JP2842434B2 - ディスクカセット - Google Patents
ディスクカセットInfo
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- JP2842434B2 JP2842434B2 JP12517797A JP12517797A JP2842434B2 JP 2842434 B2 JP2842434 B2 JP 2842434B2 JP 12517797 A JP12517797 A JP 12517797A JP 12517797 A JP12517797 A JP 12517797A JP 2842434 B2 JP2842434 B2 JP 2842434B2
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- Japan
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- shutter
- case
- pair
- spring
- guide groove
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は信号記録面を有する
ディスクを回転可能に収容しているケースにシャッター
を摺動可能に取り付け、該シャッターでケースに設けた
ヘッド挿入孔を開閉するようにしたディスクカセットに
関し、特にケースへのシャッターの取り付けを容易に行
うことができるようにしたものである。 【０００２】 【従来の技術】ディスクカセットとして第８〜１０図に
示したように信号記録面を有するディスク１と、該ディ
スク１を回転可能に収容しているケース２と、該ケース
２に設けたヘッド挿入孔２ａを開閉するシャッター３と
を備えていて、該シャッター３は、上記ケース２の一端
面２ｂに重合するケース前端重合片３ａと、該ケース前
端重合片３ａの両端部に連設された一対のシャッター板
部３ｂ，３ｃとで断面コ字状に形成されていると共に、
その内周面には摺動ガイド突起４が設けられていて、該
摺動ガイド突起４を、上記ケース２に設けたガイド溝５
に嵌合することにより、該ガイド溝５に沿ってシャッタ
ー３を摺動させることができるようになっている。そし
て、シャッター３を矢印方向に摺動させると、該シャッ
ター３に設けた切欠部６が上記ケース２に設けたヘッド
挿入孔２ａの位置に重なり合って、該ヘッド挿入孔２ａ
を所謂開いた状態にするようになっている。なお７はシ
ャッター３を閉じた状態に維持するためのシャッタース
プリング（トーションスプリング）である。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来のデ
ィスクカセットにおいては、シャッター３のシャッター
板部３ｂ，３ｃの内面に摺動ガイド突起４を設けていた
ために、次に述べるような問題点があった。 【０００４】（１）ケース２にシャッター３を取り付け
る際、つまりコ字状のシャッター３にケースの一端側を
挿入する際に、上記ガイド突起４が挿入の邪魔になる。 【０００５】（２）ケース２にシャッター３を取り付け
る際に、上記ガイド突起４でシャッター３の開口部乃至
シャッター板部３ｂ，３ｃが押し広げられるので、これ
らシャッター板部３ｂ，３ｃのケース２の上，下面への
密着度が悪くなり、塵埃の侵入等の原因になる。 【０００６】（３）シャッター板部３ｂ，３ｃに摺動ガ
イド突起４が設けられていて、これらシャッター板部３
ｂ，３ｃは比較的広がりやすいため、該ガイド突起４が
ガイド溝５から抜け出しやすい。 【０００７】本発明は上記従来の問題点を解決すること
を目的として為されたものである。 【０００８】 【課題を解決するための手段】本発明は、ディスクを回
転自在に収納するとともに、ディスクの上下面に夫々対
向して設けられたディスクを露出する一対のヘッド挿入
孔を有する高分子素材にて形成されたケースと、上記ケ
ースの前端面に平行に摺動可能なケース前端重合片とこ
のケース前端重合片に連接して設けられた上記一対のヘ
ッド挿入孔を開閉する一対のシャッター板部とを有し断
面コの字形状のシャッターと、コイル部と一対の腕部と
を有しこの一対の腕部の一方の先端部が上記ケース内に
係止され他方の先端部がシャッターに係止され上記一対
のシャッター板部で上記一対のヘッド挿入孔を閉じる方
向へ上記シャッターを付勢するシャッタースプリングと
