JP2006249720A - 簡易ハウスの骨組み用連結金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 クランパの角度調整の自由度を増し、もって、連結部のパイプの連結を容易にできるようにするとともに、連結部の構造を単純化し、外装材の取付が容易にできるようにし、外観品質も向上させるようにする。
【解決手段】 1本の一方向パイプP(A)と一方向パイプの軸線に直交する1つの平面上に軸線を有して配設される少なくとも2本以上の他方向パイプP(B)とが交差する連結部に用いられ、一方向パイプをクランプする1つの主クランパ1Aと、他方向パイプをクランプする複数の従クランパ1Bと、各クランパ1A,1Bが固定されるプレート20とを備え、主クランパ1Aをそのクランプ部2の固定片3においてプレート20に一体に固定し、プレート20に、各従クランパ1Bがクランプする他方向パイプP(B)の軸線方向を可変に従クランパ1Bの被取付部が着脱可能に取付けられる従クランパ取付部30を備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ビニールハウスやプレハブ等の簡易ハウスであってパイプが連結されて組み立てられる簡易ハウスの骨組みのために用いられる簡易ハウスの骨組み用連結金具に係り、特に、3本以上のパイプが交差する連結部に用いられる簡易ハウスの骨組み用連結金具に関する。
一般に、ビニールハウスやプレハブ等の簡易ハウスにおいては、例えば、図11に示すように、鋼等の金属製のパイプPを連結して、骨組みTを構築し、それから、この骨組みTに樹脂シートを被覆しあるいはベニヤ板などを付設して構築することを行なう。
連結部Jとしては、例えば、屋根の頂部(尾根)を構成する一方向パイプP(A1)と、屋根の妻を構成し屋根の傾斜に沿う一対の他方向パイプP(B1,B2)と、屋根の妻を構成する横梁のパイプP(B4)に立設される縦梁の他方向パイプP(B3)が交差する屋根の頂部端部J(a1)がある。
また、連結部Jの他の例としては、例えば、屋根の裾縁を構成する一方向パイプP(A2)と、屋根の妻を構成し屋根の傾斜に沿う一本の他方向パイプP(B1またはB2)と、屋根の妻を構成する横梁の他方向パイプP(B4)と、土台(地面)から立ち上がって柱を構成する他方向パイプP(B5)が交差する屋根の裾縁端部J(a2)がある。
更に、連結部Jのまた他の例としては、例えば、屋根の裾縁を構成する一方向パイプP(A2)と、土台(地面)から立ち上がって柱を構成する他方向パイプP(B6)が直角に交差する屋根の裾縁中間部J(b1)がある。
更にまた、連結部Jの別の例としては、例えば、屋根の裾縁を構成する一方向パイプP(A2)と、柱の他方向パイプP(B7)から延びて一方向パイプP(A2)に架設される補強材を構成する他方向パイプP(B8)が鋭角(あるいは鈍角)に交差する屋根の裾縁中間部J(b2)などがある。
そして、従来において、このような簡易ハウスの骨組みTの連結部Jにおいては、例えば、パイプPを針金などの線条材で結束したり、あるいは、建設工事などに使用される足場のためのパイプPを連結するクランパ等を用いる。
足場用クランパとしては、例えば、特開2002−295417号公報(特許文献1)に記載されているような直交する2本のパイプを連結する2連のクランパが知られている。
また、特開2001−262824号公報(特許文献2)に記載されているような3連のクランパも知られている。これは、図12に示すように、1本の一方向パイプP(A)と、この1本の一方向パイプP(A)の軸線方向に直交する軸線を有して配設される2本の他方向パイプP(B)とが交差する連結部に用いられ、各パイプPをクランプする3つのクランパ100,101,103と、各クランパ100,101,103が固定されるプレート104とを備えている。そして、一方向パイプP(A)をクランプするクランパ100と他方向パイプP(B)をクランプする一方のクランパ101とはプレート104に固定であり、他方向パイプP(B)をクランプする他方のクランパ103はプレート104に可動であり角度調整が可能になっている。
特開2002−295417号公報 特開2001−262824号公報
ところで、上記従来の2連のクランパにおいては、直交する2本のパイプ用なので、上記の裾縁中間部J(b1)においては使用できるが、上記の裾縁中間部J(b2)のようにパイプPの軸線の角度が90度より小さい(あるいは大きい)場合には、これを用いることができないという問題があった。また、3以上のパイプPが交差するところでは、これを複数個用い、場合によっては針金も併用するが、パイプPが重なり合って連結部が複雑になってしまい、その後の外装材の取付がやりにくくまた外観品質も損ねてしまうという問題がある。
また、図11に示す3連のクランパにおいては、他方向パイプP(B)をクランプする他方のクランパ103はプレート104に可動であり角度調整が可能になっているが、他方向パイプP(B)をクランプする一方のクランパ101はプレート104に固定なので、角度調整の自由度が小さく、簡易ハウスの骨組みの連結部のように、パイプ同士の角度関係が複雑なものにおいては、対応しにくいという問題があった。また、4以上のパイプPが交差するところでは、これを複数個用い、場合によっては針金も併用するが、パイプPが重なり合って連結部が複雑になってしまい、その後の外装材の取付がやりにくくまた外観品質も損ねてしまうという問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、クランパの角度調整の自由度を増し、もって、連結部のパイプの連結を容易にできるようにするとともに、連結部の構造を単純化し、外装材の取付が容易にできるようにし、外観品質も向上させるようにした簡易ハウスの骨組み用連結金具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の簡易ハウスの骨組み用連結金具は、パイプが連結されて組み立てられる簡易ハウスの骨組みの連結部であって1本の一方向パイプと該一方向パイプの軸線に直交する1つの平面上に軸線を有して配設される少なくとも2本以上の他方向パイプとが交差する連結部に用いられ、各パイプを固定片及び該固定片に回動可能に設けられる可動片を有したクランプ部で挾持してクランプする複数のクランパと、該各クランパが固定され上記一方向パイプの軸線に直交する面を有したプレートとを備えた簡易ハウスの骨組み用連結金具において、
上記クランパとして、上記一方向パイプをクランプする1つの主クランパと、上記他方向パイプをクランプする複数の従クランパとを備え、
上記主クランパをそのクランプ部の固定片において上記プレートに一体に固定し、
上記各従クランパに、該従クランパのクランプ部の固定片に設けられ上記プレートに取付けられる被取付部を設け、
上記プレートを、上記各従クランパがクランプする他方向パイプの軸線方向を可変に該従クランパの被取付部が着脱可能に取付けられる従クランパ取付部を備えて構成している。
これにより、パイプの連結を行なうときは、予め主クランパが一体に固定されたプレートにおいて、他方向パイプに対応して、従クランパの被取付部を、プレートの従クランパ取付部に取付ける。この際、他方向パイプの傾斜に合わせて、従クランパ取付部の角度位置を選択して、従クランパをプレートに固定する。この場合、他方向パイプの傾斜に合わせて従クランパの固定位置を変えるだけで角度調整できるので、作業が極めて容易に行なわれる。また、各従クランパの固定位置を各々変えることができるので、クランパの角度調整の自由度が増し、この点でも、作業が極めて容易に行なわれる。
そして、この連結金具を、連結部位に位置させ、各クランパに対応するパイプを挿入してクランプする。この場合、パイプをクランパにクランプするだけで各パイプの連結を行なうことができるので、作業が極めて簡単に行なわれる。
このようにして、連結金具にパイプを取付けた状態では、他方向パイプが、一方向パイプの軸線に直交する1つの平面上に軸線を有して配設されるので、従来のようにパイプが重なり合って連結部が複雑になってしまう事態を防止することができ、そのため、連結部の構造が単純化され、その後の外装材の取付が容易にできるようになり、また、外観品質が大幅に向上させられる。
また、一度、連結金具を用いて組み立てたパイプの構造体に、更にパイプを組み込むときには、本発明の連結金具を用いてパイプを接合できる。この場合、各クランパは、主クランパにおいては予めクランプ部の固定片がプレートに固定され、従クランパにおいてはクランプ部の固定片が被取付部を介してプレートに固定されるので、可動片が自由に回動でき、そのため、一度組み立てたパイプの構造体にも可動片を回動させて容易に取り付けることができ、それだけ汎用性が増す。特に、パイプを組み立てて構築される簡易ハウスにおいて、後から、部屋の間仕切りを行うためにパイプを連結するときは、極めて便利になる。
そして、必要に応じ、上記従クランパ取付部として、第1及び第2従クランパ取付部を備え、該第1及び第2従クランパ取付部を、上記主クランパがクランプする一方向パイプの軸線に直交する1つの中心軸に対して左右対称に設けた構成としている。第1及び第2従クランパ取付部が左右対称に設けられているので、屋根の妻を構成し屋根の傾斜に沿う一対のパイプを連結する場合などに、左右のバランスをとって角度調整でき、より一層、作業が容易に行なわれる。また、連結部の構造が単純化され、その後の外装材の取付が容易にできるようになり、また、外観品質が大幅に向上させられる。
この場合、必要に応じ、上記第1及び第2従クランパ取付部を、該第1及び第2従クランパ取付部に取付けられる従クランパがクランプする他方向パイプの軸線方向が上記一方向パイプの軸線を中心とした所定角度範囲で可変になるように形成した構成としている。従クランパを一方向パイプの軸線を中心として角度調整できるので、屋根の妻を構成し屋根の傾斜に沿う一対のパイプを連結する場合などに、角度調整が容易になり、より一層、作業が容易に行なわれるとともに、一方向パイプに対する他方向パイプの角度関係を正規の状態に保持することができる。
また、必要に応じ、上記従クランパ取付部として、第3従クランパ取付部を備え、該第3従クランパ取付部を、上記主クランパがクランプする一方向パイプの軸線に直交する1つの中心軸上に設けた構成としている。4本以上のパイプの連結を行なうことができるようになり、汎用性を大幅に向上させることができる。
この場合、必要に応じ、上記第3従クランパ取付部を、該第3従クランパ取付部に取付けられる従クランパがクランプする他方向パイプの軸線方向が当該第3従クランパ取付部の中心点を中心とした所定角度範囲で可変になるように形成した構成としている。一方向パイプの軸線を中心としない角度調整ができるので、4本以上の種々の部位のパイプの連結を行なうことができるようになり、より一層汎用性を向上させることができる。
また、必要に応じ、上記クランパのクランプ部を、上記プレート側に固定され内側にパイプの外周が当接可能な略半円弧状の当接部を有した固定片と、該固定片の一端に当該クランパがクランプするパイプの軸線と平行な軸線を回動軸とするヒンジを介して一端が回動可能に設けられるとともにパイプの外周が当接可能な略半円弧状の当接部を有し上記固定片と共働して該パイプを挾持する可動片と、上記固定片の他端に基端部が回動可能に設けられたクランプボルトと、上記可動片の他端に突出形成され上記クランプボルトの先端部側が係脱可能なU字状の係合部と、上記クランプボルトに螺合し締め付けにより上記係合部に当接して該クランプボルトの係合部に対する係合をロックするロックナットとを備えて構成している。パイプを固定片と可動片の間に挿入しロックナットを締め付けるだけでパイプをクランプできるので、クランプを容易に行なうことができる。
更に、必要に応じ、上記従クランパの被取付部を、上記従クランプ部の固定片から突設された固定ボルトと、該固定ボルトに螺合され該固定ボルトを上記プレートに固定するための固定ナットと、上記クランプ部から突設された位置決めピンとを備えて構成し、上記プレートの各取付部を、上記プレートに設けられ上記固定ボルトが挿入可能なボルト挿入孔及び位置決めピンが挿入可能なピン挿入孔を備えて構成しいる。固定ボルトと位置決めピンとを、従クランパ取付部のボルト挿入孔及びピン挿入孔に挿入し、固定ナットを固定ボルトに締め付けて、従クランパをプレートに固定するので、従クランパを位置決めピンで位置決めして固定することができ、確実に位置決め固定することができる。
