JP2844070B2 - 構築用ブロック体及びその連結部材 - Google Patents

構築用ブロック体及びその連結部材

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JP2844070B2
JP2844070B2 JP63311640A JP31164088A JP2844070B2 JP 2844070 B2 JP2844070 B2 JP 2844070B2 JP 63311640 A JP63311640 A JP 63311640A JP 31164088 A JP31164088 A JP 31164088A JP 2844070 B2 JP2844070 B2 JP 2844070B2
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【発明の詳細な説明】 イ.発明の目的 (1)産業上の利用分野 この発明は、塀あるいは建物内の間仕切り壁、更には
擁壁に利用されるブロック体いわゆる構築用ブロック体
に関する。
(2)従来の技術 従来の塀及び壁体用コンクリートブロックは、内部に
上下に貫通する中空部が形成され、該コンクリートブロ
ック相互を組み積みし、該中空部に補強鉄筋を挿通し、
塀あるいは壁体を補強するものであった。
しかしながら、この従来のコンクリートブロック壁工
法によっては、補強鉄筋を設計通りに配するのに熟練度
と手間がかかり、熟練工の不足と相まって工事費が嵩む
ものとなっている。また、コンクリートブロックには表
面が化粧されていないため、美観上においても問題があ
る。
(3)発明が解決しようとする問題点 本発明は上記実情に鑑み、補強鉄筋を要することな
く、簡単に組積み施工ができて強度の大きな壁体を得る
ことのできる構築用ブロック体を提供することを目的
(技術的課題)とする。
本発明は更に、美麗な壁体を得ることのできるブロッ
ク体を提供することもその目的の一つとする。
ロ.発明の構成 (1)問題点を解決するための手段 本発明の構築用ブロック体は上記目的を達成するた
め、以下の構成(技術的手段)を採る。
すなわち、第1番目の発明は構築用ブロック体に関
し、相対向して配され、所定の厚さをもって実質的に矩
形をなす2枚の側面板1と、該側面板1相互を連結し、
その上下及びまたは横方向に、弾圧力をもって互いに係
合する係合凹具5及び係合凸具6からなる係合部材が固
設されてなる連結部材2と、からなることを特徴とす
る。
上記構成において、側面板1の表面は化粧仕上げさ
れてなること、側面板1の側面には段部12が形成され
えてなること、連結部材2は、側面板1の幅方向に沿
って1か所以上に配されること、側面板1と連結部材
2との連結はアリとアリ溝との係合によりなされるこ
と、は選択的事項である。
第2番目の発明も同じく構築用ブロック体に関し、1
枚の側面板1と、前記側面板1に係合しその上下及びま
たは横方向に弾圧力をもって互いに係合する係合凹具5
及び係合凸具6からなる係合部材が固設され、かつ、該
側面板1に係合する側とは反対側に補強版7が固設され
てなる連結部材2と、からなることを特徴とする。
第3番目の発明は別な構築用ブロック体に関し、1枚
の側面板1と該側面板1に対向して配される側面板1又
は補強版7とに、それぞれその上下及びまたは横方向に
弾圧力をもって互いに係合する係合凹具5及び係合凸具
6からなる一対の係合部材が固設され、それらを連結部
材2をもって繋いでなる、ことを特徴とする。
第4番目の発明はこの構築用ブロック体に使用される
連結部材であって、所要の厚さを有する平板状の腹板3
と、前記腹板3の両端に鉛直方向に固設される縦条部材
4と、前記腹板3の上下に固設される弾圧力をもって互
いに係合する係合凹具5及び係合凸具6と、からなるこ
とを特徴とする。
第5番目の発明は更に別な構築用ブロックに関し、所
定の厚みを有し、実質的に矩形をなす1枚の側面板1に
おいて、該側面板1の一面に形成された溝部にその上下
及びまたは横方向に弾圧力をもって互いに係合する係合
凹具5及び係合凸具6からなる係合部材が前記溝部に嵌
合状に固設されてなる、ことを特徴とする。
(2)作用 このブロック体を使用してなされる壁体の構築におい
