JP2838864B2 - 板ガラスの支持具 - Google Patents

板ガラスの支持具

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JP2838864B2
JP2838864B2 JP6156595A JP15659594A JP2838864B2 JP 2838864 B2 JP2838864 B2 JP 2838864B2 JP 6156595 A JP6156595 A JP 6156595A JP 15659594 A JP15659594 A JP 15659594A JP 2838864 B2 JP2838864 B2 JP 2838864B2
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博行 小寺
芳信 宿里
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    • E06DOORS, WINDOWS, SHUTTERS, OR ROLLER BLINDS IN GENERAL; LADDERS
    • E06BFIXED OR MOVABLE CLOSURES FOR OPENINGS IN BUILDINGS, VEHICLES, FENCES OR LIKE ENCLOSURES IN GENERAL, e.g. DOORS, WINDOWS, BLINDS, GATES
    • E06B3/00Window sashes, door leaves, or like elements for closing wall or like openings; Layout of fixed or moving closures, e.g. windows in wall or like openings; Features of rigidly-mounted outer frames relating to the mounting of wing frames
    • E06B3/54Fixing of glass panes or like plates
    • E06B3/5436Fixing of glass panes or like plates involving holes or indentations in the pane
    • E06B3/5445Support arms engaging the holes or indentations

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、上下方向および/ま
たは左右方向に並べて配置された多数の板ガラスを支持
する板ガラスの支持具に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、各種の構造物においては、多数の
板ガラスを上下左右に並べて配置してなるいわゆる連段
窓が採用されるようになってきた。この連段窓は、各板
ガラスをそれぞれ支持具によって支持するようにしたも
のであり、方立および桟が用いられていない。したがっ
て、構造物の開放感、美観の向上等を図ることができ、
多くの構造物で採用されるようになってきた。
【0003】このような連段窓に配置された板ガラスを
支持するための支持具としては、従来、図18に示す支
持具Aが用いられている。この支持具Aは、軸部材iを
介して建物の躯体(図示せず)に支持された水平アーム
aを有している。この水平アームaは、4枚の板ガラス
1〜G4の間に形成される目地の交差部中央と対向する
ように配置されている。水平アームaの左右の各端部に
は、垂直アームb,bが内外方向(板ガラスGの面と直
交する方向)に延びる水平な軸線を中心として回動自在
に設けられている。垂直アームbの上下の両端部には、
支持部材cがナットjによって固定されている。この支
持部材cの先端部には球面部dが形成されており、この
球面部dには、先端部にフランジ部fを有する支持筒e
が回転自在に設けられている。支持筒eの後端部には、
ナットgが螺合されている。
【0004】上記構成の支持具Aによって多数の板ガラ
スGを支持させる場合には、各板ガラスGの上下左右の
隅部に挿通孔Gaを予め形成しておき、隣接する4枚の
板ガラスG1〜G4の各挿通孔Gaにガラスライナーリン
グhを介して支持筒eをそれぞれ挿通する。その後、支
持筒eにナットgを螺合させてこれを締め付け、ナット
gとフランジ部fとによって板ガラスGをガラスライナ
ーリングhおよびシール材iを介して挟持させる。これ
により、互いに隣接する4枚の板ガラスG1〜G4を互い
に連結する。同様にして、他の板ガラスについても4枚
ずつ連結する。そして、最上段の板ガラスGを吊り具
(図示せず)によってそれぞれ吊り下げる。すると、2
段目以降の板ガラスGが上記支持具Aによって順次吊り
下げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記支持具Aにおいて
は、躯体の上側と下側とが変位する層間変位が発生した
場合に各板ガラスGの自由な挙動を阻害するという問題
があった。すなわち、いま図19に示すように、躯体の
上側が下側に対して左方へ変位するような層間変位が発
生したものとする。このとき、板ガラスGが拘束されて
ないのであれば、各板ガラスGは、それぞれの左下隅部
を中心として右下隅部が上方へ向かうように回動変位す
る。
【0006】ここで、上記のような層間変位が発生した
場合には、図20に示すように、上下に隣接する2枚の
板ガラスG1,G2のうちの、上側の板ガラスG1の右下
隅部に形成された挿通孔Gaは、板ガラスG1の変位に
伴ってほぼ上方へ移動する。一方、下側の板ガラスG2
の右上隅部に形成された挿通孔Gaは、左斜め上方へ移
動する。この結果、層間変位発生後においては、挿通孔
Ga,Gaの中心間距離L2が層間変位発生前の中心間
距離L1と異なる大きさになる。しかるに、上記支持具
Aの垂直アームbは剛体であり、その長さが変化するこ
とがない。このため、各板ガラスGは、垂直アームbに
よって自由な挙動が阻害され、自由に回動変位すること
ができない。この結果、板ガラスGに多大の内部応力が
発生して板ガラスGが破壊されるおそれがあった。ま
た、各板ガラスGは、支持具Aによって拘束されるの
で、全板ガラスGが一体に形成されているかのように挙
動する。この結果、板ガラスGの変位量、特に上の場合
であれば最上下段および最左右側に配置された板ガラス
Gの変位量が大きくなる。このため、枠体Fと板ガラス
Gとの嵌合幅を大きくしなければならず、幅の広い枠体
Fが必要になるという問題があった。
【0007】さらに、上記支持具Aを用いる場合には、
各板ガラスGに挿通孔Gaを形成しなければならず、そ
の加工に多大の手間を要し、その分だけ施工費用が嵩む
という問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の問題
を解決するためになされたもので、請求項1に係る発明
は、建物等の躯体の開口部に上下に並んで配置された2
つの板ガラスを支持する板ガラスの支持具であって、上
記躯体に支持固定される支持具本体と、ほぼ水平に配置
され、ほぼ水平な状態から先端部が上方へ向かう所定の
範囲内を回動し得るように基端部が上記支持具本体に回
動可能に支持された支持アームと、この支持アームの先
端部に、ほぼ水平方向へ移動可能に、かつ回動可能に支
持された上クランプと、この上クランプの下側に配置さ
れ、上記支持アームの先端部に、ほぼ水平方向へ移動可
能に、かつ回動可能に支持された下クランプとを備え、
上記上クランプには、上側の板ガラスの一端側の下端面
が載置される載置部と、上側の板ガラスの一端側の下端
部を挟持する上挟持部とが形成され、上記下クランプに
は、下側の板ガラスの一端側の上端部を挟持する下挟持
部が形成されていることを特徴としている。また、請求
項2に係る発明は、建物等の躯体の開口部に上下左右に
並んで配置された4つの板ガラスを支持する板ガラスの
支持具であって、上記躯体に支持固定される支持具本体
と、互いに逆向きにかつほぼ水平に配置され、ほぼ水平
な支持位置から先端部が上方へ向かう所定の範囲内を回
動し得るようにそれぞれの基端部が上記支持具本体に回
動可能に支持された左右の支持アームと、各支持アーム
の先端部に、ほぼ水平方向へ移動可能に、かつ回動可能
に支持された上クランプと、この上クランプの下側に配
置され、上記左右の支持アームの先端部に、ほぼ水平方
向へ移動可能に、かつ回動可能に支持された下クランプ
とを備え、上記上クランプには、上下方向に並んだ2つ
の板ガラスのうちの上側の板ガラスの一端側の下端面が
載置される載置部と、一端側の下端部を挟持する上挟持
部とが設けられ、上記下クランプには、下側の板ガラス
の一端側の上端部を挟持する下挟持部が設けられている
ことを特徴としている。請求項2に係る発明において
は、上記左右の支持アームの回動中心を一致させるのが
望ましい。また、請求項2に係る発明においては、互い
に逆向きにかつほぼ上下方向に配置され、ほぼ上下方向
を向いた状態から先端部が左右方向へ所定範囲回動し得
るよう、それぞれの基端部が上記支持具本体に上記左右
の支持アームの回動中心を中心として左右方向へ所定範
囲回動可能に設けられた上下の支持アームを備えるもの
とし、上下の各支持アームの先端部には、左右のクラン
プを上下方向へ移動可能に、かつ回動可能にそれぞれ設
け、上支持アームの左右のクランプには、上側の2つの
板ガラスのうちの左側の板ガラスの右下側部と、右側の
板ガラスの左下側部とをそれぞれ挟持する左上挟持部と
右上挟持部とをそれぞれ設け、下支持アームの左右のク
ランプには、下側の2つの板ガラスのうちの左側の板ガ
ラスの右上側部と、右側の板ガラスの左上側部とをそれ
ぞれ挟持する左上挟持部と右上挟持とをそれぞれ設ける
のが望ましい。さらに、上記上下のクランプおよび左右
のクランプのうち、同一の板ガラスを支持するクランプ
どうしを、連結部によって互いに連結するのが望まし
い。
【0009】
【作用】請求項1に係る支持具により上下に隣接した2
つの板ガラスを支持させるには、上側の板ガラスの左右
両側の下端部を2つの支持具の上クランプによってそれ
ぞれ支持させるとともに挟持させる。この場合、上クラ
ンプに作用する板ガラスの荷重は、支持具本体により支
持アームを介して支持される。一方、下側の板ガラスに
ついては、その左右両側の上端部を2つの支持具の下ク
ランプによって挟持させる。建物の躯体の層間変位によ
り、各板ガラスが例えば左側の下端部を中心として右側
の下端部が上方へ移動するように回動しようとする場合
には、右側の下端部に配置された支持具の支持アームが
板ガラスの右側の下端部の上方への移動量に応じた分だ
け回動する。また、上クランプおよび下クランプは、板
ガラスの回動に応じて回動するとともに、板ガラスの回
動による水平方向への移動分に応じて同方向へ移動す
る。請求項2に係る支持具によって板ガラスを支持する
場合には、上下左右に隣接する4つの板ガラスの目地の
交差部に支持具本体が対向するように配置する。そし
て、左右の支持アームに設けられた上クランプによって
上側の2つの板ガラスの左右の下端部をそれぞれ支持さ
せるとともに、挟持させる。また、左右の支持アームに
設けられた下クランプによって下側の2つの板ガラスの
