JPH0941856A - エアハンマ掘削工法並びに装置 - Google Patents

エアハンマ掘削工法並びに装置

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JPH0941856A
JPH0941856A JP7193716A JP19371695A JPH0941856A JP H0941856 A JPH0941856 A JP H0941856A JP 7193716 A JP7193716 A JP 7193716A JP 19371695 A JP19371695 A JP 19371695A JP H0941856 A JPH0941856 A JP H0941856A
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JP
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pipe
air
drill
excavation
air hammer
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JP7193716A
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Nobuhisa Ikeda
修久 池田
Hiroyuki Kawasaki
博行 川崎
Taro Watanabe
太郎 渡辺
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Tone KK
Original Assignee
Tone KK
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Publication date
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E21EARTH OR ROCK DRILLING; MINING
    • E21BEARTH OR ROCK DRILLING; OBTAINING OIL, GAS, WATER, SOLUBLE OR MELTABLE MATERIALS OR A SLURRY OF MINERALS FROM WELLS
    • E21B4/00Drives for drilling, used in the borehole
    • E21B4/06Down-hole impacting means, e.g. hammers
    • E21B4/14Fluid operated hammers
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F7/00Equipment for conveying or separating excavated material
    • E02F7/10Pipelines for conveying excavated materials

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Earth Drilling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】掘削土砂をエアハンマドリル装置の作動に供し
た排気エアを利用して効率よく排土する。 【解決手段】シール用掘管30´の外周部には、円筒状
に形成された回転パイプ67が設けられている。一方、
ベース16には、密閉部材65´が設けられている。こ
の密閉部材65´は、円筒状に形成された蓋部材68´
の内周面に弾性体で形成されたシール部材70´が設け
られている。シール部材70´の内周部は、前記回転パ
イプ67の外周部を密封しており、前記回転パイプ67
は、このシール部材70´の内周面上を摺動する。これ
により、掘削孔48内が密閉される。従って、掘削孔4
8内は排土に必要な加圧状態を維持できるので、十分な
排気エアの流速を得ることができ、効率よく掘削土砂の
排土を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はエアハンマ掘削工
法並びに装置に係り、特に礫、岩盤等の掘削における掘
削屑の排土を効率よく行うエアハンマ掘削工法並びに装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エアハンマドリルにより掘削さ
れた掘削屑は、排気エアの流速を利用して、掘削孔と掘
管との間の環状空間(アニュラ)を通って排気エアとと
もに排土される。この排気エアの流速は、一般に20m
/s以上必要とされている。したがって、排気流速は供
給されるエアの流量と前記環状空間の面積の関係で決ま
る。このため、掘削孔の孔径が大きくなるに従い、所定
の排気エアの流速を得るために、ハンマに供給するエア
の供給量が増大する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、排気エアが
所定の流速を得るためには、掘管の外径を大きくしなけ
ればならない。このため、掘管の重量が増大し、取り扱
いが不便になるとともに、コストが増大するという欠点
がある。また、掘削屑の排土が悪いと掘削不良を起こし
てメタルが磨耗したり、粉塵が掘削孔口から飛散して公
害になったり、更には、ハンマが作動不良を起こしたり
する。
【0004】このような問題を解消するために、掘管の
周面に設けた密閉装置により掘管と掘削孔の壁面との間
をシール部材でシールして掘削孔内を密閉し、掘削孔内
を加圧状態にすることによって、所定の排気エアの流速
を得る工法がある。しかしながら、掘削孔は壁面が崩れ
て凹凸ができるため、掘削孔の壁面とシール部材との間
に空間が生じ、掘削孔内を密閉することができないとい
う欠点がある。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、掘削屑を排気エアを利用して効率よく排土する
エアハンマ掘削工法並びに装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、所定深度まで地中に建込まれたケーシン
グパイプ内に掘管が連結されたエアハンマドリル装置を
挿入した後、前記掘管を移動可能にして前記ケーシング
パイプ内を密閉すると共に、地上の掘削装置を介して前
記掘管に回転と送りを与えつつ掘管の給気管から前記エ
アハンマドリル装置に圧力エアを供給し、該エアハンマ
ドリル装置を作動させて岩盤等の地盤を掘削し、前記エ
アハンマドリル装置の作動に供した排気エアを掘削孔内
に排気させると共に、前記密閉された掘削孔内から掘削
屑を排気エアと一緒に前記掘管の排気通路から排出する
ことを特徴とする。
【0007】本発明によれば、掘削孔内は、ケーシング
パイプを介して密閉される。したがって、掘削孔内は、
排気エアが漏れないので、排土に必要な加圧状態を維持
することができる。これにより、十分な排気エアの流速
を得ることができ、効率よく掘削屑の排土を行うことが
できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るエアハンマ掘削工法並びに装置の実施の形態について
詳説する。図1は、本発明に係るエアハンマ掘削装置の
第1の実施の形態の断面図である。同図に示すように、
表土層10には、表土層10の崩壊を防ぐためのケーシ
ングパイプ12が建込まれている。このケーシングパイ
プ12は、図示しないケーシングオシレータ又はケーシ
ングドライバ等の装置で押し込みつつ、内部の土砂をハ
ンマーグラブ等の装置で排出し、これにより岩盤14ま
で建込まれる。
【0009】前記ケーシングパイプ12の上端部には、
ベースマシーン20のベース16が設けられる。このベ
ース16は、ベース16の下面に固着されたクランプ1
8で前記ケーシングパイプ12の上端部周面を挟持する
ことにより、ケーシングパイプ12上に支持される。ベ
ースマシン20は、前記ベース16上に立設されたフレ
ーム22と、そのフレーム22に沿って上下方向に摺動
自在に設けられたパワースイベル24等から構成され
る。
【0010】前記パワースイベル24には、図示しない
シリンダが設けられており、パワースイベル24はその
シリンダに駆動されて前記フレーム22に沿って上下方
向に移動する。このパワースイベル24には、油圧モー
タ26、26が設けられており、油圧モータ26、26
は、図示しないギアを介して中心部に設けられた回転シ
ャフト27に回転力を伝達する。
【0011】前記回転シャフト27の下部には、エアス
イベル28を介して掘管30が同軸上に連結されてい
る。掘管30は、排土管32、給気管34及び給水管3
6を備えており、前記給気管34及び給水管36は、前
記エアスイベル28を介してそれぞれ給気ライン38、
給水ライン40に連通されている。前記掘管30の下端
部にはエアハンマドリル装置41が取り付けられてい
る。このエアハンマドリル装置41はケース44内に複
数のエアハンマ42、42を有しているマルチエアハン
マドリルであり、エアハンマ42、42内には、図示し
ないピストンが上下方向に移動自在に支持されている。
このピストンは、給気ライン38及び給気管34から供
給される圧力エアで連続的に上下方向に往復移動し、こ
れにより、エアハンマ42、42のビット43、43が
打撃されて、地中の岩盤が掘削される。一方、エアハン
マ42、42の作動に供したエアは、ビット43、43
の排気穴から掘削孔48内に排出される。また、この掘
削の際、前記エアハンマドリル装置41は、油圧モータ
26、26の回転で掘管30と一体的に回転し、これに
より、円筒形の掘削孔48が形成される。更に、給水ラ
イン40から送水される水を給水管36を介して、その
下端部に形成された出口37から掘削孔48内に供給す
ることができるので、排出効果を高めたり、ビット4
3、43の冷却や粉塵の防止に役立てることもできる。
【0012】前記回転シャフト27の上端部は、パワー
スイベル24に回動自在に支持されている。このパワー
スイベル24には排土ライン50が連通されており、排
土ライン50は、前記回転シャフト27を介して排土管
32に連通されている。したがって、エアハンマドリル
装置41で掘削された掘削屑は前記排気エアと共にエア
ハンマドリル装置41の排土口45より排土管32を介
して排土ライン50から地上に排出される。
【0013】前記掘管30のシール用掘管には、ケーシ
ングパイプ12と掘管30との間を摺動自在にシールし
て掘削孔48内を密閉する密閉装置52が設けられてい
る。図2は密閉装置52を示す拡大図である。同図に示
すように、前記掘管30には、一対のフランジ54、5
4が掘管30と同軸上に着脱自在に設けられている。こ
のフランジ54、54には、環状に形成された摺動部材
56がOリング58、58を介して掘管30の軸線方向
と直交する方向に摺動自在に挟持されている。摺動部材
56の外周面には、ゴムやブラシ等から成るシール部材
60が固着されており、シール部材60は前記ケーシン
グパイプ12の内周面に摺動可能に密着されている。
【0014】前記の如く構成された本発明に係るエアハ
ンマ掘削装置の第1の実施の形態の作用は次の通りであ
る。先ず、油圧モータ26、26を駆動すると、その回
転が掘管30に伝達され、エアハンマドリル装置41が
回転する。同時に、給気ライン38及び給気管34から
エアハンマ42、42に圧力エアが供給され、ピストン
が上下方向に連続的に往復移動する。これにより、ピス
トンでエアハンマ42、42のビット43、43が打撃
される。一方、場合によっては給水ライン40及び給水
管36から供給された水が給水口から掘削孔48内に供
給される。この状態で、エアハンマドリル装置41を下
降することにより、ビット43、43が岩盤を打撃して
掘削する。また、給水ライン40からは、水に限らずエ
アや他の流体を供給し、出口37より孔内に噴出するこ
とも可能である。
【0015】前記エアハンマ42、42の作動に供した
エアは、ビット43、43の排気穴より掘削孔48底面
に排出される。前記エアハンマドリル装置41で掘削さ
れた掘削屑は、この排気エアの圧力でエアハンマドリル
装置41の排土口45より排土管32及び排土ライン5
0を介して地上に排土される。ここで、前記掘削孔48
内は、ケーシングパイプ12と掘管30との間を密閉装
置52で密閉されている。密閉装置52は、図示しない
圧力調整弁を設けることによって掘削孔48内は排土に
必要な加圧状態(例えば、0.2〜0.5kg/c
2 )を維持することができる。これにより、掘削屑を
排土するのに十分な排気エアの流速を得ることができ、
効率よく掘削屑の排土を行うことができる。
【0016】また、掘管30は回転しながら上下に移動
するが、フランジ54、54が摺動部材56上を滑りな
がら回転するので、シール部材60には、回転が伝達さ
れない。したがって、シール部材60は、ケーシングパ
イプ12の内周面を滑りながら上下方向にのみ移動す
る。更に、掘管30は、ケーシングパイプ12内で横方
向に芯ずれした場合、フランジ54、54がその掘管3
0の芯ずれに追従して摺動部材56上を横方向に摺動す
る。これにより、シール部材60は、ケーシングパイプ
12の内周面に密着した状態を維持することができ、隙
間が生じることがない。したがって、掘削孔48内を密
閉することができる。
【0017】このように、第1の実施の形態のエアハン
マ掘削装置によれば、掘削孔48内を完全に密閉し、排
土に必要な加圧状態を維持することができるので、効率
よく掘削屑の排土を行うことができる。これにより、掘
管30の外径を大きくすることなく、排土に必要な排気
エアの流速を得ることができる。したがって、掘管30
の外径が大きくなることによる掘管重量の増大や、取り
扱いが不便になるという問題がなくなるとともに、コス
トの低減を図ることができる。更に、掘削屑の排土を良
好に行うことができるので、掘削不良によるメタルの磨
耗の防止、及び粉塵が掘削孔口から飛散することによる
公害の防止を図ることができる。
【0018】なお、前記密閉装置52は、シール部材6
0がケーシングパイプ12の内周面を回転せずに上下方
向のみに摺動するように構成したが、例えば、図3に示
す密閉装置52´のように、回転しながら上下方向に摺
動させるように構成してもよい。すなわち、掘管30に
フランジ62を設け、そのフランジ62の外周部にゴム
チューブ等の弾性材で形成したシール部材64をケーシ
ングパイプ12の内周面に密着するように設ける。
【0019】このように構成される、密閉装置52´
は、掘管30と共に回転しながら上下方向に移動する
が、掘削孔48内を密閉し、排土に必要な加圧状態を維
持することができるので、前記第1の実施の形態の密閉
装置52と同様の効果を得ることができる。図4は、本
発明に係るエアハンマ掘削装置の第2の実施の形態の断
面図である。なお、前記第1の実施の形態のエアハンマ
掘削装置と同一部材、同一装置については、同一符号を
付してその説明を省略する。
【0020】第2の実施の形態のエアハンマ掘削装置
は、以下に述べるように、密閉装置65はベース16に
固定され、ベース16とケーシングパイプ12は密閉連
結されている。図4に示すように、エアスイベル28に
は、シール用の掘管30の外周部に円筒状に形成された
非回転パイプ66が掘管30と同軸上に連結されてい
る。
【0021】一方、ベース16には、掘削孔48内を密
閉する密閉装置65が設けられている。この密閉装置6
5は、蓋部材68とシール部材70とから構成される。
前記蓋部材68は環状に形成されており、前記ベース1
6に前記非回転パイプ66と同軸上に固定されている。
一方、前記シール部材70は弾性材で形成されており、
その内周部が前記非回転パイプ66の外周面に密着する
ように前記蓋部材68の内周部に設けられている。ま
た、前記蓋部材68には、圧力調整弁72を設けること
もでき、密閉装置65で密閉された掘削孔48内の圧力
を所定の圧力値に維持できるようになっている。
【0022】前記の如く構成される本発明に係るエアハ
ンマ掘削装置の第2の実施の形態の作用は次の通りであ
る。岩盤は、前記第1の実施の形態と同様にしてエアハ
ンマドリル装置41で掘削され、エアハンマ42、42
の作動に供したエアは、ビット43、43から掘削孔4
8内に排出される。そして、前記エアハンマドリル装置
41で掘削された掘削屑は、前記排気エアの圧力で排土
管32を介して排土ライン50から地上に排出される。
【0023】ここで、前記掘削孔48内は、ケーシング
パイプ12と非回転パイプ66との間が密閉装置65で
密閉されるため、前記排気エアが掘削孔48内から漏れ
ない。したがって、掘削孔48内は排土に必要な加圧状
態を維持することができるので、掘削屑を排土するのに
十分な排気エアの流速を得ることができ、効率よく掘削
屑の排土を行うことができる。
【0024】また、非回転パイプ66は掘管30と共に
上下に移動するが、回転はしないのでシール部材70を
滑りながら上下方向に移動する。更に、掘削孔48内が
所定の圧力値以上になると、圧力調整弁72が作動し
て、掘削孔48内を減圧するので、掘削孔48内は、常
に一定の圧力を維持することができる。
【0025】このように第2の実施の形態のエアハンマ
掘削装置は、掘削孔48内を完全に密閉し、排土に必要
な加圧状態を維持することができるので、前記第1の実
施の形態のエアハンマ掘削装置と同様の効果を得ること
ができる。図5は、本発明に係るエアハンマ掘削装置の
第3の実施の形態の断面図である。なお、前記第2の実
施の形態のエアハンマ掘削装置と同一部材、同一装置に
ついては、同一符号を付してその説明を省略する。
【0026】第3の実施の形態のエアハンマ掘削装置
は、以下に述べるように、シール用の掘管30´の外周
面上に設けられた回転パイプ67が、シール部材70´
上を掘管30´と共に回転しながら上下方向に摺動する
ように構成される。図5に示すように、掘管30´の外
周部には、円筒状に形成された回転パイプ67が掘管3
0´と同軸上に設けられている。
【0027】一方、ベース16には、前記第2の実施の
形態と略同一の密閉装置65´が設けられている。すな
わち、密閉部材65´は環状に形成された蓋部材68´
の内周部に前記回転パイプ67の外周面を密封するシー
ル部材70´が設けられている。前記掘管30´は、排
土管32及び給気管34を備えており、給気管34は、
エアスイベル28を介して給気ライン38に連通され
る。給気ライン38及び給気管34から供給され、エア
ハンマドリル装置41のエアハンマ42、42の作動に
供したエアは、ビット43、43から掘削孔48内に排
出される。
【0028】また、ベース16は、その下面に形成され
たフランジ16Aと、ケーシングパイプ12の上端部に
形成されたフランジ12Aとを連結することにより、ケ
ーシングパイプ12上に支持される。ベース16の固定
はフランジに限らず、図1のようにケーシングパイプ1
2にクランプすることもできる。このベース16の下部
には、圧力調整弁72及び給水管73が設けられてい
る。前記圧力調整弁72は、密閉装置65´で密閉され
た掘削孔48内の圧力を所定の圧力値に維持する。一
方、前記給水管73は、掘削孔48内に連通されるとと
もに給水ライン40に連通されており、この給水ライン
40から送水される水を掘削孔48内に供給する。ま
た、図1のように給水ライン40をエアスイベル28に
設けることもできる。この場合給水ライン40は、エア
スイベル28からロッドの給水管73を介してエアハン
マドリル装置41近傍に送水することができる。
【0029】前記の如く構成される本発明に係るエアハ
ンマ掘削装置の第3の実施の形態の作用は次の通りであ
る。岩盤は、前記第2の実施の形態と同様にしてエアハ
ンマドリル装置41で掘削される。この際、給水管73
からは、給水ライン40から必要に応じて水が掘削面に
供給される。
【0030】前記エアハンマ42、42の作動に供した
エアは、図示しない排気管を介して掘削孔48内に排出
される。そして、前記エアハンマドリル装置41で掘削
された掘削屑は、エアハンマドリル装置41の排土口4
5より前記排気エアの圧力で排土管32を介して排土ラ
イン50から地上に排出される。ここで、前記掘削孔4
8内は、ケーシングパイプ12と掘管30の回転パイプ
67との間が密閉装置65´で密閉されるため、前記排
気エアが掘削孔48内から漏れない。したがって、掘削
孔48内は排土に必要な加圧状態を維持することができ
るので、掘削屑を排土するのに十分な排気エアの流速を
得ることができ、効率よく掘削屑の排土を行うことがで
きる。
【0031】また、掘削孔48内が所定の圧力値以上に
なると、圧力調整弁72が作動して、掘削孔48内を減
圧するので、掘削孔48内は、常に一定の圧力を維持す
ることができる。このように第3の実施の形態のエアハ
ンマ掘削装置は、掘削孔48内を完全に密閉し、排土に
必要な加圧状態を維持することができるので、前記第1
及び第2の実施の形態のエアハンマ掘削装置と同様の効
果を得ることができる。
【0032】図6は、密閉装置65´のシール部拡大図
である。すなわち、密閉装置65´の蓋部材68´の内
周部に環状の溝部71を形成し、その溝部71にシール
部材70´を遊嵌する。シール部材70´は、ゴム等で
形成し、内径を前記回転パイプ67の外径よりも小さく
形成するとともに、外径を前記溝部71の内径よりも小
さく形成する。これにより、シール部材70´はその内
径部が前記回転パイプ67を密封するとともに、溝部7
1内を軸線と直交する向きに摺動することができる。
【0033】このように構成される、密閉装置65´
は、掘削孔48内を完全に密閉し、排土に必要な加圧状
態を維持することができる。また、回転パイプ付きの掘
管30´が芯ずれしても、シール部材70´が溝部71
内を摺動できるので、掘管30´の芯ずれに追従するこ
とができる。したがって、シール部材70´は、ケーシ
ングパイプ12の内周面に密着した状態を維持すること
ができるので、掘削孔48内を密閉することができる。
【0034】なお、前記密閉装置65´のシール構造
は、前記非回転パイプ66のシールとしても適用するこ
とができる。図7は、本発明に係るエアハンマ掘削装置
の第4の実施の形態の断面図である。なお、前記第1の
実施の形態のエアハンマ掘削装置と同一部材、同一装置
には符号を付してその説明を省略する。
【0035】前記第1〜第3の実施の形態では、掘管3
0の中央のパイプを排土管32として使用する、いわゆ
る逆循環方式のエアハンマ掘削装置について説明した。
一方、第4の実施の形態では、図7に示すように、中央
のパイプを給気管74として使用し、排土はその給気管
の周囲に設置した排土管76から行う、いわゆる正循環
方式のエアハンマ掘削装置について説明する。
【0036】図7に示すように、パワースイベル24の
回転シャフト27には、エアスイベル28を介して掘管
である給気管74が同軸上に連結され、給気管74の下
端部にエアハンマドリル装置41が取り付けられてい
る。前記エアハンマドリル装置41は、ケース44内に
エアハンマ42、42、…を有している。このエアハン
マ42、42、…は、給気管74により回転と送りが与
えられるとともに、前記給気管74から供給されるエア
で作動し、その作動に供したエアは、ビット43、4
3、…から排気され掘削孔48内に排出される。
【0037】前記給気管74の周囲には、円筒状に形成
された排土管76が設置されている。排土管76は、前
記エアスイベル28に連結され、その上端近傍に排土ラ
イン50が連結されている。一方、排土管76の下端部
には、前記ケーシングパイプ12の内径より小径に形成
されたテーパ状の拡径部76Aが形成される。掘削屑
は、この拡径部76Aから排土管76内に導かれ、排土
管76及び排土ライン50を介して地上に排土される。
また、この排土管76は、フランジ部78Bが突出しな
いように形成されている。排土管76の接続はフランジ
部に限らずネジであってもよい。
【0038】ベース16には、掘削孔48内を密閉する
密閉装置79が設けられている。密閉装置79は、蓋部
材80とシール部材82、82とから構成される。前記
蓋部材80は、円筒体80Aの上端部にフランジ80B
が一体的に形成されており、そのフランジ80Bが前記
ベース16に固定されている。前記シール部材82、8
2は、弾性材で形成されており、前記円筒体80Aの内
周面上の上端部及び下端部に設けられ、その内周部が前
記排土管76を密封する。
【0039】また、前記蓋部材80のフランジ80Aに
は、圧力調整弁72及び給水管84を設けてもよい。前
記圧力調整弁72は、密閉装置79で密閉された掘削孔
48内の圧力を所定の圧力値に維持する。一方、前記給
水管84は、掘削孔48内に連通されるとともに給水ラ
イン38に連結されており、この給水ライン38から送
水される水を掘削面に供給する。
【0040】前記の如く構成された本発明に係るエアハ
ンマ掘削装置の第4の実施の形態の作用は次の通りであ
る。先ず、油圧モータ26、26を駆動すると、その回
転が給気管74に伝達され、エアハンマドリル装置41
が回転する。同時に、給気ライン40及び給気管74か
らエアハンマ42、42、…に圧力エアが供給され、ピ
ストンが上下方向に連続的に往復移動する。これによ
り、ピストンでエアハンマ42、42、…のビット4
3、43が打撃される。一方、給水ライン38及び給水
管84から供給された水が給水口から掘削孔48内に供
給される。この状態で、エアハンマドリル装置41を下
降することにより、ビット43、43が岩盤を打撃し、
掘削する。
【0041】前記エアハンマ42、42、…の作動に供
したエアは掘削孔48内に排出される。掘削屑は、この
排気エアと共に排土管76を介して排土ライン50から
地上に排出される。ここで、前記掘削孔48内は、ケー
シングパイプ12と排土管76との間が密閉装置79で
密閉されるため、前記排気エアが掘削孔48内から漏れ
ない。したがって、掘削孔48内は排土に必要な加圧状
態を維持することができるので、掘削屑を排土するのに
十分な排気エアの流速を得ることができ、効率よく掘削
屑の排土を行うことができる。
【0042】また、排土管76は掘管30と共に上下に
移動するが、回転はしないのでシール部材82、82を
滑りながら上下方向に移動する。また、シール部材8
2、82が2段に付いているので、フランジ76Bが通
過するとき、一方のシール部材82が効いているので、
エアが逃げることがない。このように第4の実施の形態
のエアハンマ掘削装置は、掘削孔48内を密閉し、排土
に必要な加圧状態を維持することができる。
【0043】なお、前記第1乃至第4の実施の形態にお
いて、エアハンマドリル装置41は、複数本のエアハン
マ42、42、…を有するようにマルチハンマで構成し
たが、これに限らず、シングルハンマでもよい。また、
ベースマシン20は、ケーシングパイプ12に搭載しな
いリーダ方式のものでもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るエアハ
ンマ掘削工法並びに装置によれば、ケーシングパイプを
利用することにより、掘削孔内を完全に密閉し、排土に
必要な加圧状態を維持することができるので、効率よく
掘削屑の排土を行うことができる。これにより、掘管の
外径を大きくすることなく、排土に必要な排気エアの流
速を得ることができる。したがって、掘管の外径が大き
くなることによる掘管重量の増大や、取り扱いが不便に
なるいう問題がなくなるとともに、コストの低減が図れ
る。更に、掘削屑の排土を良好に行うことができるの
で、掘削不良によるメタルの磨耗の防止、及び粉塵が掘
削孔口から飛散することによる公害の防止を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエアハンマ掘削装置の第1の実施
の形態の断面図
【図2】図1の要部拡大図
【図3】本発明に係るエアハンマ掘削装置の他の実施の
形態の要部拡大図
【図4】本発明に係るエアハンマ掘削装置の第2の実施
の形態の断面図
【図5】本発明に係るエアハンマ掘削装置の第3の実施
の形態の断面図
【図6】本発明に係るエアハンマ掘削装置の他の実施の
形態の要部拡大図
【図7】本発明に係るエアハンマ掘削装置の第4の実施
の形態の断面図
【符号の説明】
10…表土層 12…ケーシングパイプ 14…岩盤 30、30´…掘管 32…排土管 34…給気管 36…給水管 41…エアハンマドリル装置 42…エアハンマ 48…掘削孔 52、52´、65、65´、79…密閉装置 60、64、70、70´、82…シール部材 66…非回転パイプ 67…回転パイプ 72…圧力調整弁 76…排土管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定深度まで地中に建込まれたケーシン
    グパイプ内に掘管が連結されたエアハンマドリル装置を
    挿入した後、前記掘管を移動可能にして前記ケーシング
    パイプ内を密閉すると共に、地上の掘削装置を介して前
    記掘管に回転と送りを与えつつ掘管の給気管から前記エ
    アハンマドリル装置に圧力エアを供給し、 該エアハンマドリル装置を作動させて岩盤等の地盤を掘
    削し、 前記エアハンマドリル装置の作動に供した排気エアを掘
    削孔内に排気させると共に、前記密閉された掘削孔内か
    ら掘削屑を排気エアと一緒に前記掘管の排気通路から排
    出することを特徴とするエアハンマ掘削工法。
  2. 【請求項2】 所定深度まで地中に建込まれたケーシン
    グパイプ、 掘削装置のスイベル機構に連結され給気通路と排気通路
    を備えた掘管と、 前記ケーシングパイプ内に挿入され、前記掘管の先端に
    連結されたエアハンマドリル装置と、 前記掘管が移動可能であると共に前記ケーシングパイプ
    内を密閉する密閉装置と、を備え、 前記掘管の給気管から前記エアハンマドリル装置に圧力
    エアを供給し、該エアハンマドリル装置を作動させ、そ
    の作動に供した排気エアを掘削孔内に排気させると共
    に、前記密閉された掘削孔内から前記排気エアを前記掘
    管の排気通路を介して排気させることを特徴とするエア
    ハンマ掘削装置。
  3. 【請求項3】 前記掘削孔内の圧力を所定の圧力値に調
    整する圧力調整弁を設けたことを特徴とする請求項2記
    載のエアハンマ掘削装置。
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