JP2835536B2 - フェルールの製造方法およびその金型 - Google Patents

フェルールの製造方法およびその金型

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光通信における光ファイバー同士の接続に
用いる、光コネクタに適用される要部のキャビティに関
するものであるが、近年このキャビティを基軸にするフ
ェルールを一体ものとして称呼し、一体化した構造も市
場に現れている、本発明はこのフェルールの製造方法お
よびその金型に関するものである。
〔発明の概要〕
本発明は、固定側コアピンを保持しコンパウンドの流
入と同期し後退するエジェクタースリーブを有し、キャ
ビティ形状が最終形状と相似形を有する金型にコンパウ
ンドを射出成形し、その成形体を脱脂、焼結後、中心穴
と外径の仕上げるのみの加工を加えるだけで最終製品を
得るものである。
〔従来の技術〕
従来、フェルールは、押し出し方式によりセラミック
スを成形し、脱脂、焼結後に短く円筒形状に切断し、第
2図に示す断面形状となり、その後、中心穴加工、外径
加工、先端C面取り、後端V面取りを行い概略第3図の
ような最終形状に仕上げていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の方法によると、中心穴と外径の偏心が大きいた
め、加工代が大きい円筒形状であるため、C面取り、V
面取りを焼結後に行う必要があり、刃具寿命がきわめて
短くなるという欠点を有していた。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するため、本発明は最終形状と相似形
のキャビティを有し、コンパウンドの流入に圧送されて
後退するエジェクタースリーブを有する金型を用いコン
パウンドを射出成形し、C,V面取りを有する成形体を得
て、脱脂、焼結後、穴加工、外径加工で最終形状に仕上
げるようにした。
〔作用〕
上記製造方法および金型によれば、焼結上りで、C,V
面取りができており、又、エジェクタースリーブが細い
ピンを保護しているため、中心に対し外径の偏心量が少
ない素材が得られ、穴加工、外径加工のみで最終形状の
フェルールが得られる。
〔実施例〕
以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
実施例−1 第1図は、本発明の製造方法に用いる金型の断面図で
ある。第1図(A)は型開き及び突出した状態、第1図
(B)は、型締め状態、第1図(C)はコンパウンド射
出開始状態、第1図(D)は素材充填完了時の状態を示
す断面図である。型開き及び突き出し状態(第1図
(A))では、バネ体5の押し出し力によりエジェクタ
スリーブ2の進行方向後部2′は金型のパーティングラ
イン9より固定側6に突き出ている。コアピン3は、エ
ジェクタースリーブ2の軸と平行に固定側6の円錐状の
突出部7で保持されている。型締め開始と共にエジェク
タースリーブ2の先端に形成された円錐状の凹部8にガ
イドされてコアピン3がエジェクタースリーブ2に挿入
され、円錐状の突出部7によりエジェクタースリーブ2
が押され始める。型締めが終了すると、エジェクタース
リーブ2の先端は円錐状の突出部7により、ゲート4の
深さと等しくパーティングライン9より可動側10へ入り
込んでいる。この深さは、円錐状の突出部7の高さが、
それに当接する円錐状の凹部8より充分高いからできる
空間で、この空間は次の工程でコンパウンドが初期流入
する。この空間の状態を強調して示した図が第1図
(B)である。次いで、溶融したコンパウンドがゲート
4を通って最終形状に相似形を有するキャビティ1へ流
入すると、その圧力により圧送されてエジェクタースリ
ーブ2を押していたバネ体5が縮み充填が開始される。
(第1図(C))溶融したコンパウンドは、ゲート4近
傍で充填された後、エジェクタースリーブ2及びコアピ
ン3の軸方向と平行に進むため、コアピン3に曲げ応力
が加わることなしに充填が終了する。(第1図(D))
ここで、第3図に示されるC面取り部12を形成するため
エジェクタースリーブ2の外径dは、キャビティ1の外
径DよりC面取り12の分だけ小さく、キャビティ1のゲ
ート4と反対端には、C面取り分のテーパー長さlをも
ってdと等しくなる形状となっている。更に、後退した
エジェクタースリーブ2の先端2′は、Dがテーパー長
さlを経て小径化したdの位置と一致している。又、V
面取り13は、コアピン3を保持する固定側6の円錐状の
突出部7により形成するようにしてある。さらにこの成
形体には第3図に示すようにC面取り12側の溝面に突出
部14ができる、これは前述したコアピン3のガイドのた
めの円錐状の凹部8によるものであり、その反対側には
固定側6にある円錐状の凸部7によりV面取り部13が形
成されている。この成形体を90゜のV溝を有するアルミ
ナセッタにならべ、大気中で4℃/Hrより遅い速度の昇
温速度で、450℃まで加熱することにより、樹脂成分を
脱脂する。ついで、大気中で1400〜1500℃に昇温し、1
〜2Hr保持し、セラミックス素材を作製する。その素材
は、第3図の成形体寸法に対し約20〜25%の寸法の焼結
収縮率となり、最終形状とは、総体寸法と精度が異なる
だけである。本発明の特徴とする上記方法によるセラミ
ックス素材の主な寸法特性を従来方法の素材と比較して
示すのが表−1であり、この例は最も汎用性のあるフェ
ルールの中間製品の寸法精度である。
外径精度は、外径が3.00mmの値である。
穴径精度は、穴径が0.09mmの値である。
穴偏心は、全長10mmの5ポイントの平均値。
各寸法特性が、従来方法よりはるかに優れており、結
果として、外径寸法が従来より40%小さく、穴径寸法が
20%大きくできる。このようなセラミックス素材の中心
穴をダイヤモンド砥粒を塗布したテーパー状の金属ワイ
ヤを揺動させながら移動して径大化して研削し、規格値
のφ125μまで仕上げ、次いで、その穴を基準に外径を
規格値φ2.499mmまで仕上げ、軸方向の長さ調整を行う
ことにより、最終形状に仕上げる。
〔発明の効果〕
以上、本発明の製造方法および金型によれば、焼結上
りでC,V面取りを有するので、その加工工程が削減で
き、偏心も小さいので、外径研削工程が約40%、穴加工
が約20%削減でき、製造コストを低減しても寸法精度の
優れたフェルールの提供ができるという効果を有してい
る。又、本願発明の製造方法で成形されたフェルールは
両端部にそれぞれ円錐状の凹部と凸部を有するので、凹
部からファイバの挿入がしやすく、ファイバ研摩時には
凸部を研摩すればよいので、研摩量が少なくてすみ光プ
ラグコネクタの製造が簡便になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す金型の断面図、第2図は
従来の押出し方法による焼結素材の断面図、第3図は本
発明の成形体の断面図である。 1……キャビティ 2……エジェクタースリーブ 3……コアピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邊 俊二 東京都江東区亀戸6丁目31番1号 セイ コー電子工業株式会社内 (72)発明者 恒見 雅彦 東京都江東区亀戸6丁目31番1号 セイ コー電子工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−263104(JP,A) 特開 昭60−263909(JP,A) 特開 昭62−32016(JP,A) 特開 昭61−275182(JP,A) 実開 昭60−60708(JP,U)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ファイバーを貫通固着する細孔を有する
    円筒状のフェルールの製造方法において、 前記細孔を形成するためのコアピンが円錐状の突出部に
    保持された固定側金型を配置し、 前記フェルールの最終形状に相似するキヤビティ部と、
    型締め前にパーティングラインより固定側に突き出てお
    り、型締め時に前記円錐状の突出部に当接し前記キヤピ
    ティ部の長手方向に移動可能であり、かつ、前記コアピ
    ンを案内するための円錐状の凹部及び細孔が形成された
    エジェクタスリーブを有する可動側金型を前記固定側金
    型に対向して配置し、 前記固定側金型に前記可動側金型を圧着して型綿め後、
    前記キヤピティ部にコンパウンドを流入し、 前記コンパウンドの流入に伴って前記エジェクタスリー
    ブが前記キヤビティ部の内部空間を前記コアピンを案内
    支持しながら所定位置まで移動することにより形成され
    る空間により、成形体を形成し、 前記可動側金型を前記固定側金型から離間させ、前記エ
    ジェクタスリーブにより前記成形体をエジェクトするこ
    とよりなるフェルールの製造方法。
  2. 【請求項2】前記円錐状の突出部の高さは、前記可動側
    金型に形成された、前記突出部に当接する円錐状の凹部
    の深さより高く形成された請求項1記載のフェルールの
    製造方法。
  3. 【請求項3】前記エジェクトされた成形体を所定の温度
    条件で脱脂後、さらに所定の温度条件で焼結することを
    特徴とする請求項1または2に記載のフェルールの製造
    方法。
  4. 【請求項4】前記脱脂の工程は、大気中で常温から450
    ℃まで40℃/時間以下で昇温して行う請求項3記載のフ
    ェルールの製造方法。
  5. 【請求項5】前記焼結の工程は、大気中で1400℃〜1500
    ℃に昇温し、1〜2時間保持して行う請求項3または4
    に記載のフェルールの製造方法。
  6. 【請求項6】光ファイバーを貫通固着する細孔を有する
    円筒状のフェルールの形成体を製造する金型において、 前記細孔を形成するためのコアピンを保持するための円
    錐状の突出部が形成され前記突出部が前記成形体の端部
    に前記細孔部の円錐状のV面取りを形成する固定側金型
    と、 前記固定側金型に対向して配置され、前記フェルールの
    最終形状に相似するキヤビティ部と、端部に前記円錐状
    のV面取りを形成するV状溝及び軸心に細孔を有して前
    記コアピンを案内支持するとともに前記キヤビティ部の
    長手方向に移動可能なエジェクタスリーブとを有する可
    動型金型とからなり、 前記可動側金型は、前記エジェクタスリーブを前記固定
    側金型の方向に付勢するバネ体を有し、前記キヤビティ
    部にコンパウンドが圧入されるとき前記エジェクタスリ
    ーブは前記バネ体の付勢力に抗して前記コアピンを案内
    支持しながら所定位置まで移動し、コンパウンド注入後
    前記成形体をエジェクトすることを特徴とするフェルー
    ル製造用金型。
  7. 【請求項7】前記コアピンの前記円錐状の突出部により
    前記成形体の端部細孔部分の前記突出部に向かい合う面
    にV面取り部を形成し、前記エジェクタースリーブの前
    記円錐状の凹部により前記V面取り部を有する側の反対
    側の端部細孔部分に突出部を形成することを特徴とする
    請求項1記載のフェルールの製造方法。
  8. 【請求項8】前記キヤビティ部は、その径が前記エジェ
    クタスリーブ径より大きく、前記所定位置で前記エジェ
    クタスリーブとほぼ同径になるように、前記所定位置付
    近でテーパ部が形成されていることを特徴とする請求項
    1から5のいずれかに記載のフェルールの製造方法。
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JPS60263909A (ja) * 1984-06-13 1985-12-27 Daido Steel Co Ltd 光フアイバコネクタにおける中子の製造方法
JPS61275182A (ja) * 1985-05-29 1986-12-05 イビデン株式会社 セラミツク複合体からなる支承部材
JPH06103365B2 (ja) * 1985-08-02 1994-12-14 ケル株式会社 光ファイバフェルールの製造装置

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