JP2843137B2 - 容器入り食品 - Google Patents
容器入り食品Info
- Publication number
- JP2843137B2 JP2843137B2 JP2256592A JP25659290A JP2843137B2 JP 2843137 B2 JP2843137 B2 JP 2843137B2 JP 2256592 A JP2256592 A JP 2256592A JP 25659290 A JP25659290 A JP 25659290A JP 2843137 B2 JP2843137 B2 JP 2843137B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- food
- container
- lid
- fatty acid
- sucrose fatty
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
- Package Specialized In Special Use (AREA)
- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
- Cereal-Derived Products (AREA)
- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、グラタン、ドリア等を収容した容器入り食
品に関する。
品に関する。
(従来の技術) グラタン、ドリア等を収容し、保存性をもたせた容器
入り食品が市販されており、これらは喫食時に容器の蓋
を開け、加熱して食される。ところが、これらの食品で
は、常温で保存して開封した場合に、調味ソースが蓋の
内面に付着しやすく、取扱い、見映えの面で良好といえ
ない。
入り食品が市販されており、これらは喫食時に容器の蓋
を開け、加熱して食される。ところが、これらの食品で
は、常温で保存して開封した場合に、調味ソースが蓋の
内面に付着しやすく、取扱い、見映えの面で良好といえ
ない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、開封した場合に調味ソース等が蓋の内面に
付着せず、取扱い及び見映えの面で良好な容器入り食品
の提供を目的とする。
付着せず、取扱い及び見映えの面で良好な容器入り食品
の提供を目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明者らの試作検討の結果、グラタンのホワイトソ
ース等の比較的高粘度の食品では、特に前記の付着が著
しく、これに対して、容器に入れられたこれらの食品の
上面若しくは蓋の内面に、油脂或いは特定の乳化剤を一
定量添加することで、付着が至って良好に防止されると
の知見を得た。
ース等の比較的高粘度の食品では、特に前記の付着が著
しく、これに対して、容器に入れられたこれらの食品の
上面若しくは蓋の内面に、油脂或いは特定の乳化剤を一
定量添加することで、付着が至って良好に防止されると
の知見を得た。
本発明は上記の知見に基づいてなされたもので、容器
本体に食品を収容し、これを蓋で覆った容器入り食品に
おいて、該食品が比較的高粘度のものであり、かつ食品
の上面及び又は該蓋の内面に、これらの面の面積100cm2
当たり約10〜3000mgの油脂を添加するか、約1〜200mg
のHLB8以上の蔗糖脂肪酸エステルを添加するか、或いは
両者を併せて行うことを特徴とする上記の食品を要旨と
する。
本体に食品を収容し、これを蓋で覆った容器入り食品に
おいて、該食品が比較的高粘度のものであり、かつ食品
の上面及び又は該蓋の内面に、これらの面の面積100cm2
当たり約10〜3000mgの油脂を添加するか、約1〜200mg
のHLB8以上の蔗糖脂肪酸エステルを添加するか、或いは
両者を併せて行うことを特徴とする上記の食品を要旨と
する。
以下、本発明を詳説する。
本発明で対象となる食品は、比較的高粘度のものであ
る。食品の粘度が2000cp以上、更には3500以上である
と、常温保存時粘着性がでて容器開封の際蓋への食品の
付着が頻発する。したがって、特にこれらの食品に対し
て本発明が有効となる。
る。食品の粘度が2000cp以上、更には3500以上である
と、常温保存時粘着性がでて容器開封の際蓋への食品の
付着が頻発する。したがって、特にこれらの食品に対し
て本発明が有効となる。
具体的に食品としては、グラタン、ドリア(これらの
ホワイトソース)、カレー、シチュー、米飯、ポテト、
ケーキ類が例示される。食品は、上記の食品と容器の蓋
に付着する可能性の少ない食品とが組合されたものでも
よい。
ホワイトソース)、カレー、シチュー、米飯、ポテト、
