JP2844802B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2844802B2
JP2844802B2 JP2039844A JP3984490A JP2844802B2 JP 2844802 B2 JP2844802 B2 JP 2844802B2 JP 2039844 A JP2039844 A JP 2039844A JP 3984490 A JP3984490 A JP 3984490A JP 2844802 B2 JP2844802 B2 JP 2844802B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は画像の読み取りの機能と記録機能とを備えた
ディジタル複写機等の画像処理装置に係わり、特に読み
取った画像を編集して用紙に記録するようにした画像処
理装置に関する。
「従来の技術」 画像読取部で読み取った画像を、編集して記録するデ
ィジタル複写機が製品化されている。このような複写機
には例えば1次元イメージセンサと、比較的大容量のメ
モリと、レーザプリンタ等が備えられている。オペレー
タはこの複写機を原稿の通常の複写に使用するときに
は、原稿を1次元イメージセンサで読み取ってメモリに
書き込み、これを読み出してレーザプリンタで記録す
る。複数枚の複写を行う場合には、メモリに書き込まれ
た画像データを繰り返し読み出して記録に使用すればよ
い。
このようなディジタル複写機には、メモリに格納した
画像データの必要な領域を切り出して、移動させたり、
新たに文字情報を追加する等の複雑な編集も行うことが
できるものがある。
第39図は、ある原稿を表わしたものである。原稿401
には、中央の折れ線402を境としてその上側に第1〜第
3の欄403〜405が連続して配置され、下側には第4〜第
6の欄406〜408が配置されている。
このような原稿401の中の第2の欄404と第5の欄407
を削除して残りの4つの欄403、405、406、408を用いて
ある書類を作成するものとする。
第40図は、原稿401の中の第2の欄404と第5の欄407
を単純に削除して、残りの画像情報を記録用紙に記録し
て作成した書類の一例を表わしたものである。この書類
411では、4つの欄403、405、406、408が離散的に配置
され、1つの書類としての体裁を欠いている。また、役
所が発行する住民票の抄本のような場合では、認証文が
その末尾に記されるのが通常であるが、この場合にはそ
のスペースもなく、次のページに認証文を追加しなけれ
ばならないといった問題も生じる。
第41図は、このような問題点を除いた書類の一例を表
わしたものである。この書類421では、第3の欄405の上
端が第1の欄403の下端と接触するように欄405の移動処
理が行われている。他の2つの欄406、408も適宜図で上
方に移動させ、これらを連結されている。したがって、
最後の欄408の下に年月日や長文等からなる認証文422を
記録するスペースが生じている。
「発明が解決しようとする課題」 このように従来のディジタル複写機等の画像処理装置
でも、原稿中の必要とする箇所を幾つか抜き出してこれ
らを移動させ、互いに連結させるような処理を行うこと
ができた。そして、これにより、1つの書類としての体
裁を整えることができる。
しかしながら、このように各欄等を単純に連結する
と、第41図でわかるように折れ線402の位置でこの書類4
21を2つ折りしたとき、その折れた部分が所定の欄を横
切ることになり、この欄(この場合には第4の欄406)
内に記載された文字が折れ線402にかかったりすると、
読みにくくなるという問題があった。また、2つ折りに
した部分では用紙が擦れて文字が消えてしまうことがあ
り、必要な情報が欠落してしまう場合があるという問題
があった。
また、従来の画像処理装置では特に複数枚の原稿から
必要な領域を抽出して書類を作成する場合で、更にその
書類に前記した認証文のような付加情報を付け加える場
合には、この付け加えられる部分が最初の1ページに完
全に記載することができずに2ページ目にまたがってし
まう場合が生じた。
第42図はこのような例を示したものである。1ページ
目の書類431には、編集された画像情報432で大半を占め
るような形で記録されており、その末尾と次の2ページ
目の書類432にかけて、年月日や長文等からなる認証文4
22が記録されている。このような記録形態だと証明書等
の一定の書類の発行形式に沿わなくなったり、外観上好
ましくない。そこで、このような編集結果が生じた場合
には、再度編集して認証文422等の付加情報を第2ペー
ジ目あるいは新しいページに完全に移動させるという処
理が要求された。
そこで本発明の第1の目的は、記録後の用紙を折り畳
んで使用した場合でも、必要とする文字や図形を読みに
くくすることのない画像処理装置を提供することにあ
る。
本発明の第2の目的は、編集後の画像情報に所定の情
報を付加して記録する場合、その付加される情報がペー
ジをまたがないようにした画像処理装置を提供すること
にある。
「課題を解決するための手段」 請求項1記載の発明では、(イ)画像の読み取りを行
う画像読取部と、(ロ)この画像読取部で読み取った画
像を構成する複数の画像枠の中から記録に不要な画像枠
を除去する不要画像枠除去手段と、(ハ)この不要画像
枠除去手段によって除去された画像枠を除いた残りの画
像枠を画像の記録が行われる領域の先頭から順に配置す
る画像枠再配置手段と、(ニ)この画像枠再配置手段に
よって再配置された画像が記録される記録用紙の折り畳
まれる位置から所定幅の部分に画像枠が存在するときこ
れをその部分よりも後方にずらして再配置する画像情報
編集手段とを画像処理装置に具備させる。
そして、必要とする領域の移動等の編集作業を行うと
き、第39図に示した折れ線402の位置のように記録用紙
の折り畳まれるべき位置を中心とした所定幅の部分には
画像情報が存在しないようにして、上述した第1の目的
を達成する。
なお、画像枠再配置手段によって再配置された画像が
記録される記録用紙の折り畳まれる位置から所定幅の部
分に画像枠が存在するときこれをその部分よりも後方に
ずらして再配置する。
また、書類を折り畳むために画像情報を2つの表示領
域に分断するときには、その分断する部分の画像を2つ
の表示領域で所定量だけオーバラップさせるようにすれ
ば、正確に画像情報の分断が行われなかったような場合
でも、文字等の識別が可能になる。
なお、1枚の記録用紙で折り畳まれる位置が1か所の
場合、通常ではその用紙の中央の位置が折り畳まれる位
置となる。したがって、多くの場合ではこのような画像
処理は、記録用紙に対する画像情報のセンタリング処理
として促えることができる。
請求項2記載の発明では、(イ)画像の読み取りを行
う画像読取部と、(ロ)この画像読取部で読み取った画
像を構成する複数の画像枠の中から記録に不要な画像枠
を除去する不要画像枠除去手段と、(ハ)この不要画像
枠除去手段によって除去された画像枠を除いた残りの画
像枠を画像の記録が行われる領域の先頭から順に配置す
る画像枠再配置手段と、(ニ)この画像枠再配置手段に
よって再配置された画像を編集する編集手段と、(ホ)
この編集手段によって編集した画像の後に所定の記録情
報を付加する記録情報付加手段と、(ニ)記録情報を付
加した部分が編集した画像の最後の部分と同一ページの
記録用紙に記録されるかどうかを判別する判別手段と、
(ト)判別手段が同一ページに記録されないと判別した
とき記録情報付加手段によって付加された記録情報を次
のページの情報とするページ分離手段と、(チ)記録用
紙に編集した画像および記録情報付加手段によって付加
された記録情報を記録する記録部とを具備させる。
そして、判別手段の判別結果に応じてページの分離を
行わせることにして、上述した第2の目的を達成する。
「実施例」 以下、実施例につき本発明を詳細に説明する。
画像処理装置の概要 第2図は、本発明の一実施例における画像処理装置の
外観を表わしたものである。この画像処理装置は、複写
機能部11と表示部12によって構成されている。複写機能
部11は複写機としての機能とファクシミリ装置としての
機能を持つ部分である。表示部12は画像の点検を行う際
に使用するCRT13とこれを載置するキャビネット14によ
って構成されている。キャビネット14は必ずしも必要な
ものではなく、例えば机を代わりに用いてもよいが、オ
ペレータの目の高さでCRT13上の画像の確認を行うため
に用いられている。表示部12はCRT13による画像の確認
を必要としないときには装置の構成から省略することが
できる。
複写機能部11は、装置本体15の図で左側の側部に2段
の用紙カセット16、17を備えており、これらのいずれか
から定型サイズの記録用紙を装置内部に送り出すことが