て、各ブロック体相互は同一位相状態あるいは千鳥状に
して鉛直方向あるいは横方向に並べられ、それらの係合
凹具5と係合凸具6とを嵌合させられる。この嵌合操作
において、係合凹具5と係合凸具6との弾圧力により、
係合凸具6は係合凹具5の弾圧力に抗して係合凹具5の
凹部内に入り込み、ブロック相互間の引抜き力に対抗す
る。しかる後、ブロック体内にコンクリートが充填さ
れ、これにより係合凸具の拘束をなし、更に強固なブロ
ック相互間の結合力を発揮する。
(3)実施例 本発明の構築用ブロック体の実施例を図面に基づいて
説明する。
(第1実施例) 第1図〜第3図はその一実施例(第1実施例)を示
し、主として塀あるいは壁体用に適用される建築用ブロ
ック体を示す。すなわち、第1図はこのブロック体の全
体を示し、第2図及び第3図はこのブロック体に使用さ
れる部材を示す。
このブロック体Hは、相対向して配される2つの側面
板1と、該側面板1を繋ぐ連結部材2とを含む。
以下、各部材の細部の構成を説明する。
側面板1はコンクリート、タイルあるいは合成樹脂等
の適宜の硬質素材で形成され、所定の肉厚を有し、長方
形状をなす。10は該側面板1の表面であり、該表面10に
は化粧加工が施される。11はその裏面である。側面板1
の上下・横側面にはこれらと上下・横方向に配される他
の側面板1との係合をなす段部12が形成される。側面板
1の裏面には、複数の縦溝すなわちアリ溝13が幅方向に
沿って所定間隔をもって縦設される。
連結部材2は、平板状の腹板3と、腹板3の両側に固
設される縦条部材すなわちアリ部材4と、腹板3の上部
に固設された係合凹具5と、腹板3の下部に固設された
係合凸具6と、からなる。
もっと詳しくは、腹板3は所定厚さにより所定の剛性
を有し、中央部に開口部15が形成される。腹板3の幅に
より、側面板1相互の間隔が決められる。アリ部材4は
側面板1のアリ溝13に嵌合される。16は棚板である。
係合凹具5は基部5aと圧着部5bからなり、全体的に弾
性材により構成される。基部5aをもって腹板3並びに腹
板3から張設された棚板16に固着される。
係合凸具は基部6aと楔部6bからなる。基部6aをもって
腹板3に固設され、剛性を有する。
しかして、側面板1と連結部材2とは第1図のように
組み立てられ、単位のブロック体Hを構成する。すなわ
ち、側面板1のアリ溝13内に連結部材2のアリ部材4を
嵌挿させる。両者は接着剤を介して強固に固着させる。
側面板1相互は2以上(本実施例では2)の連結部材2
で連結されるので、自立するとともに所要の剛性を保
つ。
第4図はこのブロック体Hを鉛直方向に組積みした状
態を示す。
すなわち、各ブロック体Hは鉛直方向に同一位相状態
で載置されるものであり、下段のブロックHに対して上
段のブロックHが載置されるとき、係合凸具6の楔部6b
は係合凹具5の圧着部5bを押し拡げて嵌入され、しかる
後、係合凹具5の圧着部5bはその弾性により係合凸具6
に圧着する。
この状態で、ブロック体Hの中空部にコンクリート
(これを中詰めコンクリートという)が打設されると、
係合凹具5の圧着部5bはこの未硬化状態、換言すれば流
動状態の中詰めコンクリートにより拘束され、従って、
係合凸具6の抜け出しを阻止する。
以下、このブロック体Hを使用して行われる壁体の構
築方法の一例を施工手順に従って説明する。
(1)壁体の構築予定位置に基礎コンクリートBが打設
され、かつ、壁体の中心線に沿って連結鉄筋17が基礎コ
ンクリートBの上面に突出するように埋め込まれる。
この状態で、側面板1の下端面を平坦とするとともに
係合凸具6のないブロック体H(これを基礎用ブロック
体という)を、中空部に連結鉄筋17を抱え込むように、
基礎コンクリートBの上面に載置し、かつ、これらのブ
ロック体Hの複数を横方向に並べてゆく。このとき、ブ
ロック体H相互はその側面が段部12となっているので互
いに嵌まり込み、密接して並べられることになる。
(2)次いで、第2段目のブロック体Hを基礎用ブロッ
ク体H上に位相を同一にして載置する。
このとき、上下のブロック体Hにおける係合凹具5と
係合凸具6との位置は同一鉛直線上にあるので、上述し
たように、上部のブロック体Hの係合凸具6は下部のブ