を有するディスクカセットにおいて、上記ケース前端重
合片の内面に高分子素材にて上記ケース前端重合片と一
体に成形され上記ケースの前端面に設けられたガイド溝
に係合ガイドされる摺動ガイド突起を設けるとともに、
上記摺動ガイド突起には、上記ガイド溝への挿入をガイ
ドする挿入斜面部と、上記ケース（ガイド溝）からの離
脱を防止する脱落防止突起と、上記シャッタースプリン
グの端部を係止するスプリング係止部を一体に設けた。 【０００９】従って、シャッター前端重合片の内面にこ
れと一体に摺動ガイド突起を設けたので、該ガイド突起
がシャッターをケースに挿入する（取り付ける）際の邪
魔にならず、シャッターを押し広げることなく、摺動ガ
イド突起をガイド溝に嵌合することができる。特に、摺
動ガイド突起に設けた挿入斜面部によりガイド溝への挿
入が容易かつ円滑に行われ、摺動ガイド突起がガイド溝
に挿入されると脱落防止突起によりケースからの抜けが
防止される。また、スプリング係止部によりシャッター
スプリングの端部を係止することができる。 【００１０】 【発明の実施の形態】次に本発明を第１〜７図を参照し
て説明する。１１は本発明のディスクカセットであり、
該ディスクカセット１１は信号記録面を有するディスク
１２と、該ディスク１２を回転可能に収容しているケー
ス１３と、該ケース１３の上，下面に設けたヘッド挿入
孔１３ａを開閉するシャッター１４とを備えている。 【００１１】上記ディスク１２は、高分子素材によって
円板状に形成されている。上記ディスク１２の両側面に
は磁気記録面が設けられていると共に中央部にはセンタ
ーハブ受孔１２ａが形成されていて、該受孔１２ａにセ
ンターハブ１５が取り付けられている。 【００１２】また、上記ケース１３は、ヘッド挿入孔１
３ａを設けた上側シエル１３ｂと下側シエル１３ｃとに
分割して形成されている。これらの上側シエル１３ｂと
下側シエル１３ｃは硬質の高分子素材によって形成され
ていて、下側シエル１３ｃの中央部には上記センターハ
ブ１５を露出させるためのハブ受孔１３ｄが設けられて
いると共に内面にはディスク１２の摩耗や静電気等の発
生を防ぐためのフエルト１６，１６が取り付けられてい
る。そして、これらフエルト１６，１６でディスク１２
を挟み、かつ、上側シエル１３ｂと下側シエル１３ｃの
周縁に設けた端壁１３ｅを互いに重ね合わせて両者を溶
着することによりケース１３が形成されている。 【００１３】上記シャッター１４は、上記ケース１３の
前端面に平行に摺動可能なケース前端重合片（ケース端
面重合片）１４ａと、該ケース前端重合片１４ａの両端
部に連接して設けられたシャッター板部（ケース挾持
片）１４ｂ，１４ｃとで断面コ字状に形成されている。
これらケース前端重合片１４ａと、シャッター板部１４
ｂ，１４ｃは摩擦係数が小さく、かつ耐摩耗性に優れた
高分子素材により一体成形されていて、ケース前端重合
片１４ａと対向する開口部からケース１３の前端面側を
挿入すると、該ケース１３の前端面がケース前端重合片
１４ａに重合し、上側シエル１３ｂと下側シエル１３ｃ
をシャッター板部１４ｂ，１４ｃで挟着するようになっ
ている。 【００１４】上記シャッター１４のケース前端重合片１
４ａの内面には高分子素材にて、上記ケース前端重合片
１４ａと一体に摺動ガイド突起１７が設けられている。
上記摺動ガイド突起１７は、ケース前端重合片１４ａの
長さ方向の両側部に設けられていて、シャッター１４に
ケース１３の前端面側を挿入したときに、該ケース１３
に設けたガイド溝（摺動ガイド溝）１８に嵌合してケー
ス１３にシャッター１４を摺動可能に取り付けるように
なっている。 【００１５】上記摺動ガイド突起１７は、シャッター１
４の開口部に向けてケース前端重合片１４ａの内面に突
設された突起本体部（小径軸部）１７ａと、該突起本体
部１７ａに連設された脱落防止突起（大径軸部）１７ｂ
とで構成されている。上記突起本体部１７ａは、ガイド
溝１８の小径溝部１８ａの幅よりもやや小さ目で、かつ
小径溝部１８ａの長さよりもやや長目に形成されてい
る。上記脱落防止突起１７ｂは突起本体部１７ａの幅を
両側に広げることにより小径溝部１８ａの幅よりも大き
く、かつ大径溝部１８ｂの幅よりも小さく形成されてい
る。そして、上記脱落防止突起１７ｂは、上記大径溝部
１８ｂに嵌合し、上記小径溝部１８ａの下端部に当接す
ることにより、摺動ガイド突起１７がガイド溝１８から
抜け出るのを防止するようになっている。また、脱落防
止突起１７ｂの先端は第４図に示すように幅方向の中央
部及び長さ方向の一端部に向かって上がり勾配となる挿
入斜面部１７ｃに形成されていてガイド溝１８への嵌合
を容易にするようになっていると共に、上記摺動ガイド
突起１７の長さ方向の一端部には補強用リブ１９が連設
され、他側部にはスプリング係止部（バネ係止部）２０
が連設されている。 【００１６】上記ガイド溝１８は、上記上側シエル１３
ｂと下側シエル１３ｃの一端面対向部を切欠することに
より形成されている。 【００１７】２１は、シャッター１４をヘッド挿入孔閉
塞状態に維持するためのシャッタースプリング（トーシ
ョンスプリング）であり、コイル部と、一対の腕部を有
している。該シャッタースプリング２１は、ケース１３
の両側部に設けた一対のスプリング収容部２２，２２に
それぞれ収容されていて、一方の腕部の先端部がケース
１３に係止され、他方の腕部の先端部が上記スプリング
係止部２０に係止されている。そして、上記一対のシャ
ッタースプリング２１，２１で上記シャッター１４の両
側部を均等に弾発し、上記シャッター１４をケース１３
に設けたシャッター取付用の凹部１３ｆの中央にセット
して上記シャッター１４の非切欠部１４ｄでヘッド挿入
孔１３ａを閉じるようになっていると共に、上記一対の
シャッタースプリング２１，２１のバネ力に抗してシャ
ッター１４を左右にスライドさせると非切欠部１４ｄの
両側に設けた切欠部１４ｆ，１４ｆがヘッド挿入孔１３
ａに重なり合って該孔１３ａを開くようになっている。
なお、２２はスプリング係止部２０に設けられたスプリ
ング受溝である。 【００１８】実施の形態のディスクカセット１１は上記
のような構成であって、ケース１３の前端面側（摺動ガ
イド溝１８を設けた端面側）をシャッター１４のケース
前端重合片１４ａに向けて挿入すると、該ケース前端重
合片１４ａの内面に設けた摺動ガイド突起１７の先端に
設けた挿入斜面部１７ｃがガイド溝１８の周縁部に当た
り、該挿入斜面部１７ｃを下端に設けた脱落防止突起１
７ｂが上側シエル１３ｂと下側シエル１３ａの間を押し
開き上記ガイド溝１８を抉じ開けるようにしながらガイ
ド溝１８内に嵌まり込み、上記脱落防止突起１７ｂが上
記小径溝部１８ａを突き抜けると上記上，下側シエル１
３ｂ，１３ｃは復元して、シャッター１４は、ケース１
３に摺動可能に取り付けられた状態になる。次に、上記
ガイド溝１８の両端部からそれぞれ上記スプリング収容
部２２，２２内にシャッタースプリング２１をそれぞれ
挿入し、該シャッタースプリング２１の一方の腕部の先
端部をケース１３に係止し、他方の腕部の先端部を上記
摺動ガイド突起１７に設けたスプリング係止部２０に係
止すると、前述したようにこれら一対のシャッタースプ
リング２１，２１によりシャッター１４は、上記ケース
１３のシャッター取付用の凹部１３ｆの中央部にセット
される。そして上記シャッタースプリング２１，２１の
バネ力に抗してシャッター１４を左右に摺動させると、
シャッター板部１４ｂ，１４ｃの非切欠部１４ｄの両側
に設けた切欠部１４ｆが上記ケース１３に設けたヘッド
挿入孔１３ａの位置に重なり合って、該ヘッド挿入孔１
３ａを開くのである。 【００１９】 【発明の効果】本発明のディスクカセットには次に述べ
るような効果がある。 【００２０】（１）ケース前端重合片の内面に高分子素
材により、これと一体に摺動ガイド突起を設け、該摺動
ガイド突起をケースの前端面に設けたガイド溝に嵌合す
る構成としたのでケースにシャッターを挿入する際に摺
動ガイド突起が挿入の邪魔にならず、シャッターの一対
のシャッター板部間にケースを差し込むと自づと摺動ガ
イド突起がケースの前端面に設けたガイド溝に嵌まり込
んでケースへのシャッターの取付がなされる。 【００２１】（２）ケースにシャッターを挿入する際
に、摺動ガイド突起でシャッターの開口部乃至シャッタ
ー板部が押し広げられることがない。 【００２２】（３）ケース前端重合片はシャッター板部
に較べて変形しにくいので、そのぶん摺動ガイド突起が
ガイド溝から抜けにくいものになり、ケースとシャッタ
ーの結合強度の向上を図ることができる。 【００２３】（４）摺動ガイド突起に、挿入斜面部と、
脱落防止突起と、スプリング係止部を一体に設けたの
で、上記挿入斜面部によりケースのガイド溝への挿入を
容易に行うことができ、かつ一旦挿入すると上記脱落防
止突起により抜けを確実に防止することができるととも
に、シャッタースプリングの一端部を上記スプリング係
止部に簡単かつ確実に係止することができる。
ディスクを回転可能に収容しているケースにシャッター
を摺動可能に取り付け、該シャッターでケースに設けた
ヘッド挿入孔を開閉するようにしたディスクカセットに
関し、特にケースへのシャッターの取り付けを容易に行
うことができるようにしたものである。 【０００２】 【従来の技術】ディスクカセットとして第８〜１０図に
示したように信号記録面を有するディスク１と、該ディ
スク１を回転可能に収容しているケース２と、該ケース
２に設けたヘッド挿入孔２ａを開閉するシャッター３と
を備えていて、該シャッター３は、上記ケース２の一端
面２ｂに重合するケース前端重合片３ａと、該ケース前
端重合片３ａの両端部に連設された一対のシャッター板
部３ｂ，３ｃとで断面コ字状に形成されていると共に、
その内周面には摺動ガイド突起４が設けられていて、該
摺動ガイド突起４を、上記ケース２に設けたガイド溝５
に嵌合することにより、該ガイド溝５に沿ってシャッタ
ー３を摺動させることができるようになっている。そし
て、シャッター３を矢印方向に摺動させると、該シャッ
ター３に設けた切欠部６が上記ケース２に設けたヘッド
挿入孔２ａの位置に重なり合って、該ヘッド挿入孔２ａ
を所謂開いた状態にするようになっている。なお７はシ
ャッター３を閉じた状態に維持するためのシャッタース
プリング（トーションスプリング）である。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来のデ
ィスクカセットにおいては、シャッター３のシャッター
板部３ｂ，３ｃの内面に摺動ガイド突起４を設けていた
ために、次に述べるような問題点があった。 【０００４】（１）ケース２にシャッター３を取り付け
る際、つまりコ字状のシャッター３にケースの一端側を
挿入する際に、上記ガイド突起４が挿入の邪魔になる。 【０００５】（２）ケース２にシャッター３を取り付け
る際に、上記ガイド突起４でシャッター３の開口部乃至
シャッター板部３ｂ，３ｃが押し広げられるので、これ
らシャッター板部３ｂ，３ｃのケース２の上，下面への
密着度が悪くなり、塵埃の侵入等の原因になる。 【０００６】（３）シャッター板部３ｂ，３ｃに摺動ガ
イド突起４が設けられていて、これらシャッター板部３
ｂ，３ｃは比較的広がりやすいため、該ガイド突起４が
ガイド溝５から抜け出しやすい。 【０００７】本発明は上記従来の問題点を解決すること
を目的として為されたものである。 【０００８】 【課題を解決するための手段】本発明は、ディスクを回
転自在に収納するとともに、ディスクの上下面に夫々対
向して設けられたディスクを露出する一対のヘッド挿入
孔を有する高分子素材にて形成されたケースと、上記ケ
ースの前端面に平行に摺動可能なケース前端重合片とこ
のケース前端重合片に連接して設けられた上記一対のヘ
ッド挿入孔を開閉する一対のシャッター板部とを有し断
面コの字形状のシャッターと、コイル部と一対の腕部と
を有しこの一対の腕部の一方の先端部が上記ケース内に
係止され他方の先端部がシャッターに係止され上記一対
のシャッター板部で上記一対のヘッド挿入孔を閉じる方
向へ上記シャッターを付勢するシャッタースプリングと
を有するディスクカセットにおいて、上記ケース前端重
合片の内面に高分子素材にて上記ケース前端重合片と一
体に成形され上記ケースの前端面に設けられたガイド溝
に係合ガイドされる摺動ガイド突起を設けるとともに、
上記摺動ガイド突起には、上記ガイド溝への挿入をガイ
ドする挿入斜面部と、上記ケース（ガイド溝）からの離
脱を防止する脱落防止突起と、上記シャッタースプリン
グの端部を係止するスプリング係止部を一体に設けた。 【０００９】従って、シャッター前端重合片の内面にこ
れと一体に摺動ガイド突起を設けたので、該ガイド突起
がシャッターをケースに挿入する（取り付ける）際の邪
魔にならず、シャッターを押し広げることなく、摺動ガ
イド突起をガイド溝に嵌合することができる。特に、摺
動ガイド突起に設けた挿入斜面部によりガイド溝への挿
入が容易かつ円滑に行われ、摺動ガイド突起がガイド溝
に挿入されると脱落防止突起によりケースからの抜けが
防止される。また、スプリング係止部によりシャッター
スプリングの端部を係止することができる。 【００１０】 【発明の実施の形態】次に本発明を第１〜７図を参照し
て説明する。１１は本発明のディスクカセットであり、
該ディスクカセット１１は信号記録面を有するディスク
１２と、該ディスク１２を回転可能に収容しているケー
ス１３と、該ケース１３の上，下面に設けたヘッド挿入
孔１３ａを開閉するシャッター１４とを備えている。 【００１１】上記ディスク１２は、高分子素材によって
円板状に形成されている。上記ディスク１２の両側面に
は磁気記録面が設けられていると共に中央部にはセンタ
ーハブ受孔１２ａが形成されていて、該受孔１２ａにセ
ンターハブ１５が取り付けられている。 【００１２】また、上記ケース１３は、ヘッド挿入孔１
３ａを設けた上側シエル１３ｂと下側シエル１３ｃとに
分割して形成されている。これらの上側シエル１３ｂと
下側シエル１３ｃは硬質の高分子素材によって形成され
ていて、下側シエル１３ｃの中央部には上記センターハ
ブ１５を露出させるためのハブ受孔１３ｄが設けられて
いると共に内面にはディスク１２の摩耗や静電気等の発
生を防ぐためのフエルト１６，１６が取り付けられてい
る。そして、これらフエルト１６，１６でディスク１２
を挟み、かつ、上側シエル１３ｂと下側シエル１３ｃの
周縁に設けた端壁１３ｅを互いに重ね合わせて両者を溶
着することによりケース１３が形成されている。 【００１３】上記シャッター１４は、上記ケース１３の
前端面に平行に摺動可能なケース前端重合片（ケース端
面重合片）１４ａと、該ケース前端重合片１４ａの両端
部に連接して設けられたシャッター板部（ケース挾持
片）１４ｂ，１４ｃとで断面コ字状に形成されている。
これらケース前端重合片１４ａと、シャッター板部１４
ｂ，１４ｃは摩擦係数が小さく、かつ耐摩耗性に優れた
高分子素材により一体成形されていて、ケース前端重合
片１４ａと対向する開口部からケース１３の前端面側を
挿入すると、該ケース１３の前端面がケース前端重合片
１４ａに重合し、上側シエル１３ｂと下側シエル１３ｃ
をシャッター板部１４ｂ，１４ｃで挟着するようになっ
ている。 【００１４】上記シャッター１４のケース前端重合片１
４ａの内面には高分子素材にて、上記ケース前端重合片
１４ａと一体に摺動ガイド突起１７が設けられている。
上記摺動ガイド突起１７は、ケース前端重合片１４ａの
長さ方向の両側部に設けられていて、シャッター１４に
ケース１３の前端面側を挿入したときに、該ケース１３
に設けたガイド溝（摺動ガイド溝）１８に嵌合してケー
ス１３にシャッター１４を摺動可能に取り付けるように
なっている。 【００１５】上記摺動ガイド突起１７は、シャッター１
４の開口部に向けてケース前端重合片１４ａの内面に突
設された突起本体部（小径軸部）１７ａと、該突起本体
部１７ａに連設された脱落防止突起（大径軸部）１７ｂ
とで構成されている。上記突起本体部１７ａは、ガイド
溝１８の小径溝部１８ａの幅よりもやや小さ目で、かつ
小径溝部１８ａの長さよりもやや長目に形成されてい
る。上記脱落防止突起１７ｂは突起本体部１７ａの幅を
両側に広げることにより小径溝部１８ａの幅よりも大き
く、かつ大径溝部１８ｂの幅よりも小さく形成されてい
る。そして、上記脱落防止突起１７ｂは、上記大径溝部
１８ｂに嵌合し、上記小径溝部１８ａの下端部に当接す
ることにより、摺動ガイド突起１７がガイド溝１８から
抜け出るのを防止するようになっている。また、脱落防
止突起１７ｂの先端は第４図に示すように幅方向の中央
部及び長さ方向の一端部に向かって上がり勾配となる挿
入斜面部１７ｃに形成されていてガイド溝１８への嵌合
を容易にするようになっていると共に、上記摺動ガイド
突起１７の長さ方向の一端部には補強用リブ１９が連設
され、他側部にはスプリング係止部（バネ係止部）２０
が連設されている。 【００１６】上記ガイド溝１８は、上記上側シエル１３
ｂと下側シエル１３ｃの一端面対向部を切欠することに
より形成されている。 【００１７】２１は、シャッター１４をヘッド挿入孔閉
塞状態に維持するためのシャッタースプリング（トーシ
ョンスプリング）であり、コイル部と、一対の腕部を有
している。該シャッタースプリング２１は、ケース１３
の両側部に設けた一対のスプリング収容部２２，２２に
それぞれ収容されていて、一方の腕部の先端部がケース
１３に係止され、他方の腕部の先端部が上記スプリング
係止部２０に係止されている。そして、上記一対のシャ
ッタースプリング２１，２１で上記シャッター１４の両
側部を均等に弾発し、上記シャッター１４をケース１３
に設けたシャッター取付用の凹部１３ｆの中央にセット
して上記シャッター１４の非切欠部１４ｄでヘッド挿入
孔１３ａを閉じるようになっていると共に、上記一対の
シャッタースプリング２１，２１のバネ力に抗してシャ
ッター１４を左右にスライドさせると非切欠部１４ｄの
両側に設けた切欠部１４ｆ，１４ｆがヘッド挿入孔１３
ａに重なり合って該孔１３ａを開くようになっている。
なお、２２はスプリング係止部２０に設けられたスプリ
ング受溝である。 【００１８】実施の形態のディスクカセット１１は上記
のような構成であって、ケース１３の前端面側（摺動ガ
イド溝１８を設けた端面側）をシャッター１４のケース
前端重合片１４ａに向けて挿入すると、該ケース前端重
合片１４ａの内面に設けた摺動ガイド突起１７の先端に
設けた挿入斜面部１７ｃがガイド溝１８の周縁部に当た
り、該挿入斜面部１７ｃを下端に設けた脱落防止突起１
７ｂが上側シエル１３ｂと下側シエル１３ａの間を押し
開き上記ガイド溝１８を抉じ開けるようにしながらガイ
ド溝１８内に嵌まり込み、上記脱落防止突起１７ｂが上
記小径溝部１８ａを突き抜けると上記上，下側シエル１
３ｂ，１３ｃは復元して、シャッター１４は、ケース１
３に摺動可能に取り付けられた状態になる。次に、上記
ガイド溝１８の両端部からそれぞれ上記スプリング収容
部２２，２２内にシャッタースプリング２１をそれぞれ
挿入し、該シャッタースプリング２１の一方の腕部の先
端部をケース１３に係止し、他方の腕部の先端部を上記
摺動ガイド突起１７に設けたスプリング係止部２０に係
止すると、前述したようにこれら一対のシャッタースプ
リング２１，２１によりシャッター１４は、上記ケース
１３のシャッター取付用の凹部１３ｆの中央部にセット
される。そして上記シャッタースプリング２１，２１の
バネ力に抗してシャッター１４を左右に摺動させると、
シャッター板部１４ｂ，１４ｃの非切欠部１４ｄの両側
に設けた切欠部１４ｆが上記ケース１３に設けたヘッド
挿入孔１３ａの位置に重なり合って、該ヘッド挿入孔１
３ａを開くのである。 【００１９】 【発明の効果】本発明のディスクカセットには次に述べ
るような効果がある。 【００２０】（１）ケース前端重合片の内面に高分子素
材により、これと一体に摺動ガイド突起を設け、該摺動
ガイド突起をケースの前端面に設けたガイド溝に嵌合す
る構成としたのでケースにシャッターを挿入する際に摺
動ガイド突起が挿入の邪魔にならず、シャッターの一対
のシャッター板部間にケースを差し込むと自づと摺動ガ
イド突起がケースの前端面に設けたガイド溝に嵌まり込
んでケースへのシャッターの取付がなされる。 【００２１】（２）ケースにシャッターを挿入する際
に、摺動ガイド突起でシャッターの開口部乃至シャッタ
ー板部が押し広げられることがない。 【００２２】（３）ケース前端重合片はシャッター板部
に較べて変形しにくいので、そのぶん摺動ガイド突起が
ガイド溝から抜けにくいものになり、ケースとシャッタ
ーの結合強度の向上を図ることができる。 【００２３】（４）摺動ガイド突起に、挿入斜面部と、
脱落防止突起と、スプリング係止部を一体に設けたの
で、上記挿入斜面部によりケースのガイド溝への挿入を
容易に行うことができ、かつ一旦挿入すると上記脱落防
止突起により抜けを確実に防止することができるととも
に、シャッタースプリングの一端部を上記スプリング係
止部に簡単かつ確実に係止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のディスクカセットの底面図。
【図２】第１図のシャッター部分の拡大図。
【図３】要部の一部破断面図。
【図４】要部の拡大斜視図。
【図５】要部の断面図。
【図６】要部の側面図。
【図７】分解斜視図。
【図８】従来の平面図。
【図９】同底面図。
【図１０】シャッタースプリングの取り付け状態を示す
説明図。 【符号の説明】 １１…ディスクカセット、１２…ディスク、１３…ケー
ス、１４…シャッター、１４ａ…前端重合片、１４ｂ，
１４ｃ…シャッター板部、１７…摺動ガイド突起、１７
ａ…突起本体部、１７ｂ…脱落防止突起、１７ｃ…挿入
斜面部、１８…ガイド溝、２０…スプリング係止部。
説明図。 【符号の説明】 １１…ディスクカセット、１２…ディスク、１３…ケー
ス、１４…シャッター、１４ａ…前端重合片、１４ｂ，
１４ｃ…シャッター板部、１７…摺動ガイド突起、１７
ａ…突起本体部、１７ｂ…脱落防止突起、１７ｃ…挿入
斜面部、１８…ガイド溝、２０…スプリング係止部。