できるようになっている。また、装置本体15の図で右側
の側部には手差しトレイ18が設けられており、ここから
も任意のサイズの記録用紙を手差しすることができるよ
うになっている。記録用紙は装置本体15内で画像を記録
され定着された後に排出トレイ19上に排出されることに
なる。
一方、原稿はプラテンガラス21にセットしてもよい
し、原稿供給トレイ22に載置してこれを1枚ずつ送り出
して読み取るようにしてもよい。プラテンガラス21の一
部は、原稿補助カバー23によって覆われている。原稿補
助カバー23には目盛りが施されており、原稿の一部がこ
のカバーの下になるようにプラテンガラス21上に載置さ
れる。そして、原稿の例えば所定位置をこのカバーの下
の所望の目盛位置にセットすることで、プラテンガラス
21上における微妙な設定位置を調節することができる。
プラテンガラス21の配置された装置本体15の上部には
プラテンカバー25が開閉自在に配置されている。プラテ
ンカバー25はプラテンガラス21上にセットされた原稿を
押さえる役目を果たす。
装置本体15の上部手前には、自治体窓口業務用コント
ロールパネル26と一般操作用コントロールパネル27およ
びワンタッチ・パネル28が配置されている。自治体窓口
業務用コントロールパネル26は、戸籍謄本、住民票、印
刷証明等の自治体窓口業務を行うときに使用されるパネ
ルである。一般作用コントロールパネル27は、通常の複
写機やファクシミリ装置としての操作を行うためのパネ
ルである。ワンタッチ・パネル28は、ノートのように何
ページかに開閉することのできるパネルで、これに配置
されたキーを押すことによってファクシミリ送信を行う
ときに短縮番号を選択することができる。
このような各種パネル26〜28とプラテンガラス21の間
には、原稿レバー29がプラテンガラス21の長手方向に沿
って移動自在に配置されている。原稿レバー29は、任意
に原稿の編集位置を設定するときにこれを左右に動かし
ながら座標位置を入力するために用いられる。指定され
た位置はこの図には示していないがランプが点灯するよ
うになっている。
装置本体15の前面上部には、ハンドセット収納部31と
フロント・カバー32が設けられている。このうちハンド
セット収納部31はハンドセットを収納する部分である
が、場合によりこの収納を省略することができる。フロ
ント・カバー32は、この画像処理装置に現像剤としての
トナーを補強したり、装置本体15を開けるときに使用す
る。
用紙カセット16の上部には、認証器33が配置されてい
る。認証器33は、幾つかのスタンプを備えており、装置
本体15から排出される記録用紙の必要な箇所に認証のた
めのスタンプを押す機構である。
装置本体15の下部34にはこの複写機能部11を制御する
ための各種プリント基板が収納されている。この下部34
の裏側からはCRT13に映像信号を供給するためのケーブ
ル35が引き出されている。
第3図は、以上のような構成の画像処理装置の複写機
能部の構成の概要を表わしたものである。
複写機能部11はプラテンガラス21のガラス面と平行に
矢印41、42方向に往復動するスキャナユニット43を備え
ている。スキャナユニット43内には、プラテンガラス21
上に載置された図示しない原稿を照射する露光ランプ44
と、この原稿の画像情報を読み取る読取部45によって構
成されている。
読取部45は、CCD(Charge Coupled Devices)からな
る1次元イメージセンサを備えており、プラテンガラス
21に載置された原稿に対しては、スキャナユニット43が
図示しない駆動機構によって矢印41方向に副走査される
とき、1ラインずつ画像の読み取りを行うようになって
いる。また、原稿供給トレイ22に積層された原稿につい
ては、原稿送りベルト47によって1枚ずつ送り出され、
帯状プラテン48の上を一定速度で通過してプラテンカバ
ー25上に排出される。この後者の場合には、スキャナユ
ニット43が帯状プラテン48の真下の位置に停止してお
り、原稿の搬送によって画像の読み取りが行われる。読
取部45で読み取られた画像情報は所定の処理が行われた
後、各種プリント基板を配置した制御部49に入力され、
後に詳しく説明するように所定のメモリに記憶されるこ
とになる。
2段の用紙カセット16、17の送り出し口の端部近傍上
方には、それぞれ半月状のローラ(半月ローラ)51、52
が配置されている。これらの半月ローラ51、52のうちの
選択されたローラによって記録用紙は図で破線で示した
経路に沿って送り出され、レジストローラ53によって先
端部の位置決めが行われた後に記録部54に到達する。な
お、手差しトレイ18から記録用紙が手差しされた場合に
は、両半月ローラ51、52は駆動されず、手差しされた記
録用紙がレジストローラ53によってその先端位置を規制
されることになる。
レジストローラ53によって正規のタイミングで送り出
された記録用紙は、ドラム・カート・リッジ55の下端と
転写コロトロン56の間を通過して、このときこのドラム
・カートリッジ55内の感光体ドラム上に形成されていた
トナー像が記録用紙に転写される。このために、ドラム
・カートリッジ55の上方にはレーザスキャンユニット58
が配置されている。すなわち、レーザスキャンユニット
58内のレーザ発振器59から射出されたレーザ光は、画像
情報に応じて変調されており、これが回転多面鏡(ポリ
ゴンミラー)61によって偏向された後、感光体ドラムの
所定位置に1ラインずつ画像情報の書き込みを行って静
電潜像の形成を行わせる。この静電潜像は、感光体ドラ
ムに隣接して配置されたトナー・カートリッジ63内の現
像装置によって現像され、画像情報に対応したトナー像
が形成されることになる。このトナー像が転写コロトロ
ン56の静電作用によって記録用紙に転写されることにな
る。
トナー像の転写された記録用紙は、破線で示す搬送路
上をなおも搬送され、ヒートロール64からなる定着部を
通過する際にトナー像を定着させる。そして、排出トレ
イ19上に排出されることになる。このとき、認証器33が
必要に応じて記録用紙の所定位置にスタンプを押すこと
になる。
画像処理装置の回路構成 第1図は、本実施例の画像処理装置の回路構成の要部
を表わしたものである。
この画像処理装置は第2図に示した自治体窓口業務用
コントロールパネル26、一般操作用コントロールパネル
27およびワンタッチ・パネル28のそれぞれを接続したコ
ントロールパネル制御部71を備えている。コントロール
パネル制御部71は原稿レバー29(第2図)を操作するレ
バー操作部72と、メモリカード73と、認証器33、画像編
集部74およびメイン制御部75とそれぞれ接続されてい
る。コントロールパネル制御部17自体も複数個のCPU
(中央処理装置)を備えているが、レバー操作部72、画
像編集部74およびメイン制御部75もそれぞれ独自のCPU
を備えている。
ここで、メモリカード73とは、この装置に必要に応じ
てセットすることのできるカードであり、顧客の業務内
容や原稿の様式にあった各種初期設定値を格納したもの
である。このメモリカード73を使用した場合には、自治
体窓口業務用コントロールパネル26や一般操作用コント
ロールパネル27をいちいち操作する必要がない。
画像編集部74は、コントロールパネル制御部71から送
られてくる編集指示信号77に応じて画像の各種編集を行
う部分である。この画像編集部74には、ロゴマークを画
像編集に使用するためのロゴ制御部78が接続されてい
る。ロゴ制御部78も独自のCPUを備えている。ロゴメモ
リ79に格納されたロゴパターンのうちの所望のものがこ
のロゴ制御部78によって読み出され、画像編集部74で所
望の画像位置に組み込まれる。画像編集部74による第1
回目の編集結果は、ページメモリ81に書き込まれる。こ
の編集結果は、ページメモリ81から読み出す際に更に編
集され、プリンタ・スキャナ制御部82を介してプリント
用メモリ83に書き込まれると共に、独自のCPUを備えたC
RTコントローラ84に供給されて、CRT13に表示される。
一方、プリント用メモリ83に書き込まれた画像情報は、
画像記録部(IOT)85に送られてレーザプリンタによる
記録が行われ、この後、必要に応じて認証器33でスタン
プを押印されて記録済用紙86として排出される。
なお、プリント用メモリ83とCRT13には、同一の画像
情報が供給されるが、これは第2回目の編集結果として
画像の中心位置近傍の所定幅について画像の記録が行わ
れないように画像情報の一部を移動させた画像情報であ
る。
一方、メイン制御部75はコントロールパネル制御部71
から与えられる制御内容に基づいて装置の各種制御を行
うようになっている。メイン制御部75はバス88を介して
ビデオ信号処理部89、プリンタ・スキャナ制御部82およ
び通信用メモリ91と接続されている。ここでビデオ信号
処理部89は、原稿93を読取部45(第3図)のCCD94によ
って読み取った画像情報に対してシェーディング補正や
画像の拡縮小、ディザ処理等の各種処理を施して2値の
信号として出力する回路部分である。また、通信用メモ
リ91は、プリント用メモリ83に格納された画像情報をフ
ァクシミリで送信する場合にその内容を格納するための
メモリである。通信用メモリ91に格納された画像情報
は、通信制御部96の制御によって回線97に送り出される
ことになる。
画像処理の例 次に、この画像処理装置の画像処理を更に詳細に説明
する前に、この装置で処理される画像について例を挙げ
て、その処理の概要を説明しておく。
第4図は、住民票発行の基となる住民票原本の一例を
表わしたものである。この住民票原本101には、氏名、
住所、世帯主の氏名等の各種の欄が設けられており、こ
れらの必要な箇所に記入が行われている。
第5図は、この住民票原本を基にして発行される住民
票の一例を表わしたものである。第4図の住民票原本10
1と比較するとわかるように、本実施例の画像処理装置
で発行される住民票111には、その上部中央112に「住民
票」というタイトルが印字されている。また、住民票の
下の部分113には、「この写しは、住民票の原本と相違
ないことを証明する。」という認証文113Aと認証の年月
日113B、認証を行った者の記載113C、およびその物の職
印113Dが記されている。ここで職印113Dは朱肉あるいは
朱肉の色で記録されている。
第5図で示した住民票111は、この他に住民票として
の記載が不要な箇所を空白にする処理と、このような処
理の行われた箇所のうち必要な場所に「省略」という文
字を印字する処理が行われている。これは、個人のプラ
イバシーを保護する観点からも必要な処理である。例え
ば、住民票111の右端の「備考」という枠114には、住民
票原本101における対応する枠115内に記載されていた氏
等の変更に関する記述が削除され、空白にされている。
また、世帯主との続柄の欄116、117等の幾つかの欄で
は、それらの欄が空白にされ、その上に「省略」という
文字が表示されている。
以上、住民票を例に挙げて説明したが、この画像処理
装置では自治体の各種の窓口業務を可能とするために各
種の証明書を発行することができる。
コントロールパネルの詳細 第6図は、自治体窓口業務用コントロールパネルの詳
細を表わしたものである。自治体窓口業務用コントロー
ルパネル26の左端に位置する再実行枠121内には、再実
行ボタン122、設定しすぎですランプ123、設定用紙サイ
ズなしランプ124、日付変更ボタン125および日付表示ラ
ンプ126が設けられている。
ここで、再実行ボタン122は前の業務と同一の業務を
行うときに押すボタンである。設定しすぎですランプ12
3は、この画像処理装置の設置時に業務に合わせて設定
された事項よりも欄や認証文を多く設定してしまったと
きにこれを注意表示するためのランプである。設定用紙
サイズなしランプ124は、この装置の設置時に業務に合
わせて設定されたサイズの用紙がセットされていないこ
とを注意表示するためのランプである。日付表示ランプ
126は、認証文に記載される年月日113B(第5図参照)
を表示するためのランプである。この画像処理装置のコ
ントロールパネル制御部71(第1図参照)は時計機構を
備えており、現在の年月日をこの日付表示ランプ126に
数値で表示するようになっている。日付表示ランプ126
は、装置のエラー発生時にエラーの内容を示す数値を表
示するためにも用いられる。日付変更ボタン125は、認
証文の日付を変更して記録する場合に使用するものであ
る。例えば連休あけの第1日に大量の認証文を発行する
必要がある場合に、日付を連休あけに設定して連休中に
この認証文を作成しておくことができる。
自治体窓口業務用コントロールパネル26の再実行枠12
1の右隣りには、業務ボタン128が設けられている。この
業務ボタン128は、この下に配置されている合計8個の
業務ボタン129のいずれかを選択して業務を指定すると
きに押下する。例えば業務ボタン128を押した後に「戸
籍謄本」という業務ボタン129を押したときには、その
ボタンの左隅のランプが点灯して、画像処理装置は戸籍
謄本を作成するモードとなる。
業務ボタン128の右隣りには、原稿数ボタン131が設け
られている。原稿数ボタン131の下には、1枚から4枚
までの4つの原稿枚数ボタン132が配置されている。こ
れらは、2枚以上の原稿から合成して書類を作成すると
きに原稿枚数を選択するために使用される。例えば2枚
の住民票原本から1枚の住民票抄本を作成するときに
は、原稿数ボタン131を押した後に「2枚」と表示され
た原稿枚数ボタン132を押下することになる。この原稿
枚数ボタン132にも、以後のボタンと同様にランプが付
属しており、どのボタンが選択されたかが表示されるよ
うになっている。
原稿数ボタン131の右隣りには、謄写ボタン133が設け
られている。謄写ボタン133の下には、「本籍」、「筆
頭者」、「続柄」、「世帯主」という4つの謄写ボタン
134が設けられている。これらは、住民票における第5
図で指摘したプライバシーに関係するこれらの項目のう
ち謄写する項目を選択するためのボタンである。したが
って、謄写ボタン134については、複数の項目を選択す
ることが可能である。
謄写ボタン133の右隣りには、様式ボタン135が設けら
れている。様式ボタン135の下には、「1号−1」から
「2号−4」まで合計8つの原稿の様式を指定するため
の様式ボタン136が配置されている。
様式ボタン135の右隣りには、欄ボタン137が設けられ
ている。欄ボタン137の下には、基本「基本欄」と「1
欄」から「7欄」までの合計8個の欄ボタン138が配置
されている。これらの欄ボタン138は、予め設定されて
いる原稿の欄を選択するためのもので、複数の欄の選択
が可能である。
自治体窓口業務用コントロールパネル26の右上隅に
は、認証文ボタン139が設けられている。認証文ボタン1
39の下には、4つの認証文ボタン141が配置されてい
る。このうち、「現在」と表示された認証文ボタン141
を押すと、現時点の認証文が発行される。「除籍」と書
かれた認証文ボタン141を押すと、除籍を行ったことに
対する認証文が発行される。「改製原」と表示された認
証文ボタン141を押すと、古い戸籍簿を何らかの原因で
新しく作り直したときの元の戸籍簿についての認証文が
発行される。
第7図は、一般操作用コントロールパネルの詳細を表
わしたものである。一般操作用コントロールパネル27
は、そのほぼ中央に液晶ディスプレイ151を配置してお
り、ここに各種のデータを表示することができるように
なっている。一般操作用コントロールパネル27の左上隅
に配置されているボリューム152は、この液晶ディスプ
レイ151のコントラストを調整するたのボリュームであ
る。機能設定ボタン153および機能設定表示ランプ154
は、各種機能を設定するときに使用するボタンとランプ
である。手動受信ボタンおよびランプ155は、この画像
処理装置がファクシミリ装置として手動受信するときに
使用するボタンとランプである。通信中ランプ156は画
像処理装置が他のファクシミリ装置と通信中のときに点
灯するランプである。蓄積文書ありランプは、第1図に
示した通信用メモリに蓄積文書が存在するときに点灯す
るランプである。
手動受信ボタン155の下方に配置されたコピー・通信
ボタン158は、この画像処理装置を複写機としての機能
を発揮させるコピーモードと、ファクシミリ装置として
の機能を発揮させる通信モードのいずれかに設定するた
めのボタンである。コピーモードに設定されたときに
は、コピーランプ159が点灯する。これに対して通信モ
ードに設定されたときには通信ランプ161が点灯する。
コピー・通信ボタン158の上に配置された4つのボタ
ン162〜165は、装置がコピーモードに設定されていると
きと通信モードに設定されているときとで、それぞれ異
なった指定を行うようになっている。このうちコメント
・プリントボタン162は、コピーモードでコメントを出
力したいとき、または通信モードで各種レポートを出力
したいときに選択する。コメント・プリントボタン162
の左右に配置されている表示ランプ166は、他のボタン1
63〜165における場合と同様に、選択された側のみが点
灯してその内容を表示するようになっている。
拡大/縮小・応用機能ボタン163は、コピーモードに
おいて原稿の拡大あるいは縮小を行いたいときに押下
し、通信モードにおいて応用機能を選択したいときに押
下する。ここで応用機能とは時刻の指定を行ったり、原
稿を縮小あるいは拡大して送信するような機能をいう。
中間調・送信モードボタン164は、コピーモードで中間
調の再現を行いたいとき押下し、通信モードで送信モー
ドを選択したいときに押下する。基本機能ボタン165
は、コピーモードおよび通信モードで基本機能を選択す
るときに押下する。また、液晶ディスプレイ151の表示
している内容を基本画面に戻すときにもこの基本機能ボ
タン165が押下される。
液晶ディスプレイ151の下には3つの機能選択ボタン1
67〜169が配置されている。これらは液晶ディスプレイ1
51に表示された各項目を選択する際に使用される。
一般操作用コントロールパネル27の右上にはテンキー
ボタン171が配置されている。これらは通信先にダイヤ
ルするときや、各種機能の設定を行うときに使用され
る。テンキーボタン171の下には、スタートボタン172、
ストップ/クリアボタン173およびオールクリアボタン1
74が配置されている。ここでスタートボタン172は、コ
ピーまたは通信のために装置を起動する際に使用するボ
タンである。ストップ/クリアボタン173は、装置の動
作中にこれを停止させたり、動作中でないときに設定枚
数等のデータをクリアするために用いられている。オー
ルクリアボタン174は、各種操作の選択中に設定した内
容を最初の状態に戻すときに使用する。
テンキーボタン171の左側には、短縮ダイヤルボタン1
76、ポーズ/内線ボタン177および通話/会話予約ボタ
ン178が配置されており、これらの下には待機ボタン179
と割り込みボタン181が配置されている。
このうち短縮ダイヤルボタン176は、短縮ダイヤルを
指定するときに押下する。ポーズ/内線ボタン177は、
内線から外線にダイヤルするとき等に使用する。通話/
会話予約ボタン178は、通話を行うときや会話の予約を
行うときに使用する。待機ボタン179は待機モードを選
択するときに使用し、割り込みボタン181は動作中に別
の操作をするときに押下する。
なお、詳細な図面を示していないが、ワンタッチ・パ
ネル28はそれぞれ複数のジョブメモリボタンとワンタッ
チボタンで構成されておリ、ジョブメモリボタンはジョ
ブメモリを使用するときに選択し、ワンタッチボタンは
ワンタッチで代表的な通信先にダイヤルを行うときに使
用される。
書類作成の一例 第8図は、この画像処理装置でコピーモードを選択し
た場合の操作の一例として、戸籍謄本を作成するときの
流れを表わしたものである。戸籍謄本を作成する場合、
オペレータは第7図に示したコピー・通信ボタン158を
まず操作して画像処理装置をコピーモードに設定する
(第8図ステップ)。そして、次に業務ボタン128を
押して(ステップ)、「戸籍謄本」と表示されている
業務を選択する(ステップ)。次に様式ボタン135を
押して(ステップ)。原稿の様式を選択する(ステッ
プ)。なお、戸籍謄本を作成する場合には、原稿の合
成を行ったり、項目の一部を選択して謄写するという必
要がないので、原稿数ボタン131や謄写ボタン133を押す
必要がない。これらを間違って押した場合には、コント
ロールパネル制御部71内に配置されたブザーが鳴動し
て、間違いを指摘するようになっている。
原稿の様式は、1号様式および2号様式にそれぞれ4
種類ずつ予め登録しておくようになっている。そこで、
オペレータは8つの様式ボタン136のうちから目的とす
るものを選択して押下すればよい。
オペレータは様式ボタン136を押したら、次に欄ボタ
ン137を押す(ステップ)。ただし、戸籍謄本を作成
する場合には、認証文の記載を最先の空白欄に行う場合
に限ってその最先の空白欄の1つ前の欄に相当する欄ボ
タン137を押すようになっており、これ以外の場合には
欄ボタンの押下は必要としない。なお、戸籍抄本を作成
する場合のように欄の選択が必要な場合には、欄ボタン
を押下した後にコピーする欄を選択する(ステップ
)。この後者の場合には、欄ボタン138を複数選択す
ることが可能である。オペレータは続いて認証文ボタン
139を押す(ステップ)。戸籍謄本の場合には、認証
文が必要とされるからである。
第9図は、以上のようにして自治体窓口業務のための
固有の指定操作が終了した時点での液晶ディスプレイの
表示状態の一例を表わしたものである。液晶ディスプレ
イ151には、「証明発行できます(100」の文字と共に、
選択された用紙カセット(この場合には第3図で示した
下段の用紙カセット17)の表示と、中間調表示のための
処理が行われないことの表示が行われている。また、こ
れらの表示の右側には、コピー濃度の表示が行われてい
る。そこでオペレータは、コピー濃度の表示に直接対応
する機能選択ボタン169(第7図参照)を用いてコピー
濃度について希望する値を設定することができる(第8
図ステップ)。
オペレータは同様に必要に応じて各機能をセットする
ことができる(ステップ)。例えば液晶ディスプレイ
には初期設定として中間調の処理は行われないことが表
示されていたが、中間調で原稿の読み取りを行った方が
よいと判断した場合には、中間調・送信モードボタン16
4(第7図)を押して、中間調を再現する機能に変更す
る。また、現時点では100%(等倍)でコピー作業が行
われることに設定されているが、拡大/縮小・応用機能
ボタン163を操作して原稿の拡大や縮小を行わせること
もできる。
第10図は、拡大/縮小・応用機能ボタンが押された場
合の液晶ディスプレイの表示内容をオペレータの操作の
流れを中心として表わしたものである。液晶ディスプレ
イ151には、「選択して下さい」という文字と、現在設
定されている縮倍率として「100%」が表示されてい
る。また、その下には、機能選択ボタン168に対応させ
て「任意倍率」の文字が、また他の機能選択ボタン169
に対応させて「専用倍率」の文字がそれぞれ表示されて
いる。オペレータは「任意倍率を」選択するときには機
能選択ボタン168を押し、「専用倍率」を選択するとき
には機能選択ボタン169を押すことになる。前者を選択
した場合には、テンキーボタン171で縮倍率を数値入力
するか、2つ機能選択ボタン167、168を選択的に押しな
がら縮倍率を縮小または拡大方向に移動させて所望の縮
倍率に設定する。後者の「専用倍率」を選択すると、液
晶ディスプレイ151には予め登録されている専用の倍率
が表示され、この値に設定される。
第8図に戻って説明を続ける。
オペレータは以上の作業が終了したら(ステップ〜
)、原稿をプラテンガラス21(第2図参照)に載置す
る(ステップ)。このとき、原稿はプラテンガラス21
の左奥の角に合わせてセットする。次にオペレータはテ
ンキーボタン171(第7図)を使用してコピー枚数をセ
ットする(ステップ)。コピー枚数は最大99枚までセ
ットすることができる。セットされたコピー枚数は液晶
ディスプレイ151の一部に表示される。なお、コピー枚
数の入力を間違えた場合には、ストップ/クリアボタン
173(第7図)を押して内容をクリアし、正しい枚数を
テンキーボタン171から再度入力することになる。
第11図は、以上の作業が終了した時点における液晶デ
ィスプレイの表示内容の一例を表わしたものである。液
晶ディスプレイ151には、「証明発行できます」という
文字と縮倍率、コピー枚数等の必要な情報が表示されて
いる。
この状態でオペレータがスタートボタン172を押すと
(ステップ)、原稿の読み込みが開始される。読み込
まれた原稿は戸籍謄本作成用の所定の画像処理が行わ
れ、装置本体15(第2図参照)から排出トレイ19上に排
出される。このとき、認証器33が所定のタイミングで作
動して記録用紙の所定箇所にスタンプを押すことにな
る。これにより戸籍謄本の作成が終了する(ステップ
)。
書類送付の一例 第12図は、この画像処理装置の通信モードを選択した
場合の一般的な操作の概要を表わしたものである。
まず、オペレータは第7図に示したコピー・通信ボタ
ン158を操作して画像処理装置を通信モードに設定する
(第12図ステップ)。そして、次に業務ボタン128を
押して(ステップ)、所望の業務を選択する(ステッ
プ)。次に必要な場合には、縮倍率の指定を行う(ス
テップ)。
第13図はこの縮倍率の指定を行う際の液晶ディスプレ
イの表示内容の一例を表わしたものである。オペレータ
が機能選択ボタン167を押せば倍率の指定が可能であ
り、この隣りの機能選択ボタン168を押せば中間調の指
定変更が可能になる。一番右側の機能選択ボタン169を
押せば濃度の変更が可能になる。オペレータが機能選択
ボタン167を押した場合には、前記したように専用倍率
あるいは任意倍率に倍率指定が可能である。
オペレータは必要に応じて中間調の選択を行う(ステ
ップ)。
第14図は、機能選択ボタンを押して中間調を選択する
際の液晶ディスプレイの表示内容の一例を表わしたもの
である。液晶ディスプレイ151には中間調の記載領域に
「あり」、「なし」という2つの文字が表示され、機能
選択ボタン168を押すことにより3角形をしたカーソル
が一方から他方に移動するようになっている。カーソル
が図示のように「あり」を選択したときにはディザ法を
用いて中間調が再現され、「なし」を選択したときには
