JP2004346729A - 拡幅道路 - Google Patents

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Abstract

【課題】
工期の短縮が可能で高い強度を有する拡幅道路の提供。
【解決手段】
既存道路Aの路面端部より下向きに傾斜した法面部Bに埋設された法面側基礎体10と、法面側基礎体10に支持された路床版支持部11と、既存道路Aの路面側縁部に設置された道路側基礎体12と、路床版支持部11及び道路側基礎体12にそれぞれ支持させた路床版13とを備えた前記既存道路の法面側に連続して拡張された拡幅道路において、平板状の上版15及び上版の一方の端部より下向きに一体に形成された側板16とからなる断面逆L字形の複数のL字ブロック体14,14…を備え、L字ブロック体14,14…の組み合わせにより路床版支持部11及び路床版13を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主に山岳地等における既存道路の幅を拡大した拡幅道路に関する。
従来、山岳地等の斜面の途中にある既設道路Aにおいて、交通量の増加や大型車両の乗り入れ開放等の事情によって道路の拡幅が必要となる場合には、山側に道路を拡幅することが困難であるため、谷側に既存道路と連続して道路を拡幅するようになっている。
この拡幅道路1の拡幅部分は、図13に示すように、法面部Bに間隔を隔てて埋設された基礎2,2…にコンクリート製の支柱3を支持させ、その各支柱3,3間に梁4を架け渡し、この梁4と、既設道路Aの側縁に設置された支持梁5とに路床版6の両側縁をそれぞれ支持させることにより形成されている。
特開2000−352001号公報
しかし、上述の如き従来の技術では、支柱を立設する工程、支柱間に梁を架け渡す工程、路床版を設置する工程等、施工現場における工程が多く、工期が長期化し、施工費用が嵩むという問題があった。
また、路床版を支柱によって支持する構造であるため、車道のように大きな負荷のかかるものに対しては十分な強度を得ることが困難であるという問題があった。
更に、傾斜の急な法面では、通常のコンクリート杭等の基礎杭を施工することが困難であるという問題があった。
そこで本発明は、上述の従来技術の問題を鑑み、工期の短縮が可能で高い強度を有する拡幅道路の提供を目的とする。
上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための請求項1に記載の発明は、既存道路の路面端部より下向きに傾斜した法面部に埋設された法面側基礎体と、該法面側基礎体に支持された路床版支持部と、前記既存道路の路面側縁部に設置された道路側基礎体と、路床版支持部及び道路側基礎体にそれぞれ支持させた路床版とを備えた前記既存道路の法面側に連続して拡張された拡幅道路において、平板状の上版及び該上版の一方の端部より下向きに一体に形成された側板とからなる断面逆L字形の複数のL字ブロック体を備え、該L字ブロック体の組み合わせにより前記路床版支持部及び路床版を形成する拡幅道路であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成に加え、法面基礎体は、法面部に間隔を隔てて埋設された複数の基礎杭と、該基礎杭に支持され、既存道路の進路方向に沿って連続した支持体とを備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1の構成に加え、法面側基礎体は、基礎杭と、該基礎杭の上端部に連結された基礎ブロックとをもって構成され、該基礎ブロックの上端部にL字ブロック体の側版が支持されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3の構成に加え、基礎杭は、深礎杭をもって構成されたことを特徴とする。
本発明に係る拡幅道路は、施工現場における工期が短縮され、コストの削減を図ることができる。
路床版を連続した壁部又はトラス的構造で支持するため、高い強度を得ることができる
