JP2837313B2 - クレーンの振れ止め・位置決め制御装置 - Google Patents

クレーンの振れ止め・位置決め制御装置

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JP2837313B2
JP2837313B2 JP15605992A JP15605992A JP2837313B2 JP 2837313 B2 JP2837313 B2 JP 2837313B2 JP 15605992 A JP15605992 A JP 15605992A JP 15605992 A JP15605992 A JP 15605992A JP 2837313 B2 JP2837313 B2 JP 2837313B2
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KAWATETSU MASHINARII KK
Fuji Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、港湾、各種工場等にお
ける荷役作業に用いられるクレーンの振れ止め・位置決
め制御装置に関し、詳しくは、自動運転されるクレーン
の吊り荷の振れ止め及び位置決めを短時間で両立させる
ようにクレーン台車の運転速度を制御する制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図22は制御対象であるクレーンのモデ
ルを示しており、このクレーン1は、水平方向に移動す
るクレーン台車(トロリー)1aと、この台車1aから
巻下がって上下可能な巻上ワイヤロープ2とにより吊り
荷3を移動させて荷役を行うものである。なお、図にお
いて、Qは出発位置、Rは目標位置、Xmは出発位置Q
から目標位置Rまでの距離である目標位置値、Xcは出
発位置Qから現在位置までの距離検出値である自位置検
出値,Xは運転残距離、Lは巻上ワイヤロープ長、θは
吊り荷3の振れ角,θ′は振れ角速度を示す。
【0003】この種のクレーン1の運転制御において
は、(1)台車1aを自位置から短時間で目標位置Rに
移動させ、位置決めすることのほか、(2)台車1aが
目標位置Rに達した際に吊り荷3の振れが止まるように
制御すること、すなわち目標位置Rにおいて吊り荷3の
振れ角θが零であることが強く望まれている。このた
め、従来では、例えば図23に示すような台車1aの速
度パターン(台車1aが目標位置Rに達した際に吊り荷
3の振れが発生しないように台車1aを加速、減速、定
速運転させる速度パターン)を事前に計算により求めて
おき、この速度パターンに追従するように台車1aの速
度Vを制御するパターン制御方法が一般的であった。具
体的には上記速度パターンを幾何学的手法や最適制御手
法により事前に計算して求めておき、サーボ系を構成し
て台車1aの速度をこの速度パターンに追従させるもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記制
御方法では、吊り荷3の振れ角θに対して台車1aの速
度制御系がいわゆるオープンループになっているため、
初期振れ、突風、制御遅れ時間、振れ周期の計算誤差等
の様々な制御誤差要因に起因する吊り荷3の振れが発生
した場合に、何等これを補正することができず、正確な
振れ止め・位置決め制御が達成できないという問題があ
った。また、速度パターン算出のために多大な演算時間
を要するという欠点があった。
【0005】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、初期振れや突風
等の外乱が存在し、また、振れ周期等に多少の計算誤差
等があっても高精度で吊り荷3の振れを止めると共に、
クレーンを目標位置に正確に位置決めすることが可能で
あり、しかも制御演算を容易化したアクティブなクレー
ン振れ止め・位置決め制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明は、クレーン台車の自位置検出値、速度
検出値、クレーン台車から巻下がった巻上ワイヤロープ
の振れ角、振れ角速度及び長さの計測値に基づき、出発
位置から目標位置に至るまでの各種速度パターンに応じ
た複数の速度指令値を演算し、これらの速度指令値に従
ってクレーン台車の速度を制御することにより吊り荷の
振れ止め・位置決めを行なう制御装置において、前記振
れ角、振れ角速度の計測値、巻上ワイヤロープ長に基づ
き、ファジィ推論により加速度ファジィ振れ止め加減速
調整量を演算するファジィ振れ止め加減速調整量演算器
と、目標位置に至る最終速度パターンである低速振れ止
め・位置決めパターン開始時における設定速度及び目標
位置までの残距離から算出した減速度と、前記加速度フ
ァジィ振れ止め加減速調整量と、漸次変化する目標位置
までの残距離とに基づき、前記振れ角と角周波数に対す
る振れ角速度との位相平面上の第2象限、第4象限の少
なくとも何れかにおいて前記減速度を前記加速度ファジ
ィ振れ止め加減速調整量にて調整して前記低速振れ止め
・位置決めパターンにおける速度指令値を演算する低速
振れ止め・位置決め速度指令値演算器と、を備えたもの
である。
【0007】第2の発明は、上記第1の発明が前提とす
る制御装置において、吊り荷の振れ角、振れ角速度の計
測値、巻上ワイヤロープ長に基づいて演算した振れ止め
加減速調整量と、目標位置に至る最終速度パターンであ
る低速振れ止め・位置決めパターン開始時における設定
速度及び目標位置までの残距離から算出した減速度と、
漸次変化する目標位置までの残距離とに基づき、前記振
れ角と角周波数に対する振れ角速度との位相平面上の第
2象限、第4象限の少なくとも何れかにおいては前記振
れ止め加減速調整量を用いてファジィ推論により速度フ
ァジィ振れ止め・位置決め調整量を演算し、この速度フ
ァジィ振れ止め・位置決め調整量から前記低速振れ止め
・位置決めパターンにおける速度指令値を反映するファ
ジィ低速振れ止め・位置決め速度指令値演算器を備えた
ものである。
【0008】
【作用】第1の発明では、吊り荷の振れ角、振れ角速度
の計測値、巻上ワイヤロープ長に基づき、ファジィ推論
により加速度ファジィ振れ止め加減速調整量を算出し、
この加減速調整量を加味して低速位置決め・振れ止めパ
ターンにおける速度指令値を算出する。すなわち、位置
決めを目的とする速度指令値の計算式に、振れ止めを行
う要素としての加速度ファジィ振れ止め加減速調整量を
付加することにより、位置決め及び振れ止めの各々相反
する操作や共通する操作を利用しながら位置決め及び振
れ止めを同時に満足させるように作用する。
【0009】第2の発明では、低速位置決め・振れ止め
パターンにおける速度指令値自体をファジィ推論による
速度ファジィ振れ止め・位置決め調整量を用いて算出す
るものとし、速度ファジィ振れ止め・位置決め調整量を
速度指令値に直接反映させることにより、調整操作の応
答性を向上させるように作用する。
【0010】
【実施例】以下、図に沿って各発明の実施例を説明す
る。まず、図1は、第1の発明の実施例を示すブロック
図であり、この実施例の制御装置は、運転残距離演算器
10、振れ周期演算器20、速度パターン発生器30、
振れ止め加減速調整量演算器40、高速振れ止め速度指
令値演算器50、ファジィ振れ止め加減速調節量演算器
60、低速振れ止め・位置決め速度指令値演算器70、
速度パターン切り替え演算器80、コントローラ90、
及び、吊り荷3の振れ角θを検出する振れ角測定器10
0から構成されている。
【0011】以下、各構成要素の機能につき詳述する。
運転残距離演算器10は、台車1aの自位置検出値Xc
及び目標位置値Xmから運転残距離Xを算出し、また、
振れ周期演算器20は、巻上ワイヤロープ長L及び重力
加速度g(=9.8〔m/s2〕)から、吊り荷3の振れ
周期TをT=2π√(L/g)なる演算により算出す
る。速度パターン発生器30は、クレーン運転開始時
に、自位置検出値Xc、目標位置値Xm及び振れ周期Tか
ら、図2に想像線で示すような基本の速度パターンPを
決定すると共に、加速パターンにおける加速パターン速
度指令値Vα(言い換えれば加速度α)及び減速パター
ンにおける減速パターン速度指令値Vβ(言い換えれば
減速度β)を前記振れ周期T等を考慮して決定し、目標
位置Rまでの運転残距離XLを決定する。
【0012】振れ止め加減速調整量演算器40は、振れ
角測定器100により検出した吊り荷3の振れ角θ、振
れ角速度θ′及び巻上げワイヤロープ長Lから、図2の
高速振れ止めパターンにおける振れ止め加減速調整量U
を算出する。高速振れ止め速度指令値演算器50は、現
在の設定速度Vまたは現在の速度検出値V0、振れ止め
加減速調整量U及び演算周期Δtから、高速振れ止めパ
ターン運転における高速振れ止めパターン速度指令値V
Hを算出する。
【0013】ファジィ振れ止め加減速調整量演算器60
は、振れ角θ、振れ角速度θ′及び巻上ワイヤロープ長
Lから、加速度ファジィ振れ止め加減速調整量Ufを算
出する。なお、この加減速調整量Ufを算出するファジ
ィ推論の過程については後述する。低速振れ止め・位置
決め速度指令値演算器70は、次に述べる速度パターン
切り替え演算器80からの低速振れ止め・位置決めパタ
ーンにおけるルートパターン減速度β√と、加速度ファ
ジィ振れ止め加減速調整量Uf及び運転残距離Xから、
図2の低速振れ止め・位置決めパターンにおける速度指
令値V√を算出する。
【0014】速度パターン切り替え演算器80は、速度
検出値V0、加速パターン速度指令値Vα、減速パター
ン速度指令値Vβ、低速振れ止め・位置決めパターンの
運転残距離XL、運転残距離X、振れ周期T、高速振れ
止めパターン速度指令値VH、低速振れ止め・位置決め
パターンの運転開始時の設定速度VL及び低速振れ止め
・位置決めパターンの速度指令値V√を入力とし、制御
パターンに従って台車1aの設定速度VをVα,VH
β,V√に順次切り替えて出力すると共に、前述した
ルートパターン減速度β√を演算器70に出力する。コ
ントローラ90は、台車1aを設定速度Vで駆動するよ
うに駆動指令を出力し、また、台車1aの速度検出値V
0、自位置検出値Xc、巻上げロープ長Lを計測して出力
する。
【0015】ここで、この種のクレーン1の運転におい
て、吊り荷3の振れが発生する原因としては次のものが
考えられる。 (1)吊り荷3の地切り時において、巻上ワイヤロープ
2が垂直になっていない状態で地切ると初期振れが発生
する。 (2)吊り荷3が突風等の外乱を受けると振れが発生す
る。 (3)吊り荷3を吊る吊り具への巻上ワイヤロープ2の
掛け方は4,6,…掛けと複雑になっており、吊り荷3
の振れ方は理想的な単振り子の振り方と異なっている。 このため、吊り荷3の振れ周期は一般に理論値と一致し
ておらず、補正を加えれば理論値に近づけることは可能
であるが、誤差は残ってしまい、振れ周期で加速した場
合に前記誤差に相当する振れが発生する。
【0016】本発明では、上記種々の原因による振れが
発生したとしても、以下に説明する図2の速度パターン
に従ってクレーン1を運転することで、吊り荷3の振れ
止め及び位置決めを両立させることができる。また、振
れがなく位置決めが完了している状態で突風等を受け、
これによって振れが発生したとしても、振れ止め・位置
決め修正を行なうことができ、最終的に振れ止め及び位
置決めを両立させることができるものである。
【0017】図2は、本実施例における速度パターンの
一例を示している。本実施例では、この速度パターンを
実現するように、速度パターン切り替え演算器80が各
速度指令値Vα,VH,Vβ,V√を所定のタイミング
で切り替え、設定速度Vとして出力するものである。な
お、上記速度指令値Vα,VH,Vβ,V√のうち、前
述のごとくVα,Vβは速度パターン発生器30から、
Hは高速振れ止め速度指令値演算器50から、また、
V√は低速振れ止め・位置決め速度指令値演算器70か
ら各々速度パターン切り替え演算器80に入力される。
【0018】図2の速度パターンにおいて、具体的に
は、加速パターン速度指令値Vαすなわち加速度αで台
車1aの運転を開始し、所定の加速完了速度に達した時
点t1で高速振れ止めパターン速度指令値VHに切り替る
と共に、減速パターン速度指令値Vβすなわち減速度β
及び減速距離を算出する。その後、所定の距離だけ移動
した時点t2で減速パターンに切り替え、設定速度Vを
減速パターン速度指令値Vβとする。そして、運転残距
離Xが低速振れ止め・位置決め運転残距離XLになった
時点t3で低速振れ止め・位置決め減速度β√を算出
し、かつ加速度ファジィ振れ止め加減速調整量Ufを付
加した低速振れ止め・位置決めパターンの速度指令値V
√に切り替える。このような速度パターンに従って台車
1aの運転を制御することにより、目標位置Rに到達す
るまでに吊り荷3の振れを消滅させると共に、時点t4
において台車1aを目標位置Rに精度よく位置決めする
ことができる。
【0019】次いで、図2の各パターンにおける設定速
度Vの与え方につき詳述する。 (1)加速パターン(0〜t1) 従来の図23に示したようなパターン制御で得られる加
速パターン速度指令値Vαにより台車1aを運転し、加
速完了時点で吊り荷3の振れが発生しないように加速す
る。厳密には、加速開始時に前述の地切りによる初期振
れがある場合、加速完了時点での振れが初期振れよりも
大きくならないように加速する。例えば、加速時間を吊
り荷3の振れ周期Tに一致させる。
【0020】(2)高速振れ止めパターン(t1〜t2) 加速完了時点で前述の原因による残振れがある場合、ま
た、この高速振れ止めパターンによる運転中に突風等の
外乱を受けると振れが発生する。これらの振れを除去す
るために、高速振れ止め速度指令値演算器50が、数式
1または数式2によって現在の設定速度Vまたは速度検
出値V0に振れ止め加減速調整量Uと演算周期Δtとの
積を付加して高速振れ止め速度指令値VHを算出し、こ
の速度指令値VHを設定速度Vとして台車1aを加減速
運転する。
【0021】
【数1】VH=V+U・Δt
【0022】
【数2】VH=V0+U・Δt
【0023】図3〜図6は、振れ止め加減速調整量U1
〜U4を加えた場合の振れ止め効果を説明するための位
相平面図及びクレーンの状態説明図である。これらの図
において、位相平面の縦軸はθ′/ω(ω=√(g/
L))、横軸は振れ角θ、〜は振れ象限、Aは加減
速調整量Uがない場合の振れ軌跡、Bは加減速調整量U
を加えた場合の振れ軌跡、Hは各象限において加減速調
整量U1〜U4をそれぞれ加えた場合の最終的な振れ軌跡
である。
【0024】さて、各図の右側に示すように、台車1a
は図の右方向に速度Vで移動しており、吊り荷3は、図
3→図4→図5→図6に示す順序で左右に振れているも
のとする。図3は振れ第1象限において台車1aに振
れ止め用の大きな加速調整量U1(U1=+K,K:定
数)を加えた場合を示しており、矢印Hに示すごとく、
吊り荷3の振れは減少する。同様にして、図4は振れ第
4象限においてほどよい減速調整量U4(U4=(−g
/2θ){θ2+(θ′/ω)2})を加えた場合、図5は振
れ第3象限において大きな減速調整量U3(U3=−
K)を加えた場合、図6は振れ第2象限においてほど
よい加速調整量U2(U2=(+g/2θ){θ2+(θ′/
ω)2})を加えた場合をそれぞれ示している。なお、振
れ第1及び第3象限,における加減速調整量U1
3の定数Kは、必ずしも固定値でなくてもよく、制御
にマッチングする値であればよい。このようにして、振
れ止め加減速調整量Uを付加した高速振れ止めパターン
の速度指令値VHに従って台車1aを駆動することによ
り、高速領域での吊り荷3の振れ止めを行なうことがで
きる。
【0025】(3)減速パターン(t2〜t3) 従来の図23に示したようなパターン制御により得られ
る減速パターン速度指令値Vβにより台車1aを運転
し、減速完了時点において吊り荷3の振れが発生しない
ように減速する。例えば、減速時間を吊り荷3の振れ周
期Tに合わせる。
【0026】(4)低速振れ止め・位置決めパターン
(t3〜t4) 減速完了時点で前述した原因による残振れがある場合、
または、この低速振れ止め・位置決めパターンによる運
転中に突風等の外乱を受けると、吊り荷3に振れが発生
する。これらの振れを除去し、また、目標位置Rに精度
よく位置決めするために、次の数式3に示す速度指令値
V√を設定速度Vとして台車1aを運転する。
【0027】
【数3】 V√=−Sign{(β√)+Uf}・√{2・|(β√)+Uf|・|X|}
【0028】数式3において、速度指令値V√〔m/
s〕は、 V√(t)>0の時:台車1aが正転(図3の台車1a
の移動)方向に移動 V√(t)<0の時:台車1aが逆転方向に移動 するものとする。 Sign{(β√)+Uf}は{(β√)+Uf}の符号
(正負)を意味しており、 {(β√)+Uf}>0の時:Sign{(β√)+
f}は+(正)よってV√(t)の符号は− {(β√)+Uf}=0の時:V√(t)はゼロ {(β√)+Uf}<0の時:Sign{(β√)+
f}は−(負)よってV√(t)の符号は+ であるとする。また、β√はルートパターン減速度(低
速振れ止め・位置決めパターンにおける減速度)〔m/
2〕であり、次の数式4によって求めた値である。
【0029】
【数4】β√=VL 2/2XL
【0030】更に、数式3において、Ufは前述のごと
くファジィ振れ止め加減速調整量演算器60によって算
出される加速度ファジィ振れ止め加減速調整量〔m/s
2〕であり、吊り荷3の振れ角θとθ′/ω(ω=√
(g/L))とから決まる値であって後述の理由により
振れ第1及び第3象限,における値をゼロとしたも
のである。なお、その他の記号については既述してある