左右の上端部をそれぞれ挟持させる。層間変位が発生し
た場合の挙動は、請求項1に係る支持具と同様である。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例について図1〜図1
7および図21を参照して説明する。図1はこの発明に
係る支持具を採用した連段窓Wを示すものであり、連段
窓Wは次のように構成されている。すなわち、建物の躯
体Iの四角形をなす開口部Iaには、左右の縦枠Fa,
Fa(右縦枠Faについては図示を省略している。)お
よび上下の横枠Fb,Fcからなる枠体Fが開口部Ia
の内面に沿って固定されている。枠体Fの内側には、略
正方形をなす多数の板ガラスGが上下左右に並んで配置
されている。全板ガラスGのうちの枠体Fに隣接する板
ガラスGは、隣接する部分が枠体Fの内周に形成された
嵌合溝Fdに相対移動可能に嵌め込まれている。また、
最も下側に配置された板ガラスGは、その下端部が枠体
Fによって支持されている。残りの板ガラスGのうちの
左右の縦枠Faに隣接する板ガラスGは、この発明に係
る支持具1および支持具1′によって支持され、他の板
ガラスGは支持具1によって支持されている。
【0011】上下に隣接する支持具1は、上下に延びる
細長い棒鋼Sによって連結されており、最も上側に配置
された支持具1から上方に延びる棒鋼S、および最も下
側に配置された支持具1から下方に延びる棒鋼Sは、そ
れぞれ躯体Iに固定されている。つまり、各支持具1は
躯体Iに棒鋼Sを介して支持されている。また、左右に
隣接する支持具どうしも棒鋼Sによって連結され、最も
左側に配置された支持具1から左方向に延びる棒鋼S、
および最も右側に配置された支持具1から右方向に延び
る棒鋼Sも、それぞれ躯体Iに固定されている。さら
に、支持具1は、躯体Iに立設固定された支持柱Cに固
定されている。一方、支持具1′は、躯体Iに直接固定
されている。
【0012】次に、この発明に係る支持具1について図
2〜図17に基づいて説明すると、この支持具1は、図
2に示すように、支持具本体2、左右および上下の支持
アーム3A〜3D、および4個のクランプ部材4A〜4
Dとを主な構成要素としている。
【0013】支持具本体2は、図10および図13に示
すように、断面円形の短円柱状をなすものであり、その
内部には、その中心線を上下に横断する縦孔21と、左
右に横断する横ねじ孔22とが形成されている。図5お
よび図10に示すように、縦孔21には、連結棒51が
挿通されている。連結棒51の縦孔21から突出した上
下の各端部には、連結ナット52,52がそれぞれ螺合
されており、この連結ナット52をワッシャ53を介し
て締め付けることにより、連結棒51および連結アン5
2が支持具本体2に固定されている。なお、連結棒51
と連結ナット52とはビス54によっても固定されてい
る。また、連結ナット52には、上記棒鋼Sが螺合され
ている。棒鋼Sと連結ナット52とは、ビス55によっ
て固定されている。また、棒鋼Sにはそのねじ部を隠す
化粧筒56が螺合されており、化粧筒56はワッシャ5
7を介して連結ナット52に締付固定されている。な
お、前述したように、支持具本体2から上方へ延びる棒
鋼Sは、当該支持具本体2に対して上側に隣接する支持
具本体2または躯体Iに連結固定されており、支持具本
体2から下方に延びる棒鋼Sは、下側に隣接する支持具
本体2または躯体Iに連結固定されている。
【0014】図4および図10に示すように、上記横ね
じ孔22には、その両端開口部からねじ棒58,58の
一端部がそれぞれ螺合されている。各ねじ棒58の横ね
じ孔22から突出した端部には、連結ナット59が螺合
されている。そして、連結ナット59をワッシャ60を
介して締め付けることにより、ねじ棒58および連結ナ
ット59が支持具本体2に固定されている。なお、ねじ
棒58と連結ナット59とはビス61によっても互いに
固定されている。また、連結ナット59には、上記棒鋼
Sが螺合されている。連結ナット59と棒鋼Sとはビス
62によって固定されている。また、棒鋼Sにはそのね
じ部を隠す化粧筒63が螺合されており、化粧筒63は
ワッシャ64を介して連結ナット59に締付固定されて
いる。なお、前述したように、支持本体2から左右に延
びる棒鋼Sは、当該支持具本体2に対して左右に隣接す
る支持具本体2または躯体Iに連結固定されている。
【0015】支持具本体2の後端面中央部には、その中
心線上を延びる雄ねじ部23が形成されている。この雄
ねじ部23には、連結軸65の先端部が螺合固定されて
いる。連結軸65の後端部は室内側へ向かって延び、上
記支持柱Cに固定されている。これにより、支持具本体
2は室内外方向へ向かう力に対して移動することがない
よう、躯体Iに固定されている。また、支持具本体2の
先端面中央部にはねじ孔26が形成されている。このね
じ孔26には、支持軸66が螺合固定されている。この
支持軸66には、上記支持アーム3A〜3Dが所定範囲
回動可能に支持されている。
【0016】図11に示すように、右支持アーム3B
は、その基端部に形成されたに円板部31bと、この円
板部31bから右水平方向に延びるアーム部32bとを
有している。円板部31bは、支持具本体2の先端面に
滑りワッシャ67を介して回動可能に突き当てられてい
る。また、円板部31の中央部には、貫通孔33bが形
成されている。この貫通孔33bには上記支持軸66が
回転可能に挿通されており、これによって右支持アーム
3Bが支持具本体2に回転可能に支持されている。
【0017】右支持アーム3Bの回動範囲を所定の範囲
に規制するために、支持具本体2と右支持アーム3Bと
の間には、係止部が形成されている。係止部としてこの
