JP2836809B2 - ロータリーテーブル型掘削機における排土装置 - Google Patents

ロータリーテーブル型掘削機における排土装置

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JP2836809B2 JP4131495A JP4131495A JP2836809B2 JP 2836809 B2 JP2836809 B2 JP 2836809B2 JP 4131495 A JP4131495 A JP 4131495A JP 4131495 A JP4131495 A JP 4131495A JP 2836809 B2 JP2836809 B2 JP 2836809B2
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洋 外山
潤 新庄
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はロータリーテーブル型
掘削機における排土装置に関する。さらに詳細には、ダ
ウンザホールドリルを使用して掘削する際の掘屑の飛散
を防止した排土装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ロータリーテーブル型掘削機は、従来油
田やガス田の掘削に使用されているが、今日では土木工
事用としての大口径掘削や地下水、地熱開発の掘削にも
広く使用されている。一方、転石や玉石等が混在した難
地層のボーリング用として、ドリルロッドの先端に接続
されて使用されるダウンザホールドリルが開発されてい
る。そして、このダウンザホールドリルとロータリーテ
ーブルとを組合わせた掘削も近年行われるようになって
いる。
【0003】ダウンザホールドリルはドリルロッドを通
して送られてくる圧縮空気によりピストンを駆動し、ビ
ッドに打撃運動を与える形式のドリルである。掘削によ
り生ずる掘屑は、ロッド先端から排出される駆動用の圧
縮空気によりドリルロッドと孔壁との間を経て地上に排
出される。
【0004】ダウンザホールドリルに回転力を与えるロ
ータリーテーブルは、通常は仮設足場あるいは架台上に
設置され、したがってロータリーテーブルと掘削地表面
との間は開放された空間である。このため、圧縮空気に
より地上に運ばれた掘屑は、周囲に飛散し、このような
掘屑の飛散は周辺環境の悪化を招くことになる。しかる
に、掘屑の飛散に対し従来何らの対策も講じられていな
かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な技術的背景に基づいてなされたものであって、次の目
的を達成するものである。
【0006】この発明の目的は、ダウンザホールドリル
を使用して掘削するに際し、掘屑が飛散するのを防止し
たロータリーテーブル型掘削機における排土装置を提供
することにある。
【0007】この発明の他の目的は、掘屑を効率良く一
定方向に排出することができるロータリーテーブル型掘
削機における排土装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を達
成するために、次のような手段を採用している。
【0009】すなわちこの発明は、ハウジング内にケリ
ーロッドを回転させるためのテーブルが回転自在に収容
されたロータリーテーブルを有するロータリーテーブル
型掘削機において、前記ハウジングの下部に設けられ、
上下部に前記ケリーロッドが通過可能な開口を有する集
土室と、前記集土室の前記下部開口と掘削孔周囲の地表
面との間を覆い、掘屑を前記集土室に導入するための導
入手段と、前記集土室の周壁の一部に設けられた排出口
とを備えてなることを特徴とするロータリーテーブル型
掘削機における排土装置にある。
【0010】またこの発明は、前記導入手段が前記集土
室に着脱自在に取付けられていることを特徴とするロー
タリーテーブル型掘削機における排土装置にある。
【0011】さらにこの発明は、前記集土室に前記掘屑
を前記排出口に向けて掻寄せるための掻寄せ手段が設け
られていることを特徴とするロータリーテーブル型掘削
