JP3955864B2 - コンクリート積みブロック擁壁及びこれに用いるコンクリートブロック - Google Patents

コンクリート積みブロック擁壁及びこれに用いるコンクリートブロック Download PDF

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Description

本発明は、コンクリート積みブロック擁壁及びこれに用いるコンクリートブロックに関し、特に山間部等に道路の拡幅を形成する際、前壁の法勾配が2割勾配(1:2.0)から略垂直の間のコンクリート擁壁上部へ、道路の拡幅施工を同時かつ容易に、しかも、経済的にできるコンクリート積みブロック擁壁及びこれに用いるコンクリートブロックに関するものである。
従来の山間部等に道路を形成する時、これを拡幅する方法としては、複数の擁壁用ブロックを積んだ最上段に張出し歩道用ブロックを形成したものがある(例えば、特許文献1参照)。また、擁壁に何等の加工を加える必要もなく、擁壁の傾斜面の上方に拡張されたスペースを形成できるようにした有効利用地拡張用ブロックを提供しているものがある(例えば、特許文献2参照)。更に、コンクリート成型品からなる複数個の分割躯体を使用した道路用擁壁構造がある(例えば、特許文献3参照)。
実用新案登録第2518265号公報(第1頁、図1) 特開平8‐85952号公報(第1頁、図1) 特開2002‐38498号公報(第1頁、図5)
しかし、従来の道路の拡幅の方法には特許文献1や特許文献2の例のように通常のコンクリート擁壁の最上部に張り出し部を取り付けた構造のものが多く、大型トラック等の大きい輪荷重に耐えられない場合や、張り出し部と擁壁本体の一体性が充分でなく不安定な構造となっていた。また、張り出し部の根元に大きい曲げモーメントが発生するため、厚くて大きい部材が必要となり不経済な構造物となっていた。更には、張り出し部と下部の擁壁とをは別々に構築するため、長い施工期間が必要となり、経済的な施工方法とは言えなかった。また、特許文献3のようにコンクリート成型品からなる複数の分割躯体を一体化して構築する構造もあるが、同成型品の内部が空洞のため、一般の土圧に耐えられない虞があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、構造が安定し且つ工期の短い経済的なコンクリート積みブロック擁壁及びこれに用いるコンクリートブロックを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、複数のコンクリートブロックを上下に積み重ねることによって形成されるコンクリートブロック積み擁壁であって、コンクリートブロックのうち、少なくとも所定段より上方の第1コンクリートブロックは、所定の勾配面を有する前壁と、前壁の外方側に接続され、勾配面より急な勾配で上下に延びる柱梁とを備え、コンクリートブロックのうち、所定段以下の第2コンクリートブロックは、勾配面と同一の勾配面を有する前壁を備え、第1コンクリートブロックが上下に複数設置された時、各々の前壁と柱梁とは上下に整列するように、前壁と柱梁とは形成され、柱梁の前壁への水平方向の投影面は、前壁の勾配面より小さいものである。
このように構成すると、柱梁のない擁壁に比べて最上段の第1コンクリートブロックで支持できる範囲が拡大し、又、柱梁が上下に連続して一体となり、更に、柱梁の第1コンクリートブロックに占める割合が小さくなる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、柱梁の内部には上下に貫通する開口が形成され、開口の内部には現場打コンクリートが打設されるものである。
このように構成すると、上下に連続した柱梁は、現場打コンクリートを介して一体化する。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、水平方法に隣接する第1コンクリートブロックの各々の柱梁は、互いに接することによって上下に連続するスペースが形成されるように構成され、スペースの内部には現場打コンクリートが打設されるものである。
このように構成すると、隣接する第1コンクリートブロックの柱梁同志の接続によって上下に連続するスペースが形成される。
請求項4記載の発明は、複数のコンクリートブロックを上下に積み重ねることによって形成されるコンクリートブロック積み擁壁であって、コンクリートブロックのうち、少なくとも所定段より上方の第1コンクリートブロックは、所定の勾配面を有する前壁と、前壁の外方側に接続され、勾配面より急な勾配で上下に延びる柱梁とを備え、コンクリートブロックのうち、所定段以下の第2コンクリートブロックは、勾配面と同一の勾配面を有する前壁を備え、第1コンクリートブロックが上下に複数設置された時、各々の前壁と柱梁とは上下に整列するように、前壁と柱梁とは形成され、柱梁の外方端部の面は略平坦面を有し、平坦面の前壁への水平方向の投影面は前壁の勾配面に一致し、柱梁の下端と前壁の下端とを接続する底板が更に形成されたものである。