ので説明を省略する。
【0031】以下に、前記数式3の導出過程を説明す
る。まず、一般的に、速度Vと減速度β及び時間tとの
間には数式5が、また、距離Xと減速度β及び時間tと
の間には数式6がそれぞれ成立し、これらの式からtを
消去すると、数式7が得られる。
【0032】
【数5】V=β・t
【0033】
【数6】X=(1/2)・β・t2
【0034】
【数7】V=√(2・β・X)
【0035】この数式7は、図7に示すように、移動す
る物体が目標位置Rに対して近付いていけば速度Vも収
束することを示している。ここで、仮りに目標位置Rを
通り過ぎてしまった場合を考えると、数式7は数式8の
ようになる。この場合も含めて、正負両範囲にわたる距
離X及び速度Vの関係を示したのが図8である。
【0036】
【数8】V=−√(2・β・X)
【0037】従って、数式7及び数式8は、距離Xの符
号(Sign(X))に着目すれば数式9により、ま
た、減速度βの符号(Sign(β))に着目すれば数
式10により表すことができる。
【0038】
【数9】V=Sign(X)√(2・|β|・|X|)
【0039】
【数10】V=−Sign(β)√(2・|β|・|X|)
【0040】ここで、振れ止めに必要な加速度ファジィ
振れ止め加減速調整量Ufをβ部分に付加すると、各々
数式11、数式12が得られる。
【0041】
【数11】 V=Sign(X)√(2・|β+Uf|・|X|)
【0042】
【数12】 V=−Sign(β+Uf)√(2・|β+Uf|・|X|)
【0043】この数式12を前述の低速振れ止め・位置
決めパターンにあてはめ、V,βをそれぞれV√,β√
に置き換えることにより、先の数式3を導出することが
できる。
【0044】さて、前記数式3は非線形な方程式である
ため、この数式の意味するところを表1(正転時)及び
表2(逆転時)の制御マトリクスに示す。これらの表に
おいて、ルートパターン減速度β√及び加減速調整量U
fの符号付けは図9、図10のとおりとした。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】ここで、加速度ファジィ振れ止め加減速調
整量Ufを算出する演算器60は、例えば図11に示す
振れ角θについての前件部メンバーシップ関数、図12
に示すθ′/ωについての前件部メンバーシップ関数、
及び、図13に示す加減速調整量Ufについての後件部
メンバーシップ関数と、表3に示す制御規則とに基づ
き、ファジィ推論を行なって最適な加減速調整量Uf
算出する。
【0048】図10に示すように振れ止め制御を行なう
場合、振れ第1象限及び第3象限において最大加
速、最大減速を行えばよいが、本発明では吊り荷3の位
置決めに悪影響を与えてしまうので、これらの象限,
では加速度ファジィ振れ止め加減速調整量Ufをゼロ
としている。この結果、例えばUfが負の値である時、
(β√+Uf)が正ならば、速度指令値V√を負とす
る。これは、前回の速度指令値V√が正の時には、振れ
止め制御方向と逆方向の減速を行うことになる。しか
し、先に述べたように振れ第1象限及び第3象限に
おいてUfがゼロとなる場合が生まれ、(β√+Uf)内
の加速度の絶対値は小さくなる。これは、加減速調整量
fに注目してみると、振れ止めに反した加減速調整量
fを伴う速度指令値V√を出力した後に実際の速度が
小さくなり、振れ止めに適した加減速調整量Ufが算出
される特性をもつものとなっている。
【0049】例えば、正転時の振れが第4象限から第
3象限になった時、表1の制御マトリクスから明らか
なように、速度指令値V√は、V√=+√(2・|B
√+Uf|・|X|)からV√=+√(2・|B√|
・|X|)へと変化する。従って、これらの差を時間微
分すれば、d(V√−V√)/dt<0となり、振
れ止めに有効な減速度を得ることができる。
【0050】また、上述した振れ止めと同様に、振れ第
1象限及び第3象限の加速度ファジィ振れ止め加減
速調整量Ufをゼロとしているため、本発明では位置決
めに適した制御と適さない制御とが交互に行われる特性
を持つものとなっている。しかし、目標位置Rまでの距
離が小さくなれば速度も小さくなるという性格上、位置
決めに適した制御が優位となり、高精度に位置決めを行
うことができる。
【0051】図14、図15は、上述した低速振れ止め
・位置決めパターンにおける速度指令値V√により台車
1aの運転を制御し、その際の振れ止め及び位置決めが
どのようになるかを実証したシミュレーションテストの
結果である。図14は距離X(XL),速度検出値V0
台車1aに与える実際の加速度Uf0,加減速調整量
f,ルートパターン減速度β√,振れ角θ及びθ′/
ωの時間的変化を、また、図15はθ及びθ′/ωの関
係を位相平面上で表したものである。
【0052】シミュレーションテストの条件は次のとお
りである。 (1)目標位置の手前0.203mから、吊り荷3の振
れが振れ角θ=0.0349〔rad〕(2度)、振れ
角速度θ′=0の状態からルートパターン減速度β√=
0.0169〔m/s2〕として、振れ止め・位置決め制
御を行なわせた。 (2)シミュレーション上、下記の制約を付加した。 制御プロセッサの演算遅れ、コントローラの制御遅れ
等を考慮して、1次遅れを0.2〔s〕とした。 コントローラには制御能力の限界があることを考慮し
て、加速度調整リミットを±0.25〔m/s2〕とし
た。
【0053】シミュレーションテストの結果として、図
14の振れ角θの変化から明らかなように、振れ周期T
=2×3.14×√(6/9.8)=4.91〔s〕の約
2周期分の時間である9〔s〕程度で精度よく振れ止め
を行なうことができた。振れ角θ及び振れ角速度θ′の
ゼロへの収束は、図15からも明らかである。同時に、
図14における距離Xの変化から、目標位置Rに対して
最大で5.2〔cm〕程度の振幅で約2.5周期振動し
た後に収束しており、高精度な位置決めが行なわれてい
ることが判る。
【0054】次に、図16は第2の発明の実施例を示す
ブロック図である。この実施例では、図1の実施例にお
けるファジィ振れ止め加減速調節量演算器60と低速振
れ止め・位置決め速度指令値演算器70とを一体化して
ファジィ低速振れ止め・位置決め速度指令値演算器7
0′とすると共に、加速度ファジィ振れ止め加減速調節
量Ufに代えて振れ止め加減速調節量演算器40からの
振れ止め加減速調節量Uをβ√,Xと共に演算器70′
に入力し、低速振れ止め・位置決めパターンにおける速
度指令値V√をファジィ推論により演算するようにした
ものである。すなわちこの実施例は、上記速度指令値V
√の演算式が図1の実施例とは異なっており、ファジィ
低速振れ止め・位置決め速度指令値演算器70′では数
式13に従って速度指令値V√が算出される。
【0055】
【数13】V√=−Sign{(β√)+U}・Vf
【0056】数式13において、速度指令値V√〔m/
s〕は前記同様に、 V√(t)>0の時:台車1aが正転方向に移動 V√(t)<0の時:台車1aが逆転方向に移動 するものとする。 Sign{(β√)+U}は{(β√)+U}の符号を
意味しており、 {(β√)+U}>0の時:Sign{(β√)+U}
は+(正)よってV√(t)の符号は− {(β√)+U}=0の時:V√(t)はゼロ {(β√)+U}<0の時:Sign{(β√)+U}
は−(負)よってV√(t)の符号は+ であるとする。また、β√は前記数式4によるルートパ
ターン減速度〔m/s2〕である。Uは振れ角θとθ′
/ω(ω=√(g/L))とから決まる振れ止め加減速
調整量〔m/s2〕であり、Ufと同様に振れ第1象限
及び第3象限の値をゼロとしたものである。
【0057】更に、数式13においてVfは速度ファジ
ィ振れ止め・位置決め調整量〔m/s〕であり、既に明
らかなようにV√=±Vfまたは0となるから、ファジ
ィ低速振れ止め・位置決め速度指令値演算器70′は、
低速振れ止め・位置決めパターンにおける速度指令値V
√自体をファジィ推論により算出することとなる。ファ
ジィ低速振れ止め・位置決め速度指令値演算器70′で
は、例えば図17に示す加速度の絶対値|β√+U|に
ついての前件部メンバーシップ関数、図18に示す運転
残距離Xについての前件部メンバーシップ関数、及び、
図19に示す速度ファジィ振れ止め・位置決め調整量
(速度指令値)Vfについての後件部メンバーシップ関
数と、表4に示す制御規則とに基づき、ファジィ推論を
行なって速度ファジィ振れ止め・位置決め調整量Vf
算出する。そして、|β√+U|の符号に応じた速度指
令値V√を速度パターン切り替え演算器80に出力す
る。
【0058】
【表4】
【0059】図20、図21は、この実施例について前
記と同一条件によりシミュレーションテストを行なった
結果であり、先の図14、図15にそれぞれ対応してい
る。この実施例においても、図20の振れ角θの変化か
ら約8〔s〕程度で精度よく振れ止めができると共に、
位置決めについても、図20の距離Xの変化から、目標
位置Rに対し最大で6.7〔cm〕の振幅で約2周期の
振動により収束しており、正確な位置決めが行なわれて
いる。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように第1の発明では、低速
位置決め・振れ止めパターンにおける速度指令値の算出
にファジィ推論による加速度ファジィ振れ止め加減速調
整量を加味し、また、第2の発明では、同パターンにお
ける速度指令値自体をファジィ推論による速度ファジィ
振れ止め・位置決め調整量を用いて決定するようにした
ものである。
【0061】このため、初期振れや残振れ、突風等の外
乱要因が存在する場合にも、これらを解消するような加
速度ファジィ振れ止め加減速調整量または速度ファジィ
振れ止め・位置決め調整量を生成して速度指令値を算出
することにより、高精度で吊り荷の振れを止めることが
できると共にクレーン台車を目標位置に正確に位置決め
することができる。特に、速度制御にファジィ推論を用
いることにより、クレーンの設計技術者等が経験により
得た知識をメンバーシップ関数や制御規則に反映させる
ことで、クレーンシステム自体が持つ特性に整合した最
適な制御システムを実現することができ、より的確なき
めの細かい振れ止め・位置決め制御を行うことができ
る。
【0062】また、第1の発明では振れ止めの加減速調
整量をファジィ推論を用いて算出することにより、加速
度の制限及び微調整が容易に行なえ、クレーンシステム
の特性に合わせた制御システムを構成することができ
る。更に、第2の発明では第1の発明に比べて制御シス
テムを簡略化できると共に、ルート演算を含めた演算を
ファジィ推論して速度指令値自体を算出することによ
り、調整結果が顕著に現れるシステムの実現が可能にな
り、微調整が容易になる。 なお、第1及び第2の発明
は、クレーン台車が二次元(X−Y)平面を移動するシ
ステムにも容易に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例における振れ止め・位置決め速度
パターン図である。
【図3】振れ止め加減速調整量を加えた場合の振れ止め
効果を説明するための位相平面図及びクレーンの状態説
明図である。
【図4】振れ止め加減速調整量を加えた場合の振れ止め
効果を説明するための位相平面図及びクレーンの状態説
明図である。
【図5】振れ止め加減速調整量を加えた場合の振れ止め
効果を説明するための位相平面図及びクレーンの状態説
明図である。
【図6】振れ止め加減速調整量を加えた場合の振れ止め
効果を説明するための位相平面図及びクレーンの状態説
明図である。
【図7】低速振れ止め・位置決めパターンにおける速度
指令値の導出過程を説明するための図である。
【図8】低速振れ止め・位置決めパターンにおける速度
指令値の導出過程を説明するための図である。
【図9】ルートパターン減速度β√の符号付けを説明す
るための図である。
【図10】加速度ファジィ振れ止め加減速調整量Uf
符号付けを説明するための図である。
【図11】ファジィ振れ止め加減速調整量演算器におけ
る前件部メンバーシップ関数を示す図である。
【図12】ファジィ振れ止め加減速調整量演算器におけ
る前件部メンバーシップ関数を示す図である。
【図13】ファジィ振れ止め加減速調整量演算器におけ
る後件部メンバーシップ関数を示す図である。
【図14】図1の実施例による低速振れ止め・位置決め
シミュレーションの結果を示す図である。
【図15】図1の実施例による低速振れ止め・位置決め
シミュレーションの結果を示す図である。
【図16】第2の発明の実施例を示すブロック図であ
る。
【図17】ファジィ低速振れ止め・位置決め速度指令値
演算器における前件部メンバーシップ関数を示す図であ
る。
【図18】ファジィ低速振れ止め・位置決め速度指令値
演算器における前件部メンバーシップ関数を示す図であ
る。
【図19】ファジィ低速振れ止め・位置決め速度指令値
演算器における後件部メンバーシップ関数を示す図であ
る。
【図20】図16の実施例による低速振れ止め・位置決
めシミュレーションの結果を示す図である。
【図21】図16の実施例による低速振れ止め・位置決
めシミュレーションの結果を示す図である。
【図22】クレーンのモデルを示す図である。
【図23】従来のパターン制御における振れ止め・位置
決め速度のパターン図である。
【符号の説明】
1 クレーン 1a クレーン台車 2 巻上ワイヤロープ 3 吊り荷 10 運転残距離演算器 20 振れ周期演算器 30 速度パターン発生器 40 振れ止め加減速調整量演算器 50 高速振れ止め速度指令値演算器 60 ファジィ振れ止め加減速調整量演算器 70 低速振れ止め・位置決め速度指令値演算器 70′ ファジィ低速振れ止め・位置決め速度指令値演
算器 80 速度パターン切り替え演算器 90 コントローラ 100 振れ角測定器
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 入江 康文 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川鉄鉄構工業株式会社内 (72)発明者 伊藤 潤 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 右田 博久 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 乳井 直樹 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−218290(JP,A) 特開 平1−313299(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66C 13/00 - 15/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレーン台車の自位置検出値、速度検出
    値、クレーン台車から巻下がった巻上ワイヤロープの振
    れ角、振れ角速度及び長さの計測値に基づき、出発位置
    から目標位置に至るまでの各種速度パターンに応じた複
    数の速度指令値を演算し、これらの速度指令値に従って
    クレーン台車の速度を制御することにより吊り荷の振れ
    止め・位置決めを行なう制御装置において、 前記振れ角、振れ角速度の計測値、巻上ワイヤロープ長
    に基づき、ファジィ推論により加速度ファジィ振れ止め
    加減速調整量を演算するファジィ振れ止め加減速調整量
    演算器と、 目標位置に至る最終速度パターンである低速振れ止め・
    位置決めパターン開始時における設定速度及び目標位置
    までの残距離から算出した減速度と、前記加速度ファジ
    ィ振れ止め加減速調整量と、漸次変化する目標位置まで
    の残距離とに基づき、前記振れ角と角周波数に対する振
    れ角速度との位相平面上の第2象限、第4象限の少なく
    とも何れかにおいて前記減速度を前記加速度ファジィ振
    れ止め加減速調整量にて調整して前記低速振れ止め・位
    置決めパターンにおける速度指令値を演算する低速振れ
    止め・位置決め速度指令値演算器と、 を備えたことを特徴とするクレーンの振れ止め・位置決
    め制御装置。
  2. 【請求項2】 クレーン台車の自位置検出値、速度検出
    値、クレーン台車から巻下がった巻上ワイヤロープの振
    れ角、振れ角速度及び長さの計測値に基づき、出発位置
    から目標位置に至るまでの各種速度パターンに応じた複
    数の速度指令値を演算し、これらの速度指令値に従って
    クレーン台車の速度を制御することにより吊り荷の振れ
    止め・位置決めを行なう制御装置において、 前記振れ角、振れ角速度の計測値、巻上ワイヤロープ長
    に基づいて演算した振れ止め加減速調整量と、目標位置
    に至る最終速度パターンである低速振れ止め・位置決め
    パターン開始時における設定速度及び目標位置までの残
    距離から算出した減速度と、漸次変化する目標位置まで
    の残距離とに基づき、前記振れ角と角周波数に対する振
    れ角速度との位相平面上の第2象限、第4象限の少なく
    とも何れかにおいては前記振れ止め加減速調整量を用い
    てファジィ推論により速度ファジィ振れ止め・位置決め
    調整量を演算し、この速度ファジィ振れ止め・位置決め
    調整量から前記低速振れ止め・位置決めパターンにおけ
    る速度指令値を反映するファジィ低速振れ止め・位置決
    め速度指令値演算器を備えたことを特徴とするクレーン
    の振れ止め・位置決め制御装置。
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