JP2836875B2 - イミド化アクリル樹脂の製造方法 - Google Patents

イミド化アクリル樹脂の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は透明性および耐熱性の優れたイミド化アクリ
ル樹脂の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
近年、弱電部品や工業部品特に車両部品などの用途に
おいてアクリル樹脂の耐熱性向上に対する要求が強くな
りつつある。メタクリル樹脂の耐熱性を向上させる技術
としてメタクリル樹脂の分子鎖にグルタルイミド環を導
入する方法が知られている。
しかしながら、目的物質であるグルタルイミド環を有
するアクリル樹脂を溶液より分離する方法について、溶
液を貧溶媒に加えてポリマーを析出させる方法において
は器壁や攪拌機へのポリマーの付着発生、また溶液より
揮発物質を除去して目的物質を分離する方法においては
成形時の熱安定性不良という問題があり、工業的に有利
に採用できる分離方法の開発が必要であった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、このような事情のもとで、工業的に
有利に実施可能で、異物の混入の少ないイミド化アクリ
ル樹脂の製造方法を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、溶液状のイミド化アクリル樹脂から工
業的に有利に実施可能で、しかも高品質のイミド化アク
リル樹脂をもたらす製造方法について鋭意研究を重ねた
結果、グルタルイミド環の窒素原子が非置換型であるす
なわち、N−水素型グルタルイミド環を有するイミド化
アクリル樹脂において、それをアルコール/水混合溶媒
に加熱下で溶解し、さらに例えばNaOHを加えて攪拌下で
冷却すると、イミド化アクリル樹脂が微細な粒子状で析
出することを発見し、この知見に基づいて本発明をなす
に至った。
すなわち、上記目的は、N−水素型グルタルイミド環
を少なくとも3重量%共重合成分として含有するイミド
化アクリル樹脂を炭素数1〜5個の脂肪族アルコールお
よびシクロヘキサノールの中から選ばれた少なくとも一
つのアルコールと水とからなる混合溶媒に加熱溶解し、
アルカリ金属の水酸化物および/またはアルコラート類
を加え、攪拌下に冷却し、さらに酸を加えて中和するこ
とを特徴とするイミド化アクリル樹脂の製造方法により
達成される。
ィミド化アクリル樹脂とは下式の一般式(1) で表わされるN−水素型グルタルイミド環(ここでR1
R2はそれぞれ水素またはメチル基である)を少なくとも
3重量%を共重合成分として含有するアクリル樹脂であ
る。イミド化アクリル樹脂は、例えば、メタノール中で
メタクリルアミドおよび/またはアクリルアミドとメタ
クリル酸メチル、その他のメタクリル酸エステル、アク
リル酸エステル、を共重合反応によりポリマーとなし、
引き続き、塩基性触媒を加えることで、N−水素型グル
タルイミド環を形成せしめることで合成することができ
る。それらのうちでもメタクリルアミドとメタクリル酸
メチルの共重合体から同様にして得られるイミド化アク
リル樹脂が好ましい。
N−水素型グルタルイミド環が3重量%より少ない場
合、イミド化アクリル樹脂は粒子状でなく団塊となって
析出するので好ましくない。
イミド化アクリル樹脂を溶解する溶媒として、炭素数
1〜5個の脂肪族アルコールおよびシクロヘキサノール
の中の少なくとも一つのアルコールと水の混合溶媒を用
いる。シクロヘキサノールを除く炭素数6個以上のアル
コールでは水との相互溶解度が不足するのみならず、イ
ミド化アクリル樹脂に対する溶解力が弱く好ましくな
い。アルコールとしてはメタノールが最も好ましい。溶
媒中に水が共存することは本発明においてきわめて重要
なことである。アルコール類単独を溶媒とした場合、イ
ミド化アクリル樹脂は団塊状になって析出するだけで決
して粒子状に析出させることはできない。アルコール類
と水の混合比は、好ましくは水が5重量%から50重量
%、さらに好ましくは10重量%から30重量%の範囲であ
る。
イミド化アクリル樹脂のアルコール/水混合溶媒の加
熱溶液は例えば120℃の加熱状態で均一溶液か、あるい
は一部液・液分離を含む濁った液体である。この溶液に
アルカリ金属の水酸化物および/またはアルコラート類
を加え、攪拌下に冷却するとイミド化アクリル樹脂は粒
子状になって析出する。この現象は本発明者らによって
初めて見出されたものである。
アルカリ金属の水酸化物および/またはアルコラート
類を加える時期は、例えば予めアルコール/水混合溶媒
に加えておいてもよく、また加熱状態のイミド化アクリ
ル樹脂溶液に加えてもよい。また冷却途中で加えてもよ
いが、その場合は60℃以上の温度で加えるのが好まし
い。イミド化アクリル樹脂を粒子状に析出させるに必要
なアルカリ金属の水酸化物および/またはアルコラート
類の添加量は、イミド化アクリル樹脂に含まれる不純
物、未反応モノマーの量、加熱温度、加熱時間、冷却時
の攪拌状態など様々な要因の影響で変化するものである
が、イミド化アクリル樹脂100gに対して5ミリモルから
200ミリモルの添加量が好ましい。添加量が多すぎると
室温付近でもイミド化アクリル樹脂の過半が可溶化状態
となり、酸を加えて中和する際に溶液がゲル状態になる
傾向が強まり、操作性の面で問題が生じる。
分散助剤として少量の界面活性剤をアルカリ金属の水
酸化物および/またはアルコラート類とともに併用する
ことができる。界面活性剤類はイミド化アクリル樹脂の
熱安定性、色相、透明性を損うものが多いので、その使
用量は少量にとどめるのが好ましい。好適に利用できる
界面活性剤としては、高級脂肪族アルコール、高級脂肪
酸モノグリセリド、アルキルリン酸エステルおよびその
塩、ノニオン系界面活性剤等が挙げられる。
本発明においては冷却後、イミド化アクリル樹脂が析
出した溶液を酸で中和することが必要である。中和する
ことで回収されるイミド化アクリル樹脂の収率が向上す
るのみならず、イミド化アクリル樹脂の熱安定性が大巾
に改良される。使用する酸としては無機酸、有機酸が有
効に使用できるが、副生する塩の溶媒に対する溶解度の
大きい有機酸の方が好ましい。中和は加温中でも実施で
きるが、あまり高い温度で中和するとイミド化アクリル
樹脂が団塊状に凝集する場合があるので好ましくない。
上述の製造方法において、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、染料等を溶液に加えて、イミド化アクリル樹脂にこ
れらの助剤を有効に添加することができる。
中和が完了したスラリー状の液は適当な方法で濾別
し、洗滌さらに乾燥することで高品質の粉末状あるいは
果粒状イミド化アクリル樹脂が得られる。また、これを
押出機を用いてペレット状の成形材料とすることができ
る。
〔実施例〕
以下、実施例でさらに詳しく説明する。
イミド化アクリル樹脂は、次の樹脂製造例1および樹
脂製造例2により製造されたものを使用したが、本発明
に規定されるものであれば、他の方法で製造されたもの
を使用してもよい。
得られたイミド化アクリル樹脂粒子の平均粒子径は沈
降濁度法(セイシン企業製SKA−5000)で測定した。
樹脂製造例1 攪拌装置、温度計および定量ポンプを装備した2lオー
トクレーブを用い、メタクリル酸メチル282g、メタクリ
ルアミド152g、メタノール565g、ジ−t−ブチルパーオ
キサイド4.3gおよびn−オクチルメルカプタン0.7gを加
え、攪拌下に120℃へ昇温し共重合を開始した。重合の
進行とともに定量ポンプを用いてメタクリル酸メチル40
0gを3.0ml/分の速度で30分間、2.5ml/分の速度で40分
間、2.0ml/分の速度で50分間、1.5ml/分の速度で60分
間、最後に0.5ml/分の速度で40分間と変化させながら連
続的に供給して共重合を6時間行った。
引き続き同一装置、同一温度でナトリウムメトキシド
を1.1g含むメタノール溶液50mlを定量ポンプを用いて供
給し攪拌下で1.5時間反応を行った。反応終了後、系内
の温度が45℃となった時に沈殿したポリマーを取り出
し、メタノールで洗浄後130℃で1昼夜減圧乾燥を行い
重合体を得た。この重合体のNMR測定分析結果はグルタ
ルイミド単位32.6重量%、メタクリル酸メチル単位67.4
重量%であった。
樹脂製造例2 攪拌装置、温度計および定量ポンプを装備した2lオー
トクレーブを用い、メタクリル酸メチル249g、メタクリ
ルアミド27.7g、メタノール319g、ジ−t−ブチルパー
オキサイド2.6gおよびn−オクチルメルカプタン0.3gを
加え、攪拌下に120℃昇温し共重合を開始した。重合の
進行とともに定量ポンプを用いてメタクリル酸メチル26
4gを1.8ml/分の速度で30分間、1.5ml/分の速度で40分
間、1.2ml/分の速度で50分間、0.9ml/分の速度で60分
間、0.6ml/分の速度で60分間と変化させながら連続的に
供給して共重合を6時間行った。
引き続き同一装置、同一温度でナトリウムメトキシド
を0.35g含むメタノール溶液50mlを定量ポンプを用いて
供給し攪拌下で1.5時間反応を行った。反応終了後、系
内の温度が45℃となった時に沈殿したポリマーを取り出
し、メタノールで洗浄後100℃で一昼夜減圧乾燥を行い
重合体を得た。この重合体のNMR測定分析結果はグルタ
ルイミド単位6.7重量%、メタクリル酸メチル単位93.3
重量%であった。
実施例1 樹脂製造例1で得たイミド化アクリル樹脂10gを攪拌
装置、温度計および定量ポンプを装備した300mlオート
クレーブに仕込み、水14gメタノール56gを加え、攪拌を
80℃で開始し100℃に昇温した。次に水酸化ナトリウム
0.05g、水4g、メタノール16gのアルカリ溶液を定量ポン
プを用いて供給し攪拌速度500rpmで30分間攪拌の後、攪
拌しながら−25℃/分の速度で冷却を行い30℃で取り出
した。取り出した液に酢酸を0.13mlを加えpH6.2まで中
和を行い乳化しているポリマーは完全に沈殿し微粒子状
態となった。次にこのポリマーをロ過し混合溶剤として
水20重量%のメタノール溶液で洗浄し、ロ過分離後更に
ポリマーを水洗した。このようにして得られた乾燥イミ
ド化アクリル樹脂は白色粉末であり塩類を全く含まなか
った。得られた粉末の平均粒子径は56ミクロンであっ
た。
実施例2 樹脂製造例1で得たイミド化アクリル樹脂10gを攪拌
装置、温度計および定量ポンプを装備した300mlオート
クレーブに仕込み、さらに水14g、メタノール56g、ステ
アリン酸モノグリセリド0.05gを加え、攪拌を80℃で開
始し100℃へ昇温した。次に水酸化ナトリウム0.074g、
水4g、メタノール16gのアルカリ溶液を定昇ポンプを用
いて供給し攪拌速度500rpmで30分間攪拌した。そののち
さらに攪拌しながら−2.5℃/分の速度で冷却を行い30
℃で取り出した。
取り出した液に酢酸を0.13mlを加えpH6.2にすること
で乳化しているポリマーを完全に沈殿させ微粒子状態と
なった。次にこのポリマーをロ過し混合溶剤として水20
重量%のメタノール溶液で洗浄し、ロ過分離後さらにポ
リマーを水洗した。このようにして得られた乾燥イミド
化アクリル樹脂は白色粉末であり塩類を全く含まなかっ
た。粉末の平均粒子系は47ミクロンであった。
実施例3 樹脂製造例2で得たイミド化アクリル樹脂10gを攪拌
装置、温度計および定量ポンプを装備した300mlオート
クレーブに仕込み、さらに水14g、メタノール56g、ステ
アリン酸モノグリセリド0.05gを加え、攪拌を80℃で開
始し100℃に昇温した。次に水酸化ナトリウム0.05g、水
4g、メタノール16gのアルカリ溶液を定量ポンプを用い
て供給し攪拌速度500rpmで30分間攪拌した。そののちさ
らに攪拌しながら−2.5℃/分の速度で冷却を行い30℃
で取り出した。取り出した液に酢酸を0.13mlを加えpH6.
2まで中和を行ったところ乳化しているポリマーは完全
に沈殿し微粒子状態となった。次にこのポリマーをロ過
し混合溶剤として水20重量%のメタノール溶液で洗浄
し、ロ過分離後さらにポリマーを水洗した。このように
して得られた乾燥イミド化アクリル樹脂は白色粉末であ
り塩類を全く含まなかった。
得られた粉末の平均粒子径は20ミクロンであった。
実施例4 実施例1における水酸化ナトリウムの代わりに水酸化
カリウムを用いる以外は実施例1と同様にして分離処理
を行った。その結果得られた乾燥イミド化アクリル樹脂
は白色粉末であり塩類を全く含まなかった。
実施例5 実施例1におけるメタノールの代わりにイソプロパノ
ールを用いる以外は実施例1と同様にして分離処理を行
った。その結果得られた乾燥イミド化アクリル樹脂は白
色粉末であり塩類を全く含まなかった。
比較例1 樹脂製造例1で得たイミド化アクリル樹脂10gを攪拌
装置、温度計および定量ポンプを装備した300mlオート
クレーブに仕込み、さらにメタノール70g、ステアリン
酸モノグリセリド0.05gを加え、攪拌を80℃で開始し100
℃に昇温した。次に水酸化ナトリウム0.05gメタノール2
0gのアルカリ溶液を定量ポンプを用いて供給し攪拌速度
500rpmで30分間攪拌した。そののちさらに攪拌しながら
−2.5℃/分の速度で冷却を行い30℃で取り出した。取
り出したポリマーは一つの塊りとしてオートクレーブの
底にありさらに攪拌翼にまきついた状態であった。
比較例2 ポリメタクリル酸メチル10gを攪拌装置、温度計およ
び定量ポンプを装備した300mlオートクレーブに仕込
み、さらに水14g、メタノール56g、ステアリン酸モノグ
リセリド0.05gを加え、攪拌を80℃で開始し100℃に昇温
した。次に水酸化ナトリウム0.05g、水4g、メタノール1
6gのアルカリ溶液を定量ポンプを用いて供給し攪拌速度
500rpmで30分間攪拌した。そののちさらに攪拌しながら
−2.5℃/分の速度で冷却を行い30℃で取り出した。取
り出したポリマーは一つの塊りとなりオートクレーブの
底に沈んでさらに攪拌翼にまきついた状態であった。
比較例3 樹脂製造例1で得たイミド化アクリル樹脂10gを攪拌
装置、温度計および定量ポンプを装備した300mlオート
クレーブに仕込み、さらに水18g、メタノール72g、ステ
アリン酸モノグリセリド0.05gを加え、攪拌を80℃で開
始し100℃に昇温した。攪拌速度500rpmで30分間攪拌の
後、−2.5℃/分の速度で攪拌しながら冷却を行い30℃
で取り出した。取り出したポリマーは一つの塊りとなり
オートクレーブの底に沈んでさらに攪拌翼にまきついた
状態であった。
比較例4 樹脂製造例1で得たイミド化アクリル樹脂10gを攪拌
装置、温度計および定量ポンプを装備した300mlオート
クレーブに仕込み,水14g、メタノール56gを加え、攪拌
を80℃で開始し100℃に昇温した。次に水酸化ナトリウ
ム0.05g、水4g、メタノール16gのアルカリ溶液を定量ポ
ンプを用いて供給し攪拌速度500rpmで30分間攪拌の後、
攪拌しながら−25℃/分の速度で冷却を行い30℃まで冷
却して内容物を取り出した。
内容物はイミド化アクリル樹脂の微細な粒子からなる
白色の懸濁液で濾別した後水洗、乾燥して白色のポリマ
ー粉末を得た。このポリマー粉末は、塩類含有量:100pp
m、平均粒径:27ミクロン、収率は70%(実施例1におけ
る収率は92%)であった。このポリマー粉末を窒素気流
中で260℃で加熱したところわずかに着色がみられ、実
施例1の場合と比較して熱安定性に劣るものであった。
〔発明の効果〕
グルタルイミド環を有するアクリル樹脂を溶液より分
離させる際、溶液を貧溶媒に加えてポリマーを析出させ
る方法では、塊状となったり器壁や攪拌機へのポリマー
の付着が起き、また溶液より揮発物質を除去して目的物
質を分離する方法では、成形時の熱安定性不良という問
題があったが、本発明の方法により、これらの問題点を
解決でき、工業的に有利に採用できる分離方法が開発さ
れるに至った。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08F 6/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】N−水素型グルタルイミド環を少なくとも
    3重量%共重合成分として含有するイミド化アクリル樹
    脂を、炭素数1〜5個の脂肪族アルコールおよびシクロ
    ヘキサノールの中の少なくとも一つのアルコールと水と
    からなる混合溶媒に加熱溶解し、それにアルカリ金属の
    水酸化物および/またはアルコラート類を加え、攪拌下
    に冷却し、さらに酸を加えて中和することを特徴とする
    イミド化アクリル樹脂の製造方法。
  2. 【請求項2】混合溶媒における水の組成比が5重量%か
    ら50重量%のものを用いる、請求項1記載のイミド化ア
    クリル樹脂の製造方法。
  3. 【請求項3】脂肪族アルコールがメタノールである、請
    求項1または2記載のイミド化アクリル樹脂の製造方
    法。
  4. 【請求項4】分散助剤として少量の界面活性剤を、アル
    カリ金属の水酸化物および/またはアルコラート類とと
    もに併用する請求項1〜3記載のイミド化アクリル樹脂
    の製造方法。
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