ロック体Hの係合凹具5に嵌まり込む。また、上下のブ
ロック体H相互は段部12によっても位置が揃えられる。
(3)しかる後、第1段目及び第2段目のブロック体H
間に中詰めコンクリート18を充填する。該中詰めコンク
リート18の充填は上段のブロック体Hの中程までにされ
る。しかして、この中詰めコンクリート18の充填によ
り、その充填圧により係合凹具5の圧着部5bは係合凸具
6の楔部6bを強く圧着し、上段のブロック体Hの倒れ、
抜出しは阻止される。その作用はコンクリート18の固結
とともに更に増大されるものである。
(4)更に上段にブロック体Hを積み上げ、(3)と同
様にして中詰めコンクリート18を打設し、壁体を構築す
る。
叙上の工程においてブロック体Hの上方への積上げ
を、倒れを阻止して、まとめてなし、しかる後中詰めコ
ンクリート18を打設することは自由である。
このようにして構築された壁体は、その中詰めコンク
リート18が固結することにより、係合凸具6の楔部6bが
係合凹具5の圧着部5bを介して強固に拘束され、倒れに
対して強大な抵抗力を発揮する。
この拘束力は個々のブロック体Hにおいて発揮される
とともに、壁体全体として発揮される。
従って、本ブロック体を使用する壁体の構築において
は、補強鉄筋を使用することなく、従来の補強鉄筋入り
コンクリートブロック壁体と同程度の強度が得られるの
で、補強鉄筋の装入手間を省くことができ、施工効率が
向上する利点を有する。
第5図に第1実施例に包含される連結部材の他の態様
を示す。
この連結部材2Aにおいては、腹板3の上下部に、腹板
3の長手方向に沿う係合凹具5A及び係合凸具6Aが取り付
けられている。
この係合凹具5Aは圧着部5bが相対向して設けられ、係
合凸具6の楔部6bはこれらの相対向する圧着部5b間に弾
圧的に挿入される。
第6図に連結部材の更に他の態様を示す。
この連結部材2Bにおいては、腹板3Aが可撓性を有する
とともに、腹板3Aの両端にはアリ部材に替えてフランジ
板20を固設している。
もっと詳しくは、腹板3Aの中央には曲率を有する可撓
板21が介装される。また、フランジ板20の下端には、係
合凹具5に嵌まり込む係合凸具6が固設される。
この連結部材2Bは、通常の軽量コンクリートブロック
体Jの中空部Kに介装させて使用される。連結部材2Bは
フランジ板20がブロック体Jの内壁に押圧されて固定さ
れ、ブロック体J相互の組み積み後、中詰めコンクリー
トが打設され、壁体が構築される。
(第2実施例) 第7図及び第8図に本発明の構築用ブロック体の他の
実施例を示す。図において、先の実施例と同等の部材に
ついては同一の符号が付されている。
この実施例のブロック体H1においては、連結部材2Cの
係合凹具5Cと係合凸具6Cとがブロック体H1の側部に向か
って配されていること特徴とする。
すなわち、一方の連結部材2Cには、側面板1に沿うよ
うにフランジ板21の一端が腹板3に突き合わせて固設さ
れ、かつ、フランジ板21の他端には基部5aと圧着部5bと
からなる係合凹具5Cが基部5aを介して固設されてなる。
また、他方の連結部材2C′には、係合凹具5Cと同様にし
たフランジ板22が腹板3に対して固設され、かつ、該フ
ランジ板22には係合凹具5Cの圧着部5bに嵌入する係合凸
具6Cが固設される。これらの係合凹具5C並びに係合凸具
6Cの丈高は側面板1の高さよりも小さければよいが、通
常は1/2〜1/3程度とされ、その際、同一位置に配される
ことは勿論である。また、鉛直方向に複数配する態様を
採ることもできる。
しかして、これらのブロック体H1を横方向に並べる
と、隣接するブロック体H1相互間の係合凹具5Cと係合凸
具6Cとが嵌合し、しかる後、これらの中空部に打設され
た中詰めコンクリートにより係合部は拘束され、一体的
な壁体となる。
なお、この態様はブロック体H1の高さが大きなブロッ
ク体に対して有効である。
第8図はこの実施例に包含される別のブロック体H2を
示す。
このブロック体H2においては、側面板1の壁面から突
出してアリ状の突条13Aが形成され、連結部材2Dには、
この突条13Aに嵌合するアリ溝部材4Aが腹板3の両端に
固設されるとともに、連結部材2Dは中間フランジ板23に
よって横方向に一体となっている。
