JP2784641B2 - 構築用ブロック体用の係合部材 - Google Patents

構築用ブロック体用の係合部材

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JP2784641B2
JP2784641B2 JP7345466A JP34546695A JP2784641B2 JP 2784641 B2 JP2784641 B2 JP 2784641B2 JP 7345466 A JP7345466 A JP 7345466A JP 34546695 A JP34546695 A JP 34546695A JP 2784641 B2 JP2784641 B2 JP 2784641B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、塀あるいは建物
内の間仕切り壁、更には擁壁に利用されるブロック体い
わゆる構築用ブロック体に関し、更に詳しくは、当該構
築用ブロック体用の係合部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の塀及び壁体用コンクリートブロッ
クは、内部に上下に貫通する中空部が形成され、該コン
クリートブロック相互を組み積みし、該中空部に補強鉄
筋を挿通し、塀あるいは壁体を補強するものであった。
しかしながら、この従来のコンクリートブロック壁工法
によっては、補強鉄筋を設計通りに配するのに熟練度と
手間がかかり、熟練工の不足と相まって工事費が嵩むも
のとなっている。また、コンクリートブロックには表面
が化粧されていないため、美観上においても問題があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上記実情に
鑑み、補強鉄筋を要することなく、簡単に組積み施工が
できて強度の大きな壁体を得ることのできる構築用ブロ
ック体用の係合部材を提供することを目的(技術的課
題)とする。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明の構築用ブロッ
ク体用の係合部材は上記目的を達成するため、以下の構
成(技術的手段)を採る。すなわち、第1番目の発明
は、互いに隣接して並べられ接合されて壁体を形成する
構築用ブロック体に使用され、該構築用ブロック体の相
対応する側面に配される係合凹具と該係合凹具に嵌まり
込む係合凸具とからなり、前記係合凹具は、四壁により
前記係合凸具を受け入れる実質的に四角筒状の開口部を
なし、かつ、前記四壁のうち1つの壁又は相対向する2
つの壁は柔軟に形成されるとともに傾斜をもって前記対
応する係合凸具側に向ってその開口面積が狭窄され、前
記係合凸具は、前記対応する係合凹具に向けてその厚さ
が該係合凹具の開口部の最小幅よりも大きい楔部を有
し、該楔部により係合凹具の開口部内に前壁を押し拡げ
て挿入され、該楔部が前壁に係合することを特徴とす
る。第2番目の発明は、互いに隣接して並べられ接合さ
れて壁体を形成する構築用ブロック体に使用され、該構
築用ブロック体の相対応する側面に配される係合凹具と
該係合凹具に嵌まり込む係合凸具とからなり、前記係合
凹具は、後壁、側壁及び前壁により前記係合凸具を受け
入れる実質的に四角筒状の開口部をなし、かつ、前記前
壁は柔軟に形成されるとともに傾斜をもって前記対応す
る係合凸具側に向ってその開口面積が狭窄され、前記係
合凸具は、前記対応する係合凹具に向けてその厚さが該
係合凹具の開口部の最小幅よりも大きい楔部を有し、該
楔部により係合凹具の開口部内に前壁を押し拡げて挿入
され、該楔部が前壁に係合することを特徴とする。第3
番目の発明は、互いに隣接して並べられ接合されて壁体
を形成する構築用ブロック体に使用され、該構築用ブロ
ック体の相対応する側面に配される係合凹具と該係合凹
具に嵌まり込む係合凸具とからなり、前記係合凹具は、
後壁、側壁及び前壁により係合凸具を受け入れる四角筒
状の開口部をなし、かつ、前記前壁は側壁に傾動自在に
枢着され、付勢力により傾斜を維持され、前記対応する
係合凸具側に向ってその開口面積が狭窄され、前記係合
凸具は、前記対応する係合凹具に向けてその厚さが該係
合凹具の開口部の最小幅よりも大きい楔部を有し、該楔
部により係合凹具の開口部内に付勢力に抗して前壁を押
し拡げて挿入され、該楔部が前壁に係合することを特徴
とする。第4番目の発明は、互いに隣接して並べられ接
合されて壁体を形成する構築用ブロック体に使用され、
該構築用ブロック体の相対応する側面に配される係合凹
具と該係合凹具に嵌まり込む係合凸具とからなり、前記
係合凹具は、後壁、側壁及び前壁により係合凸具を受け
入れる実質的に四角筒状の開口部をなし、前記前壁は柔
軟に形成されてなり、前記係合凸具は、係合凹具に向け
てその厚さが該係合凹具の開口部の幅よりも大きい楔部
を有し、該楔部により係合凹具の開口部内に前壁を押し
拡げて挿入され、該楔部が前壁に係合することを特徴と
する。 (作用) このブロック体を使用してなされる壁体の構築におい
て、各ブロック体相互は同一位相状態にして鉛直方向あ
るいは横方向に並べられ、それらの係合凹具5と係合凸
具6とを嵌合させられる。しかる後、ブロック体内にコ
ンクリートが充填され、これにより係合凸具の拘束をな
す。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の構築用ブロック体用の係
合部材の実施例を図面に基づいて説明する。図1〜図3
は、主として塀あるいは壁体用に適用される構築用ブロ
ック体を示す。すなわち、図1はこのブロック体の全体
を示し、図2及び図3はこのブロック体に使用される部
材を示す。このブロック体Hは、相対向して配される2
つの側面板1と、該側面板1を繋ぐ連結部材2とを含
む。以下、各部材の細部の構成を説明する。側面板1は
コンクリート、タイルあるいは合成樹脂等の適宜の硬質
素材で形成され、所定の肉厚を有し、長方形状をなす。
10は該側面板1の表面であり、該表面10には化粧加
工が施される。11はその裏面である。側面板1の上下
・横側面にはこれらと上下・横方向に配される他の側面
板1との係合をなす段部12が形成される。側面板1の
裏面には、複数の縦溝すなわちアリ溝13が幅方向に沿
って所定間隔をもって縦設される。連結部材2は、平板
状の腹板3と、腹板3の両側に固設される縦条部材すな
わち、アリ部材4と、腹板3の上部に固設された係合凹
具5と、腹板3の下部に固設された係合凸具6と、から
なる。もっと詳しくは、腹板3は所定厚さにより所定の
剛性を有し、中央部に開口部15が形成される。腹板3
の幅により、側面板1相互の間隔が決められる。アリ部
材4は側面板1のアリ溝13に嵌合される。16は棚板
である。係合凹具5は基部5aと圧着部5bからなり、
全体的に弾性材により構成される。基部5aをもって腹
板3並びに腹板3から張設された棚板16に固着され
る。係合凸具は基部6aと楔部6bからなる。基部6a
をもって腹板3に固設され、剛性を有する。しかして、
側面板1と連結部材2とは図1のように組み立てられ、
単位のブロック体Hを構成する。すなわち、側面板1の
アリ溝13内に連結部材2のアリ部材4を嵌挿させる。
両者は接着剤を介して強固に固着させる。側面板1相互
は2以上(本態様では2)の連結部材2で連結されるの
で、自立するとともに所要の剛性を保つ。図4はこのブ
ロック体Hを鉛直方向に組積みした状態を示す。すなわ
ち、各ブロック体Hは鉛直方向に同一位相状態で載置さ
れるものであり、下段のブロックHに対して上段のブロ
ックHが載置されるとき、係合凸具6の楔部6bは係合
凹具5の圧着部5bを押し拡げて嵌入され、しかる後、
係合凹具5の圧着部5bはその弾性により係合凸具6に
圧着する。この状態で、ブロック体Hの中空部にコンク
リート(これを中詰めコンクリートという)が打設され
ると、係合凹具5の圧着部5bはこの中詰めコンクリー
トにり拘束され、従って、係合凸具6の抜け出しを阻止
する。
【0006】以下、このブロック体Hを使用して行われ
る壁体の構築方法の一例を施工手順に従って説明する。 (1)壁体の構築予定位置に基礎コンクリートBが打設
され、かつ、壁体の中心線に沿って連結鉄筋17が基礎
コンクリートBの上面に突出するように埋め込まれる。
この状態で、側面板1の下端面を平垣とするとともに係
合凸具6のないブロック体H(これを基礎用ブロック体
という)を、中空部に連結鉄筋17を抱え込むように、
基礎コンクリートBの上面に載置し、かつ、これらのブ
ロック体Hの複数を横方向に並べてゆく。このとき、ブ
ロック体H相互はその側面が段部12となっているので
互いに嵌まり込み、密接して並べられることになる。 (2)次いで、第2段目のブロック体Hを基礎用ブロッ
ク体H上に位相を同一にして載置する。このとき、上下
のブロック体Hにおける係合凹具5と係合凸具6との位
置は同一鉛直線上にあるので、上述したように、上部の
ブロック体Hの係合凸具6は下部のブロック体Hの係合
凹具5に嵌まり込む。また、上下のブロック体H相互は
段部12によっても位置が揃えられる。 (3)しかる後、第1段目及び第2段目のブロック体H
間に中詰めコンクリート18を充填する。該中詰めコン
クリート18の充填は上段のブロック体Hの中程までに
される。しかして、この中詰めコンクリート18の充填
により、その充填圧により係合凹具5の圧着部5bは係
合凸具6の楔部6bを強く圧着し、上段のブロック体H
の倒れ、抜出しは阻止される。その作用はコンクリート
18の固結とともに更に増大されるものである。 (4)更に上段にブロック体Hを積み上げ、(3)と同
様にして中詰めコンクリート18を打設し、壁体を構築
する。叙上の工程においてブロック体Hに上方への積上
げを、倒れを阻止して、まとめてなし、しかる後中詰め
コンクリート18を打設することは自由である。このよ
うにして構築された壁体は、その中詰めコンクリート1
8が固結することにより、係合凸具6の楔部6bが係合
凹具5の圧着部5bを介して強固に拘束され、倒れに対
して強大な抵抗力を発揮する。この拘束力は個々のブロ
ック体Hにおいて発揮されるとともに、壁体全体として
発揮される。従って、本ブロック体を使用する壁体の構
築においては、補強鉄筋を使用することなく、従来の補
強鉄筋入りコンクリートブロック壁体と同程度の強度が
得られるので、補強鉄筋の装入手間を省くことができ、
施工効率が向上する利点を有する。
【0007】図5に連結部材の他の態様を示す。この連
結部材2Aにおいては、腹板3の上下部に、腹板3の長
手方向に沿う係合凹具5A及び係合凸具6Aが取り付け
られている。この係合凹具5Aは圧着部5bが相対向し
て設けられ、係合凸具6の楔部6bはこれらの相対向す
る圧着部5b間に弾圧的に挿入される。図6に連結部材
の更に他の態様を示す。この連結部材2Bにおいては、
腹板3Aが可撓性を有するとともに、腹板3Aの両端に
はアリ部材に替えてフランジ板20を固設している。も
っと詳しくは、腹板3Aの中央には曲率を有する可撓板
21が介装される。また、フランジ板20の下端には、
係合凹具5に嵌まり込む係合凸具6が固設される。この
連結部材2Bは、通常の軽量コンクリートブロック体J
の中空部Kに介装させて使用される。連結部材2Bはフ
ランジ板20がブロック体Jの内壁に押圧されて固定さ
れ、ブロック体J相互の組み積み後、中詰めコンクリー
トが打設され、壁体が構築される。
【0008】図7及び図8に構築用ブロック体の他の態
様を示す。図において、先のものと同等の部材について
は同一の符号が付されている。こののブロック体H1に
おいては、連結部材2Cの係合凹具5Cと係合凸具6C
とがブロック体H1の側部に向かって配されていること
を特徴とする。すなわち、一方の連結部材2Cには、側
面板1に沿うようにフランジ板21の一端が腹板3に突
き合わせて固設され、かつ、フランジ板21の他端には
基部5aと圧着部5bとからなる係合凹具5Cが基部5
aを介して固設されてなる。また、他方の連結部材2
C’には、係合凹具5cと同様にしたフランジ板22が
腹板3に対して固設され、かつ、該フランジ板22には
係合凹具5Cの圧着部5bに嵌入する係合凸具6Cが固
設される。これらの係合凹具5C並びに係合凸具6Cの
丈高は側面板1の高さよりも小さければよいが、通常は
1/2〜1/3程度とされ、その際、同一位置に配され
ることは勿論である。また、鉛直方向に複数配する態様
を採ることもできる。しかして、これらのブロック体H
1を横方向に並べると、隣接するブロック体H1相互間
の係合凹具5Cと係合凸具6Cとが嵌合し、しかる後、
これらの中空部に打設された中詰めコンクリートにより
係合部は拘束され、一体的な壁体となる。なお、この態
様はブロック体H1の高さが大きなブロック体に対して
有効である。図8は別のブロック体H2を示す。このブ
ロック体H2においては、側面板1の壁面から突出して
アリ状の突条13Aが形成され、連結部材2Dには、こ
の突条13Aに嵌合するアリ溝部材4Aが腹板3の両端
に固設されるとともに、連結部材2Dは中間フランジ板
23によって横方向に一体となっている。更に、図8に
おいて破線で示されるように、フランジ板23の上下端
に係合凹具5及び係合凸具6を取り付け、上下のブロッ
ク体H2との固定を図ることもできる。また、図7にお
けるフランジ板21,22への係合凹具5及び係合凸具
6の取付けも同様とする。以上の態様においては、係合
凹具5,5A,5B,5Cはそれ自体で拘束作用はな
く、充填材すなわち中詰めコンクリートによって拘束作
用が発揮されるものである。
【0009】図9及び図10にの構築用ブロック体の更
に他の態様を示す。図中の符号については先の態様のブ
ロック体に準じる。このものは主として擁壁用に適用さ
れる。図9はその連結部材を示す。この連結部材2E
は、腹板3及びアリ部材4は先の態様に準じるが、係合
凹具5E及び係合凸具6Eよりなる係合部材、特には係
合凹具5Eに特徴を有する。この連結部材2Eにおいて
は、係合凹具5Eと係合凸具6Eとはフランジ板25に
よって連結される。フランジ板25は腹板3とアリ部材
4との間に介装され、両者を固設する介装材としても機
能する。係合凹具5Eは、上下に開口する実質的に四角
筒状体をなし、下方に向って開口面積が狭窄されてい
る。すなわち、該係合凹具5Eは後壁26、側壁27、
前壁28よりなるが、後壁26及び側壁27は厚手に形
成され、後壁26はフランジ板25を兼ねるとともに、
側壁27は下方に至るにつれ幅を漸減し、台形をなす。
前壁28は薄手に形成されるとともに下方に向かって後
壁26側に傾斜する。係合凹具5Eの開口において、そ
の長さaは係合凸具6Eの幅dよりも大きく、また、上
部の幅bは係合凸具6Eの最大厚さeよりも十分に大き
く、下部の幅cはeよりも若干小さくされている。これ
により前壁28は若干の弾性を有する。しかして、係合
凸具6Eを係合凹具5Eに嵌挿するに際し、係合凸具6
Eは係合凹具5Eの前壁28を押し拡げて入り込み、引
抜き力に対しては係合凸具6Eの楔部6bの上面の凹凸
面と前壁28の下辺とが係合し、該引抜き力に抵抗す
る。これにより、この連結部材2Eにおいては、それ自
体で引抜き抵抗力を有する。更に、係合凹具5E内に固
結材30を充填すると、引抜き抵抗力は更に増大する
(図9(b)参照)。図9(c)には係合凹具5Eの別
の態様を示す。この係合凹具5Eの前壁28は傾斜され
ず、薄手に形成されることにより柔軟性を有し、係合凸
具6Eの挿入に際し該前壁28はその可撓性により押し
広げられ、容易に挿入を許す。係合凸具6Eが挿入され
た後は元の状態に戻り、係合凸具6Eの引抜きに抵抗す
る。これらの態様において、係合凹具5Eの開口部は必
ずしも四角筒状である必要はなく、他の形状、例えば側
壁と前壁とで円弧状をなすことも可能である。この場
合、係合凸具6Eの楔部も円弧断面をなす。
【0010】図10はこの連結部材2Eを適用したブロ
ックを示す。図10(a)において、このブロックH3
は、1つの側面板1と、該側面板1に連結される他側を
補強版7とするとともに腹板に替えて連結梁8とした連
結部材2Fと、からなる。もっと詳しくは、連結部材2
Fは、側面板1に嵌合される側においては、アリ部材4
と、該アリ部材4の上下に固設される係合凹具5E及び
係合凸具6Eとからなる。一方、側面板1の反対側にお
いては、補強版7は横梁32と縦梁33とからなるとと
もに、横梁32と縦梁33との間には金網(メッシュ)
35が固設される。補強版7Aの内側に係合凹具5E及
び係合凸具6Eが固設される。連結梁8はアリ部材4と
補強版7とを固定的に一体のものとして繋ぐが、この態
様に替えて、屈撓式の連結梁8Aを使用することができ
る。屈撓式の連結梁8Aにおいては、アリ部材4から延
設される梁37と補強版7から延設される梁38とを中
間梁39でピン結合40されてなる。これにより、側面
板1と補強版7とのなす角度を自由に変えることができ
る。図10(b)(c)においては、連結梁の更に他の
態様を示す。この連結梁8Bは、アリ部材4から延設さ
れる梁37と補強版7から延設される梁38とを2つの
中間梁41,42を介して、それらの梁37,38,4
1,42に多数開設されたピン孔43にピン45を挿通
することにより、該連結梁8Bの長さを伸縮自在とした
ものである。これにより、側面板1とフランジ版7Aと
