JP2836241B2 - 画像形成装置におけるパッチ形成制御装置 - Google Patents

画像形成装置におけるパッチ形成制御装置

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JP2836241B2
JP2836241B2 JP2308213A JP30821390A JP2836241B2 JP 2836241 B2 JP2836241 B2 JP 2836241B2 JP 2308213 A JP2308213 A JP 2308213A JP 30821390 A JP30821390 A JP 30821390A JP 2836241 B2 JP2836241 B2 JP 2836241B2
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知之 後藤
剛 瀬戸
智 赤池
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、画像形成装置のベルト感材上のインターイ
メージにVDDP用或いはADC用のパッチ形成制御装置に関
し、特にパッチを作成する箇所を予め固定しないことに
より、ベルト感材の長寿命化及びコピーの高画質化を達
成することができるVDDP或いはADC用のパッチ形成制御
装置に関する。
(先行技術) 従来の複写機のシステムは、第1図に示すようにメイ
ン基板上のSQMGRサブシステム、CHMサブシステム、IMM
サブシステム、マーキングサブシステムから成る4つの
サブシステムとその周りのU/Iサブシステム、INPUTサブ
システム、OUTPUTサブシステム、OPTサブシステム、IEL
サブシステムからなる5つのサブシステムによる9つの
サブシステムから構成されている。そして、SQMGRサブ
システムに対してCHMサブシステム及びIMMサブシステム
は、SQMGRサブシステムと共にメインCPU下にあるソフト
ウエアで実行されているので、通信が不要なサブシステ
ム間インターフェースで接続されている。しかし、その
他のサブシステムはメインCPUとは別個のCPU下のソフト
ウエアで実行されているので、シリアル通信インターフ
ェースで接続されている。次にこれらのサブシステムを
簡単に説明する。
SQMGRサブシステムはU/Iサブシステムからコピーモー
ドの設定情報を受信し、効率良くコピー作業が実施でき
るように各サブシステム間の同期をとりながら、各サブ
システムに作業指示を発すると共に各サブシステムの状
態を常時監視し、異常発生時には速やかな状況判断処理
を行うシーケンスマネージャーである。
CHMサブシステムは、用紙収納トレイやデュープレッ
クストレイ、手差しトレイの制御、コピー用紙のフィー
ド制御、コピー用紙のパージ動作の制御を行うサブシス
テムである。
IMMサブシステムは、感材ベルト上のパネル分割、感
材ベルトの走行/停止の制御、メインモータの制御その
他感材ベルト周りの制御を行うサブシステムである。
マーキングサブシステムはコロトロンや露光ランプ、
現像機、感材ベルトの電位、トレー濃度の制御を行うサ
ブシステムである。
U/Iサブシステムは、ユーザインターフェースの全て
の制御、マシンの状態表示、コピーモード決定等のジョ
ブ管理、ジョブリカバリーを行うサブシステムである。
INPUTサブシステムは、原稿の自動送り(DADF)や原
稿の半自動送り(SADF)、大型サイズ(A2)の原稿送り
(LDC)、コンピュータフォーム原稿送り(CFF)、原稿
の2枚自動送り(2−UP)の制御、原稿の繰り返し自動
送り(RDH)の制御、原稿サイズの検知等を行うサブシ
ステムである。
OUTPUTサブシステムは、ソーターやフィニッシャーを
制御し、コピーをソーディングやスタッキング、ノンソ
ーティングの各モードにより出力したり、綴じ込み出力
するサブシステムである。
OPTサブシステムは原稿露光時のスキャン、レンズ移
動、シャッター、PIS/NON−PISの制御を行い、またLDC
モード時のキャリッジ移動を行うサブシステムである。
IELサブシステムは感材ベルト上の不要像の消し込
み、像に対する先端・後端の消し込み、編集モードに応
じた像の消し込みを行うサブシステムである。
ベルト周りはイメージング系とマーキング系とから成
っている。
イメージング系はIMMサブシステムによって管理さ
れ、潜像の書込、消去を行っている。マーキング系はマ
ーキングサブシステムによって管理され、帯電、露光、
表面電位検出、現像、転写を行っている。またベルト上
のパネル管理、パッチ形成等を行ってコピーの高速化、
高画質化を達成するために、IMMサブシステムとマーキ
ングサブシステムとが互いに協働している。
第2図はベルト周りの概要を示す図である。
ベースマシン内には有機感材ベルト4が配置されてい
る。有機感材ベルト4は電荷発生層、トランスファ層等
何層にも塗って感材を形成しているので、Seを蒸着して
感材を形成する感光体ドラムに比して自由度が大きく、
製作が容易になるのでコストを安くすることができ、ま
たベルト周りのスペースを大きくすることができるの
で、レイアウトがやり易くなるという特徴がある。
一方、ベルトには伸び縮みがあり、またロールも温度
差によって径が変化するので、ベルトのシームから一定
の距離にベルトホールを設けてこれを検出し、またメイ
ンモータの回転速度に応じたパルスをエンコーダで発生
させてマシーンクロックを形成し、一周のマーシンクロ
ックを常時カウントすることにより、ベルトの伸び縮み
に応じてキャリッジのスタートの基準となるピッチ信
号、レジゲートのタイミングを補正する。
この装置における有機感材ベルトは長さが1m以上もあ
り、A4サイズ4枚、A3サイズ3枚が載るようにしている
が、ベルトにはシームがあるために常にパネル(ベルト
上に形成される像形成領域)管理をしておかないと定め
たパネルのコピーがとれない。そのため、シームから一
定の距離に設けられたベルトホールを基準にしてパネル
の位置を定め、ユーザーの指定するコピーモード、用紙
サイズに応じてベルト上に載るパネル数(ピッチ数)を
決め、またスタートボタンを押して最初にコピーをとる
パネルがロールの近傍のゲットパークの位置にきたとき
信号を出し、ここからコピーがとれるという合図を出す
ようにしている。
有機感材ベルト4はチャージコロトロン(帯電器)21
1によって一様に帯電されるようになっており、図の時
計方向に定速駆動されている。そして最初のパネルがレ
ジ(露光箇所)231の一定時間前にきた時ピッチ信号を
出し、これを基準としてキャリッジスキャンの用紙フィ
ードのタイミングがとられる。チャージコロトロン211
によって帯電されたベルト表面は露光箇所には、ベース
マシンの上面に配置されたプラテンガラス2上に載置さ
れた原稿の光像が入射される。このために、露光ランプ
102とこれによって照明された原稿面の反射光を伝達す
る複数のミラーおよび光学レンズ108とが配置されてお
り、このうちミラーは原稿の読み取りのためにスキャン
される。
露光箇所231でスリット状に露光された画情報によっ
て有機感材ベルト4上には原稿に対応した静電潜像が形
成される。そしてIEL(Inter Erase Lamp)215で不要な
像や像間のイレーズ或いはサイドイレーズを行った後、
静電潜像は通常黒色トナーの現像装置216、カラートナ
ーの現像装置217によって現像されてトナー像が作成さ
れる。トナー像は有機感材ベルト4の回転と共に移動
し、プリトランスファコロトロン(転写器)218、トラ
ンスファコロトロン220の近傍を通過する。プリトラン
スファコロトロン218は、通常交流印加によりトナーの
電気的付着力を弱めトナーの移動を容易にするためのも
のである。また、ベルトは透明体で形成されているの
で、転写前にプリトランスファコロトロン225(イレー
ズ用に兼用)で背面からベルトに光を照射してさらにト
ナーの電気的付着力を弱め、転写が行われ易くする。
一方、ベースマシンの供給トレイに収容されているコ
ピー用紙、あるいは手差しトレイに沿って手差しで送り
込まれるコピー用紙は送りロールによって送り出され、
搬送路501に案内されて有機感材ベルト4とトランスフ
ァコトロン220の間を通過する。用紙送りは原則としてL
EF(Long Edge Feed)によって行われ、用紙の先端と露
光開始位置とがタッキングポイントで一致するようにレ
ジゲートが開閉制御されてトナー像がコピー用紙上に転
写される。そしてデタックコロトロン221、ストリップ
フィンガ222で用紙が感材ベルトから剥がされ、転写後
のコピー用紙はヒートロール232およびプレッシャロー
ル233の間を通過して熱定着され、搬送ロール234、235
の間を通過して排出トレイに排出される。
コピー用紙が剥がされた感材ベルト4はプレクリーン
コロトロン224によりクリーニングし易くされ、ランプ2
25による背面からの光照射により不要な電荷が消去さ
れ、ブレード226によって不要なトナー、ゴミ等が掻き
落とされる。
ベルト上にはパッチジェネレータ212により像間にパ
ッチを形成し、パッチ部の静電電位をESVセンサ214で検
出して、感材上の表面電位(VDDP:Voltage Dark Develo
pment Potential)の調整を行っている。またトナー濃
度制御(ADC:Automatic Density Control)センサー219
で、パッチ部分に載ったトナーからの反射光量とトナー
がない状態における反射光量とを比較してトナーの付着
具合を検出し、トナー濃度の調整を行っている。
第3図はIMMサブシステムの機能の概略を示すブロッ
ク構成図である。
IMMサブシステムの機能を概説すると、IELサブシステ
ムとバスラインによるシリアル通信を行い、高精度のコ
ントロールを行うために、ホットラインにより割り込み
信号を送って像形成の管理を行うと共に、マーキングサ
ブシステム、CHMサブシステムに制御信号を送ってベル
ト周りのコントロールを行っている。
また有機感材ベルトにはシームがあるので、ここに像
が載らないようにしており、シームから一定距離の位置
にベルトホールが設けられている。このホールを検出し
てメインモータの制御を行うと共に、パネルの形成位置
を決定してパネル管理を行っている。また低温環境の場
合にはフューザーの空回転を行わせて定着ロールを所定
温度に維持し、迅速なコピーが行えるようにしている。
そして、スタートキーが押されるとセットアップ状態に
なり、コピーに先立ってVDDP等の定数の合わせ込みを行
い、コピーサイクルに入ると原稿サイズに基づいてイメ
ージ先端、後端の縁消しを行って必要な像領域を形成す
る。またインターイメジ領域に感材上の表面電位調整用
のVDDP用パッチ及びトナー濃度調整用のADC用パッチの
形成を行っている。さらにジャム要因、ベルトフェール
等のハードダウン要因が検出されると、ベルトの停止、
或いはSQMGR(シーケンスマネジャ)と交信してマシン
の停止を行う。
次にIMMサブシステムの入出力信号、及び動作につい
て説明する。
ブラックトナーボトル、カラートナーボトルにおける
トナーの検出信号が入力されてトナー残量が検出され
る。
オプチカルレジセンサからはIMMサブシステムからマ
ーキングサブシステムへ出すPGリクエスト信号、バイリ
クエスト信号、IDCリクエスト信号の基準となるオプチ
カルレジ信号が入力される。
プラテン原稿サイズセンサーからは原稿サイズが入力
され、これと用紙サイズとからIELによる消し込み領域
が決定される。
ベルトホールセンサーからはベルトホール信号が入力
され、メインモータによりプロセススピードの制御を行
ってベルトが一周する時間のバラツキに対する補正を行
っている。メインモータは2個設けて効率のよい動作点
で運転できるようにし、負荷の状態に応じてモータのパ
ワーを効率良く出せるようにし、また電力の有効利用を
図ると共に、停止位置精度を向上させるためにモータに
よる回生制動を行っている。またモータは逆転駆動を行
うことができる。これはブレードを感材ベルトに密着さ
せてクリーニングを行うとブレードの手前側に紙粉やト
ナーの滓が溜まるので、これを落とすためである。また
モータによるベルト駆動はベルトクラッチを介して行っ
ており、ベルトのみ選択的に停止することができる。こ
のモータの回転と同期してエンコーダからパルスを発生
させ、これをマシンクロックとして使用してベルトスピ
ードに応じたマシンクロックを得ている。
なお、ベルトホールセンサーで一定時間ホールが検出
できなかったり、ホールの大きさが変わってしまったよ
うな場合には、このことがIMMからSQMGRに伝えられてマ
シンは停止される。
また、IMMサブシステムは、IELサブシステムとシリア
ル通信を行うと共にホットラインを通じて割り込み信号
を送っており、IELイネーブル信号、IELイメージ信号、
ADCパッチ信号、IELブラックバンド信号を送出してい
る。
IELイメージ信号で不要な像の消し込みを行い、ADCパ
ッチ信号でIELサブシステムにより、パッチジェネレー
タで形成されたパッチ領域の形状、面積を規定すると共
に、電荷量を調整して静電電位を500〜600Vの一定電位
に調整する。IELブラックバンド信号はブレードにより
ベルトを損傷しないように、所定間隔毎に像間にブラッ
クバンドを形成してトナーを付着させて一種の潤滑剤の
役割を行わせ、特に白紙に近いような状態でトナー量が
極めて少ないときでもベルトを損傷しないよにしてい
る。
IMMはマーキングサブシステムとはホットラインによ
る通信を行っており、オプチカルレジ信号を基準にして
パッチ形成リクエスト信号、バイアスリクエスト信号、
ADCリクエスト信号を送出する。マーキングサブシステ
ムはこれを受けてパッシジェネレータを駆動してパッチ
を形成すると共に、ESVセンサを駆動して静電電位を検
出し、また現像器を駆動してトナー画像を形成いてい
る。またプリトランスファコロトロン、トランスファコ
ロトロン、デタッタコロトロンの駆動制御を行ってい
る。
さらにIMMからはピッチリセット信号が送出されてお
り、これを基準にしてキャリッジのスタートのタイミン
グをとるようにしている。
またカラー現像器ユニットが装着されているか否かの
検知信号が入力され、現像器のトナーが黒色がカラーか
を検出している。
CHMサブシステムへはIMMからレジゲートトリガ信号を
送ってタッキンガポイントで用紙と像の先端とが一致す
るように制御すると共に、レジゲートの開くタイミング
を補正する必要がある場合には、その補正量を算出して
送っている。
またブレードで掻き落としたトナーは回収トナーボト
ルに回収され、ボトル内のトナー量の検出信号がIMMに
入力され、所定量を超えると警報するようにしている。
またIMMはファンモータを駆動して異常な温度上昇を
防止し、環境温度が許容温度範囲内にあって安定した画
質のコピーが得られるようにしている。
次に本発明と係わりがあるVDDP及びADCについて述べ
る。
有機感材ベルトの電位は時間、湿度及び温度等の環境
条件、チャージコロトロンの汚れ、光量変動、感材の種
類等によって変動するので、所定濃度のコピーを行うた
めにはVDDPを目標値に保つ必要がある。
そこで、環境による感光体特性の変化を補正するた
めに、セットアップモードパワーがオンとなった後、コ
ピーをとる前に行われる処理により、一定時間で目標電
位に合わせ込む。時間による感光体特性の変化を補正
するために、休止モードコピーをとる前に行われる処理
により、複写機が停止していた時間に基づきチャージコ
ロトロンリモート信号レベルを補正する。感材交換に
ともなう感光体特性の変化を補正するために、ダイアグ
の自動セットアップモードと同一処理を行う。コピー
サイクルによる感光体の変化を補正するために、コピー
サイクル中にVDDPの補正を行う。
以上の補正を行うためには、マーキングCPUへはESVセ
ンサーで検出した電位信号が入力され、またパッチジェ
ネレータ要求割り込み信号、オプチカルレジセンサー信
号、濃度指定等の外部インターフェース信号、ベルトホ
ール信号及びHV故障信号等が入力される。このらの信号
を受けてマーキングCPUはチャージコロトロンのオン/
オフ信号により高圧電源をオン/オフ制御すると共に、
チャージコロトロンのグリッド電圧制御信号を送り出し
て帯電量の制御を行い、電位コントロールを行ってい
る。
これらの補正は感光体表面インターイメージにVDDP用
パッチを形成して行われる。
ADCはADC用パッチのトナー付着量を検出して基準値と
比較することにより現像器のトナー濃度の過不足を判定
し、用紙サイズと検出時トナー付着量の大小により現像
器ハウジング内のトナー供給量を制御することにより、
コピーのソリッド濃度の再現性を一定に保つようにする
ためのものである。
ADCを行う場合には光学系をスキャンバックするとき
にレンズシャッタで光を遮断してパッチ領域が消去され
ないようにしておき、パッチジェネレータで所定の電位
VADCまで調整してその電位をESVセンサで測定する。測
定結果に応じてVADC−VBIAS=VCONTが一定になるように
VBIASを制御する。なおこの場合、パッチ以外の不要な
電荷はIELにより除電する。そしてパッチが現像器を通
過するときに感材ベルト上にトナー像が形成されるの
で、ADCセンサーで検出し、これをADC増幅器で増幅して
光反射出力を電圧値VPATCHに変換し、マーキング用CPU
に取り込む。一方ベルト上のクリーンな面の出力VCLEAN
はあらかじめ測定しておく。こうして、VPATCH÷VCLEAN
×200が予め設定した値より大きいか小さいかを判定
し、トナー量を制御する。
VDDPパッチ及びADCパッチを作成するためのU/I,SQMG
R,IMM,Marking,IELでの信号のやりとりは第4図に示す
とおりである。
従来の複写機では、このVDDP用パッチ及びADC用パッ
チの作成されるインターイメージは固定されていた。即
ち、(1)4ピッチ分割においては、VDDPパッチは1或
いは2パネルの後、ADCパッチは3パネルの後に、
(2)3ピッチ分割においては、VDDPパッチは1パネル
の後、ADCパッチは2パネルの後に、(3)2ピッチ分
割においては、VDDPパッチは1パネルの後、ADCパッチ
は2パネルの後に(この場合、ADC用パッチはシームの
あるインターイメージに作成されるが、2パッチ分割の
ためスペース的に余裕があり作成可能となる。)、そし
て(4)1ピッチ分割ではVDDP用及びADC用パッチはい
ずれも1パネルの後に(この場合もパッチはシームのあ
るインターイメージに作成されるが、1パッチ分割のた
めスペース的に余裕があり作成可能となる。)固定され
ていた。
(解決すべき課題) 上述のように、従来のベルト感材を用いた方式におい
ては、VDDP及びADCパッチの形成箇所はピッチ分割数に
応じて一義的に定められていた。ところがこのようにす
ると、コピーの開始位置によっては像を形成しないパネ
ルにも帯電させることがあるためベルト感材の劣化速度
を早めることになる。また、コピーをとる条件によって
は、何サイクルもADC用パッチが作成されない場合があ
り、コピーのソリッド濃度が一定にならず、高品質の画
像が得られない原因となっていた。
そこで本発明は、像を形成しないパネルには必要最小
限の帯電を行うようにすると共に、コピーのソリッド濃
度が常に一定となるようにVDDP用及びADC用パッチの形
成箇所を制御することを目的とするものである。
(課題を解決する手段) 本発明は、VDDP用及びADC用パッチ作成箇所を予め固
定することなく、物理的に作成不可能なインターイメー
ジを除いて、VDDP或いはADC用のパッチを作成する条件
を設定し、これにより制御信号を種々発生させ上記の課
題を解決するものである。
(実施例) インターイメージの間隔は、ピッチ分割数によって異
なり、1ピッチ及び2ピッチの場合は、シームに無関係
にVDDP用及びADC用のパッチを同一インターイメージに
作成することが可能であるが、3ピッチ及び4ピッチの
場合は、シームのあるインターイメージには如何なるパ
ッチも作成できないばかりか、他のインターイメージに
はVDDP用及びADC用の何れか一方のパッチしか作成でき
ない。そのためVDDP用及びADC用のパッチを作成する場
合には、予め作成条件を定めておく必要がある。
本発明の実施例におけるVDDP用及びADC用パッチ作成
条件は下記のとおりである。
VDDPパッチの作成条件 1. ベルト1周につき1回、同じインターイメージに作
る。
2. VDDPパッチが作成されるインターイメージは、コピ
ー・スタート、リスタート・ピッチ数の変更、コピー・
サイドの変更等の要因によってリセットされて新たに決
定される。
3. 上記のリセット要因発生後、新たに発生するピッチ
の第1パネル以降の最初のVDDPパッチの作成可能なイン
ターイメージをVDDPパッチのインターイメージとする。
4. VDDPパッチの作成可能なインターイメージとは、3
ピッチ、4ピッチにおいてはシームのないインターイメ
ージで、1ピッチ、2ピッチにおいては全てのインター
イメージである。
ADCパッチの作成条件 1. ADCパッチは、一定間隔毎にスキャン・パネルの前
後の何れかADCパッチ可能なインターイメージに作る。
パワー・オン後最初のスタート時の第1ADCパッチは、
第1スキャンパネルの前のインターイメージも含めた最
初のADCパッチ可能なインターイメージに作る。
2. ADCパッチの作成可能なインターイメージとは、3
ピッチ、4ピッチにおいては、VDDPパッチに割り当てら
れたインターイメージ以外でシームの無いインターイメ
ージとし、1ピッチ、2ピッチにおいては、全てのイン
ターイメージとする。
3. 一定間隔とは、3ピッチ、4ピッチにおいては、イ
ンターイメージの次のパネルから数えて7スキャン目又
は8スキャン目のパネルの前後いずれかとし、2ピッチ
においては4スキャン目のパネルの後、1ピッチにおい
ては2スキャン目のパネルの後とする。
4. 3ピッチ、4ピッチにおけるパッチの割当の優先順
位は、以下のとおりとする。
7パネル後>7パネル前>8パネル前>8パネル後 5. スキャン・パネルのカウントは、3、4ピッチ用、
2ピッチ用、1ピッチ用の3つのカウンタを持ち、各々
該当するピッチのスキャンによってカウントし、ADCピ
ッチ作成時全てのカウンタをリセットする。
(マシンの正常停止、ピッチ数等の変更ではリセットし
ない。) 6. ならかの異常によりマシンが緊急停止した場合はそ
の時のカウンターの値にかかわらず次のスタートでパワ
ー・オン時と同様に最初のADCパッチの作成可能なイン
ターイメージに作る。
7. 3、4ピッチにおいて7スキャン目若しくは8スキ
ャン目のパネルの前後いずれにも作れなかった場合に
は、オープン・ループ(フィードバックをかけずに、チ
ャージコロトロンの電位はセットアップで決めた電位)
とする。
この時も全てカウンタをリセットする。
8. オープン・ループ後は、ADCパッチが作成できない
と判断したパネルから数えて通常の間隔でADCパッチの
作成を試み、再びADCパッチが作成された時点でオープ
ン・ループを解除する。
VDDPコントロール 1.作成場所 1、2ピッチでは全てのインターイメージであり、
3、4ピッチではシームの無いインターイメージであ
る。何れの場合もVDDPを作成するインターイメージは最
初のピッチ発生時に決定される。
2.タイミング ベルト一周に一回、同じ場所に作られる。
3.条件 最初のパネル(最初の有効ピッチが発生するパネル)
より前のインターイメージには作成しない。
4.信号 IMMはパッチ領域の中心がESVセンサに到達するタイミ
ングでマーキングに対してVDDP・REQ信号を出力する。
VDDPパッチ作成インターイメージの決定方法 1.決定要素 VDDPパッチを作成するインターイメージを決定する要素
としては以下の2つが考えられる。
最初のパネルのナンバーはサイクル・スタート後、
最初のピッチ発生時に決定される。
シームの位置はスタート・サイクル受信時にピッチ
数により決定される。
2.各ピッチにおける決定要素 1ピッチ、2ピッチの場合 1ピッチ、2ピッチにおいては、決定要素の中で「シ
ームの位置」は関係せず、「最初のパネルのナンバー」
のみで作成インターイメージが決定される。
3ピッチ、4ピッチの場合 3ピッチ、4ピッチにおいては、シームのあるインタ
ーイメージには作成不可能なため、「シームの位置」及
び「最初のパネルのナンバー」の双方の要素で決定され
る。
3.要素応用データ 前記決定要素の各要素をもとにし、VDDPパッチをその
パネルの後端のインターイメージに作るパネルを示すVD
DPパネルと、そのパネルの先端のインターイメージに作
るパネルを示すVDDP前パネルを作り出す。
(1)VDDPパネルの決定 最初のパネルがそのままVDDPパネルとなる。但し、4
ピッチの2パネル及び3ピッチの1パネルではシームに
より、その後端のインターイメージにはVDDPパッチは作
成不可能なため、VDDPパネルは次のパネルに移る(最初
のパネルに1を加える)。
(2)VDDP前パネルの決定 前項で決定したVDDPパネルのナンバーに1を加える
と、VDDP前パネルとなる。但し、加えた結果とピッチ数
が同じになった場合には、VDDP前パネルに0を入れる。
例えば、4ピッチのVDDPパネルが3の時、VDDPパネル+
1=4となり、これはピッチ数に等しいのでVDDP前パネ
ルは0にする。
4.決定方法 VDDPパネルとVDDP前パネルの決定により、VDDPパッチ
作成インターイメージはこの2つのパネルの間のインタ
ーイメージに決まる。
VDDPパッチ用タイマーセットの判断 (1)VDDP・REQタイマー VDDP・REQ信号はピッチから起動されるタイマーによ
って出力する場合と、REGI割り込みから起動されるタイ
マーによって出力する場合とがある。ピッチからのタイ
マーはピッチスキップ等によりスキャンされなかった場
合のためのタイマーであり、REGI割り込み発生時にはキ
ャンセルされる。また、3、4ピッチにおけるREGI割り
込みからのタイマーにはREGI割り込みパネルの後端のイ
ンターイメージに対してセットする場合と先端のインタ
ーイメージに対してセットする場合とがあり、先端にセ
ットする時は前のパネル(VDDPパネル)に対するREGI割
り込みが発生しなかった時のみである。
(2)判断に必要なデータ ピッチからのタイマーは現在のパネルNo.とVDDPパネ
ルNo.によってセットの判断がなされる。
REGI割り込みからのタイマーは現在のパネルNo.とVDD
PパネルNo.から作られるVDDP情報とタイマーセットの状
況を示すために作られるVDDPセット情報によってセット
の判断がなされる。
VDDP情報(各パネルに対して、そのパネルに対するRE
GI割り込みからのタイマーのセット先(先端又は後端)
を指定するデータ)は下記のように定める。
0:VDDP・REQタイマーをセットせず、 1:後端インターイメージに対してVDDP・REQタイマーを
セットする、 2:先端インターイメージに対してVDDP・REQタイマーを
セットする、 VDDPセット情報(REGI割り込みからのVDDP・REQタイ
マーのセットの状況を示すデータ)は下記のように定め
る。
0:後端へのタイマーセット無、 1:後端へのタイマーセット中、 (3)セットの判断 ピッチ発生からのタイマー、 現在のパネルとVDDPパネルが等しいならばVDDP・REQ
タイマーをセットする。
REGI割発生からのタイマー(ピッチ発生時に判断) VDDP情報が1ならば、後端へVDDP・REQタイマーをセ
ットする。
VDDP情報が2で、しかもVDDPセット情報が0ならば、
先端へVDDP・REQタイマーをセットする。
VDDP情報が0ならば、VDDP・REQタイマーをセットし
ない。
ADCコントロール (1) 作成場所は、1ピッチ或いは2ピッチの場合は
全てのインターイメージであり、3ピッチ或いは4ピッ
チの場合はVDDPに割当られた以外のシームの無いインタ
ーイメージである。
(2) タイミングはスキャン回数によりピッチ毎に定
められている。1ピッチではスキャン2回につき1回、
2ピッチではスキャン4回につき1回そして3、及び4
ピッチではスキャン7回或いは8回につき1回である。
但し、パワーオンの時には、最初のパネルの前のインタ
ーイメージも含めたADCパッチの作成可能なインターイ
メージに可能な限り早く作られる。
(3) オープンループは3、4ピッチにおいて、7ス
キャン目及び8スキャン目のどちらにおいてもパッチが
作成されなかった時に、オープンループとする。
(4) 信号については、IMMはパッチ領域がパッチ・
ジェネレータに到達する約10mm手前のタイミングでマー
キングに対してADC・REQ信号を出力する。IMMはパッチ
領域がIELに到達するタイミングでADCパッチ信号を出力
し、一定時間後にオフにする。
ADCパッチ作成インターイメージの決定方法 (1)決定要素 ADCパッチを作成するインターイメージを決定する要
素としては以下の3つが考えられる。
VDDPパッチの位置はVDDPパネル、VDDP前パネルにより
判明する。
シームの位置はスタート・サイクル受信時にピッチ数
により判明する。
スキャン回数は各ピッチ毎にADCカウンターでカウン
トする。
(2)各ピッチにおける決定要素 1ピッチ及び2ピッチの場合は、「スキャン回数」の
み使用して、作成インターイメージを決定する。
3ピッチ及び3ピッチの場合は、VDDPパッチ、又はシ
ームの存在するインターイメージに作成不可能なため、
全ての決定要素を使用して作成インターイメージを決定
する。但し、3、4ピッチにおいては、作成インターイ
メージは7スキャン目(ADCカウンターが1の場合)で
は後端が先端より優先し、8スキャン目(ADCカウンタ
ーが0の場合)では先端が後端より優先する。
(3)要素応用データ ADCカウンターはスキャン回数を数えるカウンターで
ある。これは1ピッチ用、2ピッチ用及び3、4ピッチ
用の3つがあり、REGI割時にADC・REQタイマーセット又
はオープン・ループ発生ならば、全カウンターに下記の
表の値をセットし、それ以外のときは該当カウンターの
みデクリメントする。
(4)決定方法 1ピッチ、2ピッチの場合 1ピッチ、2ピッチにおいては、ADCカウンター≦1
のとき、そのパネルに対しREGI割が発生すれば、そのパ
ネルの後端のインターイメージが作成インターイメージ
となる。
3ピッチ、4ピッチの場合 3ピッチ、4ピッチにおいては、ADCカウンター≦1
のとき、現在のパネルとVDDPパッチ、シームとの位置関
係により下記の表に従って作成インターイメージが決定
される。
(5)作成インターイメージ決定のデータ化 (4)で決定した作成インターイメージをデータとし
て活用するためにADC情報を作る。
ADC情報は各パネルに対して、そのパネルに対するタ
イマーのセットの有無、タイマーのセット先(先端又は
後端)を指定するデータで、ピッチ発生時にセットす
る。
0:先端、後端共に可能なためADCカウンターで判断す
る。
1:後端に対してADC用タイマーをセットする。
2:先端に対してADC用タイマーをセットする。
3:タイマーセットは不可能、ADCカウンターが0の時は
オープンループとなる。
ピッチ発生時に決定されたADC情報よりADCセット情報
を作成する。
ADCセット情報はADC・REQタイマーをセットする場所
を示すデータで、ADCカウンターのセット、オープンル
ープの判断に使用する。
0:タイマーセットをしない。
1:先端インターイメージへタイマーをセットする。
2:後端インターイメージへタイマーをセットする。
各情報のクリア ADC情報、ADCセット情報は共にピッチ発生時に、最初
に0クリアしその後状況に応じたセットをする。
緊急停止 緊急停止時すべてのタイマー、カウンターはキャンセ
ルされる。その後の最初のスタート時にはパワーオン1
回目と同様の状態でスタートする。
オープンループ決定処理 3、4ピッチでADCカウンターが0の時、ADCパッチが
できなければ、オープンループとなる。但し、パワーオ
ンではハードダウン後最初のスタートから1回目のADC
パッチ作成まではオープンループを禁止している。
ADC用タイマーセットの判断 (1)判断に必要なデータ ADCカウンターが1以下の時、タイマーセットは可、
2以上ではタイマーセットは不可である。
ADC情報は作成場所を指定する。
(2)セットの判断 ADCカウンターが1の時、ADC情報のビット1が0なら
ば、後端に対してADC・REQタイマーをセットする。不成
立でADC情報のビット0が0ならば、先端に対してADC・
REQタイマーをセットする。どちらも不成立の時はADCカ
ウンターをデクリメントする。
ADCカウンターが0の時、ADC情報のビット0が0なら
ば、先端に対してADC・REQタイマーをセットする。不成
立でADC情報のビット1が0ならば、後端に対してADC・
REQタイマーをセットする。どちらも不成立の時はオー
プンループとなる。
ADCカウンターが1より大きい時、ADCカウンターをデ
クリメントする。
第6図のADCパッチ及VDDPパッチの作成のフローに従
って説明する。
インターイメージがくると先ずVDDPパッチ作成の条件
を満たしているかを判断し、満たしていればVDDPパッチ
をを作成する。次にピッチ数を判断し、1、2ピッチで
あればADCパッチ作成の条件を満たしているかを判断
し、満たしていればADCパッチをする。3、4ピッチで
あれば、すでにVDDPパッチを作成してあるかを調べ、作
成してなかった場合にシームが有るかを判断し、シーム
がなければ前回ADCパッチを作成してから7スキャン目
か8スキャン目かをみて、そうであればADCパッチを作
成する。これらの作成条件を満足していないときは終了
する。
(効果) 本発明は、以上のようにピッチ分割数によってシーム
のあるインターイメージにVDDP用及びADC用のパッチを
作成できない場合を除いて、作成箇所を固定しないよう
にしたものであるから従来のようにピッチ分割数により
パッチの作成箇所が固定されているものに較べて、コピ
ー像を形成しない所を帯電することが必要最小限に抑え
られるので、ベルト感材の長寿命化をはかることが可能
となるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は複写機の制御系統を説明する図、 第2図はマーキング系を説明する概略説明図、 第3図はマーキング系の機能を説明する概略図、 第4図は、本発明のVDDPパッチ或いはADCパッチを作成
する場合の各サブシステムからの信号発生タイミング
図、 第5図は、本発明のVDDPパッチ或いはADCパッチの作成
手順を示す図、及び 第6図は、本発明のVDDPパッチ或いはADCパッチの作成
フローチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 和彦 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社海老名事業所内 (56)参考文献 特開 平1−279270(JP,A) 特開 昭58−58561(JP,A) 特開 平1−273065(JP,A) 特開 平1−287577(JP,A) 特開 昭62−83775(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/00 303 G03G 15/08 G03G 13/08 G03G 21/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベルト感材上の画像形成パネル間のインタ
    ーイメージ部分にVDDP或いはADC用のパッチを作成し、
    パッチの測定結果に基づいて画像制御を行うパッチ形成
    制御装置において、パッチを形成すべきインターイメー
    ジ部分に優先順序を設定し、画像形成条件の変更に応じ
    て優先度の高いインターイメージ部分から優先度の低い
    インターイメージ部分に順次パッチ作成箇所を変更する
    ことを特徴とする画像形成装置におけるパッチ形成制御
    装置。
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