JP2842051B2 - 接着剤組成物 - Google Patents
接着剤組成物Info
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- H05K3/38—Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal
- H05K3/386—Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal by the use of an organic polymeric bonding layer, e.g. adhesive
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Description
おいて、2つの回路基板同士の電極間に介在させ両電極
を接続するのに好適な接着剤組成物に関する。
これらの電極間に電気的導通を得る接着剤については、
スチレン系やポリエステル系などの熱可塑性物質やエポ
キシ系やシリコーン系などの熱硬化性物質が知られてい
る。この場合、接着剤中に導電性粒子を配合し、加圧に
より接着剤の厚み方向に電気的接続を得るもの(例えば
特開昭55−104007号公報)と、導電性粒子を用
いずに接続時の加圧により電極面の微細凹凸の接触によ
り電気接続を得るもの(例えば特開昭60−26243
0号公報)とがある。ところで、これらの接着剤により
接続において、電気的接続不良であったり接続後に電子
部品や回路が不良になると、回路間を剥がすなどした
後、接着剤を溶剤などで除去後に再度良品を接着剤によ
り接続することが行われている。このような場合、微細
回路や電極上の接着剤を汎用溶剤(例えばアセトン、メ
チルエチルケトン、トルエン、リグロイン、テトラハイ
ドロフラン、アルコールなど)を用いて接着剤を取除く
のであるが、周辺の良好部に悪影響を与えず、迅速かつ
容易に除去できることが重要である。接着剤が熱硬化性
物質などの場合、溶剤として例えば、塩化メチレンと酸
などよりなるいわゆるエポキシ剥離剤を用いる場合が多
い。
即ち耐熱性、耐湿性などを考慮した場合、エポキシ系な
どの熱硬化性接着剤が有効である。しかしながら、この
場合の補修方法は、エポキシ剥離剤などの強烈な溶剤を
用いることが一般的である。この場合、再接続部への酸
やハロゲン化物の影響により、回路の腐食や電食が発生
し接続部の信頼性が低下する。一方、熱可塑性接着剤の
場合には耐熱性が不足し、やはり接続部の信頼性が低下
する。本発明は、接続部の信頼性が高くかつ汎用溶剤に
より、容易に補修可能な接着剤組成物を提供することを
目的とするものである。
れば、アクリル樹脂とフェノキシ樹脂とエポキシ樹脂及
び潜在性硬化剤を必須とする接着剤組成物により達成さ
れる。本発明で用いるアクリル樹脂は、例えばアクリル
酸エステルとアクリロニトリルを主成分とし、0.5重
量部以上のアクリル酸および/またはメタアクリル酸を
含有した共重合体である。アクリル酸および/またはメ
タアクリル酸の量は、0.5〜5重量部が好ましく、
0.7〜3.5重量部がより好ましい。この量が少ない
と、回路面への吸着性が少ないので硬化後の汎用溶剤に
よる除去性が不足し、過多であると接着剤の保存性が低
下する。この時ヒドロキシエチルアクリレートを共存さ
せると回路面との接着力が向上し好ましい。
リル酸エステルとしては、メチルアクリレート、エチル
アクリレート、ブチルアクリレート、オクチルアクリレ
ートなどがあり、メチルメタアクリレートなどのメタア
クリル酸エステルを併用または代替することもできる。
また、アクリロニトリルやスチレン等も適用できる。共
重合体のTgは硬化前の組成物のタックに影響するの
で、20℃以下が好ましく、0℃以下がより好ましい。
組成物の適度のタックは、回路接続時の位置合わせ性が
容易であり作業性が向上するので好ましい。
0万以上が好適であり、好ましくは30万〜120万、
さらに好ましくは40万〜100万である。分子量が小
さいと接着剤系の凝集力が低下し高接着力が得にくい。
大きすぎると他の成分との相溶性が低下し、また取り扱
い難くなる。なお、本発明でいう分子量は、重量平均分
子量(GPC法によるスチレン換算値)である。組成物
中に占めるアクリル樹脂の割合は2%以上、好ましくは
3〜50%、より好ましくは5〜40%である。
子量が10,000以上の高分子量エポキシ樹脂であ
り、エポキシ樹脂と構造が似ていることから相溶性がよ
く、また接着性も良好な特徴を有する。分子量の大きい
程フィルム形成性が容易に得られ、また接続時の流動性
に影響する溶融粘度を広範囲に設定できる。分子量1
5,000以上が好ましい。これらの樹脂は水酸基やカ
ルボキシル基などの極性基を含有すると、エポキシ樹脂
との相溶性が向上し、均一な外観や特性を有するフィル
ムの得られることや、硬化時の反応促進による短時間硬
化を得る点からも好ましい。
ピクロルヒドリンとビスフェノールAやF、D等から誘
導されるビスフェノール型エポキシ樹脂、エピクロルヒ
ドリンとフェノールノボラックやクレゾールノボラック
から誘導されるエポキシノボラック樹脂が代表的であ
り、その他、グリシジルアミン、グリシジルエステル、
脂環式、複素環式などの1分子内に2個以上のオキシラ
ン基を有する各種のエポキシ化合物が適用できる。これ
らは単独又は2種以上混合して用いることが可能であ
る。これらエポキシ樹脂は、不純物イオン(Na+ 、C
l- など)や、加水分解性塩素などを300ppm以下
に低減した高純度品を用いることがエレクトロンマイグ
レーション防止のために好ましい。
ノール型エポキシ樹脂が分子量の異なるグレードが広く
入手可能で、接着性や反応性などを任意に設定できるこ
とから好ましい。中でもビスフェノールF型エポキシ樹
脂は、粘度が特に低いことからフェノキシ樹脂との組み
合わせで流動性を広範囲に設定できることや、液状であ
り粘着性も得やすいことから特に好ましい。また、1分
子内に3個以上のオキシラン基を有するいわゆる多官能
エポキシ樹脂も、組成物の架橋密度を向上し耐熱性が向
上するので好ましく、溶剤による補修性を保つために組
成物中に占める多官能エポキシ樹脂の割合を30%以下
として使用できる。
ヒドラジド系、三フッ化ホウ素−アミン錯体、アミンイ
ミド、ポリアミンの塩、ジシアンジアミドなど、及びこ
れらの変性物があり、これらは単独または2種以上の混
合体として使用できる。これらはアニオン又はカチオン
重合型などのいわゆるイオン重合性の触媒型硬化剤であ
り、速硬化性を得やすく、また化学当量的な考慮が少な
くて良いことから好ましい。硬化剤としてはその他に、
ポリアミン類、ポリメルカプタン、ポリフェノール、酸
無水物等の適用や前記触媒型硬化剤との併用も可能であ
る。
の両立が要求される本発明の好ましい形態としては、こ
れらの硬化剤を核としポリウレタン系、ポリエステル系
等の高分子物質や、Ni、Cu等の金属薄膜及びケイ酸
カルシウム等の無機物で被覆したマイクロカプセル型で
あることが好ましい。カプセル型硬化剤の使用に当たっ
て注意すべき点は、カプセルの粒径を例えばフィルム状
接着剤の厚みよりも小さくして保存時のカプセル破壊を
防止することや、カプセルの被覆層の材質を組成物や溶
剤などに対して耐性のあるものとすることである。本発
明の硬化剤の活性温度は50〜200℃が好ましく、7
0〜150℃がより好ましい。活性温度はDSC(示差
走査熱量計)を用いて、エポキシ樹脂と硬化剤の配合物
を試料として、室温から10℃/分で昇温させた時の発
熱ピーク温度を示す。
しては、ロジンやテルペンなどの天然物系樹脂、脂肪
族、脂環族、芳香族、クマロン・インデン、スチレン系
などの重合系樹脂、及びフェノールやキシレン系などの
縮合系樹脂などがあり、これらの変性体や誘導体があ
る。これらは単独もしくは2種類以上混合して用いるこ
とができる。これらは接着剤系の凝集力を高める点か
ら、軟化点40℃以上の固形物が好ましい。組成物中に
占める前記フェノキシ樹脂とアクリル樹脂及び必要に応
じて用いる粘着付与剤よりなる熱可塑成分の合計割合は
5〜60%程度であり、10〜50%が好ましく、15
〜40%がより好ましい。この量が少ないと溶剤による
補修性が不足し、多いと接続部の信頼性が不足する。
加剤などとして例えば、充填剤、軟化剤、促進剤、老化
防止剤、着色剤、難燃化剤、チキソトロピック剤、カッ
プリング剤及びフェノール樹脂やメラミン樹脂、イソシ
アネート類などの硬化剤などを含有することもできる。
これらの中では、導電粒子やシリカなどの充填剤及びシ
ラン、チタン、クロム、ジルコニウム、アルミニウムな
どの各系のカップリング剤が特に有用である。
u、はんだ等の金属粒子やカーボン等があり、これら及
び非導電性のガラス、セラミック、プラスチック等に前
記した導電層を被覆などにより形成したものでも良い。
さらに、前記したような導電粒子を絶縁層で被覆してな
る絶縁被覆粒子や導電粒子と絶縁被覆粒子の併用、及び
導電粒子と非導電性プラスチック粒子の併用なども、接
続回路の高精細化手段として極めて有用でなる。前記し
た各種粒子は単独もしくは2種以上複合して、種々の目
的に応じて用いることができる。プラスチックを核とし
た場合や熱溶融金属粒子の場合、加熱加圧により変形性
を有するので接続時に電極との接触面積が増加し信頼性
が向上するので好ましい。導電粒子は0〜30体積%の
広範囲で用途により使い分ける。カップリング剤として
は、アミノ基やエポキシ基及びイソシアネート基含有物
が接着性の向上の点から特に好ましい。
て、中でもフィルム状接着剤として特に有用である。こ
の場合、例えば上記で得た接着剤組成物を溶剤あるいは
エマルジョンの場合の分散液などとして液状化して、離
形紙などの剥離性基材上に形成し、あるいは不織布等の
基材に前記配合液を含浸させて剥離性基材上に形成し、
硬化剤の活性温度以下で乾燥し、溶剤あるいは分散液等
を除去すればよい。この時、用いる溶剤は芳香族炭化水
素系と含酸素系の混合溶剤が、材料の溶解性を向上させ
るため好ましい。ここに含酸素系溶剤のSP値は、8.
1〜10.7の範囲とすることが潜在性硬化剤の保護上
好ましく、酢酸エステル類がより好ましい。また、溶剤
の沸点は150℃以下が適用できる。沸点が150℃を
超すと乾燥に高温を要し、潜在性硬化剤の活性温度に近
いことから潜在性の低下を招き、低温では乾燥時の作業
性が低下する。このため沸点が60〜150℃が好まし
く、70〜130℃がより好ましい。
電極の接続について説明する。この方法は、接着剤組成
物を基板上の相対峙する電極間に形成し、加熱加圧によ
り両電極の接触と基板間の接着を得る電極の接続方法で
ある。電極を形成する基板としては、半導体、ガラス、
セラミックなどの無機物、ポリイミド、ポリカーボネー
トなどの有機物、ガラス/エポキシなどのこれら複合体
の各組合わせが適用できる。
脂とエポキシ樹脂及び潜在性硬化剤を必須とする接着剤
組成物を用いることにより、接続部の信頼性が高くかつ
汎用溶剤により容易に補修可能である。この理由は、ア
クリル樹脂とフェノキシ樹脂とエポキシ樹脂がいずれも
金属や酸化金属で構成される回路類と接着性が良好なこ
と、硬化物の耐熱性に優れることなどにより接続部の信
頼性が良好である。一方、エポキシ樹脂硬化物を海とし
た時、高分子量であり架橋密度の低いアクリル樹脂とフ
ェノキシ樹脂は島状に存在するか、あるいはアクリル樹
脂とフェノキシ樹脂の水酸基やカルボキシル基の作用
で、これらが金属や酸化金属で構成される回路類表面に
吸着形成され、表面に高濃度に傾斜的に存在するものと
考えられる。そのため硬化系内のアクリル樹脂とフェノ
キシ樹脂の島状もしくは傾斜部などの高濃度部は汎用溶
剤により容易に膨潤または溶解し、または、この部分が
きっかけとなり硬化物を膨潤または溶解し補修可能とな
る。また、海島状の場合にはフィルム状とした時やや不
透明性であり、ガラス回路上の透明電極の認識が容易で
ある特徴も有する。本発明においては、組成物中に占め
る前記フェノキシ樹脂とアクリル樹脂及び必要に応じて
用いる粘着付与剤よりなる熱可塑成分の合計割合を調節
することにより、溶剤による補修性と接続部の信頼性と
の両立が可能である。この時、フェノキシ樹脂とアクリ
ル樹脂は、それぞれ分子量が1万以上及び10万以上と
高分子量であり、必要に応じて用いる粘着付与剤の量は
少量なことから接続部の信頼性を高度に維持することが
可能である。
A)、アクリロニトリル(AN)、メチルメタアクリレ
ート(MMA)を主モノマ成分とし、アクリル酸(A
A)、メタアクリル酸(MAA)、ヒドロキシルエチル
メタアクリレート(HEMA)を官能基成分として、表
1に示す重量比からなるモノマをパール重合により重合
し、記号A〜Iのアクリル系共重合体を得た。この共重
合体をトルエンに溶解し固形分10%の溶液とした。こ
こに共重合体のTgは、特公昭45−22221号公報
に示される方法により主モノマ成分の重量比から算出し
た。
基6%、ユニオンカーバイト株式会社製商品名)と、エ
ピコートYL−983U(ビスフェノールF型高純度液
状エポキシ樹脂、加水分解性塩素イオン110ppm、
油化シェルエポキシ株式会社製商品名、983Uと略)
とを、50g/50gで秤量し、トルエン/酢酸ブチル
=50/50(重量比)の混合溶剤に溶解して固形分4
0%の溶液とした。この溶液と前記アクリル樹脂溶液と
を、表2に示す組み合わせの固形分比となるように混合
した。また潜在性硬化剤は、ノバキュア3742(イミ
ダゾール変性体を核とし、その表面をポリウレタンで被
覆してなる平均粒径2μmのマイクロカプセル型硬化剤
をビスフェノールA型液状エポキシ樹脂中に分散し、活
性温度124℃、旭化成工業株式会社製商品名、374
2と略)を、固形分比で30%となるように混合した。
上記混合液の固形分100重量部に対し、0.5重量部
のエポキシ系シランカップリング剤と、2体積部の導電
粒子(平均粒径5μmのスチレン−ジビニルベンゼン共
重合樹脂球の表面に金属薄層を有する、プラと略)を添
加攪拌し、ポリテトラフルオロエチレンフィルム(セパ
レータ)上にロールコータを用いて塗布後、100℃1
0分の乾燥により、接着剤層の厚みが20μmのフィル
ム状物を得た。
80μm、厚み20μmの銅回路上に錫の薄層を有する
フレキシブル回路板(FPC)と、全面に酸化インジウ
ム(ITO)の薄層を有する厚み1.1mmのガラス板
とを170℃−30kg/mm2 −20秒により、幅2
mmで接続した。この際、あらかじめFPC上にフィル
ム状物を貼り付け後70℃−5kg/mm2 −5秒の仮
接続を行い、次いでセパレータを剥離してITOとの接
続を行った。結果を表2に示す。
CをITOから剥離し、ITO上に残存する一定面積
(20×2mm)の接着剤をアセトンを浸漬した綿棒で
拭き取るのに要した時間である。また、信頼性は85℃
85%RH−500h後の接続抵抗値であり、FPCの
隣接回路の抵抗200点のx+3σで示した。表2から
実施例1〜8はいずれも良好な補修性と信頼性の両立を
得た。一方、比較例1はアクリル樹脂が官能基成分を有
しないため補修性と信頼性に劣った。
脂とフェノキシ樹脂との配合比を変え、エポキシ樹脂の
一部にEPPN501H(トリフェニルグリジジルエー
テル型エポキシ樹脂、日本火薬株式会社製商品名、EP
PNと略)を用い、また粘着付与剤としてヒタノール2
084(アルキルフェノール、軟化点70℃、日立化成
工業株式会社製商品名、2084と略)を用いた。さら
に導電粒子として平均粒径3μmのニッケルを用いた。
結果を表2に示すが、各実施例とも良好な補修性と信頼
性の両立を得た。なお従来より、耐アセトン性の不十分
な硬化体は耐水・耐湿性に劣るといわれていたが、上記
各実施例のように本発明では耐水・耐湿性に優れること
が分かった。一方、比較例2はアクリル樹脂を有しない
ので補修性が困難であり、比較例3はフェノキシ樹脂を
有しないので信頼性に劣った。
った。また、セパレータを用いずにFPC上に直接塗布
後、100℃10分の乾燥により接着剤層の厚みが20
μmで、ラインと直角方向に幅が2mmのフィルム付き
FPCを得た。本実施例の場合、セバレータ及び仮接続
工程が不要でありコスト的に有利である。結果を表2に
示すが、この場合も良好な補修性と信頼性の両立を得
た。本実施例では、接続時の加熱加圧により回路面の微
細凹凸の直接接触により高信頼性を得た。また導電粒子
を使用しなかったので、溶剤補修時に導電粒子の流れだ
しによる近接回路へのリークの心配がなく、接続作業が
極めて簡単であった。
アクリル樹脂I(表1)を用いた(実施例17)。さら
にこの配合中に、1体積部の以下に示す導電粒子を添加
した。導電粒子は実施例1〜8のもの(実施例18)
と、実施例9〜12のもの(実施例10)を用いた。こ
れらの配合物をセパレータ上にロールコータを用いて塗
布後、100℃10分の乾燥により溶剤を除去し、接着
剤層の厚みが20μmのフィルム状物を得た。一方、ガ
ラス板上に半導体チップ(3×10mm、高さ0.5m
m、主面の4辺周囲にバンプと呼ばれる50μm角、高
さ20μmの突起した金電極が形成)のバンプ配置と対
応した接続端子を有するITO回路を形成した配線板を
用意した。半導体チップのバンプ面と配線板の回路との
間に前記フィルムを載置した。この時各フィルムは、室
温で粘着性を有しておりバンプ面に簡単に仮接続でき
た。この後セバレータを剥離し、ガラス回路とバンプの
位置合わせを行い、次いで170℃−30g/バンプ−
20秒の加熱加圧で接続した。上記接続品は、接続部へ
の気泡混入がなかった。接続品の導通チェックを行った
ところいずれも良好な接続であり、バンプ間のショート
もなかった。さらにPCT(プレッシャークッカーテス
ト)−121℃−100h後も、各例とも良好だった。
接続部断面を走査型電子顕微鏡で観察したところ、実施
例17では一部のバンプが変形して平坦性を得て接続端
子とよく接触していた。同様に実施例18はプラスチッ
ク粒子が加圧方向に潰されるように、実施例19は一部
のバンプにニッケルが突き刺さるように、それぞれ導電
粒子を介して接続端子とよく接触していた。
高さのバラツキに対応可能であり、実施例19は電極面
の汚染層を突き破る効果をそれぞれ得ていることが分か
る。各実施例の接続品を接着剤硬化物のTg130℃よ
り高い150℃に加熱し、硬化物の凝集力を低下させて
半導体チップを配線板から剥離後、アセトン中に浸漬し
5分後に洗浄したところ、接着剤の除去が可能であっ
た。また、別途各実施例の接続品をメチルエチルケトン
/テトラハイドロフラン/トルエン=35/35/30
(重量比)及びメチルエチルケトン/ジメチルホルムア
ミド/ジグロイン=50/30/20(重量比)よりな
る混合溶剤中に浸漬し30分後に観察したところ、両浸
漬品とも半導体チップは配線板から剥離し残存した接着
剤は膨潤していた。半導体チップと配線板をメタノール
含浸布で洗浄したところ接着剤の除去が容易であった。
続部の信頼性が高くかつ汎用溶剤により容易に補修可能
な接着剤組成物を提供することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 下記成分(a〜d)を必須とする接着剤
組成物 (a)0.5重量部以上のアクリル酸および/またはメ
タアクリル酸を含有するアクリル樹脂 (b)分子量が10,000以上のフェノキシ樹脂 (c)エポキシ樹脂 (d)潜在性硬化剤 - 【請求項2】 組成物中に占めるアクリル樹脂とフェノ
キシ樹脂の割合が5〜60%である請求項1記載の接着
剤組成物。
Priority Applications (1)
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-
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