JP2841485B2 - 気泡発生浴槽 - Google Patents

気泡発生浴槽

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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、入浴時における安全性が高く、かつ安価な
ブロー制御が可能な気泡発生浴槽に関する。
(ロ)従来の技術 従来、浴槽の一形態として、浴槽本体とは別個に、気
泡発生装置を具備した気泡発生浴槽があり、同気泡発生
浴槽は、気泡発生装置によって浴槽内に気泡を発生させ
ることにより、気泡により身体のマッサージ等を行い、
入浴感を高めることができるように構成されている。
即ち、かかる気泡発生浴槽は、浴槽本体の側壁に噴出
口を設け、同噴出口に、循環ポンプを介して浴湯を循環
させる循環ポンプを連通連結し、さらに、同噴出口の近
傍にエジェクタ効果を利用して空気を浴湯中に混入可能
な空気吸引部を取付けている。
かかる構成によって、循環ポンプを作動することによ
って浴槽本体の側壁の噴出口より浴湯を噴出させること
ができ、かつ、同噴出に際して、空気吸引部より空気を
負圧吸引して、浴湯中に空気を混入させ、空気混じりの
浴湯を噴出口より噴出させることにより、浴槽中に気泡
を発生させ、入浴者の身体に当てることによって、マッ
サージ効果等を上げることができる。
また、近年、実開昭63−100035号に記載されているよ
うに、循環ポンプを駆動するポンプ駆動装置として用い
る電動モータをインバータ制御することによって、浴湯
の噴出力を周期的に変化させることができるものも提案
されている。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 しかし、上記の気泡発生浴槽は、未だ、以下のような
欠点を有していた。
即ち、上記した気泡発生浴槽において、浴湯の噴出量
や噴出圧を変化させるために電動モータをインバータ制
御する場合は、スイッチング素子によるスイッチング動
作時に発生する高周波成分によって、浴槽と循環ポンプ
との絶縁が十分に図られていない場合、浴槽側へ漏れ電
流として流れ、人体への危険性が増大する。
また、インバータが未だ高価であるため、気泡発生浴
槽も高価なものとなる。
本発明は、上記した課題を解決することができる気泡
発生浴槽を提供することを目的とする。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は、浴槽本体と循環ポンプとの間に浴湯吸込流
路と浴湯強送流路とからなる浴湯循環流路を介設し、同
浴湯強送流路に空気取入部を連通連結して、同空気取入
部により取入れた空気を浴湯強送流路中の浴湯に混入さ
せて、各噴出ノズルより浴槽本体内へ気泡混じりの浴湯
を噴出可能とした気泡発生浴槽において、循環ポンプに
接続したポンプ駆動装置を、界磁制御によって、速度制
御可能な直流モータによって形成したことを特徴とする
気泡発生浴槽に係るものである。
(ホ)作用及び効果 本発明では、循環ポンプを駆動するポンプ駆動装置と
して、サイリスタ整流器及び位相遅れ調節回路や、発振
器や、可変抵抗器を用いた界磁制御によって、循環ポン
プの回転数を変化させることができる直流モータによっ
て形成している。
従って、整流時における位相遅れ量や、発振回数や抵
抗を調整することによって、容易に循環ポンプの回転数
を変化させて、浴湯の噴出量や噴出圧を任意に変えるこ
とができ、入浴者は、各種ブロー形態を楽しむことがで
きる。
また、界磁制御による直流モータを使用するので、イ
ンバータ制御を行うことなくブロー形態の変化が可能と
なり、高周波成分による人命に係わる感電事故の可能性
を可及的に低減することができる。
また、高価なインバータを不要とすることができるの
で、気泡発生浴槽を安価に製作することができる。
(ヘ)実施例 以下、添付図に示す実施例を参照して、本発明に係る
気泡発生浴槽Aを具体的に説明する。
第1図及び第2図に気泡発生浴槽Aの全体構成を示し
ており、同気泡発生浴槽Aは、上面開口の箱型に形成し
た浴槽本体1の前後壁及び左右側壁に、それぞれ足側噴
出ノズル2,背側噴出ノズル3,腹側噴出ノズル4を設けて
いる。
そして、同浴槽本体1は、周縁に一定幅の鍔状の縁部
1aを形成し、同縁部1aに空気取入部5を設けている。
また、空気取入部5には、気泡量調節弁Va及び同調節
弁Vaを駆動する気泡量調節用弁体駆動用モータM2が配設
されている。
また、気泡発生浴槽Aは、浴槽本体1の外周部に、ポ
ンプ保護ケース9を配設しており、同ケース9内には、
浴槽本体1内の浴湯を循環させる循環ポンプPと、同循
環ポンプPにより循環される浴湯を濾過する濾過機R
と、同ポンプPを駆動させるポンプ駆動装置Mと、同ポ
ンプ駆動装置Mや後述するノズル用弁体進退駆動用モー
タM1、気泡量調節用弁体駆動用モータM2及び電動三方弁
Qの駆動を制御する制御部Cとを設けている。
なお、Q1は逆洗時において、浴湯の一部を捨てるため
の捨湯パイプである。
そして、上記した浴槽本体1と循環ポンプPとの間に
は、浴湯循環流路Dを介在させられている。
即ち、浴湯循環流路Dは、気泡発生浴槽Aから循環ポ
ンプPへ浴湯を送るための浴湯吸込パイプ(浴湯吸込流
路)10と、同循環ポンプPから、同浴槽Aへ浴湯を送る
ための浴湯強送パイプ(浴槽強送流路)11とより構成し
ている。
そして、同浴湯吸込パイプ10は、浴槽本体1の下部に
一端を開口して吸引口22を形成し、循環ポンプPの給水
口に他端を連通して同循環ポンプPに浴湯を吸い込むよ
うにしている。
一方、浴湯強送パイプ11は、その一端を循環ポンプP
の吐水口に連通連結するとともに、その他端を、前記し
た足側・背側・腹側噴出ノズル2,3,4にそれぞれ連通連
結している。
また、循環ポンプPのポンプ駆動装置Mには、第3図
に示すように、循環ポンプPの回転数を検出する回転数
検出センサ6と取付けており、同検出センサ6からの検
出出力を、後述する制御部Cに送り、同制御部Cによる
循環ポンプPの回転数を制御するようにしている。
さらに、浴湯強送パイプ11の中途部には、第3図に示
すように、同パイプ11内に圧送される浴湯の圧力を検出
する圧力検出センサ12を取付けている。そして、同圧力
検出センサ12からの検出信号を、後述する制御部Cに送
り、同制御部Cにより各噴出ノズル2,3,4から噴出され
る浴湯の噴出圧を、ポンプ駆動装置Mの回転数及び各足
側・背側・腹側噴出ノズル2,3,4の噴出量調整用弁体の
位置を変えることによって制御するようにしている。
また、圧力検出センサ12は、浴槽本体1内の浴湯量を
検出するための水位センサとしても用いることができ
る。
かかる噴出ノズル2,3,4は、それぞれ浴湯の噴出量及
び噴出圧を自動的に変更可能に構成した同一構成の噴出
量自動調整噴出ノズルを使用している。
また、かかる噴出ノズル2,3,4には、第3図に示すよ
うに、空気取入部5からの吸気パイプ5aが接続されてい
る。
そして、循環ポンプPを作動することによって発生す
る噴出圧によってエジェクタ効果を利用して、吸気パイ
プ5aを介して浴湯中に空気を混入し、気泡混じりの浴湯
を噴出ノズル2,3,4より噴出することができる。
次に、ポンプ駆動装置Mや各足側・背側・腹側噴出ノ
ズル2,3,4を制御するための制御部Cの構成について説
明する。
制御部Cは第3図に示すように、マイクロプロセッサ
MPUと入出力インターフェース13,14とROMとRAMからなる
メモリ15と、タイマー16とから構成している。
そして、上記構成において、入力インターフェース13
には、循環ポンプPの回転数を検出する回転数検出セン
サ6、噴出量調節用弁体の開閉量を検出する弁体基準位
置検出センサ17、気泡量調節弁の開閉量を検出する弁基
準位置検出センサ18、浴湯強送パイプ11の水圧を検出す
る圧力検出センサ12、浴槽本体1内の浴湯の温度を検出
する浴湯温度検出センサT及びリモートコントローラ20
からの赤外線による駆動信号を受信する操作部兼用受光
部21を接続している。
なお、本実施例において、受光部21は、空気取入部5
上に設けられている。
一方、出力インターフェース14には、ポンプ駆動装置
M、ノズル用弁体進退駆動用モータもM1、気泡量調節用
弁体駆動用モータM2、電動三方弁Qを接続している。
また、メモリ15には、上記した各センサからの出力信
号や、リモートコントローラ20からの駆動信号に基づい
て、上記したポンプ駆動装置M、ノズル用弁体進退駆動
用モータM1、気泡量調節用弁体駆動用モータM2及び電動
三方弁Qの駆動部を駆動するための駆動順序プログラム
を記憶させている。
なお、上記の気泡発生浴槽Aは、以下に説明するポン
プ駆動装置Mの構成を除いて、特願昭63−331772号に開
示した構成と同様な構成とすることができる。
本発明は、上記のように構成された気泡発生浴槽Aに
おいて、循環ポンプPを駆動するポンプ駆動装置Mとし
て、界磁制御によって、循環ポンプPの回転数を変化さ
せることができる直流モータを用いたことに特徴を有す
る。
そして、後述する整流器、位相遅れ装置、発振器や可
変抵抗器を用いて界磁制御を行うことによって、容易に
循環ポンプPの回転数を変化させ、浴湯の噴出量や噴出
圧を任意に変えることができ、入浴者は、特願昭63−33
1772号に開示した各種ブロー形態、即ち、マイルドブロ
ー、指圧ブロー、パルスブローやマッサージブロー等を
楽しむことができる。
また、界磁制御による直流モータを用いるので、イン
バータ制御を行うことなくブロー形態の変化が可能とな
り、高周波成分による人命に係わる感電事故の可能性を
可及的に低減することができる。
また、高価なインバータを不要とすることができるの
で、気泡発生浴槽Aを安価に制作することができる。
次に、界磁制御について簡単に説明すると、本実施例
では、第4図と第5図に、位相遅れによる界磁制御回路
に示しており、第6図と第7図にチョッパー制御による
界磁制御回路を示している。
即ち、第4図において、50は交流電源であり、それぞ
れ、整流器53と励磁装置54とを取付けたライン51,52を
介してポンプ駆動装置Mを形成する直流モータと界磁コ
イル55とに接続されている。
また、励磁装置54には、さらに、ライン56を介して位
相遅れ調節回路57を接続しており、同位相遅れ調節回路
57には制御部Cが接続されている。
かかる構成によって、第5図に示すように、整流に際
して、位相遅れ量dを調節することによって、整流後の
直流電圧を自由に調整することができ、ポンプ駆動装置
Mである直流モータの回転数を自由に変化させることが
できる。
また、第6図において、励磁装置54には、位相遅れ調
整回路57に代えて、発振器58が接続されている。
かかる構成によって、第7図に示すように、整流に際
して、発振回数ないし時間を調整することによってチョ
ッパー制御を行い、ポンプ駆動装置Mである直流モータ
の回転数を自由に変化させることができる。
また、図示しないが、励磁装置54に可変抵抗器を接続
して、同可変抵抗器を制御部Cからの制御信号で制御し
て、電圧を可変となし、ポンプ駆動装置Mである直流モ
ータの回転数を自由に変化させることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の気泡発生浴槽の斜視図、第2図は同浴
槽の平面図、第3図は気泡発生浴槽の配管系統及び制御
系統ブロック図、第4図は界磁制御が可能な位相遅れ調
整回路を具備する界磁制御回路の概念的説明図、第5図
は同界磁制御回路による整流作用の説明図、第6図は界
磁制御が可能な発振器を具備する界磁制御回路の概念的
説明図、第7図は同界磁制御回路による整流作用の説明
図である。 (A):気泡発生浴槽 (D):浴湯循環流路 (P):循環ポンプ (M):ポンプ駆動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋田 光明 神奈川県茅ケ崎市本村2丁目8番1号 東陶機器株式会社茅ケ崎工場内 (72)発明者 内山 浩一 神奈川県茅ケ崎市本村2丁目8番1号 東陶機器株式会社茅ケ崎工場内 (72)発明者 森山 謙治 神奈川県茅ケ崎市本村2丁目8番1号 東陶機器株式会社茅ケ崎工場内 (56)参考文献 特開 平2−309947(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61H 23/00 535

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浴槽本体と循環ポンプとの間に浴湯吸込流
    路と浴湯強送流路とからなる浴湯循環流路を介設し、同
    浴湯強送流路に空気取入部を連通連結して、同空気取入
    部により取入れた空気を浴湯強送流路中の浴湯に混入さ
    せて、各噴出ノズルより浴槽本体内へ気泡混じりの浴湯
    を噴出可能とした気泡発生浴槽において、 循環ポンプに接続したポンプ駆動装置を、界磁制御によ
    って速度制御可能な直流モータによって形成したことを
    特徴とする気泡発生浴槽。
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KR101663368B1 (ko) * 2014-08-08 2016-10-06 (주) 돈호 계단형 가압부상분리장치

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