そしてまた、必要に応じ、上記従クランパ取付部として、第1及び第2従クランパ取付部を備え、該第1及び第2従クランパ取付部を、上記主クランパがクランプする一方向パイプの軸線に直交する1つの中心軸に対して左右対称に設け、
上記第1及び第2従クランパ取付部を、該第1及び第2従クランパ取付部に取付けられる従クランパがクランプする他方向パイプの軸線方向が上記一方向パイプの軸線を中心とした所定角度範囲で可変になるように形成し、
上記従クランパ取付部として、第3従クランパ取付部を備え、該第3従クランパ取付部を、上記主クランパがクランプする一方向パイプの軸線に直交する1つの中心軸上に設け、
上記第3従クランパ取付部を、該第3従クランパ取付部に取付けられる従クランパがクランプする他方向パイプの軸線方向が当該第3従クランパ取付部の中心点を中心とした所定角度範囲で可変になるように形成し、
上記クランパのクランプ部を、上記プレート側に固定され内側にパイプの外周が当接可能な略半円弧状の当接部を有した固定片と、該固定片の一端に当該クランパがクランプするパイプの軸線と平行な軸線を回動軸とするヒンジを介して一端が回動可能に設けられるとともにパイプの外周が当接可能な略半円弧状の当接部を有し上記固定片と共働して該パイプを挾持する可動片と、上記固定片の他端に基端部が回動可能に設けられたクランプボルトと、上記可動片の他端に突出形成され上記クランプボルトの先端部側が係脱可能なU字状の係合部と、上記クランプボルトに螺合し締め付けにより上記係合部に当接して該クランプボルトの係合部に対する係合をロックするロックナットとを備えて構成し、
上記従クランパの被取付部を、上記従クランパの固定片から突設され該クランパ部でクランプされた他方向パイプの軸線と直交する方向の軸線を有する固定ボルトと、該固定ボルトに螺合され該固定ボルトを上記プレートに固定するための固定ナットと、上記固定片から突設され該クランパ部でクランプされた他方向パイプの軸線と直交する方向の軸線を有する位置決めピンとを備えて構成し、
上記第1及び第2従クランパ取付部を、上記プレートに設けられ上記固定ボルトが挿入可能なボルト挿入孔及び位置決めピンが挿入可能なピン挿入孔の組を備えて構成し、該第1及び第2従クランパ取付部において、上記ボルト挿入孔及びピン挿入孔の組を、上記一方向パイプの軸線を中心とした所定角度範囲に、所定角度関係で複数組設け、
上記第3従クランパ取付部を、上記プレートに設けられ上記固定ボルトが挿入可能なボルト挿入孔及び位置決めピンが挿入可能なピン挿入孔を備えて構成し、該第3従クランパ取付部において、上記ピン挿入孔を、上記ボルト挿入孔を中心とした所定角度範囲に、所定角度関係で複数設けた構成としている。
ボルト挿入孔とピン挿入孔の位置関係により、種々の角度範囲に対応することができるようになり、より一層汎用性を向上させることができる。
また、必要に応じ、上記位置決めピンを、上記従クランパの固定片に形成したエンボスで構成している。エンボスを位置決めピンとするので、プレス成形などで容易に形成できるとともに、別途位置決めピンを設ける場合に比較して、部品点数が削減されることから、製造コストを低減できる。
更に、上記固定ボルトを、上記従クランパの固定片に回転不能に係合させて固定した構成としている。固定ボルトを従クランパの固定片に係合するので、固定ボルトの取り付けが容易で確実になり、溶接で固定する場合に比較して、大幅に製造コストを削減できる。
本発明の簡易ハウスの骨組み用連結金具によれば、他方向パイプの傾斜に合わせて従クランパの固定位置を変えるだけで角度調整できるので、作業が極めて容易に行なわれ、作業性を向上させることができる。また、各従クランパの固定位置を各々変えることができるので、クランパの角度調整の自由度が増し、この点でも、作業が容易に行なわれ、作業性を向上させることができる。また、パイプをクランパにクランプするだけで各パイプの連結を行なうことができるので、より一層作業効率を向上させることができる。
更に、連結金具にパイプを取付けた状態では、他方向パイプが、一方向パイプの軸線に直交する1つの平面上に軸線を有して配設されるので、従来のようにパイプが重なり合って連結部が複雑になってしまう事態を防止することができ、そのため、連結部の構造が単純化され、その後の外装材の取付が容易にできるようになり、また、外観品質を大幅に向上させることができる。
また、一度、連結金具を用いて組み立てたパイプの構造体に、更にパイプを組み込むときには、本発明の連結金具を用いてパイプを接合できる。この場合、各クランパは、主クランパにおいては予めクランプ部の固定片がプレートに固定され、従クランパにおいてはクランプ部の固定片が被取付部を介してプレートに固定されるので、可動片が自由に回動でき、そのため、一度組み立てたパイプの構造体にも可動片を回動させて容易に取り付けることができ、それだけ汎用性が増す。特に、パイプを組み立てて構築される簡易ハウスにおいて、後から、部屋の間仕切りを行うためにパイプを連結するときは、極めて便利になる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る簡易ハウスの骨組み用連結金具について詳細に説明する。尚、上記と同様のものには同一の符号を付して説明する。
図1乃至図4に示す本発明の実施の形態に係る連結金具Sが適用される簡易ハウスは、上述もしたように、図11に示すように、鋼等の金属製のパイプPを連結して、骨組みTを構築し、それから、この骨組みTに樹脂シートを被覆しあるいはベニヤ板などを付設して構築される。
簡易ハウスの骨組みTの連結部Jとしては、例えば、1本の一方向パイプP(A)とこの一方向パイプP(A)の軸線に直交する1つの平面上に軸線を有して配設される少なくとも2本以上(図の例では最大3本)の他方向パイプP(B)とが交差する第一種連結部J(a)と、例えば、1本の一方向パイプP(A)とこの一方向パイプP(A)の軸線に交差するとともにこの一方向パイプP(A)の軸線を含む1つの平面上に軸線を有して配設される1本の他方向パイプP(B)とが交差する第二種連結部J(b)とがある。