はその距離を可変となすとともに、両者のなす角度も可
変となすことができる。
【0011】図11にこのブロック体の擁壁への適用例
を示す。図11(a)は固定式連結梁を有するブロック
体H3を使用した擁壁を示す。図において、Eは地盤で
あって、この地盤Eを掘り下げて基礎栗石50を敷き並
べ、その上にコンクリートフーチング51が打設され
る。しかる後、ブロック体H3を順次積み上げ、適宜段
数になると中詰めコンクリート52を打設する。これと
ともに、裏込め栗石53を擁壁の背面に充填する。以
下、ブロック体H3を順次積み上げ擁壁を構築する。こ
の態様の擁壁においては、ブロック体H3毎の幅Wが一
定であり、擁壁の断面変化は補強版7の背面のコンクリ
ート52の打設、あるいは連結梁8の長さの調整によっ
てなされる。図11(b)は伸縮式連結梁8Bを有する
ブロック体H2を使用した擁壁を示す。この擁壁におい
ても、地盤Eに基礎栗石50並びにコンクリートフーチ
ング51が打設され、その上にブロック体H3が順次積
み上げられる。55は均しコンクリートである。最下段
のブロック体H3においては、連結梁8Bが最大長さを
採り、かつ、補強版7は上方になるにつれ幅を縮小する
ように傾斜される。次いで、連結梁8Bの長さを縮小し
た2段目のブロック体H3をこの上に載置し、係合凹具
及び凸具を互いに係合させ、この状態で中詰めコンクリ
ート52が打設される。更に上段のブロック体H3は連
結梁8Bの長さを縮小し、同様にして、擁壁を構築して
ゆくものである。図12及び図13に他の態様を示す。
図12(a)(b)に示す係合凹具5Fはピン係合より
なる。すなわち、前壁部28Aはその両端に側壁27に
沿うフランジ部60を有し、該側壁27とフランジ部6
0とはピン61で枢着され、これによって前壁部28A
はピン61を中心に回転可能となる。更に、一方のピン
61にはヒンジばね62がその両端を後壁26及び前壁
部28Aに当接して取り付けられ、これによって、前壁
部28Aは係合凸具の挿入後において破線の状態となる
が、挿入時は常時の位置に復帰するものである。図13
に示す連結部材2Gにおいては、アリ部材4相互が上部
には箱状の係合凹具5Gを介して下部には係合凸具6G
を介して固設されてなるものである。更に、図10の態
様において、1つの側面板1と、該側面板1のアリ溝1
3に係合するアリ部材4の上下に固設される係合凹具5
E及び係合凸具6Eとからなるブロック体(これを側面
板ブロック体という。)の態様を採ることができる。そ
して、これらのブロック体を上下並びに横方向に係合さ
せて壁体(例えば、型枠代用壁)となすものである。
【0012】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、本発明の基本的技術思想の範囲内で種々設計変更
が可能である。すなわち、以下の態様は本発明の技術的
範囲内に包含されるものである。 係合凹具と係合凸具とは反対に取り付けられてもよ
い。 アリ溝に替えてT溝、L溝であってもよい。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、上下あるいは横方向の
隣接ブロック体相互は係合凹具及び係合凸具により連結
され、かつ、中詰めコンクリートと相まって強い結合と
なり、補強鉄筋の不要な壁体を構築することができる。
換言すれば、補強鉄筋の装入手間を省くことができ、施
工効率の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は構築用ブロック体の一実施態様の
平面図、図1(b)図は(a)図のI−I線断面図、図
1(c)図は(a)図のII−II線断面図。
【図2】このブロック体に使用される側面板の斜視図。
【図3】図3(a)は同じく連結部材板の斜視図、
(b)図はその側面図、(c)図はその平面図、(d)
図は(b)図のIII−III線断面図。
【図4】本ブロックの組積み状態図。
【図5】連結部材の他の態様図。
【図6】図6(a)は連結部材の更に他の態様図、
(b)図はその適用例図。
【図7】ブロック体の他の態様の平面図。
【図8】更に他のブロック体の態様図。
【図9】図9(a)は連結部材の斜視図、(b)(c)
図はその詳細図。
【図10】図10(a)はこの連結部材を適用したブロ
ック体の斜視図、(b)(c)図は連結梁の他の態様を