単純な2値化が行われることになる。
第12図に戻って説明を続ける。
以上の操作を行った後、オペレーは必要に応じて濃度
の選択を行う(ステップ)。そして、原稿をプラテン
ガラス21にセットして(ステップ)、相手先のダイヤ
ルを行う(ステップ)。ダイヤルの方法としては、ワ
ンタッチダイヤルを使用する方法と、短縮ダイヤルを使
用する方法とがある。ワンタッチ・パネル28のワンタッ
チボタンを押すと、液晶ディスプレイ151には予め登録
されている宛先名が表示される。短縮ダイヤルを使用す
るときには、短縮ダイヤルボタン176を押して3桁の番
号を入力する。この場合には液晶ディスプレイ151に対
応する宛先名が表示される。宛先名が登録されていない
場合には、電話番号が表示される。
このようにして相手先のダイヤルが行われたら、スタ
ートボタン172が押され(ステップ)、原稿の読み込
みが開始される。読み込まれた原稿のイメージは、プリ
ントアウトして確認することができる(ステップ)。
また、CRTに表示して確認することも可能である。な
お、確認プリントは省略して作業を先に進めることがで
きる。
第15図は、プリントの確認の要否を選択する際の液晶
ディスプレイの表示内容の一例を表わしたものである。
液晶ディスプレイ151には確認プリントをするかしない
かの選択肢が表示されており、機能選択ボタン167を押
下すると確認プリントを行うことが設定され、他の機能
選択ボタン168を押すと確認プリントが不要とされる。
確認プリントを行う場合には、スタートボタン172を押
すことで確認プリントが開始される。
第16図は、読み込んだ原稿のイメージに対する処理を
行う際の液晶ディスプレイの表示内容の一例を表わした
ものである。液晶ディスプレイ151には「蓄積」および
「確認NG」という文字が表示され、2つの機能選択ボタ
ン167、168でこれらのいずれかを選択するようになって
いる。「蓄積」という文字が選択された場合には、その
原稿のイメージが蓄積される(ステップ)。「確認N
G」が選択された場合には、再度原稿の読み込みが行わ
れる。
この後、必要に応じて部数をセットして(ステップ
)、送信を行う(ステップ)。なお、ステップで
原稿のイメージを蓄積した時点で次に処理すべき証明文
書が存在する場合には、ステップに戻ってこれについ
ての業務を行うことになる。
第17図は、送信を行うときの液晶ディスプレイの表示
内容の一例を表わしたものである。液晶ディスプレイ15
1には、「送信」と「削除」の文字が表示されており、
2つの機能選択ボタン167、168でこれらのいずれかを選
択するようになっている。機能選択ボタン167によって
「送信」が選択されると、通信中ランプ156(第7図)
が点灯し、送信が開始される。他の機能選択ボタン168
の押下によって「削除」が選択されると、選択された機
能はオールクリアされることになる。
画像処理の詳細 第18図は、このような画像処理装置における画像処理
部分の構成をブロックで表わしたものである。この図で
第1図と同一部分には同一の符号を付している。
第18図で原稿93は、CCD94によってライン単位で読み
取られ、ビデオ信号処理部89によってA/D変換、ジェー
ディング補正、MTF(モジュレーション・トランスファ
・ファンクション)処理、拡大縮小の処理およびディザ
法による階調処理が行われる。ビデオ信号処理部89から
はこのようにして処理されたビデオ信号191と第1のク
ロック信号192が出力され、画像編集部74に供給され
る。ここで第1のクロック信号192は、CCD94から出力さ
れたビデオ信号191を転送するための信号である。
第19図は、この実施例で使用された原稿の一例を表わ
したものである。原稿93はこの例で住民票の原本であ
る。本実施例で使用された住民票の原本は、その中央の
折れ線201の上側に配置された基本欄202、第1欄203お
よび第2欄204と、下側に配置された第3欄205から第5
欄207によって構成されている。ここで基本欄202には世
帯主の氏名と住所等の共通項目が記されている。第1欄
203には、世帯主の氏名と本籍等の所定の設穀が記され
ている。第2欄204以降には、この世帯を構成する他の
構成員の氏名と住所等の所定の項目が記されている。こ
の例では、1ページ文の住民票の原本を示しているが、
1つの世帯が6名以上で構成されている場合には続ペー
ジが存在する。
第18図に戻って説明を続ける。
画像編集部74は、謄写マスク部193を備えている。謄
写マスク部193は、コンソールパネル制御部71からの編
集指示信号77を用いて、この画像編集部74にライン単位
で入力されたビデオ信号191にマスクをかけて、必要な
画像情報を取り出す働きをする。
第20図は、第19図に示した原稿が謄写マスク部に入力
されたときの画像の状態の一例を表わしたものである。
斜線で示したように、基本欄202から第5欄207までが、
それぞれの座標データを基にして個別に抜き出されてい
る。原稿93にはこれらの欄202〜207の外にメモが記され
ることがあるが、住民票の謄本や抄本を作成する過程で
不要なこれらの情報は、この抜き出しの作業の過程で削
除されることになる。
第21図は、第20図に示したビデオ信号が謄本マスク部
によってマスクされた状態を表わしたものである。白抜
きの部分208がマスクされた部分である。このようなマ
スクは、個人のプライバシー保護等との関係から表示を
省略する部分に対して行われることは前述した通りであ
る。
謄写マスク部193を経たビデオ信号211はオア回路212
の一端に入力され、ロゴ制御部78から入力される謄写文
字信号213と論理和がとられる。この謄写文字213は、コ
ンソールパネル71から画像編集部74を経由してロゴ制御
部78に供給された信号に基づいてロゴメモリ79から読み
出された信号であり、第1のクロック信号192に同期し
て出力される。ロゴメモリ79は、この実施例では8Mバイ
トの容量を有している。
第22図は、オア回路で論理和をとった後のビデオ信号
による画像の状態を表わしたものである。第21図で白抜
きの部分208には、必要に応じて「省略」等の注釈のた
めの文字が挿入されている。この第22図では、これらの
文字(ロゴ)を記号「**」や「##」あるいは「$
$」で示している。オア回路212から出力されるこのビ
デオ信号214は、主走査トリミング・スキップ回路216に
入力される。主走査トリミング・スキップ回路216で
は、各ラインごとに、すなわち画像の主走査方向でトリ
ミングを行ったり、このトリミングの操作をスキップす
ることで不要な画像情報を除去する。
第23図は、このようにして得られたビデオ信号による
画像の状態を表わしたものである。第22図に表わされて
いる2本の罫線217、218を含んだ画像の両端部分がトリ
ミングされていることがわかる。
主走査トリミング・スキップ回路216から出力される
このビデオ信号219は、副走査トリミング回路221に入力
される。副走査トリミング回路221は画像の副走査方向
でトリミングを行って、副走査方向における不要な画像
を除去する。
第24図は、副走査方向のトリミングを行った場合の一
例について画像の状態を表わしたものである。この例で
は、第20図における第1欄203と第4欄206が除去されて
いる。すなわち、この例では第2欄、第3欄および第5
欄204、205、207を抽出した住民票を作成することを前
提として、これらの欄以外の欄についての画像情報を除
去している。
副走査トリミング回路221から出力されるこのビデオ
信号223は、第1のクロック信号192および第2のクロッ
ク信号224と共にページメモリ81に送られる。ここで第
1のクロック信号192はページメモリ81に対するビデオ
信号の書き込みに用いられるクロックであるが、第2の
クロック信号224はこのページメモリ81からビデオ信号2
25の読み出しを行う際に使用されるクロックである この実施例でページメモリ81は3Mバイトの容量をもっ
ている。このページメモリ81に対してビデオ信号223を
書き込むとき、副走査方向に空白が存在する部分でその
部分のアドレスのカウントを停止させると、読み出した
画像情報を副走査方向に移動させて不要な空白部分を除
去することができる。
第25図は、ページメモリにおけるこのようなアドレス
操作を行って書き込んだ画像の状態の一例を表わしたも
のである。第24図と比較するとわかるように、基本欄20
2と第2欄204の間の空白と、第2欄204と第3欄205の間
の空白、および第3欄205と第5欄207の間の空白がそれ
ぞれ除去されて必要な4つの欄202、204、205、207が連
続するようになっている。
ページメモリ81から出力されるビデオ信号225はオア
回路226の一方の入力端子に入力され、他方の入力端子
にはロゴ制御部78からタイトル、認証文、日付および長
名からなる文字データ27が入力される。このとき、ペー
ジメモリ81からはその格納内容が順に読み出されるので
はなく、読み出しのタイミングが制御されることによっ
て主走査方向と副走査方向の双方におけるオフセット処
理が行われる。すなわち、第25図で示した画像情報は、
ページメモリ81の適当な位置に格納されたが、CRT13で
表示されたりIOT85(第1図)でプリントされる場合に
これらが所望の位置に設定されるように、位置決めの制
御が行われる。また、第19図で示した原稿93では中央の
折れ線201の部分に画像がかからないようにしている
が、この例でも所定の欄と次の欄の間に空白を設定する
こと(センタリング)で、同様の処理を行うことができ
る。オア回路226から出力されたこのようなビデオ信号2
29はCRT13用の図示しないビデオRAM(表示用メモリ)お
よびプリント用メモリ83内に書き込まれ、画像として展
開される。
第26図は、オフセット処理と文字の書き込みが行われ
たこのような最終的な画像の内容を表わしたものであ
る。基本欄202の上の余白部分には、「住民票」という
タイトル231が枠内に表示されている。また、第3欄205
と第5欄207の間には折り返しを考慮して空白領域が設
定されている。更に、第5欄207下の比較的広い領域に
は、認証文と日付および市長等の長名が表示されてい
る。
この第26図に示した内容はCRT13に表示されるので、I
OT85でプリントする必要なく、その内容を確認すること
ができ、編集に間違いがあったような場合には再度作業
を行うことができる。
センタリング処理 以上概要を説明した画像処理装置では、取り扱う業務
に応じてIDデータと呼ばれるデータを装置内にあらかじ
め入力しておくようになっている。IDデータは、ユーザ
ごとにその内容が細かく異なるのが通常である。
第27図は、IDデータの一例を表わしたものである。こ
のIDデータ251における「業務」とは、第6図に示した
自治体窓口業務用コントロールパネル26の「業務」と同
一の意味であり、戸籍謄本、住民票等の最大8つの項目
に分かれている。これらの項目ごとに様式を8つ設定す
ることができる。これらは第6図における8つの様式ボ
タン136に対応する。それぞれの様式に対して入力する
事項は、「入力基本」、「出力基本」、「読み取り座
標」および「その他」である。
「入力基本」とは、原稿の読み取りを行う際の諸条件
であり、例えば濃度、階調、縮倍率がそれである。「出
力基本」とは、記録用紙に対する次に設定するA点、B
点、C点の3点と、認証文を入れる場合のその値であ
る。なお、本実施例では住民票の抄本を作成する場合を
説明する。
第28図は、記録用紙におけるA点、B点、C点の3点
を説明するためのものである。
記録用紙261が第28図の矢印262方向に搬送されながら
記録が行われるものとする。そして、この搬送方向の記
録用紙261の長さのちょうど中点の位置263がこの用紙の
折り畳まれる箇所であるとする。A点は記録用紙261に
おける編集された画像情報264の走査される先端位置の
座標(X,Y)をいう。B点は、中点の位置263よりもわず
かにA点側の点であり、編集された画像情報がこの点に
存在する場合には、本実施例におけるセンタリング処理
が必要とされる。C点は、センタリング処理を行う場合
に記録用紙261の後半部分における画像情報264の開始点
の座標(X,Y)である。
なお、この第28図に示した例で、A点から記録用紙26
1に記録を開始して基本欄202、第1欄204および第4欄2
06の3つの欄を連続させた状態で記録するものとする
と、B点に第4欄206がかかることになる。したがっ
て、これを回避するためにセンタリング処理が行われ
る。この結果、基本欄202と第1欄204が中点の位置に26
3よりも手前に配置され、第4欄206がC点から記録され
ることになる。認証文266はこの第4欄206の後に配置さ
れることになる。
第27図に戻って説明を続ける。「読み取り座標」は、
住民票等の書類ごとに存在する基本欄から最大第7欄ま
でのそれぞれの欄の領域を定める座標をいう。第29図に
この関係を示している。すなわち、基本欄202について
は、この矩形領域を対角線で結んだ場合の2つの両端の
点(X1,Y1)と、(X2,Y2)がそれである。第1欄203以
降についても同様にしてそれらの欄を特定する対角線の
両端の点の座標が(X1,Y1)と、(X2,Y2)となる。
IDデータ251における「その他」の項目は、センタリ
ングの際のオーバラップ量等を入力するためのものであ
る。
第30図は、オーバーラップ量の概念を説明するための
ものである。オーバラップ量x、1つの記録用紙261の
中点の位置263を中心として所定の幅にわたって画像情
報の記録されない領域を設定するとき、これによって2
分された画像情報の“切り取り口”の部分で互いに画像
をオーバラップさせる量をいう。この第30図に示した例
では、第2欄204と第4欄206欄を連続させて画像の記録
を行うべきところ、中点の位置263に差し掛かっている
ので、これらを分離して記録するようにしている。この
とき、第2欄204の後端には第4欄206の先端から距離x
までの画像情報を続けて記録し、第4欄206の先端位置
には、第2欄の後端を距離x分だけ連続した形で記録す
るようにしている。
このようにオーバラップした領域を設けて記録を行う
ようにしたので、1枚の記録用紙261に画像情報を分断
して表示した場合にも相互の連続性を印象付けることが
できる。また、この記録用紙261に記録された画像情報
を1つの連続した情報として合成する場合にも、切り貼
りが容易である。更に、隣の欄にまではみ出たような文
字や図形に対しても、これらの欄が連続して編集される
限りにおいては、編集後にセンタリング処理によって分
断されても、これらの文字や図形の認識が容易となる。
第31図は、以上概要を説明したセンタリング処理を行
う回路部分の要部を具体的に表わしたものである。第28
図で説明したC点の座標データは、画像編集部74(第1
図参照)のCPUバス271によって転送されてアドレス発生
用カウンタ272にセットされるようになっている。ここ
で、アドレス発生用カウンタ272には、第2のクロック
信号224(第18図参照)のうちのページ同期信号224Aを
除いたラインクロック信号224Bおよびビデオクロック信
号224Cが供給される。ラインクロック信号224Bは、画像
の各ラインに同期して発生する信号であり、ビデオクロ
ック信号224Cは画像の転送クロックである。また、ペー
ジ同期信号22Aは1ページごとに原稿の処理に同期して
発生する信号である。
ラインクロック信号224Bおよびビデオクロック信号22
4Cは、第1のアドレスイネーブルカウンタ273および第
2のアドレスイネーブルカウンタ274の双方にも供給さ
れるようになっている。また、ページ同期信号224Aは、
ページメモリ81のリセット端子Rと第1のアドレスイネ
ーブルカウンタ273および第2のアドレスイネーブルカ
ウンタ274のイネーブル端子Eに供給されるようになっ
ている。ここで第1のアドレスイネーブルカウンタ273
は、センタリング処理を行う際の前半部分の画像の最後
の位置を設定するカウンタである。また、第2のアドレ
スイネーブルカウンタ274は、C点の位置を設定するカ
ウンタである。
これらの2つのアドレスイネーブルカウンタ273、274
から出力される出力信号276、277はオア回路278に入力
されて論理和がとられ、その論理出力279がアドレス発
生用カウンタ272のイネーブル端子Eに供給されるよう
になっている。
第32図は、以上の3つの信号の波形を表わしたもので
ある。第30図に対応させて説明すれば、第32図aに示し
た出力信号276は基本欄202、第2欄204および第4欄206
の先頭の距離xに対応してH(ハイ)レベルとなる信号
である。第32図bに示した出力信号27は、第2欄204の
最後の距離xに相当する部分と第4の欄206に対応して
Hレベルとなる信号である。したがって、アドレス発生
用カウンタ272がイネーブルとなるのは、第32図cに示
したようにこれら両出力信号276、277のいずれかがHレ
ベルとなる区間である。
第31図においてアドレス発生用カウンタ272は、アド
レスバス281を通じてページメモリ81に画像信号282の読
み出しのためのアドレス情報を供給するカウンタであ
る。このアドレス情報は、第32図aにおける出力信号27
6がHレベルとなっている区間で順次カウントアップし
て、同図bにおける出力信号277が出力を開始する時点
において量2xだけアドレスを後退させた後、順次カンウ
ントアップする必要がある。CPUバス271によってC点の
座標データがアドレス発生用カウンタ272にセットされ
ることにしたのはそのためである。
第33図および第34図を用いてこれらのカウンタの制御
の素子を説明する。
このうち第33図は、コントロールパネル制御部のCPU
の制御を表わしたものである。オペレータが第2図に示
した一般操作用コントロールパネル27のスタートボタン
172を押すと、コントロールパネル制御部71内のCPUがこ
れを検知して(第33図ステップ;Y)、この時点での一
般操作用コントロールパネル27および自治体窓口業務用
コントロールパネル26のキー情報を解析し(ステップ
)、第27図で説明したIDデータ251のうち対応するも
のを画像編集部74に送出する(ステップ)。
第34図は、これに基づく画像編集部の制御を表わした
ものである。画像編集部74では、対応するIDデータ251
を受け取ったら、そのA点のX座標と最初の欄(基本
欄)のX座標とを加算する(第34図ステップ)。そし
て、この値がB点のX座標の値を越えたかどうかを判別
する(ステップ)。越えていなければ、次の欄を最初
の欄につなげて編集できる可能性があるので、編集すべ
き次の欄が存在するかどうかを判別し(ステップ)、
存在すれば(Y)、その欄のX座標を前の加算値に加算
する(ステップ)。そして、この加算値がB点のX座
標の値を越えたかどうかをチェックする(ステップ
)。
このようにして判定と加算の作業を繰り返し(ステッ
プ〜)、加算値がB点のX座標の値を越える前に追
加する欄がなくなれば(ステップ;N)、処理を終了す
る。これに対して、加算値がステップでB点のX座標
の値を越えた場合には(Y)、最後に追加した欄は折り
畳みを行う部位に差し掛かっているので、その前の欄ま
でのX座標の加算値とオーバラップ量として設定した値
xとを加算した値を第1のアドレスイネーブルカウンタ
273にセットする(ステップ)。そして、IDデータ251
とて送られてきたデータにおけるC点のX座標を第2の
アドレスイネーブルカウンタ274にセットする(ステッ
プ)。
このようにして、2つのアドレスイネーブルカウンタ
273、274に値がセットされたら、画像編集部74は第1の
アドレスイネーブルカウンタ273のカウントアップが終
了する時点を監視する(ステップ)。この時点は、第
32図aにおける出力信号276がHレベルから立ち下がる
時点である。この時点で画像編集部74のCPUはCPUバス27
1(第31図参照)を通してアドレス発生用カウンタ272に
オーバラップ量xの2倍に相当するアドレス値だけ戻し
た値をセットする(ステップ)。これにより、ページ
メモリ81には、オーバラップ量xだけ手前の部分から画
像の後半部分が格納されることになる。
第35図は、ページメモリに対する画像情報の書き込み
と、書き込み後の読み出しのタイミングを表わしたもの
である。
同図aからcはページメモリ(第31図参照)に画像情
報を書き込むためのライトサイクルで使用される第1の
クロック信号192を表わしている。これらのクロック信
号192は、同図aに示すページ同期信号192Aと、ライン
クロック信号192Bと、ビデオクロック信号192Cで構成さ
れている。これらはページメモリ81のリードサイクルで
使用されるページ同期信号224A(第35図d)、ラインク
ロック信号224B(同図e)およびビデオクロック信号22
4C(同図f)と対応する関係にある。
まず、ページメモリ81のライトサイクルでは、ページ
同期信号192Aが発生し、この後に1ラインごとに出力さ
れるラインクロック信号192Bによってラインの同期がと
られ、ビデオクロック信号192Cに同期して各画素の画像
信号が対応するメモリ領域に格納されていく。
このようにして1ページ分の原稿の書き込みが終了し
たら、ページメモリ81はリードサイクルに切り換えられ
る。このリードサイクルではページ同期信号224Aに同期
して1ラインごとにラインクロック信号224Bが出力さ
れ、ビデオクロック信号224Cに同期して1画素ずつの画
像信号282(第31図参照)が読み出されていく。このと
き、第35図gに示すように論理出力279(第31図参照)
がHレベルから一時的にL(ロー)レベルに変化するセ
ンタリング処理部分291で、第31図に示したアドレス発
生用カウンタ272がオーバラップ量xの2倍分だけアド
レスを戻され、オーバラップの処理が行われることにな
る。
以上のような画像処理で、ページメモリ81に格納され
た原稿の画像情報は、読み出しの際にセンタリングとし
ての空白領域の処理とオーバラップの処理とが行われ、
第18図で説明したようにプリント用メモリ83とCRT13の
双方に送られることになる。
付加情報の処理 第5図で示したように住民票や各種証明用の書類に
は、原本の全部または一部の情報に付加した形で認証文
やスタンプの押印が行われる。第42図で説明したよう
に、このような付加的な記録情報(以下付加情報とい
う。)はページにまたがって記録されていることが好ま
しくないことが多い。そこで、この画像処理装置では、
付加情報がページにまたがって記録される可能性がある
ときには、これを次のページに独立して記録するように
している。
第36図は、第28図に対応したもので、この付加情報の
処理の原理を表わしたものである。第28図では説明を簡
略に行うために、IDデータ251におけるB点をただ1つ
の点として説明した。しかしながら、この点は記録用紙
が例えばB4判のときにはB5判の末尾近くに配置されるB1
点と、B4判の末尾近くに配置されるB2点の2点存在す
る。すなわち、本実施例の画像処理装置では、A点から
開始される画像情報301については、B1点を越えること
がないようにその後端が調整され、C点から開始される
画像情報302についてはB2点を越えることがないように
その後端が調整される。ここで言う画像情報301、302
は、本実施例の場合には欄を単位として処理されるもの
であり、付加情報の表示される領域も1つの“欄”とし
て扱うようにしている。
第37図は、B2点に基本欄や第1の欄のような通常の欄
が掛かった場合の処理を表わしたものである。画像情報
302における第Nの欄302−NがB2点に掛かった場合に
は、先のセンタリング処理で説明したと同様の処理で第
(N−1)の欄302(N−1)までを第1ページの記録
用紙261−1に記録し、第Nの欄302−Nは次のページの
記録用紙261−2のA点から記録を行うことになる。こ
のとき、例えば第Nの欄302−Nのすぐ後に付加情報303
が配置されることがIDデータ251によって示されている
場合には、第37図に示したような配置で記録が行われる
ことになる。
第38図は、これに対して付加情報がページをまたいで
しまう場合の処理を表わしたものである。B2点に付加情
報303が存在するので、その直前の欄としての第Nの欄3
02−Nまでが第1ページの記録用紙261−1に記録さ
れ、付加情報303についてはA点を起点として第2ペー
ジの記録用紙261−2に記録が行われる。
このような付加情報の処理は第33図および第34図に示
したものと同様の制御によって行うことができるので、
その詳細な説明は省略する。
なお、記録用紙261の後端や次のページの先端におい
てオーバラップ量を設定するか否かは、それぞれの書類
の性格に応じて定めればよい。また実施例ではセンタリ
ング処理を行ったものについて付加情報が2つのページ
にまたがらないような処理を行ったが、折り畳みを行わ
ないような書類でセンタリング処理を必要としないよう
な場合であっても、付加情報について同様な処理が可能
であることはもちろんである。また、実施例では記録用
紙の中央の位置で用紙が折り畳まれることと仮定して説
明を行ったが、用紙が複数の箇所で折り畳まれる場合に
は、それぞれの箇所で画像情報を排除する処理が本発明
によって同様に可能であることは当然である。
「発明の効果」 以上詳細に説明したように請求項1記載の発明によれ
ば、画像読取部から読み取られた画像情報を構成する複
数の画像枠の中から記録に不要な画像枠を不要画像枠除
去手段によって除去すると共に、除去された画像枠を除
いた残りの画像枠を画像枠再配置手段によって画像の記
録が行われる領域の先頭から順に配置することにしたの
で、必要な画像枠の画像情報が離散的に配置された書類
が作成されることなく、体裁のよい書類を簡単に作成す
ることができる。
また画像情報編集手段は、画像枠再配置手段によって
再配置された画像が記録される記録用紙の折り畳まれる
位置から所定幅の部分に画像枠が存在するときにはこれ
をその部分よりも後方にずらして再配置することにした
ので、記録用紙を折り畳んで使用する場合に折り畳む位
置の近傍に判読の対象となる文字等の画像情報が存在し
ないようにすることができ、読みやすい書類を作成する
ことができるという利点がある。
また、請求項2記載の発明によれば、画像読取部から
読み取られた画像情報を構成する複数の画像枠の中から
記録に不要な画像枠を不要画像枠除去手段によって除去
すると共に、除去された画像枠を除いた残りの画像枠を
