステル処理
などの表面処理を施してもよい。
【0018】本発明の樹脂組成物の構成は上述した通り
であるが、さらに耐衝撃性を向上させるために、アイソ
タクチックポリプロピレンの耐衝撃性改良剤として一般
的に使用されているエラストマー、ゴム等を添加しても
よい。
【0019】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて更に詳細に
説明する。以下の実施例及び比較例においては、重量部
を単に部という。
【0020】実施例1 MI10のアイソタクチックポリプロピレン(MS65
0、徳山曹達社製)85部と、塩素化度35%の塩素化
ポリエチレン(H135、ダイソー社製)5部と、平均
粒径1.5μのタルク(P−4、日本タルク社製)10
部からなる樹脂組成物を、東洋精機製ブラベンダープラ
ストグラフで混練し(60rpm、3分間)、ペレッテ
ィングして射出成形用ペレットを得た。このペレットを
東芝機械社製IS30EPN射出成型機で成型し、曲げ
弾性率及びアイゾット衝撃値測定用試験片を得た。
【0021】得られた試験片を用いて、曲げ弾性率及び
ノッチ付アイゾット衝撃値をJISK6758に準拠し
て測定した。その結果を表1に示す。実施例2 アイソタクチックポリプロピレン配合量を70部とし、
塩素化ポリエチレン配合量を10部とし、タルクの配合
量を20部とし、タルク配合量を20部としたこと以外
は、実施例1と同様にして、試験片を得、曲げ弾性率及
びノッチ付アイゾット衝撃値を測定した。その結果を表
1に示す。
【0022】実施例3 アイソタクチックポリプロピレン配合量を70部とし、
塩素化ポリエチレンとして塩素化度45%の塩素化ポリ
エチレン(G245、ダイソー社製)を用いその配合量
を10部とし、タルク配合量を20部としたこと以外
は、実施例1と同様にして、試験片を得、曲げ弾性率及
びノッチ付アイゾット衝撃値を測定した。その結果を表
1に示す。
【0023】実施例4 アイソタクチックポリプロピレン配合量を70部とし、
塩素化ポリエチレンとして塩素化度30%の塩素化ポリ
エチレン(N130、ダイソー社製)を用いその配合量
を10部とし、タルク配合量を20部としたこと以外
は、実施例1と同様にして、試験片を得、曲げ弾性率及
びノッチ付アイゾット衝撃値を測定した。その結果を表
1に示す。
【0024】実施例5 アイソタクチックポリプロピレン配合量を80部とし、
塩素化ポリエチレン配合量を10部とし、タルク配合量
を10部としたこと以外は、実施例1と同様にして、試
験片を得、曲げ弾性率及びノッチ付アイゾット衝撃値を
測定した。その結果を表1に示す。
【0025】実施例6 アイソタクチックポリプロピレン配合量を65部とし、
タルク配合量を30部としたこと以外は、実施例1と同
様にして、試験片を得、曲げ弾性率及びノッチ付アイゾ
ット衝撃値を測定した。その結果を表1に示す。
【0026】実施例7 アイソタクチックポリプロピレン配合量を65部とし、
塩素化ポリエチレン配合量を15部とし、タルクの代わ
りにマイカ(マイカA−31、土屋カオリン社製)を用
いその配合量を20部としたこと以外は、実施例1と同
様にして、試験片を得、曲げ弾性率及びノッチ付アイゾ
ット衝撃値を測定した。その結果を表1に示す。
【0027】実施例8 アイソタクチックポリプロピレン配合量を65部とし、
塩素化ポリエチレン配合量を15部とし、タルクの代わ
りに炭酸カルシウム(ソフトン2600、備北粉化工業
社製)を用いその配合量を20部としたこと以外は、実
施例1と同様にして、試験片を得、曲げ弾性率及びノッ
チ付アイゾット衝撃値を測定した。その結果を表1に示
す。
【0028】比較例1 塩素化ポリエチレンを用いることなく、タルク配合量を
20部としたこと以外は、実施例1と同様にして、試験
片を得、曲げ弾性率及びノッチ付アイゾット衝撃値を測
定した。その結果を表1に示す。
【0029】比較例2 塩素化ポリエチレンを用いることなく、タルクの代わり
にマイカ(マイカA−31、土屋カオリン社製)を用い
その配合量を20部としたこと以外は、実施例1と同様
にして、試験片を得、曲げ弾性率及びノッチ付アイゾッ
ト衝撃値を測定した。その結果を表1に示す。
【0030】比較例3 塩素化ポリエチレンを用いることなく、タルクの代わり
に炭酸カルシウム(ソフトン2600、備北粉化工業社
