JP2838005B2 - 新規なγ−ポリグルタミン酸分解酵素 - Google Patents

新規なγ−ポリグルタミン酸分解酵素

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    • C12RINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES C12C - C12Q, RELATING TO MICROORGANISMS
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はミロセシウム属に属する
不完全菌により生産される新規なγ−ポリグルタミン酸
分解酵素およびその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】α結合
のポリグルタミン酸は、従来人工皮革の材料等として利
用されてきている。γ−ポリグルタミン酸は納豆粘質物
の成分として古くから知られている。近年、これを新し
い素材として見直し、培養法によって大量に生産する試
みが各所においてなされている。本発明者らも、バチル
ス属に属する細菌を用い、γ−ポリグルタミン酸を安価
に、大量に生産する方法を発明している(特開平1−1
74397)。
【0003】バチルス属に属する細菌を用い生産される
γ−ポリグルタミン酸は分子量100万以上であり、粘
性付加剤としては有効であるが、その他の用途にはその
高粘性がかえって障害となっている。γ−ポリグルタミ
ン酸の低分子化酵素に関しては、ミクロモノスポラ・メ
ラノスポレマIFO12515の生産するポリグルタミ
ン酸ヒドロラーゼ(T.Muroら.Agr.Bio
l.Chem.,54(4),1065(1990))
やγ−グルタミルトランスペプチダーゼがあるが、前者
はα−ポリグルタミン酸を基質とし、後者はγ−ポリグ
ルタミン酸を基質とする。
【0004】いずれも末端のグルタミン酸を順次切断
し、グルタミン酸として遊離するエキソ型の酵素であ
り、γ−ポリグルタミン酸を内部から切断する酵素につ
いては未だ報告されていない。従ってγ−ポリグルタミ
ン酸を内部より切断し、γ−ポリグルタミン酸を低分子
化する酵素の開発が望まれていた。
【0005】又、培養法によって得られるγ−ポリグル
タミン酸はL−グルタミン酸を主構成とするホモペプチ
ドすなわちL−ポリグルタミン酸と、D−グルタミン酸
を主構成成分とするD−ポリグルタミン酸との混合物で
あろうと予想されている(村尾沢夫:高分子16巻18
8号 1204〜1212頁)。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる課
題を解決するために、γ−ポリグルタミン酸分解酵素生
産能を有する微生物を広く自然界より探索した。その結
果、新たに土壌より分離された菌(TM−4222株)
が、γ−ポリグルタミン酸分解酵素を培養液中に生産す
ることを見いだした。又該酵素を利用することにより、
γ−L−オリゴグルタミン酸、γ−D−ポリグルタミン
酸が効率よく得られることを見いだし、本発明を完成し
た。
【0007】本発明において用いられる菌株であるTM
−4222株の菌学的性状は以下の通りである。 (生育の特徴)25℃、2週間の培養で、ポテト・デキ
ストロース寒天培地上で、35〜40mm、オートミー
ル寒天培地上で50〜60mm、麦芽エキス寒天培地上
で25〜30mm、ツァペックドックス寒天培地上で3
5〜40mmの大きさのコロニーとなった。どの培地の
培養においても、白色のビロード〜羊毛状の基底菌糸上
にオリーブ色の分生子を粘塊上に形成した。麦芽エキス
寒天培地、ツァペックドックス寒天培地上では、部分的
に白色、綿毛状の気菌糸におおわれることがある。裏面
は、どの培地においても淡黄色であった。37℃では生
育しなかった。
【0008】(形態の特徴)菌糸は、無色、滑面で隔壁
がある。分生子は、フィアロ型分生子で形は円筒形〜楕
円形である。大きさは、6〜7×2〜3μmであった。
フィアライドは、2〜5本が輪生し、円柱形で先端に向
かい幾分細まる。無色で大きさは、10〜15×2〜
2.5μmであった。
【0009】以上の菌学的性状に従い、菌学図鑑(19
78,講談社サイエンティフィック)により検索したと
ころ、TM−4222株は、不完全糸状菌網ミロセシウ
ム属(Myrothecium sp.)に属する一株
と同定した。本菌株は工業技術院微生物工業技術研究所
にFERM BP−4161として寄託されている。次
に本菌株より生産されるγ−ポリグルタミン分解酵素の
酵素学的および理化学的性質について記述する。
【0010】1.作用:γ−ポリ−L−グルタミン酸に
作用し、エンド型に特異的に加水分解し、γ結合のオリ
ゴ−L−グルタミン酸(2〜4個のγ−グルタミン酸が
結合したもの)を遊離する。 2.基質特異性:γ結合のポリ−L−グルタミン酸を分
解し、オリゴ−L−グルタミン酸を遊離するが、α結合
のポリグルタミン酸には作用しない。又、γ結合のグル
タミルグルタミン酸、グルタチオンやγ−グルタミルト
ランスペプチダーゼ(γ−GTP)の合成基質であるγ
−グルタミルナフチルアミドを全く分解しない。従って
エンド型である。
【0011】3.至適pHおよび安定pH範囲 至適pHはpH5.0であり、安定pH範囲は4.0〜
6.0 4.反応至適温度および安定温度範囲 反応の至適温度は37℃であり、pH5.0、1時間処
理した時、40℃まで安定である。 5.分子量 ゲル濾過法により測定した分子量は約68,000であ
る。
【0012】6.γ−ポリグルタミン酸ヒドロラーゼの
活性測定 (1)粘度法 2%γ−ポリグルタミン酸(pH5.
0)4ml、0.4M酢酸緩衝液(pH5.0)2ml
及び酵素液2mlよりなる反応液をオストワルド粘度計
に注入し、37℃で30分間反応させた。本条件下でγ
−ポリグルタミン酸に由来する粘度を1分間に1秒低下
させる酵素量を1単位(U)とした。なお、本条件で、
0.05U〜0.33Uの範囲で酵素量と粘度低下との
間に比例関係がみられた。
【0013】(2)ニンヒドリン法 上記と同組成
(ただし全容を1mlとしたもの)の反応液を同じく3
7℃で30分間反応させ、ニンヒドリン発色用メチルセ
ロソルブ溶液1.2mlの添加によって反応を停止し
た。ついで、ニンヒドリン法により遊離アミノ基量の測
定を行った。本条件下で、1分間に1μモルのL−グル
タミン酸相当の遊離アミノ基を生成する酵素量を1Uと
した。なお、この条件下で、0.004U〜0.033
Uの範囲で活性測定が可能であった。
【0014】現在あるγ−ポリグルタミン酸はD−体の
ポリマーとL−体のポリマーの混合物なので、この酵素
を作用させることによりL−体のポリマーは分解され、
L−グルタミン酸のオリゴマー(2〜3個のL−Glu
がγ結合したもの)が得られる。又、D−体のポリマー
は分解されずに残る。
【0015】利用法としては、 (1)D−グルタミン酸のポリマーは、γ−ポリグルタ
ミン酸とは異なる粘性特性をもつので、食品用途、新素
材用途として期待できる。 (2)D−ポリマーを化学分解すると、D−グルタミン
酸が得られる。D−グルタミン酸は、L−グルタミン酸
に比べ非常に高価であり、試薬として利用できる。 (3)分解されたL−Gluオリゴマーは哺乳類の脳内
に存在することが知られており、中枢神経系に対する生
理作用を有することが期待できる。
【0016】
【実施例】
実施例1 (1)0.5% イーストエキスを含むCzapek−
Dox改変培地(ただし、γ−ポリグルタミン酸を含ま
ない)を用い、ジャーファメンターにてミロテシウムs
p.TM−4222株(FERM BP−4161)2
5℃、7日間培養した。なお、培養にあたって、炭素源
としてグリセロール、ポテトスターチ、デキストリンの
効果、また窒素源としてポリペプトン、カゼイン、カザ
ミノ酸を用いても同様の効果が得られた。また、γ−ポ
リグルタミン酸による酵素の誘導生成も見られた。
【0017】(2)培養濾液(2L)のpHを酢酸にて
4.0とし、これをあらかじめ0.05M酢酸緩衝液、
pH4.0にて平衡化したBio−Rex70(バイオ
ラド社製)のカラム(4.4×18cm)に負荷した。
カラムを同緩衝液で十分洗浄したのち、0.05M酢酸
緩衝液(pH4.0)400ml及び1.0M酢酸緩衝
液(pH6.0)400mlよりなる濃度勾配によって
溶出し、さらに後者のみによる溶出をおこなった。
【0018】溶出液は10mlずつのフラクションにと
った。なお、これ以降のクロマトグラフィー操作におけ
る蛋白質の溶出パターンは280nmにおける吸収にも
とずいて測定し、γ−ポリグルタミン酸ヒドロラーゼの
溶出パターンはニンヒドリン法による活性測定法に基づ
いて求めた。γ−ポリグルタミン酸ヒドロラーゼ活性は
濃度勾配が終了して以降、1.0Mの緩衝液にきりかえ
た後の画分、すなわち、フラクションNo.125〜1
60に回収された。
【0019】(3)活性画分を集め0.05M酢酸緩衝
液、pH5.0に対し透析したのち、同緩衝液で緩衝化
したAF−ブルートヨパール(東ソー製)のカラム
(2.2×5.0cm)に負荷した。同緩衝液でカラム
を洗浄し、非吸着成分を除去したのち0.2Mの食塩を
含む同緩衝液にて酵素を溶出した。
【0020】(4)γ−ポリグルタミン酸セファロース
4Bカラムによるアフィニティークロマトグラフィー 以下の方法によってカラムを調整した。EAH−セファ
ロース4B(シグマ社製)5mlをガラスフィルター上
で、沈降ゲル1mlに対して80mlの0.5M Na
Cl溶液で洗浄する。L−グルタミン酸換算で0.5m
モルのγ−ポリグルタミン酸を10mlの蒸留水に溶解
し、1N NaOHでpH4.5に調整する。50mg
の1−エチル−3−(3−ジエチルアミノプロピル)カ
ルボジイミドを5mlの蒸留水に溶解し、pHを1N
NaOHにて4.5とする。洗浄したゲル5ml、リガ
ンド溶液10ml及びカルボジイミド溶液5mlを混合
し、室温で一夜軽く振とうし、カップリングさせた。
【0021】実施例1(3)により得られた活性画分を
0.05M酢酸緩衝液、pH4.0に対して透析したの
ち、γ−ポリグルタミン酸セファロース4Bのカラム
(1.8×5.0cm)に負荷した。カラムを同緩衝液
で洗浄後、同緩衝液100ml及び0.05M酢酸緩衝
液、pH6.0、100mlによってつくるpH勾配に
よって酵素を溶出し、さらに後者の緩衝液のみによって
カラムを洗浄した。
【0022】この操作で大部分の蛋白質成分は素通り画
分に得られ、活性画分は、pH勾配の終点以後にシング
ルピークとして得られた。活性画分の前半には不純蛋白
が認められたので、280nmの吸収がほとんど認めら
れない後半部すなわちフラクションNo86〜90まで
を集めた。
【0023】(5)活性画分を限外濾過によって濃縮
し、これをあらかじめ150mMのNaClを含む50
mM酢酸緩衝液、pH5.0で平衡化したセファクリル
S−300(ファルマシア社製)のカラム(3.9×6
4.5cm)に通した。10mlずつのフラクションを
回収したところ、酵素活性はフラクションNo46〜5
0に得られた。なお、精製標品の比活性はニンヒドリン
法によっては362U/mg proteinと測定さ
れた。
【0024】実施例2 (1)1.0%のγ−ポリグルタミン酸(分子量124
万)を含む100mM酢酸緩衝液100ml(pH4.
5)に、γ−ポリグルタミン酸ヒドロラーゼ粗酵素粉末
0.5gを加え、30℃の恒温水槽で18時間インキュ
ベートし分解反応を行った。反応終了後、10%トリク
ロル酢酸溶液1mlを加え、生じた沈殿を吸引濾過で除
去後、分画分子量10,000の膜で限外濾過を行い、
D−体のポリマー画分と、L−体の低分子画分に分け
た。
【0025】(2)D−体のポリマー画分は、上記の限
外濾過で十分に水洗し、低分子部分を除去した後に凍結
乾燥し、約200mgの白色粉末を得た。 (3)L−体低分子画分は、ダイヤイオンUBK−52
0G(H+)カラム(2.5×25cm)に負荷し、カ
ラムを脱イオン水で十分に洗浄した後に、0.1N H
Clにて溶出した。溶出液は水を加えながら減圧濃縮を
行い、HClを除去し、約300mgの白色粉末を得
た。
【0026】(4)実施例2(2)で得た白色粉末はG
PC分析の結果、ピーク分子量約20万であつた。ま
た、塩酸による加水分解により生じた遊離アミノ酸は光
学分割液体クロマトグラフィーの結果、D−グルタミン
酸であった。 (5)実施例2(4)で得た粉末はアミノ酸分析及び塩
酸による加水分解の光学分割液体クロマトグラフィーの
結果、L−グルタミン酸の2〜4量体の混合物であっ
た。
【0027】
【発明の効果】本願発明にかかわるγ−ポリグルタミン
酸ヒドロラーゼはγ−ポリグルタミン酸よりグルタミン
酸を全く生成することなく、その粘度を急激に低下させ
ることができ、オリゴ−L−グルタミン酸やポリ−L−
グルタミン酸を生成する。この性質によりγ−ポリグル
タミン酸の新しい用途が開発されることが期待される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−179891(JP,A) 特開 平1−174397(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C12N 9/00 - 9/99 BIOSIS(DIALOG) WPI(DIALOG)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の理化学的性状を示す新規なγ−ポリグ
    ルタミン酸分解酵素。 1.作用:γ−ポリ−L−グルタミン酸に作用し、エン
    ド型に特異的に加水分解し、γ結合のオリゴ−L−グル
    タミン酸を遊離する。 2.基質特異性:γ結合のポリ−L−グルタミン酸を分
    解し、オリゴ−L−グルタミン酸を遊離するが、α結合
    のポリグルタミン酸には作用しない。又、γ結合のグル
    タミルグルタミン酸、グルタチオンやγ−グルタミルト
    ランスペプチダーゼ(γ−GTP)の合成基質であるγ
    −グルタミルナフチルアミドを全く分解しない。 3.至適pHおよび安定pH範囲 至適pHはpH5.0であり、安定pH範囲は4.0〜
    6.0 4.反応至適温度および安定温度範囲 反応の至適温度は37℃であり、pH5.0、1時間処
    理した時、40℃まで安定である。 5.分子量 ゲル濾過法により測定した分子量は約68,000であ
    る。
  2. 【請求項2】ミロセシウム属に属する微生物を培養し、
    培養物より請求項1記載の酵素を採取することを特徴と
    するγ−ポリグルタミン酸分解酵素の製造法。
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