JP2846815B2 - 電話装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複数のコードレス電話
機との無線制御を行う電話装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の装置では、通話が保留に
されたときに、待機中のコードレス電話機には、制御チ
ャネルでＬＥＤ情報等を送ることにより、保留を通知す
るように構成されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、口頭転送を受けるコードレス電話機は待機中
のままであり、この後、応答操作が行われた時点で、使
用可能な空き通話チャネルを検出する動作を実行するよ
うになっている。したがって、応答操作をしてから保留
にした元の相手と通話ができるまでには、空き通話チャ
ネルに移行するまでの時間が必要であり、操作性が悪い
という問題点があった。

【０００４】本発明は、複数のコードレス電話機に通話
チャネルで保留を通知する処理を迅速に行うことができ
る電話装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、それぞれが対
応するコードレス電話機との無線制御を行う複数の接続
手段と、通話中の第１のコードレス電話機が保留を行っ
た場合に、前記第１のコードレス電話機に対応する第１
の接続手段を含む前記複数の接続手段に保留を通知する
制御手段とを有し、前記複数の接続手段は、対応するコ
ードレス電話機が通話チャネルに移っているかどうかを
判断して、前記第１の接続手段以外の複数の接続手段
は、対応するコードレス電話機を空き通話チャネルに移
動させてから保留を通知し、前記第１の接続手段は、前
記第１のコードレス電話機にそのまま保留を通知するこ
とを特徴とする。

【０００６】

【実施例】図１は、本発明の一実施例におけるブロック
構成図である。

【０００７】この実施例は、本発明をボタン電話装置に
適用したものであり、このボタン電話装置の主装置１
は、本装置全体を制御する制御部２と、各外線６−１、
６−２や各電話機９−１〜９−３の状態等を記憶するメ
モリ３と、各外線６−１、６−２と各電話機９−１〜９
−３との通話路を制御するスピーチネットワーク４と、
上記各外線６−１、６−２を収容し、着信検出、回線捕
捉／開放、ダイヤル送出を行う外線インタフェース５
と、各接続装置８−１〜８−３を収容し、これら接続装
置８−１〜８−３との通信を制御し、制御部２から各電
話機９−１〜９−３への各種制御情報を送出したり、各
電話機９−１〜９−３から制御部２への各種キー情報を
受信する内線インタフェース７とを有する。

【０００８】また、各接続装置８−１〜８−３は、それ
ぞれ対応する電話機９−１〜９−３との無線制御を行
い、内線インタフェース７からの制御情報を電波に変換
して電話機９−１〜９−３に通知し、電話機９−１〜９
−３からの電波を変換して内線インタフェース７にキー
情報として通知する。

【０００９】また、電話機９−１〜９−３は、外線６−
１、６−２に対応して設けられたＬＥＤ付の外線キー１
０と、保留キー１１と、ハンドセット１２とを有する。

【００１０】図２は、図１に示すボタン電話装置の第１
の全体の動作を示すシーケンス図である。

【００１１】まず、外線インタフェース５を介して制御
部２が外線６−１からの着信を検出すると、接続装置８
−１に対して電話機９−１を通話チャネルに導くよう指
示する。そこで、接続装置８−１は、空通話チャネルを
検出して該通話チャネルに移動するように電話機９−１
に対して制御チャネルでチャネル切り替えを指示し、電
話機９−１は、制御チャネルで切り替え完了通知を返送
し、該通話チャネルに移動する。

【００１２】また、制御部２は、同様の制御を接続装置
８−２、８−３に対して行い、結果として電話機９−
２、９−３も通話チャネルに移動することになる。

【００１３】次に、制御部２は、各接続装置８−１、８
−２、８−３を介して各電話機９−１、９−２、９−３
に対して着信通知を行い、各電話機９−１、９−２、９
−３は着信音を鳴動し、外線キー１０−１１、１０−２
１、１０−３１のＬＥＤで着信（赤色速点滅）を表示す
る。

【００１４】そこで、電話機９−１がオフフックする
と、オフフック情報が接続装置８−１を介して制御部２
に通知され、制御部２は、外線インタフェース５を制御
して外線６−１を捕捉して着信に応答し、スピーチネッ
トワーク４を制御して外線６−１と電話機９−１との通
話路を接続する。

【００１５】また、制御部２は、接続装置８−２、８−
３を介して電話機９−２、９−３に対してビジー通知を
行う。これにより電話機９−２、９−３は着信音を停止
し、外線キー１０−２１、１０−３１のＬＥＤでビジー
（赤色点灯）を表示する。

【００１６】また、制御部２は、接続装置８−１を介し
て電話機９−１に対して使用中通知を行う。これによ
り、電話機９−１は着信音を停止し、外線キー１０−１
１のＬＥＤで使用中（緑色点灯）を表示する。さらに、
制御部２は、接続装置８−２、８−３を介して電話機９
−２、９−３に対し待機状態移行通知を行い、電話機９
−１のみが通話チャネルで外線６−１と通話中の状態に
なる。

【００１７】次に、電話機９−１が保留を行う場合の動
作を説明する。

【００１８】まず、接続装置８−１を介して保留キー１
１−１の押下情報が制御部２に通知され、制御部２は、
スピーチネットワーク４を制御して外線６−１に保留音
を接続する。また、接続装置８−２に対して電話機９−
２を通話チャネルに導くよう指示する。接続装置８−２
は、空通話チャネルを検出して該通話チャネルに移動す
るように電話機９−２に対して制御チャネルでチャネル
切り替えを指示し、電話機９−２は、制御チャネルで切
り替え完了通知を返送し、該通話チャネルに移動する。

【００１９】さらに、制御部２は、同様の制御を接続装
置８−３に対して行い、結果として電話機９−３も通話
チャネルに移動することになる。

【００２０】次に、制御部２は、各接続装置８−１、８
−２、８−３を介して各電話機９−１、９−２、９−３
に対して保留通知を行い、各電話機９−１、９−２、９
−３は外線キー１０−１１、１０−２１、１０−３１の
ＬＥＤで保留（赤色遅点滅）を表示する。

【００２１】ここまでで全電話機は、通話チャネルに移
行した状態で外線６−１の保留に応答できるようにな
る。

【００２２】次に、電話機９−１の使用者がオンフック
して電話機９−２の使用者に対して口頭で転送を伝え、
電話機９−２の使用者が保留に応答する場合の動作を説
明する。

【００２３】まず、接続装置８−２を介して外線キー１
０−２１の押下情報とオフフック情報が制御部２に通知
される。これにより、制御部２は、スピーチネットワー
ク４を制御して外線６−１と電話機９−２との通話路を
接続する。また、接続装置８−１、８−３を介して電話
機９−１、９−３に対してビジー通知を行い、電話機９
−１、９−３は、外線キー１０−１１、１０−３１のＬ
ＥＤでビジー（赤色点灯）を表示する。

【００２４】さらに、接続装置８−２を介して電話機９
−２に対して使用中通知を行い、電話機９−２は外線キ
ー１０−２１のＬＥＤで使用中（緑色点灯）を表示す
る。そして、接続装置８−１、８−３を介して電話機９
−１、９−３に対して待機状態移行通知を行い、電話機
９−２のみが通話チャネルで外線６−１と通話中の状態
となる。

【００２５】最後に、電話機９−２がオンフックして通
話を終了する場合の動作を説明する。

【００２６】まず、接続装置８−２を介してオンフック
情報が制御部２に通知される。これにより、制御部２
は、外線インターフェース５を制御して外線６−１を開
放し、スピーチネットワーク４を制御して外線６−１と
電話機９−２との通話路を切断する。

【００２７】また、接続装置８−２を介して電話機９−
２に対し待機状態移行通知を行い、電話機９−２は、待
機状態に移行する。さらに、全接続装置８−１、８−
２、８−３を介して制御チャネルを使用して全電話機９
−１、９−２、９−３に対して空通知を行い、全電話機
９−１、９−２、９−３は外線キー１０−１１、１０−
２１、１０−３１のＬＥＤで空（消灯）を表示する。

【００２８】なお、以上の説明では、電話機９−１が保
留を行った場合に、制御部２は接続装置８−２、８−３
を介して電話機９−２、９−３を共に通話チャネルに移
行させた後、電話機９−１、９−２、９−３に対して保
留を通知するようにしているが、本発明の実施例では制
御部２が接続装置８−１、８−２、８−３に対して保留
を通知し、各接続装置８−１、８−２、８−３が、対応
する電話機が通話チャネルに移っているかどうかを判断
して、接続装置８−１は、電話機９−１にそのまま保留
を通知し、接続装置８−２、８−３は、電話機９−２、
９−３を空通話チャネルに移動させてから保留を通知す
る。

【００２９】このようにすれば、制御部２の負荷軽減お
よび保留処理全体のスピードアップが図れるという効果
がある。

【００３０】さらに、上記実施例では、電話機９−１が
保留した場合に、電話機９−２、９−３に対しては制御
チャネルでチャネル切り替えを行って通話チャネルに移
動した後、通話チャネルで保留を通知しているが、制御
チャネルでのチャネル切り替え通知に保留情報を付加
し、チャネル切り替えと保留通知とを制御チャネルだけ
で通知するようにしてもよい。

【００３１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
それぞれが対応するコードレス電話機との無線制御を行
う複数の接続手段と、通話中の第１のコードレス電話機
が保留を行った場合に、前記第１のコードレス電話機に
対応する第１の接続手段を含む前記複数の接続手段に保
留を通知する制御信号とを有し、前記複数の接続手段
は、対応するコードレス電話機が通話チャネルに移って
いるかどうかを判断して、前記第１の接続手段以外の複
数の接続手段は、対応するコードレス電話機を空き通話
チャネルに移動させてから保留を通知し、前記第１の接
続手段は、前記第１のコードレス電話機にそのまま保留
を通知することにより、複数のコードレス電話機の保留
を通知するために制御手段に負担がかかることなく、複
数のコードレス電話機に通話チャネルで保留を通知する
処理を迅速に行うことができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すブロック図である。

【図２】図１に示すボタン電話装置の第１の全体の動作
を示すシーケンス図である。

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 それぞれが対応するコードレス電話機と
   の無線制御を行う複数の接続手段と； 通話中の第１のコードレス電話機が保留を行った場合
   に、前記第１のコードレス電話機に対応する第１の接続
   手段を含む前記複数の接続手段に保留を通知する制御手
   段と； を有し、 前記複数の接続手段は、対応するコードレス電話機が通
   話チャネルに移っているかどうかを判断して、前記第１
   の接続手段以外の複数の接続手段は、対応するコードレ
   ス電話機を空き通話チャネルに移動させてから保留を通
   知し、前記第１の接続手段は、前記第１のコードレス電
   話機にそのまま保留を通知する ことを特徴とする電話装
   置。
2. 【請求項２】 請求項１において、前記制御手段は、前記第１のコードレス電話機が保留を
   行った場合に、外線に保留音を接続するようにネットワ
   ーク手段を制御する ことを特徴とする電話装置。