更に、第8図において破線で示されるように、フラン
ジ板23の上下端に係合凹具5及び係合凸具6を取り付
け、上下のブロック体H2との固定を図ることもできる。
また、第7図におけるフランジ板21,22への係合凹具5
及び係合凸具6の取付けも同様とする。
以上の実施例においては、係合凹具5,5A,5B,5Cはそれ
自体で拘束作用はなく、充填材すなわち中詰めコンクリ
ートによって拘束作用が発揮されるものである。
(第3実施例) 第9図及び第10図に本発明の構築用ブロック体の更に
他の実施例を示す。図中の符号については先の実施例に
準じる。この実施例のものは主として擁壁用に適用され
る。
第9図はその連結部材を示す。
この連結部材2Eは、腹板3及びアリ部材4は先の第1
実施例に準じるが、係合凹具5E及び係合凸具6Eよりなる
係合部材、特には係合凹具5Eに特徴を有する。
この連結部材2Eにおいては、係合凹具5Eと係合凸具6E
とはフランジ板25によって連結される。フランジ板25は
腹板3とアリ部材4との間に介装され、両者を固設する
介装材としても機能する。
係合凹具5Eは、上下に開口する実質的に四角筒体をな
し、下方に向って開口面積が狭窄されている。すなわ
ち、該係合凹具5Eは後壁26、側壁27、前壁28よりなる
が、後壁26及び側壁27は厚手に形成され、後壁26はフラ
ンジ板25を兼ねるとともに、側壁27は下方に至るにつれ
幅を漸減し、台形をなす。前壁28は薄手に形成されると
ともに下方に向かって後壁26側に傾斜する。係合凹具5E
の開口において、その長さaは係合凸具6Eの幅dよりも
大きく、また、上部の幅bは係合凸具6Eの最大厚さeよ
りも十分に大きく、下部の幅cはeよりも若干小さくさ
れている。これにより前壁28は若干の弾性を有する。し
かして、係合凸具6Eを係合凹具5Eに嵌挿するに際し、係
合凸具6Eは係合凹具5Eの前壁28を押し拡げて入り込み、
引抜き力に対しては係合凸具6Eの楔部6Eの上面の凹凸面
と前壁28の下辺とが係合し、該引抜き力に抵抗する。こ
れにより、この連結部材2Eにおいては、それ自体で引抜
き抵抗力を有する。更に、係合凹具5E内に固結材30を充
填すると、引抜き抵抗力は更に増大する(第9図(b)
参照)。
第9図(c)には係合凹具5Eの別の態様を示す。この
係合凹具5Eの前壁28は傾斜されず、薄手に形成されるこ
とにより柔軟性を有し、係合凹具6Eの挿入に際し該前壁
28はその可撓性により押し広げられ、容易に挿入を許
す。係合凸具6Eが挿入された後は元の状態に戻り、係合
凹具6Eの引抜きに抵抗する。
第10図はこの連結部材2Eを適用したブロックの他の実
施例を示す。
第10図(a)において、このブロックH3は、1つの側
面板1と、該側面板1に連結される他側を補強版7とす
るとともに腹板に替えて連結梁8とした連結部材2Fと、
からなる。
もっと詳しくは、連結部材2Fは、側面板1に嵌合され
る側においては、アリ部材4と、該アリ部材4の上下に
固設される係合凹具5E及び係合凸具6Eとからなる。一
方、側面板1の反対側においては、補強版7は横梁32と
縦梁33とからなるとともに、横梁32と縦梁33との間には
金網(メッシュ)35が固設される。補強版7Aの内側に係
合凹具5E及び係合凸具6Eが固設される。
連結梁8はアリ部材4と補強版7とを固定的に一体の
ものとして繋ぐが、この態様に替えて、屈撓式の連結梁
8Aを使用することができる。屈撓式の連結梁8Aにおいて
は、アリ部材4から延設される梁37と補強版7から延設
される梁38とを中間梁39でピン結合40されてなる。これ
により、側面板1と補強版7とのなす角度を自由に変え
ることができる。
第10図(b)(c)においては、連結梁の更に他の態
様を示す。この連結梁8Bは、アリ部材4から延設される
梁37と補強版7から延設される梁38とを2つの中間梁4
1,42を介して、それらの梁37,38,41,42に多数開設され
たピン孔43にピン45を挿通することにより、該連結梁8B
の長さを伸縮自在としたものである。これにより、側面
板1とフランジ版7Aとはその距離を可変となすととも
に、両者のなす角度も可変となすことができる。
第11図にこのブロック体の擁壁への適用例を示す。
第11図(a)は固定式連結梁を有するブロック体H3を