示す平面図及び側面図。
【図11】図11(a)(b)はこのブロックを使用し
た擁壁の施工断面図。
【図12】図12(a)はこの連結部材における係合凹
具の他の態様を示す平面図、(b)図はそのIV−IV
線断面図。
【図13】図13(a)は連結部材の他の態様を示す斜
視図、(b)図はそのV−V線断面図。
【符号の説明】
H,H1,H2,H3…ブロック体、1…側面板、2,
2A,2B,2C,2D,2E,2F,2G…連結部
材、3…腹板、4…アリ部材、5,5A,5B,5C,
5D,5E,5F,5G…係合凹具、6,6A,6B,
6C,6D,6E,6F,6G…係合凸具、7…補強
版、8,8A,8B…連結梁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04B 2/86 611J 611N 601F

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに隣接して並べられ接合されて壁体
    を形成する構築用ブロック体に使用され、該構築用ブロ
    ック体の相対応する側面に配される係合凹具と該係合凹
    具に嵌まり込む係合凸具とからなり、 前記係合凹具は、四壁により前記係合凸具を受け入れる
    実質的に四角筒状の開口部をなし、かつ、前記四壁のう
    ち1つの壁又は相対向する2つの壁は柔軟に形成される
    とともに傾斜をもって前記対応する係合凸具側に向って
    その開口面積が狭窄され、 前記係合凸具は、前記対応する係合凹具に向けてその厚
    さが該係合凹具の開口部の最小幅よりも大きい楔部を有
    し、該楔部により係合凹具の開口部内に前壁を押し拡げ
    て挿入され、該楔部が前壁に係合する、ことを特徴とす
    る構築用ブロック体用の係合部材。
  2. 【請求項2】互いに隣接して並べられ接合されて壁体を
    形成する構築用ブロック体に使用され、該構築用ブロッ
    ク体の相対応する側面に配される係合凹具と該係合凹具
    に嵌まり込む係合凸具とからなり、 前記係合凹具は、後壁、側壁及び前壁により前記係合凸
    具を受け入れる実質的に四角筒状の開口部をなし、か
    つ、前記前壁は柔軟に形成されるとともに傾斜をもって
    前記対応する係合凸具側に向ってその開口面積が狭窄さ
    れ、 前記係合凸具は、前記対応する係合凹具に向けてその厚
    さが該係合凹具の開口部の最小幅よりも大きい楔部を有
    し、該楔部により係合凹具の開口部内に前壁を押し拡げ
    て挿入され、該楔部が前壁に係合する、 ことを特徴とする構築用ブロック体用の係合部材。
  3. 【請求項3】互いに隣接して並べられ接合されて壁体を
    形成する構築用ブロック体に使用され、該構築用ブロッ
    ク体の相対応する側面に配される係合凹具と該係合凹具
    に嵌まり込む係合凸具とからなり、 前記係合凹具は、後壁、側壁及び前壁により係合凸具を
    受け入れる四角筒状の開口部をなし、かつ、前記前壁は
    側壁に傾動自在に枢着され、付勢力により傾斜を維持さ
    れ、前記対応する係合凸具側に向ってその開口面積が狭
    窄され、 前記係合凸具は、前記対応する係合凹具に向けてその厚
    さが該係合凹具の開口部の最小幅よりも大きい楔部を有
    し、該楔部により係合凹具の開口部内に付勢力に抗して
    前壁を押し拡げて挿入され、該楔部が前壁に係合する、 ことを特徴とする構築用ブロック体用の係合部材。
  4. 【請求項4】互いに隣接して並べられ接合されて壁体を
    形成する構築用ブロック体に使用され、該構築用ブロッ
    ク体の相対応する側面に配される係合凹具と該係合凹具
    に嵌まり込む係合凸具とからなり、 前記係合凹具は、後壁、側壁及び前壁により係合凸具を
    受け入れる実質的に四角筒状の開口部をなし、前記前壁
    は柔軟に形成されてなり、 前記係合凸具は、係合凹具に向けてその厚さが該係合凹
    具の開口部の幅よりも大きい楔部を有し、該楔部により
    係合凹具の開口部内に前壁を押し拡げて挿入され、該楔
    部が前壁に係合する、 ことを特徴とする構築用ブロック体用の係合部材。
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