JP2841207B2 - 多価カルボン酸のポリアルキルピペリジルエステル化合物の無溶媒結晶化方法及び顆粒化方法 - Google Patents
多価カルボン酸のポリアルキルピペリジルエステル化合物の無溶媒結晶化方法及び顆粒化方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、合成樹脂等の光安定剤として有用なポリア
ルキルピペリジルエステル化合物の無溶媒結晶化方法に
関し、詳しくは、融点50℃〜150℃の、多価カルボン酸
のポリアルキルピペリジルエステル化合物の無溶媒結晶
化方法及び該結晶化物の顆粒化方法に関する。
ルキルピペリジルエステル化合物の無溶媒結晶化方法に
関し、詳しくは、融点50℃〜150℃の、多価カルボン酸
のポリアルキルピペリジルエステル化合物の無溶媒結晶
化方法及び該結晶化物の顆粒化方法に関する。
多価カルボン酸の2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジルエステルに代表される多価カルボン酸のポリアル
キルピペリジルエステル化合物はヒンダードアミン系光
安定剤として知られており、従来のベンゾフェノン系化
合物、ベンゾトリアゾール系化合物等の紫外線吸収剤と
は全く異なる機構で合成樹脂を安定化する特徴があり、
近年、急速にその使用量が増大しつつある。
リジルエステルに代表される多価カルボン酸のポリアル
キルピペリジルエステル化合物はヒンダードアミン系光
安定剤として知られており、従来のベンゾフェノン系化
合物、ベンゾトリアゾール系化合物等の紫外線吸収剤と
は全く異なる機構で合成樹脂を安定化する特徴があり、
近年、急速にその使用量が増大しつつある。
これらの化合物は、多価カルボン酸、その酸ハロゲン
化物あるいはその低級アルキルエステルとポリアルキル
−4−ヒドロキシピペリジン化合物とを触媒の存在下あ
るいは不存在下に反応させることによって合成されるこ
とが周知であり、反応後、有機溶媒を用いて結晶下ある
いは再結晶させることにより、微粉末として製造されて
いる。
化物あるいはその低級アルキルエステルとポリアルキル
−4−ヒドロキシピペリジン化合物とを触媒の存在下あ
るいは不存在下に反応させることによって合成されるこ
とが周知であり、反応後、有機溶媒を用いて結晶下ある
いは再結晶させることにより、微粉末として製造されて
いる。
しかしながら、これらの有機溶媒を用いて結晶化させ
る場合には大量の有機溶媒を必要とし、しかも、引き続
いて、固液分離工程及び乾燥工程が必要となるので、工
程が煩雑となるばかりでなく有機溶媒蒸気あるいは粉塵
の発生等の作業衛生上の問題が生じてきている。
る場合には大量の有機溶媒を必要とし、しかも、引き続
いて、固液分離工程及び乾燥工程が必要となるので、工
程が煩雑となるばかりでなく有機溶媒蒸気あるいは粉塵
の発生等の作業衛生上の問題が生じてきている。
このため、工業上、経済上の理由ばかりでなく環境上
の理由から、有機溶媒を使用せずに製品を結晶化しよう
とする検討が種々進められている。
の理由から、有機溶媒を使用せずに製品を結晶化しよう
とする検討が種々進められている。
例えば、溶融した反応生成物をフレーカーを用いて固
化する方法や、噴霧塔などで急冷して固化する方法など
があげられる。しかしながらこれらの方法では、冷却ベ
ルト、ロール、塔内壁などの金属や樹脂の表面に固化、
付着し、大きな塊状となったりあるいは微粉末が混在し
たりする弊害があった。さらに、これらの方法では、溶
融した製品を急冷するために、部分的に非結晶化状態を
引き起こすため低融点物が混入することとなり、製品の
固化、二次凝集等が起こる欠点もあった。
化する方法や、噴霧塔などで急冷して固化する方法など
があげられる。しかしながらこれらの方法では、冷却ベ
ルト、ロール、塔内壁などの金属や樹脂の表面に固化、
付着し、大きな塊状となったりあるいは微粉末が混在し
たりする弊害があった。さらに、これらの方法では、溶
融した製品を急冷するために、部分的に非結晶化状態を
引き起こすため低融点物が混入することとなり、製品の
固化、二次凝集等が起こる欠点もあった。
また、微粉状の製品を造粒し、顆粒化することにより
粉塵の発生を防止する検討も行われている。
粉塵の発生を防止する検討も行われている。
しかしながら、このような先ず微粉状の製品を製造
し、その後造粒する方法では、工程が煩雑であるばかり
でなく、種々の欠点があり、実用上満足できるものでは
なかった。即ち、バインダーを用いない乾式造粒方法で
は粒径が不揃いとなる欠点があり、また、有機物をバイ
ンダーとして用いて造粒する方法では、製品中にバイン
ダーが不純物として混入することとなる欠点があった。
し、その後造粒する方法では、工程が煩雑であるばかり
でなく、種々の欠点があり、実用上満足できるものでは
なかった。即ち、バインダーを用いない乾式造粒方法で
は粒径が不揃いとなる欠点があり、また、有機物をバイ
ンダーとして用いて造粒する方法では、製品中にバイン
ダーが不純物として混入することとなる欠点があった。
本発明者等は、上記現状に鑑み、環境上問題のある結
晶化溶媒を使用することなく直接にそして完全に結晶状
態に変え、しかも粉塵のたたない作業性の良好な顆粒品
を得る、大規模の生産にも適する方法を見出すために鋭
意検討を重ねた結果、多価カルボン酸のポリアルキルピ
ペリジルエステル化合物の溶融物を、押出機、混練機ま
たは密閉式ミキサー内で結晶を生長させることにより、
溶媒を用いなくとも該溶融物を完全に結晶化することが
でき、また、該結晶化物をダイスを通してストランド状
または帯状に押し出した後、砕断または粗砕することに
より、容易に顆粒化できることを見出した。
晶化溶媒を使用することなく直接にそして完全に結晶状
態に変え、しかも粉塵のたたない作業性の良好な顆粒品
を得る、大規模の生産にも適する方法を見出すために鋭
意検討を重ねた結果、多価カルボン酸のポリアルキルピ
ペリジルエステル化合物の溶融物を、押出機、混練機ま
たは密閉式ミキサー内で結晶を生長させることにより、
溶媒を用いなくとも該溶融物を完全に結晶化することが
でき、また、該結晶化物をダイスを通してストランド状
または帯状に押し出した後、砕断または粗砕することに
より、容易に顆粒化できることを見出した。
即ち、本発明は融点50℃〜150℃の、多価カルボン酸
のポリアルキルピペリジルエステル化合物の溶融物を、
押出機、混練機または密閉式ミキサー内で結晶を生長さ
せることを特徴とする、多価カルボン酸のポリアルキル
ピペリジルエステル化合物の無溶媒結晶化方法及び上記
の方法で得られた結晶化物を、直接ダイス又はダイス付
押出機を通してストランド状あるいは帯状として押し出
し、その後、砕断または粗砕することを特徴とする、多
価カルボン酸のポリアルキルピペリジルエステル化合物
の顆粒化方法を提供するものである。
のポリアルキルピペリジルエステル化合物の溶融物を、
押出機、混練機または密閉式ミキサー内で結晶を生長さ
せることを特徴とする、多価カルボン酸のポリアルキル
ピペリジルエステル化合物の無溶媒結晶化方法及び上記
の方法で得られた結晶化物を、直接ダイス又はダイス付
押出機を通してストランド状あるいは帯状として押し出
し、その後、砕断または粗砕することを特徴とする、多
価カルボン酸のポリアルキルピペリジルエステル化合物
の顆粒化方法を提供するものである。
以下、上気要旨をもってなる本発明についてさらに詳
細に説明する。
細に説明する。
本発明に用いられる押出機、混練機及び密閉式ミキサ
ーとしては、慣用の装置を用いることができ、特に、単
軸もしくは二軸押出機または遊星形ローラー押出機を使
用するのが好ましい。
ーとしては、慣用の装置を用いることができ、特に、単
軸もしくは二軸押出機または遊星形ローラー押出機を使
用するのが好ましい。
押出機または密閉式ミキサーを用いる場合には、工程
を連続して行うことが生産性の観点から好ましいが、回
分式でも充分な効果をあげることができる。また、混練
機を用いる場合には、回分式で行うことが好ましい。
を連続して行うことが生産性の観点から好ましいが、回
分式でも充分な効果をあげることができる。また、混練
機を用いる場合には、回分式で行うことが好ましい。
本発明の方法が適用できる多価カルボン酸のポリアル
キルピペリジルエステル化合物としては、融点50℃〜15
0℃であるものが好ましい。融点が50℃より低い化合物
は、結晶化が困難であり、長い滞留時間が必要となるば
かりでなく、装置の冷却に多大のエネルギーを必要と
し、また、融点が150℃より高い化合物は、溶融物が急
速に固化してしまうため、非結晶部分が混入しやすくな
るばかりでなく装置内でのトルクが増大し、装置の運転
に支障を来すことも予想される。
キルピペリジルエステル化合物としては、融点50℃〜15
0℃であるものが好ましい。融点が50℃より低い化合物
は、結晶化が困難であり、長い滞留時間が必要となるば
かりでなく、装置の冷却に多大のエネルギーを必要と
し、また、融点が150℃より高い化合物は、溶融物が急
速に固化してしまうため、非結晶部分が混入しやすくな
るばかりでなく装置内でのトルクが増大し、装置の運転
に支障を来すことも予想される。
融点が50℃〜150℃の、多価カルボン酸のポリアルキ
ルピペリジルエステル化合物としては、例えば、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)スクシネ
ート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)アジペート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)セバケート、トリス(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)ニトリロトリアセテート、トリ
ス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブタン
トリカルボキシレート、トリス(2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル)シトレート、テトラキス(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブタンテトラカル
ボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル
−4−ピペリジル)ブタンテトラカルボキシレート、3,
9−ビス(1,1−ジメチル−2−(トリス(1,2,2,6,6−
ペンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニル)ブチ
ルカルボキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
〔5.5〕ウンデカン等の2〜4価の多価カルボン酸のポ
リアルキルピペリジルエステル化合物があげられる。
ルピペリジルエステル化合物としては、例えば、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)スクシネ
ート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)アジペート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)セバケート、トリス(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)ニトリロトリアセテート、トリ
ス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブタン
トリカルボキシレート、トリス(2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル)シトレート、テトラキス(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブタンテトラカル
ボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル
−4−ピペリジル)ブタンテトラカルボキシレート、3,
9−ビス(1,1−ジメチル−2−(トリス(1,2,2,6,6−
ペンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニル)ブチ
ルカルボキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
〔5.5〕ウンデカン等の2〜4価の多価カルボン酸のポ
リアルキルピペリジルエステル化合物があげられる。
本発明の方法では、これらの多価カルボン酸のポリア
ルキルピペリジルエステル化合物を溶融状態で押出機、
混練機または密閉式ミキサーに供給し、該溶融物の融点
ないしこれより若干低い温度で処理することにより結晶
を生成させるものであり、内容物の温度がこの範囲とな
るように装置を冷却することが好ましい。内容物の温度
が融点よりも高ければ結晶が生成せず、また、融点より
も著しく低くなると急速に固化するために、非結晶部分
が混入するおそれがある。従って、結晶を生成させる温
度が、融点〜融点よりも約5℃低い温度範囲となるよう
に調整することが好ましく、例えば、押出機を用いる場
合には、出口の温度がこの温度範囲となるように調整す
ることが好ましい。
ルキルピペリジルエステル化合物を溶融状態で押出機、
混練機または密閉式ミキサーに供給し、該溶融物の融点
ないしこれより若干低い温度で処理することにより結晶
を生成させるものであり、内容物の温度がこの範囲とな
るように装置を冷却することが好ましい。内容物の温度
が融点よりも高ければ結晶が生成せず、また、融点より
も著しく低くなると急速に固化するために、非結晶部分
が混入するおそれがある。従って、結晶を生成させる温
度が、融点〜融点よりも約5℃低い温度範囲となるよう
に調整することが好ましく、例えば、押出機を用いる場
合には、出口の温度がこの温度範囲となるように調整す
ることが好ましい。
また、本発明の方法では、種晶を添加しなくとも結晶
化が急速に進むため、種晶を添加する必要性は少ない
が、より急速かつ完全な結晶化を希望する場合には種晶
を添加することもできる。
化が急速に進むため、種晶を添加する必要性は少ない
が、より急速かつ完全な結晶化を希望する場合には種晶
を添加することもできる。
また、処理時間(装置内の滞留時間)は特に制限を受
けないが、本発明の方法では極めて短時間で結晶化が完
了するので、一般には30分以内で充分であり、条件の設
定が適切な場合には10分以内でも良い。
けないが、本発明の方法では極めて短時間で結晶化が完
了するので、一般には30分以内で充分であり、条件の設
定が適切な場合には10分以内でも良い。
本発明の方法で得られる生成物は、溶媒を用いて結晶
化させた場合と同一の結晶形態を示し、また、ダイスを
通して押し出すことによりストランド状または帯状の形
態で得られるので、これを粗砕することにより、容易に
均一形状の顆粒として製品を得ることができる。
化させた場合と同一の結晶形態を示し、また、ダイスを
通して押し出すことによりストランド状または帯状の形
態で得られるので、これを粗砕することにより、容易に
均一形状の顆粒として製品を得ることができる。
以下の実施例において本発明をさらに詳しく説明する
が、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
が、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1 ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピベリジル)セ
バケートの溶融物を100〜105℃の温度の貯蔵容器から20
Kg/時間の割合で、軸回転120rpmの二軸押出機(ダイス
付)に供給する。
バケートの溶融物を100〜105℃の温度の貯蔵容器から20
Kg/時間の割合で、軸回転120rpmの二軸押出機(ダイス
付)に供給する。
押出機内の溶融物の温度が80〜85℃となるように水冷
し、平均滞留時間7分後に生成物を軟らかいストランド
状に押し出す。これを空冷、粗砕後分級することによ
り、均一な顆粒状品の生成物を得た。
し、平均滞留時間7分後に生成物を軟らかいストランド
状に押し出す。これを空冷、粗砕後分級することによ
り、均一な顆粒状品の生成物を得た。
生成物の融点は84℃であり、n−ヘプタンからの再結
晶品の融点84℃と良く一致した。
晶品の融点84℃と良く一致した。
生成物のX線(Cu−Kα)回析分析の結果は再結晶品
と良く一致し、生成物が再結晶品と同じ結晶形態を有し
ていることを確認された。
と良く一致し、生成物が再結晶品と同じ結晶形態を有し
ていることを確認された。
以下の表−1に、本発明結晶化品及び再結晶品の回析
結果を回析角(2θ:゜)及び相対強度の%として示
す。
結果を回析角(2θ:゜)及び相対強度の%として示
す。
実施例2 ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピベリジル)セ
バケートの溶融物を110〜120℃で、軸回転90rpmの二軸
混練機へ50Kg/時間の速度で供給した。混練機内の内容
物の温度が80〜82℃となるように水冷し、平均滞留時間
5分後に付設した押出機へ送り込んだ。
バケートの溶融物を110〜120℃で、軸回転90rpmの二軸
混練機へ50Kg/時間の速度で供給した。混練機内の内容
物の温度が80〜82℃となるように水冷し、平均滞留時間
5分後に付設した押出機へ送り込んだ。
付設された二軸L/D=8のダイス抜押出機から結晶化
された生成物をストランド状に押し出し、熱時に砕断し
た後空冷し、分級することにより、均一な顆粒状品の生
成物を得た。
された生成物をストランド状に押し出し、熱時に砕断し
た後空冷し、分級することにより、均一な顆粒状品の生
成物を得た。
生成物の融点は84℃であり、また、生成物のX線(Cu
−Kα)回析分析の結果は再結晶品と良く一致し、生成
物が再結晶品と同じ結晶形態を有していることが確認さ
れた。
−Kα)回析分析の結果は再結晶品と良く一致し、生成
物が再結晶品と同じ結晶形態を有していることが確認さ
れた。
実施例3 種晶として2重量%のビス(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピベリジル)セバケートの結晶を加える他は実施
例2と同様にして、均一な顆粒状の結晶化生成物を得
た。
−4−ピベリジル)セバケートの結晶を加える他は実施
例2と同様にして、均一な顆粒状の結晶化生成物を得
た。
実施例4 押出ダイスを帯状に変える他は実施例2と同様にし
て、均一な顆粒状の結晶化生成物を得た。
て、均一な顆粒状の結晶化生成物を得た。
比較例 ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピベリジル)セ
バケートの溶融物を100〜105℃で、冷却ベルト温度20℃
のフレーカーへ供給し、不定形の個化物を得た。
バケートの溶融物を100〜105℃で、冷却ベルト温度20℃
のフレーカーへ供給し、不定形の個化物を得た。
得られた個化物の融点は55℃〜65℃であり、また、X
線回析分析の結果、22Å〜11Å及び8Å〜4.2Åの間に
ハロー(Halo)パターンがあり、典型的な非結晶生成物
であることが確認された。
線回析分析の結果、22Å〜11Å及び8Å〜4.2Åの間に
ハロー(Halo)パターンがあり、典型的な非結晶生成物
であることが確認された。
従来、多価カルボン酸のポリアルキルピペリジルエス
テル化合物は、多量の有機溶媒を用いて結晶化あるいは
再結晶することにより結晶性粉末として製造され、その
後顆粒化することによって顆粒状の製品とされていた
が、本願発明の方法により、環境上問題のある結晶化溶
媒を使用することなく、極めて簡便な操作により直接に
そして完全に結晶状態に変え、しかも粉塵のたたない作
業性の良好な顆粒品を得ることができる。
テル化合物は、多量の有機溶媒を用いて結晶化あるいは
再結晶することにより結晶性粉末として製造され、その
後顆粒化することによって顆粒状の製品とされていた
が、本願発明の方法により、環境上問題のある結晶化溶
媒を使用することなく、極めて簡便な操作により直接に
そして完全に結晶状態に変え、しかも粉塵のたたない作
業性の良好な顆粒品を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 豊 三重県員弁郡東員町山田(無番地) ア デカ・アーガス化学株式会社三重工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 211/46 CA(STN)
Claims (4)
- 【請求項1】融点50℃〜150℃の、多価カルボン酸のポ
リアルキルピペリジルエステル化合物の溶融物を、押出
機、混練機または密閉式ミキサー内で結晶を生長させる
ことを特徴とする、多価カルボン酸のポリアルキルピペ
リジルエステル化合物の無溶媒結晶化方法。 - 【請求項2】多価カルボン酸のポリアルキルピペリジル
エステル化合物が多価カルボン酸の2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジルエステルである特許請求の範囲第
(1)項記載の方法。 - 【請求項3】多価カルボン酸のポリアルキルピペリジル
エステル化合物がビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)セバケートである特許請求の範囲第(1)
項及び第(2)項記載の方法。 - 【請求項4】融点50℃〜150℃の、多価カルボン酸のポ
リアルキルピペリジルエステル化合物の溶融物を、押出
機、混練機または密閉式ミキサー内で結晶を生長させた
後、直接ダイス又はダイス付押出機を通してストランド
状あるいは帯状として押し出し、その後、砕断または粗
砕することを特徴とする、多価カルボン酸のポリアルキ
ルピペリジルエステル化合物の顆粒化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10687289A JP2841207B2 (ja) | 1989-04-26 | 1989-04-26 | 多価カルボン酸のポリアルキルピペリジルエステル化合物の無溶媒結晶化方法及び顆粒化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10687289A JP2841207B2 (ja) | 1989-04-26 | 1989-04-26 | 多価カルボン酸のポリアルキルピペリジルエステル化合物の無溶媒結晶化方法及び顆粒化方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02286657A JPH02286657A (ja) | 1990-11-26 |
JP2841207B2 true JP2841207B2 (ja) | 1998-12-24 |
Family
ID=14444629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10687289A Expired - Lifetime JP2841207B2 (ja) | 1989-04-26 | 1989-04-26 | 多価カルボン酸のポリアルキルピペリジルエステル化合物の無溶媒結晶化方法及び顆粒化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2841207B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19541242A1 (de) * | 1995-11-06 | 1997-05-07 | Hoechst Ag | Lagerstabile Kunststoffadditive |
-
1989
- 1989-04-26 JP JP10687289A patent/JP2841207B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02286657A (ja) | 1990-11-26 |
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