機における排土装置にある。
【0012】さらにこの発明は、前記掻寄せ手段が前記
集土室の周壁に回転自在に支持され、かつ前記ケリーロ
ッドが通過可能な環状のブレードプレートと、前記ブレ
ードプレートの下面に設けられたブレードと、前記ブレ
ードプレートを回転させるための駆動手段とを備えてな
ることを特徴とするロータリーテーブル型掘削機におけ
る排土装置にある。
【0013】さらにこの発明は、前記駆動手段が前記テ
ーブルと、前記テーブルの下端に設けられた第1係合部
と、前記ブレードプレートに設けられ、前記第1係合部
に係合する第2係合部とを備えてなることを特徴とする
ロータリーテーブル型掘削機における排土装置にある。
【0014】
【作用】掘屑はダウンザホールドリルを駆動する圧縮空
気によって、掘削孔壁とドリルロッドの間を通って地上
に排出され、地上部においては導入手段を介して集土室
に導入され、排出口から一定方向に排出される。したが
って、掘屑が飛散することがない。導入手段を集土室に
着脱自在に取付けるようにすることにより、種々の地表
面形状に対応できる。また、集土室に掘屑を掻寄せる掻
寄せ手段を設けることにより、掘屑が集土室内で滞留す
ることなく、効率よく排出される。
【0015】
【実施例】この発明の実施例を図面を参照しながら以下
に説明する。図1はこの発明の一実施例を示す平面図、
図2は側面図、図3は背面図である。以下の実施例はこ
の発明の発明者らによって開発された、傾斜地用のロー
タリーテーブル型掘削機にこの発明の排土装置を適用し
た例である。ロータリーテーブル型掘削機はベースフレ
ーム1と、このベースフレーム1上に載置されたロータ
リーテーブル2とを備えている。ベースフレーム1は後
述するように、この発明の排土装置の一部を構成してい
る。
【0016】ロータリーテーブル ロータリーテーブル2それ自体は従来とほぼ同様の構造
であるが、図4及び図5を併せて参照しながら、まずそ
の構造について簡単に説明する。図4はロータリーテー
ブル2の平面図、図5は部分的な断面展開図である。ロ
ータリーテーブル2はハウジング3を有し、このハウジ
ング3内に円筒形のテーブル4が回転自在に収容されて
いる。
【0017】すなわち、外歯6が形成されたリングギヤ
5がテーブル4の外周に固定され、このリングギヤ5の
内周はハウジング3に固定された軸受7に回転自在に支
持されている。リングギヤ5の外歯6は図示しないピニ
オンに噛み合い、このピニオンが図示しないベベルギヤ
を介して油圧モータ8に駆動連結され、テーブル4が正
逆回転するようになっている。
【0018】テーブル4の内周にはロータリブッシュ9
がキー10を介して固定されている。ロータリブッシュ
9の内周にはスプライン溝11が形成され、このスプラ
イン溝11にドリルロッドを回転させるためのケリーロ
ッドが嵌合される。ハウジング3の上部に固定されたケ
ースカバー12とテーブル4との間に、アッパシールリ
ング13がテーブル4の上部に固定されて配置されてい
る。また、ハウジング3の下部とテーブル4との間に
も、ロワーシールリング14がテーブル4の下部に固定
されて配置されている。
【0019】テーブル4の下端には、テーブル4の回転
軸線と平行に延びる複数の係合片15が等角度間隔を置
いて設けられている。これらの係合片15は後述するブ
レードプレートに回転を伝達するためのものである。ハ
ウジング3の両側にはベースフレーム1への取付部16
が形成されている。取付部16は複数のボルト穴17を
有し、ロータリーテーブル2はこれらのボルト穴17に
挿通されるボルト18を介してベースフレーム1に固定
される。図1〜図3はロータリーテーブル2をベースフ
レーム1に載置し、固定した状態を示している。
【0020】ロッドホルダ ロータリーテーブル2の上部にはロッドホルダ19が設
けられている(図1〜3参照)。ロッドホルダ19はロ
ータリーテーブル2のケースカバー12に固定されたベ
ースプレート20を有している。このベースプレート2
0上にはホルダ本体21がテーブルの回転軸線方向と直
角方向に摺動自在に設けられている。ガイド22はホル
ダ本体21を案内するための部材である。