法面とL字ブロック体との間に閉鎖された空間が形成され、その空間を電線等の生活導線の配設や、道路の整備備品等を保管する倉庫等として有効活用することができる。
また、法面側基礎体を深礎杭としたことによって、傾斜の急な法面部であっても好適に施工することができ、高い強度を得ることができる。
次に、本発明に係る拡幅道路について説明する。尚、上述の実施例と同一の部分には同一符号を付して説明を省略する。
この拡幅道路は、既存道路Aの路面側端部より下向きに傾斜した法面部Bに埋設された法面側基礎体10と、その法面側基礎体10に支持された路床版支持部11と、既存道路Aの路面側縁に埋設された道路側基礎体12と、路床版支持部11及び道路側基礎体12にそれぞれ側部を支持させた路床版13とを備え、既存道路Aと連続して法面側に拡張されている。
路床版13及び路床版支持部11は、図1に示すように、複数のL字ブロック体14,14…の組み合わせ、即ち、既設道路Aの進路方向に沿って複数のL字ブロック体14,14…を順次連結して組立てることにより形成されている。尚、図中符号13aは高欄である。
L字ブロック体14は、図3〜図6に示すように、平板状の上版15と、上版15の一方の端部より下向きに一体に形成された側版16とをもって断面逆L字形に形成され、このL字ブロック体の上版15が路床版13を構成し、側版16が路床版支持部11を構成するようになっている。
上版15の側版とは反対側の端部には、図7に示すように、上下方向に貫通したアンカー挿通孔17が形成され、アンカー挿通孔17の上端部には、固定用凹部18が形成され、アンカー挿通孔17を通して固定用凹部17内に突出したアンカーボルト19先端に固定用ナット20を螺合させ、その固定用ナット20を定着板21に定着させることにより、上版15が道路側基礎体13の上面に固定され、支持されるようになっている。
側版16の下端両側部には、法面側基礎体10に固定される固定部が形成されている。
固定部は、図8に示すように、側版16の下端部に埋め込まれた固定用金具22と、側版16の下面及び内面に開口した固定用凹部23とをもって構成されている。
固定用金具22は、図9に示すように、中央にボルト挿通孔24を有する平板状の定着板25と、定着板25の両側部に溶接等によって一体化されたアンカー筋26,26とをもって形成され、固定用凹部23の下側開口部に定着板25が露出するように埋め込まれている。
法面側基礎体10は、既存道路Aの進行方向に沿って法面部Bに間隔を隔てて埋設された基礎杭27,27と、基礎杭27,27に架け渡して支持させた支持体28とをもって形成されている。
基礎杭27は、所謂深礎杭をもって構成されている。
この深礎杭を構築するには、まず、円筒状の鋼管からなる山留め部材29を地中、即ち法面部Bに打ち込み、その山留め部材29に囲まれた部分の土砂を人力又は機械により掘削し、内側面が鋼管に覆われた杭穴を形成する。
次に、この杭穴の周方向に沿って配置された複数の縦主筋と、その複数の縦主筋を周方向に連結するフープ筋とからなる鉄筋籠を設置する。
そして、山留め部材に囲まれた部分にコンクリートを打設することにより形成される。
支持体28は、コンクリートの現場打ちにより、既存道路の進路方向に沿って連続して、各基礎杭27,27に架け渡された梁状に形成されている。
この支持体28には、所定の間隔を隔てて、即ちL字ブロック体側版16の固定部の位置に合わせて、アンカーボルト30,30…がボルト部を上面より突出させた状態で埋め込まれ、このアンカーボルト30を側版固定部の定着板ボルト挿通孔24に通し、ナット31を螺合させ、定着板25に定着させ、その状態で固定用凹部23内をモルタル等で埋めることによって法面側基礎体10にL字ブロック体側版16,16…、即ち路床版支持部11が固定される。
道路側基礎体12は、既存道路Aの側部を掘削し、そこに基礎用栗石32を敷設し、更にその上に現場打ちによりコンクリートを打設することによって形成されている。
この道路側基礎体12は、その上面に路床版側部(L字ブロック体上版の端部)が戴置される支持凹部33が形成され、支持凹部33に進路方向に間隔を隔てて、底面より上方に突出するようにアンカーボルト19,19…が埋め込まれている。
このアンカーボルト19は、L字ブロック体上版15に形成されたアンカー挿通孔17に挿通されるようになっており、アンカー挿通孔17を通して固定用凹部18内に突出したアンカーボルト19先端に固定用ナット20を螺合させ、その固定用ナット20を定着板21に定着させることにより固定されるようになっている。
このように構成される拡幅道路は、L字ブロック体14,14…を組み合わせることによって路床版13及び路床版支持部11を形成したことで、連続したL字ブロック体14,14…の側版16,16…によって、法面側基礎体10に支持され、既存道路Aの法面側端面を閉鎖する側壁が形成され、この側壁が路床版支持部11として連続したL字ブロック体の上版15,15…によって形成された既存道路Aと連続した路床版13を支持するようになっている。
また、この拡幅道路には、法面とL字ブロック体14,14…に囲まれた閉鎖空間Cが形成され、この空間C内に電線等の生活導線を配設したり、道路の整備備品等の倉庫として利用したりすることにより有効活用することができる。
次に、本発明に係る拡幅道路の他の実施例について説明する。尚、上述の実施例と同一の部分には、同一符号を付して説明を省略する。
この拡幅道路は、既存道路Aの路面側端部より下向きに傾斜した法面部Bに埋設された法面側基礎体50,50と、その基礎体50に支持された路床版支持部51と、既存道路Aの路面側縁に埋設された道路側基礎体52と、路床版支持部及び道路側基礎体にそれぞれその側部を支持させた路床版53とを備え、既存道路Aと連続して法面側に拡張されている。
路床版53及び路床版支持部51は、3種類のL字ブロック体14a,14b,14cを組み合わせ、各L字ブロック体14a,14b,14cをそれぞれ既存道路Aの進行方向に沿って順次連結することにより形成されるようになっている。尚、図中符号53aは高欄である。
L字ブロック体14a,14b,14cは、図3〜図6に示す上述の実施例と同様に、平板状の上版15と、上版15の一方の端部より下向きに一体に形成された側版16とをもって断面逆L字形に形成されている。
上版15の側版とは反対側の端部には、上下方向に貫通したアンカー挿通孔17が形成され、アンカー挿通孔17の上端部には、固定用凹部18が形成され、アンカー挿通孔17を通して固定用凹部18内に突出したアンカーボルト19先端に固定用ナット20を螺合させ、その固定用ナット20を定着板21に定着させることにより道路側基礎体12の上面に固定されるようになっている。
側版16の下端両側部には、法面側基礎体50に固定される固定部が形成されている。
固定部は、側版16の下端部に埋め込まれた固定用金具22と、側版16の下面及び内面に開口した固定用凹部23とをもって構成されている。
固定金具22は、中央にボルト挿通孔24を有する平板状の定着板25と、定着板25の両側部に溶接等によって一体化されたアンカー筋26,26とをもって形成され、固定用凹部23の下側開口部に定着板25が露出するように埋め込まれている。
L字ブロック体14aは、図11に示すように、上版15を道路側基礎体52に支持させ、側版16を法面中腹に埋設された法面側基礎体50aに支持させている。
また、L字ブロック体14aには、側版16の外側面、即ち上版15とは反対側の表面に上版受け部54が一体に形成されており、この上版受け部54の両側部には、上面に突出してアンカーボルト19,19が埋め込まれている。
尚、この上版受け部54の上面と上版15上面との距離は、上版15の厚みと同じとなっている。
一方、L字ブロック体14b,14b…は、上版15を法面中腹に埋設した法面側基礎体50aに支持させ、側版16を法面下腹部に埋設した法面側基礎体50bに支持させている。
L字ブロック体14bには、上版15の側版側端部に上面に突出したアンカーボルト30,30が埋め込まれており、L字ブロック体14cの側版16が固定されるようになっている。
