JP2827281B2 - 気泡発生浴槽 - Google Patents

気泡発生浴槽

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JP2827281B2 JP13062389A JP13062389A JP2827281B2 JP 2827281 B2 JP2827281 B2 JP 2827281B2 JP 13062389 A JP13062389 A JP 13062389A JP 13062389 A JP13062389 A JP 13062389A JP 2827281 B2 JP2827281 B2 JP 2827281B2
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久人 原賀
康利 稲富
隆志 小畑
光明 橋田
浩一 内山
謙治 森山
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、入浴時における安全性が高く、かつ安価な
ブロー制御が可能な気泡発生浴槽に関する。
(ロ)従来の技術 従来、浴槽の一形態として、浴槽本体とは別個に、気
泡発生装置を具備した気泡発生浴槽があり、同気泡発生
浴槽は、気泡発生装置によって浴槽内に気泡を発生させ
ることにより、気泡により身体のマッサージ等を行い、
入浴感を高めることができるように構成されている。
即ち、かかる気泡発生浴槽は、浴槽本体の側壁に噴出
口を設け、同噴出口に、循環ポンプを介して浴湯を循環
させる循環ポンプを連通連結し、さらに、同噴出口の近
傍にエジェクタ効果を利用してエアを浴湯中に混入可能
なエア吸引部を取付けている。
かかる構成によって、循環ポンプを作動することによ
って浴槽本体の側壁の噴出口より浴湯を噴出させること
ができ、かつ、同噴出に際して、空気吸引部より空気を
負圧吸引して、浴湯中に空気を混入させ、空気混じりの
浴湯を噴出口より噴出させることにより、浴湯中に気泡
を発生させ、入浴者の身体に当てることによって、マッ
サージ効果等を上げることができる。
また、近年、実開昭63−100035号に記載されているよ
うに、循環ポンプを駆動するポンプ駆動装置として用い
る電動モータをインバータ制御することによって、浴湯
の噴出力を周期的に変化させることができるものも開発
されている。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 しかし、上記の気泡発生浴槽は、未だ、以下のような
欠点を有していた。
即ち、上記した気泡発生浴槽において、浴湯の噴出量
や噴出圧を変化させるために電動モータをインバータ制
御する場合は、スイッチング素子によるスイッチング動
作時に発生する高周波成分によって、浴槽と循環ポンプ
との絶縁が十分に図られていない場合、人体への危険性
が増大する。
また、インバータが未だ高価であるため、気泡発生浴
槽も高価なものとなる。
本発明は、上記した課題を解決することができる気泡
発生浴槽を提供することを目的とする。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は、浴槽本体と循環ポンプとの間に浴湯吸込流
路と浴湯強送流路とからなる浴湯循環流路を介設し、同
浴湯強送流路に空気取入部を連通連結して、同空気取入
部により取入れた空気を浴湯強送流路中の浴湯に混入さ
せて、各噴出ノズルより浴湯本体内へ気泡混じりの浴湯
を噴出可能とした気泡発生浴槽において、循環ポンプと
ポンプ駆動装置との間に変速ギヤ装置を介設したことを
特徴とする気泡発生浴槽に係るものである。
(ホ)作用及び効果 本発明では、循環ポンプとポンプ駆動装置との間に変
速ギヤ装置を介設しているので、ギヤ比を多段階を変え
ることにより、循環ポンプの回転数を変化させることに
より、浴湯の噴出量や噴出圧を任意に変えることがで
き、入浴者は、各種ブロー形態を楽しむことができる。
インバータ制御を行うことなくブロー形態の変化が可
能となり、高周波成分による人命に係わる感電事故の可
能性を可及的に低減することができる。
また、高価なインバータを不要とすることができるの
で、気泡発生浴槽を安価に製作することができる。
(ヘ)実施例 以下、添付図に示す実施例を参照して、本発明に係る
気泡発生浴槽Aを具体的に説明する。
第1図及び第2図に気泡発生浴槽Aの全体構成を示し
ており、同気泡発生浴槽Aは、上面開口の箱型に形成し
た浴槽本体1の前後壁及び左右側壁に、それぞれ足側噴
出ノズル2,背側噴出ノズル3,腹側噴出ノズル4を設けて
いる。
そして、同浴槽本体1は、周縁に一定幅の鍔状の縁部
1aを形成し、同縁部1aに空気取入部5を設けている。
また、空気取入部5には、気泡量調節弁Va及び同調節
弁Vaを駆動する気泡量調節用弁体駆動用モータM2が配設
されている。
また、気泡発生浴槽Aは、浴槽本体1の外周部に、ポ
ンプ保護ケース9を配設しており、同ケース9内には、
浴槽本体1内の浴湯を循環させる循環ポンプPと、同循
環ポンプPにより循環される浴湯を濾過する濾過機R
と、同ポンプPを駆動させるポンプ駆動装置Mと、同ポ
ンプ駆動装置Mや後述するノズル用弁体進退駆動用モー
タM1、気泡量調節用弁体駆動用モータM2及び電動三方弁
Qの駆動を制御する制御部Cとを設けている。
なお、Q1は逆洗時において、浴湯の一部を捨てるため
の捨湯パイプである。
そして、上記した浴槽本体1と循環ポンプPとの間に
は、浴湯循環流路Dを介在している。
即ち、浴湯循環流路Dは、気泡発生浴槽Aから循環ポ
ンプPへ浴湯を送るための浴湯吸込パイプ(浴湯吸込流
路)10と、同循環ポンプPから、同浴槽Aへ浴湯を送る
ための浴湯強送パイプ(浴槽強送流路)11とより構成し
ている。
そして、同浴湯吸込パイプ10は、浴槽本体1の下部に
一端を開口して吸引口22を形成して、循環ポンプPの給
水口に他端を連通して同循環ポンプPに浴湯を吸い込む
ようにしている。
一方、浴湯強送パイプ11は、その一端を循環ポンプP
の吐水口に連通連結するとともに、その他端を、前記し
た足側・腹側・背側噴出ノズル2,3,4にそれぞれ連通連
結している。
また、循環ポンプPのポンプ駆動装置Mには、第3図
に示すように、循環ポンプPの回転数を検出する回転数
検出センサ6と取付けており、同検出センサ6からの検
出出力を、後述する制御部Cに送り、同制御部Cによる
循環ポンプPの回転数を制御するようにしている。
さらに、浴湯強送パイプ11の中途部には、第3図に示
すように、同パイプ11内に圧送される浴湯の圧力を検出
する圧力検出センサ12を取付けている。そして、同圧力
検出センサ12からの検出信号を、後述する制御部Cに送
り、同制御部Cにより各噴出ノズル2,3,4から噴出され
る浴湯の噴出圧を、ポンプ駆動装置Mの回転数及び各足
側・背側・腹側噴出ノズル2,3,4の噴出量調整用弁体の
位置を変えることによって制御するようにしている。
また、圧力検出センサ12は、浴槽本体1内の浴湯量を
検出するための水位センサとしても用いることができ
る。
かかる噴出ノズル2,3,4は、それぞれ浴湯の噴出量及
び噴出圧を自動的に変更可能に構成した同一構成の噴出
量自動調整噴出ノズルを使用している。
また、かかる噴出ノズル2,3,4には、第3図に示すよ
うに、空気取入部5からの吸気パイプ5aが接続されてい
る。
そして、循環ポンプPを作動することによって発生す
る噴出圧によってエジェクタ効果を利用して、吸気パイ
プ5aを介して浴湯中に空気を混入し、気泡混じりの浴湯
を噴出ノズル2,3,4より噴出することができる。
次に、ポンプ駆動装置Mや各足側・背側・腹側噴出ノ
ズル2,3,4を制御するための制御部Cの構成について説
明する。
制御部Cは第3図に示すように、マイクロプロセッサ
MPUと入出力インターフェース13,14とROMとRAMからなる
メモリ15と、タイマー16とから構成している。
そして、上記構成において、入力インターフェース13
には、循環ポンプPの回転数を検出する回転数検出セン
サ6、噴出量調節用弁体の開閉量を検出する弁体基準位
置検出センサ17、気泡量調節弁の開閉量を検出する弁基
準位置検出センサ18、浴湯強送パイプ11の水圧を検出す
る圧力検出センサ12、浴槽本体1内の浴湯の温度を検出
する浴湯温度検出センサT及びリモートコントローラ20
からの赤外線による駆動信号を受信する操作部兼用受光
部21を接続している。
なお、本実施例において、受光部21は、空気取込部5
上に設けられている。
一方、出力インターフェース14には、ポンプ駆動装置
M、ノズル用弁体進退駆動用モータM1、気泡量調節用弁
体駆動用モータM2、電動三方弁Qを接続している。
また、メモリ15には、上記した各センサからの出力信
号や、リモートコントローラ20からの駆動信号に基づい
て、上記したポンプ駆動装置M、ノズル用弁体進退駆動
用モータM1、気泡量調節用弁体駆動用モータM2及び電動
三方弁Qの駆動部を駆動するための駆動順序プログラム
を記憶させている。
なお、上記の気泡発生浴槽Aは、特願昭63−331772号
に記載した構成と同様な構成とすることができる。
本発明は、上記のように構成された気泡発生浴槽Aに
おいて、循環ポンプPと、同循環ポンプPを駆動するた
めのポンプ駆動装置Mとの間に、変速ギヤ装置Gを介設
した構成を特徴とする。
このように、本実施例では、循環ポンプPとポンプ駆
動装置Mとの間に変速ギヤ装置Gに介設しているので、
ギヤ比を多段階を変えることにより、循環ポンプPの回
転数を変化させることにより、浴湯の噴出量や噴出圧を
任意に変えることができ、入浴者は、各種ブロー形態
(例えば、特願昭63−331772号に記載したマイルドブロ
ー、指圧ブロー、マッサージブロー等)を楽しむことが
できる。
また、インバータ制御を行うことなくブロー形態の変
化が可能となり、高周波成分による人命に係わる感電事
故の可能性を可及的に低減することができる。
さらに、高価なインバータを不要とすることができる
ので、気泡発生浴槽Aを安価に製作することができる。
本実施例に適用可能な変速ギヤ装置Gとしては、各種
形態のものが考えられるが、その一具体例を第4図に示
す。
即ち、第4図に概念的に示すように、変速ギヤ装置G
は、滑り歯車40,40a,41,41a,42,42aとクラッチ43,43a,4
4,44aとを組み合わせて、3対の歯車で4種の速度を得
るようにしたものである。
具体的噛み合いは、歯車40→40a,歯車41→41a,歯車42
→42a及び歯車40→40a→41→41a→42→42aの4段階に変
速しながら、ポンプ駆動装置Mの出力軸43に連結した入
力軸44から、循環ポンプPのインペラ取付軸45に連結し
た出力軸46に、変速しながら、回転を伝えることができ
る。
そして、上記構成において、入力軸44と出力軸46と
は、制御装置Cからの制御信号によって制御されるシフ
ト装置47,48によって軸線方向に、歯車40,42aを移動さ
せ、上記した変速比を選択的にかつ自動的に採ることが
できる。
なお、本発明において、ポンプ駆動装置Mとしては各
種形態のものを用いることができ、例えば、電動モー
タ、エアモータ、油圧モータ、内燃機関等を用いること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の気泡発生浴槽の斜視図、第2図は同浴
槽の平面図、第3図は気泡発生浴槽のブロック図、第4
図は変速ギヤ装置の概念的構成説明図である。 (A):気泡発生浴槽 (D):浴湯循環流路 (G):変速ギヤ装置 (P):循環ポンプ (2)(3)(4):噴出ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋田 光明 神奈川県茅ケ崎市本村2丁目8番1号 東陶機器株式会社茅ケ崎工場内 (72)発明者 内山 浩一 神奈川県茅ケ崎市本村2丁目8番1号 東陶機器株式会社茅ケ崎工場内 (72)発明者 森山 謙治 神奈川県茅ケ崎市本村2丁目8番1号 東陶機器株式会社茅ケ崎工場内 (56)参考文献 特開 平2−309949(JP,A) 特開 平2−309948(JP,A) 特開 平2−307473(JP,A) 特開 平2−307472(JP,A) 特開 平2−249548(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61H 23/00 520

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浴槽本体と循環ポンプとの間に浴湯吸込流
    路と浴湯強送流路とからなる浴湯循環流路を介設し、同
    浴湯強送流路に空気取入部を連通連結して、同空気取入
    部により取入れた空気を浴湯強送流路中の浴湯に混入さ
    せて、各噴出ノズルより浴槽本体内へ気泡混じりの浴湯
    を噴出可能とした気泡発生浴槽において、 同循環ポンプとポンプ駆動装置との間に変速ギヤ装置を
    介設したことを特徴とする気泡発生浴槽。
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