ケーキ類が例示される。食品は、上記の食品と容器の蓋
に付着する可能性の少ない食品とが組合されたものでも
よい。
容器として、通常上方に開口を有する容器本体と、該
開口を覆う蓋とからなる容器が例示される。容器本体の
形状は皿状、壜等任意であり、材質も任意で、オーブン
や電子レンジ等で加熱する場合は適当な耐熱材を用いれ
ばよい。蓋の材質としては、食品に面する内面に付着防
止層を設けたものが好適に使用される。
開口を覆う蓋とからなる容器が例示される。容器本体の
形状は皿状、壜等任意であり、材質も任意で、オーブン
や電子レンジ等で加熱する場合は適当な耐熱材を用いれ
ばよい。蓋の材質としては、食品に面する内面に付着防
止層を設けたものが好適に使用される。
容器本体に食品を収容し、これを蓋で覆って容器入り
食品が得られる。
食品が得られる。
本発明は、容器に入れられた食品の上面及び/又は蓋
の内面に、これらの面の面積100cm2当たり10〜3000mg、
好ましくは50〜1000mgの油脂を添加するか、1〜200m
g、好ましくは5〜100mgのHLB8以上(好ましくは9以
上)の蔗糖脂肪酸エステルを添加するか、或いは両者を
併せて行うことに意義を有する。
の内面に、これらの面の面積100cm2当たり10〜3000mg、
好ましくは50〜1000mgの油脂を添加するか、1〜200m
g、好ましくは5〜100mgのHLB8以上(好ましくは9以
上)の蔗糖脂肪酸エステルを添加するか、或いは両者を
併せて行うことに意義を有する。
つまり、これらによって、食品品質を損なうことな
く、開封時における蓋へ食品の付着を良好に防止し得
る。尚、油脂或いは蔗糖脂肪酸エステルの添加量が前記
範囲に満たないと、付着防止効果が十分でなく、一方こ
れを越えると食品の品質上好ましくない。HLB8に満たな
い蔗糖脂肪酸エステルも十分な付着防止効果を得難い。
く、開封時における蓋へ食品の付着を良好に防止し得
る。尚、油脂或いは蔗糖脂肪酸エステルの添加量が前記
範囲に満たないと、付着防止効果が十分でなく、一方こ
れを越えると食品の品質上好ましくない。HLB8に満たな
い蔗糖脂肪酸エステルも十分な付着防止効果を得難い。
油脂としては、融点が20℃以下のものの使用が望まし
い。油脂は乳化系で用いてもよい。油脂を添加する場合
は、所定の箇所に噴霧、塗布する等によって行えばよ
い。蔗糖脂肪酸エステルは、通常水溶液として用いれば
よく、添加方法も任意である。
い。油脂は乳化系で用いてもよい。油脂を添加する場合
は、所定の箇所に噴霧、塗布する等によって行えばよ
い。蔗糖脂肪酸エステルは、通常水溶液として用いれば
よく、添加方法も任意である。
上記のように油脂及び/又は蔗糖脂肪酸エステルを添
加した容器入り食品は、例えばレトルト殺菌処理等によ
り保存性を付与することができる。殺菌条件は通常115
〜135℃で5〜60分とすればよい。本発明によれば、こ
れらの加熱処理を施した場合にも、十分な蓋への食品の
付着防止効果を得ることができる。
加した容器入り食品は、例えばレトルト殺菌処理等によ
り保存性を付与することができる。殺菌条件は通常115
〜135℃で5〜60分とすればよい。本発明によれば、こ
れらの加熱処理を施した場合にも、十分な蓋への食品の
付着防止効果を得ることができる。
(発明の効果) 本発明によれば、食品品質を損なうことなく、開封時
における蓋への食品の付着を良好に防止し得る。したが
って、喫食時開封した場合に食品の見映えがよく、開封
した容器をそのまま加熱等することができるので取扱い
性が良好である。
における蓋への食品の付着を良好に防止し得る。したが
って、喫食時開封した場合に食品の見映えがよく、開封
した容器をそのまま加熱等することができるので取扱い
性が良好である。
[実施例1] 小麦粉8重量部及びバター5重量部から常法によりル
ウを得、これに牛乳30重量部、具材8重量部、調味料適
量を加えホワイトソースを得た。このソースは粘度約50
00cpのものであった。
ウを得、これに牛乳30重量部、具材8重量部、調味料適
量を加えホワイトソースを得た。このソースは粘度約50
00cpのものであった。
別に常法で得た炊飯米57gを容量約200mlの金属製鉢型
容器に充填し、その上に上記のホワイトソース143gを均
一に載せた。このホワイトソースの上面に100mgの融点
−10℃のコーン油を均一に噴霧した(ソースの上面の面
積100cm2当たり約125mgのコーン油が添加された)。次
いで、容器の開口を蓋により密封し、この容器をレトル
トで120℃で30分間加熱殺菌処理して容器入りドリアを
得た。
容器に充填し、その上に上記のホワイトソース143gを均
一に載せた。このホワイトソースの上面に100mgの融点
−10℃のコーン油を均一に噴霧した(ソースの上面の面