そして、L字ブロック体14c,14c…は、上版15を法面部上半部に隣り合って設置されたL字ブロック体14a,14a…の上版受け部54,54に跨って支持させ、アンカーボルト19をアンカー挿通孔17に通し、定着用ナット20で定着させて固定し、側版16,16…を法面部下半部に隣り合って設置されたL字ブロック体14b,14bの上面に跨って支持させ、アンカーボルト30をボルト挿通孔25に通し、ナット31で定着させて固定する。
尚、L字ブロック体14cは、側版16の高さが他のL字ブロック体14a,14bに比べ、上版15の厚み分だけ短く形成されている。
また、各L字ブロック体14a,14b,14cは、千鳥配置に組み合わされるようになっている。
このようにすることにより、L字ブロック体14a,14cの上版15,15…が路床版53を構成し、L字ブロック体14a,14cの側版16,16及びL字ブロック体14bがトラス的構造の路床版支持部51を構成するようになっている。
法面側基礎体50a,50bは、上述の実施例と同様に、既存道路Aの進行方向に沿って法面部Bに間隔を隔てて埋設された基礎杭27,27…と、基礎杭27,27に架け渡して支持させた支持体28とをもって形成されている。
基礎杭27は、所謂深礎杭をもって構成され、図12に示すように、法面中腹部及び法面下腹部にそれぞれ既存道路Aの進路方向に間隔を隔て且つ、法面中腹部の基礎杭27,27…と法面下腹部の基礎杭27,27…とが千鳥配置となるように埋設されている。
支持体28は、現場打ちコンクリートにより、各基礎杭27,27…に架け渡された梁状に形成されている。
この支持体28には、所定の間隔を隔てて、即ちL字ブロック体上版のアンカー挿通孔17,17…の位置又はL字ブロック体側版の固定部の位置に合わせて、アンカーボルト19、19…及びアンカーボルト30,30…がボルト部を上面より突出させた状態で埋め込まれ、このアンカーボルト30をL時ブロック体上版のアンカー挿通孔17又は側版固定部の定着板ボルト挿通孔24に通し、ナットを螺合させ、定着板21,25に定着させ、その状態で固定用凹部18,23内をモルタル等で埋めることによって法面側基礎体(支持体)50にL字ブロック体14a,14bの上版15又は側版16が固定される。
道路側基礎体52は、上述の実施例と同様に、既存道路Aの側部を掘削し、そこに基礎用栗石32を敷設し、更にその上に現場打ちによりコンクリートを打設することによって形成されている。
この道路側基礎体52は、その上面に路床版側部(L字ブロック体上版の端部)が戴置される支持凹部33が形成され、支持凹部33に進路方向に間隔を隔てて、底面より上方に突出するようにアンカーボルト19,19が埋め込まれている。
このアンカーボルト19は、L字ブロック体上版15に形成されたアンカー挿通孔17に挿通されるようになっており、アンカー挿通孔17を通して固定用凹部18内に突出したアンカーボルト19先端に固定用ナット20を螺合させ、その固定用ナット20を定着板21に定着させることにより固定されるようになっている。
このように構成される拡幅道路は、3種のL字ブロック体14a,14b,14cを組み合わせることによって路床版53及び路床版支持部51を形成したことで、連続したL字ブロック体14a,14c…の側版16,16…及び連続したL字ブロック体14b,14b…によって、法面側基礎体50a,50bに支持されたトラス的構造体が形成され、このトラス的構造体が路床版支持部51として連続したL字ブロック体14a,14cの上版15,15…によって形成された既存道路Aと連続した路床版53を支持するようになっている。
また、この拡幅道路には、法面とL字ブロック体14,14…に囲まれた閉鎖空間Cが形成され、この空間C内に電線等の生活導線を配設したり、道路の整備備品等の倉庫として利用したりすることにより有効活用することができる。
尚、上述の実施例では、法面側基礎体を既存道路Aの進行方向に沿って法面部Bに間隔を隔てて埋設された基礎杭27,27と、基礎杭27,27に架け渡して支持させた支持体28とをもって形成した例ついて説明したが、法面側基礎体を、図13〜図17に示す実施例のように、基礎杭60と、基礎杭60の上端部に連結された基礎ブロック61とをもって一体的に形成するようにしてもよい。
基礎杭60は、円筒状に形成された鋼管62の内部にコンクリート63が充填された鋼管杭をもって構成されている。尚、基礎杭60は、鋼管杭の他、鉄筋コンクリート杭、オートクレーブド杭等を用いても良い。
基礎ブロック61は、方形状のプレキャストコンクリートブロックであって、その中央部に基礎杭60の上端部が挿入される上下方向に貫通した連結孔64が形成され、その連結孔64に基礎杭60の上端部が挿入された状態で、連結孔64内にコンクリートを充填し、基礎杭60と連結孔64内側面との間の空隙を埋めることによって基礎杭60と基礎ブロック61とが連結され一体化されるようになっている。尚、図中符号61aは基礎用の栗石である。
この法面側基礎ブロック61の上端部両側縁には、固定用壁部65,65が一体に形成され、両固定用壁部65,65間にL字ブロック体14の側版下端部を挿入し、側版16に埋設された雌ネジ部材66に螺合された固定用ボルト67を抜け出し方向に螺進させ、ボルト67の当接頭部67aを固定用壁部65内面に当接させて仮固定し、その状態で側版16と両固定用壁部65,65との間の隙間をコンクリートで充填することにより側版16と法面側基礎ブロック61とが固定されるようになっている。
本発明に係る拡幅道路を示す斜視図である。 同上の縦断面図である。 同上のL字ブロック体を示す正面図である。 同上のL字ブロック体を示す背面図である。 同上のL字ブロック体を示す平面図である。 同上のL字ブロック体を示す側面図である。 同上の上版の固定状態を示す部分拡大断面図である。 同上の側版の固定状態を示す部分拡大断面図である。 (a)は同上の固定用金具を示す正面図、(b)は同底面図である。 本発明に係る拡幅道路の他の実施例を示す斜視図である。 同上の拡幅道路を示す縦断面図である。 同上の道路側基礎体及び法面側基礎体を示す平面図である。 本発明に係る拡幅道路の他の実施例を示す縦断面図である。 同上の拡幅道路の側面図である。 同上のL字ブロック体と法面側基礎体との接続部分を示す部分拡大断面図である。 同上の平面図である。 従来の拡幅道路の一例を示す斜視図である。
符号の説明
A 既存道路
B 法面部
10 法面側基礎体
11 路床版支持部
12 道路側基礎体
13 路床版
14 L字ブロック体
15 上版
16 側版
17 アンカー挿通孔
18 固定用凹部
19 アンカーボルト
20 固定用ナット
21 定着板
22 固定用金具
23 固定用凹部
24 ボルト挿通孔
25 定着板
26 アンカー筋
27 基礎杭
28 支持体
29 山留め部材
30 アンカーボルト
31 ナット
32 基礎用栗石
33 支持凹部
50 法面側基礎体
51 路床版支持部
52 道路側基礎体
53 路床版
54 上版受け部
60 基礎杭
61 基礎ブロック
62 鋼管
63 コンクリート
64 連結孔
65 固定用壁部
66 雌ねじ部材
67 固定用ボルト
67a 当接頭部

Claims (4)

  1. 既存道路の路面端部より下向きに傾斜した法面部に埋設された法面側基礎体と、該法面側基礎体に支持された路床版支持部と、前記既存道路の路面側縁部に設置された道路側基礎体と、路床版支持部及び道路側基礎体にそれぞれ支持させた路床版とを備えた前記既存道路の法面側に連続して拡張された拡幅道路において、
    平板状の上版及び該上版の一方の端部より下向きに一体に形成された側板とからなる断面逆L字形の複数のL字ブロック体を備え、該L字ブロック体の組み合わせにより前記路床版支持部及び路床版を形成することを特徴としてなる拡幅道路。
  2. 法面基礎体は、法面部に間隔を隔てて埋設された複数の基礎杭と、該基礎杭に支持され、既存道路の進路方向に沿って連続した支持体とを備えた請求項1に記載の拡幅道路。
  3. 法面側基礎体は、基礎杭と、該基礎杭の上端部に連結された基礎ブロックとをもって構成され、該基礎ブロックの上端部にL字ブロック体の側版が支持される請求項1に記載の拡幅道路。
  4. 基礎杭は、深礎杭をもって構成された請求項2又は3に記載の拡幅道路。
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