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(58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名)
G11B 23/03 605
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 １．ディスクを回転自在に収納するとともに、ディスク
の上下面に夫々対向して設けられたディスクを露出する
一対のヘッド挿入孔を有する高分子素材にて形成された
ケースと、 上記ケースの前端面に平行に摺動可能なケース前端重合
片とこのケース前端重合片に連接して設けられた上記一
対のヘッド挿入孔を開閉する一対のシャッター板部とを
有し断面コの字形状のシャッターと、 コイル部との一対の腕部とを有しこの一対の腕部の一方
の先端部が上記ケース内に係止され他方の先端部がシャ
ッターに係止され上記一対のシャッター板部で上記一対
のヘッド挿入孔を閉じる方向へ上記シャッターを付勢す
るシャッタースプリングとを有するディスクカセットに
おいて、 上記ケース前端重合片の内面に高分子素材にて上記ケー
ス前端重合片と一体に成形され上記ケースの前端面に設
けられたガイド溝に係合ガイドされる摺動ガイド突起
と、 上記摺動ガイド突起に一体に設けられた上記ガイド溝へ
の挿入斜面部と、 上記摺動ガイド突起に一体に高分子素材にて設けられ上
記シャッターの上記ケースからの離脱を防止する脱落防
止突起と、 上記摺動ガイド突起に一体に設けられた上記シャッター
スプリングの上記他方の先端部を係止するスプリング係
止部とを有することを特徴とするディスクカセット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12517797A JP2842434B2 (ja) | 1997-05-15 | 1997-05-15 | ディスクカセット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12517797A JP2842434B2 (ja) | 1997-05-15 | 1997-05-15 | ディスクカセット |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61264367A Division JPH0740424B2 (ja) | 1986-11-06 | 1986-11-06 | デイスクカセツト |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1092140A JPH1092140A (ja) | 1998-04-10 |
| JP2842434B2 true JP2842434B2 (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=14903811
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12517797A Expired - Lifetime JP2842434B2 (ja) | 1997-05-15 | 1997-05-15 | ディスクカセット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2842434B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| RU206490U1 (ru) * | 2021-04-20 | 2021-09-14 | Общество с ограниченной ответственностью Инженерно-технический центр "УКАВТ" | Устройство для расщепления неплоских изделий из тонкого листового картона из стопки |
-
1997
- 1997-05-15 JP JP12517797A patent/JP2842434B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1092140A (ja) | 1998-04-10 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |