JP2841328B2 - 紙の製造方法 - Google Patents
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- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
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- C12N9/24—Hydrolases (3) acting on glycosyl compounds (3.2)
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- D21H23/02—Processes or apparatus for adding material to the pulp or to the paper characterised by the manner in which substances are added
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- D21H23/06—Controlling the addition
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-
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- D21H3/00—Paper or cardboard prepared by adding substances to the pulp or to the formed web on the paper-making machine and by applying substances to finished paper or cardboard (on the paper-making machine), also when the intention is to impregnate at least a part of the paper body
-
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- D21H5/00—Special paper or cardboard not otherwise provided for
- D21H5/26—Special paper or cardboard manufactured by dry method; Apparatus or processes for forming webs by dry method from mainly short-fibre or particle material, e.g. paper pulp
- D21H5/265—Treatment of the formed web
- D21H5/2657—Consolidation
- D21H5/2664—Addition of a binder, e.g. synthetic resins or water
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紙の製造方法に関し、特
にたとえば、塗工紙原紙,印刷用上質紙およびコピー用
紙等の紙の製造方法に関する。
にたとえば、塗工紙原紙,印刷用上質紙およびコピー用
紙等の紙の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上質紙は、一般的に填料と叩解された木
材パルプとを混合し、1種以上の添加剤を添加して製造
される。製紙用の填料としては、タルク,炭酸カルシウ
ム,二酸化チタン等が主に使用される。これらの填料を
添加する理由としては、パルプの一部を填料に代替する
ことによって製造原価を節減することができ、また、紙
の白色度,不透明度,平滑度および印刷適性を向上させ
ることができるためである。
材パルプとを混合し、1種以上の添加剤を添加して製造
される。製紙用の填料としては、タルク,炭酸カルシウ
ム,二酸化チタン等が主に使用される。これらの填料を
添加する理由としては、パルプの一部を填料に代替する
ことによって製造原価を節減することができ、また、紙
の白色度,不透明度,平滑度および印刷適性を向上させ
ることができるためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、填料の
添加には、このような利点があるものの、填料を多量に
添加すると、填料が繊維間結合を妨害するために、紙の
物理的および機械的性質が低下してしまう。さらに、抄
紙機のワイヤ上の脱水工程において、填料がワイヤから
ぬけ出してしまい、填料の歩留りが低下する。そして、
それが原因となって、ワイヤが甚だしく磨耗してしま
い、白水の負荷が高くなってしまう。それゆえに、この
発明の目的は、紙の内部の内部結合強度を低下させるこ
となく、紙の内部に填料の含有量を高められる紙の製造
方法を提供することである。
添加には、このような利点があるものの、填料を多量に
添加すると、填料が繊維間結合を妨害するために、紙の
物理的および機械的性質が低下してしまう。さらに、抄
紙機のワイヤ上の脱水工程において、填料がワイヤから
ぬけ出してしまい、填料の歩留りが低下する。そして、
それが原因となって、ワイヤが甚だしく磨耗してしま
い、白水の負荷が高くなってしまう。それゆえに、この
発明の目的は、紙の内部の内部結合強度を低下させるこ
となく、紙の内部に填料の含有量を高められる紙の製造
方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、塗工紙原
紙,印刷用上質紙およびコピー用紙のいずれかの紙の製
造方法において、パルパーに木材パルプおよび填料を含
む紙料にセルラーゼ系酵素を添加する工程を含む、紙の
製造方法である。また、セルラーゼ系酵素は、トリコデ
ルマ(Trichoderma)属であるのが好まし
い。さらに、セルラーゼ系酵素は、トリコデルマ ロン
ギブラキアツーム(Trichodermalongi
brachiatum)が生産する酵素であって、カル
ボキシメチルセルロースの活性度が3,600U/ml
以上の酵素であるのが好ましい。また、セルラーゼ系酵
素が木材パルプの重量に対して0.01〜0.2重量%
添加されるのが好ましい。さらに、填料はタルク,炭酸
カルシウムおよび二酸化チタンのいずれかであるのが好
ましい。また、填料の含有量の全体量が30〜40重量
%であるのが好ましい。
紙,印刷用上質紙およびコピー用紙のいずれかの紙の製
造方法において、パルパーに木材パルプおよび填料を含
む紙料にセルラーゼ系酵素を添加する工程を含む、紙の
製造方法である。また、セルラーゼ系酵素は、トリコデ
ルマ(Trichoderma)属であるのが好まし
い。さらに、セルラーゼ系酵素は、トリコデルマ ロン
ギブラキアツーム(Trichodermalongi
brachiatum)が生産する酵素であって、カル
ボキシメチルセルロースの活性度が3,600U/ml
以上の酵素であるのが好ましい。また、セルラーゼ系酵
素が木材パルプの重量に対して0.01〜0.2重量%
添加されるのが好ましい。さらに、填料はタルク,炭酸
カルシウムおよび二酸化チタンのいずれかであるのが好
ましい。また、填料の含有量の全体量が30〜40重量
%であるのが好ましい。
【0005】
【作用】パルパーに添加されたセルラーゼ系酵素がパル
プ繊維表面を活性化して、繊維の比表面積が増大し、そ
の結果、繊維間結合が増加して、紙の内部結合力が増加
する。
プ繊維表面を活性化して、繊維の比表面積が増大し、そ
の結果、繊維間結合が増加して、紙の内部結合力が増加
する。
【0006】
【発明の効果】本願発明の方法によって製造した紙は、
従来の方法で製造した紙に比べ、同一灰分含有量では内
部結合強度が増加し、また、填料の含有量を増加させて
も、スコット内部結合強度は従来の方法で製造した紙に
比べて同一水準である。したがって、本願発明の方法に
よって製造した紙は、填料の含有量を増加しても、塗工
紙原紙および印刷用上質紙の重要な性質のひとつである
内部結合強度は減少しない。そして、酵素の添加量を増
加するにしたがって、スコット内部結合強度が増加する
ので、填料の含有量を高める分だけの原料パルプが節約
できる。
従来の方法で製造した紙に比べ、同一灰分含有量では内
部結合強度が増加し、また、填料の含有量を増加させて
も、スコット内部結合強度は従来の方法で製造した紙に
比べて同一水準である。したがって、本願発明の方法に
よって製造した紙は、填料の含有量を増加しても、塗工
紙原紙および印刷用上質紙の重要な性質のひとつである
内部結合強度は減少しない。そして、酵素の添加量を増
加するにしたがって、スコット内部結合強度が増加する
ので、填料の含有量を高める分だけの原料パルプが節約
できる。
【0007】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、以下の実施例の詳細な説明から一層明
らかとなろう。
徴および利点は、以下の実施例の詳細な説明から一層明
らかとなろう。
【0008】
【実施例】本発明に係る紙の製造方法は、パルパーにセ
ルラーゼ系酵素を添加して、木材パルプを解離したのち
に、紙を製造するものである。
ルラーゼ系酵素を添加して、木材パルプを解離したのち
に、紙を製造するものである。
【0009】パルパーにセルラーゼ系酵素を、木材パル
プの重量に対して、0.01〜0.2重量%添加して、
木材パルプを解離したのち叩解する。ここで、セルラー
ゼ系酵素としては、微生物のトリコデルマ ロンギブラ
キアツーム(Trichoderma longibr
achiatum)が生産するもので、カルボキシメチ
ルセルロースの活性度が3,600U/ml以上のもの
が好ましい。
プの重量に対して、0.01〜0.2重量%添加して、
木材パルプを解離したのち叩解する。ここで、セルラー
ゼ系酵素としては、微生物のトリコデルマ ロンギブラ
キアツーム(Trichoderma longibr
achiatum)が生産するもので、カルボキシメチ
ルセルロースの活性度が3,600U/ml以上のもの
が好ましい。
【0010】叩解された木材パルプで、従来の方法と同
様に、紙を製造することによって、セルラーゼ系酵素が
パルプ繊維表面を活性化して、繊維の比表面積が増大す
る。その結果、繊維間結合が増加して、紙の内部結合力
が増加する。したがって、内部結合強度が増大するに応
じて、紙の内部に填料の含量を高めることができる。
様に、紙を製造することによって、セルラーゼ系酵素が
パルプ繊維表面を活性化して、繊維の比表面積が増大す
る。その結果、繊維間結合が増加して、紙の内部結合力
が増加する。したがって、内部結合強度が増大するに応
じて、紙の内部に填料の含量を高めることができる。
【0011】次に、本発明に係る紙の製造方法を詳細に
説明する。パルパーに漂白化学木材パルプと填料とカル
ボキシメチルセルロースの活性度が3,600U/ml
以上のセルロース系酵素とを同時に投入する。填料とし
ては、タルク,炭酸カルシウム,二酸化チタン等が主に
使用される。填料の含有量の全体量は30〜40重量%
とすることができる。ここで、セルロース系酵素は、木
材パルプの重量に対して、0.01〜0.2重量%投入
される。このときの解離温度は、35〜45℃,pH
4.0〜6.8に維持される。
説明する。パルパーに漂白化学木材パルプと填料とカル
ボキシメチルセルロースの活性度が3,600U/ml
以上のセルロース系酵素とを同時に投入する。填料とし
ては、タルク,炭酸カルシウム,二酸化チタン等が主に
使用される。填料の含有量の全体量は30〜40重量%
とすることができる。ここで、セルロース系酵素は、木
材パルプの重量に対して、0.01〜0.2重量%投入
される。このときの解離温度は、35〜45℃,pH
4.0〜6.8に維持される。
【0012】上記の条件で15〜20分程度解離したの
ち、リファイナーで適性叩解度を持つように叩解する。
このようにして製造された紙料を抄紙機で流送し、最終
的に紙が製造される。このような本発明に係る紙の製造
方法によって、セルラーゼ系酵素が、パルプ繊維表面を
活性化し、繊維の比表面積が増加する。そして、その結
果、紙の強度、特に内部結合強度が顕著に増加する。
ち、リファイナーで適性叩解度を持つように叩解する。
このようにして製造された紙料を抄紙機で流送し、最終
的に紙が製造される。このような本発明に係る紙の製造
方法によって、セルラーゼ系酵素が、パルプ繊維表面を
活性化し、繊維の比表面積が増加する。そして、その結
果、紙の強度、特に内部結合強度が顕著に増加する。
【0013】従来の方法では、填料を多量含有させよう
としても、紙の物性が低下するなど多くの制約があっ
た。しかし、本発明に係る紙の製造方法によれば、酵素
の処理によって紙の内部結合強度が増加する分だけ、填
料の含有量を増加させることができる。
としても、紙の物性が低下するなど多くの制約があっ
た。しかし、本発明に係る紙の製造方法によれば、酵素
の処理によって紙の内部結合強度が増加する分だけ、填
料の含有量を増加させることができる。
【0014】上述のように、本願発明に係る紙の製造方
法によって製造した紙は、従来の方法により製造した紙
に比べて、次のような効果がある。すなわち、本願発明
の方法によって製造した紙は、叩解動力を節減すること
ができる。また、本願発明の方法によって製造した紙
は、同一の填料の含有量では、紙の内部結合強度が向上
し、同一の内部結合強度では、填料の絶対含有量を5W
t%増加させることができる。さらに、本願発明の方法
によって製造した紙は、填料が多量含有されるので、紙
の乾燥エネルギーを節減することができる。
法によって製造した紙は、従来の方法により製造した紙
に比べて、次のような効果がある。すなわち、本願発明
の方法によって製造した紙は、叩解動力を節減すること
ができる。また、本願発明の方法によって製造した紙
は、同一の填料の含有量では、紙の内部結合強度が向上
し、同一の内部結合強度では、填料の絶対含有量を5W
t%増加させることができる。さらに、本願発明の方法
によって製造した紙は、填料が多量含有されるので、紙
の乾燥エネルギーを節減することができる。
【0015】以下に、本願発明の実施例を挙げて、詳し
く説明する。 (実施例1)表1に示す組成で紙料を調製した。そし
て、微生物のトリコデルマ ロンギブラキアツーム(T
richoderma longibrachiatu
m)が生産した酵素を、パルプに対して0.02重量
%、パルパーに投入する。このとき、パルパーの温度は
40℃前後に、pHは4.0〜6.8に維持された。
く説明する。 (実施例1)表1に示す組成で紙料を調製した。そし
て、微生物のトリコデルマ ロンギブラキアツーム(T
richoderma longibrachiatu
m)が生産した酵素を、パルプに対して0.02重量
%、パルパーに投入する。このとき、パルパーの温度は
40℃前後に、pHは4.0〜6.8に維持された。
【0016】
【表1】
【0017】このような条件で15分間解離したのち、
所定の叩解度で叩解して、坪量80g/m2 の手抄き紙
を製造した。そして、相対湿度50%±1%,温度23
℃±1℃に調節した恒温恒湿室で24時調湿処理したの
ち、紙の中の灰分含量とスコット内部結合強度を測定し
た。その結果を表2に示す。
所定の叩解度で叩解して、坪量80g/m2 の手抄き紙
を製造した。そして、相対湿度50%±1%,温度23
℃±1℃に調節した恒温恒湿室で24時調湿処理したの
ち、紙の中の灰分含量とスコット内部結合強度を測定し
た。その結果を表2に示す。
【0018】
【表2】
【0019】(比較例1)一方、本願発明の製造方法と
従来の紙の製造方法とを比較するために、酵素を添加し
ない以外は実施例1と同様にして、手抄き紙を製造し、
灰分含量とスコット内部結合強度を測定した。その結果
を表2に示す。
従来の紙の製造方法とを比較するために、酵素を添加し
ない以外は実施例1と同様にして、手抄き紙を製造し、
灰分含量とスコット内部結合強度を測定した。その結果
を表2に示す。
【0020】(実施例2)酵素を0.1重量%添加した
以外は実施例1と同様にして、手抄き紙を製造し、灰分
含量とスコット内部結合強度を測定した。その結果を表
2に示す。
以外は実施例1と同様にして、手抄き紙を製造し、灰分
含量とスコット内部結合強度を測定した。その結果を表
2に示す。
【0021】(実施例3)酵素を0.2重量%添加した
以外は実施例1と同様にして、手抄き紙を製造し、灰分
含量とスコット内部結合強度を測定した。その結果を表
2に示す。
以外は実施例1と同様にして、手抄き紙を製造し、灰分
含量とスコット内部結合強度を測定した。その結果を表
2に示す。
【0022】(実施例4)酵素を0.1重量%添加し
て、炭酸カルシウムとタルクを各々20重量%添加した
以外は実施例1と同様に実施しして、手抄き紙を製造
し、灰分含量とスコット内部結合強度を測定した。その
結果を表2に示す。
て、炭酸カルシウムとタルクを各々20重量%添加した
以外は実施例1と同様に実施しして、手抄き紙を製造
し、灰分含量とスコット内部結合強度を測定した。その
結果を表2に示す。
【0023】表2から明らかなように、本願発明の方法
によって製造した紙は、従来の方法で製造した紙に比
べ、同一灰分含有量では内部結合強度が増加する。ま
た、本願発明の方法によって製造した紙は、填料の含有
量を増加させても、スコット内部結合強度は従来の方法
で製造した紙に比べて同一水準である。
によって製造した紙は、従来の方法で製造した紙に比
べ、同一灰分含有量では内部結合強度が増加する。ま
た、本願発明の方法によって製造した紙は、填料の含有
量を増加させても、スコット内部結合強度は従来の方法
で製造した紙に比べて同一水準である。
【0024】したがって、本願発明の方法によって製造
した紙は、填料の含有量を増加しても、塗工紙原紙およ
び印刷用上質紙の重要な性質のひとつである内部結合強
度は減少しない。そして、酵素の添加量を増加するにし
たがって、スコット内部結合強度が増加するので、填料
の含有量を高める分だけの原料パルプが節約できる。
した紙は、填料の含有量を増加しても、塗工紙原紙およ
び印刷用上質紙の重要な性質のひとつである内部結合強
度は減少しない。そして、酵素の添加量を増加するにし
たがって、スコット内部結合強度が増加するので、填料
の含有量を高める分だけの原料パルプが節約できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 韓 信 鎬 大韓民国 大田直轄市 儒城區 竹洞 52−3 (72)発明者 申 ▲ゾォン▼ 浩 大韓民国 大田直轄市 儒城區 新城洞 ハンウール アパート 110−502 (56)参考文献 特開 平4−311951(JP,A) 特開 平4−153385(JP,A) 特開 昭63−135597(JP,A) 特開 昭59−159172(JP,A) 特表 平4−507268(JP,A)
Claims (6)
- 【請求項1】 塗工紙原紙,印刷用上質紙およびコピー
用紙のいずれかの紙の製造方法において、 パルパーに木材パルプおよび填料を含む紙料にセルラー
ゼ系酵素を添加する工程を含むことを特徴とする、紙の
製造方法。 - 【請求項2】 前記セルラーゼ系酵素は、トリコデルマ
(Trichoderma)属であることを特徴とす
る、請求項1の紙の製造方法。 - 【請求項3】 前記セルラーゼ系酵素は、トリコデルマ
ロンギブラキアツーム(Trichoderma l
ongibrachiatum)が生産する酵素であっ
て、カルボキシメチルセルロースの活性度が3,600
U/ml以上の酵素であることを特徴とする、請求項2
の紙の製造方法。 - 【請求項4】 前記セルラーゼ系酵素が木材パルプの重
量に対して0.01〜0.2重量%添加されることを特
徴とする、請求項1の紙の製造方法。 - 【請求項5】 前記填料はタルク,炭酸カルシウムおよ
び二酸化チタンのいずれかであることを特徴とする、請
求項1の紙の製造方法。 - 【請求項6】 前記填料の含有量の全体量が30〜40
重量%であることを特徴とする、請求項1の紙の製造方
法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
KR1019940007591A KR100256636B1 (ko) | 1994-04-12 | 1994-04-12 | 종이내 충전물의 함량을 높이고 스코트 내부결합강도를 증가시키는 종이의 제조방법 |
KR1994P7591 | 1994-04-12 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07279077A JPH07279077A (ja) | 1995-10-24 |
JP2841328B2 true JP2841328B2 (ja) | 1998-12-24 |
Family
ID=19380826
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6336329A Expired - Lifetime JP2841328B2 (ja) | 1994-04-12 | 1994-12-22 | 紙の製造方法 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0755468B1 (ja) |
JP (1) | JP2841328B2 (ja) |
KR (1) | KR100256636B1 (ja) |
AU (1) | AU687132B2 (ja) |
CA (1) | CA2187757C (ja) |
DE (2) | DE755468T1 (ja) |
WO (1) | WO1995027825A1 (ja) |
Families Citing this family (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0849187A (ja) * | 1994-08-05 | 1996-02-20 | New Oji Paper Co Ltd | オフセット印刷用塗工紙 |
US6017870A (en) * | 1996-10-09 | 2000-01-25 | Genencor International, Inc. | Purified cellulase and method of producing |
US6146494A (en) * | 1997-06-12 | 2000-11-14 | The Procter & Gamble Company | Modified cellulosic fibers and fibrous webs containing these fibers |
DK1038008T3 (da) * | 1997-12-16 | 2007-03-12 | Genencor Int | Fremgangsmåde til fremstilling af EGIII-lignende enzymer |
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