実施例では、支持具本体2の先端面の上側と下側との周
縁部に係止凸部24,25が形成され、円板部31bの
右側の周縁部に突出部34bが形成されている。この突
出部34bは、上記係止突出部24,25間に配置され
ており、突出部34bの下端部が下側の係止凸部25に
突き当たると、右支持アーム3Bが水平な状態になり、
それ以上下方へ回動することができなくなっている。一
方、突出部34bの上端部が上側の係止凸部24に突き
当たることにより、右支持アーム3Bがそれ以上上方へ
回動することができなくなっている。
【0018】左支持アーム3Aは、右支持アーム3Bと
同様に、円板部31a、この円板部31aから左水平方
向に延びるアーム部32a、貫通孔33aおよび突出部
34aを有しており、右支持アーム3Bの円板部31b
に滑りワッシャ68を介して回動可能に突き当てられる
とともに、支持具本体2に支持軸66を介して回動自在
に支持されている。勿論、左支持アーム3Aの回動範囲
は、係止凸部24,25および突出部34aにより、水
平な状態から上方へ向かった所定の範囲に規制されてい
る。
【0019】上下の支持アーム3C,3Dも、円板部3
1c,31d、上下に延びるアーム部32c,32d、
貫通孔33c,33dおよび突出部34c,34dを有
している。そして、下支持アーム3Dの円板部31dは
滑りワッシャ69を介して円板部31aに回動可能に突
き当てられ、上支持アーム3Cの円板部31cは滑りワ
ッシャ70を介して円板部31dに回動可能に突き当て
られている。また、上下のアーム3C,3Dの円板部3
1c,31dは、支持軸66を介して支持具本体2に回
動自在に支持されている。ただし、上下の支持アーム3
C,3Dには、前者の上側の周縁部に係止部としての突
出部34cが形成され、後者の下側の周縁部に係止部と
しての突出部34dが形成されている。そして、突出部
34c,34dが互いに突き当たることにより、上下の
支持アーム3C,3Dの回動範囲が規制されている。な
お、支持軸66の頭部66aと上支持アーム3Cの円板
部31cとの間にはワッシャ71が配置されている。
【0020】図4、図5、図11および図12に示すよ
うに、上記左支持アーム3Aのアーム部32aの先端部
には、軸線を室内外方向に向けた挿通孔35aが形成さ
れている。この挿通孔35aには、軸部材72の基端部
が室外側から挿入され、ボルト73によってアーム部3
2aに固定されている。なお、軸部材72およびボルト
73は、ビス74によってもアーム部32aに固定され
ている。軸部材72の先端部は挿通孔35aから室外側
に突出しており、そこにはローラ75が回転自在に支持
されている。このローラ75は、軸部材72に形成され
た頭部72aによって抜け止めされている。なお、右支
持アーム3Bおよび上下の支持アーム3C,3Dにも、
同様にして軸部材72が固定されるとともに、この軸部
材72を介してローラ75が回転自在に支持されてい
る。
【0021】各支持アーム3A〜3Dの先端部には、上
記クランプ部材4A〜4Dが回動可能に、かつアーム部
32a,32b,32c,32dの長手方向へ移動可能
に支持されている。ここで、図14および図15に示す
ように、各クランプ部材4A〜4Dは互いに同一形状に
形成されている。そこで、各クランプ部材4A〜4Dの
構成についてはクランプ部材4Aを例にとって説明する
こととし、他のクランプ部材4C〜4Dについては他の
クランプとの関連構成だけを説明することとする。
【0022】クランプ4Aは、略1/4円弧状をなす基
部41を有している。この基部41の一端部には、左ク
ランプ3Aと平行に延びる腕部42aが形成され、他端
部には上クランプ3Cと平行に延びる腕部42bが形成
されている。腕部42a,42bの先端部には、略半円
状をなす押え部43a,43bがそれぞれ形成されてい
る。一方の押え部43aの腕部42a側の端部には、室
外側に向かって突出する支持突出部44aが形成され、
他方の押え部43bの腕部42bと逆側端部とには、室
外側に向かって突出する支持突出部44bが形成されて
いる。
【0023】図14に示すように、上記構成を有する4
つのクランプ部材4A〜4Dは、それら全体が略十字形
を構成するよう、それぞれの基部41が1つの円周上に
位置するように配置され、しかも一のクランプ部材4と
これに隣接する他のクランプ部材4、例えばクランプ部
材4Aとクランプ部材4Bとは、前者の押え部43a
(43b)と後者の押え部44b(43a)とが所定の
間隔をもって対向するように配置されている。
【0024】ここで、クランプ部材4Aの押え部43a
とクランプ部材4Cの押え部43bとがそれぞれ上クラ
ンプになっており、クランプ部材4Bの押え部43bと
クランプ部材4Dの押え部43aとがそれぞれ下クラン
プになっている。また、クランプ部材4Aの押え部43
bとクランプ部材4Bの押え部43aとがそれぞれ左ク
ランプになっており、クランプ部材4Cの押え部43a
とクランプ部材4Dの押え部43bとがそれぞれ右クラ
ンプになっている。さらに、各クランプ部材4の基部4
1および腕部42,42によって連結部が構成されてい
る。
【0025】各クランプ4の押え部43a,43bに
は、他のクランプ部材4の押え部43b,43aと対向
する面に、腕部42a,42bと同方向に延びる長溝4
5a,45bがそれぞれ形成されている。そして、対向
する押え部43a,43bに形成された2つの長溝45
a,45bに上記ローラ75が回転自在に嵌め込まれて
おり、これによって押え部43a,43bが支持アーム
3のアーム部32の先端部に回動自在に、かつアーム部
32の長手方向(左右方向または上下方向)へ移動可能
に支持され、ひいては各クランプ部材4が支持アーム3
に回転自在にかつアーム部32の長手方向へ移動自在に
支持されている。これから明らかなように、各クランプ
4A〜4Dは、周方向に隣接する2つのローラ75,7
5によってそれぞれ支持されている。なお、クランプ部
材4は、ローラ75によって室外側への移動が阻止さ
れ、アーム部32の挿通孔33の周囲に形成された環状
突出部36に突き当たることによって室内側への移動が
阻止されている。
【0026】2つのクランプ部材4,4の互いに対向す
る押え部43a,43bの室外側の面には、ゴム等の柔
軟性を有する材質からなる面板76が突き当てられてい
る。この面板76は、2つの押え部43a,43bによ
って形成される円とほぼ同一外径の円板状をなすもの
で、その室外側の面には2つの突出部76a,76aが
形成されている。また、面板76には、その室内側の面
から突出部76aの先端面まで貫通する挿通孔76bが
形成されている。この挿通孔76bは、上記支持突出部
44a,44bとほぼ同一の断面形状を有しており、支
持突出部44a,44bがそれぞれ貫通して嵌め込まれ
ている。支持突出部44a,44bが挿通孔76b,7
6bにそれぞれ嵌め込まれることにより、周方向に隣接
する2つのクランプ部材4,4が面板76を介して互い
に連結されている。ただし、面板76が柔軟性を有する
材質によって構成されているので、連結された2つのク
ランプ部材4,4は、互いに変位可能である。
【0027】上記突出部44Aの挿通孔76bから突出
した先端部には、押え金77が固定されている。この押
え金77は、押え部43aより若干小径の半円状をなす
もので、その平面状をなす外周面には嵌合部77aが形
成されるとともに、嵌合部77aの室内側の端部には爪
部77b(図4参照)が形成されている。そして、嵌合
部77aに突出部44aを嵌め込むことによって突出部
44aに支持されている。しかも、爪部77bを突出部
44aに形成された係合溝46に嵌め込むとともに、係
合部77aを貫通して突出部44aの先端に形成された
ねじ孔47に螺合されたビス78を締め付けることによ
り、突出部44Aに固定されている。なお、突出部44
bの先端部にも同様にして押え金77が支持固定されて
いる。この場合、2つの押え金77,77は、それぞれ
の平面状をなす外周面を互いに対向させるようにして配
置されている。
【0028】支持突出部43aに固定された押え金77
の面板76との対向面には、当接板79が室内外方向へ
移動可能に設けられており、ビス80によってその位置
が規制されている。当接板79は、金属板部79aと、
この金属板部79aの室内側の面に固着されたゴム等の
弾性を有するシール部79bとからなるものであり、金
属板部79aにビス80が突き当たるようになってい
る。また、当接板79と面板76との対向面間には、板
ガラスGが挿入される隙間が形成されている。この隙間
は当接板79を移動させることにより、板ガラスGの厚
さより広くも狭くも調節可能である。なお、突出部44
bに固定された押え金77の面板76との対向面にも、
同様にして当接板79が設けられている。
【0029】上記2つの当接板79,79の外周には、
ゴム等の弾性材からなるシールリング81が嵌合されて
おり、シールリング81は2つの突出部44a,44b
も囲っている。また、押え金77,77の外周には、樹
脂からなる化粧リング82が嵌合されている。この化粧
リング82は、シールリング81の外側をも覆ってお
り、化粧リング81とシールリング81との間には、シ
ール材83が充填されている。さらに、押え金77,7
7には、その前面部を覆う化粧蓋84がビス85によっ
て固定されている。
【0030】また、図12に示すように、各クランプ4
A〜4Dの前面には、シール板86が配置されている。
このシール板86は、比較的硬質のゴム等からなる支持
板部86aと、この支持板部86aの室外側の面に固着
されたスポンジゴム等の比較的軟質の材料からなるシー
ル部材86bとを備えており、支持板部86aの室内側
の面には係合部86cが形成されている。そして、この
係合部86cを基部41および腕部42,42にわたっ
て形成された係合溝48に係合させるとともに、支持板
部88aを連結部41および腕部42,42に接着等の
手段によって固着することにより、シール板86が各ク
ランプ4A〜4Dにそれぞれ固定されている。固定され
た状態においては、シール部材85bの室外側の面が面
板76の前面と同一平面上に位置するようになってい
る。
【0031】次に上記構成の板ガラス支持具1の作用を
説明する。図1および図2に示すように、板ガラスの支
持具1は、互いに隣接する4枚の板ガラスG1,G2間の
目地M1と板ガラスG3,G4間の目地M2との交差部のほ
ぼ中央を支持具本体2の軸線が通過し、かつ左右の支持
アーム3A,3Bが目地M1と平行に並ぶとともに、上
下の支持アーム3C,3Dが目地M2と平行に並ぶよう
に配置する。そして、支持具1を棒鋼S、並びに支持軸
65および支持柱Cを介して躯体Iに固定する。
【0032】次に、4つの板ガラスG1〜G4を支持具1
によって支持させる場合には、左上側の板ガラスG1
右下端部をクランプ部材4Aの押え部43aに設けられ
た面板76と当接板79との間に挿入する。そして、板
ガラスG1の右下端面を支持突出部43aに面板76の
突出部76aを介して載置する。これにより、板ガラス
1をクランプ部材4Aおよび支持アーム3Aを介して
支持具本体2に支持させる。その後、当接板79を室内
側へ移動させて、板ガラスG1に押圧接触させる。これ
より、板ガラスG1の右下端部を押え部43aと押え金
77とにより面板76および当接板79を介して挟持さ
せる。
【0033】また、板ガラスG1の右下側部を、その側
面がクランプ部材4Aの支持突出部44bに突出部76
aを介して突き当たるまで、押え部44bに設けられた
面板76と当接板79との間に挿入する。そして、当接
板79を板ガラスG1に押し付けることにより、板ガラ
スG1の右下側部をクランプ部材4Aの押え部43bと
押え兼ね77とにより、面板76および当接板79を介
して挟持させる。
【0034】これから明らかなように、この実施例の支
持具1においては、クランプ部材4Aの支持突出部43
aおよび面板76の突出部76aによって載置部が構成
され、押え部43b、押え金77、面板76および当接
板79によって上挟持部が構成されている。また、押え
部43b、押え金77、面板76および当接板79によ
って左上挟持部が構成されている。
【0035】同様に、右上の板ガラスG3をクランプ部
材4Cによって支持させるとともに、挟持させる。クラ
ンプ部材4Cにおいては、支持突出部44bおよび突出
部76aによって載置部が構成され、押え部43b、押
え金77、面板76および当接板79によって上挟持部
が構成され、押え部43a、押え金77、面板76およ
び当接板79によって右上挟持部が構成されている。ま
た、左下の板ガラスG2の右上端部および左上側部をク
ランプ部材4Bによって挟持させる。この場合には、押
え部43b、押え金77、面板76および当接板79に
よって下挟持部が構成され、押え部43a、押え金7
7、面板76および当接板79によって左下挟持部が構
成される。さらに、右下の板ガラスG4の左上端部およ
び左上側部をクランプ部材G4によって挟持させる。こ
の場合には、押え部43a、押え金77、面板76およ
び当接板79によって下挟持部が構成され、押え部43
b、押え金77、面板76および当接板79によって右
下挟持部が構成される。
【0036】そして、上記のようにして4枚の板ガラス
1〜G4を支持する支持具1を、他の4枚の板ガラスG
1〜G4の中央部についてもそれぞれ配置することによ
り、各板ガラスGをそれぞれ4つの支持具1で支持させ
る。勿論、支持具1は、棒鋼S(上下に延びる棒鋼S)
によって支持され、左右方向に延びる棒鋼Sによって同
方向への移動が阻止されている。また、各板ガラスGに
作用する室内外方向への風圧は支持具1を介して支持柱
Cに支持される。なお、板ガラスGの支持後において
は、左右または上下に隣接する2つの板ガラスG,G間
に空間(目地)が形成されるが、この空間には板ガラス
Gの支持組み立て後にシール材87を充填して密封する
(図4および図5参照)。
【0037】上記の支持状態において、いま図19に示
す層間変位(躯体Iの上側が下側に対して左方へ移動す
る変位)が発生したものとする。すると、図13に示す
ように、支持具1の支持具本体2は、層間変位に伴って
左方へ移動する。一方、各板ガラスGはその右下端部が
上方へ向かうよう、その左下端部を中心として反時計方
向へ回動するが、左方へはほとんど移動することがな
い。したがって、各板ガラスGは支持具本体2に対して
相対的に右方へ移動する。ここで、支持具1の各クラン
プ部材4は板ガラスGを挟持している関係上、挟持した
板ガラスGとほぼ一体に挙動する。つまり、各クランプ
部材4は支持具本体2に対して相対移動する。しかる
に、この支持具1においては、各クランプ部材4が左右
の支持アーム3A,3Cに対しては左右方向へ相対移動
可能であり、上下の支持アーム3B,3Dが支持具本体
2に対して回動可能であるから、各クランプ部材4は支
持具本体2に対して移動可能である。したがって、各板
ガラスGも支持具本体2に対してほぼ自由に移動するこ
とができ、支持具1によって相対移動を阻害されること
がない。
【0038】また、各板ガラスG回動する結果、上下に
隣接する2つの板ガラスG1,G2;G3,G4は左右方向
へ相対移動し、左右に隣接する2つの板ガラスG1
3;G2,G4は上下方向へ相対移動する。このとき、
各クランプ部材4A〜4Dもそれぞれが挟持する板ガラ
スG1〜G4とほぼ一体に挙動する結果、互いに相対移動
する。しかるに、各クランプ部材4A〜4Bは、相対移
動可能であるから、板ガラスG1〜G4はほぼ自由に挙動
することができる。
【0039】このように、各板ガラスGは、支持具1に
よって動きを拘束されることがなく、ほぼ自由に変位す
ることができる。したがって、各板ガラスGに無理な力
が作用することがなく、破壊されるような事故を未然に
防止することができる。また、各板ガラスGは、互いに
独立して変位可能であり、一体に挙動することがない。
したがって、枠体Fと板ガラスGとの嵌合幅を狭くする
ことができる。よって、枠体Fとして幅の狭いものを用
いることができ、その分だけ枠体Fを安価に製造するこ
とができるとともに、建物の美観を向上させることがで
きる。
【0040】また、支持具1は、板ガラスGの下端面を
支持するものであるから、板ガラスGには支持孔を形成
する必要がない。したがって、その分だけ施工費用を低
減することができる。
【0041】なお、この実施例においては、最下段の板
ガラスGの下端部を横枠Fcによって支持および挟持さ
せ、最上段の板ガラスGの上端部を横枠Fbによって挟
持させ、左右の板ガラスGの左または右側部を縦枠Fa
によって挟持させているが、上記支持具1を適宜変更す
ることにより、それらの板ガラスGをこの発明に係る支
持具によって支持または挟持させることが可能である。
【0042】例えば、最下段の板ガラスGの下端部を支
持および挟持する場合には、上記支持具1の下支持アー
ム3D、クランプ部材4B,4Dおよびこれに付随する
構成を省略したものを用いればよい。また、最上段の板
ガラスGの上端部を挟持する場合には、上支持アーム3
C、クランプ部材4A,4Cを省略したものを用いれば
よい。さらに、左右の板ガラスGに対して支持具1を用
いる場合には、前者に対しては左支持アーム3A、クラ
ンプ部材4A,4Bおよびこれに付随する構成を省略
し、後者に対しては右支持アーム3B、クランプ部材4
C,4Dおよびこれに付随する構成を省略すればよい。
なお、このようにする場合には、それに応じて面板76
として半円状のものを用いる。
【0043】また、左右いずれかの縦枠Faに隣接する
上下2つの板ガラスG,Gについては、支持具1′によ
って支持させることができる。この支持具1′は、請求
項1に係るものであり、上記支持具1が4つの板ガラス
Gを支持していたのに対し、上下に隣接する2つの板ガ
ラスGを支持する。したがって、支持具1より簡単な構
造になっている。
【0044】以下、右側の縦枠Faに隣接する上下2つ
の板ガラスG,Gを支持する支持具1′について、支持
具1との相違点を挙げながら図21を参照して説明す
る。支持具1′は、上記左支持アーム3Aに相当する支
持アーム3Eだけを有している。勿論、この支持アーム
3Eは左支持アーム3Aと同様に所定範囲回動可能であ
る。支持アーム3Eには、上記クランプ部材4Aのうち
の押え部43aを腕部42から切り離して半円状にした
上クランプ4Eと、クランプ部材4Bのうちの押え部4
3bを腕部42から切り離して半円状にした下クランプ
4Fとが、ローラ75を介してそれぞれ回動可能に、か
つ支持アームの長手方向へ移動可能に設けられている。
そして、各クランプ4E,4Fには、上記支持具1の面
板76、押え金77、当接板79、シールリング81、
装飾リング82および装飾蓋84とが同様にして設けら
れている。
【0045】この支持具1′においては、上クランプ4
Eが上側の板ガラスGの右下端面を支持するとともに、
同下端部を挟持する。また、下クランプが下側の板ガラ
スの右上端部を挟持する。なお、左側の縦枠Faに隣接
する上下2つの板ガラスG,Gを支持させる場合には、
支持具1′の支持アーム3Eに代えて上記支持具1の支
持アーム3Bに相当する支持アームを用いればよい。そ
の他の構成は支持具1′と同様にする。
【0046】また、上記の支持具1においては、支持具
本体2に4つの支持アーム3A〜3Dを設けているが、
上下の支持アーム3C,3Dについては必ずしも設ける
必要がない。換言すれば、支持具1′に支持アーム3E
と逆方向に延びるもう一つの支持アームを設け、一方の
支持アーム3Eによって上下に隣接する2組の板ガラス
のうちの一方の組の板ガラスを支持させ、他方の支持ア
ームによって他方の組の板ガラスを支持させるようにし
てもよい。ただし、このようにすると、板ガラスGに対
する挟持箇所が減るため、風圧等に対する板ガラスの支
持強度が低下する。したがって、上記の支持具1のよう
に上下の支持アーム3C,3Dを設けることが望まし
い。
【0047】さらに、上記の実施例においては、各支持
アーム3A〜3Dの回動中心を一致させているが、各支
持アーム3A〜3Dの回動中心を一致させなくともよ
い。ただし、回動中心を一致させない場合には、各支持
アーム3A〜3Dをそれぞれ支持するために4つの支持
軸が必要である。これに対し、上記の支持具1のよう
に、各支持アーム3A〜3Dの回動中心を一致させた場
合には、各支持アーム3A〜3Dを1つの支持軸66で
支持することができる。したがって、部品点数が減らし
て製造費を軽減することができるとともに、構造を簡単
にすることができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の板ガラ
スの支持具によれば、層間変位が発生した場合に板ガラ
スをほぼ自由に変位させることができ、したがって板ガ
ラスに過大の内部応力が発生するのを防止することがで
きる。よって、板ガラスが層間変位によって破壊される
のを防止することができる。また、各板ガラスGがそれ
ぞれ自由に挙動することができるので、枠体と板ガラス
との嵌合幅を小さくすることができる。したがって、幅
の狭い枠体を用いることができ、これによって枠体を安
価に製造することができるとともに、連段窓の美観を向
上させることができる。さらに、各板ガラスに挿通孔を
形成する必要がないので、その分だけ加工の手間を省く
ことができ、施工費用を低減することができる。また、
上下左右の支持アームの回動中心を一致させた場合に
は、それらを1つの支持軸で支持することができるの
で、構造を簡単にすることができ、これによって支持具
全体を小型化することができ、さらに製造費を安価にす
ることができる。さらに、左右の支持アームのみなら
ず、上下の支持アームを設け、上下の支持アームにそれ
ぞれ左右の挟持部を設けた場合には、板ガラスの風圧に
対する支持強度を向上させることができる。さらにま
た、同一の板ガラスを支持するクランプどうしを連結部
によって連結した場合には、部品点数を減らすことがで
き、その分だけ組み立てを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る支持具が用いられた連段窓を示
すもので、図1(A)はその一部を省略して示す室外側
から見た正面図、図1(B)はその縦断面図、図1
(C)はその一部省略平断面図である。
【図2】この発明に係る支持具の一実施例を示す斜視図
である。
【図3】同実施例の側面図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】図4のB−B断面図である。
【図6】図4のC−C断面図である
【図7】図6のD−D断面図である。
【図8】図6のE−E断面図である。
【図9】図6のF−F断面図である。
【図10】同実施例の一部を示す分解斜視図である。
【図11】同実施例の一部を示す分解斜視図である。
【図12】同実施例の一部を示す分解斜視図である。
【図13】同実施例の支持具本体を示す図であって、図
13(A)はその側面図、図13(B)はその平面図、
図13(C)はその正面図である。
【図14】同実施例の4つのクランプ部材を組み立てた
状態で示す正面図である。
【図15】クランプ部材を示す図であって、図15
(A)は室外側から見た図、図15(B),(C)はそ
れぞれ図15(A)のX矢視、Y矢視図である。
【図16】層間変位発生前における支持具本体の中心と
クランプと板ガラスとの関係を示す室外側からから見た
概略図である。
【図17】層間変位発生後における支持具本体の中心と
クランプと板ガラスとの関係を示す室外側から見た概略
図である。
【図18】従来の板ガラスの支持具の一例を示す図であ
って、図18(A)はその斜視図、図18(B)は図1
8(A)のB−B断面図である。
【図19】層間変位発生前後における板ガラスと枠体と
の関係を示す図である。
【図20】層間変位発生前後における上下の板ガラスの
各挿通孔の関係を示す図である。
【図21】請求項1に係る発明の一実施例の要部の分解
斜視図である。
【符号の説明】
1 板ガラスの支持具 1′ 板ガラスの支持具 2 支持具本体 3A 左支持アーム(支持アーム) 3B 右支持アーム(支持アーム) 3C 上支持アーム 3D 下支持アーム 3E 支持アーム 4A クランプ部材 4B クランプ部材 4C クランプ部材 4D クランプ部材 4E クランプ 4F クランプ 43a 押え部(クランプ) 43b 押え部(クランプ) 44a 支持突出部(載置部) 44b 支持突出部(載置部) 76 面板 77 押え金 79 当接板

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物等の躯体の開口部に上下に並んで配
    置された2つの板ガラスを支持する板ガラスの支持具で
    あって、上記躯体に支持固定される支持具本体と、ほぼ
    水平に配置され、ほぼ水平な状態から先端部が上方へ向
    かう所定の範囲内を回動し得るように基端部が上記支持
    具本体に回動可能に支持された支持アームと、この支持
    アームの先端部に、ほぼ水平方向へ移動可能に、かつ回
    動可能に支持された上クランプと、この上クランプの下
    側に配置され、上記支持アームの先端部に、ほぼ水平方
    向へ移動可能に、かつ回動可能に支持された下クランプ
    とを備え、上記上クランプには、上側の板ガラスの一端
    側の下端面が載置される載置部と、上側の板ガラスの一
    端側の下端部を挟持する上挟持部とが形成され、上記下
    クランプには、下側の板ガラスの一端側の上端部を挟持
    する下挟持部が形成されていることを特徴とする板ガラ
    スの支持具。
  2. 【請求項2】 建物等の躯体の開口部に上下左右に並ん
    で配置された4つの板ガラスを支持する板ガラスの支持
    具であって、上記躯体に支持固定される支持具本体と、
    互いに逆向きにかつほぼ水平に配置され、ほぼ水平な支
    持位置から先端部が上方へ向かう所定の範囲内を回動し
    得るようにそれぞれの基端部が上記支持具本体に回動可
    能に支持された左右の支持アームと、各支持アームの先
    端部に、ほぼ水平方向へ移動可能に、かつ回動可能に支
    持された上クランプと、この上クランプの下側に配置さ
    れ、上記左右の支持アームの先端部に、ほぼ水平方向へ
    移動可能に、かつ回動可能に支持された下クランプとを
    備え、上記上クランプには、上下方向に並んだ2つの板
    ガラスのうちの上側の板ガラスの一端側の下端面が載置
    される載置部と、一端側の下端部を挟持する上挟持部と
    が設けられ、上記下クランプには、下側の板ガラスの一
    端側の上端部を挟持する下挟持部が設けられていること
    を特徴とする板ガラスの支持具。
  3. 【請求項3】 上記左右の支持アームの回動中心を一致
    させたことを特徴とする請求項2に記載の板ガラスの支
    持具。
  4. 【請求項4】 互いに逆向きにかつほぼ上下方向に配置
    され、ほぼ上下方向を向いた状態から先端部が左右方向
    へ所定範囲回動し得るよう、それぞれの基端部が上記支
    持具本体に上記左右の支持アームの回動中心を中心とし
    て左右方向へ所定範囲回動可能に設けられた上下の支持
    アームを備え、上下の各支持アームの先端部には、左右
    のクランプが上下方向へ移動可能に、かつ回動可能にそ
    れぞれ設けられ、上支持アームの左右のクランプには、
    上側の2つの板ガラスのうちの左側の板ガラスの右下側
    部と、右側の板ガラスの左下側部とをそれぞれ挟持する
    左上挟持部と右上挟持部とがそれぞれ設けられ、下支持
    アームの左右のクランプには、下側の2つの板ガラスの
    うちの左側の板ガラスの右上側部と、右側の板ガラスの
    左上側部とをそれぞれ挟持する左上挟持部と右上挟持と
    がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項2ま
    たは3に記載の板ガラスの支持具。
  5. 【請求項5】 上記上下のクランプおよび左右のクラン
    プのうち、同一の板ガラスを支持するクランプどうし
    を、連結部によって互いに連結したことを特徴とする請
    求項4に記載の板ガラスの支持具。
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