JP2839800B2 - 法面用ラス網 - Google Patents
法面用ラス網Info
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- JP2839800B2 JP2839800B2 JP4245442A JP24544292A JP2839800B2 JP 2839800 B2 JP2839800 B2 JP 2839800B2 JP 4245442 A JP4245442 A JP 4245442A JP 24544292 A JP24544292 A JP 24544292A JP 2839800 B2 JP2839800 B2 JP 2839800B2
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- Japan
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- slope
- lath net
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- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、予め複数の列線を組み
合わせて平面視で網目状に形成され、法面上に敷設して
法面吹付工事に使用される法面用ラス網に関するもので
ある。
合わせて平面視で網目状に形成され、法面上に敷設して
法面吹付工事に使用される法面用ラス網に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のラス網2を使った工法は図3に示
す様に従来のラス網2は平たい為地面Gに接する部分が
多く、コンクリートKを打設した時はコンクリートKの
地面G側に片寄る為十分な補強効果が出せない。この問
題を解決する為図4に示す様に地面Gと従来のラス網2
の間を離して保持するスペーサー3が使用されている。
しかし、このスペーサー3もラス網2に取り付けるのに
手間がいり、特に法面の斜面での取り付けは困難であ
り、危険でもある。また、スペーサー3によっては取り
付けた後、作業中に倒れたり外れるものもある。スペー
サー3を使用した部分は網を地面から離す事は出来る
が、スペーサー3とスペーサー3の間の網の弛みAが出
来るので網と地面の間隔を一定に保つ事は出来ない。従
ってコンクリートKのかぶり厚Bを一定にしても網の各
部で補強効果が違うので均一した強度は保てない。
す様に従来のラス網2は平たい為地面Gに接する部分が
多く、コンクリートKを打設した時はコンクリートKの
地面G側に片寄る為十分な補強効果が出せない。この問
題を解決する為図4に示す様に地面Gと従来のラス網2
の間を離して保持するスペーサー3が使用されている。
しかし、このスペーサー3もラス網2に取り付けるのに
手間がいり、特に法面の斜面での取り付けは困難であ
り、危険でもある。また、スペーサー3によっては取り
付けた後、作業中に倒れたり外れるものもある。スペー
サー3を使用した部分は網を地面から離す事は出来る
が、スペーサー3とスペーサー3の間の網の弛みAが出
来るので網と地面の間隔を一定に保つ事は出来ない。従
ってコンクリートKのかぶり厚Bを一定にしても網の各
部で補強効果が違うので均一した強度は保てない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ラス網を地面から離す
為のスペーサーを使用せずかつ、地面とラス網との間隔
を一定に保つ事が出来、かつ平面のみならず上下方向に
対する補強効果も増加させる法面用ラス網を提供する。
為のスペーサーを使用せずかつ、地面とラス網との間隔
を一定に保つ事が出来、かつ平面のみならず上下方向に
対する補強効果も増加させる法面用ラス網を提供する。
【0004】
【課題を解決する為の手段】列線の形状がコンクリート
法面のかぶり厚に対応すべく構成する事によってラス網
自身を地面から離す事が出来、どの位置も均等に地面か
ら離す事が出来る。
法面のかぶり厚に対応すべく構成する事によってラス網
自身を地面から離す事が出来、どの位置も均等に地面か
ら離す事が出来る。
【0005】
【実施例】本発明の実施例を説明する。本実施例に係る
法面用ラス網は、従来から良く知られているものと同じ
く予め複数の列線を組み合わせて平面視で網目状に形成
されたものであるが、図1a(ラス網列線の正面図),
図1b(ラス網列線の側面図)および図1c(ラス列線
の斜視図)に示すように、菱形もしくは矩形状の網目を
構成する上記列線4が、所定の軸方向側面形状(つま
り、螺旋の軸線方向から見た側面形状で、本実施例にお
いては略円形リング状)を有する螺旋状に形成されてい
る。すなわち、上記列線4は比較的細い所定直径の線材
を螺旋状に成形加工して得られたもので、このような列
線4を複数本用意し、これを組み合わせることにより、
菱形もしくは矩形状の網目を有するラス網が得られる。
上記各列線4の高さ(つまり、螺旋の軸線方向から見た
側面における高さで、本実施例においては円形リングの
直径)は、吹付工事における法面のかぶり厚に応じて設
定される。すなわち、この螺旋状の列線4を組み合わせ
てなるラス網は、図2に示すように、法面G上に敷設し
て法面吹付(例えばコンクリートKの吹付)工事に使用
されるが、高さが定まった列線4でなるラス網1を用い
ることにより、法面Gのかぶり厚Bを一定に保つことが
できる。このかぶり厚Bが厚く設定される場合には、こ
れに対応して列線4の高さも高く設定し、かぶり厚Bが
薄く設定される場合には、これに対応して列線4の高さ
は低く設定される。このため、図4に示すようなスペー
サ3を用いる必要が無く、スペーサ3とスペーサ3の間
の弛みAが無いため、より均一な強度のコンクリートK
の吹き付けができる。その上、スペーサの費用が削減で
き、その取付作業も不要であるので、工期の短縮も可能
である。また、法面用ラス網1を立体的に厚くするた
め、平面のみらず上下方向に対する補強効果が高まるの
で、従来の施工法に比べ、より高品質の法面コンクリー
ト吹付施工が可能になる。特に、緑化客土施工の場合に
は、列線4の立体化により降雨時の客土流出に対する抵
抗が高められるので、雨による客土流出を防止する効果
が大きくなる。螺旋状の列線4は、軸方向側面形状が、
図1bに示すような円形リング状のみならず、法面のか
ぶり厚に対応できる形状として、例えば、楕円リング
状、三角リング状(おむすび形リング状)、四角形等の
多角形リング状など、他の種々の側面形状のものを用い
ることができる。また、法面の吹き付けは、コンクリー
トに限定されるものではない。
法面用ラス網は、従来から良く知られているものと同じ
く予め複数の列線を組み合わせて平面視で網目状に形成
されたものであるが、図1a(ラス網列線の正面図),
図1b(ラス網列線の側面図)および図1c(ラス列線
の斜視図)に示すように、菱形もしくは矩形状の網目を
構成する上記列線4が、所定の軸方向側面形状(つま
り、螺旋の軸線方向から見た側面形状で、本実施例にお
いては略円形リング状)を有する螺旋状に形成されてい
る。すなわち、上記列線4は比較的細い所定直径の線材
を螺旋状に成形加工して得られたもので、このような列
線4を複数本用意し、これを組み合わせることにより、
菱形もしくは矩形状の網目を有するラス網が得られる。
上記各列線4の高さ(つまり、螺旋の軸線方向から見た
側面における高さで、本実施例においては円形リングの
直径)は、吹付工事における法面のかぶり厚に応じて設
定される。すなわち、この螺旋状の列線4を組み合わせ
てなるラス網は、図2に示すように、法面G上に敷設し
て法面吹付(例えばコンクリートKの吹付)工事に使用
されるが、高さが定まった列線4でなるラス網1を用い
ることにより、法面Gのかぶり厚Bを一定に保つことが
できる。このかぶり厚Bが厚く設定される場合には、こ
れに対応して列線4の高さも高く設定し、かぶり厚Bが
薄く設定される場合には、これに対応して列線4の高さ
は低く設定される。このため、図4に示すようなスペー
サ3を用いる必要が無く、スペーサ3とスペーサ3の間
の弛みAが無いため、より均一な強度のコンクリートK
の吹き付けができる。その上、スペーサの費用が削減で
き、その取付作業も不要であるので、工期の短縮も可能
である。また、法面用ラス網1を立体的に厚くするた
め、平面のみらず上下方向に対する補強効果が高まるの
で、従来の施工法に比べ、より高品質の法面コンクリー
ト吹付施工が可能になる。特に、緑化客土施工の場合に
は、列線4の立体化により降雨時の客土流出に対する抵
抗が高められるので、雨による客土流出を防止する効果
が大きくなる。螺旋状の列線4は、軸方向側面形状が、
図1bに示すような円形リング状のみならず、法面のか
ぶり厚に対応できる形状として、例えば、楕円リング
状、三角リング状(おむすび形リング状)、四角形等の
多角形リング状など、他の種々の側面形状のものを用い
ることができる。また、法面の吹き付けは、コンクリー
トに限定されるものではない。
【0006】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、ラス網の網目を構成する各列線は所定の軸方向側面
形状を有する螺旋状に形成され、各列線の高さは吹付工
事における法面のかぶり厚に応じて設定されるので、上
記列線を法面のかぶり厚に対応できるように構成するこ
とができ、法面から一定のかぶり厚を保持することがで
きる。従って、スペーサは不要となり、均一な法面吹付
けができる。この結果、スペーサ自体の費用を削減でき
るとともに、スペーサの取付作業も不要となるので工期
の短縮も可能になる。また、斜面でのスペーサ取付作業
の困難さと危険からも開放される。更に、ラス網が立体
的に厚くなるので、従来のように平面的な補強でなく、
上下方向に対する補強効果も高まり、均一でより高品質
な法面吹付け施工を行うことができるようになる。特
に、緑化客土施工の場合には、列線の立体化により降雨
時の客土流出に対する抵抗が高められるので、雨による
客土流出を防止する効果が大きくなる。
ば、ラス網の網目を構成する各列線は所定の軸方向側面
形状を有する螺旋状に形成され、各列線の高さは吹付工
事における法面のかぶり厚に応じて設定されるので、上
記列線を法面のかぶり厚に対応できるように構成するこ
とができ、法面から一定のかぶり厚を保持することがで
きる。従って、スペーサは不要となり、均一な法面吹付
けができる。この結果、スペーサ自体の費用を削減でき
るとともに、スペーサの取付作業も不要となるので工期
の短縮も可能になる。また、斜面でのスペーサ取付作業
の困難さと危険からも開放される。更に、ラス網が立体
的に厚くなるので、従来のように平面的な補強でなく、
上下方向に対する補強効果も高まり、均一でより高品質
な法面吹付け施工を行うことができるようになる。特
に、緑化客土施工の場合には、列線の立体化により降雨
時の客土流出に対する抵抗が高められるので、雨による
客土流出を防止する効果が大きくなる。
【図1a、b、c】本発明に使用するラス網列線の実施
例を示す正面図、側面図、斜視図。
例を示す正面図、側面図、斜視図。
【図2】本発明のラス網を使用した施工図。
【図3】従来のラス網の施工図。
【図4】従来のラス網にスペーサーを使用した施工図。
1−−−法面用ラス網 2−−−ラス網 3−−−スペーサー 4−−−列線 A−−−網の弛み B−−−かぶり厚 G−−−地面 K−−−コンクリート
Claims (1)
- 【請求項1】 予め複数の列線を組み合わせて平面視で
網目状に形成され、法面上に敷設して法面吹付工事に使
用される法面用ラス網であって、 上記各列線が所定の軸方向側面形状を有する螺旋状に形
成され、各列線の高さは吹付工事における法面のかぶり
厚に応じて設定されていることを特徴とする法面用ラス
網。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4245442A JP2839800B2 (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 法面用ラス網 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4245442A JP2839800B2 (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 法面用ラス網 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0649849A JPH0649849A (ja) | 1994-02-22 |
JP2839800B2 true JP2839800B2 (ja) | 1998-12-16 |
Family
ID=17133727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4245442A Expired - Fee Related JP2839800B2 (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 法面用ラス網 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2839800B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6514051B2 (ja) | 2015-06-15 | 2019-05-15 | 株式会社永木精機 | 操作レバーのロック構造 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05222730A (ja) * | 1992-02-12 | 1993-08-31 | Tadao Kishimoto | コイル状金網とその工法 |
-
1992
- 1992-07-29 JP JP4245442A patent/JP2839800B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0649849A (ja) | 1994-02-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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R250 | Receipt of annual fees |
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