製)を用いその配合量を20部としたこと以外は、実施
例1と同様にして、試験片を得、曲げ弾性率及びノッチ
付アイゾット衝撃値を測定した。その結果を表1に示
す。
【0031】
【表1】
【0032】実施例9 MI10のアイソタクチックポリプロピレン(MS65
0、徳山曹達社製)90部と、スチレン含有量13重量
%、MI(200℃、荷重10kg)13のスチレン−
プロピレン−エチレンブロック共重合体(セプトン20
43、クラレ社製)5部と、平均粒径1.5μのタルク
(P−4、日本タルク社製)5部からなる樹脂組成物
を、東洋精機製ブラベンダープラストグラフで混練し
(60rpm、3分間)、ペレッティングして射出成形
用ペレットを得た。このペレットを東芝機械社製IS3
0EPN射出成型機で成型し、曲げ弾性率及びアイゾッ
ト衝撃値測定用試験片を得た。
【0033】得られた試験片を用いて、曲げ弾性率及び
ノッチ付アイゾット衝撃値をJISK6758に準拠し
て測定した。その結果を表2に示す。実施例10 アイソタクチックポリプロピレン配合量を80部とし、
スチレン−プロピレン−エチレンブロック共重合体配合
量を10部とし、タルク配合量を10部としたこと以外
は、実施例9と同様にして、試験片を得、曲げ弾性率及
びノッチ付アイゾット衝撃値を測定した。その結果を表
2に示す。
【0034】実施例11 アイソタクチックポリプロピレン配合量を80部とし、
スチレン−プロピレン−エチレンブロック共重合体とし
てスチレン含有量65重量%、MI(200℃、荷重1
0kg)25のスチレン−プロピレン−エチレンブロッ
ク共重合体(セプトン2104、クラレ社製)を用いそ
の配合量を10部とし、タルク配合量を10部としたこ
と以外は、実施例9と同様にして、試験片を得、曲げ弾
性率及びノッチ付アイゾット衝撃値を測定した。その結
果を表2に示す。
【0035】実施例12 アイソタクチックポリプロピレン配合量を60部とし、
スチレン−プロピレン−エチレンブロック共重合体配合
量を30部とし、タルク配合量を10部としたこと以外
は、実施例9と同様にして、試験片を得、曲げ弾性率及
びノッチ付アイゾット衝撃値を測定した。その結果を表
2に示す。
【0036】実施例13 アイソタクチックポリプロピレン配合量を70部とし、
スチレン−プロピレン−エチレンブロック共重合体配合
量を10部とし、タルク配合量を20部としたこと以外
は、実施例9と同様にして、試験片を得、曲げ弾性率及
びノッチ付アイゾット衝撃値を測定した。その結果を表
2に示す。
【0037】実施例14 アイソタクチックポリプロピレン配合量を70部とし、
スチレン−プロピレン−エチレンブロック共重合体配合
量を10部とし、タルクの代わりにマイカ(マイカA−
31、土屋カオリン社製)を用いその配合量を20部と
したこと以外は、実施例9と同様にして、試験片を得、
曲げ弾性率及びノッチ付アイゾット衝撃値を測定した。
その結果を表2に示す。
【0038】実施例15 アイソタクチックポリプロピレン配合量を70部とし、
スチレン−プロピレン−エチレンブロック共重合体配合
量を10部とし、タルクの代わりに炭酸カルシウム(ソ
フトン2600、備北粉化工業社製)を用いその配合量
を20部としたこと以外は、実施例9と同様にして、試
験片を得、曲げ弾性率及びノッチ付アイゾット衝撃値を
測定した。その結果を表2に示す。
【0039】比較例4 アイソタクチックポリプロピレン配合量を70部とし、
スチレン−プロピレン−エチレンブロック共重合体を用
いることなく、タルク配合量を20部とし、別途MI2
0のリニアローデンシティポリエチレン(UZ2020
0、三菱化成社製)10部を用いたこと以外は、実施例
1と同様にして、試験片を得、曲げ弾性率及びノッチ付
アイゾット衝撃値を測定した。その結果を表2に示す。
【0040】
【表2】
【0041】実施例16 MI10のアイソタクチックポリプロピレン(MS65
0、徳山曹達社製)80部と、平均粒径1.5μのタル
ク(P−4、日本タルク社製)20部と、ステアリルア
ルコール0.1部からなる樹脂組成物を、池貝鉄工社製
PCM30二軸押出機で押出してペレッティングして射
出成形用ペレットを得た。このペレットを日本製鋼所製
JC75SA射出成型機で180×120×50mm
(板厚3mm)の箱を成形した。この箱から、曲げ弾性
率及びアイゾット衝撃値測定用試験片を得た。
【0042】得られた試験片を用いて、曲げ弾性率及び
ノッチ付アイゾット衝撃値をJISK6758に準拠し
て測定した。その結果を表3に示す。実施例17 ステアリルアルコール配合量を1部としたこと以外は、
実施例16と同様にして、試験片を得、曲げ弾性率及び
ノッチ付アイゾット衝撃値を測定した。その結果を表3
に示す。
【0043】実施例18 ステアリルアルコール配合量を3部としたこと以外は、
実施例16と同様にして、試験片を得、曲げ弾性率及び
ノッチ付アイゾット衝撃値を測定した。その結果を表3
に示す。
【0044】実施例19 タルクの代わりに炭酸カルシウム(ソフトン2600、
備北粉化工業社製)を用い、ステアリルアルコール配合
量を3部としたこと以外は、実施例16と同様にして、
試験片を得、曲げ弾性率及びノッチ付アイゾット衝撃値
を測定した。その結果を表3に示す。
【0045】実施例20 アイソタクチックポリプロピレン配合量を70部とし、
タルク配合量を30とし、ステアリルアルコール配合量
を3部としたこと以外は、実施例16と同様にして、試
験片を得、曲げ弾性率及びノッチ付アイゾット衝撃値を
測定した。その結果を表3に示す。
【0046】実施例21 ステアリルアルコールの代わりにラウリルアルコールを
用い、その配合量を1部としたこと以外は、実施例16
と同様にして、試験片を得、曲げ弾性率及びノッチ付ア
イゾット衝撃値を測定した。その結果を表3に示す。
【0047】比較例5 ステアリルアルコール配合量を10部としたこと以外
は、実施例16と同様にして、試験片を得、曲げ弾性率
及びノッチ付アイゾット衝撃値を測定した。その結果を
表3に示す。
【0048】比較例5 ステアリルアルコールの代わりにオクチルアルコールを
用い、その配合量を1部としたこと以外は、実施例16
と同様にして、試験片を得、曲げ弾性率及びノッチ付ア
イゾット衝撃値を測定した。その結果を表3に示す。
【0049】
【表3】
【0050】実施例22 MI10のアイソタクチックポリプロピレン(MS65
0、徳山曹達社製)80部と、平均粒径1.5μのタル
ク(P−4、日本タルク社製)20部と、分子量300
0のポリエチレングリコール1部からなる樹脂組成物
を、東洋精機製ブラベンダープラストグラフで混練し
(60rpm、3分間)、ペレッティングして射出成形
用ペレットを得た。このペレットを日本製鋼所製JC7
5SA射出成型機で180×120×50mm(板厚3
mm)の箱を成形した。この箱から、曲げ弾性率及びア
イゾット衝撃値測定用試験片を得た。
【0051】得られた試験片を用いて、曲げ弾性率及び
ノッチ付アイゾット衝撃値をJISK6758に準拠し
て測定した。その結果を表4に示す。実施例23 アイソタクチックポリプロピレン配合量を90部とし、
タルク配合量を10部とし、ポリエチレングリコール配
合量を2部としたこと以外は、実施例22と同様にし
て、試験片を得、曲げ弾性率及びノッチ付アイゾット衝
撃値を測定した。その結果を表4に示す。
【0052】実施例24 ポリエチレングリコール配合量を5部としたこと以外
は、実施例22と同様にして、試験片を得、曲げ弾性率
及びノッチ付アイゾット衝撃値を測定した。その結果を
表4に示す。
【0053】実施例25 分子量3000のポリエチレングリコールの代わりに分
子量300のポリエチレングリコールを用い、その配合
量を5部としたこと以外は、実施例22と同様にして、
試験片を得、曲げ弾性率及びノッチ付アイゾット衝撃値
を測定した。その結果を表4に示す。
【0054】実施例26 ポリエチレングリコールの代わりに分子量3000のポ
リプロピレングリコールを用い、その配合量を0.1部
としたこと以外は、実施例22と同様にして、試験片を
得、曲げ弾性率及びノッチ付アイゾット衝撃値を測定し
た。その結果を表4に示す。
【0055】実施例27 ポリプロピレングリコール配合量を1部としたこと以外
は、実施例26と同様にして、試験片を得、曲げ弾性率
及びノッチ付アイゾット衝撃値を測定した。その結果を
表4に示す。
【0056】実施例28 カルクの代わりに炭酸カルシウム(ソフトン2600、
備北粉化工業社製)を用い、その配合量を20部とし、
ポリプロピレングリコール配合量を1部としたこと以外
は、実施例26と同様にして、試験片を得、曲げ弾性率
及びノッチ付アイゾット衝撃値を測定した。その結果を
表4に示す。
【0057】実施例29 アイソタクチックポリプロピレン配合量を90部とし、
タルク配合量を10部とし、ポリプロピレングリコール
配合量を2部としたこと以外は、実施例26と同様にし
て、試験片を得、曲げ弾性率及びノッチ付アイゾット衝
撃値を測定した。その結果を表4に示す。
【0058】実施例30 ポリプロピレングリコール配合量を3部としたこと以外
は、実施例26と同様にして、試験片を得、曲げ弾性率
及びノッチ付アイゾット衝撃値を測定した。その結果を
表4に示す。
【0059】実施例31 アイソタクチックポリプロピレン配合量を70部とし、
タルク配合量を30部とし、ポリプロピレングリコール
配合量を3部としたこと以外は、実施例26と同様にし
て、試験片を得、曲げ弾性率及びノッチ付アイゾット衝
撃値を測定した。その結果を表4に示す。
【0060】実施例32 ポリプロピレングリコール配合量を5部としたこと以外
は、実施例26と同様にして、試験片を得、曲げ弾性率
及びノッチ付アイゾット衝撃値を測定した。その結果を
表4に示す。
【0061】実施例33 タルクの代わりに炭酸カルシウム(ソフトン2600、
備北粉化工業社製)を用い、分子量3000のポリプロ
ピレングリコールの代わりに分子量300のポリプロピ
レングリコールを用い、その配合量を5部としたこと以
外は、実施例26と同様にして、試験片を得、曲げ弾性
率及びノッチ付アイゾット衝撃値を測定した。その結果
を表4に示す。
【0062】
【表4】
【0063】実施例34 MI10のポリプロピレン(MS650、徳山曹達社
製)80部と、平均粒径1.5μのタルク(P−4、日
本タルク社製)20部からなる樹脂組成物100部に対
し、ステアリルアルコール0.5部及び分子量3000
のポリプロピレングリコール0.5部を添加し、これ
を、東洋精機製ブラベンダープラストグラフで混練し
(60rpm、3分間)、ペレッティングして射出成形
用ペレットを得た。このペレットを日本製鋼所製JC7
5SA射出成型機で180×120×50mm(板厚3
mm)の箱を成形した。この箱から、曲げ弾性率及びア
イゾット衝撃値測定用試験片を得た。
【0064】得られた試験片を用いて、曲げ弾性率及び
ノッチ付アイゾット衝撃値をJISK6758に準拠し
て測定した。その結果を表5に示す。実施例35 ステアリルアルコール及びポリプロピレングリコールの
代わりにステアリン酸を用い、その配合量を1部とした
こと以外は、実施例34と同様にして、試験片を得、曲
げ弾性率及びノッチ付アイゾット衝撃値を測定した。そ
の結果を表5に示す。
【0065】実施例36 ステアリン酸の代わりにステアリン酸カルシウムを用い
たこと以外は、実施例35と同様にして、試験片を得、
曲げ弾性率及びノッチ付アイゾット衝撃値を測定した。
その結果を表5に示す。
【0066】実施例37 ステアリン酸の代わりにステアリン酸ナトリウムを用い
たこと以外は、実施例35と同様にして、試験片を得、
曲げ弾性率及びノッチ付アイゾット衝撃値を測定した。
その結果を表5に示す。
【0067】実施例38 ステアリン酸の代わりにステアリン酸ブチルエステルを
用いたこと以外は、実施例35と同様にして、試験片を
得、曲げ弾性率及びノッチ付アイゾット衝撃値を測定し
た。その結果を表5に示す。
【0068】実施例39 ステアリン酸の代わりにステアリン酸ステアリルエステ
ルを用い、その配合量を0.1部としたこと以外は、実
施例35と同様にして、試験片を得、曲げ弾性率及びノ
ッチ付アイゾット衝撃値を測定した。その結果を表5に
示す。
【0069】実施例40 ステアリン酸ステアリルエステル配合量を1部としたこ
と以外は、実施例39と同様にして、試験片を得、曲げ
弾性率及びノッチ付アイゾット衝撃値を測定した。その
結果をラウリン酸を用いたこと以外は、実施例35と同
様にして、試験片を得、曲げ弾性率及びノッチ付アイゾ
ット衝撃値を測定した。その結果を表5に示す。
【0070】実施例41 ステアリン酸ステアリルエステル配合量を3部としたこ
と以外は、実施例39と同様にして、試験片を得、曲げ
弾性率及びノッチ付アイゾット衝撃値を測定した。その
結果を表5に示す。
【0071】実施例42 ステアリン酸の代わりにオレイン酸を用いたこと以外
は、実施例35と同様にして、試験片を得、曲げ弾性率
及びノッチ付アイゾット衝撃値を測定した。その結果を
表5に示す。
【0072】実施例43 ステアリン酸の代わりにオレイン酸ナトリウムを用いた
こと以外は、実施例35と同様にして、試験片を得、曲
げ弾性率及びノッチ付アイゾット衝撃値を測定した。そ
の結果を表5に示す。
【0073】比較例7 ステアリン酸の代わりにラウリル酸を用いたこと以外
は、実施例35と同様にして、試験片を得、曲げ弾性率
及びノッチ付アイゾット衝撃値を測定した。その結果を
表5に示す。
【0074】比較例8 ステアリン酸ステアリルエステル配合量を10部としこ
と以外は、実施例39と同様にして、試験片を得、曲げ
弾性率及びノッチ付アイゾット衝撃値を測定した。その
結果を表5に示す。
【0075】
【表5】
【0076】これらの結果から明らかなとおり、本発明
に係わる樹脂組成物においては、いずれも、曲げ弾性率
20000kgf/cm2 以上、ノッチ付アイゾット衝
撃値5kgcm/cmであり、剛性及び耐衝撃性に優れ
ている。これに対し、ステアリルアルコールを使用しな
い比較例1〜3の樹脂組成物においては、ノッチ付アイ
ゾット衝撃値がいずれも4kgcm/cm以下であり耐
衝撃性が劣るものであった。
【0077】
【発明の効果】本発明の射出成形用樹脂組成物において
は、無機充填材配合による衝撃低下がステアリルアルコ
ールの添加により改良され、剛性と衝撃とのバランスが
とれたものとなり、重量物輸送用のコンテナやパレッ
ト、その他の製品などの射出成形用樹脂組成物として好
適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 53/02 LLY 7142−4J //(C08L 23/10 23:28 53:02)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アイソタクチックポリプロピレン55〜
    93重量部と、塩素化ポリエチレン及びスチレン−プロ
    ピレン−エチレンブロック共重合体からなる群より選ば
    れる一種以上の樹脂2〜30重量部と、無機充填材5〜
    40重量部からなることを特徴とする射出成形用樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】 アイソタクチックポリプロピレン55〜
    95重量部と無機充填材45〜5重量部からなる樹脂組
    成物100重量部と、ステアリルアルコール、ラウリル
    アルコール、ポリアルキレングリコール、ステアリン
    酸、ステアリン酸塩、ステアリン酸アルキルエステル、
    オレイン酸及びオレイン酸塩からなる群より選ばれる一
    種以上の改質剤0.05〜6重量部とからなることを特
    徴とする射出成形用樹脂組成物。
JP3279710A 1991-05-10 1991-10-25 射出成形用樹脂組成物 Pending JPH0525333A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE1007034A3 (nl) * 1993-04-28 1995-02-21 Vito Bindersamenstelling voor poederspuitgieten.
WO2002079275A1 (fr) * 2001-03-29 2002-10-10 Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. Resine composite a base de polyolefine, son procede de preparation, procede et catalyseur de polymerisation d'un compose de vinyle
JP2008280361A (ja) * 2007-05-08 2008-11-20 Sumitomo Chemical Co Ltd ポリプロピレン系樹脂組成物
WO2016022922A1 (en) * 2014-08-08 2016-02-11 Braskem America, Inc. Composition comprising polypropylene and polyol, and method of making the same
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