第一種連結部J(a)としては、例えば、屋根の頂部(尾根)を構成する一方向パイプP(A1)と、屋根の妻を構成し屋根の傾斜に沿う一対の他方向パイプP(B1,B2)と、屋根の妻を構成する横梁のパイプP(B4)に立設される縦梁の他方向パイプP(B3)が交差する屋根の頂部端部J(a1)がある。
また、第一種連結部J(a)の他の例としては、例えば、屋根の裾縁を構成する一方向パイプP(A2)と、屋根の妻を構成し屋根の傾斜に沿う一本の他方向パイプP(B1またはB2)と、屋根の妻を構成する横梁の他方向パイプP(B4)と、土台(地面)から立ち上がって柱を構成する他方向パイプP(B5)が交差する屋根の裾縁端部J(a2)がある。
更に、第二種連結部J(b)の例としては、例えば、屋根の裾縁を構成する一方向パイプP(A2)と、土台(地面)から立ち上がって柱を構成する他方向パイプP(B6)が直角に交差する屋根の裾縁中間部J(b1)がある。
更にまた、第二種連結部J(b)の別の例としては、例えば、屋根の裾縁を構成する一方向パイプP(A2)と、柱の他方向パイプP(B7)から延びて一方向パイプP(A2)に架設される補強材を構成する他方向パイプP(B8)が鋭角(あるいは鈍角)に交差する屋根の裾縁中間部J(b2)などがある。
本発明の実施の形態に係る連結金具Sは、上記の第一種連結部J(a)に適用されるものである。尚、第二種連結部J(b)には、後述する別の連結金具Saが用いられる。
実施の形態に係る連結金具Sは、図1乃至図4に示すように、1本の一方向パイプP(A)と一方向パイプP(A)の軸線Xに直交する1つの平面Z(図4(b))上に軸線を有して配設される少なくとも2本以上(実施の形態では3本)の他方向パイプP(B)とが交差する連結部J(a)に用いられ、各パイプPをクランプする複数のクランパ1(1A,1B)と、各クランパ1が固定され一方向パイプP(A)の軸線に直交する面を有したプレート20とを備えて構成されている。
クランパ1として、一方向パイプP(A)をクランプする1つの主クランパ1Aと、他方向パイプP(B)をクランプする複数の従クランパ1Bとが備えられている。
各クランパ1は、パイプPをクランプするクランプ部2を有している。クランパ1のクランプ部2は、プレート20側に固定され内側にパイプPの外周が当接可能な略半円弧状の当接部3aを有した固定片3と、固定片3の一端に当該クランパ1がクランプするパイプPの軸線と平行な軸線を回動軸とするヒンジ4を介して一端が回動可能に設けられるとともにパイプPの外周が当接可能な略半円弧状の当接部5aを有し固定片3と共働してパイプPを挾持する可動片5と、固定片3の他端に基端部が回動可能に設けられたクランプボルト6と、可動片5の他端に突出形成されクランプボルト6の先端部側が係脱可能なU字状の係合部7と、クランプボルト6に螺合し締め付けにより係合部7に当接してクランプボルト6の係合部7に対する係合をロックするロックナット8と備えて構成されている。
主クランパ1Aは、図2に示すように、そのクランプ部2の固定片3においてプレート20の後述のV字状の固定凹部22に溶接10Aにより一体に固定されている。
従クランパ1Bには、そのクランプ部2の固定片3に設けられプレート20に取付けられる被取付部10Bが設けられている。従クランパ1Bの被取付部10Bは、図3に示すように、クランプ部2の固定片3から突設されクランプ部2でクランプされた他方向パイプP(B)の軸線と直交する方向の軸線を有する固定ボルト13と、固定ボルト13に螺合され固定ボルト13をプレート20に固定するための固定ナット14と、固定片3から突設されクランプ部2でクランプされた他方向パイプP(B)の軸線と直交する方向の軸線を有する位置決めピン15とを供えて構成されている。
固定ボルト13は、従クランパ1Bの固定片3に回転不能に係合させて固定される。具体的には、固定ボルト13は、ボルト頭13a及び雄ネジが形成された軸部13bを備えて構成され、軸部13bのボルト頭13a側の基端部13cが断面多角形状(実施の形態では四角形状)に形成されている。一方、従クランパ1Bの固定片3には、固定ボルト13の多角形状の軸部13bの基端部13cが嵌合する多角形状(実施の形態では固定ボルト13の基端部13cと同形の四角形状)の穴16が形成されている。これにより、固定ボルト13は、固定ボルト13の多角形状の軸部13bの基端部13cを従クランパ1Bの固定片3に形成した多角形状の穴16に嵌合させて、この従クランパ1Bの固定片3に固定されている。固定ボルト13の取り付けが容易で確実になり、溶接で固定する場合に比較して、大幅に製造コストを削減できる。
位置決めピン15は、従クランパ1Bの固定片3に形成したエンボスで構成されている。エンボスを位置決めピン15とするので、プレス成形などで容易に形成できるとともに、別途位置決めピンを設ける場合に比較して、部品点数が削減されることから、製造コストを低減できる。
また、プレート20は、図4に示すように、矩形の下側を三角形状に突出させてなる謂わば野球のホームベースのような形状の五角形状に形成され、上辺の中央に、主クランパ1Aのクランプ部2の固定片3が入り込んで溶接10A(図2,図8及び図9も参照)されるV字状の固定凹部22が形成されている。そして、主クランパ1Aのクランプ部2の固定片3は、この固定凹部22において溶接10Aにより一体に固定されている。即ち、主クランパ1Aは、一方向パイプP(A1)に対応してプレートに取付けられている。
更に、プレート20は、従クランパ1Bがクランプする他方向パイプP(B)の軸線方向を可変に従クランパ1Bの被取付部10Bが着脱可能に取付けられる従クランパ取付部30を備えて構成されている。
詳しくは、従クランパ取付部30として、図4に示すように、第1及び第2従クランパ取付部30A,30Bを備え、第1及び第2従クランパ取付部30A,30Bは、主クランパ1Aがクランプする一方向パイプP(A)の軸線Xに直交する1つの中心軸Qに対して左右対称に設けられている。
第1及び第2従クランパ取付部30A,30Bにおいては、第1及び第2従クランパ取付部30A,30Bに取付けられる従クランパ1Bがクランプする他方向パイプP(B)の軸線方向が一方向パイプP(A)の軸線Xを中心とした所定角度範囲で可変になるように、従クランパ1Bの被取付部10Bが着脱可能になるように構成されている。
第1及び第2従クランパ取付部30A,30Bは、プレート20に設けられ固定ボルト13が挿入可能なボルト挿入孔23及び位置決めピン15が挿入可能なピン挿入孔24の組を備えて構成されている。そして、この第1及び第2従クランパ取付部30A,30Bにおいて、ボルト挿入孔23及びピン挿入孔24の組は、一方向パイプP(A)の軸線Xを中心とした所定角度範囲に、所定角度関係で複数組設けられている。
実施の形態では、ボルト挿入孔23及びピン挿入孔24の組は、数種の屋根の勾配にあわせて、左右に夫々5組ずつ互いに対称に設けられている。
また、従クランパ取付部30として、図4に示すように、第3従クランパ取付部30Cが備えられている。この第3従クランパ取付部30Cは、主クランパ1Aがクランプする一方向パイプP(A)の軸線Xに直交する1つの中心軸Q上に設けられている。第3従クランパ取付部30Cにおいては、第3従クランパ取付部30Cに取付けられる従クランパ1Bがクランプする他方向パイプP(B)の軸線方向がこの第3従クランパ取付部30Cの中心点Yを中心とした所定角度範囲で可変になるように、従クランパ1Bの被取付部10Bが着脱可能になるように構成されている。
詳しくは、第3従クランパ取付部30Cは、プレート20に設けられ固定ボルト13が挿入可能なボルト挿入孔23及び位置決めピン15が挿入可能なピン挿入孔24を備えて構成されている。そして、第3従クランパ取付部30Cにおいては、ピン挿入孔24が、ボルト挿入孔23を中心とした所定角度範囲に、所定角度関係で複数(実施の形態では3つ)対称に設けられている。
次に、図5に示すように、第二種連結部J(b)に用いられる別の連結金具Saについて説明する。
この連結金具Saは、1本の一方向パイプP(A)と一方向パイプP(A)の軸線を含む1つの平面上に軸線を有して配設される1本の他方向パイプP(B)とが交差する連結部Jに用いられ、各パイプPをクランプする上記の従クランパと同じ2つのクランパ1Cと、各クランパ1Cが固定され一方向パイプP(A)の軸線及び他方向パイプP(B)の軸線を含む面に平行な面を有したプレート40とを備えて構成されている。
プレート40は、矩形状に形成され、各クランパ1Cに対応して、上記第3従クランパ取付部30Cと同様の取付部41,42が形成され、各クランパ1は、角度調整が可能になっている。
次にまた、図6に示すように、第一種連結部J(a)に用いられるものであるが、上記実施の形態とはタイプの異なる他の連結金具Sbについて説明する。尚、この部位には上記実施の形態に係る連結金具Sを用いることもできる。
この連結金具Sbは、図7及び図11に示すように、土台側コーナ部J(a3)に使用されるもので、互いに直角に交差する一方向パイプP(A3),他方向パイプP(B5)及び他方向パイプP(B9)を連結するものである。
この連結金具Sbは、各パイプPをクランプする上記の従クランパと同じ3つのクランパ1Dと、各クランパ1Dが固定されるプレート50とを備えて構成されている。プレート50は、垂直板51とこの垂直板51の下端に該垂直板51の面に対して角度θが45度(内角が135度)の面になるようにかつ互いに直角な関係になるように連設された一対の側板52とから構成されている。垂直板51及び一対の側板52には、それぞれ、各クランパ1Dの取付け方向が180度調整可能な取付部54が形成されている。
従って、この実施の形態に係る連結金具Sを用いて、パイプの連結を行なうときは、以下のようにして行なう。
図7及び図11に示すように、先ず、例えば、第一種連結部J(a)としての屋根の頂部端部J(a1)の連結について説明する。屋根の頂部端部J(a1)では、屋根の頂部(尾根)を構成する一方向パイプP(A1)と、屋根の妻を構成し屋根の傾斜に沿う一対の他方向パイプP(B1,B2)と、屋根の妻を構成する横梁のパイプP(B4)に立設される縦梁の他方向パイプP(B3)が交差する。
図1及び図8に示すように、一方向パイプP(A1)に対応して主クランパ1Aが一体に固定されたプレート20において、屋根の傾斜に沿う一対の他方向パイプP(B1,B2)に対応して、従クランパ1Bの被取付部10Bを、第1及び第2従クランパ取付部30A,30Bに取付ける。この際、他方向パイプP(B1,B2)の傾斜に合わせて、第1及び第2従クランパ取付部30A,30Bのボルト挿入孔23及びピン挿入孔24を選択し、この選択したボルト挿入孔23及びピン挿入孔24に、従クランパ1Bの固定ボルト13と位置決めピン15とを挿入し、固定ナット14を固定ボルト13に締め付けて、従クランパ1Bをプレート20に固定する。この場合、他方向パイプP(B1,B2)の傾斜に合わせて従クランパ1Bの固定位置を変えるだけで角度調整できるので、作業が極めて容易に行なわれる。また、一対の各従クランパ1Bの固定位置を変えることができるので、クランパ1の角度調整の自由度が増し、この点でも、作業が容易に行なわれる。また、第1及び第2従クランパ取付部30A,30Bは、左右対称に設けられているので、屋根の妻を構成し屋根の傾斜に沿う一対のパイプPに対してバランスをとって角度調整でき、より一層、作業が容易に行なわれる。更に、従クランパ1Bを一方向パイプP(A)の軸線Xを中心として角度調整できるので、この点でも角度調整が容易になり、より一層、作業が容易に行なわれる。更にまた、従クランパ1Bは、位置決めピン15で位置決めされるので、確実に位置決め固定される。
更に、縦梁の他方向パイプP(B3)に対応して、従クランパ1Bの被取付部10Bを、第3従クランパ取付部30Cに取付ける。この際、固定ボルト13と位置決めピン15とを、第3従クランパ取付部30Cのボルト挿入孔23及びピン挿入孔24に挿入し、固定ナット14を固定ボルト13に締め付けて、従クランパ1Bをプレート20に固定する。この場合、従クランパ1Bは、位置決めピン15で位置決めされるので、確実に位置決め固定される。
そして、この主クランパ1A及び従クランパ1Bを備えた連結金具Sを、屋根の頂部端部J(a1)に位置させ、各クランパ1に対応するパイプPを挿入して、クランプボルト6を係合部7に係合させ、ロックナット8を締め付けて固定する。この場合、パイプPをクランパ1に挿入してロックナット8を締め付けるだけで、各パイプPの連結を行なうことができるので、作業が極めて簡単に行なわれる。
