JP2836867B2 - ゲル状食品の製造法 - Google Patents
ゲル状食品の製造法Info
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- JP2836867B2 JP2836867B2 JP1281136A JP28113689A JP2836867B2 JP 2836867 B2 JP2836867 B2 JP 2836867B2 JP 1281136 A JP1281136 A JP 1281136A JP 28113689 A JP28113689 A JP 28113689A JP 2836867 B2 JP2836867 B2 JP 2836867B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は食品に係るものであり、工業的に有利なゲ
ル状食品の製造に係るものである。本発明でいうゲル状
食品とは生乳又は乳製品を材料としたゲル状食品をい
い、プリン、ゼリー、ババロア、茶わん蒸し、牛乳豆腐
やこれらの食品を組み合わせた食品のことをいう。
ル状食品の製造に係るものである。本発明でいうゲル状
食品とは生乳又は乳製品を材料としたゲル状食品をい
い、プリン、ゼリー、ババロア、茶わん蒸し、牛乳豆腐
やこれらの食品を組み合わせた食品のことをいう。
〔従来の技術〕 乳・乳製品を固めることを目的として、ゼラチン、寒
天、カラギーナン、卵などをあげることができるが次の
ような欠点をもつ。
天、カラギーナン、卵などをあげることができるが次の
ような欠点をもつ。
ゼラチン、寒天、カラギーナンは融点が30℃〜45℃と
低く、一度形成したゲルは加熱によって容易に融解して
しまうため加熱調理は行えなかった。また、カラギーナ
ンは乳蛋白質との反応で分離することがある。卵との併
用で得られるカスタードプリンや茶わん蒸しは、加熱時
の融解はないが、卵成分のコレステロールは成人病の誘
発要因ともいわれる。また、独自のイオウ臭、黄色の着
色性は必ずしも有用なものではない。
低く、一度形成したゲルは加熱によって容易に融解して
しまうため加熱調理は行えなかった。また、カラギーナ
ンは乳蛋白質との反応で分離することがある。卵との併
用で得られるカスタードプリンや茶わん蒸しは、加熱時
の融解はないが、卵成分のコレステロールは成人病の誘
発要因ともいわれる。また、独自のイオウ臭、黄色の着
色性は必ずしも有用なものではない。
ここで本発明が採用される。本発明で使用される乳清
蛋白質濃縮物は、牛乳からカゼイン蛋白質除去後に得ら
れる乳清を原料とし、乳清中の蛋白質を限外過、イオ
ン交換膜処理その他により濃縮したものをいう。乳清蛋
白質濃縮物の蛋白質含量は70%(重量%、以下同じ)以
上であり、水に可溶でその水溶液は加熱により高いゲル
化性を示す。
蛋白質濃縮物は、牛乳からカゼイン蛋白質除去後に得ら
れる乳清を原料とし、乳清中の蛋白質を限外過、イオ
ン交換膜処理その他により濃縮したものをいう。乳清蛋
白質濃縮物の蛋白質含量は70%(重量%、以下同じ)以
上であり、水に可溶でその水溶液は加熱により高いゲル
化性を示す。
この乳清タンパク質濃縮物を牛乳又は乳製品に対して
10%以下量を使用する。好ましくは3〜6%である。添
加方法は直接又は水に溶かした状態で行う。添加後の加
熱温度は50℃以上好ましくは80〜95℃である。
10%以下量を使用する。好ましくは3〜6%である。添
加方法は直接又は水に溶かした状態で行う。添加後の加
熱温度は50℃以上好ましくは80〜95℃である。
このようにして得られたゲル状食品の組織は滑らかで
あり、かつ風味も良好であると同時に、再加熱による融
解がない。あたかも豆腐の形質をそなえるものであり、
有効な動物性蛋白質供給源となる。卵でみられるような
イオウ臭、着色もないため、調理の可能性も広く新しい
食品素材の可能性を備えているものである。
あり、かつ風味も良好であると同時に、再加熱による融
解がない。あたかも豆腐の形質をそなえるものであり、
有効な動物性蛋白質供給源となる。卵でみられるような
イオウ臭、着色もないため、調理の可能性も広く新しい
食品素材の可能性を備えているものである。
以下、本発明の効果を実験例でもって証明する。
1)上記各配合の全材料を撹拌混合する。
2)60ml入りのゼリー容器に充填し、密封する。
3)85〜90℃で30分間湯煮し、冷却する。
4)一夜冷蔵後、官能試験で市販の大豆豆腐と比較す
る。
る。
実施例1 牛乳豆腐 牛 乳 80(%) 水 15 乳清タンパク質濃縮物 5 上記の全材料を撹拌混合し、卵豆腐用容器に120mlず
つ充填し、85〜90℃、30分間湯煮。冷却後冷奴、マーボ
豆腐、揚げ出し豆腐として食したが、いずれも料理の持
ち味を損なわず、違和感なく食することができた。
つ充填し、85〜90℃、30分間湯煮。冷却後冷奴、マーボ
豆腐、揚げ出し豆腐として食したが、いずれも料理の持
ち味を損なわず、違和感なく食することができた。
実施例2 ミルクプリン 脱脂粉乳 6(%) 砂糖 12 乳清タンパク質濃縮物 5 香料(ミルクフレーバー) 0.1 水で全量を100%とする。
全材料を撹拌混合後、プリン容器に120mlずつ充填
し、85〜90℃、30分間湯煮する。こうして出来上ったプ
リンは温かい状態でも、冷やした状態でもおいしく食す
ることができ、卵独自のイオウ臭や、着色もないため、
フレーツソースをかけて試食してもおいしいものであっ
た。
し、85〜90℃、30分間湯煮する。こうして出来上ったプ
リンは温かい状態でも、冷やした状態でもおいしく食す
ることができ、卵独自のイオウ臭や、着色もないため、
フレーツソースをかけて試食してもおいしいものであっ
た。
Claims (2)
- 【請求項1】牛乳又は乳製品に乳清蛋白質濃縮物を添加
し、加熱することによって得られるゲル状食品の製造
法。 - 【請求項2】該ゲル状食品が耐熱性に優れ、30℃以上の
加熱調理によっても形状を保持可能な特許請求の範囲第
1項記載のゲル状食品の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1281136A JP2836867B2 (ja) | 1989-10-26 | 1989-10-26 | ゲル状食品の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1281136A JP2836867B2 (ja) | 1989-10-26 | 1989-10-26 | ゲル状食品の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03143358A JPH03143358A (ja) | 1991-06-18 |
JP2836867B2 true JP2836867B2 (ja) | 1998-12-14 |
Family
ID=17634868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1281136A Expired - Fee Related JP2836867B2 (ja) | 1989-10-26 | 1989-10-26 | ゲル状食品の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2836867B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180063185A (ko) | 2015-10-08 | 2018-06-11 | 산에이겐 에후.에후. 아이. 가부시키가이샤 | 식품 개질제 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19711805A1 (de) * | 1996-03-27 | 1998-09-24 | New Zealand Milk Products Euro | Modifizierte Molkenkäse- und Dessertprodukte auf Milchbasis |
NZ511003A (en) | 2001-04-06 | 2003-06-30 | Fonterra Tech Ltd | preparing a fat containing stable dairy based food product such as cheese |
-
1989
- 1989-10-26 JP JP1281136A patent/JP2836867B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20180063185A (ko) | 2015-10-08 | 2018-06-11 | 산에이겐 에후.에후. 아이. 가부시키가이샤 | 식품 개질제 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03143358A (ja) | 1991-06-18 |
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