積100cm2当たり約125mgのコーン油が添加された)。次
いで、容器の開口を蓋により密封し、この容器をレトル
トで120℃で30分間加熱殺菌処理して容器入りドリアを
得た。
上記のようにして得たドリアを、常温で約1カ月間保
存後蓋を外して容器を開封した。この場合、蓋の内面に
ホワイトソースは付着せず、ドリアの見映えは良好に保
たれ、これをそのままオーブントースターに入れて簡単
に調理することができた。
存後蓋を外して容器を開封した。この場合、蓋の内面に
ホワイトソースは付着せず、ドリアの見映えは良好に保
たれ、これをそのままオーブントースターに入れて簡単
に調理することができた。
[実施例2] コーン油に代えてHLB10の蔗糖脂肪酸エステルの5%
水溶液0.2gを用いる(ソースの上面の面積100cm2当たり
約12.5mgの蔗糖脂肪酸エステルが添加された)以外は実
施例1と同様にして容器入りドリアを得た。
水溶液0.2gを用いる(ソースの上面の面積100cm2当たり
約12.5mgの蔗糖脂肪酸エステルが添加された)以外は実
施例1と同様にして容器入りドリアを得た。
このドリアも、常温で約1カ月間保存後開封した場合
に、蓋の内面にホワイトソースの付着はなかった。
に、蓋の内面にホワイトソースの付着はなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B65D 81/34 B65D 81/34 X (56)参考文献 特開 昭51−73142(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 1/48 A23L 1/00 - 1/01 A23L 1/10 A23L 3/00 101 B65D 81/34
Claims (1)
- 【請求項1】容器本体に食品を収容し、これを蓋で覆っ
た容器入り食品において、該食品が比較的高粘度のもの
であり、かつ食品の上面及び/又は該蓋の内面に、これ
らの面の面積100cm2当たり約1〜200mgのHLB8以上の蔗
糖脂肪酸エステルを添加するか、或るいはこれとともに
上記面積100cm2当たり約10〜3000mgの油脂を添加するこ
とを特徴とする容器入り食品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2256592A JP2843137B2 (ja) | 1990-09-25 | 1990-09-25 | 容器入り食品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2256592A JP2843137B2 (ja) | 1990-09-25 | 1990-09-25 | 容器入り食品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04135468A JPH04135468A (ja) | 1992-05-08 |
JP2843137B2 true JP2843137B2 (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=17294773
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2256592A Expired - Fee Related JP2843137B2 (ja) | 1990-09-25 | 1990-09-25 | 容器入り食品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2843137B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3133923B2 (ja) * | 1995-06-30 | 2001-02-13 | ハウス食品株式会社 | 容器入りグラタン類 |
JP5892865B2 (ja) * | 2012-05-31 | 2016-03-23 | キユーピー株式会社 | 電子レンジ加熱用冷凍グラタン類の製造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5173142A (en) * | 1974-12-19 | 1976-06-24 | Q P Corp | Mitsupuguratanno seizohoho oyobi yoki |
-
1990
- 1990-09-25 JP JP2256592A patent/JP2843137B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04135468A (ja) | 1992-05-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |