JP2845195B2 - 光触媒活性酸化チタンの形成方法 - Google Patents

光触媒活性酸化チタンの形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液相での析出現象
を利用して酸化チタン(TiO2 )粉体又は基材上に酸
化チタン(TiO2 )膜を形成させる光触媒活性酸化チ
タンの形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、500℃に保った気相中に塩化チ
タン溶液を噴霧することで光触媒活性粉体を得る方法が
知られている。また酸化チタン(TiO2 )膜の作製方
法としてはゾルゲル法、CVD法、スパッタ法、パイロ
ゾル法等が知られている。しかし、これらの方法では、
光触媒活性を得るために、400℃以上での焼成が必要
であり、室温では、光触媒活性のある酸化チタンが得ら
れなかった。そこで、低温で、しかも簡便な装置を用い
た、光触媒活性の高い酸化チタンの形成方法の確立が望
まれていた。
【0003】また、チタンフッ化水素酸にホウ酸あるい
は塩化アルミを添加した溶液にガラス基材を浸積して、
基材表面に酸化チタン(TiO2 )膜を形成する方法
(例えば、特開昭59−141441号公報、特開平1
−93443号公報)やチタンフッ化アンモニウムを含
む水溶液を用いたTiO2 膜形成方法(特開平3−28
5822号公報、特開平4−130017号公報)が知
られている。
【0004】しかし、前記のようなTiO2 膜形成方法
では、任意の形状にガラス基材の上にTiO2 膜を形成
できるが、光触媒活性はほとんどなく、光触媒活性に優
れた酸化チタン膜の形成方法の確立が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の事実に
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、光触
媒活性に優れたチタン粉体、チタン膜等の光触媒活性酸
化チタンの形成方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
光触媒活性酸化チタンの形成方法は、チタンフルオロ錯
体を含む水溶液中の下記反応式の平衡を右に進める添
加剤を添加し、過飽和になった溶液から光触媒活性酸化
チタン粉体を形成させることを特徴とする。
【0007】 TiF6 2- +2H2 O ⇔ TiO2 +4HF+2F- ─── 本発明の請求項2に係る光触媒活性酸化チタンの形成方
法は、チタンフルオロ錯体を含む水溶液中の上記反応式
の平衡を温度を上昇させることにより、右に進め、過
飽和になった溶液から光触媒活性酸化チタン粉体を形成
させることを特徴とする。
【0008】本発明の請求項3に係る光触媒活性酸化チ
タンの形成方法は、前記チタンフルオロ錯体が、チタン
フッ化アンモニウムであり、下記反応式の平衡を右に
進める添加剤、チタンフッ化アンモニウム及び水を含む
溶液と基材とを接触させて、この基材の表面に光触媒活
性TiO2 膜を形成させる光触媒活性酸化チタンの形成
方法であって、前記添加剤の濃度が前記溶液全量に対し
て0.05〜0.5mol/リットル及びチタンフッ化
アンモニウムの濃度が前記溶液全量に対して0.01〜
0.2mol/リットルであり、前記基材の表面に膜厚
100nm〜2μmの酸化チタン膜を形成させた後に、
100〜700℃で焼成することを特徴とする。 (NH4)2 TiF6 +2H2 O ⇔ TiO2 +4HF+2NH4 F─── 本発明の請求項4に係る光触媒活性酸化チタンの形成方
法は、前記添加剤がホウ酸であることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項5に係る光触媒活性酸化チ
タンの形成方法は、前記基材がガラス、酸化物又は金属
であることを特徴とする。
【0010】本発明の請求項6に係る光触媒活性酸化チ
タンの形成方法は、前記基材に無機塗料又は有機塗料が
塗布されていることを特徴とする。
【0011】本発明の請求項7に係る光触媒活性酸化チ
タンの形成方法は、前記溶液に、水と混和せず、かつ比
重が水より大きい溶剤をも添加することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
【0013】本発明に係る光触媒活性酸化チタン(Ti
2 )、特に、光触媒活性酸化チタン粉体の形成方法
は、チタンフルオロ錯体を含む水溶液中の下記反応式
の平衡を右に進める添加剤を添加し、過飽和になった溶
液から光触媒活性酸化チタン粉体を形成させる方法、 TiF6 2- +2H2 O ⇔ TiO2 +4HF+2F- ─── 又は、チタンフルオロ錯体を含む水溶液中の上記反応式
の平衡を温度を上昇させることにより、右に進め、過
飽和になった溶液から光触媒活性酸化チタン粉体を形成
させる方法を用いる。
【0014】さらに詳しく述べると、チタンフルオロ錯
体と添加剤の反応開始時の濃度は、前記溶液全量に対し
てチタンフルオロ錯体が0.2mol/リットル以下で
あり、前記溶液全量に対して添加剤が0.05mol/
リットル以上であるように調整する。混合後の添加剤の
濃度が前記溶液全量に対して0.05mol/リットル
未満の場合には、TiO2 粉体が析出しないので、0.
05mol/リットル以上の濃度で行うことが望まし
い。また、チタンフルオロ錯体の濃度が、前記溶液全量
に対して0.2mol/リットルを越える場合には、形
成される粉体はTiO2 ではなく、NH4 TiOF3
TiOF2 との混合されたものとなる傾向にある。すな
わち、TiO2 粉体を得るにはチタンフルオロ錯体は前
記溶液全量に対して0.2mol/リットル以下である
ことが好ましい。チタンフルオロ錯体を供給する出発物
質としてはチタンフッ化アンモニウムなどがあげられる
が、これに限られるわけではない。添加剤として用いる
物質は、ホウ酸、アルミニウム、塩化アルミニウムなど
があげられるが、これらに限られるわけではない。フッ
素と錯体を形成し、上記反応式の平衡を右に移動させ
ることができ、かつ形成された錯体が溶液中に安定に存
在するものであればよい。室温での乾燥で光触媒活性T
iO2 粉体が得られるが、より高温で乾燥してもかまわ
ない。
【0015】本発明に係る光触媒活性酸化チタン(Ti
2 )、特に、光触媒活性酸化チタン膜の形成方法は、
前記チタンフルオロ錯体が、チタンフッ化アンモニウム
であり、下記反応式の平衡を右に進める添加剤、チタ
ンフッ化アンモニウム及び水を含む溶液と基材とを接触
させる。 (NH4)2 TiF6 +2H2 O ⇔ TiO2 +4HF+2NH4 F─── 前記添加剤の濃度が前記溶液全量に対して0.05〜
0.5mol/リットルであることが必要である。さら
に、チタンフッ化アンモニウムの濃度が前記溶液全量に
対して0.01〜0.2mol/リットルであることが
必要である。すなわち、前記添加剤の濃度が前記溶液全
量に対して0.05mol/リットル未満の場合には、
酸化チタン(TiO2 )膜が形成されず、チタンフッ化
アンモニウムの濃度が前記溶液全量に対して0.2mo
l/リットルを越える場合には、形成される膜がTiO
2 ではなく、NH4 TiOF3 とTiOF2 とが混合さ
れた膜となる。したがって、前記添加剤の濃度が前記溶
液全量に対して0.05〜0.5mol/リットル及び
チタンフッ化アンモニウムの濃度が前記溶液全量に対し
て0.01〜0.2mol/リットルである場合に、前
記基材の表面に酸化チタン(TiO2 )膜が形成され
る。
【0016】この酸化チタン(TiO2 )膜を100n
m〜2μmの膜厚にして、前記基材の表面に酸化チタン
膜を形成させた後に、100〜700℃で焼成すること
により、光触媒活性に優れた光触媒活性酸化チタン膜が
形成される。すなわち、この酸化チタン膜の膜厚が10
0nm未満の場合には、光触媒性能が低くなってしま
う。
【0017】本発明に用いる添加剤としては、チタンフ
ッ化アンモニウム及び水を含む溶液を酸化チタン(Ti
2 )過飽和状態にするものであれば良く、ホウ酸であ
ることが好ましい。
【0018】本発明に用いる基材としては、チタンフッ
化アンモニウムを含む前記溶液と反応し難いものであれ
ば良く、ガラス、酸化物又は金属であることが好まし
い。この基材に無機塗料又は有機塗料が塗布されている
ことが、より好ましい。
【0019】ここで、平衡を保っている溶液に、核とし
て働く粉体が存在すると、溶液中でのTiO2 の生成を
助長することになり、この結果、基材への酸化チタン膜
の形成の効率が悪くなる傾向にある。また、新たに基材
を溶液に浸漬させる際に、通常は、溶液中に沈殿してい
る析出したTiO2 の粉体が舞い上がり、基材への酸化
チタン膜の形成に不都合を生ずる傾向にある。
【0020】したがって、前記溶液に、水と混和せず、
かつ比重が水より大きい溶剤をも添加することが好まし
い。この溶剤としては、例えば、塩化ベンゼン等が挙げ
られる。すなわち、水と混和せず、かつ比重が水より大
きい塩化ベンゼン等の溶剤を用いることにより、酸化チ
タン膜が形成される途中で液中に生ずるTiO2 の粉体
が、下側に存在する前記溶媒側に移動する。このため、
平衡を保っている溶液に、核として働く粉体が存在せ
ず、溶液中でのTiO2 の生成を助長する働きを防止で
き、また、新たに溶液に基材を浸漬させる際にも、Ti
2 の粉体の舞い上がりが低減され、基材への酸化チタ
ン膜の形成が均一になり、効率的に行われる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0022】以下に、本発明の具体的な実施例及び比較
例を示すが、本発明は、下記実施例に限定されるもので
はない。
【0023】(実施例1)チタンフッ化アンモニウム
0.4mol/リットル水溶液62.5ミリリットルと
ホウ酸0.5mol/リットル水溶液100ミリリット
ルとを混合して、水を加えて調整し、反応溶液250ミ
リリットルを得た。TiO2 粉体の粒径が10Å以上に
なるまで、前記反応溶液を30℃に保った。TiO2
体形成後、このTiO2 粉体をろ過して、十分に洗浄
し、室温(25℃)で乾燥して光触媒活性酸化チタン
(TiO2 )粉体を得た。
【0024】(実施例2)室温(25℃)でチタンフッ
化アンモニウム0.1mol/リットル水溶液(反応溶
液)を作製した。TiO2 粉体の粒径が10Å以上にな
るまで、前記反応溶液を80℃に保った。室温(25
℃)で乾燥して光触媒活性酸化チタン(TiO2 )粉体
を得た。
【0025】(実施例3)実施例1において、室温で乾
燥した後に、100℃で焼成した以外は、実施例1と同
様にして、光触媒活性酸化チタン粉体を得た。
【0026】(実施例4)実施例1において、室温で乾
燥した後に、150℃で焼成した以外は、実施例1と同
様にして、光触媒活性酸化チタン粉体を得た。
【0027】(実施例5)実施例1において、室温で乾
燥した後に、200℃で焼成した以外は、実施例1と同
様にして、光触媒活性酸化チタン粉体を得た。
【0028】(実施例6)実施例1において、室温で乾
燥した後に、250℃で焼成した以外は、実施例1と同
様にして、光触媒活性酸化チタン粉体を得た。
【0029】(実施例7)実施例1において、室温で乾
燥した後に、300℃で焼成した以外は、実施例1と同
様にして、光触媒活性酸化チタン粉体を得た。
【0030】(実施例8)実施例1において、室温で乾
燥した後に、500℃で焼成した以外は、実施例1と同
様にして、光触媒活性酸化チタン粉体を得た。
【0031】(実施例9)実施例1において、得られた
反応溶液に、よく洗浄したガラス基板を浸漬し、ガラス
基板の表面にTiO2 膜が100nmの厚みに形成され
るまで浸漬した。このTiO2 膜が形成されたガラス基
板を十分に洗浄した後、500℃で焼成して、光触媒活
性酸化チタン膜を得た。
【0032】(実施例10)実施例9において、基板と
して、ガラス基板に代えて、白色メラミン塗料を塗布し
た鉄板を用い、焼成温度を100℃にした以外は、実施
例9と同様にして、光触媒活性酸化チタン膜を得た。
【0033】(実施例11)実施例9において、基板と
して、ガラス基板に代えて、ステンレス基板を用いた以
外は、実施例9と同様にして、光触媒活性酸化チタン膜
を得た。
【0034】(実施例12)実施例9において、ガラス
基板の表面にTiO2 膜が1μmの厚みに形成されるま
で浸漬した以外は、実施例9と同様にして、光触媒活性
酸化チタン膜を得た。
【0035】(実施例13)実施例9において、溶液2
50ミリリットルに塩化ベンゼン溶液100ミリリット
ルをも添加して用い、焼成温度を300℃にした以外
は、実施例9と同様にして、光触媒活性酸化チタン膜を
得た。
【0036】(比較例1)チタニアゾル溶液〔富士チタ
ン工業(株)製;商品名DC−Ti〕をTiO2濃度3
重量%に調整し、110℃で乾燥して、TiO2 粉体を
得た。
【0037】(比較例2)実施例9において、ガラス基
板の表面にTiO2 膜が40nmの厚みに形成されるま
で浸漬した以外は、実施例9と同様にして、酸化チタン
膜を得た。
【0038】(比較例3)チタニアゾル溶液〔富士チタ
ン工業(株)製;商品名DC−Ti〕をTiO2濃度3
重量%に調整し、よく洗浄したガラス基板をこの溶液に
浸漬して、10〜30cm/minの速度で引き上げ、
ディップコーティングした後に、100℃で乾燥後、5
00℃で焼成して酸化チタン膜を得た。
【0039】このようにして得られた酸化チタン(Ti
2 )粉体及び酸化チタン(TiO 2 )膜の光触媒性能
評価を次のようにして行った。酸化チタン粉体の場合
は、酸化チタン粉体0.1gを300ccの容器に設置
し、酸化チタン膜の場合は、酸化チタン膜が形成された
基板を5cm×5cmに切り取り、300ccの容器に
設置し、容器内の濃度が約50ppmになるようにアセ
トアルデヒドを注入し、ブラックライトを照射して、そ
の半減期を測定することにより光触媒性能を評価した。
その結果を表1に示した。
【0040】
【表1】
【0041】表1の結果、実施例は比較例に比べて、ア
セトアルデヒド除去性能の半減期が短く、すなわち光触
媒活性が高いことが確認できた。
【0042】また、実施例13については、基材への酸
化チタン膜の形成が、均一になり、より効率的に行われ
ることが確認できた。
【0043】
【発明の効果】本発明の請求項1及び請求項2に係る光
触媒活性酸化チタンの形成方法は、添加剤を添加し、又
は、温度を上昇させ、過飽和になった溶液から光触媒活
性酸化チタン粉体を形成させるので、本発明の請求項1
及び請求項2に係る光触媒活性酸化チタンの形成方法に
よると、光触媒活性を発現する構造、比表面積を十分有
しているため、光触媒性能に優れた光触媒活性酸化チタ
ン粉体が得られる。
【0044】本発明の請求項3乃至請求項6に係る光触
媒活性酸化チタン形成方法は、添加剤の濃度が溶液全量
に対して0.05〜0.5mol/リットル及びチタン
フッ化アンモニウムの濃度が前記溶液全量に対して0.
01〜0.2mol/リットルであり、基材の表面に膜
厚100nm〜2μmの酸化チタン膜を形成させた後
に、100〜700℃で焼成するので、本発明の請求項
3乃至請求項6に係る光触媒活性酸化チタン形成方法に
よると、光触媒活性を発現する構造、膜厚を十分有して
いるため、光触媒性能に優れた光触媒活性酸化チタン膜
が得られる。
【0045】本発明の請求項7に係る光触媒活性酸化チ
タン形成方法は、溶液に、水と混和せず、かつ比重が水
より大きい溶剤をも添加するので、本発明の請求項7に
係る光触媒活性酸化チタン形成方法によると、基材への
酸化チタン膜の形成が均一になり、効率的に行われるた
め、光触媒性能に優れた光触媒活性酸化チタン膜が得ら
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−183325(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C01G 23/053

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チタンフルオロ錯体を含む水溶液中の下
    記反応式の平衡を右に進める添加剤を添加し、過飽和
    になった溶液から光触媒活性酸化チタン粉体を形成させ
    ることを特徴とする光触媒活性酸化チタンの形成方法。 TiF6 2- +2H2 O ⇔ TiO2 +4HF+2F- ───
  2. 【請求項2】 チタンフルオロ錯体を含む水溶液中の上
    記反応式の平衡を温度を上昇させることにより、右に
    進め、過飽和になった溶液から光触媒活性酸化チタン粉
    体を形成させることを特徴とする光触媒活性酸化チタン
    の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記チタンフルオロ錯体が、チタンフッ
    化アンモニウムであり、下記反応式の平衡を右に進め
    る添加剤、チタンフッ化アンモニウム及び水を含む溶液
    と基材とを接触させて、この基材の表面に光触媒活性T
    iO2 膜を形成させる光触媒活性酸化チタンの形成方法
    であって、前記添加剤の濃度が前記溶液全量に対して
    0.05〜0.5mol/リットル及びチタンフッ化ア
    ンモニウムの濃度が前記溶液全量に対して0.01〜
    0.2mol/リットルであり、前記基材の表面に膜厚
    100nm〜2μmの酸化チタン膜を形成させた後に、
    100〜700℃で焼成することを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の光触媒活性酸化チタンの形成方
    法。 (NH4)2 TiF6 +2H2 O ⇔ TiO2 +4HF+2NH4 F───
  4. 【請求項4】 前記添加剤がホウ酸であることを特徴と
    する請求項1乃至請求項3いずれかに記載の光触媒活性
    酸化チタンの形成方法。
  5. 【請求項5】 前記基材がガラス、酸化物又は金属であ
    ることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の光触媒
    活性酸化チタンの形成方法。
  6. 【請求項6】 前記基材に無機塗料又は有機塗料が塗布
    されていることを特徴とする請求項3乃至請求項5いず
    れかに記載の光触媒活性酸化チタンの形成方法。
  7. 【請求項7】 前記溶液に、水と混和せず、かつ比重が
    水より大きい溶剤をも添加することを特徴とする請求項
    1乃至請求項6いずれかに記載の光触媒活性酸化チタン
    の形成方法。
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