【0021】ベースプレート20の端部に設けたブラケ
ット23に油圧シリンダ24が枢支されている。この油
圧シリンダ24のピストンロッド(カバー84で覆われ
ている)はホルダ本体21にピン83を介して枢支され
ている。ホルダ本体21は油圧シリンダの作動によりテ
ーブル4の回転軸線側に向かう前進位置と回転軸線から
離間する後退位置との間を移動可能である。また、ホル
ダ本体21はベースプレート20に当接する水平位置と
ベースプレート20から離間する起立位置との間を揺動
自在である。
【0022】ホルダ本体21は掘削中は、後退位置にも
たらされる。そして、ドリルロッドの接続あるいは切離
し時に、油圧シリンダ24の作動により前進位置に移動
させられ、ドリルロッドを支承する。また、ホルダ本体
21はロータリーブッシュ9の取付け、取外し時に後退
位置において起立位置にもたらされる(図2鎖線位
置)。把手63はホルダ本体21を揺動させる際に、掴
むためのものである。
【0023】ベースフレーム 図6はベースフレーム1の平面図、図7は図6のA−A
線に沿った断面図である。ベースフレーム1は上下が開
口した円筒形のケーシング25を有し、このケーシング
25の両側にブラケット26、26が設けられている。
穴27はロータリーテーブル2を固定するためのボルト
18を挿通するためのものである。
【0024】ブラケット26、26には昇降手段を構成
するレベリングジャッキ28、29が、それぞれ2本ず
つ設けられている。レベリングジャッキ28、29はロ
ータリーテーブル2の回転軸線と平行になるように設け
られている。ベースフレーム1は図6において右側が山
側、左側が谷側となるように傾斜地に設置され、したが
ってレベリングジャッキ28、28は山側昇降昇降手段
を構成し、レベリングジャッキ29、29は谷側昇降手
段を構成している。
【0025】図8はレベリングジャッキ28の軸線方向
断面図である。レベリングジャッキ28は角筒形のアウ
タケース30を有し、その内部にインナケース31が摺
動自在に収容されている。インナケース31はアウタケ
ース30の下端から出没自在であり、このインナケース
31の下端にはペダル32がピン33を介して揺動自在
に設けられている。
【0026】インナケース31の内部には作動シリンダ
を構成する油圧シリンダ34が収容されている。油圧シ
リンダ34はピストンロッドの先端部35が下方を向く
ように配置され、この先端部35はインナケース31の
中間部にピン36を介して枢支されている。また、シリ
ンダヘッド37はピン38を介してアウタケース30の
上端に枢支されている。ピストンロッドの先端部35に
は、シリンダチューブ40を覆うためのカバー39が取
付けられている。上記構成により油圧シリンダ34が作
動すると、インナケース31がアウタケース30から出
没するようになっている。このように昇降手段の外殻を
アウタケース30及びインナケース31で構成すること
により、油圧シリンダ34のストロークが短くて済む。
【0027】アウタケース30の両側部には、レベリン
グジャッキ28をベースフレーム1のブラケット26、
26に取付けるためのブラケット41、41が設けられ
ている。レベリングジャッキ28は、ブラケット41に
設けたボルト穴42に挿通されるボルト43を介してベ
ースフレーム1のブラケット26、26に固定される。
【0028】上述のレベリングジャッキ28の構造は、
全体長さを含めてレベリングジャッキ29の構造とほぼ
同様である。ただ、ブラケット41の取付位置がレベリ
ングジャッキ28ではアウタケース30の下部側である
のに対し、レベリングジャッキ29ではアウタケース3
0の上部側である点で、両レベリングジャッキ28、2
9は異なっている。すなわち、山側昇降手段であるレベ
リングジャッキ28は、谷側昇降手段であるレベリング
ジャッキ29よりも上方位置に配置されている。なお、
レベリングジャッキ29、29はステー44を介して互
いに連結されている。
【0029】レベリングジャッキ28、29の各油圧シ
リンダ34は、各々図示しない方向切換弁に接続され、
レベリングジャッキ28、29は各々独立して動作可能
