JP2845277B2 - 在庫監視方法 - Google Patents

在庫監視方法

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JP2845277B2 JP18399888A JP18399888A JP2845277B2 JP 2845277 B2 JP2845277 B2 JP 2845277B2 JP 18399888 A JP18399888 A JP 18399888A JP 18399888 A JP18399888 A JP 18399888A JP 2845277 B2 JP2845277 B2 JP 2845277B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は製品在庫の監視方法にかかり、特に多品種少
量生産システムに適用して好適な在庫監視方法に関す
る。
(従来の技術) 従来、製品在庫の監視方法としては、製品の入庫台数
と出庫台数とのバランスをとり、在庫数を公差の範囲内
に納まるようにしたものが知られている(例えば、特開
昭62−83906号公報参照)。なお、その際に近年におい
ては計算機を利用して省力化が図られている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、生産工程や出庫工程では生産計画等に基づい
て比較的短時間周期により製品台数を把握することがで
きるが、従来では現在保有している在庫数が適正である
か否かをきめ細かに判断することができず、これによっ
て不要な在庫が増えて諸経費の増加、製品品質の経時的
な低下を招いたり、欠品発生やこれに伴う納期の遅れを
生じていた。
このような不都合を解消するためには、在庫数の把握
及び適正であるかの判断周期を短くしたり、公差を調整
したりしていたが、計算機が高負荷となったり最低在庫
数を増加させたり、不要な在庫異常を検出してしまうと
いう問題が発生していた。
本発明は上記問題点を解消するべく提案されたもの
で、その目的とするところは、適正在庫数と時々刻々変
化する実際の在庫数とを計算機の負荷を考慮して所定の
サンプル時刻で比較することにより、在庫異常を自動的
に検出してきめ細かな在庫管理を行ない、不要在庫の保
有や欠品の発生を防止するようにし、また不要な在庫異
常の検出を減らし、管理者の負担を減らすようにした在
庫監視方法を提供することにある。
(課題を達成するための手段) 上記目的を達成するため、本発明は、製品生産ライン
で製造された製品を入庫し、所定時刻に製品を所定数出
庫する製品倉庫における在庫監視方法において、製品の
入庫計画数と出庫計画数との差から所定サンプリング時
刻における在庫補正値を求め、この在庫補正値、初期在
庫数及び公差を用いた上下限の設定値より、各サンプリ
ング時刻における適正在庫数を予め設定して生産・在庫
管理装置の適正在庫数データ記憶部に記憶しておき、デ
ータ端末装置を介して検出される製品倉庫内の実在庫数
とその検出時点の適正在庫数とを生産・在庫管理装置の
比較演算手段によって比較し、実在庫数が適正在庫数の
範囲外になる比較結果の場合は、在庫異常として警告出
力による在庫異常処理を実行し、所定時刻の出庫計画に
対して、実際の出庫時刻が変更になった時点で、かつそ
の時点の実在庫数がその時点の適正在庫数の範囲外であ
る場合であっても、その時点から予め定めた時間内に、
実在庫数が前記適正在庫数データ記憶部に記憶された適
正在庫数の範囲内になることが予測される場合には、そ
の時点において前記生産・在庫管理装置は前記在庫異常
処理を実行しないようにしたものである。
(作用) 本発明においては、例えばベルトコンベアと直結して
製品が一台ずつ定周期で製品倉庫に入庫する場合の、毎
正時をサンプリング時刻とした入庫計画数の累計値と、
まとまった台数を一度に出庫する場合の出庫計画時刻に
対する出庫計画数との差から、各サンプリング時刻ごと
の動的な在庫補正値が算出される。この在庫補正製値、
初期在庫数及び公差を用いた上下限の設定値から、各サ
ンプリング時刻における適正在庫数が算出され、この適
正在庫数は生産・在庫管理装置の適正在庫数データ記憶
部に記憶される。
一方、時々刻々変化する製品倉庫内の実在庫数はデー
タ端末装置を介して自動的に検出、管理されており、こ
の実在庫数とその検出時点における適正在庫数データ記
憶部の適正在庫数とを生産・在庫管理装置の比較演算手
段が比較し、在庫異常と判断された場合には、警告出力
や仕掛指示順序の変更による在庫異常処理を実行する。
更に、出荷時刻の変更等により一時的に在庫異常とな
った場合でも、予め設定した一定の余裕時間内に実在庫
数が適正在庫数の範囲内になることが予測される場合に
は、その時点において生産・在庫管理装置は上述の在庫
異常処理を実行しないこととした。
(実施例) 以下、図に沿って本発明の一実施例を説明する。
まず、第2図は本発明の適用される生産システムの全
体を示したものであり、この生産システムは、例えば自
動車のエンジン等の多品種少量生産製品の組立、検査等
を行なうためのものである。
第2図において、1はホストコンピュータ等からなる
生産管理システム、2は工場に設けられたミニコンピュ
ータシステム等からなる生産・在庫管理装置、3は光ケ
ーブルによるLAN等のデータウェイ、41〜45は生産・在
庫管理装置2と組立ライン51や検査ライン52、製品スト
ック手段としての製品倉庫6との間で生産指示データや
生産実績データ、在庫データ等の授受を行なうデータ端
末、5は組立ライン51及び検査ライン52からなる生産ラ
インをそれぞれ示している。なお、生産管理システム1
と生産・在庫管理装置2との間では通信回線7やフロッ
ピーディスク(図示せず)を介してデータの授受が行わ
れる。
このように構成された生産システムにおいて、いま、
ベルトコンベアと直結して製品が一台ずつ定周期で入庫
する場合、比較的短時間周期のサンプリング時刻、例え
ば毎正時における生産ライン5から製品倉庫6に入庫す
る製品Aの計画累計台数が、以下の第1表のとおりであ
るとする。
この入庫計画累計台数は、製品Aの1日の総入庫計画
台数及び生産ライン5の稼働時間、休止時間等に基づい
て算出されたものである。
これに対し、トラックでまとまった台数を一度に出庫
する場合、製品倉庫6から出庫される製品Aの出庫計画
時刻に対する出庫計画台数及び出庫計画累計台数が、出
庫計画に基づいて第2表の如く決定されているとする。
次に、第1表及び第2表に基づいて、毎正時及び出庫
計画時刻をサンプリング時刻として、このサンプリング
時刻における入庫計画累計台数と出庫計画台数との差を
生産・在庫管理装置2により求めてこれを在庫補正値
(初期在庫数n0=0)とし、以下の第3表を作成する。
すなわちこの第3表において、10時10分までは出庫予
定がないため入庫計画累計台数がそのまま在庫補正値と
なり、また、10時10分においては出庫計画台数(30台)
が直前のサンプリング時刻(10時0分)における入庫計
画累計台数(20台)よりも多いために10台の欠品状態と
なっている。そして、11時0分においては入庫計画累計
台数が30台となるから、10時10分における出庫計画台数
(30台)に等しくなって欠品が補われ、在庫補正値はゼ
ロとなる。以後、同様にして各時刻における入庫計画累
計台数と出庫計画台数との差が求められ、これが在庫補
正値となる。
次いで、第3表に示された在庫補正値を基準とし、各
サンプリング時刻ごとの適正在庫数を算出して第4表を
作成すると共に、この第4表を生産・在庫管理装置2の
適正在庫数データ記憶部に格納する。ここで、製品Aの
初期在庫数n0を20台、公差を5台とした場合、適正在庫
数は次のようになる。
この第4表において、例えば10時0分から10時10分ま
での適正在庫数は35台〜45台であり、また10時10分から
11時0分までの適正在庫数は5〜15台となる。
以上の各表に従い、各時刻における製品Aの入庫計画
累計台数、出庫計画累計台数、在庫補正値(n0=0,n0
20)及び適正在庫数の関係を示すと第1図のようにな
る。
生産・在庫監視装置2は、第4表の適正在庫数と、デ
ータ端末45を介して検出した時々刻々変化する実際の在
庫数とを比較演算手段により逐次比較し、製品倉庫6に
おける製品Aの在庫監視を行う。そして、原則として実
際の在庫数が適正在庫数の範囲外となった場合には、在
庫異常と判断し、生産・在庫管理装置2が仕掛指示順序
の変更や警報出力等の在庫異常処理を行なう。
ここで、仮りに第2表の10時10分における出庫計画が
2分早まり、10時8分において製品Aが30台出荷された
とし、その時点の在庫数が5台であったとすると、第1
図から明らかなように10時0分から10時10分までの適正
在庫数は35〜45台であるから、10時8分の時点では本来
的に在庫異常となる。しかしながら、2分後の10時10分
になれば適正在庫数の範囲が変化して5〜15台となり、
この時点では現在の在庫数(5台)は適正在庫数となっ
て問題はない。
従って、適正在庫数と実際の在庫数との比較による在
庫監視を短い周期で頻繁に行なう場合でも、各比較時点
から若干の余裕時間を設定し、この余裕時間内に本来的
な在庫異常が解消する場合には最終的に在庫異常と判断
せずに生産・在庫監視装置2が在庫異常処理を行なわな
いことにより、仕掛順序計画等の補正頻度等を少なくす
ることができる。
なお、上記実施例では単一種類の製品の在庫監視を行
なう場合について説明したが、本発明は多品種製品につ
いても勿論適用することができる。
(発明の効果) 以上のように本発明によれば、入庫計画数及び出庫計
画数により在庫補正値を求め、この在庫補正値に基づき
適正在庫数を算出して現実の在庫数を計算機の負荷を考
慮して自動的かつ逐次監視するものであるから、きめ細
かな在庫管理が行なえるという効果がある。
また、在庫補正値により1日のうちで在庫数が最も少
なくなる時刻を検出することができ、この時刻の実際の
在庫数が最小になるように必要最小限の在庫を保有する
ことで、欠品を発生させず、かつ諸経費の負担が最も少
ない在庫管理を行なうことができる。更に、欠品発生の
おそれがある時刻も事前に検出可能であるため、仕掛順
序計画の補正等を余裕をもって行なうことができる 加えて、在庫監視に一定の余裕時間を持たせることに
より、各種計画の頻繁な補正が不要となり、生産ライン
の混乱を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の一実施例を示すもので、第
1図は時間に対する入庫計画累積台数、出庫計画累積台
数、在庫補正値及び適正在庫数の関係を示す図、第2図
は生産システムの構成図である。 2…生産・在庫管理装置、3…データウェイ 5…生産ライン、6…製品倉庫 45…データ端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 俊裕 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 内藤 正 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 高橋 清信 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 澤 昌司 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】製品生産ラインで製造された製品を入庫
    し、所定時刻に製品を所定数出庫する製品倉庫における
    在庫監視方法において、 製品の入庫計画数と出庫計画数との差から所定サンプリ
    ング時刻における在庫補正値を求め、 この在庫補正値、初期在庫数及び公差を用いた上下限の
    設定値より、各サンプリング時刻における適正在庫数を
    予め設定して生産・在庫管理装置の適正在庫数データ記
    憶部に記憶しておき、 データ端末装置を介して検出される製品倉庫内の実在庫
    数とその検出時点の適正在庫数とを生産・在庫管理装置
    の比較演算手段によって比較し、 実在庫数が適正在庫数の範囲外になる比較結果の場合
    は、在庫異常として警告出力による在庫異常処理を実行
    し、 所定時刻の出庫計画に対して、実際の出庫時刻が変更に
    なった時点で、かつその時点の実在庫数がその時点の適
    正在庫数の範囲外である場合であっても、その時点から
    予め定めた時間内に、実在庫数が前記適正在庫数データ
    記憶部に記憶された適正在庫数の範囲内になることが予
    測される場合には、その時点において前記生産・在庫管
    理装置は前記在庫異常処理を実行しないことを特徴とす
    る在庫監視方法。
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DE19628698C1 (de) * 1996-07-17 1997-10-09 Daimler Benz Ag Fahrzeugsitz
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