このように構成すると、柱梁のない擁壁に比べて最上段の第1コンクリートブロックで支持できる範囲が拡大し、又、柱梁が上下に連続して一体となり、更に、前壁の外方側は全面柱梁で覆われ、柱梁の周りのスペースが上下に連続しない。
請求項5記載の発明は、複数のコンクリートブロックを上下に積み重ねることによって形成されるコンクリートブロック積み擁壁であって、コンクリートブロックのうち、少なくとも所定段より上方の第1コンクリートブロックは、所定の勾配面を有する前壁と、前壁の外方側に接続され、勾配面より急な勾配で上下に延びる柱梁とを備え、コンクリートブロックのうち、所定段以下の第2コンクリートブロックは、勾配面と同一の勾配面を有する前壁を備え、前壁には、その内方面に固定され、内方側に延びるアンカー筋が形成され、アンカー筋をその内部に含むように、前壁の内方面側に現場打コンクリートが打設されたものである。
このように構成すると、柱梁のない擁壁に比べて最上段の第1コンクリートブロックで支持できるように範囲が拡大し、更に、現場打コンクリートはアンカー筋を介して前壁と一体化する。
以上説明したように、請求項1記載の発明は、最上段の第1コンクリートブロックで支持できる範囲が拡大するので、効率的な擁壁となる。特に、傾斜面を掘削して擁壁を建設して道路等を形成する場合、擁壁の支持できる範囲が山側とは反対側に拡張できるため、掘削範囲を縮減でき、工期面及びコスト面等に有利となる。擁壁上部から下方に加わる荷重は上下に連続する柱梁により支持されるため、柱梁には圧縮力が働くが大きな曲げモーメントは発生しない。又、擁壁の構築と同時に柱梁が構築されるため工期が短くなり効率的な擁壁となる。更に、柱梁が上下に一体となるので最上段の第1コンクリートブロックの柱梁に加わる力は、各々の第1コンクリートブロック全体で受け持つことになり信頼性が向上する。その上、柱梁の第1コンクリートブロックに占める割合が小さくなるので効率的な擁壁となる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、上下に連続した柱梁は、現場打コンクリートを介して一体化するので柱梁の支持状態の信頼性が向上する。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、隣接する第1コンクリートブロックの柱梁同志の接続によって上下に連続するスペースが形成されるので柱梁自体に上下に貫通する開口を形成する必要がない。又、このスペースに打設された現場打コンクリートを介して隣接する第1コンクリートブロック同志が一体化するため水平方向の強度がより向上した擁壁となる。
請求項4記載の発明は、最上段の第1コンクリートブロックで支持できる範囲が拡大するので、効率的な擁壁となる。特に、傾斜面を掘削して擁壁を建設して道路等を形成する場合、擁壁の支持できる範囲が山側とは反対側に拡張できるため、掘削範囲を縮減でき、工期面及びコスト面等に有利となる。擁壁上部から下方に加わる荷重は上下に連続する柱梁により支持されるため、柱梁には圧縮力が働くが大きな曲げモーメントは発生しない。又、擁壁の構築と同時に柱梁が構築されるため工期が短くなり効率的な擁壁となる。更に、柱梁が上下に一体となるので最上段の第1コンクリートブロックの柱梁に加わる力は、各々の第1コンクリートブロック全体で受け持つことになり信頼性が向上する。又、前壁の外方側は全面柱梁で覆われるので、第1コンクリートブロックで構成される擁壁の外面は柱梁で全面覆われることになる。したがって、支持強度が向上すると共に凹凸の少ない柱梁となり、河川で使用した時には水流による衝撃等が少なくなるので耐久性も向上する。更に、柱梁の周りのスペースが上下に連続しないので、使用状況に応じて底板の上のスペースに土等を充填することによって擁壁の重量等を自在に調整することができる。
請求項5記載の発明は、最上段の第1コンクリートブロックで支持できる範囲が拡大するので、効率的な擁壁となる。特に、傾斜面を掘削して擁壁を建設して道路等を形成する場合、擁壁の支持できる範囲が山側とは反対側に拡張できるため、掘削範囲を縮減でき、工期面及びコスト面等に有利となる。擁壁上部から下方に加わる荷重は上下に連続する柱梁により支持されるため、柱梁には圧縮力が働くが大きな曲げモーメントは発生しない。又、擁壁の構築と同時に柱梁が構築されるため工期が短くなり効率的な擁壁となる。更に、現場打コンクリートはアンカー筋を介して前壁と一体化するので、第1コンクリートブロックには控壁が不要となる。その結果、設置時の第1コンクリートブロックの全体重量がより軽減するため現場での扱いが容易となる。
図1はこの発明の第1の実施の形態によるもたれ式のコンクリート積みブロック擁壁の施工断面図であり、図2は図1で示した擁壁の一部の概略構造を示した斜視図であり、図3は図1で示した擁壁に用いられているコンクリートブロックの一部の概略構造を示した斜視図であり、図4は図1で示した擁壁に用いられているコンクリートブロックの他の一部の概略構造を示した斜視図であり、図5は図1で示した擁壁の一部の分解斜視図である。
これらの図を参照して、擁壁1は、本発明の道路拡幅用の第1コンクリートブロック3a〜3dが、通常使用されている第2コンクリートブロック4a〜4cの上部に積まれた状態で構成されている。
第1コンクリートブロック3は、平板状の前壁5と、その内方側の中央に接続された平板状の控壁6と、控壁6に接続され、前壁5と略平行に設置される平板状の後壁8と、前壁5の外方側に接続され、前壁5の勾配より急な勾配で上下に延びる柱状の柱梁7とからなる。尚、柱梁7には上下に貫通する開口31が形成されているが、この開口31はなくても良い。又、前壁5の勾配は5分(1:0.5)としているが、2割勾配から垂直勾配であれば同様に適用できる。
第1コンクリートブロック3は、上下の配置段が異なったものであっても柱梁7を除いた部分はすべて同一形状となっているが、柱梁7の形状は設置段によって異なっている。すなわち、柱梁7は下段のものから上段にいくに従って前壁5からの突き出し長さが大きくなるように設定されている。そして、これらを積み上げたとき、図1等に示されているように柱梁7a〜7dの各々の先端部が上下に整列するように構成されている。
一方、第2コンクリートブロック4は、柱梁を除いて第1コンクリートブロック3と略同一形状を有している。すなわち、平板状の前壁5と、その内方側の中央に接続された控壁6と、控壁6に接続され、前壁5と略平行に設置される平板状の後壁8とからなる。
尚、第1コンクリートブロック及び第2コンクリートブロックはいずれもプレキャスト製品であり、工場にて製造されるものである。したがって、各構成部分は一体となって製造されるため強度上の信頼性が高い。
次に、この擁壁の施工順序について説明する。
まず、擁壁を形成する山の斜面を所定量掘削した後、水平に形成された地盤面の上に擁壁の基礎となる基礎コンクリート32を打設する。その上に第2コンクリートブロック4a〜4cをその前壁5の外方面が整列するように順次積み上げていく。このとき前壁5と後壁8との間のスペースに現場打コンクリート9a〜9cを打設して上下、左右の第2コンクリートブロック同志を連結する。尚、この現場打コンクリートの打設の前に鉄筋10が当該スペースに挿入されているので、現場打コンクリートによる連結状態がより強固となる。
次に、第2コンクリートブロック4cの上に第1コンクリートブロック3a〜3dを各々の前壁が整列するように順次積み上げる。第1コンクリートブロック3の前壁5には柱梁7が形成されているが、上述のようにこの柱梁7の前方端が上下方向に整列するように柱梁7が形成されている。これによって第1コンクリートブロックの前壁によって構成されている勾配面より急な勾配(この実施の形態では略垂直)で上方に延びる柱梁が形成されることになる。尚、これらの先端は擁壁1のつま先から距離Lだけ後方に位置しているので、転倒計算上は安全側となる。
尚、第1コンクリートブロック3を積み上げる際にも現場打コンクリート9a〜9cを順次打設するため、第1コンクリートブロック3も上下、左右に強固に連結される。又、第1コンクリートブロック3の柱梁7には開口31が形成されている。そのため、第1コンクリートブロックを上下に積み上げると、各々の柱梁7a〜7dの開口31が上下に連結することになる。そこで、この開口内部にも鉄筋26を配置した後現場打コンクリート25を打設する。これによって、柱梁7a〜7dも上下に強固に連結されることになる。
最上段の第1コンクリートブロック3dを設置した後、排水のための裏込砕石34を背面に設置する。そして、第1コンクリートブロック3dの上に手摺11設置用の基礎ブロック2を載置する。基礎ブロック2には手摺11の支柱41a及び41bを固定するための取付穴40a及び40bが形成されている。又、基礎ブロック2にはその中央部に開口43が形成され、その両端には切欠42a及び42bが形成されている。基礎ブロック2の第1コンクリートブロック3dへの固定は、開口43及び切欠42a及び42bから鉄筋10を露出させ、それらの部分に現場打コンクリートを打設することによって行う。
その後、手摺11を固定すると共に、縁石14を介して歩道面35及び車道面36を形成して道路拡幅のための擁壁が完成する。このように基礎ブロック2は上下に連続する柱梁7a〜7dにより支持されるため、大きな輪荷重が上部から作用しても柱梁には圧縮力が働くが大きな曲げモーメントは発生しない。又、擁壁の構築と同時に柱梁が構築されるため工期が短くなり効率的な工法となる。更に、第1コンクリートブロックは形状的には第2コンクリートブロックに柱梁を付加したものである。そのため、第2コンクリートブロックのための標準の型枠に、種々の大きさの柱梁の部分に相当する型枠を複数用意して取付けるようにすれば、低コストで第1コンクリートを製造することができる。
図6はこの発明の第1の実施の形態による擁壁の施工効果を説明するための概略側面図である。
図6の(1)は従来のコンクリートブロックのみで擁壁を形成した状態を示している。すなわち、この擁壁に用いられるコンクリートブロック4a〜4gは、図4で示されたもののみで最下段から最上段まで積み上げられている。この例にあっては、擁壁の勾配を5分としている。この場合、道路幅をWだけ確保するには、山の斜面21の道路施工位置より上方の部分52を掘削する必要がある。
一方、図6の(2)に示すこの発明の第1の実施の形態による擁壁であれば、第1コンクリートブロック3a〜3dには柱梁7a〜7dが一体化されている。したがって、擁壁1の最上部における道路として使用できる幅は、柱梁7dの上面すなわちW1だけ拡大する。このため、斜面21はW1だけ掘削する必要が無くなることになり、掘削に要する時間とコストとを削減する。
図7はこの発明の第2の実施の形態によるコンクリート積みブロック擁壁の施工断面図であり、図8は図7で示した擁壁の一部の概略構造を示した斜視図であり、図9は図7で示した擁壁に用いられているコンクリートブロックの一部の概略構造を示した斜視図である。
これらの図を参照して、擁壁1は、本発明の道路拡幅用の第1コンクリートブロック3a〜3dが、通常使用されている第2コンクリートブロック4a〜4cの上部に数段積まれた状態で構成されている。
第1コンクリートブロック3は、平板状の前壁5と、その内方側の中央に接続された平板状の控壁6と、控壁6に接続され、前壁5と略平行に設置される平板状の後壁8と、前壁5の外方側に接続され、前壁5の勾配面16より急な勾配で上下に延びる平面視T型形状の柱梁7とからなる。柱梁7の外方端部の面15は略平坦面を有し、この平坦面の前壁5への水平方向の投影面は前壁5の勾配面16に一致するように設定されている。尚、柱梁7の下端と前壁5の下端とは底板12によって接続されている。この底板12の効果については後述する。
第1コンクリートブロック3は、上下の配置段が異なったものであっても柱梁7を除いて部分はすべて同一形状となっているが、柱梁7の形状は設置段によって異なっている。すなわち、柱梁7は下段のものから上段にいくに従ってその外方端部の面15の前壁5からの距離が大きくなるように設定されている。そして、これらを積み上げたとき、図7等に示されているように柱梁7a〜7dの各々の外方端部の面15が上下に整列するように構成されている。尚、これらの面15は擁壁1のつま先から距離Lだけ後方に位置しているので、転倒計算上は安全側となる。
又、柱梁7の外方端部の面15は上述のようにその投影面が前壁5の勾配面16に一致するように構成されているため、第1コンクリートブロック3a〜3dの設置が完了すると、図8に示されているように外方面が柱梁7の外方端部の面15によって完全に覆われた状態となっており、先の実施の形態のように前壁5が外方に露出しない。このようにこの実施の形態であれば柱梁7には先の実施の形態による柱梁に比べて凹凸が無いため、風、水等の浸食が少なくなるため耐久性も向上する。
一方、第2コンクリートブロック4は、先の実施の形態によるものと同一であり、又、柱梁を除いて第1コンクリートブロック3と略同一形状を有している。すなわち、平板状の前壁5と、その内方側の中央に接続された控壁6と、控壁6に接続され、前壁5と略平行に設置される平板状の後壁8とからなる。尚、控壁6には開口27が形成されているが、これは現場打コンクリート9を打設した際、隣接方向に一体化するためである。
尚、第1コンクリートブロック及び第2コンクリートブロックはいずれもプレキャスト製品であり、工場にて製造されるものである。したがって、各構成部分は一体となって製造されるため強度上の信頼性が高い。
次に、この擁壁の施工順序について説明する。
まず、擁壁を形成する山の斜面を所定量掘削した後、水平に形成された地盤面の上に擁壁の基礎となる基礎コンクリート32を打設する。その上に第2コンクリートブロック4a〜4cをその前壁5の外方面が整列するように順次積み上げていく。このとき前壁5と後壁8との間のスペースに現場打コンクリート9a〜9cを打設して上下、左右の第2コンクリートブロック同志を連結する。この現場打コンクリートの打設の前に鉄筋10が当該スペースに挿入されているので、現場打コンクリートによる連結状態がより強固となる。
次に、第2コンクリートブロック4cの上に第1コンクリートブロック3a〜3dを各々の前壁が整列するように順次積み上げる。第1コンクリートブロック3の前壁5には柱梁7が形成されているが、上述のようにこの柱梁7の外方端部の面15が上下方向に整列するように柱梁7が形成されている。これによって第1コンクリートブロックの前壁によって構成されている勾配面16より急な勾配の壁面15として上方に対して面状に一体的に延びる柱梁7が形成されることになる。
尚、第1コンクリートブロック3を積み上げる際にも現場打コンクリート9a〜9cを順次打設するため、第1コンクリートブロック3も上下、左右に強固に連結される。又、第1コンクリートブロック3の柱梁7には各々底板12が形成されている。そのため、上方が開放の箱型のブロックを上下に積み上げた状態となり、先の実施の形態に比べてより強固な構造となる。
最上段の第1コンクリートブロック3dを設置した後、裏込砕石34を設置するとともに前壁5、柱梁7及び底板12によって構成されるスペースに土45等を充填する。そしてその土45を利用して手摺11を取付けるために現場打コンクリート13を打設する。更に、第1コンクリートブロック3dの上に砕石46を布設し、その上に、縁石14を介して歩道面35及び車道面36を形成して道路拡幅のための擁壁が完成する。尚、柱梁7a〜7cのスペースに土等を充填しても良い。
図10はこの発明の第3の実施の形態によるコンクリートブロック積み擁壁を構成する第1コンクリートブロックの外観形状を示す斜視図である。
図を参照して、先の第1の実施の形態による第1コンクリートブロックとは前壁5の内方面に一対の控壁6a及び6bが接続している点のみ異なっている。すなわち、前壁5、控壁6a及び6b並びに後壁8は対向する面が上下に開放された箱型形状を有している。
図11はこの発明の第4の実施の形態によるコンクリートブロック積み擁壁を構成する第1コンクリートブロックの外観形状を示す斜視図である。
図を参照して、先の第1の実施の形態による第1コンクリートブロックとは前壁5と控壁6と後壁8とが一体となっており、それを上下に貫通する鉄筋の布設用の開口49a及び49bが形成されている点のみ異なっている。
図12はこの発明の第5の実施の形態によるコンクリートブロック積み擁壁を構成する第1コンクリートブロックの外観形状を示す斜視図である。
図を参照して、先の第1の実施の形態による第1コンクリートブロックとは柱梁7が平面視T型形状を有しており、その先端部に上下に貫通する鉄筋の布設用の開口50が形成されている点のみ異なっている。尚、柱梁7の先端面15は図9の柱梁7に比べて小さく設定されている。
図13はこの発明の第6の実施の形態によるコンクリートブロック積み擁壁を構成する第1コンクリートブロックの外観形状を示す斜視図である。
図を参照して、先の第1の実施の形態による第1コンクリートブロックとは柱梁7の外面が丸みを帯びており、前壁5の内方面に3枚の控壁6a〜6cが形成されており、更に後壁が形成されていない点が異なっている。このブロックにあっては、控壁6a〜6cの内方端に平板状の鉄製の型枠等を設置して、控壁6とで構成されるスペースに現場打ちコンクリートを打設して使用する。尚、控壁6a〜6cの各々に形成されている開口27a〜27cは、これを介して隣接する現場打コンクリートを一体化するためのものである。
図14はこの発明の第7の実施の形態によるコンクリートブロック積み擁壁を構成する第1コンクリートブロックの外観形状を示す斜視図である。
図を参照して、先の第6の実施の形態による第1コンクリートブロックとは前壁5が若干大きくなっており、控壁6の数が2枚となっている点のみ異なっている。このブロックにあっても、同様に、控壁6a及び6bの内方端に平板状の鉄製の型枠等を設置して控壁6とで構成されるスペースと控壁6a及び6bの外方側のスペースとに現場打ちコンクリートを打設して使用する。尚、控壁6a及び6bの各々に形成されている開口27a及び27bは、これを介して隣接する現場打コンクリートを一体化するためのものである。
図15はこの発明の第8の実施の形態によるコンクリートブロック積み擁壁を構成する第1コンクリートブロックの外観形状を示す斜視図である。
図を参照して、先の第7の実施の形態による第1コンクリートブロックとは柱梁7の形状が大きく異なっている。すなわち、前壁5の外方面から一対の柱梁7a及び7bが外方側に突き出ており、それらの先端は隣接するブロック側に延びるように曲がっている。
図16は図15の第1コンクリートブロックを設置した状態を示す概略斜視図である。
図を参照して、隣接するブロックの柱梁は互いにその先端部で接する状態となり、そこにスペース29が形成される。このスペース29に鉄筋26を配置した状態で現場打コンクリート25を打設する。これによって、柱梁7の強度が向上すると共に隣接するブロック同志の一体性が向上する。控壁6の後端部には平板状の型枠30が配置され、前壁5と控壁6a及び6bとの間に形成されたスペース28と控壁6a及び6bの両側に形成されたスペース33とに現場打コンクリート9a及び9bを打設する。
これによって、前壁5の後方部は一体化された大きなコンクリートの壁面となり、擁壁の強度の向上に寄与する。
尚、この実施の形態による第1コンクリートブロックの柱梁7は開放形状となっているため、第1の実施の形態による柱梁のような開口を有するものに比べて製造が容易となる。
図17はこの発明の第9の実施の形態によるコンクリート積みブロック擁壁の施工断面図である。
図を参照して、この実施の形態にあっては、先の各実施の形態によるものとは異なり、第1コンクリートブロック3a〜3dの柱梁7a〜7dの先端面が垂直方向に伸びず、前壁側にα°傾いた傾斜となっている。この形態にあっては、擁壁の上面に使用する道路の幅をそれほど大きく確保する必要が無い場合に適用される。尚、擁壁自体を河川の側壁として使用する場合には、河川幅を狭めることが無いため都合が良い。
図18はこの発明の第10の実施の形態によるコンクリート積みブロック擁壁の施工断面図である。
図を参照して、この実施の形態にあっては、第1〜第8の実施の形態によるものとは異なり、第1コンクリートブロック3a〜3dの柱梁7a〜7dの先端面が垂直方向に伸びず、外方側にβ°傾いた傾斜となっている。この形態にあっては、擁壁の上面に使用する道路の幅を更に大きく確保する必要がある場合に適用される。尚、擁壁自体を河川の側壁として使用する場合には、上部において河川幅を若干狭めることになる。
図19はこの発明の第11の実施の形態によるコンクリート積みブロック擁壁の施工断面図であり、図20は図19で示した擁壁に用いられているコンクリートブロックの一部の概略構造を示した斜視図である。
これらの図を参照して、擁壁1は、本発明の道路拡幅用の第1コンクリートブロック17a〜17dが、通常使用されている第2コンクリートブロック4a〜4cの上部に数段積まれた状態で構成されている。
第1コンクリートブロック3は、平板状の前壁5と、その内方側の中央に接続された平板状の控壁6と、前壁5の外方側に取付けられるアンカー筋19と、前壁5の外方側に接続され、前壁5の勾配より急な勾配で上下に延びる平面視T型形状の柱梁7とからなる。柱梁7の外方端部の面15は略平坦面を有し、この平坦面の前壁5への水平方向の投影面は前壁5の勾配面16に一致するように設定されている。尚、柱梁7の下端と前壁5の下端とは底板12によって接続されている。このように前壁5の外方部分は第2の実施の形態によるものと同一であるが、上述のように前壁5の内方側には控壁や後壁が無い点が大きく異なっている。そのため、設置時の第1コンクリートブロック17の重量は先の各実施の形態によるものに比べて軽くなるため、現場での取り扱いが容易となる。
次に、この擁壁の施工順序について説明するが、第2コンクリートブロック4a〜4cの設置までは先の第2の実施の形態によるものと同一であるのでここでの説明は繰り返さない。
第2コンクリートブロック4a〜4cの設置が終了すると、第2コンクリートブロック4cの上に第1コンクリートブロック17aの前壁が整列するように積み上げる。次にその前壁の後方であって第2コンクリートブロック4cの後壁の延長線上に平板状の型枠を設置する。そして、型枠と第1コンクリートブロックの前壁とで形成されたスペースに現場打コンクリート18を打設する。このスペースには上述のようにアンカー筋19が配置されているため、現場打コンクリート18は第1コンクリート17aの前壁と第2コンクリート4cとに強固に連結される。
第1コンクリートブロック17aの段の設置と固定とが終了すると、その上に第1コンクリートブロック17bを設置して同様に現場打コンクリート18を打設して同様にこれを固定する。同様に第1コンクリートブロック17c及び17dを設置することによって第1コンクリートブロックの設置は終了する。
以下第2の実施の形態と同様にその上に道路及び手摺を設置すれば良い。完成した擁壁は現場打コンクリート18によって一体化されているため第2の実施の形態によるものと強度上及び利便性はなんら変わらない。
図21はこの発明の第12の実施の形態によるコンクリート積みブロック擁壁の施工断面図であり、図22は図21で示した擁壁に用いられているコンクリートブロックの一部の概略構造を示した斜視図である。
図を参照して、この実施の形態による擁壁1は、先の各実施の形態によるようなもたれ式の擁壁ではなく、基礎砕石54の上に自立する重力式の擁壁である。下の段より上方にいくにしたがって、各第1コンクリートブロック3の大きさが小さくなるように設定されており安定度を高めている。
第1コンクリートブロック3は、前壁5及び後壁8が垂直方向に延びており、前壁5、控壁6a及び6b並びに後壁8は対向する面が上下に開放された箱型形状を有している。前壁5の外方面から前方に突出している柱梁7は、その先端面15が前壁5の勾配面(垂直面)16より急な勾配となるように設定されている。
尚、各段の第1コンクリートブロック3は、これらのブロックの前壁5を整列させた状態で積み上げたとき、その柱梁7の先端面15が整列するようにその前壁5からの突出長さと傾斜とが設定されている。
図23はこの発明の第13の実施の形態によるコンクリート積みブロック擁壁の施工断面図である。
図を参照して、この実施の形態による擁壁1は、基礎砕石54の上に下の段より上方にいくにしたがって、各第1コンクリートブロック13の大きさが大きくなるように設定されている。
第1コンクリートブロック3の各々は、第12の実施の形態によるものと基本的には同一である。尚、各段の第1コンクリートブロック3は、同様にこれらのブロックの前壁を整列させた状態で積み上げたとき、その柱梁7の先端面が整列するようにその前壁からの突出長さと傾斜とが設定されている。
この実施の形態による擁壁はもたれ式として使用されるが、傾斜面に沿って各第1のコンクリートブロック3が設置されるため傾斜面より生じる土圧の影響が小さくなる。又、各ブロックが直方体形状であるため、固定的な傾斜を有するブロックに比べて傾斜面に応じて自在に設置及び調整できるため効率的な擁壁となる。
図24はこの発明の第14の実施の形態によるコンクリート積みブロック擁壁の施工断面図であり、図25は図24で示した擁壁に用いられているコンクリートブロックの一部の概略構造を示した斜視図である。
これらの図を参照して、この実施の形態による擁壁1は、基礎砕石54の上に下の段より上方にいくにしたがって、各第1コンクリートブロック23の大きさが大きくなるように設定されている。
第1コンクリートブロック23の各々は、先の第13の実施の形態に用いられる第1コンクリートブロックにおいて柱梁を除いた形状を有している。尚、各段の第1コンクリートブロック3は、これらのブロックの前壁5が上下に整列するように設置されている。そして、前壁5、一対の控壁6a及び6b並びに後壁8とで構成される上下に貫通する開口47に対して後壁8側にのみ現場打コンクリート56が打設されている。又、現場打コンクリート56はその前方側の傾斜面57が上下の段に渡って一面になるように調整されている。
又、隣接するブロック同志の間にできるスペースには鉄筋58を介して現場打コンクリート59が打設され、これらを一体化している。
このように構成することにより、擁壁1の重心位置は後壁8側に移るので擁壁形状による土圧の低減と共に安定した設置状態が確保できる。尚、各ブロックの開口47の現場打コンクリート56が打設されている部分以外のスペースには、状況に応じて土等を充填しても良い。
図26はこの発明の第15の実施の形態によるコンクリート積みブロック擁壁の施工断面図である。
図を参照して、この擁壁1にあっては、設置する傾斜面の勾配がかなり緩い場合(2割勾配)に適用されている。第1コンクリートブロック3は、先の第1の実施の形態による第1コンクリートブロックと基本的には同一であるが、各ブロックの前壁の上端と後壁の上端とでなす面が水平面ではない点が異なっている。そのため、最上段の第1コンクリートブロック3bの上方端部と基礎ブロック2の下面と傾斜面とで構成されるスペースに現場打コンクリート61が打設されている。
このように構成することによって、緩い傾斜面にあっても幅の広い道路面を確保することが容易となる。
尚、上記の各実施の形態では、第2コンクリートブロックの上に第1コンクリートブロックを設置しているが、擁壁高さが十分確保できないような場合には第1コンクリートブロックだけを上下に積んで擁壁を構成しても良い。
又、上記の各実施の形態では、第1コンクリートブロックの形状を特定しているが、同様の効果を奏するものあれば他の形状であっても良いことは言うまでもない。
更に、第14の実施の形態では、現場打コンクリート56の前面は上下に整列する傾斜面57としているが、この前面は垂直面で上下不連続な面であっても良い。
更に、上記の各実施の形態で控壁を有する第1コンクリートブロックにあっては、その長さは擁壁の高さや土圧の大きさ等に併せて決定すれば良い。
更に、上記の各実施の形態では、現場打コンクリートの一体化を促進するために鉄筋を配置しているが、鉄筋に限らずPC鋼棒を用いたり、あるいはこれらの組み合わせとしても良い。
更に、上記の各実施の形態では、必要に応じて土を充填しているが、これに代えて軽量盛り土材、コンクリート等を充填しても良い。
この発明の第1の実施の形態によるコンクリート積みブロック擁壁の施工断面図である。 図1で示した擁壁の一部の概略構造を示した斜視図である。 図1で示した擁壁に用いられているコンクリートブロックの一部の概略構造を示した斜視図である。 図1で示した擁壁に用いられているコンクリートブロックの他の一部の概略構造を示した斜視図である。 図1で示した擁壁の一部の分解斜視図である。 この発明の第1の実施の形態による擁壁の施工効果を説明するための概略側面図である。 この発明の第2の実施の形態によるコンクリート積みブロック擁壁の施工断面図である。 図7で示した擁壁の一部の概略構造を示した斜視図である。 図7で示した擁壁に用いられているコンクリートブロックの一部の概略構造を示した斜視図である。 この発明の第3の実施の形態によるコンクリートブロック積み擁壁を構成する第1コンクリートブロックの外観形状を示す斜視図である。 この発明の第4の実施の形態によるコンクリートブロック積み擁壁を構成する第1コンクリートブロックの外観形状を示す斜視図である。 この発明の第5の実施の形態によるコンクリートブロック積み擁壁を構成する第1コンクリートブロックの外観形状を示す斜視図である。 この発明の第6の実施の形態によるコンクリートブロック積み擁壁を構成する第1コンクリートブロックの外観形状を示す斜視図である。 この発明の第7の実施の形態によるコンクリートブロック積み擁壁を構成する第1コンクリートブロックの外観形状を示す斜視図である。 この発明の第8の実施の形態によるコンクリートブロック積み擁壁を構成する第1コンクリートブロックの外観形状を示す斜視図である。 図15の第1コンクリートブロックを設置した状態を示す概略斜視図である。 この発明の第9の実施の形態によるコンクリート積みブロック擁壁の施工断面図である。 この発明の第10の実施の形態によるコンクリート積みブロック擁壁の施工断面図である。 この発明の第11の実施の形態によるコンクリート積みブロック擁壁の施工断面図である。 図19で示した擁壁に用いられているコンクリートブロックの一部の概略構造を示した斜視図である。 この発明の第12の実施の形態によるコンクリート積みブロック擁壁の施工断面図である。 図21で示した擁壁に用いられているコンクリートブロックの一部の概略構造を示した斜視図である。 この発明の第13の実施の形態によるコンクリート積みブロック擁壁の施工断面図である。 この発明の第14の実施の形態によるコンクリート積みブロック擁壁の施工断面図である。 図24で示した擁壁に用いられているコンクリートブロックの一部の概略構造を示した斜視図である。 この発明の第15の実施の形態によるコンクリート積みブロック擁壁の施工断面図である。
符号の説明
1 擁壁
2 基礎ブロック
3,17,23 第1コンクリートブロック
4 第2コンクリートブロック
5 前壁
6 控壁
7 柱梁
8 後壁
9,13,18,25,56,59,61 現場打コンクリート
10,26 鉄筋
11 手摺り
12 底板
15 面
16 勾配面
19 アンカー筋
31,47,57 開口
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (5)

  1. 複数のコンクリートブロックを上下に積み重ねることによって形成されるコンクリート積みブロック擁壁であって、
    前記コンクリートブロックのうち、少なくとも所定段より上方の第1コンクリートブロックは、
    所定の勾配面を有する前壁と、
    前記前壁の外方側に接続され、前記勾配面より急な勾配で上下に延びる柱梁とを備え、
    前記コンクリートブロックのうち、前記所定段以下の第2コンクリートブロックは、
    前記勾配面と同一の勾配面を有する前壁を備え、
    前記第1コンクリートブロックが上下に複数設置された時、各々の前記前壁と前記柱梁とは上下に整列するように、前記前壁と前記柱梁とは形成され、
    前記柱梁の前記前壁への水平方向の投影面は、前記前壁の前記勾配面より小さい、コンクリート積みブロック擁壁。
  2. 前記柱梁の内部には上下に貫通する開口が形成され、前記開口の内部には現場打コンクリートが打設される、請求項1記載のコンクリート積みブロック擁壁。
  3. 水平方向に隣接する前記第1コンクリートブロックの各々の柱梁は、互いに接することによって上下に連続するスペースが形成されるように構成され、前記スペースの内部には現場打ちコンクリートが打設される、請求項1記載のコンクリート積みブロック擁壁。
  4. 複数のコンクリートブロックを上下に積み重ねることによって形成されるコンクリート積みブロック擁壁であって、
    前記コンクリートブロックのうち、少なくとも所定段より上方の第1コンクリートブロックは、
    所定の勾配面を有する前壁と、
    前記前壁の外方側に接続され、前記勾配面より急な勾配で上下に延びる柱梁とを備え、
    前記コンクリートブロックのうち、前記所定段以下の第2コンクリートブロックは、
    前記勾配面と同一の勾配面を有する前壁を備え、
    前記第1コンクリートブロックが上下に複数設置された時、各々の前記前壁と前記柱梁とは上下に整列するように、前記前壁と前記柱梁とは形成され、
    前記柱梁の外方端部の面は略平坦面を有し、前記平坦面の前記前壁への水平方向の投影面は前記前壁の前記勾配面に一致し、
    前記柱梁の下端と前記前壁の下端とを接続する底板が更に形成された、コンクリート積みブロック擁壁。
  5. 複数のコンクリートブロックを上下に積み重ねることによって形成されるコンクリート積みブロック擁壁であって、
    前記コンクリートブロックのうち、少なくとも所定段より上方の第1コンクリートブロックは、
    所定の勾配面を有する前壁と、
    前記前壁の外方側に接続され、前記勾配面より急な勾配で上下に延びる柱梁とを備え、
    前記コンクリートブロックのうち、前記所定段以下の第2コンクリートブロックは、
    前記勾配面と同一の勾配面を有する前壁を備え、
    前記前壁には、その内方面に固定され、内方側に延びるアンカー筋が形成され、
    前記アンカー筋をその内部に含むように、前記前壁の内方面側に現場打コンクリートが打設された、コンクリート積みブロック擁壁。
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