JP2845181B2 - 加入者回路 - Google Patents

加入者回路

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JP2845181B2
JP2845181B2 JP7269114A JP26911495A JP2845181B2 JP 2845181 B2 JP2845181 B2 JP 2845181B2 JP 7269114 A JP7269114 A JP 7269114A JP 26911495 A JP26911495 A JP 26911495A JP 2845181 B2 JP2845181 B2 JP 2845181B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M19/00Current supply arrangements for telephone systems
    • H04M19/001Current supply source at the exchanger providing current to substations
    • H04M19/005Feeding arrangements without the use of line transformers

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  • Power Engineering (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Interface Circuits In Exchanges (AREA)
  • Devices For Supply Of Signal Current (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加入者回路に関
し、特に受話器がおかれている状態での加入者回路のフ
ック電圧制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の加入者回路におけるオン
フック状態(加入者が受話器をおいている状態)の構成
を示すシステムブロック図である。
【0003】図4を参照して、正、負の入力端子+、−
と、この入力端子間の電圧を増幅して基準電圧(第1の
基準電圧)VREF1を中心にして互いに同振幅で逆極性の
電圧を発生する2つの出力O、O ̄(但し記号「 ̄」は
反転を示す)とを有する差動入力差動出力型の平衡増幅
器A1の正転および反転出力端子O、O ̄(反転)と、T
ip、Ringの各端子との間に抵抗値RFを有する抵抗R5
6をそれぞれ接続し、Tip端子から抵抗値Rを有する抵
抗R1、R3を介して平衡増幅器A1の負入力(反転入
力)端子−と正転出力端子Oとに帰還をかけ、同様にRi
ng端子から抵抗値Rを有する抵抗R2、R4を介して平衡
増幅器A1の正転入力端子+と反転出力端子O ̄とに帰
還をかけて単位反転増幅器を構成している。
【0004】平衡増幅器A1の反転出力端子O ̄と、ト
ランスファー型の電子スイッチSW1の共通端子との間
に抵抗R14、R15を直列に接続する。
【0005】この電子スイッチSW1のメーク側端子
(A側)には、基準電圧(第3の基準電圧)VREF3を接
続する。また、電子スイッチSW1のブレーク側(B
側)は接地電位に接続する。
【0006】そして、抵抗R14、R15の共通接続点を、
低域ろ波器L.P.F.(Low Pass Filter)の入力に接続
し、低域ろ波器L.P.F.の出力は電圧電流変換回路A2
入力に接続される。
【0007】低域ろ波器L.P.F.の出力電圧は、電圧電流
変換回路A2によって電流に変換され、平衡増幅器A1
反転入力端子−に入力する。
【0008】ここで、この電圧電流変換回路A2は抵抗
値Rの抵抗R13で電圧が電流に変換され、入力電圧に対
する出力電流の変換係数をGmとすると、 Gm=1/R …(1) となる。なお、平衡増幅器A1の平衡出力のための同相
帰還の基準検出電圧(VREF1に相当)を平衡増幅器A1
に印加される負の電源電圧VBBの1/2にとるものとす
る。
【0009】そして、定電流源I1の出力は、ブレーク
タイプのスイッチSW2を介して平衡増幅器A1の正転入
力端子+に接続する。
【0010】ここで、オンフック状態では、電子スイッ
チSW1はA側に接続され、ブレークタイプのスイッチ
SW2は閉じていて、電流源I1が平衡増幅器A1の正転
入力端子+に接続されているものとする。
【0011】また、オフフック状態(加入者が受話器を
上げている状態)は、電子スイッチSW1はB側に接続
され、ブレークタイプのスイッチSW2は開状態とされ
電流源I1が切り離されているものとする。
【0012】次に、オフフック時のTip、Ring端子電圧
を計算する。
【0013】Tip端子とRing端子との間には負荷が接続
されず、抵抗R1〜R4の抵抗値Rは数百KΩと比較的大
きいので、抵抗R5、R6には電流がほとんど流れない。
従って、Tip端電圧と平衡増幅器A1の反転出力端子O ̄
とは同電位となる。
【0014】また同様にRing端子と平衡増幅器A1の正
転出力端子Oとは同電位になる。
【0015】そして、平衡増幅器A1は同相帰還の基準
電位として、基準電圧VREF1を負の電源電圧の1/2に
とっているため、GND(接地)−反転出力端子O ̄間
の電圧と負の電源電圧VBB−正転出力端子O間の電圧と
は等しい。
【0016】従って、GND−Tip端子間電圧と、負の電源
電圧VBB−Ring間電圧とは等しく、これをV0とおく。
【0017】平衡増幅器A1の出力端子に注目して式を
たてると、次式(2)が成り立つ。
【0018】
【数1】
【0019】上式(2)において{}内の項が得られるの
は、電圧電流変換回路A2で上式(1)で示された出力電流
が抵抗値Rの抵抗R1、R3により再度、電圧電流変換回
路A 2の入力電圧と同じ電圧値に変換されるからであ
る。
【0020】上式(2)をI1Rについて解くと次式(3)が
導かれる。
【0021】
【数2】
【0022】ここでオンフック時のTip、及びRing電圧
0をVREF3で制御できるように、 V0=VREF3 …(4) とすると、上式(3)は I1R=VREF3 …(5) となり、抵抗R14とR15の比に係わりがなくなる。
【0023】すなわち、オフフック時の給電抵抗を決定
する抵抗R14とR15の比を変えても、常に一定のオンフ
ック時Tip、及びRing電圧が得られる。
【0024】そして、この電圧制御は基準電圧(第3の
基準電圧)VREF3と定電流I1により行い、これらの関
係は上式(5)を満足するように制御すれば、オンフック
時のTip、Ring端子電圧は上式(4)のようになる。
【0025】このようにオンフック時に、Tip、Ring端
子電圧を制御することにより、平衡増幅器A1の出力が
振り切れることを防止している。このことは、オンフッ
ク状態での各種信号を正常に送受するための手段として
必須条件である。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の加入者回路
では、オンフック時のTip、Ring端電圧を制御するため
の制御信号が基準電圧VREF3と定電流I1の2つが必要
とされ、回路構成が複雑とされ、ひいてはコストアップ
になる(低コスト化を阻止する要因となる)という問題
点があった。
【0027】また、一方の制御信号である定電流I1
低域ろ波回路L.P.F.を介さないため、これに重畳したノ
イズ成分が直接Tip、Ring端に出力されることになり、
結果としてノイズ特性が悪いという問題点もあった。
【0028】さらに、この2つの制御信号間のばらつき
の影響により、Tip、Ring端電圧のばらつきをさらに大
きくするという問題点もあった。
【0029】従って、本発明は、上記従来技術の問題点
を解消し、加入者回路におけるオンフック時のTip、Rin
g端子電圧を制御する回路において、ローノイズ(低雑
音)化と、低耐圧部での制御を可能とする加入者回路を
提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、正転入力端子と反転入力端子の2つの入
力端子間の電圧を増幅し、第1の基準電圧を中心にして
正転出力と反転出力が互いに同振幅で逆極性の電圧を発
生する平衡増幅器と、2線式線路の一方と前記平衡増幅
器の反転入力端子間、前記2線式線路の他方と前記平衡
増幅器の正転入力端子間、及び前記平衡増幅器の反転入
力端子と正転出力端子間、前記平衡増幅器の正転入力端
子と反転出力端子間にそれぞれ接続された同一の抵抗値
を有する第1〜第4の抵抗と、前記2線式線路の前記一
方と前記平衡増幅器の反転出力端子との間、および前記
2線式線路の前記他方と前記平衡増幅器の正転出力端子
との間に接続された第5、第6の抵抗と、前記平衡増幅
器の反転出力端子の電圧と、オンフック時の2線式線路
の電圧を制御する第2の基準電圧とを電圧加算する加算
器と、入力端が前記加算器の出力に接続されオフフック
時の給電抵抗を設定する可変減衰器と、入力端が前記可
変減衰器の出力に接続された低域ろ波回路と、前記低域
ろ波回路の出力電圧を電流に変換し、その電流出力が前
記平衡増幅器の入力に接続された電圧電流変換回路と、
を備えたことを特徴とする加入者回路を提供する。
【0031】また、本発明の加入者回路は、前記平衡増
幅器の反転出力端子と前記加算器との間に減衰機能付き
レベルシフトの手段を備え、前記第2の基準電圧源は前
記第2の基準電圧源の電圧値に前記減衰機能付きレベル
シフト手段と同じ減衰量を掛けた値とし、前記加算器に
第3の基準電圧が加算され、前記可変減衰器は前記第3
の基準電圧を基準として動作し、さらに前記可変減衰器
と前記ろ波器との間に前記第3の基準電圧を減算する減
算器を備えたことを特徴としている。
【0032】本発明においては、差動出力端が2線式線
路のTip及びRing端子に所定の抵抗を介して接続される
平衡型増幅器A1の一の出力端電圧とオンフック電圧制
御用の基準電圧VREF2とを加算器Addにて加算し、該加
算器の出力を給電抵抗制御用の可変型減衰器ATTに入力
し、該可変型減衰器の出力を低域ろ波回路L.P.F.を介し
て電圧電流変換回路A2に入力し、該電圧電流変換回路
の出力を前記平衡型増幅器A1に入力して直流帰還ルー
プを形成したことにより、オンフック電圧制御用の基準
電圧VREF2に重畳されたノイズ成分は低域ろ波回路L.P.
F.で除去され、Tip、Ring端子におけるノイズの発生を
防ぐものである。また、本発明によれば、制御部を簡単
な回路で低耐圧部にレベルシフトする構成とした場合、
低コストの低耐圧C−MOS(相補型MOS)で構成す
ることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して以下に説明する。
【0034】
【実施形態1】図1は、本発明の一実施形態に係る加入
者回路の構成を示す図である。
【0035】図1を参照して、本実施形態は、正転およ
び反転入力端子+、−と、この2つの入力端子間の電圧
を増幅し、電源電圧の半分の電圧である基準電圧(第1
の基準電圧)VREF1を中心にして正転出力Oと反転出力
O ̄が互いに同振幅で逆極性の電圧を発生する差動入力
差動出力型の平衡増幅器A1の正転および反転出力O、
O ̄と、2線式線路の端子Tip、Ringとの間に抵抗値RF
の抵抗R5、R6をそれぞれ接続し、Tip端子から抵抗値
Rの抵抗R1、R3を介して平衡増幅器A1の反転入力端
子−と正転出力端子Oとに帰還をかけ、同様にRing端子
から抵抗値Rの抵抗R2、R4を介して演算増幅器A1
正転入力端子+と反転出力端子O ̄とに帰還をかけて単
位反転増幅器を構成している。
【0036】加算器Addは、平衡増幅器A1の反転出力
端子O ̄の電圧と第2の基準電圧VREF2とを電圧加算
し、加算器Addの出力は可変減衰器ATTの入力に接続さ
れる。
【0037】可変減衰器ATTの出力は低域ろ波回路L.P.
F.に入力され、低域ろ波回路L.P.F.の出力電圧が電圧電
流変換回路A2によって電流に変換される。
【0038】電圧電流変換回路A2は抵抗値Rの抵抗R
13で電圧を電流に変換し、この時の変換係数(Gm)は
3/Rとされ電流出力Iは、 I=K3V/R …(6) で与えられる。
【0039】電圧電流変換回路A2の出力は平衡増幅器
1の反転入力端子に接続される。
【0040】図1に示す本実施形態において、オンフッ
ク時のTip、Ring端子電圧を計算する。この計算におい
て前記従来例と基本的には同じであるので、同一部分は
その計算過程を省略する。
【0041】平衡増幅器A1は正転出力Oと反転出力O
 ̄間電圧の1/2を検出して同相帰還がかけられている
ので、GND(接地)−Tip端子間電圧と負の電源電圧
BB−Ring間電圧とは等しく、これをV0とおく。
【0042】そして、可変減衰器ATTの減衰量をK2
し、平衡増幅器A1の出力端子に注目して式を解くと、 V0=V0−K23(V0+VREF2) …(7) となる。
【0043】上式(7)をV0について解くと、 V0=−VREF2 …(8) となり、K2、K3と関係がなくなる。
【0044】このことは、K2、K3を制御してオフフッ
ク時の給電抵抗を変化させても、VREF2さえ固定であれ
ば、常に一定のオンフック時電圧が得られることを示し
ている。
【0045】
【実施形態2】図2は、本発明の第2の実施形態に係る
加入者回路の構成を示す図である。図2において、図1
と同一の機能を有する構成要素には同一符号を付与し、
またその説明を省略する。以下では前記第1の実施形態
との相違点を中心に本実施形態を説明する。
【0046】図2を参照して、本実施形態は、平衡増幅
器A1の反転出力端子O ̄の電圧を検出して、例えば単
一の5V電源の範囲内に収める減衰機能付きレベルシフ
ト回路LSは、GND電位を基準に電圧を反転し、かつ
1で減衰させるものである。
【0047】このレベルシフト回路LSの出力と、オン
フック時のTip、Ring端電圧を決定する基準電圧K1
REF2と、交流信号で回路が飽和することを防止するため
の第3の基準電圧VREF3とが加算器Addに入力され、加
算器Addの出力は可変減衰器ATTに入力されて、第3の
基準電源VREF3を基準として一定の値K2で減衰され
る。
【0048】可変減衰器ATTの出力と、第3の基準電圧
REF3と同じ値の基準電圧VREF3が減衰器Subに入力さ
れる。
【0049】減算器Subの出力は、低域ろ波回路L.P.F.
の出力電圧が電圧電流変換回路A2によって電流に変換
される。
【0050】電圧電流変換回路A2は抵抗値Rの抵抗値
13で電圧を電流に変換する。この時の変換係数
(Gm)は、図1に示した前記第1の実施形態と同様
に、K3/Rで、上式(6)の関係となる。
【0051】電圧電流変換回路A2の出力は平衡増幅器
1の反転入力端子に接続される。
【0052】図2に示した本実施形態は、オンフック時
のTip、Ring端電圧制御を低電圧の回路で実現するため
のものである。このため、平衡増幅器A1の反転出力電
圧を検出して+5Vの範囲にレベルシフトしている。
【0053】そして、加算された基準電圧K1REF2
て、オンフック時のTip、Ring端電圧を制御している。
同時に第3の基準電圧VREF3を加算することにより、加
算器Addや可変減衰器ATTのアンプに対し入力交流信号
が動作範囲内に保たれることを保証している。
【0054】減衰器Subは、加算された第3の基準電圧
REF3分の影響をなくすため、同じ基準電圧VREF3を減
算して、元の信号レベルに戻す働きをしている。従っ
て、図1の前記第1の実施形態における上式(7)に相当
する計算式は、次式(9)のようになる。
【0055】
【数3】
【0056】ここで、可変減衰器ATTの減衰量K2が、
加算された基準電圧VREF3にかからないのは、可変減衰
器ATTがVREF3を基準として動作しているからである。
そして、上式(9)により、 V0=−VREF2 …(10) となり、前記第1の実施形態の結果式(8)と同一にな
る。
【0057】上式(10)からわかるように、V0はK2とは
無関係となり、給電抵抗を制御するK2を可変させて
も、V0は一定となる。
【0058】本実施形態においても、電圧VREF2を制御
するだけで、オンフック時のTip、Ring端子電圧が制御
できる。
【0059】ここで、可変減衰器ATTは、本加入者回路
における等価給電抵抗を決定するものである。
【0060】図3は、本発明の第3の実施形態として、
前記第2の実施形態の回路構成をより具体的に示すブロ
ック図を示している。図3において、図2と同一の要素
には同一符号を付与し、その説明を省略する。
【0061】図3を参照して、図2における減衰機能付
きレベルシフト回路LSと加算器Addは、一端が平衡増
幅器A1の反転出力端子O ̄に接続された抵抗R7と、正
転入力端子が基準電圧VREF4に接続された演算増幅器O
1と、一端が抵抗R7の他端と演算増幅器OP1の反転
入力端子とに共通接続され、他端が演算増幅器OP1
出力端子に接続された抵抗R8と、から構成されてい
る。
【0062】また、図2における減算器Subは、一端が
可変減衰器ATTの出力に接続された抵抗R9と、一端が
基準電圧VREF2に接続された抵抗R11と、一端が接地電
位GNDに接続された抵抗R10と、正転入力が抵抗R9
の他端と抵抗R10の他端とに共通接続された演算増幅器
OP2と、演算増幅器OP2の出力と反転入力端子間に接
続された抵抗R12と、から構成されている。
【0063】また、抵抗R11の他端は演算増幅器OP2
の反転入力と抵抗R12の一端とに共通接続されている。
【0064】図3を参照して、図2における、第2の基
準電圧VREF2と第3の基準電圧VREF3の加算制御を、演
算増幅器OP1の正転入力端子に接続されている、第4
の基準電圧VREF4の1カ所で処理している。
【0065】ここで、前記第2の実施形態と同様に計算
する。
【0066】まず、減衰機能付きレベルシフト回路と加
算器を構成する演算増幅器OP1について計算する。こ
れに要求される特性としては、図2からわかるように、
10+K1REF2+VREF3の出力電圧を得ることであ
る。
【0067】ここで、演算増幅器OP1の出力電圧をV
OP1とすると、次式(11)のようになるように、抵抗R7
8と第4の基準電圧VREF4を設定すればよい。
【0068】
【数4】
【0069】すなわち、次式(12)、(13)となるように各
々を設定すれば、図2と等価になる。
【0070】
【数5】
【0071】次に、減算器を構成する演算増幅器OP2
について計算する。ここに要求される特性としては、可
変減衰器ATTの出力電圧VATTと基準電圧VREF3との引
き算であり、数式ではVATT−VREF2の演算となる。
【0072】演算増幅器OP2と抵抗R9〜R12とで差動
増幅器を構成すれば減算器処理が可能となる。すなわ
ち、 R9=R10=R11=R12 …(14) の条件で上述したような接続では、演算増幅器OP2
出力電圧VOP2は、 VOP2=VATT−VREF2 …(15) となり、所望の特性が実現できる。
【0073】上述したように各定数を設定することによ
り、図3に示す本実施形態は、図2と等価になり、図3
におけるオンフック時のTip、Ring端子電圧V0は、図2
と同様に、 V0=−VREF2 …(16) となり、第2の基準電圧VREF2を変えることで所望のオ
ンフック時のTip、Ring端子電圧を得ることができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
加入者回路オンフック状態のTip、Ring端子電圧制御
を、全て低域ろ波回路の前段にて一括して処理すること
でノイズ特性を大幅に改善できるという効果を有する。
【0075】また、本発明によれば、制御部を簡単な回
路で低耐圧部にレベルシフトする構成にしたので、ロー
コストの低耐圧C−MOS(相補型MOS)で構成でき
るという利点も有する。また、C−MOSで構成できる
ということはCPU等でのソフト処理が可能となるとい
う効果も有する。
【0076】さらに、本発明によれば、このレベルシフ
ト回路に与えるバイアス電圧とオンフック電圧制御信号
を同一の基準電圧で制御できる構成としたので回路の簡
単化が達成され、ひいては低コスト化を実現可能とする
という効果も有する。また、このバイアス電圧の効果に
より、単電源動作でも交流信号がクランプせず、オンフ
ック状態での各種信号の伝送時にでも正常動作できると
いう効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示す図である。
【図2】本発明の他の実施形態の構成を示す図である。
【図3】図2に示した、本発明の他の実施形態の具体的
な回路構成を示す図である。
【図4】従来のオンフック状態の加入者回路の構成を示
す図である。
【符号の説明】
1〜R15 抵抗 A1 平衡増幅器 A2 電圧電流変換回路 LS 減衰機能付きレベルシフト回路 ATT 可変減衰器 Add 加算器 Aub 減算器 VREF1〜VREF4 基準電圧源 L.P.F. 低域ろ波器 OP1、OP2 演算増幅器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04Q 3/42 - 3/42 107 H04M 19/00 - 19/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正転入力端子と反転入力端子の2つの入力
    端子間の電圧を増幅し、第1の基準電圧を中心にして正
    転出力と反転出力が互いに同振幅で逆極性の電圧を発生
    する平衡増幅器と、 2線式線路の一方と前記平衡増幅器の反転入力端子間、
    前記2線式線路の他方と前記平衡増幅器の正転入力端子
    間、及び前記平衡増幅器の反転入力端子と正転出力端子
    間、前記平衡増幅器の正転入力端子と反転出力端子間に
    それぞれ接続された同一の抵抗値を有する第1〜第4の
    抵抗と、 前記2線式線路の前記一方と前記平衡増幅器の反転出力
    端子との間、および前記2線式線路の前記他方と前記平
    衡増幅器の正転出力端子との間に接続された第5、第6
    の抵抗と、 前記平衡増幅器の反転出力端子の電圧と、オンフック時
    の2線式線路の電圧を制御する第2の基準電圧とを電圧
    加算する加算器と、 入力端が前記加算器の出力に接続されオフフック時の給
    電抵抗を設定する可変減衰器と、 入力端が前記可変減衰器の出力に接続された低域ろ波回
    路と、 前記低域ろ波回路の出力電圧を電流に変換し、その電流
    出力が前記平衡増幅器の入力に接続された電圧電流変換
    回路と、 を備えたことを特徴とする加入者回路。
  2. 【請求項2】前記平衡増幅器の反転出力端子と前記加算
    器との間に減衰機能付きレベルシフトの手段を備え、 前記第2の基準電圧源は前記第2の基準電圧源の電圧値
    に前記減衰機能付きレベルシフト手段と同じ減衰量を掛
    けた値とし、 前記加算器に第3の基準電圧が加算され、 前記可変減衰器は前記第3の基準電圧を基準として動作
    し、 さらに前記可変減衰器と前記低域ろ波回路との間に前記
    第3の基準電圧を減算する減算器を備えたことを特徴と
    する請求項1記載の加入者回路。
  3. 【請求項3】前記減衰機能付きレベルシフト手段と前記
    加算器とが、 一端が前記平衡増幅器の反転出力に接続された第7の抵
    抗と、 反転入力端子が前記第7の抵抗の他端に接続された第1
    の演算増幅器と、 一端が前記第1の演算増幅器の反転入力端子と前記第7
    の抵抗の他端とに共通接続され、他端が前記第1の演算
    増幅器の出力端子に接続された第8の抵抗と、 を備え、 前記第1の演算増幅器の正転入力端子に第4の基準電圧
    が接続されたことを特徴とする請求項2記載の加入者回
    路。
  4. 【請求項4】前記減算器が、 一端が前記可変減衰器の出力端子に接続された第9の抵
    抗と、 正転入力端子が前記第9の抵抗の他端に接続された第2
    の演算増幅器と、 一端が接地され、他端が前記第2の演算増幅器の正転入
    力端子と前記第9の抵抗の他端とに共通接続された第1
    0の抵抗と、 一端が前記第2の基準電圧に接続され、他端が前記第2
    の演算増幅器の反転入力端子に接続された第11の抵抗
    と、 一端が前記第2の演算増幅器の反転入力端子と前記第1
    1の抵抗の他端とに共通接続された第12の抵抗と、 を備えたことを特徴とする請求項2記載の加入者回路。
  5. 【請求項5】差動出力端が2線式線路のTip及びRing端
    子に所定の抵抗を介して接続される平衡型増幅器の反転
    出力端電圧とオンフック時の2線式線路の電圧を制御す
    第2の基準電圧とを加算器にて電圧加算し、該加算器
    の出力を、オフフック時の給電抵抗を設定する可変減衰
    器に入力し、該可変型減衰器の出力を低域ろ波回路を介
    して電圧電流変換手段に入力し、該電圧電流変換手段の
    出力を前記平衡型増幅器に入力して直流帰還ループを形
    成してなることを特徴とする加入者回路。
  6. 【請求項6】前記平衡増幅器の反転出力端子と前記加算
    器との間に減衰機能付きレベルシフトの手段を備え、 前記オンフック電圧制御用の基準電圧値に前記減衰機能
    付きレベルシフト手段と同一の減衰量を乗じた値を、前
    記加算器にオンフック電圧制御用の基準電圧として入力
    し、 さらに前記加算器には第3の入力として別の基準電圧が
    入力加算され、 前記可変型減衰器は前記第3の基準電圧を基準として動
    作し、 前記可変減衰器と前記低域ろ波回路との間に前記第3の
    基準電圧を減算する減算器を、備えたことを特徴とする
    請求項5記載の加入者回路。
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