使用した擁壁を示す。
図において、Eは地盤であって、この地盤Eを掘り下
げて基礎栗石50を敷き並べ、その上にコンクリートフー
チング51が打設される。
しかる後、ブロック体H3を順次積み上げ、適宜段数に
なると中詰めコンクリート52を打設する。これととも
に、裏込め栗石53を擁壁の背面に充填する。以下、ブロ
ック体H3を順次積み上げ擁壁を構築する。
この態様の擁壁においては、ブロック体H3毎の幅Wが
一定であり、擁壁の断面変化は補強版7の背面のコンク
リート52の打設、あるいは連結梁8の長さの調整によっ
てなされる。
第11図(b)は伸縮式連結梁8Bを有するブロック体H2
を使用した擁壁を示す。
この擁壁においても、地盤Eに基礎栗石50並びにコン
クリートフーチング51が打設され、その上にブロック体
H3が順次積み上げられる。55は均しコンクリートであ
る。
最下段のブロック体H3においては、連結梁8Bが最大長
さを採り、かつ、補強版7は上方になるにつれ幅を縮小
するように傾斜される。次いで、連結梁8Bの長さを縮小
した2段目のブロック体H3をこの上に載置し、係合凹具
及び凸具を互いに係合させ、この状態で中詰めコンクリ
ート52が打設される。更に上段のブロック体H3は連結梁
8Bの長さを縮小し、同様にして、擁壁を構築してゆくも
のである。
第12図及び第13図にこの第3実施例に包含される他の
態様を示す。
第12図(a)(b)に示す係合凹具5Fはピン係合より
なる。すなわち、前壁部28Aはその両端に側壁27に沿う
フランジ部60を有し、該側壁27とフランジ部60とはピン
61で枢着され、これによって前壁部28Aはピン61を中心
に回転可能となる。更に、一方のピン61にはヒンジばね
62がその両端を後壁26及び前壁部28Aに当接して取り付
けられ、これによって、前壁部28Aは係合凸具の挿入後
において破線の状態となるが、挿入時は常時の位置に復
帰するものである。
第13図に示す連結部材2Gにおいては、アリ部材4相互
が上部には箱状の係合凹具5Gを介して下部には係合凸具
6Gを介して固設されてなるものである。
更に、第10図の態様において、1つの側面板1と、該
側面板1のアリ溝13に係合するアリ部材4の上下に固設
される係合凹具5E及び係合凸具6Eとからなるブロック体
(これを側面板ブロック体という。)の態様を採ること
ができる。そして、これらのブロック体を上下並びに横
方向に係合させて壁体(例えば、型枠代用壁)となすも
のである。
この場合、側面板1の外面は化粧仕上げされ、係合部
材の配された内面側は適宜間隔を保持して他の型枠材が
配され、 これらの間に中詰めコンクリートが打設されるもので
ある。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発
明の基本的技術思想の範囲内で種々設計変更が可能であ
る。
すなわち、以下の態様は本発明の技術的範囲内に包含
されるものである。
係合凹具と係合凸具とは反対に取り付けられてもよ
い。
アリ溝に替えてT溝、L溝であってもよい。
ハ.発明の効果 本発明によれば、上下あるいは横方向の隣接ブロック
体相互は係合凹具及び係合凸具により連結され、かつ、
中詰めコンクリートと相まって強い結合となり、補強鉄
筋の不要な壁体を構築することができる。換言すれば、
補強鉄筋の装入手間を省くことができ、施工効率の向上
が図れる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の構築用ブロックの実施例を示し、第1図
(a)はその一実施例(第1実施例)のブロック体の平
面図、(b)図は(a)図のI−I線断面図、(c)図
は(a)図のII-II線断面図、第2図はこのブロック体
に使用される側面板の斜視図、第3図(a)は同じく連
結部材板の斜視図、(b)図はその側面図、(c)図は
その平面図、(d)図は(b)図のIII-III線断面図、
第4図は本ブロックの組積み状態図、第5図は連結部材
の他の態様図、第6図(a)は連結部材の更に他の態様
図、(b)図はその適用例図、第7図は他の実施例(第
2実施例)のブロック体の平面図、第8図は更に他のブ
ロック体の態様図、第9図(a)は本発明の更に他の実
施例(第3実施例)の連結部材の斜視図、(b)図はそ
の詳細図、(c)図はこの実施例の別の態様の連結部材
の詳細図、第10図(a)はこの連結部材を適用したブロ
ック体の斜視図、(b)(c)図は連結梁の他の態様を
示す平面図及び側面図、第11図(a)(b)はこのブロ
ックを使用した擁壁の施工断面図、第12図(a)はこの
連結部材における係合凹具の他の態様を示す平面図、
(b)図はそのIV-IV線断面図、第13図(a)は連結部
材の他の態様を示す斜視図、(b)図はそのV−V線断
面図、である。 H,H1,H2,H3……ブロック体、1……側面板、2,2A,2B,2
C,2D,2E,2F,2G……連結部材、3……腹板、4……アリ
部材、5,5A,5B,5C,5D,5E,5F,5G……係合凹具、6,6A,6B,
6C,6D,6E,6F,6G……係合凸具、7……補強版、8,8A,8B
……連結梁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04C 1/14 E04C 1/10 E04B 2/02

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対向して配され、所定の厚さをもって実
    質的に矩形をなす2枚の側面板(1)と、 該側面板(1)相互を連結し、その上下及びまたは横方
    向に、弾圧力をもって互いに係合する係合凹具(5)及
    び係合凸具(6)からなる一対の係合部材が固設されて
    なる連結部材(2)と、 からなることを特徴とする構築用ブロック体。
  2. 【請求項2】係合凸具(6)は先端が膨出する膨出状部
    を有し、係合凹具(5)は前記係合凸具(6)の膨出状
    部を弾性をもって受け入れる請求項1に記載の構築用ブ
    ロック体。
  3. 【請求項3】側面板(1)の表面は化粧仕上げされてな
    る請求項1又は2に記載の構築用ブロック体。
  4. 【請求項4】側面板(1)の側面には段部(12)が形成
    されてなる請求項1〜3のいずれかの1項に記載の構築
    用ブロック体。
  5. 【請求項5】連結部材(2)は、側面板(1)の幅方向
    に沿って1か所以上に配される請求項1〜4のいずれか
    の1項に記載の構築用ブロック体。
  6. 【請求項6】側面板(1)と連結部材(2)との連結は
    アリとアリ溝との係合によりなされる請求項1〜5のい
    ずれかの1項に記載の構築用ブロック体。
  7. 【請求項7】1枚の側面板(1)と、 前記側面板(1)に係合しその上下及びまたは横方向に
    弾圧力をもって互いに係合する係合凹具(5)及び係合
    凸具(6)からなる一対の係合部材が固設され、かつ、
    該側面板(1)に係合する側とは反対側に補強版(7)
    が固設されてなる連結部材(2)と、 からなることを特徴とする構築用ブロック体。
  8. 【請求項8】1枚の側面板(1)と該側面板(1)に対
    向して配される側面板(1)又は補強版(7)とに、そ
    れぞれその上下及びまたは横方向に弾圧力をもって互い
    に係合する係合凹具(5)及び係合凸具(6)からなる
    一対の係合部材が固設され、それらを連結部材(2)を
    もって繋いでなる、 ことを特徴とする構築用ブロック体。
  9. 【請求項9】所要の厚さを有する平板状の腹板(3)
    と、 前記腹板(3)の両端に鉛直方向に固設される縦条部材
    (4)と、 前記腹板(3)の上下に固設される弾圧力をもって互い
    に係合する係合凹具(5)及び係合凸具(6)と、 からなることを特徴とする構築用ブロック体に使用され
    る連結部材。
  10. 【請求項10】所定の厚みを有し、実質的に矩形をなす
    1枚の側面板(1)において、該側面板(1)の一面に
    形成された溝部にその上下及びまたは横方向に弾圧力を
    もって互いに係合する係合凹具(5)及び係合凸具
    (6)からなる一対の係合部材が前記溝部に嵌合状に固
    設されてなる、 ことを特徴とする構築用側面板ブロック体。
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