JPH0759608B2 - イミド化アクリル樹脂粒子体の処理方法 - Google Patents
イミド化アクリル樹脂粒子体の処理方法Info
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- JPH0759608B2 JPH0759608B2 JP20839590A JP20839590A JPH0759608B2 JP H0759608 B2 JPH0759608 B2 JP H0759608B2 JP 20839590 A JP20839590 A JP 20839590A JP 20839590 A JP20839590 A JP 20839590A JP H0759608 B2 JPH0759608 B2 JP H0759608B2
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- imidized acrylic
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は透明性および耐熱性の優れたイミド化アクリル
樹脂粒子体の処理方法に関する。
樹脂粒子体の処理方法に関する。
[従来の技術] 近年、弱電部品や工業部品特に車両部品などの用途にお
いて、アクリル樹脂の耐熱性向上に対する要求が強くな
りつつある。メタクリル樹脂の耐熱性向上させる技術と
してメタクリル樹脂の分子鎖にグルタルイミド環を導入
する方法が知られている。
いて、アクリル樹脂の耐熱性向上に対する要求が強くな
りつつある。メタクリル樹脂の耐熱性向上させる技術と
してメタクリル樹脂の分子鎖にグルタルイミド環を導入
する方法が知られている。
本発明者らは、目的物質であるグルタルイミド環を有す
るアクリル樹脂を溶液より分離する方法として、まずア
ルコール/水混合溶媒に加熱溶解し、アルカリ金属の水
酸化物および/またはアルコラート類を加えて撹拌下に
冷却し、さらに酸を加えて中和する方法(特願平01−34
3262)を提案した。
るアクリル樹脂を溶液より分離する方法として、まずア
ルコール/水混合溶媒に加熱溶解し、アルカリ金属の水
酸化物および/またはアルコラート類を加えて撹拌下に
冷却し、さらに酸を加えて中和する方法(特願平01−34
3262)を提案した。
しかしながら、上記の方法で得られたイミド化アクリル
樹脂粉末の平均粒子径は10ミクロンから56ミクロンと微
粒子であり脱水洗浄工程で濾布の目詰まりが発生し洗浄
効率を低下させたり、また乾燥機中での微粉の機壁への
付着や堆積による運転トラブルの発生、さらには粉塵爆
発の危険性があり、工業的に有利に採用できる粒子肥大
化方法の開発が必要であった。
樹脂粉末の平均粒子径は10ミクロンから56ミクロンと微
粒子であり脱水洗浄工程で濾布の目詰まりが発生し洗浄
効率を低下させたり、また乾燥機中での微粉の機壁への
付着や堆積による運転トラブルの発生、さらには粉塵爆
発の危険性があり、工業的に有利に採用できる粒子肥大
化方法の開発が必要であった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、このような事情のもとで、工業的に有
利に実施可能で、異物の混入の少ないイミド化アクリル
樹脂粒子体の処理方法を提供することにある。
利に実施可能で、異物の混入の少ないイミド化アクリル
樹脂粒子体の処理方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、工業的に有利に採用できる粒子体の処理
方法について鋭意研究を重ねた結果、メタノールまたは
メタノールと水とからなる混合溶媒においてイミド化ア
クリル樹脂からなる粒子体の攪拌下に加熱することによ
り粒子体の粒径が増大することを発見し、この知見に基
づいて本発明をなすに至った。
方法について鋭意研究を重ねた結果、メタノールまたは
メタノールと水とからなる混合溶媒においてイミド化ア
クリル樹脂からなる粒子体の攪拌下に加熱することによ
り粒子体の粒径が増大することを発見し、この知見に基
づいて本発明をなすに至った。
すなわち、上記目的は、グルタルイミド環を少なくとも
3重量%含有するイミド化アクリル樹脂からなる粒子体
を、メタノールまたはメタノールと水とからなる混合溶
媒中で攪拌しつつ35〜70℃の温度で加熱処理することに
より達成される。
3重量%含有するイミド化アクリル樹脂からなる粒子体
を、メタノールまたはメタノールと水とからなる混合溶
媒中で攪拌しつつ35〜70℃の温度で加熱処理することに
より達成される。
イミド化アクリル樹脂とは下式の一般式(1) で表わされるN−水素型グルタルイミド環(ここでR1,R
2はそれぞれ水素またはメチル基である)を少なくとも
3重量%を共重合成分として含有するアクリル樹脂であ
る。イミド化アクリル樹脂は例えばメタノール中でメタ
クリルアミドおよび/またはアクリルアミドとメタクリ
ル酸メチル、その他のメタクリル酸エステル、アクリル
酸エステルで共重合反応でポリマーとなし、引き続き塩
基性触媒を加えることで、N−水素型グルタルイミド環
を形成せしめることで合成することができる。それらの
うちでもメタクリルアミドとメタクリル酸メチルの共重
合体から同様にして得られるイミド化アクリル樹脂が好
ましい。
2はそれぞれ水素またはメチル基である)を少なくとも
3重量%を共重合成分として含有するアクリル樹脂であ
る。イミド化アクリル樹脂は例えばメタノール中でメタ
クリルアミドおよび/またはアクリルアミドとメタクリ
ル酸メチル、その他のメタクリル酸エステル、アクリル
酸エステルで共重合反応でポリマーとなし、引き続き塩
基性触媒を加えることで、N−水素型グルタルイミド環
を形成せしめることで合成することができる。それらの
うちでもメタクリルアミドとメタクリル酸メチルの共重
合体から同様にして得られるイミド化アクリル樹脂が好
ましい。
イミド化アクリル樹脂からなる粒子体はイミド化アクリ
ル樹脂を炭素数1〜5個の脂肪族アルコールおよびシク
ロヘキサノールの中の少なくとも一つのアルコールと水
とからなる混合溶媒に加熱溶解し、それにアルカリ金属
の水酸化物および/またはアルコール類を加え、攪拌下
に冷却し、さらに酸を加え中和し濾過分離洗浄後乾燥し
て得られる。特に混合溶媒としてメタノールと水とから
得られたイミド化アクリル樹脂粉体が好ましい。
ル樹脂を炭素数1〜5個の脂肪族アルコールおよびシク
ロヘキサノールの中の少なくとも一つのアルコールと水
とからなる混合溶媒に加熱溶解し、それにアルカリ金属
の水酸化物および/またはアルコール類を加え、攪拌下
に冷却し、さらに酸を加え中和し濾過分離洗浄後乾燥し
て得られる。特に混合溶媒としてメタノールと水とから
得られたイミド化アクリル樹脂粉体が好ましい。
イミド化アクリル樹脂を浸漬する溶媒としてはメタノー
ルまたはメタノールと水からなる混合溶媒を用いる。こ
の溶媒は室温付近でイミド化アクリル樹脂からなる粒子
体を溶解することなく安定に攪拌下分散状態にすること
ができ、この溶媒を用いることは本発明においてきわめ
て重要なことである。メタノールと水の混合比は、水が
0重量%から50重量%、さらには好ましくは0重量%か
ら40重量%の範囲である。水の混合比が0重量%すなわ
ちメタノール単独の場合、より低温で粒子肥大が容易に
形成されるのに対して水の混合比が50重量%を越えると
より高温まで加熱する必要があり温度コントロールも複
雑となり粒子同志が融着し団塊となるので好ましくな
い。
ルまたはメタノールと水からなる混合溶媒を用いる。こ
の溶媒は室温付近でイミド化アクリル樹脂からなる粒子
体を溶解することなく安定に攪拌下分散状態にすること
ができ、この溶媒を用いることは本発明においてきわめ
て重要なことである。メタノールと水の混合比は、水が
0重量%から50重量%、さらには好ましくは0重量%か
ら40重量%の範囲である。水の混合比が0重量%すなわ
ちメタノール単独の場合、より低温で粒子肥大が容易に
形成されるのに対して水の混合比が50重量%を越えると
より高温まで加熱する必要があり温度コントロールも複
雑となり粒子同志が融着し団塊となるので好ましくな
い。
イミド化アクリル樹脂からなる粒子体をメタノールまた
はメタノールと水とからなる混合溶媒に攪拌下分散状態
とし、この溶液を加熱しその後攪拌しつつ冷却するとイ
ミド化アクリル樹脂からなる粒子体が肥大化する。この
現象は本発明者らによって初めて見出されたものであ
る。これは加熱温度下でイミド化アクリル樹脂からなる
粒子体がメタノールまたはメタノールと水とからなる混
合溶媒中で粒子表面が膨潤状態となり粒子間で接着しや
すくなり粒子が肥大化するものである。
はメタノールと水とからなる混合溶媒に攪拌下分散状態
とし、この溶液を加熱しその後攪拌しつつ冷却するとイ
ミド化アクリル樹脂からなる粒子体が肥大化する。この
現象は本発明者らによって初めて見出されたものであ
る。これは加熱温度下でイミド化アクリル樹脂からなる
粒子体がメタノールまたはメタノールと水とからなる混
合溶媒中で粒子表面が膨潤状態となり粒子間で接着しや
すくなり粒子が肥大化するものである。
混合溶媒を加熱する温度は35℃から70℃、さらに好まし
くは45℃から60℃の範囲である。加熱温度が25℃以下で
はイミド化アクリル樹脂からなる粒子体の肥大化が容易
に進行しない。また加熱温度が70℃を越えると肥大化が
進行しすぎ大きい粒径さらに団塊となるので好ましくな
い。
くは45℃から60℃の範囲である。加熱温度が25℃以下で
はイミド化アクリル樹脂からなる粒子体の肥大化が容易
に進行しない。また加熱温度が70℃を越えると肥大化が
進行しすぎ大きい粒径さらに団塊となるので好ましくな
い。
以上述べたようにN−水素型グルタルイミド環に共重合
単位として有するイミド化アクリル樹脂からなる粒子体
において、メタノールまたはメタノールと水からなる混
合溶媒中で攪拌下、25℃以上の温度で加熱処理すること
でイミド化アクリル樹脂からなる粒子体が容易に肥大化
することができる。この時得られる粒子の平均粒子径は
加熱する温度によって粒径を調節することができ、通常
数ミクロンの粒子径のものが本発明の方法により数十ミ
クロンから数百ミクロンの比較的大きい粒子径のものを
得ることができる。
単位として有するイミド化アクリル樹脂からなる粒子体
において、メタノールまたはメタノールと水からなる混
合溶媒中で攪拌下、25℃以上の温度で加熱処理すること
でイミド化アクリル樹脂からなる粒子体が容易に肥大化
することができる。この時得られる粒子の平均粒子径は
加熱する温度によって粒径を調節することができ、通常
数ミクロンの粒子径のものが本発明の方法により数十ミ
クロンから数百ミクロンの比較的大きい粒子径のものを
得ることができる。
[実施例] 以下、実施例でさらに詳しく説明する。
イミド化アクリル樹脂粉体は次の樹脂粉体の製造例を使
用したが、他の方法で製造されたものを使用してもよ
い。
用したが、他の方法で製造されたものを使用してもよ
い。
得られたイミド化アクリル樹脂粒子の平均粒子径は沈降
濁度法(セイシン企業製SKA−5000)で測定した。
濁度法(セイシン企業製SKA−5000)で測定した。
樹脂粉体製造例 イミド化アクリル樹脂の合成は攪拌装置、温度計および
定量ポンプを装備した2オートクレープを用い、メタ
クリル酸メチル282g、メタクリルアミド152g、メタノー
ル565g、ジ−t−ブチルパーオキサイド4.3gおよびn−
オクチルメルカプタン0.7gを加え、攪拌下に120℃へ昇
温し共重合を開始した。重合の進行とともに定量ポンプ
を用いてメタクリル酸メチル400gを3.0ml/分の速度で30
分間、2.5ml/分の速度で40分間、2.0ml/分の速度で50分
間、1.5ml/分の速度で60分間、最後に0.5ml/分の速度で
40分間と変化させながら連続的に供給して共重合を6時
間行った。
定量ポンプを装備した2オートクレープを用い、メタ
クリル酸メチル282g、メタクリルアミド152g、メタノー
ル565g、ジ−t−ブチルパーオキサイド4.3gおよびn−
オクチルメルカプタン0.7gを加え、攪拌下に120℃へ昇
温し共重合を開始した。重合の進行とともに定量ポンプ
を用いてメタクリル酸メチル400gを3.0ml/分の速度で30
分間、2.5ml/分の速度で40分間、2.0ml/分の速度で50分
間、1.5ml/分の速度で60分間、最後に0.5ml/分の速度で
40分間と変化させながら連続的に供給して共重合を6時
間行った。
引き続き同一装置、同一温度でナトリウムメトキシドを
1.1g含むメタノール溶液50mlを定量ポンプを用いて供給
し攪拌下で1.5時間反応を行った。反応終了後、系内の
温度が45℃となった時に沈澱したポリマーを取り出し、
メタノールで洗浄後130℃で1昼夜減圧乾燥を行い重合
体を得た。この重合体のNMR測定分析結果はグルタルイ
ミド単位32.6重量%、メタクリル酸メチル単位67.4重量
%であった。
1.1g含むメタノール溶液50mlを定量ポンプを用いて供給
し攪拌下で1.5時間反応を行った。反応終了後、系内の
温度が45℃となった時に沈澱したポリマーを取り出し、
メタノールで洗浄後130℃で1昼夜減圧乾燥を行い重合
体を得た。この重合体のNMR測定分析結果はグルタルイ
ミド単位32.6重量%、メタクリル酸メチル単位67.4重量
%であった。
イミド化アクリル樹脂粉体の形成は、上記に述べた合成
例で得たイミド化アクリル樹脂75gを攪拌装置、温度計
および定量ポンプを装備した2オートクレープ仕込
み、水105gメタノール420gを加え、攪拌を80℃で開始
し、100℃に昇温した。次に水酸化ナトリウム0.375g水3
0、メタノール120gのアルカリ溶液を定量ポンプを用い
て供給し攪拌速度500rpmで30分間攪拌の後、攪拌しなが
ら−2.5℃/分の速度で冷却を行い30℃で取り出した。
取り出した液に酢酸を0.98mlを加えpH6.2まで中和を行
い乳化しているポリマーは完全に沈殿し微粒子状態とな
った。次にこのポリマーを濾過し混合溶剤として、水20
重量%のメタノール溶液で洗浄し、濾過分離後更にポリ
マーを水洗した。このようにして得られた乾燥イミド化
アクリル樹脂は白色粉末であり塩類を全く含まなかっ
た。得られた粉末の平均粒子径は56ミクロンであった。
例で得たイミド化アクリル樹脂75gを攪拌装置、温度計
および定量ポンプを装備した2オートクレープ仕込
み、水105gメタノール420gを加え、攪拌を80℃で開始
し、100℃に昇温した。次に水酸化ナトリウム0.375g水3
0、メタノール120gのアルカリ溶液を定量ポンプを用い
て供給し攪拌速度500rpmで30分間攪拌の後、攪拌しなが
ら−2.5℃/分の速度で冷却を行い30℃で取り出した。
取り出した液に酢酸を0.98mlを加えpH6.2まで中和を行
い乳化しているポリマーは完全に沈殿し微粒子状態とな
った。次にこのポリマーを濾過し混合溶剤として、水20
重量%のメタノール溶液で洗浄し、濾過分離後更にポリ
マーを水洗した。このようにして得られた乾燥イミド化
アクリル樹脂は白色粉末であり塩類を全く含まなかっ
た。得られた粉末の平均粒子径は56ミクロンであった。
実施例1 樹脂粉体製造例で得たイミド化アクリル樹脂粉体75gを
攪拌装置、温度計の装備した1000mlの容器に仕込み水85
g、メタノール340gを加え、攪拌速度500rpmで攪拌しな
がら45℃に昇温した後、攪拌しながら冷却し20℃で取り
出した。次にこのポリマーを濾過分離後乾燥した。得ら
れた乾燥イミド化アクリル樹脂は顆粒状の平均粒子径が
93ミクロンのものであった。
攪拌装置、温度計の装備した1000mlの容器に仕込み水85
g、メタノール340gを加え、攪拌速度500rpmで攪拌しな
がら45℃に昇温した後、攪拌しながら冷却し20℃で取り
出した。次にこのポリマーを濾過分離後乾燥した。得ら
れた乾燥イミド化アクリル樹脂は顆粒状の平均粒子径が
93ミクロンのものであった。
実施例2 樹脂粉体製造例で得たイミド化アクリル樹脂粉体75gを
攪拌装置、温度計の装備した1000mlの容器に仕込み水85
g、メタノール340gを加え、攪拌速度500rpmで攪拌しな
がら60℃に昇温した後、攪拌しながら冷却し20℃で取り
出した。次にこのポリマーを濾過分離後乾燥した。得ら
れた乾燥イミド化アクリル樹脂は顆粒状の平均粒子径が
340ミクロンのものであった。
攪拌装置、温度計の装備した1000mlの容器に仕込み水85
g、メタノール340gを加え、攪拌速度500rpmで攪拌しな
がら60℃に昇温した後、攪拌しながら冷却し20℃で取り
出した。次にこのポリマーを濾過分離後乾燥した。得ら
れた乾燥イミド化アクリル樹脂は顆粒状の平均粒子径が
340ミクロンのものであった。
実施例3 樹脂粉体製造例で得たイミド化アクリル樹脂粉体75gを
攪拌装置、温度計の装備した1000mlの容器に仕込みメタ
ノール425gを加え、攪拌速度500rpmで攪拌しながら55℃
に昇温した後、攪拌しながら冷却し20℃で取り出した。
次にこのポリマーを濾過分離後乾燥した。得られた乾燥
イミド化アクリル樹脂は顆粒状の平均粒子径が230ミク
ロンのものであった。
攪拌装置、温度計の装備した1000mlの容器に仕込みメタ
ノール425gを加え、攪拌速度500rpmで攪拌しながら55℃
に昇温した後、攪拌しながら冷却し20℃で取り出した。
次にこのポリマーを濾過分離後乾燥した。得られた乾燥
イミド化アクリル樹脂は顆粒状の平均粒子径が230ミク
ロンのものであった。
比較例1 樹脂粉体製造例で得たイミド化アクリル樹脂粉体75gを
攪拌装置、温度計の装備した1000mlの容器に仕込み水85
g、メタノール340gを加え攪拌速度500rpmで攪拌しなが
ら25℃に昇温した後、攪拌しながら冷却し20℃で取り出
した。次にこのポリマーを濾過分離後乾燥した。得られ
た乾燥イミド化アクリル樹脂は仕込んだ粒子径とほとん
ど同様で平均粒子径は59ミクロンであった。
攪拌装置、温度計の装備した1000mlの容器に仕込み水85
g、メタノール340gを加え攪拌速度500rpmで攪拌しなが
ら25℃に昇温した後、攪拌しながら冷却し20℃で取り出
した。次にこのポリマーを濾過分離後乾燥した。得られ
た乾燥イミド化アクリル樹脂は仕込んだ粒子径とほとん
ど同様で平均粒子径は59ミクロンであった。
[発明の効果] 本発明の方法によりグルタルイミド環を有するアクリル
樹脂粒子体を容易に異なった粒子径に肥大化することが
でき、濾過洗浄工程での濾布の目詰まりによる脱水洗浄
効率の低下、乾燥機中での微粉の機壁への付着や堆積に
よる運転トラブル、粉塵爆発の危険性、押出機を用いて
のペレット化における粒子の流動性の問題が解決でき、
工業的に有利に採用できる粒子肥大化方法が開発される
に至った。
樹脂粒子体を容易に異なった粒子径に肥大化することが
でき、濾過洗浄工程での濾布の目詰まりによる脱水洗浄
効率の低下、乾燥機中での微粉の機壁への付着や堆積に
よる運転トラブル、粉塵爆発の危険性、押出機を用いて
のペレット化における粒子の流動性の問題が解決でき、
工業的に有利に採用できる粒子肥大化方法が開発される
に至った。
Claims (2)
- 【請求項1】N−水素型グルタルイミド環を少なくとも
3重量%含有するイミド化アクリル樹脂からなる粒子体
を、メタノールと水の混合溶媒中で撹拌しつつ、35゜〜
70℃で加熱することを特徴とするイミド化アクリル樹脂
粒子体の処理方法。 - 【請求項2】水の組成比が0〜60重量%であるメタノー
ルと水との混合溶媒を用いる請求項1記載の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20839590A JPH0759608B2 (ja) | 1990-08-06 | 1990-08-06 | イミド化アクリル樹脂粒子体の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20839590A JPH0759608B2 (ja) | 1990-08-06 | 1990-08-06 | イミド化アクリル樹脂粒子体の処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0491105A JPH0491105A (ja) | 1992-03-24 |
JPH0759608B2 true JPH0759608B2 (ja) | 1995-06-28 |
Family
ID=16555549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20839590A Expired - Fee Related JPH0759608B2 (ja) | 1990-08-06 | 1990-08-06 | イミド化アクリル樹脂粒子体の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0759608B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TW200518070A (en) | 2003-10-10 | 2005-06-01 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Recording medium, reproduction device, program, and reproduction method |
-
1990
- 1990-08-06 JP JP20839590A patent/JPH0759608B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0491105A (ja) | 1992-03-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |