JP2841427B2 - 防汚加工剤 - Google Patents

防汚加工剤

Info

Publication number
JP2841427B2
JP2841427B2 JP1045100A JP4510089A JP2841427B2 JP 2841427 B2 JP2841427 B2 JP 2841427B2 JP 1045100 A JP1045100 A JP 1045100A JP 4510089 A JP4510089 A JP 4510089A JP 2841427 B2 JP2841427 B2 JP 2841427B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
antifouling
polyfluoroalkyl
carbon atoms
agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1045100A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02225585A (ja
Inventor
正之 田村
均 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP1045100A priority Critical patent/JP2841427B2/ja
Publication of JPH02225585A publication Critical patent/JPH02225585A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2841427B2 publication Critical patent/JP2841427B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gasket Seals (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はシーラントや塗料に防汚性および汚れ除去性
を付与する防汚加工剤に関するものである。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題] 従来シーラントや塗料等の建築、自動車、船舶、航空
機等の分野で使用される材料は、経時的に汚れが蓄積さ
れることにより美観が損なわれることより、その改良が
要望されている。
特にシリコーン系のシーラントや塗料等の材料は、耐
熱性、耐光性、耐オゾン性、耐水性等に優れている長所
を活かして長期耐候性の必要な部位へ適用されているも
のの、帯電し易いため塵埃が付着し、かつその除去が容
易でないという問題点があった。
その解決方法として帯電性を低下させるとともに汚れ
の除去性を付与する目的で界面活性剤の塗布や添加が行
なわれているが、その耐久性は十分でなく、経時的に防
汚効果を消失することがわかった。また帯電性の低い塗
料の表面への塗布や有機樹脂の添加による改質等も防汚
性を改良するものの、シリコーン材料本来の耐候性が維
持されなかったり、汚れ除去性が十分でないことがわか
った。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記問題点を解決すべくなされたものであ
り、ポリフルオロアルキル基と加水分解性官能基を併有
する有機ケイ素化合物(A)とポリオキシアルキレン基
とポリフルオロアルキル基を併有するポリオルガノシロ
キサン(B)を配合してなる防汚加工剤に関するもので
ある。
本加工剤中の(A)成分の加水分解性の官能基とポリ
フルオロアルキル基(パーフルオロアルキル基又はパー
フルオロアルキル基のフッ素原子の一部が水素や塩素原
子で置換されたもの)を併有する有機ケイ素化合物は一
般式 (式中R1はポリフルオロアルキル基を含有する一価の有
機基、R2は一価の有機基、Xは加水分解性の官能基、a
は0,1又は2である)で表わされる化合物もしくは、そ
の部分加水分解物が好ましい。
R1としては、R3−Yb−(R3はポリフルオロアルキル
基、Yは−ZCH2 、ZはS,NH,O,CONH,COOであり、
qは1〜4の整数、bは0又は1である)で表わされる
基が採用される。
ポリフルオロアルキル基(R3)としてはRfCH2
(Rfは炭素数3〜16のパーフルオロアルキル基、pは0
〜5の整数である)で表わされるもの又は、その炭素に
結合した水素が部分的に水酸基に置換されたものが好ま
しく採用される。パーフルオロアルキル基の炭素数が3
より小さい場合には防汚性の改良効果は十分ではない。
また16より大きくなると、耐久性が十分でなくなる。ポ
リフルオロアルキル基は直鎖状、分岐状のいずれのもの
であってもよいが、直鎖状のものであることが防汚性が
高く、好ましい。さらに好ましくはRfの炭素数が4〜14
であり、pが2〜4である。
一価の有機基(R2)としては、前述のポリフルオロア
ルキル基含有基、炭素数1〜10のアルキル基、アルケニ
ル基、フェニル基などが採用されるが、好ましくは、メ
チル基、又はフェニル基である。加水分解性官能基
(X)としては、OCH3,OC2H5などのアルコキシ基、OCOC
H3などのアシロキシ基、 のケトオキシム基、ハロゲン、 (R4〜R10は一価の単価水素基を表わす)などの基が例
示される。これらの基を有する有機ケイ素化合物として
は、具体的には、 などや、それらの加工分解物、または部分加水分解が例
示される。また、本発明において、特定の有機ケイ素化
合物は、一種の化合物の単独使用に限られず、複数の化
合物の混合物またはその部分加水分解物を使用してもよ
い。好ましくは、加水分解性官能基の数が一分子当り平
均2個以上となる様に特定の有機ケイ素化合物を選定す
ることが好ましい。
一方、本加工剤中の(B)成分のポリオキシアルキレ
ン基とポリフルシルオロアルキル基を併有するポリオル
ガノシロキサンは下記一般式で表わされる含フッ素ポリ
オルガノシロキサンが好ましい。
(式中、 R11はHまたは炭素数1〜10の1価の炭化水素基 R12式R14C2H4OR15OR16 で表わされ、 R14は末端基、R15は炭素数3〜6の二価炭化水素基、
R16は炭素数2〜10の二価炭化水素基を示す。
r,sはr1,s0、 t,uはそれぞれ0又は1 R13は炭素数3〜16のポリフルオロアルキル基を含有す
る1価の有機基、 c,d,eはc,d,e>0、1<c+d+e3の整数。) 上記一般式のR13は前述のR1と同様に表わされるポリ
フルオロアルキル基を含有する1価の有機基であり、パ
ーフルオロアルキル基の炭素数が3より小さいと防汚性
が十分でなく、16より大きいと汚れの除去性が不十分と
なる。
次にR12としては、エチレンオキシドと炭素数3〜6
のアルキレンオキシドの共重合体がアルキレン基又はエ
ーテル基あるいはアルキレンエーテル基と結合したもの
であり、この共重合体はランダムでもブロックのいずれ
でもよいが共重合体中のエチレンオキシド単位は10モル
%より多いことが必要であり、これにより表面に汚れ除
去性が付与される。より好ましくは30〜100モル%であ
る。その鎖長は任意に選ぶことができるが、あまり長い
と粘度が上昇するため、好ましくはエチレンオキシドの
モル数rが100より少ない数である。すなわち、r,sはr
1,S0、好ましくは1r100、0s<100、r/
(r+S)0.1を満す整数である。
末端基R14としては、−H,CH3−,COCH3等が例示され、
R15としては、炭素数3〜6の二価炭化水素基であり、
好ましくは炭素数3〜4のプロピレン又はブチレン基で
ある。
R16としては炭素数2〜10の二価炭化水素基であり、 が例示されるが通常CH2 が製造上最も好ましい。
さらにt,uは0又は1であり、R16を介して又は酸素原
子を介して幹中のケイ素原子に結合されるが、耐加水分
解性が向上することにより、t=1でu=0のR16を介
した結合が好ましい。R12は同種でもよく、鎖長が異な
る等異種を併用してもよい。
置換基(R11)としては、Hの他メチル、エチル、プ
ロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシルなどのアルキル
基、フェニルなどのアリール基、フェネチルなどのアリ
ールアルキル基、ビニル、アリルなどのアルケニル基な
どの炭素数1〜10の1価の炭化水素基が例示されるがあ
まり長鎖の置換基を用いると防汚性を損なうため、メチ
ル、エチル、プロピル、ブチル等が好ましく、メチル基
が最も好ましい。前記炭化水素基は、F,Cl,Br等のハロ
ゲン、アミノ基、エポキシ基、シアノ基等で置換されて
いてもよい。
これら3種の置換基R11,R12,R13の割合はc,d,e>0、
1<c+d+e3の正数の範囲内で直鎖状、分岐状、
網目状のいかなる構造も任意に選ぶことができるが、e
が少なすぎたり、cやdが多すぎると防汚性が十分でな
く、dが少なすぎると汚れ除去性が十分でなくなり好ま
しくない。又、すくなくとも本発明の含フッ素ポリオル
ガノシロキサンの全分子量に対する全R12含有量が80重
量%以下であることが性能上好ましく、より好ましくは
70〜20重量%である。
該ポリオルガノシロキサンは25℃での粘度10〜1,000,
000cPの範囲のものを使用することができるが、低すぎ
ると耐久性が十分でなく高すぎると混合、塗布等の作業
性に劣るため、好ましくは100〜100,100cPが用いられ
る。具体的に例示すると、 等が例示される。
これら(A)および(B)成分の混合割合は95/5〜5/
95の範囲で任意に選ぶことができるが、(A)成分が多
すぎると防汚性は向上するものの汚れ除去性が十分でな
く、(B)成分が多すぎると逆に、防汚性は低下する
が、汚れ除去性が向上する。より好ましくは70/30〜10/
90の範囲が用いられる。
本組成物には、これら(A),(B)成分の他に加水
分解性基を有する有機ケイ素化合物 およびこれらの部分加水分解物や官能基を有するシラン
カップリング剤(H2NC2H4NH(CH23Si(OMe)3, を添加してもよい。
本発明加工剤はシーラントや塗料に添加するか、表面
にコーティングすることにより用いられるが、コーティ
ング剤として適用する場合、粘度を低下させる等の目的
で溶剤で希釈してもよい。溶剤としては、トルエン等の
芳香族化合物、酢酸ブチル等のエステル系化合物、イソ
プロパノール等のアルコール類等が好ましく用いられ
る。
[作 用] 本発明において、防汚加工剤中に有機ケイ素化合物
(A)およびポリオルガノシロキサン(B)の作用は必
ずしも明確ではないが、ポリフルオロアルキル基が撥水
撥油性、非粘着性、を与える一方、有機ケイ素中の加水
分解性能基は、シーラントや塗料への結合性や接着性が
増加し耐久性が向上する。またポリオルガノシロキサン
中のポリオキシアルキレン基は帯電防止性および汚れ除
去性を与えることにより、すぐれた防汚性を発現するも
のと考えられる。
シーラントや塗料へ添加された場合でも、ポリフルオ
ロアルキル基が、その表面エネルギーを低下させるた
め、加工剤の表面への移行が促進され、少量の添加でも
顕著な効果を示すものと考えられる。
[実施例] 実施例1 2成分低モジュラスシリコーンシーラント(信越化学
社製、主剤100g、硬化剤10g)にポリフルオロアルキル
基とオキシム型の加水分解性基を有する有機ケイ素化合
物(A) およびポリエール基を有するフルオロシリコーン(B) 0.5gを添加し撹拌、脱泡後、結晶化ガラス(旭硝子製ク
リストン)パネルの目地にシーリング剤として打設し
た。
室温2週間放置後屋外暴露試験に供した。
実施例2〜4 ポリエーテル基を有するフルオロシリコーンの添加量
および構造を変えること以外は実施例1と同様にして、
目地を打設し、屋外暴露試験に供した。
比較例1 (B)は使用せず、(A) 1.0gだけを使用して実施例1と同様にして目地を打設
し、屋外暴露試験に供した。
比較例2 (A)を使用せず、(B)ポリエーテル基を有するフ
ルオロシリコーン0.5gだけを使用し実施例1と同様にし
て目地を打設し、屋外暴露試験に供した。
比較例3 添加物を加えずに低モジュラスシリコーンシーラント
で、実施例1と同様にして目地を打設し、屋外暴露試験
に供した。
目地の汚染性評価は目視で行なった。
5:全く汚れなし 4:ほとんど汚れなし 3:少し汚れている 2:相当に汚れている 1:非常に汚れている 0:目地上に汚れた埃が堆っている [発明の効果] 本発明の加工剤は、汚染し易い、シリコーン系のシー
ラントや塗料に防汚性を付与する優れた効果を有する
が、シリコーン系以外のシーラントや塗料にも同様の効
果を発現する。また加工剤中の有機ケイ素化合物の含有
量を高めることにより耐久性がさらに向上する効果が認
められ、プラスチックや無機系材料の防汚性コーティン
グ剤としても使用できる。
一方、ポリエーテル基を有するフルオロシリコーン含
有量の高いものは、帯電防止性が著しく向上する効果が
認められ、繊維処理剤や防量剤としても使用できる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09K 3/10 C09K 3/00 C09D 5/16 F16J 15/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリフルオロアルキル基と加水分解性官能
    基を併有する有機ケイ素化合物(A)とポリオキシアル
    キレン基とポリフルオロアルキル基を併有するポリオル
    ガノシロキサン(B)を配合してなる防汚加工剤。
  2. 【請求項2】(A)/(B)の重量比が95/5〜5/95であ
    る請求項1記載の防汚加工剤。
JP1045100A 1989-02-28 1989-02-28 防汚加工剤 Expired - Lifetime JP2841427B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1045100A JP2841427B2 (ja) 1989-02-28 1989-02-28 防汚加工剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1045100A JP2841427B2 (ja) 1989-02-28 1989-02-28 防汚加工剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02225585A JPH02225585A (ja) 1990-09-07
JP2841427B2 true JP2841427B2 (ja) 1998-12-24

Family

ID=12709873

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1045100A Expired - Lifetime JP2841427B2 (ja) 1989-02-28 1989-02-28 防汚加工剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2841427B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5348769A (en) * 1993-03-31 1994-09-20 Osi Specialties, Inc. Fluorosilicone compositions as wash durable soil and stain repellent finishes
JP2002129110A (ja) * 2000-10-31 2002-05-09 Asahi Glass Co Ltd 水性塗料用組成物
JP4826008B2 (ja) * 2000-10-31 2011-11-30 旭硝子株式会社 水性塗料用組成物
JP2002138251A (ja) * 2000-11-01 2002-05-14 Asahi Glass Co Ltd 水性塗料用組成物
JP4625883B2 (ja) * 2006-03-10 2011-02-02 パナソニック株式会社 一液型フッ素樹脂塗料および汚染防止方法
US7723414B2 (en) 2006-12-22 2010-05-25 E. I. Du Pont De Nemours And Company Antistatic system for polymers

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6049062A (ja) * 1983-08-29 1985-03-18 Toshiba Silicone Co Ltd 室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物
JPS6051103A (ja) * 1983-08-30 1985-03-22 Shin Etsu Chem Co Ltd 防汚処理剤

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02225585A (ja) 1990-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101861383B1 (ko) 플루오로옥시알킬렌기 함유 중합체 조성물, 상기 조성물을 포함하는 표면 처리제, 상기 표면 처리제로 처리된 물품 및 광학 물품
KR101745723B1 (ko) 플루오로옥시알킬렌기 함유 폴리머 조성물 및 상기 조성물을 포함하는 표면처리제 및 상기 표면처리제로 표면 처리된 물품
JP4998723B2 (ja) 含フッ素コーティング剤組成物
EP2927293B1 (en) Fluorochemical coating composition and article treated therewith
JP6888685B2 (ja) 含フッ素コーティング剤組成物、表面処理剤及び物品
KR20140052871A (ko) 코팅제 조성물, 상기 조성물을 포함하는 표면 처리제 및 상기 표면 처리제로 표면 처리된 물품
JP2004043521A (ja) 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物
JPH0753919A (ja) 常温硬化性組成物
EP3715399A1 (en) Fluoropolyether-group-containing polymer, surface treatment agent, and article
JP2003113244A (ja) パーフルオロポリエーテル変性シクロポリシロキサン及び表面処理剤並びに硬化被膜を形成した物品
JP5556822B2 (ja) フルオロオキシアルキレン基含有ポリマー変性シラン及び該シランを含む表面処理剤並びに該表面処理剤で表面処理された物品
WO2018216404A1 (ja) 含フッ素コーティング剤組成物及び該組成物を含有する表面処理剤並びに物品
US5013800A (en) Room temperature-curable organopolysiloxane-based coating composition
JP2841427B2 (ja) 防汚加工剤
US20020020326A1 (en) Surface treating agent and water repellent, oil repellent article
JP2005290323A (ja) 表面処理剤組成物
JP3228085B2 (ja) 撥水処理剤
KR20050027942A (ko) 방오성 축합 경화형 오르가노폴리실록산 조성물 및 수중구조물
JPS6049062A (ja) 室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物
JPH08283662A (ja) 防汚コーティング剤
JP2776190B2 (ja) 撥水処理剤組成物
JPH04213384A (ja) 防汚加工剤を配合したシーラントまたは塗料
JP3531948B2 (ja) 浸透性防水剤組成物
JPS5939306B2 (ja) 皮膜形成方法
JPH02283776A (ja) 室温硬化性コーティング組成物