JPH0568120A - 給電回路 - Google Patents

給電回路

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JPH0568120A
JPH0568120A JP3226002A JP22600291A JPH0568120A JP H0568120 A JPH0568120 A JP H0568120A JP 3226002 A JP3226002 A JP 3226002A JP 22600291 A JP22600291 A JP 22600291A JP H0568120 A JPH0568120 A JP H0568120A
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circuits
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JP3226002A
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Inventor
Kenji Takato
健司 高遠
Kazuhiro Yoshida
和弘 吉田
Kazuyuki Minohara
和之 簔原
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Fujitsu Ltd
Fujitsu Communication Systems Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Fujitsu Communication Systems Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M19/00Current supply arrangements for telephone systems
    • H04M19/001Current supply source at the exchanger providing current to substations
    • H04M19/005Feeding arrangements without the use of line transformers

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  • Power Engineering (AREA)
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  • Devices For Supply Of Signal Current (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ディジタル交換機の加入者回路の給電回路に
必要なインピーダンス特性等の諸特性を安定に得る。 【構成】 TIP線と接地電位間の電圧を検出する第1
の電圧検出回路2、RING線とVBB電位間の電圧を
検出する第2の電圧検出回路3、TIP線に出力が接続
された第1の双方向定電流回路4、この回路と負の入力
同志が相互に接続され、RING線に出力が接続された
第2の双方向定電流回路5、TIP線とRING線間に
接続されて抵抗分割によりVBB/2からの同相信号を
検出する同相信号検出回路6、電圧検出回路の出力電流
を加算する電流加算回路7、この回路に接続して給電回
路に流れる電流を制限する電流制限回路8、この出力中
の交流成分を除去するLPF回路8′、この回路の出力
をVBB/2を中心とした一対の差動電圧に変換し、そ
れぞれの電圧を低インピーダンスで双方向性定電流回路
に与える差動電圧出力回路9とで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加入者回路における給電
回路に関する。給電回路は、オフフック時に通話を可能
するための通話電流を電話機に供給する回路である。こ
の給電回路として、従来はコイルを用いた受動回路が用
いられていたが、電子回路の発達により最近は電子回路
を用いた給電回路が用いられるようになってきている。
【0002】
【従来の技術】図11は給電回路の従来例(米国特許N
o4476350 BATTERYFEED CIRC
UIT OCT,9,1984)を示す回路図である。
図において、U5はTIP線に電流を供給する双方向定
電流回路(IEEE JOURNAL OF SOLI
D−STATE CIRCUITS. VOL. SC
−16,No.4 AUGUST 1981“HIGH
VOLTAGE IC FOR A TRANSFO
RMERLESS TRUNK AND SUBSCR
IBER LINE INTERFACE”参照)、U
6はRING線に電流を供給する双方向定電流回路であ
る。これら定電流回路U5,U6は相補的に動作し、例
えば定電流回路U5から電流が流れ出すと、この電流は
TIP線とRING線間に接続された電話機1を流れて
定電流回路U6に入り、該定電流回路U6に吸い込まれ
るように動作する。
【0003】TIP線とRING線の電圧は、差動増幅
器U1に入り、該差動増幅器U1はこのTIP線とRI
NG線の電圧の差電圧VTRを検出する。ここで、差動
増幅器U1の出力はVTR×α(α<1)となるよう
に、回路定数が設定される。
【0004】そして、この差動増幅器U1の出力は反転
増幅器U2に入る。該反転増幅器U2の負入力には定電
流源I1が接続されている。この定電流源I1は、オン
フック状態で給電電流が0の時に、TIP線,RING
線をそれぞれ地気,VBBより一定のバイアス電圧をと
るために設けられている。
【0005】抵抗R1に流れる電流はVTR×α/R1
(抵抗R1の値として識別符号をそのまま用いた。以下
同じ)である。この電流から定電流源I1による電流i
1が差し引かれる。そして、この差し引かれた電流が反
転増幅器U2の帰還抵抗R2に流れる。この電流が帰還
抵抗R2に流れることにより、反転増幅器U2の出力V
oが決まる。従って、次式が成り立つ。
【0006】 {(VTR×α/R1)−i1}×R2=−Vo これから、反転増幅器U2の出力Voは次式で表され
る。 Vo=−{(VTR×α/R1)−i1}×R2 (1) この出力Voは、ローパスフィルタLPを経て、差動増
幅器U8を構成するトランジスタQ31のベースに入
る。そして、該差動増幅器U8からはVo=0の時、Q
31,Q32はそれぞれI2/2の電流を等しく流すが
Vo≠の場合、Q31には(I2/2)−(Vo/2R
3),Q32には(I2/2)+(Vo/2R4)で決
まる電流が増幅器U3とU4に流れる。増幅器U3,U
4は流入する電流を電圧に変換して、それぞれ双方向定
電流回路U5,U6に入る。ここで、増幅器U3とU4
の出力の出力電圧差はVoに比例し、位相は180゜異
なっている。従って、双方向定電流回路U5,U6は−
Vo/R3,+Vo/R4に比例した電流を流すため、
相補的に働き、電話機1に電流を供給することになる。
【0007】なお、定電流源I1の電流は、電源電圧V
BBを擬似しており、(1)式より分かるように、反転
増幅器U2の出力Voは、VBB−VTRを擬似するこ
とになる。また、増幅器U3,U4の出力はVBB/2
に対して対称でない(I2の電流分VBB/2よりずれ
る)が、同相信号検出回路U7による双方向定電流回路
U5,U6へのフィードバックが強く働き、U7の出力
が、I2の電流分をキャンセルするように働いて、TI
P,RINGの電圧のバランスをとるようになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の回路
は、TIP線とRING線間の電圧VTRを検出し電流
に変換した後、電流I1を引いた電流を基準に、電圧を
発生し、この電圧をフィードバックして給電特性を制御
するようになっている。このため、I1の設定が難し
く、電源電圧VBB(通常は−48V)が変動した場
合、I1の設定を切り換えないとVBBの変動にもかか
わらず給電電流を供給しようとするため、線路抵抗が長
距離等のために大きくなった場合、TIP≒地気,RI
NG≒VBB間のダイナミックレンジが不足し、最悪の
場合、給電回路のトランジスタが飽和して十分な機能を
発揮しないという問題があった。
【0009】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであって、第1に加入者回路の給電回路に必要な諸
特性(定抵抗給電特性,給電電流制限特性,高い差動イ
ンピーダンス特性,低い同相インピーダンス特性)をT
IP≒地気,RING≒VBB間のダイナミックレンジ
の不足を生ずることなく、安定に得ることができる給電
回路を提供することを目的としており、第2にオンフッ
クトランスミッション動作を小さいアイドリング電流を
流すことで実現できる給電回路を提供することを目的と
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は第1の発明の原理
ブロック図、図2は第2の発明の原理ブロック図であ
る。図11と同一のものは、同一の符号を付して示す。
図1において、2はTIP線と接地電位間の電圧を検出
し、検出した電圧に応じた電流を出力する第1の電圧検
出回路、3はRING線とVBB電位間の電圧を検出
し、検出した電圧に応じた電流を出力する第2の電圧検
出回路、4はその出力がTIP線と接続された第1の双
方向定電流回路、5は該第1の双方向定電流回路4とそ
の一方の入力が相互接続され、その出力がRING線と
接続された第2の双方向定電流回路、6はTIP線とR
ING線間に接続されて同相信号を検出し、その出力が
前記第1及び第2の双方向定電流回路4,5の共通入力
部に接続された同相信号検出回路、7は前記第1及び第
2の電圧検出回路2,3の出力電流を合成する電流加算
回路、8は電流加算回路7に接続されて、給電回路に流
れる電流を制限する電流制限回路、8′は電流制限回路
8出力の交流信号を除去するLPF回路、9は前記LP
F回路8′の出力よりVBB/2を中心とした一対の差
動出力電圧を前記第1及び第2の双方向性定電流回路
4,5に与える差動電圧出力回路である。
【0011】図2において図1と同一のものは、同一の
符号を付して示す。同図において、10は第1及び第2
の電圧検出回路2,3の電流出力を1/Nに制限する1
/N回路、11はTIP線とRING線間にオフフック
時TIP,RINGに一定のバイアス電圧を発生させる
ためにアイドル電流を流すバイアス回路である。その他
の回路は図1と同じである。
【0012】
【作用】(第1の発明)第1及び第2の電圧検出回路
2,3でTIP線〜GND,RING線〜VBB間の電
圧を検出し、検出した電圧に応じた電流の和をフィード
バックして抵抗特性を実現する。図3は抵抗特性の説明
原理図である。電圧VAを印加した時に、電圧検出回路
VDがこれを検出し、その検出電圧の1/K倍の制御電
流iaを出力する。
【0013】定電流源Iは、この制御電流iaをN倍し
た電流IAを出力するものとすると、ia,IAはそれ
ぞれ次式で表される。 ia=VA/K IA=ia×N=(VA/K)×N ここで、等価抵抗RaはVA/IAで表されるので、 Ra=VA/IA=VA/((VA/K)×N) =K/N となり一定となる。これは抵抗特性をもっていることを
示している。
【0014】給電電流が増大する場合には、電流制限回
路8が動作して、給電電流が一定になるように制限す
る。また、差動信号に対しては、双方向定電流回路4,
5が定電流源であるため本来、高出力インピーダンスで
あることで対応し、同相信号に対しては同相信号検出回
路6がTIP線とRING線の中点の電位を検出し、そ
れを双方向定電流回路4,5に共通入力することでフィ
ードバックし、双方定電流源の電流を、同相信号の電圧
に比例して変化させることで抵抗特性を与え、低インピ
ーダンスにすることで対応している。 (第2の発明)定抵抗給電特性,給電電流制限特性,高
い差動インピーダンス特性,低い同相インピーダンス特
性について第1の発明と同じである。それに加えて、本
発明ではオンフックトランスミッション(オンフック状
態でも加入者回路より音声信号と同等の信号を加入者端
末に送出できるようにした機能)を実現するために、バ
イアス回路11を設け、更に、このオンフックトランス
ミッション時に流すアイドル電流を制限するために、1
/N回路10で電流加算回路7の出力を1/Nにして給
電回路の等価抵抗をN倍し、必要なバイアス電圧を、少
ないアイドル電流で得て消費電流の増加を抑制してい
る。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図4は第1の発明の一実施例を示す回路図
である。図1と同一のものは、同一の符号を付して示
す。図において、M1は第1の電圧検出回路2を構成す
るミラー回路、M2は第2の電圧検出回路3を構成する
ミラー回路である。ミラー回路は、入力電流と等しい電
流を出力電流として得る回路である。例えば、ミラー回
路の具体的構成は図5の(a)に示すような構成となっ
ており、入力と出力との電流値は等しい。(b)はミラ
ー回路を示す記号である。
【0016】双方向定電流回路4,5としては、図に示
すようなトランスコンダクタンスアンプが用いられてい
る。このアンプは、TIP線又はRING線の電位の如
何に拘らず、出力電流が入力電圧に比例する回路であ
る。従って、その出力インピーダンスは極めて高いもの
となる。これらトランスコンダクタンスアンプ4,5の
負入力には、同相信号検出回路6の出力が入っている。
この同相信号検出回路6はTIP線とRING線の中点
の電位(同相信号)を一対の抵抗Rcと、VBB/2に
接続されたRdにより検出して、その電圧に応じた電圧
をアンプ4,5の負入力に共通に入力している。従っ
て、TIP線とRING線の同相インピーダンス(抵抗
Rc,Rdの比及びトランスコンダクタンスアンブの電
圧電流変換比により決まる)は小さい値、例えば50Ω
をとることができるようになっている。同相インピーダ
ンスはRc,Rdの比を変ることで自由に設定できる。
【0017】電圧検出回路2,3では抵抗Rbがそれぞ
れの電圧(VTG,VRB)を検出し、検出した電圧に
ほぼ比例した電流を出力する。電圧検出回路2のミラー
回路M1の出力はミラー回路M3の入力側に接続され、
ミラー回路M2の出力はミラー回路M3の出力側に接続
され、これら電流出力は接続点で加算される。この回路
が電流加算回路7である。
【0018】電流加算回路7の出力には電流制限回路8
の入力が接続されており、該電流制限回路8の出力はL
PF8′を構成するミラー回路M4の入力に接続されて
いる。このミラー回路M4は、トランジスタのエミッタ
に抵抗がそれぞれ付加されており、トランジスタQ3の
エミッタ抵抗には並列にコンデンサC1が接続され、ロ
ーパスフィルタを構成している。
【0019】LPF8′の出力は、ミラー回路M5の入
力に接続され、ミラー回路M5は2個の出力を持ってい
る。その第1の出力は、ミラー回路M6に接続され、第
2の出力は抵抗Reを介して電圧VBB/2に接続され
ている。一方、ミラー回路M6の出力も抵抗Reを介し
て電圧VBB/2に接続されている。
【0020】一対の抵抗Reに発生するVBB/2を基
準とした電位は、それぞれバッファアンプ20,21を
介してそれぞれ前記双方向定電流回路4,5の正入力に
入っている。
【0021】電流制限回路8において、Q1はそのコレ
クタがグランドに接地され、コレクタ・ベース間に電流
制限用基準電圧VLが接続されたトランジスタ、Q2は
そのベースが接地され、コレクタがミラー回路M4の入
力側に接続され、そのエミッタに抵抗Rtが接続され、
抵抗Rtの他端はトランジスタQ1のエミッタと接続さ
れている。このように構成された回路の動作を説明すれ
ば、以下のとおりである。
【0022】ミラー回路M1,M2では検出された電圧
VTG,VRBに応じた電流が発生する。これらの電流
は加算され、電流加算回路7により電流制限回路8に入
力する。
【0023】電流制限回路8は、トランジスタQ1,Q
2のトランジスタと抵抗Rtとで構成されており、Q1
のベースは電圧VLに接続されている。トランジスタQ
1,Q2のベース・エミッタ電圧がほぼ等しいものとす
ると、電流制限回路に入力した電流による抵抗Rtの電
圧降下VRtがVLよりも小さい場合には、トランジス
タQ1はオフ状態であり、入力電流は全てトランジスタ
Q2に流れる。
【0024】ここで、電流が増加してVRt=VLとな
ると、それ以上の電流はトランジスタQ1側から流れる
ようになる。つまり、電流制限回路8に入力する一定以
上の電流は、抵抗Rt,基準電圧VLで定まる値以上は
トランジスタQ2に流れ込まない。
【0025】トランジスタQ2に流れる電流は、ミラー
回路M4のトランジスタQ3,Q4で反転されるが、Q
3のエミッタ抵抗に接続されたコンデンサC1により交
流成分が除去され、Q4からは直流成分のみが出力され
る。
【0026】トランジスタQ4の電流はミラー回路M5
に入力し、ミラー回路M5は2個の出力電流を出力す
る。この出力電流の内の1つはミラー回路M6に入る。
他の出力電流はVBB/2間に接続された抵抗Reに流
れる。ミラーM6の出力電流も同様にVBB/2間に接
続された抵抗Reに流れる。
【0027】このようにして、それぞれの抵抗Reに発
生した電圧はバッファアンプ20,21を介して、双方
向定電流回路4,5の正入力に入る。そして、これら双
方向定電流回路4,5は、抵抗Reで発生した電圧に比
例して給電電流を出力する。それぞれの抵抗Reに発生
する電圧は、VBB/2に対し、値が等しく、極性は反
対(差動)であり、VTG+VRBの電圧に比例したも
のであるから、先に図3で説明した原理に従って、抵抗
特性の給電及び電流制限回路8で定まる制限値での給電
を行う。
【0028】図6は本発明による給電電流特性を示す図
である。図において、横軸は線路抵抗、縦軸は給電電流
である。電流制限回路8の抵抗Rtと基準電圧VLの関
係により、その出力電流特性は制限電流が種々の値を取
り得る。例えば、制限電流が50mAの場合には、f1
までが抵抗特性、f2が電流制限特性を示している。
【0029】従って、本発明では、従来例のようにVT
Rでなく、VTG,VRGに基づいて給電が制御される
ため、電圧VTG,VRBが0Vに近づくにつれて、自
然に給電電流が減少するので、回路的に簡単で従来例の
ように線路抵抗が大きい時のTIP,RINGのダイナ
ミックレンジの問題や回路が飽和することは本質的にな
い。
【0030】図7は第2の発明の一実施例を示す回路図
である。図2,図4と同一のものは、同一の符号を付し
て示す。図において、10は電流制限回路8と接続さ
れ、前記第1及び第2の電圧検出回路2,3の出力を1
/Nに制限する1/N回路、11はTIP線とRING
線間にオフフック時にアイドル電流を流すためのバイア
ス回路である。その他の構成は図4と同じである。この
ように構成された回路の動作を説明すれば、以下のとお
りである。
【0031】このように構成された回路のオンフックト
ランスミッション時の等価回路は、図8に示すようなも
のとなる。(a)では、給電抵抗はRA,RBでそれぞ
れ示されている。オンフック状態で電流が流れないの
で、抵抗RA,RBには電圧は発生しない。給電抵抗R
A,RBは、通常電子回路により構成されるため、この
給電抵抗より信号を送出しようとする場合に、一定の電
圧が必要となリ(バイアス電圧)、一定の直流電流を流
す等の工夫が必要となる。
【0032】(a)では、回線に交流電圧源による誘導
の結合状態が示されている。このように、同相で誘導電
圧が印加されることを交流誘導というが、この交流誘導
による電流はLSSGR等の規格によれば、TIP又は
RINGそれぞれ12mAop(ピーク値)にもなる。
従って、給電抵抗RA,RBで示される給電回路が電流
を一定方向しか流せない場合には、この12mA以上の
電流(例えば15mA)をアイドル電流として流してや
る必要がある。
【0033】本発明では、双方向定電流回路4,5を給
電回路として用いているので、一定バイアス電圧さえ、
確保されればアイドル電流を減らすことが可能である。
即ち、(b)に示すように給電抵抗RA,RBの値を数
倍(例えば5倍)にすることで、アイドル電流を数分の
1(1/5)に減らしても必要なバイアス電圧が確保で
きる。この時、同相インピーダンスは直流インピーダン
ス(200Ω)よりも小さく(50Ω)設定しており、
12mAの交流誘電流による電圧降下およびオンフック
トランスミッションでの信号電圧に対しバイアス電圧は
確保される。
【0034】図9は本発明による給電抵抗制御の原理説
明図である。給電回路4,5は双方向の定電流源により
構成されている。同相インピーダンスは、同相信号検出
回路6のTIP,RING線間に接続された一対の抵抗
の接続点より検出され、定電流源4,5にフィードバッ
クされる。
【0035】給電抵抗を決定するフィードバックは、T
IP〜GND,RING〜VBB間の電圧を検出する電
圧検出回路2,3の出力を加算し、1/N回路10を通
してそれぞれの定電流源4,5にフィードバックされて
いる。
【0036】通常の給電状態では、N=1であり給電抵
抗は約200Ωを示すが、オンフックトランスミッショ
ン時には、N=5となり給電抵抗は200×5=100
0(Ω)の給電抵抗となる。従って、3mAのバイアス
電流でも15mAと同じバイアス電圧を確保することが
できる。
【0037】図7に示す実施例は、図9で説明したよう
な動作を行うものである。この時伝送すべき信号はRC
V信号として給電回路に印加されている。なお、通常の
給電回路としての動作は、図4に示す第1の実施例と同
じである。
【0038】図10は1/N回路の具体的構成例を示す
図である。図に示すように、スイッチ部20と1/N部
21とで構成されている。スイッチ部20は制御信号V
inにより、VIN≫Vthの場合はQ7がオンし、Q
8がオフ,VIN≪Vthの場合はQ7がオフし、Q8
がオンする。Q5とQ6は抵抗RnaとRnbによりミ
ラー回路を構成するが、抵抗値Rna:Rnb=1:N
−1に設定することで、Q5とQ6に流れる電流はN−
1:1の比になる。Q8がオンするとQ5とQ6の両方
の電流が出力されるが、Q8がオフすると、Q5の電流
は全てQ7に流れるため、この回路の出力電流は入力の
1/Nとなる。このようにして、電流をそのまま通すか
1/Nにするかを決定するものである。
【0039】このように構成された回路において、オン
フックトランスミッション動作時に、元の1/Nにされ
て出ていくことになる。
【0040】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば第1に加入者回路の給電回路に必要な諸特性(定
抵抗給電特性,給電電流制限特性,高い差動インピーダ
ンス特性,低い同相インピーダンス特性)を安定に得る
ことができる給電回路を提供することを目的としてお
り、第2にオンフックトランスミッション動作時に小さ
いアイドル電流を流すことができる給電回路を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の原理ブロック図である。
【図2】第2の発明の原理ブロック図である。
【図3】抵抗特性の原理説明図である。
【図4】第1の発明の一実施例を示す回路図である。
【図5】ミラー回路の説明図である。
【図6】本発明による給電電流特性を示す図である。
【図7】第2の発明の一実施例を示す回路図である。
【図8】オンフックトランスミッション時の等価回路を
示す図である。
【図9】本発明による給電抵抗制御の説明図である。
【図10】1/N回路の具体的構成例を示す回路図であ
る。
【図11】給電回路の従来例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 電話機 2,3 電圧検出回路 4,5 双方向定電流回路 6 同相信号検出回路 7 電流加算回路 8 電流制限回路 8′ LPF回路 9 差動電圧出力回路 10 1/N回路 11 バイアス回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 和弘 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 簔原 和之 神奈川県横浜市港北区新横浜三丁目9番18 号 富士通コミユニケーシヨン・システム ズ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル交換機の加入者回路におい
    て、 TIP線と接地電位間の電圧を検出し、検出した電圧に
    応じた電流を出力する第1の電圧検出回路(2)と、 RING線とVBB電位間の電圧を検出し、検出した電
    圧に応じた電流を出力する第2の電圧検出回路(3)
    と、 その出力がTIP線と接続された第1の双方向定電流回
    路(4)と、 該第1の双方向定電流回路(4)とその負の入力同志が
    相互接続され、その出力がRING線と接続された第2
    の双方向定電流回路(5)と、 TIP線とRING線間に接続されて抵抗分割によりV
    BB/2からの同相信号を検出し、その出力が前記第1
    及び第2の双方向定電流回路(4),(5)の共通入力
    部に接続された同相信号検出回路(6)と、 前記第1及び第2の電圧検出回路(2),(3)の出力
    電流を加算する電流加算回路(7)と、 該電流加算回路(7)に接続されて、給電回路に流れる
    電流を制限する電流制限回路(8)と、 電流制限回路(8)の出力の交流成分を除去するLPF
    回路(8′)と、 前記LPF回路(8′)の出力をVBB/2を中心とし
    た一対の差動電圧に変換し、それぞれの電圧を低インピ
    ーダンスで前記第1及び第2の双方向性定電流回路
    (4),(5)に与える差動電圧出力回路(9)とで構
    成された給電回路。
  2. 【請求項2】 前記電流加算回路(7)、電流制限回路
    (8)及び差動電圧出力回路(9)をミラー回路で構成
    したことを特徴とする請求項1記載の給電回路。
  3. 【請求項3】 前記電流制限回路(8)は、 そのエミッタに前記第2の電圧検出回路(3)の出力が
    入り、そのベースは電流制限用基準電位VLに接続され
    た第1のトランジスタ(Q1)と、 そのベースに基準電位が、そのエミッタに抵抗(Rt)
    が接続された第2のトランジスタ(Q2)と、 その一端が該1のトランジスタ(Q1)のエミッタと接
    続され、他端が前記第2のトランジスタ(Q2)のエミ
    ッタに接続された抵抗(Rt)とで構成されたことを特
    徴とする請求項1記載の給電回路。
  4. 【請求項4】 TIP線と接地電位間の電圧を検出する
    第1の電圧検出回路(2)と、 RING線とVBB電位間の電圧を検出する第2の電圧
    検出回路(3)と、 その出力がTIP線と接続された第1の双方向定電流回
    路(4)と、 該第1の双方向定電流回路(4)とその負の入力が相互
    接続され、その出力がRING線と接続された第2の双
    方向定電流回路(5)と、 TIP線とRING線間に接続されて抵抗分割によりV
    BB/2からの同相信号を検出し、その出力が前記第1
    及び第2の双方向定電流回路(4),(5)の共通入力
    部に接続された同相信号検出回路(6)と、 前記第1及び第2の電圧検出回路(2),(3)の出力
    電流を加算する電流加算回路(7)と、 該電流加算回路(7)と接続され、その出力を1/Nに
    制限する1/N回路(10)と、 1/N回路(10)の出力を制限する電流制限回路
    (8)と、 該電流制限回路(8)の出力の交流成分を除去するLP
    F回路(8′)と、 該LPF回路(8′)の出力をVBB/2を中心とした
    一対の差動電圧に変換し、それぞれの電圧を低インピー
    ダンスで前記第1及び第2の双方向性定電流回路
    (4),(5)に与える差動電圧出力回路(9)と、 TIP線とRING線間にオフフック時にアイドル電流
    を流すためのバイアス回路(11)とで構成され、オフ
    フック時におけるデータ転送を可能にしたことを特徴と
    する給電回路。
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