である。図3に各レベリングジャッキ28、29に対応
する操作レバー64と、ロッドホルダ19の操作レバー
65とが示され、これらの操作レバーのボックスは例え
ばレベリングジャッキ28に取付けることができる。
【0030】ベースフレーム1には適宜位置に傾斜セン
サ45が設けられている(図7参照)。傾斜センサ45
としては、例えば周知のトルクバランス式のものが用い
られる。傾斜センサ45の計測値は、例えばレベリング
ジャッキ28に取付けた表示器66に表示される(図3
参照)。表示器66は前後傾斜表示部67及び左右傾斜
表示部68を有し、傾斜角度が±で表示される。
【0031】排土装置 この発明の排土装置は、ベースフレーム1によって一部
が構成されている。すなわち、ケーシング25は集土室
46を区画している。集土室46は前述のように上部開
口47及び下部開口48を有し、これらの開口を図示し
ないケリーロッドが通過可能となっている。
【0032】集土室46の側壁及び底壁には掘屑を排出
するための複数の排出口49、85、86が設けられて
いる。これらの排出口49、85、86は通常はそれぞ
れカバー50、87、88で閉鎖されているが、掘削時
には周辺の状況に応じて適宜の排出口が開放される。図
9は開放状態の排出口49の正面図である。集土室46
の下部開口48の周縁には主導入管51が固定され、こ
の主導入管51に補助導入管52が着脱自在に取付けら
れるようになっている。導入手段は主導入管51及び補
助導入管52によって構成されている。
【0033】補助導入管52は図10に示すように、そ
の上端は管軸線と直角な切り口を有しているが、下端は
管軸線に対して傾斜した傾斜切り口53を有している。
この傾斜切り口53の傾斜角度は、掘削機が設置される
傾斜地の傾斜角度にほぼ一致している。これにより、掘
削孔の周囲をほぼ密封状態で覆うことができる。補助導
入管52は主導入管51の外周に嵌合される。そして、
両導入管51、52に設けたブラケット54a、54b
間に配置されたターンバックル81により両導入管5
1、52が互いに固定される(図11参照)。
【0034】再び図6、図7を参照して、排土装置は掘
屑の掻寄せ手段55を有している。この掻寄せ手段55
は環状のブレードプレート56と、このブレードプレー
ト56の下面に設けられたブレード57と、ブレードプ
レート56を回転させるための駆動手段とからなってい
る。図12はブレードプレート56の下面図、図13は
断面図である。ブレードプレート56の外周には段部5
8が形成され、ブレードプレート56はこの段部58を
介して集土室46の上部開口47の周縁に回転自在に支
持されている。ケリーロッドはブレードプレート56の
中央を通過可能である。
【0035】ブレードプレート56の下面に180度の
角度間隔を置いたL字形の2枚のブラケット59が垂下
して設けられ、ブレード57はこのブラケット59に固
定されている。また、ブレードプレート56の内周には
複数の係合溝60が等角度間隔を置いて設けられ、これ
らの係合溝60には前記テーブル4の係合片15が係合
している。係合片15及び係合溝60は、それぞれ第1
及び第2係合部を構成している。
【0036】このような構造により、ブレードプレート
56にはテーブル4からトルクが伝達され、ブレードプ
レート56が回転する。すなわち、テーブル4、係合片
15及び係合溝60はブレードプレート56の駆動手段
を構成している。ブレードプレート56の上面に設けた
環状溝61にはパッキン62が嵌め込まれ、ブレードプ
レート56とロワーシールリング14との間の気密が保
持されている。
【0037】使用態様 上記実施例の使用態様を図14を併せて参照しながら説
明する。図14は、ロータリーテーブルを含む掘削機全
体の配置図である。傾斜地上部の平坦地には、パワーユ
ニット69、コントロールユニット70、コンプレッサ
ー71、レシーバタンク72が設置されている。油圧ホ
ース73は油圧モータ8、レベリングジャッキ28、2
9等に圧油を送るためのものである。信号ケーブル74
はテーブル4の回転動作を遠隔操作する信号を送るため
のものである。
【0038】ケリーロッド75は傾斜地上部に設置され
たクレーン76にワイヤロープ77を介して懸吊されて
いる。ケリーロッド75に接続されるドリルロッドの先
端には周知のダウンザホールドリル78が接続され、こ
のダウンザホールドリル78にレシーバタンク72から
圧縮空気を送るためのエアーホース79がエアースイベ
ル80を介してケリーロッド75の上端に連結されてい
る。
【0039】ロータリーテーブル4の設置に際しては、
図7に示すように、レベリングジャッキ28、29が接
地することとなる傾斜地89の一部を切取り、平坦な切
取部90を形成しておく。図7においてレベリングジャ
ッキ28のペダル32を鎖線で示した状態が、傾斜地8
9に設置した状態である。この状態で傾斜センサ45が
ロータリーテーブル4の傾きを常時検出し、傾斜角が傾
斜表示器66に表示される。そして、この表示器66を
目視しながら、レベリングジャッキ28、29を作動さ
せ、傾斜を修正する。
【0040】このように、ロータリーテーブル4はレベ
リングジャッキを介して傾斜地に設置されるので、足場
の設置工事は不要である。また、ロータリーテーブル4
の傾斜をレベリングジャッキ28、29の作動によって
修正し、水平に位置決めすることができる。さらに、山
側のレベリングジャッキ28を谷側のレベリングジャッ
キ29よりも上方に配置することにより、ジャッキスト
ロークを短くすることができる。言い換えれば、短いジ
ャッキストロークで大きな傾斜角度に対応できる。因み
に、この実施例の場合、0度から60度までの傾斜角度
範囲に対応できる。
【0041】主導入管51に補助導入管52がターンバ
ックル81を介して連結され、これらの導入管51、5
2により掘削孔91周囲の地表面と集土室46の下部開
口48との間が覆われる。掘屑はダウンザホールドリル
を駆動する圧縮空気によって、掘削孔91の孔壁とドリ
ルロッドの間を通って地上に排出されるが、地上部にお
いては導入管51、52を介して集土室46に導入され
る。
【0042】集土室46ではテーブル4の回転に伴っ
て、ブレードプレート56が回転し、ブレード57がテ
ーブル4の回転軸線の回りを旋回している。ここで集土
室46の側壁の排出口49が開放している場合、掘屑は
このブレード57によって常時排出口49に向けて掻き
寄せられ、一定の方向に排出される。なお、排出口49
には逆L字形のダクト82を連結してもよい。また、必
要に応じて排出口49に代えて、集土室46の底壁の排
出口85、86の一方又は双方を開放して、掘屑を排出
するようにしてもよい。
【0043】このような排土装置を具備することによ
り、掘屑が飛散することなく一定の方向に排出され、周
辺環境の悪化を防止できる。導入管の一部、具体的には
補助導入管52を集土室46に着脱自在に取付けるよう
にし、その傾斜切り口53の傾斜角度を変えることによ
り、種々の地表面形状に対応できる。また、集土室46
に掘屑を掻寄せるブレード57を設けることにより、掘
屑が集土室内で滞留することなく、効率よく排出され
る。さらに、ブレードプレート56とテーブル4とを係
合させることにより、ブレードプレート56がテーブル
4の回転に伴って回転し、ブレードプレート専用の駆動
手段が不要である。
【0044】上記実施例は単なる例示にすぎず、この発
明は例えば以下に記すような種々の変形が可能である。
【0045】(1)上記実施例はこの発明の排土装置を
この発明の発明者らによって特に開発された傾斜地用の
ロータリーテーブル型掘削機に適用したものであるが、
これに限らず一般的なロータリーテーブル型掘削機にも
適用できる。
【0046】(2)上記実施例では掘屑の導入手段を2
つの導入管で構成したが、1つの導入管で構成し、これ
を集土室に着脱自在に取付けるようにしてもよい。
【0047】(3)上記実施例ではブレードプレートが
テーブルによって駆動されるようにしたが、ブレードプ
レートをテーブルとは別個にギヤを介して油圧モータに
駆動連結するようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、掘屑が