画像枠再配置手段によって画像の記録が行われる領域の
先端から順に配置することにしたので、必要な画像枠の
画像情報が離散的に配置された書類が作成されることが
なく、体裁のよい書類を簡単に作成することができる。
しかも判別手段が記録情報を付加した部分が編集した
画像の最後の部分と同一ページの記録用紙に記録される
かどうかを判別して、ページ分離手段が同一ページに記
録されないと判断したときには付加された記録情報を次
のページの情報とすることにしたので、記録情報を付加
した部分を含む書類を体裁よく作成することができ、し
かもそのための労力を特に必要としないという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第38図は本発明の一実施例を説明するためのも
ので、このうち第1図は画像処理装置の回路構成の要部
を表わしたブロック図、第2図は画像処理装置の外観を
表わした斜視図、第3図は画像処理装置の複写機能部の
構成の概要を表わした概略構成図、第4図は住民票発行
の基となる住民票原本の一例を示す平面図、第5図は住
民票原本を基にして発行される住民票の一例を表わした
平面図、第6図は自治体窓口業務用コントロールパネル
の平面図、第7図は一般操作用コントロールパネルの平
面図、第8図はこの画像処理装置でコピーモードを選択
した場合の操作の一例として戸籍謄本を作成するときの
流れを表わした流れ図、第9図は自治体窓口業務のため
の固有の指定操作が終了した時点での液晶ディスプレイ
の表示状態の一例を表わした平面図、第10図は拡大/縮
小・応用機能ボタンが押された場合の液晶ディスプレイ
の表示内容をオペレータの操作の流れを中心として表わ
した流れ図、第11図は第8図のステップでコピー枚数
をセットした状態における液晶ディスプレイの表示内容
を表わした平面図、第12図は画像処理装置の通信モード
を選択した場合の一般的な操作の概要を表わした流れ
図、第13図は縮倍率の指定を行う際の液晶ディスプレイ
の表示内容の一例を表わした平面図、第14図は機能選択
ボタンを押して中間調を選択する際の液晶ディスプレイ
の表示内容の一例を表わした平面図、第15図はプリント
の確認の要否を選択する際の液晶ディスプレイの表示内
容の一例を表わした平面図、第16図は読み込んだ原稿の
イメージに対する処理を行う際の液晶ディスプレイの表
示内容の一例を表わした平面図、第17図は送信を行うと
きの液晶ディスプレイの表示内容の一例を表わした平面
図、第18図は画像処理装置における画像処理部分の構成
をブロックで表わしたブロック図、第19図はこの実施例
で使用された原稿の一例を表わした平面図、第20図は第
19図に示した原稿が謄写マスク部に入力されたときの画
像の状態の一例を表わした説明図、第21図は第20図に示
したビデオ信号が謄写マスク部によってマスクされた状
態を表わした説明図、第22図はオア回路で論理和をとっ
た後のビデオ信号による画像の状態を表わした説明図、
第23図は主走査トリミング・スキップ回路を経た後のビ
デオ信号による画像の状態を表わした説明図、第24図は
副走査方向のトリミングを行った場合の一例について画
像の状態を表わした説明図、第25図はページメモリに書
き込んだ画像の状態を表わした説明図、第26図はオフセ
ット処理と文字の書き込みが行われた最終的な画像の内
容を表わした説明図、第27図はIDデータの一例を表わし
た説明図、第28図は記録用紙における各種制御点として
のA点、B点、C点の3点を示した説明図、第29図は各
欄とそれらの読み取り座標の関係を示した説明図、第30
図はオーバラップ量の概念を示した説明図、第31図はセ
ンタリング処理を行う回路部分の要部を具体的に表わし
た回路図、第32図は2つのアドレスイネーブルカウンタ
から出力される出力信号の波形と、この論理和をとった
波形をそれぞれ示した波形図、第33図はコントロールパ
ネル制御部のCPUによるセンタリング処理のための流れ
を表わした流れ図、第34図は画像編集部のCPUによる同
様な処理を示した流れ図、第35図はページメモリに対す
る画像の情報の書き込みと、書き込み後の読み出しのタ
イミングを表わしたタイミング図、第36図は付加情報処
理のための各種制御点としてのA点、B点、C点の3点
を示した説明図、第37図はB2点に基本欄等の通常の欄が
掛かった場合の処理の原理を示した原理図、第38図は付
加情報が2つページをまたぐような場合の処理の原理を
示した原理図、第39図は複数の欄を表示した原稿の一例
を示す平面図、第40図は第39図に示した原稿の不要な欄
を単純に削除して作成した書類の例を示す平面図、第41
図は折れ線の位置が画像情報中に存在する場合の一例を
表わした説明図、第42図は認証文が2つのページにわか
れて記録された場合の一例を示す平面図である。 11……複写機能部、21……プラテンガラス、 26……自治体窓口業務用コントロールパネル、 27……一般操作用コントロールパネル、 45……読取部、 55……ドラム・カートリッジ、 63……トナー・カートリッジ、 71……コントロールパネル制御部、 74……画像編集部、81……ページメモリ、 83……プリント用メモリ、85……IOT、 93……原稿、94……CCD、 151……液晶ディスプレイ、 251……IDデータ、261……記録用紙、 272……アドレス発生用カウンタ、 273……第1のアドレスイネーブルカウンタ、 274……第2のアドレスイネーブルカウンタ、 278……アンド回路。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−51364(JP,A) 特開 昭62−182832(JP,A) 特開 昭63−130375(JP,A) 特開 昭63−244224(JP,A) 特開 平1−103451(JP,A) 特開 昭62−181155(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 5/30 B41J 21/00 G03G 15/00 G06F 3/12 G06F 15/62 H04N 1/387

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像の読み取りを行う画像読取部と、 この画像読取部で読み取った画像を構成する複数の画像
    枠の中から記録に不要な画像を除去する不要画像枠除去
    手段と、 この不要画像枠除去手段によって除去された画像枠を除
    いた残りの画像枠を画像の記録が行われる領域の先頭か
    ら順に配置する画像枠再配置手段と、 この画像枠再配置手段によって再配置された画像が記録
    される記録用紙の折り畳まれるべき位置から所定幅の部
    分に前記画像枠が存在するときこれをその部分よりも後
    方にずらして再配置する画像情報編集手段 とを具備することを特等とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】画像の読み取りを行う画像読取部と、 この画像読取部で読み取った画像を構成する複数の画像
    枠の中から記録に不要な画像枠を除去する不要画像枠除
    去手段と、 この不要画像枠除去手段によって除去された画像枠を除
    いた残りの画像枠を画像の記録が行われる領域の先頭か
    ら順に配置する画像枠再配置手段と、 この画像枠再配置手段によって再配置された画像を編集
    する編集手段と、 この編集手段によって編集した画像の後に所定の記録情
    報を付加する記録情報付加手段と、 前記記録情報を付加した部分が編集した画像の最後の部
    分と同一ページの記録用紙に記録されるかどうかを判別
    する判別手段と、 判別手段が同一ページに記録されないと判別したとき前
    記記録情報付加手段によって付加された記録情報を次の
    ページの情報とするページ分離手段と、 前記記録用紙に編集した画像および前記記録情報付加手
    段によって付加された記録情報を記録する記録部 とを具備することを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】前記画像情報編集手段によって編集された
    後の画像情報を前記記録用紙に記録する記録部を具備す
    ることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】前記記録用紙の折り畳まれるべき位置から
    所定幅の部分を画像情報の存在しない領域にするために
    画像情報を2つの表示領域に分断するとき、その分断す
    る部分の画像を2つの表示領域で所定量だけオーバーラ
    ップさせることを特徴とする請求項1記載の画像処理装
    置。
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