次に、図7及び図11に示すように、例えば、第一種連結部J(a)としての屋根の裾縁端部J(a2)の連結について説明する。屋根の裾縁端部J(a2)では、屋根の裾縁を構成する一方向パイプP(A2)と、屋根の妻を構成し屋根の傾斜に沿う一本の他方向パイプP(B1またはB2)と、屋根の妻を構成する横梁の他方向パイプP(B4)と、土台(地面)から立ち上がって柱を構成する他方向パイプP(B5)が交差する。
図9に示すように、一方向パイプP(A1)に対応して主クランパ1Aが一体に固定されたプレート20において、屋根の傾斜に沿う他方向パイプP(B1)に対応して、従クランパ1Bの被取付部10Bを、第2従クランパ取付部30Bに取付ける。この際、他方向パイプP(B1)の傾斜に合わせて、第2従クランパ取付部30Bのボルト挿入孔23及びピン挿入孔24を選択し、この選択したボルト挿入孔23及びピン挿入孔24に、従クランパ1Bの固定ボルト13と位置決めピン15とを挿入し、固定ナット14を固定ボルト13に締め付けて、従クランパ1Bをプレート20に固定する。この場合、他方向パイプP(B1)の傾斜に合わせて従クランパ1Bの固定位置を変えるだけで角度調整できるので、作業が極めて容易に行なわれる。
更に、柱を構成する他方向パイプP(B5)に対応して、従クランパ1Bの被取付部10Bを、第1従クランパ取付部30Aに取付ける。この際、他方向パイプP(B5)の角度に合わせて、第1従クランパ取付部30Aのボルト挿入孔23及びピン挿入孔24を選択し、この選択したボルト挿入孔23及びピン挿入孔24に、従クランパ1Bの固定ボルト13と位置決めピン15とを挿入し、固定ナット14を固定ボルト13に締め付けて、従クランパ1Bをプレート20に固定する。この場合、他方向パイプP(B5)の角度に合わせて従クランパ1Bの固定位置を変えるだけで角度調整できるので、作業が極めて容易に行なわれる。
更にまた、屋根の妻を構成する横梁の他方向パイプP(B4)に対応して、従クランパ1Bの被取付部10Bを、第3従クランパ取付部30Cに取付ける。この際、固定ボルト13と位置決めピン15とを、第3従クランパ取付部30Cのボルト挿入孔23及びピン挿入孔24に挿入し、固定ナット14を固定ボルト13に締め付けて、従クランパ1Bをプレート20に固定する。この場合、他方向パイプP(B)の角度に合わせて従クランパ1Bの固定位置を変えるだけで角度調整できるので、作業が極めて容易に行なわれる。また、従クランパ1Bは、位置決めピン15で位置決めされるので、確実に位置決め固定される。
このように、各従クランパ1Bの固定位置を変えることができるので、クランパ1の角度調整の自由度が増し、この点でも、作業が極めて容易に行なわれる。
そして、この主クランパ1A及び従クランパ1Bを取付けた連結金具Sを、屋根の裾縁端部J(a2)に位置させ、各クランパ1に対応するパイプPを挿入して、クランプボルト6を係合部7に係合させ、ロックナット8を締め付けて固定する。この場合、パイプPをクランパ1に挿入してロックナット8を締め付けるだけで、各パイプPの連結を行なうことができるので、作業が極めて簡単に行なわれる。
このようにして、連結金具Sにパイプを取付けた状態では、他方向パイプP(B)が、一方向パイプP(A)の軸線Xに直交する1つの平面Z上に軸線を有して配設されるので、従来のようにパイプが重なり合って連結部Jが複雑になってしまう事態を防止することができ、そのため、連結部Jの構造が単純化され、その後の外装材の取付が容易にできるようになり、外観品質が大幅に向上させられる。
次に、図7及び図11に示すように、例えば、第二種連結部J(b)として屋根の裾縁中間部J(b1)の連結について説明する。屋根の裾縁中間部J(b1)は、屋根の裾縁を構成する一方向パイプP(A2)と、土台(地面)から立ち上がって柱を構成する他方向パイプP(B6)が直角に交差する。
図5に示すように、別の連結金具Saを用い、一方向パイプP(A2)及び他方向パイプP(B6)に対応して、クランパ1Cの被取付部を、クランパ取付部41,42に取付ける。この際、上記と同様に、固定ボルト13と位置決めピン15とを、クランパ取付部41,42のボルト挿入孔23及びピン挿入孔24に挿入し、固定ナット14を固定ボルト13に締め付けて、クランパ1Cをプレート40に固定する。この場合も、パイプPの角度に合わせてクランパ1Cの固定位置を変えるだけで角度調整できるので、作業が極めて容易に行なわれる。
この別の連結金具Saにおいても、他方向パイプP(B)が一方向パイプP(A)の軸線を含む1つの平面上に軸線を有して配設されるので、従来のようにパイプが重なり合って連結部Jが複雑になってしまう事態を防止することができ、そのため、連結部Jの構造が単純化され、その後の外装材の取付が容易にできるようになり、外観品質が大幅に向上させられる。
次にまた、図7及び図11に示すように、土台側コーナ部J(a3)の連結について説明する。土台側コーナ部J(a3)は、互いに直角に交差する一方向パイプP(A3),他方向パイプP(B5)及び他方向パイプP(B9)が交差する。
図6に示すように、他の連結金具Sbを用い、互いに直角に交差する一方向パイプP(A3),他方向パイプP(B5)及び他方向パイプP(B9)に対応して、クランパ1Dの被取付部を、クランパ取付部54に取付ける。この際、上記と同様に、固定ボルト13と位置決めピン15とを、クランパ取付部54のボルト挿入孔23及びピン挿入孔24に挿入し、固定ナット14を固定ボルト13に締め付けて、クランパ1Dをプレート50に固定する。この連結金具Sbにおいても、従来のようにパイプが重なり合って連結部Jが複雑になってしまう事態を防止することができ、そのため、連結部Jの構造が単純化され、その後の外装材の取付が容易にできるようになり、外観品質が大幅に向上させられる。
また、図11に示すように、一度連結金具を用いて組み立てたパイプの構造体において、例えば、後から、部屋の間仕切り(図11中M)を設けたい場合がある。この際も、上記と同様に、連結金具Sを用いてにパイプPを連結する。この場合、各クランパは、主クランパ1Aにおいては予めクランプ部2の固定片3が溶接10Aによりプレート20に固定されており、従クランパ1Bにおいてはクランプ部2の固定片3が被取付部10Bを介してプレート20に固定されるので、可動片5が自由に回動でき、そのため、一度組み立てたパイプの構造体にも可動片5を回動させて容易に取り付けることができる。このようにパイプを組み立てて構築される簡易ハウスにおいて、後から、部屋の間仕切りを行うためにパイプを連結するときは、極めて便利になる。
図10には、従クランパ1Bの別の例を示している。これは、上記の従クランパ1Bと略同様に構成されるが、上記とは従クランパ1Bの被取付部10Bにおいて、従クランパ1Bの固定片3に回転不能に係合させて固定される固定ボルト13の構成及び固定の構造が異なっている。即ち、図10に示すように、固定ボルト13は、六角形状のボルト頭13a及び雄ネジが形成された軸部13bを備えて構成されている一方、従クランパ1Bの固定片3には、固定ボルト13の軸部13bが挿通される穴16が形成されている。この穴16は、固定ボルト13が穴16に挿通された際に、そのボルト頭13aの六角形状の側面が固定片3の外縁に立設した立設壁60に当接させられて係合し、回転不能になる位置に設けられている。固定ボルト13を、穴16に挿通するだけで、ボルト頭13aが立設壁60に当接して回り止めされて固定されるので、固定ボルト13の取り付けが容易で確実になり、溶接で固定する場合に比較して、大幅に製造コストを削減できる。
尚、この場合、位置決めピン15は穴16に対して所定間隔離れた位置に設けられており、また、プレート20としては、そのボルト挿入孔23及びピン挿入孔24をこの固定ボルト13及び位置決めピン15に対応させて形成したものが用意される。
尚、上記説明において、本実施の形態に係る連結金具Sは、パイプが4本集合する連結部Jに用いたが、必ずしもこれに限らず、例えば、図11に示すように、パイプが3本集合する第一種連結部J(a)に用いても良い。この場合には、従クランパ1Bを1つ省略すればよい。このように、本実施の形態に係る連結金具Sは、4本以下のパイプの連結に用いることができ、そのため、汎用性が極めてよくなる。
尚また、本実施の形態に係る連結金具Sは、パイプを4本連結可能に構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、5本以上連結できるように従クランパ取付部30を設けてよく、適宜変更して差支えない。
本発明の実施の形態に係る簡易ハウスの骨組み用連結金具を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る簡易ハウスの骨組み用連結金具の主クランパを示す部分断面図である。 本発明の実施の形態に係る簡易ハウスの骨組み用連結金具の従クランパを示し、(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は正面図、(d)は右側面図である。 本発明の実施の形態に係る簡易ハウスの骨組み用連結金具のプレートを示し、(a)は正面図、(b)は右側面図である。 本発明の実施の形態に係る簡易ハウスの骨組み用連結金具が適用される簡易ハウスの骨組みにおいて使用される別の連結金具を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る簡易ハウスの骨組み用連結金具が適用される簡易ハウスの骨組みにおいて使用される他の連結金具を示し、(a)は全体平面図、(b)はプレートの正面図である。 本発明の実施の形態に係る簡易ハウスの骨組み用連結金具の適用例を簡易ハウスの骨組みにおいて示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る簡易ハウスの骨組み用連結金具の適用例を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る簡易ハウスの骨組み用連結金具の別の適用例を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る簡易ハウスの骨組み用連結金具の別の従クランパの構成を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図である。 本発明の実施の形態に係る簡易ハウスの骨組み用連結金具が適用される簡易ハウスの骨組みにおける連結部の態様を示す斜視図である。 従来の連結金具の一例を示す図である。
符号の説明
S 連結金具
Sa 別の連結金具
Sb 他の連結金具
T 骨組み
J 連結部
J(a) 第一種連結部
J(a1) 頂部端部
J(a2) 裾縁端部
J(a3) 土台側コーナ部
J(b) 第二種連結部
J(b1) 裾縁中間部
J(b2) 裾縁中間部
P パイプ
P(A),P(A1),P(A2),P(A3) 一方向パイプ
P(B),P(B1),P(B2),P(B3),P(B4),P(B5),P(B6),P(B7),P(B8),P(B9) 他方向パイプ
1 クランパ
1A 主クランパ
1B 従クランパ
1C クランパ
1D クランパ
2 クランプ部
3 固定片
4 ヒンジ
5 可動片
6 クランプボルト
7 係合部
8 ロックナット
10A 溶接
10B 被取付部
13 固定ボルト
14 固定ナット
15 位置決めピン
20 プレート
22 固定凹部
23 ボルト挿入孔
24 ピン挿入孔
30 従クランパ取付部
30A 第1従クランパ取付部
30B 第2従クランパ取付部
30C 第3従クランパ取付部
40 プレート
41,42 取付部
50 プレート
51 垂直板
52 側板
54 取付部
60 立設壁

Claims (10)

  1. パイプが連結されて組み立てられる簡易ハウスの骨組みの連結部であって1本の一方向パイプと該一方向パイプの軸線に直交する1つの平面上に軸線を有して配設される少なくとも2本以上の他方向パイプとが交差する連結部に用いられ、各パイプを固定片及び該固定片に回動可能に設けられる可動片を有したクランプ部で挾持してクランプする複数のクランパと、該各クランパが固定され上記一方向パイプの軸線に直交する面を有したプレートとを備えた簡易ハウスの骨組み用連結金具において、
    上記クランパとして、上記一方向パイプをクランプする1つの主クランパと、上記他方向パイプをクランプする複数の従クランパとを備え、
    上記主クランパをそのクランプ部の固定片において上記プレートに一体に固定し、
    上記各従クランパに、該従クランパのクランプ部の固定片に設けられ上記プレートに取付けられる被取付部を設け、
    上記プレートを、上記各従クランパがクランプする他方向パイプの軸線方向を可変に該従クランパの被取付部が着脱可能に取付けられる従クランパ取付部を備えて構成したことを特徴とする簡易ハウスの骨組み用連結金具。
  2. 上記従クランパ取付部として、第1及び第2従クランパ取付部を備え、該第1及び第2従クランパ取付部を、上記主クランパがクランプする一方向パイプの軸線に直交する1つの中心軸に対して左右対称に設けたことを特徴とする請求項1記載の簡易ハウスの骨組み用連結金具。
  3. 上記第1及び第2従クランパ取付部を、該第1及び第2従クランパ取付部に取付けられる従クランパがクランプする他方向パイプの軸線方向が上記一方向パイプの軸線を中心とした所定角度範囲で可変になるように形成したことを特徴とする請求項2記載の簡易ハウスの骨組み用連結金具。
  4. 上記従クランパ取付部として、第3従クランパ取付部を備え、該第3従クランパ取付部を、上記主クランパがクランプする一方向パイプの軸線に直交する1つの中心軸上に設けたことを特徴とする請求項2または3記載の簡易ハウスの骨組み用連結金具。
  5. 上記第3従クランパ取付部を、該第3従クランパ取付部に取付けられる従クランパがクランプする他方向パイプの軸線方向が当該第3従クランパ取付部の中心点を中心とした所定角度範囲で可変になるように形成したことを特徴とする請求項4記載の簡易ハウスの骨組み用連結金具。
  6. 上記クランパのクランプ部を、上記プレート側に固定され内側にパイプの外周が当接可能な略半円弧状の当接部を有した固定片と、該固定片の一端に当該クランパがクランプするパイプの軸線と平行な軸線を回動軸とするヒンジを介して一端が回動可能に設けられるとともにパイプの外周が当接可能な略半円弧状の当接部を有し上記固定片と共働して該パイプを挾持する可動片と、上記固定片の他端に基端部が回動可能に設けられたクランプボルトと、上記可動片の他端に突出形成され上記クランプボルトの先端部側が係脱可能なU字状の係合部と、上記クランプボルトに螺合し締め付けにより上記係合部に当接して該クランプボルトの係合部に対する係合をロックするロックナットとを備えて構成したことを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の簡易ハウスの骨組み用連結金具。
  7. 上記従クランパの被取付部を、上記従クランプ部の固定片から突設された固定ボルトと、該固定ボルトに螺合され該固定ボルトを上記プレートに固定するための固定ナットと、上記クランプ部から突設された位置決めピンとを備えて構成し、上記プレートの各取付部を、上記プレートに設けられ上記固定ボルトが挿入可能なボルト挿入孔及び位置決めピンが挿入可能なピン挿入孔を備えて構成したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の簡易ハウスの骨組み用連結金具。
  8. 上記従クランパ取付部として、第1及び第2従クランパ取付部を備え、該第1及び第2従クランパ取付部を、上記主クランパがクランプする一方向パイプの軸線に直交する1つの中心軸に対して左右対称に設け、
    上記第1及び第2従クランパ取付部を、該第1及び第2従クランパ取付部に取付けられる従クランパがクランプする他方向パイプの軸線方向が上記一方向パイプの軸線を中心とした所定角度範囲で可変になるように形成し、
    上記従クランパ取付部として、第3従クランパ取付部を備え、該第3従クランパ取付部を、上記主クランパがクランプする一方向パイプの軸線に直交する1つの中心軸上に設け、
    上記第3従クランパ取付部を、該第3従クランパ取付部に取付けられる従クランパがクランプする他方向パイプの軸線方向が当該第3従クランパ取付部の中心点を中心とした所定角度範囲で可変になるように形成し、
    上記クランパのクランプ部を、上記プレート側に固定され内側にパイプの外周が当接可能な略半円弧状の当接部を有した固定片と、該固定片の一端に当該クランパがクランプするパイプの軸線と平行な軸線を回動軸とするヒンジを介して一端が回動可能に設けられるとともにパイプの外周が当接可能な略半円弧状の当接部を有し上記固定片と共働して該パイプを挾持する可動片と、上記固定片の他端に基端部が回動可能に設けられたクランプボルトと、上記可動片の他端に突出形成され上記クランプボルトの先端部側が係脱可能なU字状の係合部と、上記クランプボルトに螺合し締め付けにより上記係合部に当接して該クランプボルトの係合部に対する係合をロックするロックナットとを備えて構成し、
    上記従クランパの被取付部を、上記従クランパの固定片から突設され該クランパ部でクランプされた他方向パイプの軸線と直交する方向の軸線を有する固定ボルトと、該固定ボルトに螺合され該固定ボルトを上記プレートに固定するための固定ナットと、上記固定片から突設され該クランパ部でクランプされた他方向パイプの軸線と直交する方向の軸線を有する位置決めピンとを備えて構成し、
    上記第1及び第2従クランパ取付部を、上記プレートに設けられ上記固定ボルトが挿入可能なボルト挿入孔及び位置決めピンが挿入可能なピン挿入孔の組を備えて構成し、該第1及び第2従クランパ取付部において、上記ボルト挿入孔及びピン挿入孔の組を、上記一方向パイプの軸線を中心とした所定角度範囲に、所定角度関係で複数組設け、
    上記第3従クランパ取付部を、上記プレートに設けられ上記固定ボルトが挿入可能なボルト挿入孔及び位置決めピンが挿入可能なピン挿入孔を備えて構成し、該第3従クランパ取付部において、上記ピン挿入孔を、上記ボルト挿入孔を中心とした所定角度範囲に、所定角度関係で複数設けたことを特徴とする請求項1記載の簡易ハウスの骨組み用連結金具。
  9. 上記位置決めピンを、上記従クランパの固定片に形成したエンボスで構成したことを特徴とする請求項7または8記載の簡易ハウスの骨組み用連結金具。
  10. 上記固定ボルトを、上記従クランパの固定片に回転不能に係合させて固定したことを特徴とする請求項7,8または9記載の簡易ハウスの骨組み用連結金具。
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