集土室に集められ一定の方向に排出されるので、掘屑が
飛散することなく周辺環境の悪化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施例を示す平面図であ
る。
【図2】図2は同実施例の側面図である。
【図3】図3は同実施例の背面図である。
【図4】図4はロータリーテーブルの平面図である。
【図5】図5はロータリーテーブル部分的な断面展開図
である。
【図6】図6はベースフレームの平面図である。
【図7】図7は図6のA−A線に沿った断面図である。
【図8】図8は山側レベリングジャッキの軸線方向断面
図である。
【図9】図9は集土室の側壁の排出口の正面図である。
【図10】図11は補助導入管の一例を示す斜視図であ
る。
【図11】図11は主導入管と補助導入管との連結状態
を示す断面図である。
【図12】図12はブレードプレートの下面図である。
【図13】図13は同ブレードプレートの断面図であ
る。
【図14】図14は掘削機全体の配置を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1…ベースフレーム 2…ロータリーテーブル 3…ハウジング 4…テーブル 8…油圧モータ 15…係合片 25…ケーシング 46…集土室 47…上部開口 48…下部開口 51…主導入管 52…補助導入管 55…掻寄せ手段 56…ブレードプレート 57…ブレード 58…段部 60…係合溝 80…掘削孔 81…ターンバックル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 外山 洋 東京都中野区中央1丁目29番15号 鉱研 工業株式会社内 (72)発明者 新庄 潤 東京都中野区中央1丁目29番15号 鉱研 工業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21B 3/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング内にケリーロッドを回転させる
    ためのテーブルが回転自在に収容されたロータリーテー
    ブルを有するロータリーテーブル型掘削機において、 前記ハウジングの下部に設けられ、上下部に前記ケリー
    ロッドが通過可能な開口を有する集土室と、 前記集土室の前記下部開口と掘削孔周囲の地表面との間
    を覆い、堀屑を前記集土室に導入するための導入手段
    と、 前記集土室の周壁の一部に設けられた排出口とを備えて
    なることを特徴とするロータリーテーブル型掘削機にお
    ける排土装置。
  2. 【請求項2】前記導入手段が前記集土室に着脱自在に取
    付けられていることを特徴とする請求項1記載のロータ
    リーテーブル型掘削機における排土装置。
  3. 【請求項3】前記集土室に前記堀屑を前記排出口に向け
    て掻寄せるための掻寄せ手段が設けられていることを特
    徴とする請求項1又は2記載のロータリーテーブル型掘
    削機における排土装置。
  4. 【請求項4】前記掻寄せ手段が前記集土室の周壁に回転
    自在に支持され、かつ前記ケリーロッドが通過可能な環
    状のブレードプレートと、 前記ブレードプレートの下面に設けられたブレードと、 前記ブレードプレートを回転させるための駆動手段とを
    備えてなることを特徴とする請求項3記載のロータリー
    テーブル型掘削機における排土装置。
  5. 【請求項5】前記駆動手段が前記テーブルと、 前記テーブルの下端に設けられた第1係合部と、 前記ブレードプレートに設けられ、前記第1係合部に係
    合する第2係合部とを備えてなることを特徴とする請求
    項4記載のロータリーテーブル型掘削機における排土装
    置。
JP4131495A 1995-02-06 1995-02-06 ロータリーテーブル型掘削機における排土装置 Expired - Fee Related JP2836809B2 (ja)

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